JP3201147U

JP3201147U - 板材構造体

Info

Publication number: JP3201147U
Application number: JP2015004644U
Authority: JP
Inventors: 書資周
Original assignee: 慶達實業有限公司
Priority date: 2015-01-07
Filing date: 2015-09-11
Publication date: 2015-11-19
Anticipated expiration: 2025-09-11
Also published as: US20160194865A1

Abstract

【課題】各板が別の板と組み合わせることができる板材構造体を提供する。【解決手段】板材構造体は複数の板１０及び少なくとも１つの埋込杆２０を含む。この板１０はそれぞれその周面に突出部１３１及び溝１３２を含む。埋込杆２０はそれぞれ２つの側表面を含み、これら２つの側表面のうちの一方の側表面の形状が突出部１３１の形状と一致し、２つの側表面のうちの他方の側表面の形状が溝１３２の形状と一致する。さらに、板１０の融点は埋込杆２０の融点よりも高い。この板材構造体を構築するために、ユーザは埋込杆２０を溶融させて２枚の板をつないで組み合わせることができる。埋込杆２０はこの板材構造体の構造的剛性を高めることができ、水分が２枚の板の間の隙間に浸透することを防ぐことができる。加えて、床、棚、又は乾式壁をしっかりと構築することができる。複数の板１０が矩形であり、周面１３が４つの側面１３０を有し、この周面１３が４つの側面１３０をつなぐ。【選択図】図１

Description

本考案は板材構造体に関し、より具体的には複数の板と埋込杆とを含み、各埋込杆が２つの隣接する板に対する中間媒介物である板材構造体に関する。

床、棚、及び乾式壁の従来のプレート材は化学接着剤によってつなぎ合わされることが非常に多い。各プレート材の凸構造部及び各プレート材の凹部もプレート材を組み合わせるために使用される。それら床、棚、及び乾式壁の構造的剛性は、嵌め合い構造部及び化学接着剤によってプレート材を組み合わせることにより高まる。

しかしながら、化学接着剤を使用してプレート材をつなぐことに関しては多くの不都合がある。２つの隣接するプレート材の間の構造的剛性の増大は非常に限定的である。長期間使用した後には、プレート材間の隙間から化学接着剤が垂れ落ち、そのあと床、棚、及び乾式壁が分離して崩壊する可能性がある。床、棚、及び乾式壁が分離して崩壊する前にユーザはプレート材に化学接着剤を塗り直すことはできるが、空気中の水分が隙間にすでに浸透している。この水分は、カビを発生させたり、その構造体の強度を弱めたりする可能性がある。その床、棚、及び乾式壁が倒壊すると、建物の中にいる人々にとっては、その倒壊は非常に危険である。

本考案は、各板が別の板と組み合わせることができる板材構造体を提供することを目的とする。さらに、本考案は、２枚の板の間に装着される中間媒介物を採り入れている。この中間媒介物は板と密接して係合することができ、水分の浸透を回避することができる。中間媒介物は、板材構造体の構造的強度を高め、剛性でかつ安全な製品を構築することもできる。

上記の課題を解決するために、上記板材構造体は複数の板と少なくとも１つの埋込杆とを含み、
上記複数の板が、各々、上面、下面、上記上面と上記下面とをつなぐ周面、この周面から突出する突出部、及び周面に陥没し形状が上記突出部の形状と一致する溝を含み、
上記埋込杆が、各々、上記複数の板のうちの２つの隣接する板の間に装着されかつ２つの側表面を含み、これら２つの側表面のうちの一方の側表面の形状が上記突出部の形状と一致し、上記２つの側表面のうちの他方の側表面の形状が上記溝の形状と一致する。

本考案の利点は、埋込杆の２つの側表面が、それぞれ、一の板の突出部及び他の板の溝と係合できるということである。この埋込杆は、板が密接して組み合わさることを効果的に促進する。組み合わされた板は分離しにくい。２つの隣接する板の間に装着された埋込杆は、頑丈さ及び耐久性を高めることができ、事故を回避することができる。

上記複数の板が各々矩形であり、上記周面が４つの側面を有することが好ましい。周面は上記４つの側面をつなぐことにより形成されている。突出部及び溝は、上記４つの側面のうちの互いに向かい合う２つの側面上にそれぞれ形成されている。突出部が周面上に形成され、この突出部は周面に沿って長手方向に延在する。溝も周面上に形成され、この溝は周面に沿って長手方向に延在する。本考案の利点は、これら突出部及び溝が周面に沿って形成されていること、及び２つの隣接する板を各板の突出部及び溝によってつなぎ合わせ固定することができるということである。さらに、ユーザは各板の突出部及び溝によって複数の板を連続して組み合わせることができ、それにより床、棚、又は乾式壁を作り上げることができる。

上記埋込杆は、断面視でＵ字構造であることがより好ましい。本考案の利点は、埋込杆が上記突出部及び溝の表面と係合しそれらに覆われることができるということである。２つの隣接する板の間の隙間は、その全体が埋込杆で埋められうる。このことは、水分がその隙間へと浸透して板を損傷させることを回避するのに有効である。２つの隣接する板の間の隙間を埋込杆で埋めることで、板に対するカビを防ぐことができる。

上記板がアルミニウム、スズ、他の金属又は合金から構成されていることがさらに好ましい。上記埋込杆はプラスチック材料から構成されている。板の融点は埋込杆の融点よりも高い。板が埋込杆と係合すると、ユーザは、埋込杆を溶融させて２枚の板を組み合わせることができる。さらに、板の材料は非常に軽量である。このため、この板から製造される製品の重量を低減できる。

本考案に係る板材構造体の分解斜視図である。本考案に係る板材構造体の一実施形態の断面図である。本考案に係る埋込杆の斜視図である。床を構築する上記板材構造体の分解斜視図である。棚を構築する上記板材構造体の概略図である。乾式壁を構築する上記板材構造体の概略図である。本考案に係る板材構造体の別の実施形態の断面図である。本考案に係る板材構造体の液圧プレス工程の断面図である。

図１及び図２に示すように、板材構造体は２枚の板１０と１つの埋込杆２０とを含む。なお、板材構造体は複数の埋込杆２０を備えていてもよい。

各板１０は矩形であり、上面１１、下面１２及び周面１３を含む。周面１３は上面１１及び下面１２の周囲を連結しており、板１０はアルミニウム、スズ又は合金から構成されている。周面１３は４つの側面１３０を有し、周面１３はそれら４つの側面１３０をつなぐことにより形成されている。側面１３０のうちの１つは突出部１３１をさらに含み、この突出部１３１は周面１３から突出している。４つの側面１３０のうちの別の１つは突出部１３１と反対側にあり、溝１３２を含み、溝１３２は周面１３に陥没する。突出部１３１の形状は溝１３２の形状と一致する。２つの隣接する板１０は、１つの板１０にある突出部１３１及び他の板１０にある溝１３２を係合させることにより組み合わせることができる。また、板１０は、突出部１３１及び溝１３２を係合させることによりさらに拡張することができる。

突出部１３１は周面１３上に形成され、突出部１３１は周面１３に沿って長手方向に延在する。溝１３２も周面１３上に形成され、溝１３２は周面１３に沿って長手方向に延在する。図１に示すように、突出部１３１及び溝１３２の延在方向は、上面１１から下面１２に向かう方向に垂直である。

埋込杆２０は２つの隣接する板１０の間に装着される。具体的には、埋込杆２０は一方の板１０の突出部１３１と他方の板１０の溝１３２との間に装着される。埋込杆２０はプラスチック材料から構成されている。図２及び図３に示すように、埋込杆２０は断面視でＵ字構造をしている。埋込杆２０は２つの側表面を含み、これら２つの側表面のうちの一方の側表面の形状は突出部１３１の形状と一致し、２つの側表面のうちの他方の側表面の形状は溝１３２の形状と一致する。埋込杆２０は、溝１３２及び突出部１３１との間の係合によって２つの隣接する板１０の間に装着することができる。

加えて、板１０及び埋込杆２０の材料特性は異なる。板１０の融点は埋込杆２０の融点よりはるかに高い。２つの隣接する板１０が埋込杆２０と組み合わされるとき、埋込杆２０は一方の板１０の突出部１３１と他方の板１０の溝１３２との間に装着される。その後、埋込杆２０を加熱によって溶融させることができる。埋込杆２０が溶融した後、２つの隣接する板１０は密接して組み合わせることができる。上記の方法によって、この板材構造体を拡張して床、棚又は乾式壁を構築することができる。板１０及び埋込杆２０によって構築された製品は防水性でかつ剛性である。

図４に示すように、板１０の別の実施形態では、各板１０は２つの突出部１３１と２つの溝１３２を含む。２つの突出部１３１は隣接しており、２つの溝１３２も隣接している。埋込杆２０は突出部１３１と溝１３２との間に装着することができる。板１０の各周面１３は、埋込杆２０によってさらに拡張することができ、複数の板１０は大面積の床を構築することができる。

図５及び図６に示すように、本考案は、板１０及び埋込杆２０によって床を構築できるだけではなく、棚又は乾式壁も作り上げることができる。

図７に示すように、上記板材構造体の別の実施形態は、２枚の板１０Ａと１つの埋込杆２０Ａとを含む。各板１０Ａも上面１１Ａ、下面１２Ａ及び周面１３Ａを含む。周面１３Ａは４つの側面１３０Ａを有する。周面１３Ａは側面１３０Ａをつなぐことにより形成されている。４つの側面１３０Ａのうちの１つは突出部１３１Ａをさらに含み、突出部１３１Ａは周面１３Ａから突出している。２つのノッチ１３３Ａが周面１３Ａと突出部１３１Ａとの間の境界面に形成され、それらノッチ１３３Ａのうちの１つは上面１１Ａから板１０Ａの中央に向かって陥没し、他方のノッチ１３３Ａは下面１２Ａから板１０Ａの中央に向かって陥没している。４つの側面１３０Ａのうちの突出部１３１Ａに対向する別の１つは溝１３２Ａを含み、溝１３２Ａは周面１３Ａへと陥没している。貫通孔１３４Ａが溝１３２Ａの中央に形成されている。

さらに、埋込杆２０Ａは一方の板１０Ａの突出部１３１Ａと他方の板１０Ａの溝１３２Ａとの間に装着される。埋込杆２０Ａは断面視でＵ字構造をしている。埋込杆２０Ａは２つの側表面を含み、この２つの側表面のうちの一方の側表面の形状は突出部１３１の形状と一致し、２つの側表面のうちの他方の側表面の形状は溝１３２の形状と一致する。具体的には、Ｕ字構造の２つの端がそれぞれフック２３Ａを有する。フック２３Ａはノッチ１３３Ａに対応し、そしてノッチ１３３Ａに引っかかる。傘部２４Ａが埋込杆２０Ａ上に、２つのフック２３Ａの間に形成され、この傘部２４Ａは貫通孔１３４Ａに対応し、そして貫通孔１３４Ａの中に挿入される。埋込杆２０Ａは、フック２３Ａ及び傘部２４Ａの上記構成によって２枚の板１０Ａの間にしっかりと装着することができる。埋込杆２０Ａのフック２３Ａ及び傘部２４Ａは、板１０Ａ及び埋込杆２０Ａによって床、棚、又は乾式壁を構築するための剛性及び強度を増すことができる。

本考案は、周面１３が少なくとも１つの突出部１３１及び溝１３２を有することを特徴とするが、このことは、突出部１３１及び溝１３２の数量を制限しない。例えば、板が矩形であるとき、当該板の４つの周面１３は、１つの突出部１３１と１つの溝１３２、１つの突出部１３１と２つの溝１３２、２つの突出部１３１と１つの溝１３２、３つの突出部１３１と１つの溝１３２、１つの突出部１３１と３つの溝１３２、又は２つの突出部１３１と２つの溝１３２を有するだけでもよい。各突出部１３１は、常に溝１３２に隣り合って、又は溝１３２と反対側に配設される。板１０Ａ及び埋込杆２０Ａの構造は、ユーザによって変更されてもよい。本考案の板材構造体は、下記の工程を含む構築方法によって構築できる。
組み立て工程：埋込杆２０を２つの隣接する板１０の間に置く。２つの隣接する板１０のうちの一方にある突出部１３１が、隣接する２枚の板１０のうちの他方にある溝１３２に向かい合う。埋込杆２０の２つの側表面のうち突出部１３１の形状と一致する一方の側表面が、２つの隣接する板１０のうちの一方の板１０にある突出部１３１に装着され、埋込杆２０の２つの側表面のうち溝１３２の形状と一致する他方の側表面が、２つの隣接する板１０の他方の板１０にある溝１３２に装着される。
液圧プレス工程：図８に示すように、液圧ブレーキ３０が２つの隣接する板１０の埋込杆２０と反対側にある２つの面を加圧する。この２つの隣接する板１０は互いに近づき、埋込杆２０ときつく係合することができる。
溶接工程：溶接トーチによる高温で、２つの隣接する板１０の間で埋込杆２０を溶融させる。次に、連続的に加圧することにより、２つの隣接する板１０を密接して組み合わせ、一体として固定することができる。さらに、過剰の溶融した埋込杆２０は、２つの隣接する板１０間の境界からあふれることになる。
掻取工程：過剰の溶融した埋込杆２０を２つの隣接する板１０間の境界から取り除く。上記掻取工程の後は、２つの隣接する板１０の上面１１、下面１２、及び周面１３は滑らかである。
研磨工程：上記掻取工程の後、上面１１、下面１２、及び周面１３を研磨及びバリ取りする。研磨及びバリ取り後は、上面１１、下面１２、及び周面１３がより滑らかで輝くようになる。
積層工程：板１０の研磨済み表面の上に質感のある木製の層を積層する。積層された層は、色彩豊かで床、棚、及び乾式壁の外観の多様性を増すことができる。

上記構築方法によって、ユーザは、好みに合わせた製品を求めて自分の好みの積層した層を選択することができる。

要約すれば、本考案は、主に埋込杆２０を２枚の板１０の間の中間媒介物として利用する。埋込杆２０が板１０と係合した後は、埋込杆２０は溶融され、次いで２枚の板１０に接着しそれらを容易に固定する。本考案の板１０及び埋込杆２０は床、棚、又は乾式壁として構築することができ、このようにして作製された床、棚、又は乾式壁は剛性の構造を有する。

本考案の構造及び機能の詳細とともに本考案の多くの特徴及び利点を上記の説明の中で示してきたが、本開示は例示にすぎない。添付の実用新案登録請求の範囲を表現する用語の広い一般的な意味が示す全範囲に及ぶ本考案の技術思想の範囲内で、細部において、とりわけ各部の形状、サイズ及び配置に関して変更が加えられてもよい。

Claims

複数の板と少なくとも１つの埋込杆とを含む板材構造体であって、
複数の板が、各々、上面、下面、上記上面と上記下面とをつなぐ周面、この周面から突出する突出部、及び周面に陥没し形状が上記突出部の形状と一致する溝を含み、
埋込杆が、各々、上記複数の板の２つの隣接する板の間に装着されかつ２つの側表面を含み、これら２つの側表面のうちの一方の側表面の形状が上記突出部の形状と一致し、上記２つの側表面のうちの他方の側表面の形状が上記溝の形状と一致する板材構造体。
上記複数の板が各々、矩形であり、上記周面が４つの側面を有し、この周面が上記４つの側面をつなぐことにより形成されている請求項１に記載の板材構造体。
上記突出部及び上記溝が、上記４つの側面のうちの互いに向かい合う２つの側面上にそれぞれ形成されている請求項２に記載の板材構造体。
上記突出部が上記周面上に形成され、この突出部が周面に沿って長手方向に延在し、上記溝も上記周面上に形成され、この溝が周面に沿って長手方向に延在する請求項１に記載の板材構造体。
上記埋込杆が、断面視でＵ字構造をしている請求項１に記載の板材構造体。
上記板の融点が上記埋込杆の融点よりも高い請求項１に記載の板材構造体。
上記板が実質的にアルミニウム、スズ、他の金属又は合金から構成されており、上記埋込杆が実質的にプラスチック材料から構成されている請求項６に記載の板材構造体。