JP3200084B2 - タレットパンチプレスのツール取付け構造 - Google Patents

タレットパンチプレスのツール取付け構造

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JP3200084B2
JP3200084B2 JP08832991A JP8832991A JP3200084B2 JP 3200084 B2 JP3200084 B2 JP 3200084B2 JP 08832991 A JP08832991 A JP 08832991A JP 8832991 A JP8832991 A JP 8832991A JP 3200084 B2 JP3200084 B2 JP 3200084B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タレットパンチプレス
に係り、特にタレットパンチプレスに於いてパンチ、ダ
イの如きツールの保持を行うツール取付け構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】タレットパンチプレスは、パンチの保持
を行う上部タレットディスクとダイの保持を行う下部タ
レットディスクの如く、各々ツールの保持を行う上下一
対のタレットディスクを有している。
【0003】従来一般に、上下のタレットディスクは、
各々円盤状をなして垂直な中心支持軸により垂直軸線周
りに回転可能に水平に配置され、各円盤面にて上下に所
定間隔をおいて互いに対向し、その各々の盤面部に複数
個のパンチ、ダイを取付けられ、上下のタレットディス
クの分割回転により所要のパンチ、ダイがストライカに
よるパンチプレス加工位置に選択的に位置するようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の如きタレットパ
ンチプレスに於いては、下部タレットディスクの盤面部
(上面)の直上に被加工板材のパスライン(移動基準平
面)があり、下部タレットディスクの盤面部に取付けら
れたダイの全てが前記移動基準平面に対し露呈してお
り、このためパスライン上を移動する被加工板材が下部
タレットディスクの盤面部上のダイの上面に接触し、加
工中の被加工板材に摺り傷が付き易いと云う問題点があ
る。
【0005】また上述の如きタレットパンチプレスに於
いては、上部タレットディスクと下部タレットディスク
との上下間隔は、被加工板材の通過を許す程度の比較的
小さいものであり、このため上部タレットディスクに対
するパンチの着脱はタレットディスク上方の開放空間部
より難なく行われ得るとしても、下部タレットディスク
に対する上方よりダイの取外しは、ダイリムーバ等を使
用してダイを上部タレットディスクのパンチ支持孔内に
押し上げ、このパンチ支持孔を通して上部タレットディ
スクの上側から取り出し、また取付けは取外し時と反対
の操作を行うと云う面倒な操作が必要であり、これは、
手作業による型交換の作業性を悪くするばかりでなく、
加工中の型交換を困難にし、また工程の複雑さから型交
換の自動化の妨げになる。
【0006】これに対し、ダイを下部タレットディスク
より側方、或は下方へ引き出せるように構成されたタレ
ットパンチプレスが考えられているが、しかし、この場
合は、パンチとダイとの型交換方向が互いに異なったも
のになり、このため手作業による型交換の作業性がさほ
ど改善されず、また自動型交換装置が実現されても、こ
れは相当複雑なものになる。またこの場合、特にダイを
下方へ取出すようになっている場合はパンチ加工時(打
抜き時)の荷重支持が不安定になる。
【0007】これらのことに鑑みて、対をなすタレット
ディスクが各々円錐乃至多角錐状に形成され、この一対
のタレットディスクが所定間隔をおいて側面部が互いに
対向する形態にて各々自身の中心軸線周りに回転可能に
設けられ、前記タレットディスクの各々の側面部にツー
ルが装着されるよう構成されたタレットパンチプレスが
本願出願人と同一の出願人により提案されている。
【0008】このタレットパンチプレスに於いては、一
対のタレットディスクに於いて被加工板材のパスライン
を隔てて互いに対向する部分はタレットディスクの側面
部の一部であり、これに従いタレットディスクの各々の
側面部に装着されるツールのうち被加工板材のパスライ
ンを隔てて互いに対向するツールはタレットディスク同
士の対向部にてパンチプレス加工に使用される一組のツ
ールだけであり、それ以外のツール、特にダイは移動基
準平面(パスライン)に対し露呈することがなく、同時
にタレットディスク同士の対向部にてパンチプレス加工
に使用される一組のツール以外のツールはタレットディ
スク同士の対向部に位置しておらず、各タレットディス
クにてパンチプレス加工に使用される一組のツールに対
しタレットディスク中心周りに180度回転変位した位
置にあるツールは、前方が開放された部分に位置するよ
うになり、この部分に位置するツールに対して型交換が
行れることにより、加工中を含めて二つのタレットディ
スクの各々のパンチ、ダイの如きツールの交換が互いに
同一方向より容易に行われ得るようになり、これに応じ
て型交換の自動化も簡単に行われ得るようになる。
【0009】本発明は、上述の如きタレットパンチプレ
スに於いて、これの上述の如き効果を損ねることなく、
パンチ、ダイをタレットディスクの側面部に着脱可能に
取付けるツール取付け構造を提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述のごとき従来の問題
に鑑みて、本発明は、中空状の切頭円錐形に形成した上
下一対のタレットディスクを、フレームに傾斜して設け
た上下の中心支持軸に回転自在に支持して設けると共
に、上下一対のタレットディスクの各側面部に装着した
パンチ,ダイを、上下一対のタレットディスクの回転に
より水平部となる部分において上下に対向する構成とな
し、かつ上下一対のタレットディスクの回転により垂直
部となる位置を、前記パンチ,ダイの交換位置としてな
るタレットパンチプレスのツール取付け構造において、
上下の各タレットディスクにパンチ装着孔,ダイ装着孔
を設け、パンチを内装したスリーブ状のパンチホルダ及
びダイを装着したスリーブ状のダイホルダの外周面に、
それぞれ係合溝を備えた突当てフランジを設け、前記水
平部において対向する対向面となる上下のタレットディ
スクの上記対向面となる部分が前記垂直部となる位置に
位置するとき、上下のタレットディスクの前記パンチ装
着孔,ダイ装着孔に対して同一方向から前記パンチホル
ダ及びダイホルダを着脱自在に設け、かつ上下のタレッ
トディスクに、前記パンチホルダ及びダイホルダに備え
た各突当てフランジの前記係合溝に係合して固定可能の
ロックピースを備えたロック装置を、上下のタレットデ
ィスクにそれぞれ備えた構成である。
【0011】
【0012】
【実施例】以下に添付の図を参照して本発明を実施例に
ついて詳細に説明する。
【0013】図1乃至図3は本発明によるツール取付け
構造を適用されるタレットパンチプレスの一例を示して
いる。これらの図に於て、符号1はタレットパンチプレ
スのストレートサイド型のフレームを全体的に示してい
る。フレーム1の上部フレーム1aには上部タレットデ
ィスク3が、フレーム1の下部フレーム1bには下部タ
レットディスク5が各々自身の中心軸線周り回転可能に
取付けられている。
【0014】フレーム1の下部フレーム1bには下部タ
レットディスク5の周りに水平に延在する形態にて固定
テーブル7が設けられていると共に図1にて左右方向
(Y軸方向)に水平に移動可能なサイドテーブル9が固
定テーブル7と同一高さ位置に設けられている。サイド
テーブル9には図1の紙面を直角に貫通する方向(X軸
方向)に延在するキャレッジベース11が固定されてお
り、キャレッジベース11には図1の紙面を直角に貫通
する方向に移動可能にキャレッジ13が取付けられてい
る。キャレッジ13にはワーククランプ15が取付けら
れており、ワーククランプ15は図示されていない被加
工板材を着脱可能に把持するようになっている。ワーク
クランプ15に把持された被加工板材は固定テーブル7
及びサイドテーブル9の上面を基準とするパスラインP
Lに沿ってY軸方向およびX軸方向に平面移動し得るよ
うになっている。
【0015】上部タレットディスク3と下部タレットデ
ィスク5は各々、中空状の切頭円錐形をなし、この実施
例に於いては、これの180度相対回転位相の二つの側
面部(稜線)3a、5aがなす角度が90度の切頭円錐
形に形成されており、その一つの側面部(稜線)がパス
ラインPLに平行な水平状態になるよう45度傾斜配置
されている。これにより上部タレットディスク3の中心
軸線は水平なパスラインPLに対し45度上向きに傾斜
し、上部タレットディスク3はパスラインPLに対し4
5度上向きに傾斜して延在する中心支持軸17により上
部フレーム1aよりその中心軸線周りに分割回転可能に
なっており、これに対し下部タレットディスク3の中心
軸線は水平なパスラインPLに対し45度下向きに傾斜
し、下部タレットディスク5はパスラインPLに対し4
5度下向きに傾斜して延在する中心支持軸19により上
部フレーム1aよりその中心軸線周りに分割回転可能に
なっており、そして上部タレットディスク3の側面部3
aと下部タレットディスク5の側面部5aは水平部にて
互いに所定の間隔をおいて対向している。
【0016】上部タレットディスク3の側面部3aには
タレットディスクの所定の分割回転角に応じて設定され
る複数個のステーションの各々にパンチ21が装着され
るパンチ装着孔23が形成され、下部タレットディスク
5の側面部5aには上部タレットディスク3の各ステー
ションと対応して設けられた複数個のステーションの各
々にダイ25が装着されるダイ装着孔27が形成されて
いる。このステーション数は、タレットディスクの直径
によるが、2個或は4個であってもよい。
【0017】上部タレットディスク3の切頭頂面3bと
下部タレットディスク5の切頭頂面5bの各々の中央部
にはギヤー突起29、31が取付けられている。ギヤー
突起29、31の各々の頂部側は45度の面取りをなさ
れ、この面取り部の各々にピニオン33、35が形成さ
れている。ピニオン33、35の各々には水平方向に延
在するラック37、39が噛合しており、ラック37、
39の水平方向の往復移動によりピニオン33、35が
正逆回転され、上部タレットディスク3と下部タレット
ディスク5の分割回転がなされるようになっている。
【0018】ラック37、39は複数個の上下背面のガ
イドローラ41に案内されて水平方向の往復移動し得る
ようになっており、ラック37、39の各々には共通の
駆動軸43に固定された駆動ピニオン45、47が噛合
している。駆動軸43は、軸受49によりフレーム1よ
り回転可能に支持され、タレット駆動用サーボモータ5
1と駆動連結されてこれにより正逆回転駆動されるよう
になっている。これにより上部タレットディスク3と下
部タレットディスク5は互いに同期回転駆動されること
になる。
【0019】フレーム1には図2に示されている如く、
ストライカ支持部53が設けられており、ストライカ支
持部53には垂直方向に上下動可能なストライカ55が
設けられている。ストライカ55は図示されていないス
トライカ駆動手段により往復駆動されるようになってお
り、上部タレットディスク3の側面部3に取付けられた
パンチ21のうち図2にて符号Hにて示されている水平
部、即ちパンチプレス加工位置に位置するパンチ21を
打圧するようになっている。
【0020】上述の如き構成により、上部タレットディ
スク3の側面部3aと下部タレットディスク5の側面部
5aは図2にて符号Hにより示されてる水平部、即ちパ
ンチプレス加工位置のみにて被加工板材のパスラインP
Lを隔てて互いに対向し、これにより上部タレットディ
スク3の側面部3aと下部タレットディスク5の側面部
5aの側面部に装着されるパンチ21とダイ25のう
ち、被加工板材のパスラインPLを隔てて互いに対向す
るパンチ21とダイ25は、上部タレットディスク3と
下部タレットディスク5との互いの対向部にて、換言す
れば水平部Hにてパンチプレス加工に使用される一組だ
けであり、それ以外の待機中のパンチ21とダイ25は
水平部HになくてパスラインPLに対し露呈することが
ない。
【0021】上部タレットディスク3と下部タレットデ
ィスク5との互いの対向部(水平部H)にてパンチプレ
ス加工に使用される上述の一組のパンチ21とダイ25
以外のパンチ21とダイ25は上下のタレットディスク
同士の対向部に位置しておらず、上部タレットディスク
3と下部タレットディスク5の各々にてパンチプレス加
工に使用される一組のパンチ21とダイ25に対し各タ
レットディスク中心周りに180度回転変位した位置に
あるパンチ21とダイ25は、共に上部タレットディス
ク3の側面部3aと下部タレットディスク5の側面部5
aのうち、図2にて符号Bにより示されている如く、前
方(図2にては左方)が開放された垂直な方向に延在す
る部分に位置するようになる。パンチ21とダイ25の
交換は前方が開放された垂直部Bに位置するパンチ21
とダイ25に対し行われればよく、この場合、そのパン
チ21とダイ25の交換は、共に開放された前方空間よ
り、図2にて矢印Cにより示されている如く、図2にて
左右方向に行われる。
【0022】図4は本発明によるタレットパンチプレス
のツール取付け構造の一実施例を示している。上部タレ
ットディスク3の側面部3aに形成されたパンチ装着孔
23と下部タレットディスク5の側面部5aに形成され
たダイ装着孔27は各々、図示の如く、各タレットディ
スクの側面部3a、5aをそのディスク面に対し直交す
る方向に貫通するストレートな貫通孔により構成されて
いる。
【0023】図示の実施例に於いては、図にて水平部H
に位置しているパンチ装着孔23とダイ装着孔27には
オートインディクス式シール装着機構が組み込まれてお
り、オートインディクス式シール装着機構が組み込まれ
たパンチ装着孔23に於いては、側面部3aに固定スリ
ーブ57が固定され、固定スリーブ57の内側にインデ
ィクススリーブ59が回転可能に内接嵌合しており、こ
のインディクススリーブ59によりパンチ装着孔23が
構成されている。インディクススリーブ59にはギヤー
61が形成され、これに噛合する図示されていない駆動
ギヤーによりインディクススリーブ59のインディクス
回転が行われるようになっている。またオートインディ
クス式シール装着機構が組み込まれたダイ装着孔27に
於いては、側面部5aに固定スリーブ63が固定され、
固定スリーブ63の内側にインディクススリーブ65が
回転可能に内接嵌合しており、このインディクススリー
ブ65の一部と固定スリーブ63の一部によりダイ装着
孔27が構成されている。インディクススリーブ65に
はギヤー67が形成され、これに噛合する図示されてい
ない駆動ギヤーによりインディクススリーブ65のイン
ディクス回転が行われるようになっている。
【0024】上部タレットディスク3と下部タレットデ
ィスク5の各々の外周縁部には固定係合部69、71
が、フレーム1には各々固定係合部69、71に選択的
に係合する可動クランプ73、75が各々設けれられて
おり、これらの係合によりインディクススリーブ59、
65が任意のインディクス回転位置に固定されるように
なっている。
【0025】上部タレットディスク3と下部タレットデ
ィスク5の各々には、パンチ装着孔23、ダイ装着孔2
7に挿入されたパンチ21、ダイ25と係脱可能に係合
してこれらがパンチ装着孔23、ダイ装着孔27よりの
抜け出しを阻止するロック装置77、79が各パンチ装
着孔23或はダイ装着孔27毎に個別に設けられてい
る。ロック装置77、79は各々シリンダ内蔵の動力式
のものであり、パンチ装着孔23或はダイ装着孔27の
径方向に移動可能なロックピース77a、79aを有し
ている。
【0026】なお、図4において下部フレーム1bには
流体シリンダ80が設けられており、流体シリンダ80
に装着されたピストンロッド80Pが前記ダイ25の下
部に取付けられていて、加工していないときに流体シリ
ンダ80の作動でダイ25の上部をパスラインPLより
下げてワークに傷をつけないようにしてある。
【0027】図5(a)、(b)は本発明によるツール
取付け構造に用いられるパンチ21の構造を示してい
る。パンチ21は、スリーブ状のパンチホルダ81と、
パンチホルダ81に内接嵌合しガイドキー83に案内さ
れて軸線方向に摺動可能な板押え兼ストリッパのスリー
ブ状のパンチガイド85と、パンチガイド85に内接嵌
合し図示されていないパンチキーに案内されて軸線方向
に摺動可能なパンチ本体87とを有し、パンチホルダ8
1とパンチガイド85との間にはリフタースプリング8
9が、パンチ本体81の先端のパンチヘッド91とパン
チガイド85との間にはストリッピングスプリング93
が各々設けられ、これらが一つの組立体として構成され
ている。
【0028】パンチホルダ81は、パンチ装着孔23の
内径に実質的に等しい外径を有し、パンチ装着孔23に
内接嵌合するようになっており、パンチホルダ81の外
周部にはパンチ装着孔23に対するパンチ21の挿入量
を制限するための突当てフランジ95が突出形成され、
突当てフランジ95の外周部にはロック装置77のロッ
クピース77aが進入係合する係合溝としての周溝97
が形成されている。
【0029】図6(a)、(b)は本発明によるツール
取付け構造に用いられるダイ25の構造を示している。
ダイ25は、スリーブ状のダイホルダ99と、ダイホル
ダ99に形成された段付きのダイ受入れ孔に挿入されキ
ー101によりダイホルダ99に対し周り止め固定され
たダイ本体103とを有し、これらが一つの組立体とし
て構成されている。
【0030】ダイホルダ99は、ダイ装着孔27の内径
に実質的に等しい外径を有し、ダイ装着孔27に内接嵌
合するようになっており、ダイホルダ99の外周部には
パンチ装着孔23に対するパンチ21の挿入量を制限す
るための突当てフランジ105が突出形成され、突当て
フランジ105の外周部にはロック装置79のロックピ
ース79aが進入係合する係合溝としての周溝107が
形成されている。
【0031】上述の如き構造のパンチ21を上部タレッ
トディスク3に取付けることは、上部タレットディスク
3の側面部3aのうち垂直部Bに位置しているパンチ保
持孔23に、パンチヘッド91を先頭にして、換言すれ
ばパンチ本体87の切刃側を手前にしてパンチホルダ8
1を、これの突当てフランジ95がタレット面に当接す
るまで挿入し、ロック装置77のロックピース77aを
周溝97に進入係合させることにより完了する。
【0032】またダイ25を下部タレットディスク5に
取付けることは、下部タレットディスク5の側面部5a
のうち垂直部Bに位置しているダイ保持孔27に、ダイ
本体103を手前側にしてダイホルダ99を、これの突
当てフランジ105がタレット面に当接するまで挿入
し、ロック装置79のロックピース79aを周溝107
に進入係合させることにより完了する。
【0033】上述の如く取付けられたパンチ21は使用
のために上部タレットディスク3の回転により水平部H
にもたらされると、これは周溝97に対するロック装置
77のロックピース77aの係合により下方向より落下
を防止されることになる。この場合、パンチ21の使用
時に於いて、パンチ21の支持部に作用する下向きの力
はパンチ21の自重を支えるスプリングの反力だけであ
るから、これで十分である。
【0034】また上述の如く取付けられたダイ25は使
用のために下部タレットディスク5の回転により水平部
Hにもたらされると、ダイ本体103はダイ受入れ孔の
段部上に乗った形態になり、これにより打抜き荷重が安
定して受け止められるようになる。
【0035】パンチ21を上部タレットディスク3より
取外すこと、およびダイ25を下部タレットディスク5
より取外すことは、上述の取付け時の反対の操作が行わ
れればよい。
【0036】従ってパンチ21を上部タレットディスク
3に取付けること、これより取外すこと、ダイ25を下
部タレットディスク5に取付けること、これより取外す
ことは、すべて図2矢印Cにて示されている如き同方向
に行われるようになり、また突当てフランジ95、10
5がタレット面に当接することによりパンチ21、ダイ
25の位置決めが確実に行われるようになる。
【0037】上述の実施例に於いては、上部タレットデ
ィスク3と下部タレットディスク5の回転駆動はラック
37、39とピニオン33、35により行われるように
なっているが、これは上部タレットディスク3と下部タ
レットディスク5とを同期回転駆動できるものであれば
よく、また上述の実施例に於いては、上部タレットディ
スク3と下部タレットディスク5は切頭円錐形をなして
いるが、これはステーション数に応じた角数の切頭多角
錐体であってもよい。
【0038】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、要するに本発明は、中空状の切頭円錐形に形
成した上下一対のタレットディスク(3,5)を、フレ
ーム(1)に傾斜して設けた上下の中心支持軸(17,
19)に回転自在に支持して設けると共に、上下一対の
タレットディスク(3,5)の各側面部(3a,5a)
に装着したパンチ(21),ダイ(25)を、上下一対
のタレットディスク(3,5)の回転により水平部
(H)となる部分において上下に対向する構成となし、
かつ上下一対のタレットディスク(3,5)の回転によ
り垂直部(B)となる位置を、前記パンチ(21),ダ
イ(25)の交換位置としてなるタレットパンチプレス
のツール取付け構造において、上下の各タレットディス
ク(3,5)にパンチ装着孔(23),ダイ装着孔(2
7)を設け、パンチを内装したスリーブ状のパンチホル
ダ(81)及びダイを装着したスリーブ状のダイホルダ
(99)の外周面に、それぞれ係合溝(97,107)
を備えた突当てフランジ(95,105)を設け、前記
水平部(H)において対向する対向面となる上下のタレ
ットディスク(3,5)の上記対向面となる部分が前記
垂直部(B)となる位置に位置するとき、上下のタレッ
トディスク(3,5)の前記パンチ装着孔(23),ダ
イ装着孔(27)に対して同一方向から前記パンチホル
ダ(81)及びダイホルダ(99)を着脱自在に設け、
かつ上下のタレットディスク(3,5)に、前記パンチ
ホルダ(81)及びダイホルダ(99)に備えた各突当
てフランジ(95,105)の前記係合溝(97,10
7)に係合して固定可能のロックピース(77a,79
a)を備えたロック装置(77,79)を、上下のタレ
ットディスク(3,5)にそれぞれ備えた構成である。
したがって、本発明によれば、上下のタレットディスク
に対してパンチ,ダイの着脱交換を同一方向、例えば前
方向から前後方向に行うことができ、その自動化が容易
である。また、パンチ,ダイの着脱交換時にはパンチホ
ルダ,ダイホルダに備えた突当てフランジ95,105
を上下のタレットディスクの対向面となる側の面に当接
することにより、上下のタレットディスクからのパン
チ,ダイの突出長さは常に一定になるものであり、パン
チ,ダイの設定が容易なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるツール取付け構造を適用されるタ
レットパンチプレスの一例を示す正面図である。
【図2】図1の線II−IIに沿った断面図である。
【図3】図1の線III −III に沿った断面図である。
【図4】本発明によるタレットパンチプレスのツール取
付け構造の一実施例を示す縦断面図である。
【図5】各々本発明によるタレットパンチプレスのツー
ル取付け構造に使用されるパンチの構造を示す縦断面図
である。
【図6】各々本発明によるタレットパンチプレスのツー
ル取付け構造に使用されるダイの構造を示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 フレーム 3 上部タレットディスク 5 下部タレットディスク 7 固定テーブル 9 サイドテーブル 11 キャレッジベース 13 キャレッジ 21 パンチ 23 パンチ装着孔 25 ダイ 27 ダイ装着孔 33 ピニオン 35 ピニオン 37 ラック 39 ラック 51 タレット駆動用サーボモータ 55 ストライカ 59 インディクススリーブ 65 インディクススリーブ 77 ロック装置 79 ロック装置 81 パンチホルダ 85 パンチガイド 87 パンチ本体 95 突当てフランジ 97 周溝 99 ダイホルダ 103 ダイ本体 105 突当てフランジ 107 周溝
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 28/36 B30D 15/02 B21D 37/14 B21D 37/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空状の切頭円錐形に形成した上下一対
    のタレットディスク(3,5)を、フレーム(1)に傾
    斜して設けた上下の中心支持軸(17,19)に回転自
    在に支持して設けると共に、上下一対のタレットディス
    ク(3,5)の各側面部(3a,5a)に装着したパン
    チ(21),ダイ(25)を、上下一対のタレットディ
    スク(3,5)の回転により水平部(H)となる部分に
    おいて上下に対向する構成となし、かつ上下一対のタレ
    ットディスク(3,5)の回転により垂直部(B)とな
    る位置を、前記パンチ(21),ダイ(25)の交換位
    置としてなるタレットパンチプレスのツール取付け構造
    において、上下の各タレットディスク(3,5)にパン
    チ装着孔(23),ダイ装着孔(27)を設け、パンチ
    を内装したスリーブ状のパンチホルダ(81)及びダイ
    を装着したスリーブ状のダイホルダ(99)の外周面
    に、それぞれ係合溝(97,107)を備えた突当てフ
    ランジ(95,105)を設け、前記水平部(H)にお
    いて対向する対向面となる上下のタレットディスク
    (3,5)の上記対向面となる部分が前記垂直部(B)
    となる位置に位置するとき、上下のタレットディスク
    (3,5)の前記パンチ装着孔(23),ダイ装着孔
    (27)に対して同一方向から前記パンチホルダ(8
    1)及びダイホルダ(99)を着脱自在に設け、かつ上
    下のタレットディスク(3,5)に、前記パンチホルダ
    (81)及びダイホルダ(99)に備えた各突当てフラ
    ンジ(95,105)の前記係合溝(97,107)に
    係合して固定可能のロックピース(77a,79a)を
    備えたロック装置(77,79)を、上下のタレットデ
    ィスク(3,5)にそれぞれ備えたことを特徴とするタ
    レットパンチプレスのツール取付け構造。
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