JP3203599U - フィンガーフード用容器 - Google Patents
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Abstract
Description
フィンガーフード用容器を提供する。
≪実施例≫
本実施例のフィンガーフード用容器は、シート状素材からなり、これを折り曲げることで袋状に形成される。容器右側面、左側面、蓋のいずれかにミシン目によって切り取り可能な部分片があり、これを容器に入った食品をピックアップするための手段として利用可能である。
(フィンガーフード用容器の概要・特徴)
図2は本実施例のフィンガーフード用容器の概念を説明するための展開図である。同容器はこの展開図にあるように、一枚のシートで構成されている。これを折り曲げることにより、容器を形成する。容器は、前面(26)と、右側面(6)、(7)、(27)と、左側面(3)、(4)、(25)と、背面(5)と、底面(9)〜(24)と、蓋(1)と、からなる。そして、右側面(6)、(7)、(27)と、左側面(3)、(4)、(25)と、蓋(1)とのいずれか一か所以上にミシン目により切り取り可能な部分片(0201)〜(0204)を有している(但し、領域(27)にある部分片(0203)と領域(7)にある部分片(0204)はいずれかの内一の部分片のみが存在する。)。なお、蓋に配置された部分片(0201)は蓋(1)に、左側面に配置された部分片(0202)は左側面(25)に、右側面に配置された部分片(0203)、(0204)はそれぞれ右側面(27)、(7)に含まれるものとする。また、本実施例のフィンガーフード用容器に必須の構成ではないが、両側面を前面に接続するためののりしろである接続部(2)、(8)を有している。なお、上記領域は折り目にて区分けされているが、各折り目には、折り曲げを容易にするため、エンボスあるいはミシン目加工等を施してもよい。
前面(26)は容器を組み立てた際に容器前面となる面である。同領域は底部(23)と、左側面(25)と、右側面(27)と接続されている。また、先述の接続部(2)、(8)の外側が前面(26)の容器内側になる面に対して接着される。これに伴って、容器を組み立てると、背面(5)側の面(4)、(6)に接続された側面(3)、(7)が、これに重なる前面(26)に接続された側面(25)、(27)に対して内側に位置することとなる。
側面(3)、(4)、(6)、(7)と(25)、(27)とは容器を組み立てた際に容器側面となる面である。当部分は組み立てた際には背面(5)と前面(26)を接続する。さらに側面のうち容器前面に近いほうに折り込まれる面(3)、(7)は先述の接続部(2)、(8)に接続している。組み立てると、背面側の側面(3)、(7)と、前面側の側面(25)、(27)とはお互いに重なり合う関係となる。すなわち、背面側の側面(3)、(7)が、前面側の側面(25)、(27)に対して内側に重なり合う関係となる。
背面領域(5)は、容器を組み立てた際に容器背面となる領域である。同領域は底部(10)と、蓋(1)と、左側面(4)と、右側面(6)とが接続されている。
底部(9)〜(24)は容器を組み立てた際に容器底面となる領域である。同領域は背面(5)と、前面(26)と、左側面(4)、(25)と、右側面(6)、(27)とに接続されている。当領域は載地面より上げ底をされるように折り曲げることで構成されている。具体的には、領域(9)〜(11)がそれぞれ領域(4)〜(6)の内側となるように重ね合わされ、同様に領域(22)〜(24)がそれぞれ領域(25)〜(27)の内側となるように重ね合わされ底部を折り込むことで脚となる構造となっている。これは、容器底部が直接載地面に接触することで、浸出した水分や油分が載地面にある食卓等を汚すのを防止する趣旨である。本容器の構造上、接続領域を底面より立ち上げることができない反面、底面を立体的形状とすることが可能となっている。このような構造をとることで、容器中の食品等の油分や水分が、領域(15)、(18)に集まり、底部にできた隙間から油分や水分が漏れだすことがない。
蓋(1)は背面(5)に接続している。蓋は折り目にて区分けされたフラップ部分(0213)を有しており、前面(26)の上縁部分の容器内側に差し込むことで蓋を固定することが可能である。なお蓋の柔軟性を高め、開閉の利便性を高めるため、折り目にて小領域に区分されていてもよい。フラップ部分にその長さだけ切れ込み(0214)、(0215)が入っていてもよい。切れ込みを入れることによって部分片(0201)を切り離すのが容易となる。それと同時に、部分片(0201)を切り離していない状態においても部分片を折り曲げることなくフラップを差し込むことができる。
切り取り可能な部分片(0201)〜(0204)は、側面又は/及び蓋にミシン目処理を施すことで形成される。これら部分片(0201)〜(0204)はこの全てが配置されていなくともよく、少なくとも一つの部分片が配置されていればよい。また図示していないが、部分片(0204)は領域(4)に配置されていてもよい。部分片は三角折によりスティックを形成するものと、二つ折によりスティックを形成するものの二種類の場合が考えられる。図3及び図4はこの二種類の部分片をミシン目で切り取り、組み立てた場合の一例を示す図である。図3は部分片を三角折にして形成されたスティックを示している。図4は部分片を二つ折にして形成されたスティックを示している。三角折の部分片を採用するか、二つ折の部分片を採用するかは任意である。形状から見ると三角折の部分片の方が爪楊枝の形状に近い。ただし、二つ折と比べ組立て時間を多く要する点を考慮するとシンプルな二つ折の方が実用的である。図5は三角折にするための部分片を示した展開図である。この図にある部分片は蓋に設けてある部分片(0201)の例を示している。なお、この部分片(0201)は左右側面に位置する部分片(0202)、(0203)、(0204)と略同一形状をなしているためこれらについても下記は同様に該当する。この図にあるように、部分片は実線である折り目(0501)と、点線であるダミー罫線(0502)とを有する。ダミー罫線とは、スティックの剛性を高めるために設けられた線状のくぼみ(スジ入れ)である。図6は二つ折にするための部分片を示した展開図である。この図にあるように実線である折り目(0601)を有する。折り目(0501)、(0601)は、ミシン目であってもよい。このミシン目は切り取るために設けられるのではなく、食品のピックアップ手段を構成するためにシート状素材の曲げ作業を容易にするために配される。この折り目又はミシン目は、部分片として切り取ったシート状素材を1回から3回のいずれかの回数曲げることを容易にするために1本から3本配されていてもよい。ミシン目の粗さであるが、ミシン刃幅が5.0mmかつ溝幅が2.0mmの場合に最も好適な折り具合となる。図7はミシン目を上から見た拡大図である。上記のようなミシン刃でミシン目を作成するとミシン目の穴(0701)の長さが5.0mmとなりミシン目の穴のない部分の長さが2.0mmとなる。図6に示す三角折の場合においては、先端部の幅(0503)は2.3mm〜2.5mmで実用上の強度が保たれる。ダミー罫線は先端から10mm離れた所(0504)から入れると強度が保たれる。図6に示す二つ折の場合においては、先端の角度(0602)が鈍角に近ければ近いほど強度は増す。例えば75°とすると40°とした場合に比べより強度が得られる。なお、二つ折の場合においてはダミー罫線を入れずとも十分な強度が得られる。
本件考案によれば、側面や蓋に設けられたミシン目によって切り取り可能な部分片を楊枝として使用可能である。これにより、別途楊枝を調達する必要がなく、また、製造時または店頭で楊枝を容器に固定する作業をする必要がない。このため、手間とコストの削減が可能となる。
0102 蓋
0103、0104、0105 切り取り可能な部分片
Claims (7)
- シート状素材からなるフィンガーフード用容器であって、
それぞれシート状素材を曲げることで構成される前面と、右側面と、左側面と、背面と、底面と、蓋と、からなり、
前記右側面、前記左側面、前記蓋、のいずれか一以上にミシン目によって切り取り可能な部分片があり、この部分片は、フィンガーフードのピックアップ手段として利用可能であるフィンガーフード用容器。 - 前記右側面又は/及び前記左側面の部分片を切り取り可能とするミシン目は、それぞれの面の開口端縁側にミシン目開始端がある請求項1に記載のフィンガーフード用容器。
- 前記部分片はピックアップ手段としてフィンガーフードを突き刺し可能なスティック状のスティック片となるようにミシン目が配された請求項1又は2に記載のフィンガーフード用容器。
- 前記ミシン目によって切り取り可能な部分片の形状は、開口端縁側がスティック片の基端側を構成し、非開口端縁側がスティック片の先端を構成するようにミシン目が配置されている請求項3に記載のフィンガーフード用容器。
- 前記切り取り可能な部分片は切り取りのためのミシン目以外にピックアップ手段を構成するためにシート状素材の曲げ作業を容易にするための折り目又はミシン目が配されている請求項1から4のいずれか一に記載のフィンガーフード用容器。
- 前記蓋の部分片を切り取り可能とするミシン目は、それぞれの蓋の背面、右側面、左側面のいずれかとの接続端縁の対向縁側にミシン目開始端がある請求項1から5のいずれか一に記載のフィンガーフード用容器。
- 前記折り目又はミシン目はシート状素材を1回から3回のいずれかの回数曲げることを容易にするために1本から3本配されている請求項5又は請求項5に従属する請求項6に記載のフィンガーフード用容器。
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