JP3201074B2 - ワイヤ電極供給装置 - Google Patents

ワイヤ電極供給装置

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JP3201074B2 JP12604993A JP12604993A JP3201074B2 JP 3201074 B2 JP3201074 B2 JP 3201074B2 JP 12604993 A JP12604993 A JP 12604993A JP 12604993 A JP12604993 A JP 12604993A JP 3201074 B2 JP3201074 B2 JP 3201074B2
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/35Ropes, lines
    • B65H2701/354Cutting lines, e.g. for grass cutting

Landscapes

  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
  • Unwinding Of Filamentary Materials (AREA)
  • Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワイヤ放電加工用の
ワイヤ電極をワイヤ放電加工機に供給するワイヤ電極供
給装置に関するもので、特に、ワイヤ放電加工機と別体
とした別置型のワイヤ電極供給装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ワイヤ放電加工機では、電極として用い
られる細い黄銅線を一定の張力のもとに被加工物に対向
させ、電極と被加工物間で発生する放電エネルギーによ
り被加工物を加工する。一般的に、細い黄銅線(以下、
単に『ワイヤ電極』と記す)はボビンに巻回されている
ため、通常、ワイヤ電極を巻付けたボビンを回転自在に
支承し、そのボビンからワイヤ電極を引出し、放電加工
部に供給するためのワイヤ電極供給装置が必要となる。
【0003】このワイヤ電極供給装置には、ワイヤ放電
加工機本体に組込まれている組付型と、定置式の別置型
の場合がある。前者の場合、限られたスぺース内に収納
する必要性があるため、ワイヤ電極を5Kg巻回したボ
ビンを支承するのがほぼ限界である。しかし、被加工物
が大型で加工輪郭経路が長いものや被加工物の板厚が厚
いものを加工する場合、また、終夜連続無人運転を行な
う場合に加工途中でボビンのワイヤ電極が無くなってし
まうことがある。後者は、このような問題を解決するた
め、定置式の別置き型のワイヤ電極供給装置を使用し
て、例えば、20Kg巻き程度の高重量のワイヤボビン
の使用を可能としたものである。いずれの場合において
もワイヤボビンを安定に保持し、回転むらなく常に一定
の速度また一定の張力で、被加工物と対向する位置に供
給しなければならない。
【0004】次に、従来の別置き型のワイヤ電極供給装
置について詳述する。図6は従来のワイヤ電極供給装置
を示す断面図で、図7は従来のワイヤ電極供給装置の駆
動部分を示す詳細図である。図6及び図7において、1
1はワイヤ電極、12がワイヤボビンで、ワイヤボビン
12に巻回されたワイヤ電極11が、ワイヤ放電加工機
本体に送出される。このワイヤボビン12としては、通
常、20Kg巻き程度のものが使用される。14a,1
4b,14c,14dはガイドプーリで、ワイヤ電極1
1の走行方向を変換させる。また、15は昇降自在な動
滑車の役割をする動滑車であり、所定のおもり16を支
軸を中心に回動自在に取付け、ワイヤ電極11に張力を
与え、更に、摺動シャフト15aに沿って上下に自由に
移動することができる。17は駆動軸であり、ワイヤ電
極11が巻回されたワイヤボビン12を固定し、中心軸
として回転し、ワイヤボビン12からワイヤ電極11の
引出しを可能にする。18は軸受であり、ワイヤボビン
12を固定する駆動軸17を片持ちで支持しており、ラ
ジアル方向の荷重に対し非常に強い軸受を使用してい
る。19はワイヤボビン12を押えるワイヤボビン押圧
部材であり、駆動軸17にワイヤボビン12を同心に固
定するものである。20は駆動モータであり、駆動軸1
7に減速装置(後述)を介して回転を与えている。21
は支持台であり、駆動軸17及び駆動モータ20を取付
け固定している。22はおもり16の回動角度で動滑車
15の位置を検出する位置検出部で、動滑車15の位置
を検出し、サーボ増幅器(図示せず)を介して駆動モー
タ20の回転速度及び回転方向を制御している。23は
外箱であり、ワイヤ放電加工機本体とは別置きで設置さ
れている。24は小ベルト車、25は大ベルト車、26
はタイミングベルトであり、これらにより構成される減
速装置にて駆動モータ20の回転が減速され駆動軸17
に伝達される。
【0005】このように構成された従来のワイヤ電極供
給装置は、次のように動作する。ワイヤボビン12の挿
着作業は、例えば、20Kg程度のワイヤ電極11が巻
付けられたワイヤボビン12を、作業者が片持ち支持さ
れる駆動軸17の位置まで持上げて挿入し、前記駆動軸
17とワイヤボビン12が同心になるようにワイヤボビ
ン12を移動させて固定する。ワイヤボビン12よりワ
イヤ電極11を引出し、所定の経路に基づき個々のガイ
ドプーリ14a,14b,14c,14dに巻回し、そ
して、引出されたワイヤ電極11はワイヤ放電加工機本
体を通じて、被加工物(図示せず)に対向される。
【0006】ワイヤ電極11が引出される際、ワイヤ電
極11に弛みが生じたり、或いは逆に所定値以上の衝撃
的張力が作用しないように、所定の張力相当のおもり1
6の加重を受けた動滑車15にて一定の張力に設定され
る。また、ワイヤ放電加工機本体側のワイヤ電極走行速
度の変化に対しても柔軟に対応するため、動滑車15の
位置に応じて、駆動モータ20の回転速度を変更する。
例えば、動滑車15が中央付近のニュートラルゾーンに
ある場合は、回転を停止し、それより上方にある場合
は、ワイヤ放電加工機本体の巻取ローラ(図示せず)よ
り、この装置の供給速度が遅いことを意味するから、ワ
イヤ電極11を送出す方向に回転させる。逆に、それよ
り下方にある場合は、ワイヤ電極11が弛んでいるため
ワイヤ電極11を巻取る方向に回転し、常に、安定した
張力でワイヤ電極11を供給できるよう制御される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ワイヤ放電加工機の連
続無人運転の要求が高まり、ワイヤボビン12の高重量
化が進む中、前述のような従来のワイヤ電極供給装置で
は、ワイヤボビン12の挿着作業は、作業者がワイヤボ
ビン12を持ち上げ、それを駆動軸17に嵌込むという
作業が要求されるため、安全作業規格に基づき25Kg
未満のワイヤボビン12に限定される。現状の20Kg
巻のワイヤボビン12では、約40時間程度で交換が必
要となり、長時間連続無人運転を達成するためには、更
に、高重量、例えば、50Kg程度のワイヤ電極が必要
となる。しかし、25Kg以上のワイヤボビン12をセ
ットする際は、作業者が2人必要となるか、若くは、リ
フタが必要となるため、その作業コストが著しく増加す
る。
【0008】更に、片持ちの駆動軸17に50Kg巻相
当のワイヤボビン12を固定するためには、軸受部を2
0Kg巻と同じ構造では剛性が低く、ワイヤボビン12
の偏心回転が生じ、安定したワイヤ電極11の供給がで
きなくなるという可能性がある。したがって、50Kg
巻相当のワイヤボビン12専用の剛性の高い支持台、
軸、軸受が必要となる。また、前述の通り、50Kg巻
のワイヤボビン12を駆動軸17と同心状に固定する作
業が極めて困難なことから、自動的にセットする機構が
必要となり、20Kg巻用と製作コストが数倍高い50
Kg巻用の2種類を提供する必要がある。そして、50
Kg巻相当のワイヤボビン12では、ワイヤ電極11が
満巻状態と終巻状態でワイヤ電極11の繰出される位置
が、その半径方向で大幅に変化するためワイヤ電極11
がガイドプーリ14a,14b,14c,14dから外
れたり、またはワイヤ電極11が跳ねて張力変動が生じ
るという可能性があった。
【0009】そこで、この発明は、かかる課題を解決す
るためになされたもので、高重量なワイヤボビン、例え
ば、50Kg巻相当を容易に着脱可能にし、更に、安価
で25Kg巻相当のワイヤボビンまで同一構造で共用で
きる装置を提供することを第1の課題としている。更
に、50Kg巻ワイヤボビンから繰出されるワイヤ電極
を張力の変動なく安定してワイヤ放電加工機本体に供給
できるワイヤ電極供給装置を提供することを第2の課題
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかるワイヤ
電極供給装置は、ワイヤ放電加工用のワイヤ電極を巻回
したワイヤボビンと、前記ワイヤボビンを回転させる駆
動モータと、前記ワイヤボビンから引出された前記ワイ
ヤ電極を一定の張力に保つ張力制御手段と、並列配設さ
れた回転軸を有する2本以上のワイヤボビン支承用ロー
と、前記2本以上のワイヤボビン支承用ローラを上部
に取付けてなる移動自在な台車とを有し、前記2本以上
のワイヤボビン支承用ローラ上に前記ワイヤボビンを載
置して回転自在に支承する回転手段とを具備すると共
に、前記回転手段は、前記ワイヤボビンから前記ワイヤ
電極が繰出される位置を検出する位置検出器と、並列配
設された2本以上の前記回転軸を取付けた台車を移動さ
せるアクチュエータと、前記位置検出器の信号に基づき
前記アクチュエータを制御する制御手段とを具備するも
のである。
【0011】請求項2にかかるワイヤ電極供給装置は、
前記回転手段の2本以上のワイヤボビン支承用ローラに
は、保護カバーを配設したものである。
【0012】
【作用】請求項1においては、並列配設された回転軸を
有する2本以上のワイヤボビン支承用ローラ上に、ワイ
ヤボビンを少なくとも4点で受けるため軸受1個当りに
かかる荷重は従来の片持ち構造での軸受の1/4以下に
抑えることができる。また、上記回転軸がそれぞれ両端
支持のためワイヤボビンの高重量化に伴う軸のたわみ剛
性に対しても十分マージンが確保される。このため、ワ
イヤボビンの重量がほぼ2、3倍増加した程度では剛性
強化という構造変更を必要としない。また、ワイヤボビ
ンを載置する回転手段は、高重量のワイヤボビン、例え
ば、50Kg巻程度をセットする場合、台車をワイヤ電
極供給装置本体から取外すことができる。このため、任
意の場所で別に用意された傾斜板上を転がして一対の回
転軸上に載置した後、ワイヤ電極供給装置本体にセット
可能となる。また、回転手段は、ワイヤボビンより繰出
されるワイヤ電極の位置を検出し、アクチュエータによ
り台車を移動させることにより繰出されるワイヤ電極の
位置を常に一定に保ち、ワイヤの跳ねによる張力変化
や、ワイヤのばらけるのを防止する。
【0013】請求項2においては、回転手段の2本以上
のワイヤボビン支承用ローラには、保護カバーを配設し
たものであるから、ワイヤボビンとの接触部分の摩擦力
を高めることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。 〈実施例1〉 図1は本発明の第一実施例にかかるワイヤ電極供給装置
の要部を示す構造図で、図2は本発明の第一実施例にか
かるワイヤ電極供給装置の駆動部分を示す詳細図であ
る。なお、図中の11〜15,20、張力制御手段を構
成する位置検出部22及び外箱23は前述の従来例にお
ける構成部分と同一のものであり、その詳細な説明を省
略する。
【0015】図1及び図2において、1a,1bは回転
軸であるワイヤボビン支承用ローラであり、ワイヤボビ
ン12の外周に接触し、駆動モータ20と連動させるこ
とにより、ワイヤボビン12に回転力を与える。2a,
2b,2c,2dはローラ1a,1bを回転自在に支承
する軸受でありこれらにより回転手段が構成される。ま
た、3は小ベルト車、4は大ベルト車、5はタイミング
ベルトであり、これらにより構成される減速装置にて駆
動モータ20の回転は減速されローラ1aに伝達され
る。6は支持台であり、軸受2a,2b,2c,2dが
固定され、ローラ1a,1bが保持されている。7は保
護カバーであり、ローラ1a,1bに被覆され、ローラ
1a,1bを保護する。また、例えば、保護カバー7の
材質をゴムにすることによりワイヤボビン12との接触
部分の摩擦力を高める役割を果たす。ワイヤボビン12
は、一対のローラ1a,1bの上に載置されており、一
方のローラ1aを介して駆動モータ20により、ワイヤ
電極11を引出す方向に回転される。
【0016】上述のように構成されたワイヤ電極供給装
置においては、ワイヤボビン12の初期セットは、ロー
ラ1a,1b上に置くだけで完了し、ローラ1a,1b
とワイヤボビン12の外周で接触し、相互の摩擦力を介
してワイヤボビン12に回転力が与えられ、ワイヤ電極
11がワイヤ電極供給装置より機械本体に引出される。
前記回転力は、駆動モータ20により与えられ、ワイヤ
電極11が引出される際、動滑車15が常に変動なく安
定した位置を保つように回転を制御している。
【0017】このように、本実施例のワイヤ電極供給装
置は、ローラ1a,1bによりワイヤボビン12を4点
で保持するため部品単体の剛性を抑え、安価に製作する
ことが可能となる。例えば、ローラ1a,1bを両端支
持で受けるため、軸受にかかるラジアル荷重が小さく5
0Kg巻相当までのワイヤボビン12に関しては重量に
影響されることなく同一構造で対応できる装置を提供す
ることができる。
【0018】〈実施例2〉 図3は本発明の第二実施例にかかるワイヤ電極供給装置
を示す斜視図である。詳しくは、ワイヤボビン12を載
置する回転手段がワイヤ電極供給装置と分離独立して取
外し可能な状態になる構成図である。図3において、3
1は台車であり一対のローラ1a,1bを軸受2a,2
b,2c,2dを介して固定している。32はコロであ
り台車31の底面に少なくとも4個取付けられており、
コロ32と外箱23に設けられた溝を案内として台車3
1がワイヤ電極供給装置内に収納される。33は傾斜板
であり、ワイヤボビン12をローラ1a,1bに搭載す
るための補助をなすものである。傾斜板33はワイヤ電
極供給装置とは独立しており、ワイヤボビン12を着脱
する際にのみ使用する。ワイヤボビン12を装置から出
入れする際、傾斜板33を装置と床面の間に固定し、ワ
イヤボビン12が傾斜板33上を転がり、出入れの際の
案内をする。
【0019】34は一対の歯車であり、一方は駆動モー
タ20の軸に固定され、他方はローラ1aに固定されて
おり、駆動モータ20の動力をローラ1aに伝達してい
る。35はブラケットであり駆動モータ20を固定して
いる。36は止め具であり装置内部に収納された台車3
1をブラケット35に固定する。
【0020】上述のように構成されたワイヤ電極供給装
置においては、ワイヤボビン12をローラ1a,1bに
セットする際、止め具36をはずし、台車31を装置内
部より引出し、任意の場所まで移動する。そして、傾斜
板33に添ってワイヤボビン12を転がして一対のロー
ラ1a,1bに設置する。外箱23の内部への収納は外
箱23に設けられた溝を案内として台車31が収納され
る。外箱23の内部での台車31の横方向の位置決め
は、外箱23に設けられた溝と台車31をころがすコロ
32、また、移動方向の位置決めは止め具36と一対の
歯車34のかみ合いによって行われる。これにより、高
重量であるワイヤボビン12の交換作業であっても、極
めて容易で短時間に行うことができる。
【0021】〈実施例3〉 図4は本発明の第三実施例にかかるワイヤ電極供給装置
を示すものであり、(a)はその斜視図、(b)はワイ
ヤ電極の入射角を示す説明図である。詳しくは、ワイヤ
ボビン12から繰出されるワイヤ電極11の位置を常に
一定に保つようワイヤボビン12の位置を移動させる方
式を示すものである。図4において、41は位置検出器
であり、ワイヤボビン12とガイドプーリ14aとの間
に設置され、常にワイヤ電極11に接触し、ワイヤボビ
ン12からガイドプーリ14aへのワイヤ電極11の鉛
直方向に対する入射角θを検出している。42はアクチ
ュエータを構成するモータであり、送りねじ(後述)を
介してブラケット35及び台車31を前後に移動させる
ための動力を与える。43はアクチュエータを構成する
送りねじでありモータ42の動力を効率よくブラケット
35及び台車31に伝達する。44は制御手段を達成す
る制御装置である。
【0022】このように構成されたワイヤ電極供給装置
におけるワイヤ電極11の入射角θの制御について図4
及び図5を参照して説明する。図4及び図5において、
ワイヤ電極11の満巻状態と終巻状態でのワイヤ電極の
繰出される位置の変化を位置検出器41を構成する、例
えば、ポテンショメータからの電圧値により検出する。
この電圧値は、比較器44aに入力されその基準電圧と
比較されその差分が増幅器44bにより増幅されモータ
42に出力される。ここで、ワイヤボビン12に巻回さ
れているワイヤ電極11が終巻に近づくに連れて位置検
出器41の変位が大きくなる。すると、上記比較器44
aからの差分の電圧値が大きくなりモータ42に出力さ
れ、このモータ42の回転によりワイヤボビン12から
ワイヤ電極11の巻き出される位置が初期の満巻状態の
位置を保つ方向に台車31が動かされる。即ち、上記ポ
テンショメータからの出力値に基づきモータ42が正
転、逆転、停止される。これにより、ワイヤボビン12
から繰り出されたワイヤ電極11の第一のガイドプーリ
14aへの入射角θが常に0度とされワイヤ電極11に
発生する跳ね又はガイドプーリ14aから外れることが
なくなる。
【0023】ところで、上記実施例の説明においては、
位置検出器41はポテンショメータを使用しているが、
本発明を実施する場合には、光センサ等の他の検出手段
を使用することもできる。同様に、台車31を駆動する
アクチュエータの送りねじ43は、ラック&ピニオンギ
ヤとして実施することもできる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のワイヤ
電極供給装置は、並列配設された回転軸を有する2本以
上のワイヤボビン支承用ローラと、前記2本以上のワイ
ヤボビン支承用ローラ上で、ワイヤ電極のワイヤボビン
を回転自在に支承する構造にしたことにより、ワイヤボ
ビンを両端で支持し、かつ、4点以上で保持できるよう
になり、高重量のワイヤボビン、例えば、50Kg相当
までワイヤ張力によるトルク変動及び回転むらがなく、
安定したワイヤ電極の送給ができる。また、高重量ワイ
ヤボビンを初期セットする際、回転軸を保持する台車を
ワイヤ電極供給装置の外部に取出し、任意の場所で作業
ができ、かつ、傾斜板を利用すれば高重量物を持上げる
作業が不要になるのでワイヤボビンの交換作業が極めて
容易に、また短時間で行うことができる。したがって、
従来50Kg巻相当のワイヤボビンを交換する際には、
作業人員を2人要するか若くはリフタが必要となり作業
スペースの確保が必要であったがいずれも最小限で対応
することが可能となった。また、ワイヤボビンへの巻数
の変化に応じてワイヤボビンを台車ごとに移動可能な構
造にすることにより、繰り出されたワイヤ電極の第一の
ガイドプーリへの入射角が常に小さくなり、ワイヤ電極
に発生する跳ねまたはガイドプーリから外れることがな
い。
【0025】請求項2のワイヤ電極供給装置は、回転手
段の2本以上のワイヤボビン支承用ローラには、保護カ
バーを配設したものであるから、ワイヤボビンとの接触
部分の摩擦力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第一実施例にかかるワイヤ電
極供給装置の要部を示す構造図である。
【図2】 図2は本発明の第一実施例にかかるワイヤ電
極供給装置の駆動部分を示す詳細図である。
【図3】 図3は本発明の第二実施例にかかるワイヤ電
極供給装置を示す斜視図である。
【図4】 図4は本発明の第三実施例にかかるワイヤ電
極供給装置を示すものであり、(a)はその斜視図、
(b)はワイヤ電極の入射角を示す説明図である。
【図5】 図5は図4の制御装置を説明するブロック図
である
【図6】 図6は従来のワイヤ電極供給装置を示す断面
図である。
【図7】 図7は従来のワイヤ電極供給装置の駆動部分
を示す詳細図である。
【符号の説明】
1a,1b ワイヤボビン支承用ローラ 2a,2b,2c,2d 軸受 3 小ベルト車 4 大ベルト車 5 タイミングベルト 6 支持台 7 保護カバー 11 ワイヤ電極 12 ワイヤボビン 20 駆動モータ 22 位置検出部 23 外箱

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ放電加工用のワイヤ電極を巻回し
    たワイヤボビンと、 前記ワイヤボビンを回転させる駆動モータと、 前記ワイヤボビンから引出された前記ワイヤ電極を一定
    の張力に保つ張力制御手段と、 並列配設された回転軸を有する2本以上のワイヤボビン
    支承用ローラと、前記2本以上のワイヤボビン支承用ロ
    ーラを上部に取付けてなる移動自在な台車とを有し、前
    記2本以上のワイヤボビン支承用ローラ上に前記ワイヤ
    ボビンを載置して回転自在に支承する回転手段とを具備
    すると共に、 前記回転手段は、前記ワイヤボビンから前記ワイヤ電極
    が繰出される位置を検出する位置検出器と、並列配設さ
    れた2本以上の前記回転軸を取付けた台車を移動させる
    アクチュエータと、前記位置検出器の信号に基づき前記
    アクチュエータを制御する制御手段とを具備することを
    特徴とするワイヤ電極供給装置。
  2. 【請求項2】 前記回転手段の2本以上のワイヤボビン
    支承用ローラには、保護カバーを配設したことを特徴と
    する請求項1に記載のワイヤ電極供給装置。
JP12604993A 1993-05-27 1993-05-27 ワイヤ電極供給装置 Expired - Lifetime JP3201074B2 (ja)

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