JP3203154B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、遠隔操作を行う端末装
置が有線又は無線によって接続されたファクシミリ装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、遠隔操作を行う端末装置が有
線又は無線によって接続されたファクシミリ装置として
は、例えばファクシミリ機能を備えた親機と、該親機と
無線によって接続される子機とからなるコードレスファ
クシミリ装置等があり、このようなコードレスファクシ
ミリ装置においては、子機において数字キー及び機能キ
ー等を操作することによって無線接続された親機に対し
て所定のコードデータを変調して送信し、親機がこのコ
ードデータに基づいてファクシミリ機能を動作すること
により、子機による遠隔操作によって親機に備えられた
ファクシミリ機能を用いた画像データ送受信を行うこと
ができるよう構成されたいた。

【０００３】又、ファクシミリ装置においては、ファク
シミリ送受信の内容として、通信日時、相手先電話番
号、通信内容、通信枚数及び通信結果の良否等を通信結
果表として作成するものがあった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来装
置では、親機による操作によってファクシミリ機能を動
作したとき、及び子機による遠隔操作によって親機に備
えられたファクシミリ機能を動作したときにおいて、親
機によってファクシミリ機能を動作させたのか、又は子
機によってファクシミリ機能を動作させたのか判別する
手段が無く、又通信結果表においても何ら表示されない
ため、受信データに基づく画像が印刷された用紙の分類
が困難であるといった問題点があると共に、遠隔操作に
よってファクシミリ送信を行った場合において、当該送
信終了原稿の分類が困難であるといった問題点があっ
た。

【０００５】本発明は、受信データに基づく画像が印字
された用紙及び送信終了原稿の分類を容易に行うことが
できるファクシミリ装置を提供することを目的とするも
のである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の発明は、画像データの送受信を行う
ファクシミリ本体と、該ファクシミリ本体と有線又は無
線によって接続された端末装置とからなり、上記ファク
シミリ本体による画像データの送受信を、当該ファクシ
ミリ本体による操作及び上記端末装置による遠隔操作に
よって行うファクシミリ装置において、複数の画像デー
タを記憶する記憶手段と、操作指示を行った装置を検出
する検出手段と、該検出手段による検出結果に基づいて
上記記憶手段に記憶された画像データを選択し、当該画
像データを付加して画像データ送受信結果を示す通信結
果表を作成する通信結果表作成手段とを設けたものであ
る。

【０００７】請求項２記載の発明は、上記記憶手段は、
ファクシミリ本体及び端末装置毎にそれぞれ異なる画像
データを記憶するものである。

【０００８】請求項３記載の発明は、上記記憶手段は、
ファクシミリ本体及び端末装置による操作単位毎にそれ
ぞれ異なる画像データを記憶する一方、上記検出手段
は、操作指示を行った装置及びその操作データを検出す
るものである。

【０００９】

【作用】従って、請求項１記載の発明によれば、ファク
シミリ本体による操作又は端末装置による遠隔操作によ
ってファクシミリ送受信が行われると、検出手段によっ
て当該ファクシミリ送受信を指示した装置が検出され、
その検出結果に基づいて通信結果表作成手段が記憶手段
より所定の画像データを読み出し、その読み出した画像
データを付加して通信結果表を作成することにより、通
信結果表にファクシミリ送受信を指示した装置又は使用
者を表す情報を付加することができる。

【００１０】請求項２記載の発明によれば、ファクシミ
リ本体による操作又は端末装置による遠隔操作によって
ファクシミリ送受信が行われると、検出手段によって当
該ファクシミリ送受信を指示した装置が検出され、通信
結果表作成手段がその検出手段によって検出された装置
に対応する画像データを記憶手段より読み出し、その読
み出した画像データを付加して通信結果表を作成するこ
とにより、通信結果表にファクシミリ送受信を指示した
装置を表す情報を付加することができる。

【００１１】請求項３記載の発明によれば、ファクシミ
リ本体による操作又は端末装置による遠隔操作によって
ファクシミリ送受信が行われると、検出手段によって当
該ファクシミリ送受信を指示した装置及びその操作デー
タが検出され、通信結果表作成手段がその検出手段によ
って検出された装置及び操作データに対応する画像デー
タを記憶手段より読み出し、その読み出した画像データ
を付加して通信結果表を作成することにより、通信結果
表にファクシミリ送受信を指示した装置又はその操作指
示方法を表す情報を付加することができる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。

【００１３】図１は本発明の一実施例であるファクシミ
リ装置におけるファクシミリ本体の電気的構成を示す概
略機能ブロック図、図２は同ファクシミリ装置における
子機の電気的構成を示す概略機能ブロック図、図３は同
ファクシミリ装置におけるファクシミリ本体と子機との
無線接続を行う送受信回路の電気的構成を示す概略機能
ブロック図、図４は同ファクシミリ装置におけるファク
シミリ本体と子機とのデータ送受信を行う際に用いるコ
マンドの一覧を示す表、図５及び図６は同ファクシミリ
装置のファクシミリ本体におけるファクシミリ送受信の
動作制御を示すフローチャート、図７及び図８は同ファ
クシミリ装置におけるメモリ内のデータ構成を示す説明
図であり、（ａ）はファクシミリ本体によって送信指示
を行った場合、（ｂ）はファクシミリ本体によって受信
指示を行った場合、（ｃ）は子機によって送信指示を行
った場合、（ｄ）は子機によって受信指示を行った場合
を示すものである。図９は同ファクシミリ装置における
通信結果表の印刷例を示す説明図であり、（ａ）はファ
クシミリ本体によって送信指示を行った場合、（ｂ）は
ファクシミリ本体によって受信指示を行った場合、
（ｃ）は子機によって送信指示を行った場合、（ｄ）は
子機によって受信指示を行った場合を示すものである。

【００１４】図１０は本発明の他の実施例であるファク
シミリ装置におけるファクシミリ本体の電気的構成を示
す概略機能ブロック図、図１１は同ファクシミリ装置に
おけるファクシミリ本体と外接電話機とのデータ送受信
を行う際に用いるコマンドの一覧を示す表、図１２及び
図１３は同ファクシミリ装置のファクシミリ本体におけ
るファクシミリ送受信の動作制御を示すフローチャー
ト、図１４及び図１５は同ファクシミリ装置におけるメ
モリ内のデータ構成を示す説明図であり、（ａ）は送信
方法１によって送信開始を指示を行った場合、（ｂ）は
送信方法２によって受信開始を指示を行った場合、
（ｃ）は送信方法３によって送信開始を指示した場合、
（ｄ）は受信方法１によって受信開始を指示した場合、
（ｅ）は受信方法２によって受信開始を指示した場合、
（ｆ）は受信方法３によって受信開始を指示した場合を
示すものである。図１６は同ファクシミリ装置における
メモリ内のデータ構成を示す説明図、図１７及び図１８
は同ファクシミリ装置における通信結果表の印刷例を示
す説明図であり、（ａ）は送信方法１によって送信開始
を指示を行った場合、（ｂ）は送信方法２によって受信
開始を指示を行った場合、（ｃ）は送信方法３によって
送信開始を指示した場合、（ｄ）は受信方法１によって
受信開始を指示した場合、（ｅ）は受信方法２によって
受信開始を指示した場合、（ｆ）は受信方法３によって
受信開始を指示した場合における印字例をそれぞれ示す
ものである。

【００１５】以下、図１乃至図９に基づいて本発明の一
実施例であるファクシミリ装置について説明する。

【００１６】図１及び図２において、１は図示しない交
換機を介して相手側ファクシミリ装置又は電話機に接続
される電話回線、２は電話回線１の捕捉／開放を行うと
共に、捕捉した電話回線１を介して相手側ファクシミリ
装置又は電話機との通話経路を形成する回線インターフ
ェース、３は回線インターフェース２によって形成され
た通話経路を用いて相手側電話機との通話を行うハンド
セット、４は図示しない子機との無線接続を行う送受信
回路であり、子機との無線接続により、回線インターフ
ェース２よって形成された通話経路を用いて相手側電話
機と子機との通話を行わせると共にファクシミリ本体と
子機とのデータ送受信を行うものである。５は送受信回
路４によって変調された信号を所定の電波によって放出
すると共に所定の電波を受信して送受信回路４による復
調を行わせるアンテナである。

【００１７】６は画像が印字された用紙から画像を読み
取り画像データとして出力する画像読取装置、７は画像
読取装置６によって読み取られた画像データを記憶する
画像データ記憶部、８は画像読取装置６によって読み取
られた画像データ及び画像データ記憶部７に記憶された
画像データを変調して電話回線１に送出すると共に電話
回線１から到来する画像データを復調するモデムであ
る。

【００１８】９はファクシミリ本体、子機及び外接電話
機等の装置単位、及び各装置における操作単位等からな
るインデックス情報に対応して文字データを記憶する記
憶部、１０は記憶部９に記憶された文字データに基づく
所定の画像データに変換する文字画像変換部、１１はモ
デム８によって復調された画像データ及び文字画像変換
部１０によって変換された文字画像データに基づく画像
を所定の用紙に印刷する印刷装置である。

【００１９】１２は電話回線１から到来する自動通信開
始信号（以下、ＣＮＧ信号と称する）を検出するＣＮＧ
信号検出回路、１３は相手側電話番号等の入力を行う数
字キー、及びファクシミリ受信を開始させる受信開始ボ
タン及びファクシミリ送信を開始させる送信開始ボタン
等からなる機能キー等によって構成された操作入力部、
１４は着信音及び通信終了音等を放音するスピーカ、１
５は現在時刻を計時する時計回路である。

【００２０】１６は送受信回路４によって受信された図
示しない子機からのデータ、ＣＮＧ信号検出回路１２か
らの検出信号、及び操作入力部１３からの操作指示信号
に基づいて各部を制御する主制御部であり、この主制御
部１６によってファクシミリ送受信の結果を表す通信結
果表を作成する通信結果表作成手段が構成されている。

【００２１】２１は図示しないファクシミリ本体から放
出された所定の電波を受信すると共にファクシミリ本体
に対して所定の電波を放出するアンテナ、２２はアンテ
ナ２１を介して図示しないファクシミリ本体と無線接続
される送受信回路であり、ファクシミリ本体との無線接
続により、ファクシミリ本体を構成する回線インターフ
ェース２によって形成された通話経路を用いて相手側電
話機との通話を行わせると共にファクシミリ本体とのデ
ータ送受信を行うものである。２３は送受信回路２２に
よるファクシミリ本体との無線接続により通話接続され
た相手側電話機から送出された音声信号を音声として外
部に放音するスピーカ、２４は外部音声を集音して送受
信回路２２によるファクシミリ本体との無線接続により
通話接続された相手側電話機に対して音声信号を送出す
るマイクである。

【００２２】２５は相手側電話番号等の入力を行う数字
キー、及び外線通話を開始させる外線ボタン、ファクシ
ミリ受信を開始させる受信開始ボタン及びファクシミリ
送信を開始させる送信開始ボタン等からなる機能キー等
によって構成された操作入力部、２６はオートダイヤル
及びリダイヤル等の電話番号データ、及び各種設定状態
を記憶する記憶部、２７は着信音及び通信終了音等を放
音するスピーカ、２８は送受信回路２２によって受信さ
れた図示しないファクシミリ本体からのデータ、及び操
作入力部２５からの操作指示信号に基づいて各部を制御
する主制御部である。

【００２３】尚、送受信回路４、２２は、図３に示すよ
うに、送話信号を周波数変調する周波数変調部３１と、
周波数変調部３１によって周波数変調された信号を電力
増幅する増幅部３２と、アンテナ５、２１からの電波を
増幅する増幅部３３と、増幅部３３によって増幅したも
のを周波数復調する周波数復調部３４と、データ送受信
を行うＭＳＫモデム３５とによって構成され、又ＭＳＫ
モデム３５によるデータ送受信は、図４に示すような、
データ送受信用のコマンド表に基づいて行われ、このコ
マンドをファクシミリ本体と子機との間で送受信するこ
とにより、ファクシミリ本体において子機の操作を把握
し、ファクシミリ本体及び子機の動作制御を行うことが
できる。

【００２４】上記のように構成されたファクシミリ装置
における通信結果表の作成動作について、まずファクシ
ミリ本体によって操作指示を行った場合について説明す
る。

【００２５】ハンドセット３の取上操作によって回線イ
ンターフェース２による電話回線１の捕捉を行わせた
後、操作入力部１３を構成する数字キーを操作すること
によってダイヤル発信を行い、そのダイヤル発信に相手
側が応答することによって回線インターフェース２によ
る相手側装置との通話経路が形成された状態、及び電話
回線１から到来する着信信号に応じたハンドセット３の
取上操作によって回線インターフェース２による電話回
線１の捕捉、相手側装置との通話経路が形成された状態
において、操作入力部１３を構成する送信開始ボタンが
操作される（ステップＦ１）と、主制御部１６がファク
シミリ本体によってファクシミリ送信指示が行われたと
判断し、図７（ａ）に示すような記憶部９の所定の記憶
領域に、通信内容として「送信」を記憶させる（ステッ
プＦ２）と共に、ファクシミリ送信動作を開始する（ス
テップＦ３）。

【００２６】このファクシミリ送信動作は、画像読取装
置６によって所定の用紙より読み取られた画像データを
主制御部１６において所定の信号処理を施した後、モデ
ム８によって変調し、回線インターフェース２によって
通話形成された相手側ファクシミリ装置に送信するもの
である。

【００２７】他方、回線インターフェース２による電話
回線１の捕捉、相手側装置との通話経路が形成されてい
る状態において、操作入力部１３を構成す受信開始ボタ
ンが操作される（ステップＦ４）と、主制御部１６がフ
ァクシミリ本体によってファクシミリ受信指示が行われ
たと判断し、図７（ｂ）に示すような記憶部９の所定の
記憶領域に、「通信内容」として「受信」を記憶させる
（ステップＦ５）と共に、ファクシミリ受信動作を開始
する（ステップＦ６）。

【００２８】このファクシミリ受信動作は、回線インタ
ーフェース２によって通話形成された相手側ファクシミ
リ装置から変調送出される画像データを受信し、その受
信された画像データをモデム８によって復調した後、主
制御部１６において所定の信号処理を施し、印刷装置１
１による感熱記録又は電子写真記録によって所定の用紙
に画像を印刷するものである。

【００２９】そして、ファクシミリ送信動作又はファク
シミリ受信動作が開始された後、それぞれ図７（ａ）、
図７（ｂ）に示すような記憶部６の所定の記憶領域に、
「通信開始端末情報」として「ファクシミリ本体」を記
憶させる（ステップＦ７）と共に、時計回路１５によっ
て計時されている日時データに基づく現在日時、及び回
線インターフェース２によって捕捉された電話回線１か
ら到来する相手側ファクシミリ装置からの発番号に基づ
く相手先電話番号を、「通信開始時刻」及び「相手番
号」として記憶部６の上記と同様の記憶領域に記憶する
（ステップＦ８、Ｆ９）。

【００３０】そして、ファクシミリ送受信中、ファクシ
ミリ送信によって送信された原稿の枚数、又はファクシ
ミリ受信によって印刷された用紙の枚数をカウントする
と共に、そのカウントした枚数を「枚数」としてそれぞ
れ図７（ａ）、図７（ｂ）に示すような記憶部６の所定
の記憶領域に更新記憶し（ステップＦ１０）、その後フ
ァクシミリ送信又はファクシミリ受信が終了したとき
（ステップＦ１１）、そのファクシミリ送信又はファク
シミリ受信が正常に行われたのか、又用紙切れ、紙詰ま
り等のエラー発生によって中断したのか表す情報を「通
信結果」としてそれぞれ図７（ａ）、図７（ｂ）に示す
ような記憶部６の所定の記憶領域に記憶する（ステップ
Ｆ１２）と共に、主制御部１６が図７（ａ）、図７
（ｂ）に示すような記憶部６の記憶領域に記憶された内
容に基づく文字データを読み出し、その読み出した文字
データを文字画像変換部１０によって画像データに変換
することによって通信結果表を作成し（ステップＦ１
３）、その後印刷装置１１による感熱記録又は電子写真
記録によって作成した通信結果表を図９（ａ）、図９
（ｂ）に示すように所定の用紙に印刷する（ステップＦ
１４）。

【００３１】従って、上記動作制御によれば、ファクシ
ミリ本体による操作によってファクシミリ送受信指示を
行ったとき、ファクシミリ本体において印刷される通信
結果表に、ファクシミリ送信又はファクシミリ受信を開
始した装置としてファクシミリ本体を表す画像を付加す
ることができる。

【００３２】次に、子機によってファクシミリ受信の開
始を指示した場合について説明する。

【００３３】子機に設けられた操作入力部２５を構成す
る通話ボタンの操作によってファクシミリ本体が回線イ
ンターフェース２による電話回線１の捕捉を行い、その
後子機に設けられた操作入力部２５を構成する数字キー
を操作することによってダイヤル発信を行い、そのダイ
ヤル発信に相手側が応答することによって回線インター
フェース２による相手側装置との通話経路が形成された
状態、及び電話回線１から到来する着信信号に応じて子
機に設けられた操作入力部２５を構成する通話ボタンを
操作することによってファクシミリ本体が回線インター
フェース２による電話回線１の捕捉、相手側装置との通
話経路を形成した状態において、子機に設けられた操作
入力部２５を構成する送信開始ボタン又は受信開始ボタ
ンが操作されると、主制御部２８による制御によって送
信開始データ（コードＥ）又は受信開始データ（コード
Ｄ）がファクシミリ本体に送信される。

【００３４】そして、ファクシミリ本体において子機か
ら送信された制御データが受信され（ステップＦ２
１）、主制御部１６において当該受信制御データが送信
開始データであると判断される（ステップＦ２２）と、
主制御部１６が子機によってファクシミリ送信指示が行
われたと判断し、図８（ｃ）に示すような記憶部９の所
定の記憶領域に、「通信内容」として「送信」を記憶さ
せる（ステップＦ２３）と共に、ファクシミリ送信動作
を開始する（ステップＦ２４）。

【００３５】他方、主制御部１６において子機から送信
された制御データが受信開始データであると判断される
（ステップＦ２５）と、主制御部１６が子機によってフ
ァクシミリ受信指示が行われたと判断し、図８（ｄ）に
示すような記憶部９の所定の記憶領域に、「通信内容」
として「受信」を記憶させる（ステップＦ２６）と共
に、ファクシミリ受信動作を開始する（ステップＦ２
７）。

【００３６】そして、ファクシミリ送信動作又はファク
シミリ受信動作が開始された後、それぞれ図８（ｃ）、
図８（ｄ）に示すような記憶部６の所定の記憶領域に、
「通信開始端末情報」として「子機」を記憶させる（ス
テップＦ２８）と共に、時計回路１５によって計時され
ている日時データに基づく現在日時、及び回線インター
フェース２によって捕捉された電話回線１から到来する
相手側ファクシミリ装置からの発番号に基づく相手先電
話番号を、「通信開始時刻」及び「相手番号」として記
憶部６の上記と同様の記憶領域に記憶する（ステップＦ
８、Ｆ９）。

【００３７】そして、ファクシミリ送受信中、ファクシ
ミリ送信によって送信された原稿の枚数、又はファクシ
ミリ受信によって印刷された用紙の枚数をカウントする
と共に、そのカウントした枚数を「枚数」としてそれぞ
れ図８（ｃ）、図８（ｄ）に示すような記憶部６の所定
の記憶領域に更新記憶し（ステップＦ１０）、その後フ
ァクシミリ送信又はファクシミリ受信が終了したとき
（ステップＦ１１）、そのファクシミリ送信又はファク
シミリ受信が正常に行われたのか、又用紙切れ、紙詰ま
り等のエラー発生によって中断したのか表す情報を「通
信結果」としてそれぞれ図８（ａ）、図８（ｂ）に示す
ような記憶部６の所定の記憶領域に記憶する（ステップ
Ｆ１２）と共に、主制御部１６が図８（ｃ）、図８
（ｄ）に示すような記憶部６の記憶領域に記憶された内
容に基づく文字データを読み出し、その読み出した文字
データを文字画像変換部１０によって画像データに変換
することによって通信結果表を作成し（ステップＦ１
３）、その後印刷装置１１による感熱記録又は電子写真
記録によって作成した通信結果表を図９（ｃ）、図９
（ｄ）に示すように所定の用紙に印刷する（ステップＦ
１４）。

【００３８】従って、上記動作制御によれば、子機によ
る遠隔操作によってファクシミリ送受信指示を行ったと
き、ファクシミリ本体において印刷される通信結果表
に、ファクシミリ送信又はファクシミリ受信を開始した
装置として、子機を表す画像を付加することができる。

【００３９】尚、上記実施例においては、ファクシミリ
受信画像が印刷された用紙に印刷する画像データとし
て、各装置に対応した文字データを画像変換し、その画
像変換された画像データを用いたが、これに限定される
ものではなく、各装置に画像データそのものを対応して
記憶するようにしても良い。

【００４０】又、上記実施例においては、ファクシミリ
本体と無線接続される子機を１台として説明したが、こ
れに限定されるものではなく、ファクシミリ本体と無線
接続される子機を複数台とし、この複数台の子機にそれ
ぞれ割り振られたＩＤコードを用いて何れの子機によっ
てファクシミリ受信指示が行われたか判断するようにし
ても良い。

【００４１】次に、図１０乃至図１８に基づいて本発明
の他の実施例について説明する。尚、図１０において図
１と共通する部分には共通の符号を付してある。

【００４２】図１０において、４１は回線インターフェ
ース２を介して増設電話機から送出されるＤＴＭＦ信号
を検出するＤＴＭＦ検出回路であり、このＤＴＭＦ検出
回路４１によって検出されたＤＴＭＦ信号に基づく機能
を、主制御部１６が図１１に示すようなコマンド表に基
づいて判断し、その判断された機能に基づく動作を行う
よう構成されている。

【００４３】上記のように構成されたファクシミリ装置
における通信結果表の作成動作について、まず増設電話
機によって操作指示を行った場合について説明する。

【００４４】増設電話機におけるハンドセットの取上操
作によって回線インターフェース２による電話回線１の
捕捉を行わせた後、増設電話機の数字キーを操作するこ
とによってダイヤル発信を行い、そのダイヤル発信に相
手側が応答することによって回線インターフェース２に
よる相手側装置との通話経路が形成された状態、及び電
話回線１から到来する着信信号に応じた増設電話機のハ
ンドセット取上操作によって回線インターフェース２に
よる電話回線１の捕捉、相手側装置との通話経路が形成
された状態において、ファクシミリ送信を行うため、増
設電話機の数字キーによって例えば「１１＃」を操作入
力すると、その操作入力された「１１＃」がＤＴＭＦ信
号によってファクシミリ本体の回線インターフェース２
に送出される。

【００４５】そして、ファクシミリ本体においては、回
線インターフェース２に入力されたＤＴＭＦ信号がＤＴ
ＭＦ検出回路４１にて検出され、主制御部１６がその検
出結果に基づいて「送信１」が増設電話機によって操作
指示されたと判断する（ステップＦ３１）と、図１４
（ａ）に示すように記憶部９の所定の記憶領域に、「通
信開始情報」として「送信１」を記憶させる（ステップ
Ｆ３２）と共に、通信内容として「送信」を記憶させ
（ステップＦ３３）、ファクシミリ送信動作を開始する
（ステップＦ３４）。

【００４６】尚、主制御部１６がＤＴＭＦ検出回路４１
による検出結果に基づいて「送信２」が増設電話機によ
って操作指示されたと判断した場合（ステップＦ３５）
は、図１４（ｂ）に示すように記憶部９の所定の記憶領
域に、「通信開始情報」として「送信２」を記憶させる
（ステップＦ３６）と共に、「通信内容」として「送
信」を記憶させ（ステップＦ３３）、ファクシミリ送信
動作を開始し（ステップＦ３４）、又主制御部１６がＤ
ＴＭＦ検出回路４１による検出結果に基づいて「送信
３」が増設電話機によって操作指示されたと判断した場
合（ステップＦ３７）は、図１４（ｃ）に示すように記
憶部９の所定の記憶領域に、「通信開始情報」として
「送信３」を記憶させる（ステップＦ３６）と共に、
「通信内容」として「送信」を記憶させ（ステップＦ３
３）、ファクシミリ送信動作を開始する（ステップＦ３
４）。

【００４７】他方、ファクシミリ本体において、回線イ
ンターフェース２に入力されたＤＴＭＦ信号がＤＴＭＦ
検出回路４１にて検出され、主制御部１６がその検出結
果に基づいて「受信１」が増設電話機によって操作指示
されたと判断する（ステップＦ５１）と、図１５（ｄ）
に示すような記憶部９の所定の記憶領域に、「通信開始
情報」として「受信１」を記憶させる（ステップＦ５
２）と共に、「通信内容」として「受信」を記憶させ
（ステップＦ５３）、ファクシミリ受信動作を開始する
（ステップＦ５４）。

【００４８】尚、主制御部１６がＤＴＭＦ検出回路４１
による検出結果に基づいて「受信２」が増設電話機によ
って操作指示されたと判断した場合（ステップＦ５５）
は、図１５（ｅ）に示すように記憶部９の所定の記憶領
域に、「通信開始情報」として「受信２」を記憶させる
（ステップＦ５６）と共に、「通信内容」として「受
信」を記憶させ（ステップＦ５３）、ファクシミリ受信
動作を開始し（ステップＦ５４）、又主制御部１６がＤ
ＴＭＦ検出回路４１による検出結果に基づいて「受信
３」が増設電話機によって操作指示されたと判断した場
合（ステップＦ５７）は、図１５（ｆ）に示すように記
憶部９の所定の記憶領域に、「通信開始情報」として
「受信３」を記憶させる（ステップＦ５８）と共に、
「通信内容」として「受信」を記憶させ（ステップＦ５
３）、ファクシミリ受信動作を開始する（ステップＦ５
４）。

【００４９】そして、ファクシミリ送信動作又はファク
シミリ受信動作が開始された後、それぞれ図１４（ａ）
（ｂ）（ｃ）及び図１５（ｄ）（ｅ）（ｆ）に示すよう
な記憶部６の所定の記憶領域に、時計回路１５によって
計時されている日時データに基づく現在日時、及び回線
インターフェース２によって捕捉された電話回線１から
到来する相手側ファクシミリ装置からの発番号に基づく
相手先電話番号を、「通信開始時刻」及び「相手番号」
として記憶する（ステップＦ３９、Ｆ４０）。

【００５０】そして、ファクシミリ送受信中、ファクシ
ミリ送信によって送信された原稿の枚数、又はファクシ
ミリ受信によって印刷された用紙の枚数をカウントする
と共に、そのカウントした枚数を「枚数」として記憶部
６の上記と同様の記憶領域に更新記憶し（ステップＦ４
１）、その後ファクシミリ送信又はファクシミリ受信が
終了したとき（ステップＦ４２）、そのファクシミリ送
信又はファクシミリ受信が正常に行われたのか、又用紙
切れ、紙詰まり等のエラー発生によって中断したのか表
す情報を「通信結果」として記憶部６の上記と同様の記
憶領域に更新記憶する（ステップＦ４３）と共に、主制
御部１６が図１４（ａ）（ｂ）（ｃ）及び図１５（ｄ）
（ｅ）（ｆ）に示すように記憶部６の記憶領域に記憶さ
れた内容に基づく文字データ（図１５参照）を読み出
し、その読み出した文字データを文字画像変換部１０に
よって画像データに変換することによって通信結果表を
作成し（ステップＦ４４）、その後印刷装置１１による
感熱記録又は電子写真記録によって作成した通信結果表
を図１７（ａ）（ｂ）（ｃ）及び図１８（ｄ）（ｅ）
（ｆ）に示すように所定の用紙に印刷する（ステップＦ
４５）。

【００５１】尚、ファクシミリ本体において操作指示を
行ったときについては、上記増設電話機において操作指
示したときと同様の動作制御によって通信結果表を印刷
することができる。

【００５２】従って、上記動作制御によれば、それぞれ
異なる操作方法によってファクシミリ送受信指示を行っ
たとき、ファクシミリ本体において印刷される通信結果
表に、ファクシミリ送信又はファクシミリ受信の開始情
報として、それぞれの操作方法に対応する画像を付加す
ることができる。

【００５３】尚、上記実施例においては、ファクシミリ
送受信の操作方法単位で異なる画像を通信結果表に付加
するよう構成したが、これに限定するものではなく、例
えばファクシミリ送信の操作方法、及びファクシミリ受
信の操作方法の全てについてそれぞれ異なる画像を通信
結果表に付加するよう構成しても良い。

【００５４】又、上記前者の実施例においては、ファク
シミリ本体と子機とで通信結果表に付加する文字データ
を異ならせたが、これに限定するものではなく、上記後
者の実施例のように、ファクシミリ本体及び子機におい
て複数の操作指示方法によってファクシミリ送信指示又
はファクシミリ受信指示を行うことができるよう設定す
ると共に、その受信指示方法単位で異なる画像データを
通信結果表に付加するようにしても良く、又上記後者の
実施例においては、上記前者の実施例のように、単にフ
ァクシミリ本体と増設電話機とで通信結果表に付加する
画像データを異ならせるようにしても良い。

【００５５】又、上記前者の実施例及び後者の実施例に
おいては、通信結果表に付加する画像データとして、文
字データを画像変換した画像データを用いたが、これに
限定するものではなく、例えばイメージ画像等を記憶
し、そのイメージ画像の画像データを付加する用にして
も良く、又そのイメージ画像を送信原稿又は受信原稿よ
り読み出すようにしても良い。

【００５６】

【発明の効果】以上のように、請求項１又は請求項２記
載の発明によれば、ファクシミリ送受信を行った後にお
いて出力される通信結果表に、ファクシミリ送受信を指
示した装置を表す情報を付加することにより、通信結果
表に基づいてファクシミリ本体において印刷された用紙
がどの装置によるファクシミリ受信指示によって印刷さ
れたものなのか、又ファクシミリ本体において排出され
た送信終了原稿がどの装置によるファクシミリ送信指示
によって送信された原稿なのか認識できるため、送受信
指示を行った使用者とは異なる使用者においても、印刷
用紙及び送信終了原稿の分類を容易に行うことができ
る。

【００５７】請求項１又は請求項３記載の発明によれ
ば、ファクシミリ送受信を行った後において出力される
通信結果表に、ファクシミリ送受信指示の方法を表す情
報を付加することにより、通信結果表に基づいてファク
シミリ本体において印刷された用紙が如何なる方法によ
って印刷されたものなのか、又ファクシミリ本体におい
て印刷合えた用紙が如何なる方法によって送信された原
稿なのか認識することができるため、送受信指示を行っ
た使用者とは異なる使用者においても、印刷用紙及び送
信終了原稿の分類を容易に行うことができ、又ファクシ
ミリ送受信の指示方法毎にそれぞれ担当者又は送付先等
を登録し、通信結果表に付加することにより、ファクシ
ミリ送受信指示した使用者とは異なる使用者において
も、印刷用紙及び送信終了原稿を何れの担当者又は何れ
に送付すれば良いのか極めて容易に認識することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例であるファクシミリ装置にお
けるファクシミリ本体の電気的構成を示す概略機能ブロ
ック図。

【図２】同ファクシミリ装置における子機の電気的構成
を示す概略機能ブロック図。

【図３】同ファクシミリ装置におけるファクシミリ本体
と子機との無線接続を行う送受信回路の電気的構成を示
す概略機能ブロック図。

【図４】同ファクシミリ装置におけるファクシミリ本体
と子機とのデータ送受信を行う際に用いるコマンドの一
覧を表す説明図。

【図５】同ファクシミリ装置のファクシミリ本体におけ
るファクシミリ送受信の動作制御を示すフローチャー
ト。

【図６】同ファクシミリ装置のファクシミリ本体におけ
るファクシミリ送受信の動作制御を示すフローチャー
ト。

【図７】同ファクシミリ装置におけるメモリ内のデータ
構成を示す説明図。

【図８】同ファクシミリ装置におけるメモリ内のデータ
構成を示す説明図。

【図９】同ファクシミリ装置における通信結果表の印刷
例を示す説明図。

【図１０】本発明の他の実施例であるファクシミリ装置
におけるファクシミリ本体の電気的構成を示す概略機能
ブロック図。

【図１１】同ファクシミリ装置におけるファクシミリ本
体と外接電話機とのデータ送受信を行う際に用いるコマ
ンドの一覧を表す説明図。

【図１２】同ファクシミリ装置のファクシミリ本体にお
けるファクシミリ送受信の動作制御を示すフローチャー
ト。

【図１３】同ファクシミリ装置のファクシミリ本体にお
けるファクシミリ送受信の動作制御を示すフローチャー
ト。

【図１４】同ファクシミリ装置におけるメモリ内のデー
タ構成を示す説明図。

【図１５】同ファクシミリ装置におけるメモリ内のデー
タ構成を示す説明図。

【図１６】同ファクシミリ装置におけるメモリ内のデー
タ構成を示す説明図。

【図１７】同ファクシミリ装置における通信結果表の印
刷例を示す説明図。

【図１８】同ファクシミリ装置における通信結果表の印
刷例を示す説明図。

【符号の説明】

１ 電話回線 ２ 回線インターフェース ３ ハンドセット ４ 送受信回路 ５ アンテナ ６ 画像読取装置 ７ 画像データ記憶部 ８ モデム ９ 記憶部 １０ 文字画像変換部 １１ 印刷装置 １２ ＣＮＧ信号検出回路 １３ 操作入力部 １４ スピーカ １５ 時計回路 １６ 主制御部 ２１ アンテナ ２２ 送受信回路 ２３ スピーカ ２４ マイク ２５ 操作入力部 ２６ 記憶部 ２７ スピーカ ２８ 主制御部

フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) H04N 1/00 - 1/00 108 H04N 1/32 - 1/36 H04N 1/42 - 1/44

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像データの送受信を行うファクシミリ
   本体と、該ファクシミリ本体と有線又は無線によって接
   続された端末装置とからなり、 上記ファクシミリ本体による画像データの送受信を、当
   該ファクシミリ本体による操作及び上記端末装置による
   遠隔操作によって行うファクシミリ装置において、 複数の画像データを記憶する記憶手段と、 操作指示を行った装置を検出する検出手段と、 該検出手段による検出結果に基づいて上記記憶手段に記
   憶された画像データを選択し、当該画像データを付加し
   て画像データ送受信結果を示す通信結果表を作成する通
   信結果表作成手段とを設けたことを特徴とするファクシ
   ミリ装置。
2. 【請求項２】 上記記憶手段は、ファクシミリ本体及び
   端末装置毎にそれぞれ異なる画像データを記憶すること
   を特徴とする請求項１記載のファクシミリ装置。
3. 【請求項３】 上記記憶手段は、ファクシミリ本体及び
   端末装置による操作単位毎にそれぞれ異なる画像データ
   を記憶する一方、 上記検出手段は、操作指示を行った装置及びその操作デ
   ータを検出することを特徴とする請求項１記載のファク
   シミリ装置。