JP3199723B2 - フィルタ回路及びこれを用いた映像信号処理回路 - Google Patents

フィルタ回路及びこれを用いた映像信号処理回路

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気記録再生装置等に用いられるフィルタ回
路及びこれを用いた映像信号処理回路に関し、特に、ノ
イズ除去などに用いられるフィルタ回路と、これを利用
した、分離輝度信号と分離搬送色信号とを加算して複合
カラー映像信号を発生する回路及び、複合カラー映像信
号から輝度信号と搬送色信号とを分離する輝度/搬送色
信号分離回路に関する。
〔従来の技術〕
家庭用の磁気記録再生装置(以下VTRと略す)を高画
質化するために、記録帯域を広げた規格が新しくできて
きた。例えば、S−VHS規格では、輝度信号帯域が5MHz
と広がったため、映像信号を輝度信号(Y)と搬送色信
号(C)に分離するY/C分離回路の性能向上が必要とな
った。しかし、現状技術では、Y/C分離度はたかだか30d
B程度であり、輝度信号中に搬送色信号成分が残留す
る。
従来、残留色信号を除去するために、くし形フィルタ
を用いていた。特開昭63−27188にはそのような技術の
一例が示されている。
従来、フィルタ回路としては、たとえばバターワース
フィルタ、ベツセルフィルタなどの能動素子を用いたフ
ィルタ回路や、たとえばトランスバーサルフィルタ、デ
ィジタルフィルタなどの遅延素子を用いたフィルタ回路
など、種々のものが知られているが、これらとは原理を
異にし、信号のパターンを利用してフィルタリングする
ようにしたものも知られている。そのようなフィルタの
一例がIEEE Trans.on Consume Electronics,vol.CE
−28,No.3,August 1982,pp.157−167に示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
輝度信号中に搬送色信号成分が残留していると、再生
時に、複合映像信号を得るために、再生輝度信号と搬送
色信号を加算すると、輝度信号中の残留色信号成分と搬
送色信号が干渉を起し、ゼロビートが発生し、カラーモ
アレが生じる。
上記従来技術では、輝度信号をくし形フィルタを通す
ことにより、輝度信号の高域成分が垂直方向にだれるた
め、垂直方向の解像度が劣化した、いわゆる“ぼけた
絵”になるという問題があった。
IEEE Trans.on Consume Electronics,vol.CE−28,
No.3,August1982,pp.157−167に開示されているフィル
タ回路は、信号が一定周期のデータ列からなるものと
し、かかるデータ列のパターンがノイズによって変形し
たのを補正することにより、フィルタリングを行うもの
である。
この技術について説明する。いま、注目するデータを
D2とし、これと時系列的に前後するデータD1,D3として
これら3個の隣接するデータD1,D2,D3をみると、本来の
信号はデータ間で強い相関性があることから、D1≧D2
D3もしくはD1≦D2≦D3であり、データD1,D2,D3のレベル
によるパターンは平坦、減少、増大のいずれかである。
これに対し、信号がノイズの影響を受け、データD2
ノイズが付加されたときには、ノイズの加算によってデ
ータD2の値が大きくなったときには、 D2>D1かつD2>D3 となり、データD1,D2,D3によるパターンは山型となる。
かかるパターンを正のパルスパターンという。また、ノ
イズの減算によってデータD2の値が小さくなったときに
は、 D2<D1かつD2<D3 となり、データD1,D2,D3によるパターンは谷型となる。
かかるパターンを負のパルスパターンという。かかる
正、負のパルスパターンを抑圧することにより、元のデ
ータ列の相関性が強いものとしてノイズを除去すること
が可能となる。
このために、正のパルスパターンに対しては、データ
D2を D2′=MIN{D2,MA×(D1,D3)} …(1) に変換し、負のパルスパターンに対しては、データD2を D2″=MA×{D2,MIN(D1,D3)} …(2) に変換する。但し、MIN(A,B)はA,Bのうちで小さい方
のものを選択することを意味し、MAX(A,B)はA,Bのう
ちで大きい方のものを選択することを意味する。
なお、データD1,D2,D3の相関性が強いときには、D2
=D2″=D2であり、また、負のパルスパターンに対して
は、式(1)で得られるD2′はD2に等しく、正のパルス
パターンに対しては、式(2)で得られるD2″もD2であ
る。つまり、式(1)で得られるD2′は正のパルスパタ
ーンに対してのみD1もしくはD3であり、式(2)で得ら
れるD2″は負のパルスパターンに対してのみD1もしくは
D3である。
そこで、上記式(1),(2)の処理を例えば直列に
行なうことにより、正、負のパルスパターンがともに抑
圧され、ノイズが除去されることになる。
上記式(1)の変換手段としては、例えばデータD1,D
2,D3を同一タイミングにする2つの遅延回路と、2つの
MAX処理のための演算回路(最大値演算回路。以下、MAX
回路という)と、1つのMIN処理のための演算回路(最
小値演算回路。以下、MIN回路という)とで構成され、
これは正論理変換回路と呼ばれている。また、上記式
(2)の変換手段としては、同様に、2つの遅延回路と
2つのMIN回路と1つのMAX回路とで構成され、負論理変
換回路と呼ばれている。上記式(1),(2)の処理を
直列に行うため、これら正、負論理変換回路が直列接続
されている。
ところで、このように正、負論理変換回路を直列接続
した場合、出力データの値はこれらの前後関係で異な
る。このために、正論理変換回路に負論理変換回路を直
列接続した直列回路とこれとは順序が逆の直列回路とを
並列に設け、これら直列回路の出力データを加算するこ
とによって平均化しなければならない。
かかるフィルタ回路の応用として、「IEEE Trans.on
Consume Electronics」Vol.CE−31 No.3(August,1
985)pp.240−254や特開平1−108890号公報において
は、カラー映像信号から輝度信号と搬送色信号とを分離
する輝度/搬送色信号分離回路が記載されている。
しかしながら、上述のフィルタ回路は、正、負論理変
換回路が2個ずつ用いられるため、MIN回路やMAX回路な
ど必要とする回路の個数が非常に多くなり、回路規模が
大きくなるという問題がある。
また、上記IEEE Trans Vol.CE−31に記載された如
きの技術では、マルチバーストのエッジ部でクロスカラ
ーや輝度信号の解像度の劣化が生ずるという問題があ
る。上記特開平1−108890号公報に記載の技術はこの問
題を解消するものであるが、その反面、従来の輝度/搬
送色信号分離回路では問題とならなかったクロマ信号の
垂直エッジ部で誤った補正をしてしまい、ドット妨害が
発生する。
本発明の第1の目的は、回路規模を縮小できるように
したフィルタ回路を提供することにある。本発明の第2
の目的は、そのフィルタ回路を利用し、搬送色信号の垂
直エッジ部での誤動作も防止できるようにした輝度信号
と搬送色信号を分離する映像信号処理回路を提供するこ
とにある。本発明の第3の目的は、前記フィルタ回路を
利用し、輝度信号と搬送色信号をカラーモアレの発生が
無く、かつ、輝度信号の垂直解像度の劣化を防止して混
合する映像信号処理回路を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記第1の目的を達成するために、本発明のフィルタ
回路は以下の構成とした。すなわち、第1、第2および
第3の信号が入力されるフィルタ回路において、前記第
1の入力信号のレベルと前記第2の入力信号のレベルと
を比較する比較回路と、前記第1の入力信号と前記第3
の入力信号とが供給され、前記比較回路の比較結果が前
記第2の入力信号のレベルが前記第1の入力信号のレベ
ルより大きい場合、前記第1の入力信号と前記第3の入
力信号のうち信号のレベルの大きい方を選択し、前記比
較回路の比較結果が前記第2の入力信号のレベルが前記
第1の入力信号のレベルより小さい場合、前記第1の入
力信号と前記第3の入力信号のうち信号のレベルの小さ
い方を選択する第1の選択回路と、該第1の選択回路の
出力信号と前記第2の入力信号とが供給され、前記比較
回路の比較結果が前記第2の入力信号のレベルが前記第
1の入力信号のレベルより大きい場合、前記第1の選択
回路の出力信号と前記第2の入力信号信号のうち信号の
レベルの小さい方を選択し、前記比較回路の比較結果が
前記第2の入力信号のレベルが前記第1の入力信号のレ
ベルより小さい場合、前記第1の選択回路の出力信号と
前記第2の入力信号信号のうち信号のレベルの大きい方
を選択する第2の選択回路と、を有し、該第2の選択回
路で選択した信号を出力する。
また、上記第2の目的を達成するために、本発明の映
像信号処理回路は次の構成とした。すなわち、複合映像
信号を入力とする上記フィルタ回路を用いた映像信号処
理回路であって、前記入力する複合映像信号を遅延して
該入力複合映像信号に含まれる搬送色信号の位相に対し
逆相の搬送色信号を含む遅延複合映像信号を出力する第
1のライン遅延手段と、前記入力する複合映像信号に含
まれる搬送色信号帯域成分を抽出し、前記フィルタ回路
へ第1の入力信号として供給する第1のバンドパスフィ
ルタと、前記遅延複合映像信号に含まれる搬送色信号帯
域成分を抽出する第2のバンドパスフィルタと、該第2
のバンドパスフィルタで抽出された搬送色信号成分を位
相反転し、前記フィルタ回路へ第2の入力信号として供
給する第1の符号反転手段と、前記遅延複合映像信号を
分離遅延して前記入力複合映像信号に含まれる前記搬送
色信号の位相に対し実質的に同相の搬送色信号を含む搬
送色信号帯域成分を出力し、前記フィルタ回路へ第3の
入力として供給する第2のライン遅延手段と、前記フィ
ルタ回路の出力信号を位相反転して搬送色信号を出力す
る第2の符号反転手段と、前記フィルタ回路の出力信号
を前記遅延複合映像信号に加算して輝度信号を出力する
加算回路と、を有する。
また、上記第3の目的を達成するために、本発明の映
像信号処理回路は次の構成とした。すなわち、上記フィ
ルタ回路を用いて輝度信号と搬送色信号から複合映像信
号を生成する映像信号処理回路であって、前記輝度信号
を遅延する第1のライン遅延手段と、前記輝度信号に含
まれる搬送色信号帯域成分を抽出し、前記フィルタ回路
へ第1の入力信号として供給する第1のバンドパスフィ
ルタと、前記遅延輝度信号に含まれる搬送色信号帯域成
分を抽出する第2のバンドパスフィルタと、該第2のバ
ンドパスフィルタで抽出された搬送色信号帯域成分を位
相反転し、前記フィルタ回路へ第2の入力信号として供
給する第1の符号反転手段と、前記遅延輝度信号を分離
遅延して搬送色信号帯域成分を出力し、前記フィルタ回
路へ第3の入力信号として供給する第2のライン遅延手
段と、前記フィルタ回路の出力信号の振幅を制限する振
幅制限手段と、前記遅延輝度信号と前記振幅制限手段の
出力信号を加算する第1の加算手段と、該第1の加算手
段の出力信号と前記搬送色信号を加算し、前記複合映像
信号を生成する第2の加算手段と、を有する。
〔作用〕
上記適応形のCくし形フィルタは、輝度信号中の残留
信号レベルにかかわらず、輝度信号、残留色信号の垂直
非相関を検出し、垂直方向の色だれなく、色信号成分を
検出する。垂直非相関を完全に検出できない場合にも、
色信号成分として誤って検出された輝度信号をリミッタ
回路で振幅制限するため、もとの輝度信号より減じて
も、輝度信号の垂直解像度低下なく残留色信号成分を除
去できる。従って、色信号と加算してもカラーモアレは
生じない。
上記本発明によるフィルタ回路では、隣接する3個の
データが正のパルスパターンをなすときには、正のパル
スパターン抑圧回路でこの正のパルスパターンが抑圧さ
れ、上記データが負のパルスパターンをなすときには、
負のパルスパターン抑圧回路でこの負のパルスパターン
が抑圧される。切換え回路は、上記データが正のパルス
パターンをなすとき、正のパルスパターン抑圧回路の出
力信号を選択し、負のパルスパターンをなすとき、負の
パルスパターン抑圧回路の出力信号を選択する。これに
より、上記データの正、負パルスパターンが失くなり、
ノイズが除去される。
ここで、正のパルスパターン抑圧回路は上記従来技術
での正論理変換回路と同様の機能を有し、負のパルスパ
ターン抑圧回路は負論理変換回路と同様の機能を有して
いる。したがって、本発明によるフィルタ回路では、回
路構成は大幅に簡略化される。
上記本発明による輝度/クロマ変換回路では、3つの
クロマ帯域成分が隣接するデータとしてパルスパターン
抑圧回路に供給され、これらクロマ帯域成分が正、負の
パルスパターンをなすとき、このパルスパターンが抑圧
される。
ところで、第1、第2の遅延カラー映像信号は、パル
スパターン抑圧回路に供給される3個のクロマ帯域成分
中のクロマ成分が同位相となるように、入力カラー映像
信号から生成される。このために、第1のインバータか
らパルスパターン抑圧回路に供給される第1の遅延カラ
ー映像信号のクロマ帯域成分中の輝度信号は、入力カラ
ー映像信号や第2の遅延カラー映像信号から抽出されて
パルスパターン抑圧回路に供給されるクロマ帯域成分中
の輝度信号に対し、極性が反転しており、パルスパター
ン抑圧回路に供給される3個のクロマ帯域成分中の輝度
信号はパルスパターンをなすことになる。
この輝度信号によるパルスパターンはパルスパターン
抑圧回路で抑圧され、パルスパターン抑圧回路からはク
ロマ帯域成分のうちのクロマ成分が位相反転されて出力
される。このことは、輝度信号のエッジ部においても同
様である。
これにより、第2のインバータからはクロマ信号が得
られ、加算回路から輝度信号が得られる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に言及し説明する。
第1図は本発明の一実施例である。分離された輝度信
号と分離された搬送色信号から複合映像信号を生成する
回路の回路図である。
第1図において、1は輝度信号Yの入力端子、2は搬
送色信号Cの入力端子、3は複合映像信号Vの出力端
子、10は帯域通過フィルタ(以下BPFと略す)、20は1H
遅延回路(1Hは1水平走査期間を示す)、30は符号反転
回路、40,43は最小値選択回路、41,42は最大値選択回
路、44は加算回路、50はリミッタ回路、60は減算回路、
70は加算回路、80は適応形のCくし形フィルタ(即ち、
搬送色信号を分離するくし形フィルタ)である。
端子1より入力された輝度信号Yは適応形のCくし形
フィルタ80と減算回路60の“+”端子に入力される。適
応形のCくし形フィルタ80の特性は、後で詳細に説明す
るが、BPF10で搬送色信号帯域に帯域制限されたfH/2の
奇数倍の周波数(fHは水平走査周波数を示す)を通過す
るくし形フィルタとなる。適応形のCくし形フィルタ80
の出力信号は、リミッタ回路50で振幅制限された後、減
算回路60の“−”端子に入力される。減算回路60では、
輝度信号Yから、適応形のCくし形フィルタ80で検出さ
れた残留色信号成分や、雑音成分が減算される。減算回
路60の出力信号Y′と搬送色信号Cは加算回路70で加算
された後、端子3より複合映像信号Vとして出力され
る。
減算回路60で搬送色信号Cの加算される周波数領域の
信号が輝度信号Y′から除去されるため、輝度信号Y′
と搬送色信号Cが加算されても、搬送色信号Cはなんら
妨害を受けることがなく、カラーモアレを生じることが
なくなる。
次に、適応形のCくし形フィルタ80について説明す
る。適応形のCくし形フィルタ80の入力信号はBPF10で
搬送色信号の周波数帯域に帯域制限される。BPF10の出
力信号は最小値選択回路40、最大値選択回路41に入力さ
れるとともに、1H遅延回路20で1H遅延され、符号反転回
路30で符号反転された後最小値選択回路40、最大値選択
回路41に入力される。搬送色信号はその位相を1H毎に反
転するので、符号反転回路30で符号反転することで、最
小値選択回路40、最大値選択回路41に入力される1H前後
の位相を同相とすることができる。即ち、垂直方向に、
色相(即ち、色)、飽和度(即ち、濃さ)が変化してい
なければ、符号反転した1H前後の信号レベルは同一とな
る。最小値選択回路40は入力された両信号レベルのう
ち、小さい方のレベルを選択して出力する。同様に、最
大値選択回路41は大きい方のレベルを選択して出力す
る。各出力信号はそれぞれ、最大値選択回路42、最小値
選択回路43に入力される。この両選択回路42,43の他の
入力端子には、0レベルの信号が入力されており、0レ
ベルとレベル比較された後、最大レベル、最小レベルが
それぞれ選択されて、加算回路44で加算され出力され
る。
第1表に、1H遅延前の信号Aと1H遅延して符号反転し
た信号Bの代表値と適応形のCくし形フィルタの出力信
号Xの関係を示す。
第1表 A B X 1 0.5 0.5 0.5 1 0.5 −1 −0.5 −0.5 −0.5 −1 −0.5 1 −0.5 0 −1 0.5 0 1 0 0 0 1 0 これは即ち、信号A,Bの値が同符号の場合には、その
絶対値の小さい方の値を色信号成分として出力し、異符
号の場合には、0とする。同符号の場合には、色信号が
存在するとみなせ、異符号の場合には、輝度信号と考え
られるので、この回路により、色信号を分離できる。
また、輝度信号の垂直エッジ部では、信号Aが1、B
が0、あるいはAが0、Bが1となるが、その場合に
も、適応形のCくし形フィルタの出力は0となる。従来
のくし形フィルタでは輝度信号の垂直エッジ部で誤検出
して色信号成分として分離してしまうため、垂直解像度
の劣化となってしまうが、本方式では、色信号成分とし
て分離されることがなく、従って、垂直解像度が劣化す
ることもない。
一方、色信号の垂直エッジ部でも、信号Aが1、Bが
0あるいはその逆となるが、この場合にも適応形のCく
し形フィルタ80の出力は0となる。信号Aが1、Bが0
となる色信号の垂直エッジ部では、本来色信号のレベル
は1であるが、この場合には色信号としては検出されな
い。従って、この部分ではカラーモアレは除去できない
が、輝度信号の垂直解像度が劣化することはない。ま
た、カラーモアレも色信号の垂直エッジ部の1ラインだ
けなので、問題にならない。
また、リミッタ回路50は、適応形のCくし形フィルタ
80の出力レベルが大きい場合には、振幅制限する働きを
する。1H遅延線を用いたラインくし形フィルタでは、輝
度信号の斜めパターンと色信号を区別できないため、輝
度信号の斜めパターンで誤検出して、大きなレベルが出
力される。これをそのまま輝度信号Yより減ずると、輝
度信号の斜め解像度が著しく劣化する。これを防止する
ために、リミッタ回路50を用いている。
輝度信号の斜めパターンと色信号を分離するために
は、フレーム遅延を用いたフレームくし形フィルタで分
離可能なことが知られている。端子3より出力される信
号をフレームくし形フィルタを有するテレビに接続して
見ると効果的である。
逆に、ラインくし形フィルタで分離するテレビと接続
する場合には、リミッタ回路50を除去しても本発明の効
果はほとんどそこなわれない。第2図にその場合の実施
例を示す。
第3図に、本発明の他の実施例を示す。第3図は一部
第1図に示す実施例と同一であり、その同一部分には同
一符号を付し、詳細説明は省略する。
第3図において、90は減算回路である。第1図に示す
実施例に対し、最小値選択回路40、最大値選択回路41に
入力する信号を、直接1H遅延回路20からとっている。こ
の方式では、加算回路44の出力信号であるXは輝度信号
となる。信号A,B,Xの関係は、第1表の関係に等しい。
従って、第3図に示す実施例の場合には、信号A,Bが同
一符号の場合には、輝度信号とみなし、その絶対値の小
さい方のレベルを出力する。異符号の場合には、色信号
とみなし、0を出力する。BPF10の出力信号AからYく
し形フィルタ(即ち、輝度信号に対するくし形フィル
タ)の出力信号Xを減算回路90で減ずることにより、C
くし形フィルタの出力信号を得ることができる。
第3図に示す実施例では、色信号の垂直エッジでは、
信号Aが1、Bが0あるいはその逆となるので、Yくし
形フィルタの出力信号Xは0となる。従って、信号Aが
1、Bが0の場合、減算回路90の出力であるCくし形フ
ィルタの出力は1となり、色信号の垂直エッジを検出す
ることができ、従って、カラーモアレも除去できる。本
実施例では、色信号の垂直エッジ部でのカラーモアレを
も除去できる。
一方、輝度信号の垂直エッジでは、同様に、Yくし形
フィルタの出力信号Xが0となる。このため、信号Aが
1、Bが0の場合、Cくし形フィルタの出力となる減算
回路90の出力は1となる。従って、リミッタ回路50で振
幅制限し、輝度信号のレベル低下を図ることが必須とな
る。
以上の様に、第3図に示す実施例では、輝度信号の劣
化をほとんどなくして、カラーモアレを除去することが
できる。
第4図に、本発明の他の実施例を示す。本実施例で
は、1H遅延回路を2つ使用した場合の例であり、この場
合には、輝度信号が1H遅延する。第4図は一部、第1図
と共通であり、その共通部分には同一符号を付し、その
詳細説明は省略する。第4図において、11,12はBPF、21
は1H遅延回路、61は加算回路、91は加算回路61の出力信
号の振幅を1/2倍にする減衰回路である。加算回路44及
び減衰回路91は最大値選択回路42と最小値選択回路43の
出力信号の振幅を加算して平均するよう動作する。
端子1より入力された輝度信号Yは、BPF10と1H遅延
回路20に入力される。1H遅延された輝度信号はBPF11と
さらに1H遅延回路21に入力される。1H遅延回路21の出力
はBPF12に入力される。BPF10,11,12の特性は同一の特性
とする。搬送色信号はその位相を1H毎に反転するので、
BPF11の出力信号を符号反転回路30で符号反転する。こ
れにより、垂直方向に色が変化しない場合には、BPF1
0、符号反転回路30、BPF12の出力信号レベルは等しくな
る。BPF10の出力信号をA、BPF12の出力信号をB、符号
反転回路30の出力信号をM、減衰回路91の出力信号をX
として、各代表値と適応形のCくし形フィルタ80の出力
信号Xの関係を第2表に示す。
第2表に示すように、垂直方向に変化のない色信号部
分では、Xが1となり、色信号を分離する。輝度信号部
分では、Xが0となる。輝度信号の垂直エッジ部分で
は、Xが0.5となり、誤検出が生じる。しかし、この部
分はリミッタ回路50で振幅制限されるので、輝度信号の
解像度劣化はほとんど問題にならない。色信号の垂直エ
ッジ部分では、Xが1となる。本実施例を用いれば、色
信号を正確に分離できるので、カラーモアレを除去でき
る。また、適応形のCくし形フィルタの動作により、輝
度信号の垂直方向のだれもなく、また、輝度信号の垂直
エッジ部分で振幅が少し低下するが、リミッタ回路50で
誤検出された信号のレベルがおさえられるため、視覚的
にはほとんど問題にならない。
第5図は、第4図に示す実施例の応用であり、BPFを
削減できる。即ち、BPF11の出力信号を1H遅延回路21の
入力信号とすることにより、第4図に示すBPF12をBPF11
で兼用できる。他の動作は第4図に示す実施例と同じで
あり、その説明は省略する。
第6図は、第5図に示す実施例の応用例である。第6
図において、100,101,105は最大値選択回路、102,103,1
04は最小値選択回路である。本実施例も、回路構成は異
なるが、第4図,第5図に示す実施例と同じ結果を得る
ことができる。
第7図は、第5図に示す実施例の他の応用例である。
第7図において10′,11′,92はBPFである。BPFを作る場
合、一般に、急峻な特性を得ようとすると急激にその回
路規模は増大する。そのため、BPFを2段に分割して構
成し、回路規模を削減した場合の例を示す。第7図に示
すBPF10′,11′の特性は第5図に示すBPF10,11に比較
し、広い帯域特性を有するものとする。BPF92はその特
性を補うものであり、BPF10′とBPF92及びBPF11′とBPF
92の総合特性がBPF10,11と等しくなるようにすれば、第
5図に示す実施例とほぼ同等の特性を得ることができ
る。
第8図は本発明の他の実施例を示すブロック図であ
る。第8図は、第3図に示す実施例と同様に、まずYく
し形フィルタを構成し、BPF出力信号より、Yくし形フ
ィルタの出力信号を減算することにより、Cくし形フィ
ルタの出力信号を得ている。
第8図に示す実施例で、信号A,M,BとYくし形フィル
タの出力信号Xの関係は、第2表に示す関係と同様とな
る。しかし、備考に示した輝度信号垂直エッジと色信号
垂直エッジの関係は逆転する。従って、輝度信号の垂直
エッジ部分では正しく分離できるが、色信号の垂直エッ
ジ部分ではXが0.5となり、分離を誤る。しかし、その
レベルは半分のため、カラーモアレも半分に減衰させる
ことができる。色の垂直エッジ以外ではカラーモアレを
除去でき、さらに、輝度信号の垂直の劣化は生じない。
従って、第8図に示す実施例の場合も第2図に示す実施
例と同様にリミッタ回路50を除去可能である。
以上の説明では、映像信号として、NTSC信号を前提と
して説明を行ったが、くし形フィルタの1H遅延回路を2H
遅延回路に置換えることにより、PAL信号にも対応でき
る。
また、例えば、第1図に示す実施例で、1H遅延後の信
号に対し符号反転処理を行ったが、1H遅延前の信号に対
し符号反転処理を行い、減算回路60の代りに加算処理を
行っても良いことはあきらかである。
第9図は、複合映像信号を輝度信号と搬送色信号に分
離するY/C分離回路と、本発明に係るカラーモアレ除去
用のくし形フィルタを用いた複合映像信号を得る回路を
同一回路で構成した場合の実施例を示すブロック図であ
る。
第9図において、4はY/C分離して得た輝度信号の出
力端子、5はY/C分離して得た搬送色信号の出力端子、3
1,93は符号反転回路、100〜105は信号を切換える切換え
回路である。
切換え回路100〜105で、Y/C分離回路として使用する
場合には、端子R側の信号が出力されるものとし、カラ
ーモアレ除去用の適応形のCくし形フィルタとして使用
する場合には、端子D,2D,3D側の信号が出力されるもの
とする。
はじめに、Y/C分離回路の動作について説明する。切
換え回路100〜105はすべて端子R側に接続される。この
時、適応形のCくし形フィルタ80は、第5図と同様の構
成となる。従って、端子1より複合映像信号が入力され
ると、切換え回路103より搬送色信号が分離されて出力
される。この色信号は、1H遅延回路20の出力信号と重心
が一致しているが、符号反転回路30で符号が反転されて
いるため、その位相は反転している。従って、切換え回
路104を介して、符号反転回路93で位相をもどして端子
5より分離された搬送色信号を出力する。また、1H遅延
回路20の出力信号である複合映像信号は切換え回路105
を介して、加算回路61で、切換え回路104より出力され
た分離された搬送色信号を加算される。切換え回路104
より出力された搬送色信号は、位相が反転されているた
め、加算回路61で、複合映像信号から、搬送色信号成分
が除去されることになり、端子4より、分離された輝度
信号が出力される。
次にカラーモアレ除去用のくし形フィルタについて説
明する。
第9図の回路を適応形のCくし形フィルタを有する、
輝度信号と搬送色信号とを合成して複合映像信号を得る
回路として使用する場合、第1図に示す構成とする時に
は、切換え回路104を端子D側に、切換え回路100〜103,
105を端子2D側に接続する。この時、上記したように、
符号反転回路31を1H遅延回路20の手前に設けており、減
算回路60に代り、符号を考えて加算回路61を用いてい
る。出力端子3には複合映像信号が得られる。第5図に
示す構成とするためには、切換え回路104を端子D側
に、切換え回路100〜103,105を端子3D側に接続すれば良
い。
なお、上記説明では、各回路要素の遅延分を含めた表
現になっていないが、実際の回路では遅延が生じ、一旦
分岐して再び合流するラインの各枝のラインには同等の
遅延を持たせることが必要なことは周知である。特に、
ディジタル信号処理を用いて実現する場合には、D形フ
リップフロップを用いて遅延処理することにより、遅延
時間の管理が正確に行えるため、周波数ずれなどの特性
劣化を生ずることなく、良好な特性が得られる。
第10図は、第9図に示す本発明を磁気録画再生装置
(以下VTRと略記する)に適用した場合の一実施例であ
る。第10図において、110は複合映像信号の入力端子、1
11は輝度信号と搬送色信号を分離して入力する分離入力
端子、112は複合映像信号の出力端子、113は分離出力端
子、120〜125は切換え回路、130は第9図に示すY/C分離
回路およびくし形フィルタ、140は遅延回路、150,151は
通常のVTRで用いられている信号処理回路、160,162は磁
気ヘッド、170は磁気テープである。
記録モードで、複合映像信号入力時には、切換え回路
120,123,124,125は端子V側に接続される。切換え回路1
21,122は▲▼側に接続される。端子110より入力さ
れた複合映像信号は端子1よりY/C分離回路130に入力さ
れ、輝度信号と搬送色信号に分離されて、それぞれ端子
4,5に出力される。この信号は切換え回路123,124を介し
てVTRに記録される。
分離入力端子111より信号が入力される場合には、切
換え回路120,123〜125は端子S側に接続される。切換え
回路121,122は端子▲▼側に接続される。輝度信号
は切換え回路121,120を介して端子1よりくし形フィル
タ130に入力される。ここで、残留色信号成分が除去さ
れる。端子111より入力された搬送色信号は切換え回路1
22を介して遅延回路140に入力される。遅延回路140の遅
延時間はくし形フィルタ130の遅延時間に合せるための
ものである。くし形フィルタ130の出力信号と遅延回路1
40の出力信号を加算回路70で加算して切換え回路125を
介して複合映像信号出力として端子112より出力され
る。端子111より入力された輝度信号に残留色信号成分
があっても、くし形フィルタ130で除去されるので、輝
度信号の垂直解像度劣化なく、カラーモアレを除去でき
る。
再生モードでは、切換え回路120〜125は端子PB側に接
続される。再生輝度信号は切換え回路121,120を介して
くし形フィルタ130に入力される。再生色信号は切換え
回路122を介して遅延回路に入力され、以下、記録時の
分離端子入力の場合と同様に、輝度信号の垂直解像度劣
化なく、カラーモアレのない再生複合映像信号を得るこ
とができる。
また、第9図に示す実施例において、カラーモアレ除
去用のくし形フィルタとして、第1図に示す構成と、第
5図に示す構成と切換えられるようにして示した。第1
図に示す構成とした場合、端子4より得られる輝度信号
の重心は、端子1より入力される輝度信号の重心と一致
する。一方、第5図に示す構成とした場合には、1H遅延
された輝度信号の重心と一致する。
本発明によるくし形フィルタをVTRに適用した場合の
一実施例をすでに、第10図に示した。ここで、VTRの再
生輝度・色信号処理回路151では、隣接するトラックか
らの色信号のクロストーク信号を除去するために、くし
形フィルタを用いている。通常、1H遅延線を用いたくし
形フィルタを用いているため、再生輝度・色信号処理回
路151で、色信号は重心が1/2ライン相当分遅延する。こ
の場合には、輝度信号に用いるカラーモアレ除去用のく
し形フィルタとして第1図に示す構成とする。VTR間で
ダビィング編集を行う場合には、編集後の再生信号を考
えると、編集時の再生と、編集後にできあがったテープ
を再生する場合とで、2回再生色信号処理を行うことに
なる。従って、上記した、隣接トラックからのクロスト
ーク除去用のくし形フィルタを2回通ることになり、合
計として、色信号の重心が、1ライン分遅延することに
なる。この場合には、輝度信号も1ライン分遅延すれば
良く、編集時の輝度信号に用いるカラーモアレ除去用の
くし形フィルタとして第5図に示す構成とし、編集後に
できあがったテープを再生する場合には、第1図に示す
構成とすることで、合計1ラインの遅延となる。これに
より、色信号と輝度信号の重心をそろえることができ、
色ずれをなくすことができる。
第11図は本発明をノイズ抑圧フィルタに応用した場合
のフィルタ回路の一実施例を示すブロック図である。第
11図において、201は入力端子、202,203は遅延回路、20
4は正のパルスパターン抑圧回路、205,206はMIN(最小
値選択)回路、207はMAX(最大値選択)回路、208は負
のパルスパターン抑圧回路、209,210はMAX回路、211はM
IN回路、212はレベル比較回路、213は切換回路、214は
出力端子である。
同図において、入力端子201からは信号のデータが所
定の周期で入力され、これらデータの周期に等しい遅延
量の直列接続された遅延回路202,203で順次遅延され
る。これら遅延回路202,203の出力データと入力される
データとは、ともに正のパルスパターン抑圧回路204と
負のパルスパターン抑圧回路208とに供給される。
いま、遅延回路202の入力データをD3、遅延回路202,2
03の出力データを夫々D2,D1とすると、正のパルスパタ
ーン抑圧回路204においては、MIN回路205がデータD3,D2
のうちの小さい方を、MIN回路206がデータD2,D1のうち
の小さい方を夫々選択し、MAX回路207がMIN回路205,206
の出力データのうちの大きい方を選択する。このMAX回
路207で選択されたデータが正のパルスパターン抑圧回
路204の出力データとして切換え回路213に供給される。
遅延回路202,203と正のパルスパターン抑圧回路204と
で構成される回路は、先のIEEE Trans.に開示される正
論理変換回路と同様の機能をなして上記式(1)の変換
処理を行ない、したがって、正のパルスパターン抑圧回
路204は、D2>D1かつD2>D3のとき、データD1,D3のうち
の大きい値の方を出力し、それ以外のときには、データ
D2を出力する。
負のパルスパターン抑圧回路208においては、MAX回路
209がデータD3,D2のうちの大きい方を、MAX回路210がデ
ータD2,D1のうちの大きい方を夫々選択し、MIN回路211
がMAX回路209,210の出力データのうちの小さい方を選択
する。このMIN回路211で選択されたデータが負のパルス
パターン抑圧回路208の出力データとして切換え回路213
に供給される。
遅延回路202,203と負のパルスパターン抑圧回路208と
で構成される回路は、先のIEEE Trans.に開示される負
論理変換回路と同様の機能をなして上記式(2)の変換
処理を行ない、したがって、負のパルスパターン抑圧回
路208は、D1>D2かつD3>D2のとき、データD1,D3のうち
の小さい値の方を出力し、それ以外のときには、データ
D2を出力する。
以上の入力データD1,D2,D3に対する正のパルスパター
ン抑圧回路204と負のパルスパターン抑圧回路208の出力
データを、種々の入力データD1,D2,D3によるパルスパタ
ーンについて示すと次の表3に示すようになる。
表3において、No.I,IIはノイズによってデータD2
値が大きくなった正のパルスパターンであり、正のパル
スパターン抑圧回路4は、データD2をデータD3またはD1
と置換することにより、正のパルスパターンを抑圧す
る。また、No.III,IVはノイズによってデータD2の値が
小さくなった負のパルスパターンであり、負のパルスパ
ターン抑圧回路208は、データD2をデータD3またはD1
置換することにより、負のパルスパターンを抑圧する。
そこで、データD1,D2,D3が正のパルスパターンをなす
とき、正のパルスパターン抑圧回路204の出力データが
フィルタの出力データとならなければならず、データ
D1,D2,D3が負のパルスパターンをなすとき、負のパルス
パターン抑圧回路208の出力データがフィルタの出力デ
ータとならなければならない。このために、正、負のパ
ルスパターンを判定するレベル比較回路212とこの判定
結果に応じて正のパルスパターン抑圧回路204と負のパ
ルスパターン抑圧回路208とのいずれか一方の出力デー
タを選択する切換え回路213とが設けられている。
すなわち、上記表3から明らかなように、No.I,IIの
正のパルスパターンであるときには、D2>D3であり、N
o.III,IVの負のパルスパターンであるときには、D2<D3
である。
このことから、レベル比較回路212は、入力データD3
と遅延回路202の出力データD2とをレベル比較し、この
比較結果に応じて切換え回路213を制御する。比較回路2
12で出力データD2と出力データD1とをレベル比較しても
良いことは勿論である。これにより、切換え回路213
は、D2>D3のとき正のパルスパターン抑圧回路204の出
力データを選択し、D2<D3のとき負のパルスパターン抑
圧回路208の出力データを選択する。したがって、出力
端子214には、正、負のパルスパターンが抑圧されてノ
イズが除去されたデータ列の信号が得られる。
なお、正、負のパルスパターン以外でも、レベル比較
回路212はデータD3,D2のレベルを比較し、この比較結果
に応じて切換え回路213を制御するが、この場合、正の
パルスパターン抑圧回路204と負のパルスパターン抑圧
回路208の出力データはいずれもD2であるから、切換え
回路213はこれら出力データのいずれを選択しても問題
はない。
また、切換え回路213の出力データを先の表3に示し
ている。
以上のように、この実施例によれば、簡単な回路構成
でノイズを抑圧することができる。
第12図(a)はMAX回路の一具体例を示すブロック図
であって、219,220は入力端子、221はレベル比較回路、
222は切換え回路、223は出力端子である。
同図において、入力端子219,220から入力されたデー
タD,D′は、切換え回路222に供給されるとともに、レベ
ル比較回路221でレベル比較される。切換え回路222はレ
ベル比較回路221の比較結果に応じて制御され、D>
D′のときデータDを、また、D<D′のときデータ
D′を夫々選択する。したがって、出力端子223には、
データD,D′のうちの値が大きい方のデータが得られ
る。なお、D=D′のときにには、切換え回路222はい
ずれを選択してもよい。
MIN回路も、第12図(b)に示すように、MAX回路と同
様に構成することができる。但し、切換え回路227は、
入力端子224,225からのデータD,D′とレベル比較するレ
ベル比較回路226の比較結果に応じて、これらデータD,
D′のうちの値が小さい方を選択して出力端子228から出
力させる。
第13図は本発明によるフィルタ回路の他の実施例を示
すブロック図であって、229はMAX回路、230,231はMIN回
路、232はMAX回路であり、第11図に対応する部分には同
一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、正のパルスパターン抑圧回路204はMAX
回路229とMIN回路230とで構成され、負のパルスパター
ン抑圧回路208はMIN回路231とMAX回路232とで構成され
て、第11図に示した実施例の正のパルスパターン抑圧回
路204、負のパルスパターン抑圧回路208よりも簡略化さ
れている。
正のパルスパターン抑圧回路204では、MAX回路229で
入力データD3と遅延回路203の出力データD1のうちの値
が大きい方が選択され、MIN回路230でMAX回路229の出力
データと遅延回路202の出力データD2のうちの値が小さ
い方のデータが選択される。かかる演算処理は上記式
(1)の変換処理であり、したがって、正のパルスパタ
ーン抑圧回路204によってデータD1,D2,D3の正のパルス
パターンが抑圧される。
負のパルスパターン抑圧回路208では、MIN回路231で
データD1,D3のうちの値が小さい方のデータが選択さ
れ、MAX回路232でMIN回路231の出力データとデータD2
うちの値が小さい方のデータが選択される。これは上記
式(2)の変換処理であり、したがって、この負のパル
スパターン抑圧回路208によってデータD1,D2,D3の負の
パルスパターンが抑圧される。
以上のように、この実施例では、回路構成をより簡略
化して、第11図に示した実施例と同様の効果が得られ
る。
第14図は本発明によるフィルタ回路のさらに他の実施
例を示すブロック図であって、233,234はMIN/MAX回路、
235,236はレベル比較回路、237,238はEOR(排他的論理
和)回路、239,240は切換え回路であり、第13図に対応
する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略す
る。
同図において、MIN/MAX回路233はレベル比較回路235
とEOR回路237と切換え回路239とで構成されている。
MIN/MAX回路233のレベル比較回路235はデータD1,D3
レベル比較し、D1<D3のとき“0",D1≧D3のとき“1"と
なる信号を出力する。レベル比較回路235の出力信号は
レベル比較回路212の出力信号とともにEOR回路237に供
給される。切換え回路239はEOR回路237の出力信号によ
って制御され、この出力信号が“1"のときデータD3を、
“0"のときデータD1を夫々選択して出力する。
ここで、レベル比較回路212の出力信号が、D2>D3
とき“1",D2≦D3のとき“0"とすると、EOR回路237は、D
2>D3でレベル比較回路212の出力信号が“1"のとき、レ
ベル比較回路235の出力信号をレベル反転して切換え回
路239に供給する。したがって、切換え回路239は、D1
D3のときデータD1を選択し、D1<D3のときデータD3を選
択する。すなわち、この場合、MIN/MAX回路233はMAX回
路として動作する。
D2≦D3でレベル比較回路212の出力信号が“0"である
ときには、EOR回路237はレベル比較回路235の出力信号
をそのまま切換え回路239に供給する。これにより、切
換え回路239は、D1>D3のときデータD3を選択し、D1<D
3のときデータD1を選択する。すなわち、この場合、MIN
/MAX回路233はMIN回路として動作する。
MIN/MAX回路234も同様に構成されているが、レベル比
較回路236はMIN/MAX回路233の出力データD33とデータD2
とを比較し、D2>D33のとき“1",D2≦D33のとき“0"な
る信号を出力する。EOR回路238は、レベル比較回路212
の出力信号が“1"(D2>D3)のときレベル比較回路236
の出力信号をレベル反転し、また、レベル比較回路212
の出力信号が“0"(D2≦D3)のときレベル比較回路236
の出力信号をそのレベルのままで夫々切換え回路240に
供給する。切換え回路240は、EOR回路238の出力信号が
“1"のときデータD2を、“0"のときデータD33を夫々選
択する。
そこで、レベル比較回路212の出力信号が“1"(D2>D
3)とすると、EOR回路238がレベル比較回路236の出力信
号をレベル反転するから、切換え回路240は、 D2>D33のとき、データD33を、 D2≦D33のとき、データD2を、 選択する。したがって、このとき、MIN/MAX回路234はMI
N回路として動作する。
また、レベル比較回路212の出力信号が“0"(D2
D3)とすると、EOR回路238はレベル比較回路236の出力
信号をレベル反転しないから、切換え回路240は、 D2>D33のとき、データD2を、 D2≦D33のとき、データD33を、 選択する。したがって、このとき、MIN/MAX回路234はMA
X回路として動作する。
以上、データD2,D3の大小関係に応じたMIN/MAX回路23
3,234の動作をまとめると、次の表4に示すようにな
る。
この表4において、No.Iの場合には、正のパルスパタ
ーンの場合も含んでおり、MIN/MAX回路233,234とで第13
図における正のパルスパターン抑圧回路204と同じ構成
をなしている。したがって、この実施例は、正のパルス
パターンを抑圧してノイズを除去する。No.IIの場合に
は、負のパルスパターンの場合も含んでおり、MIN/MAX
回路233,234とで第13図における負のパルスパターン抑
圧回路208と同じ構成をなしている。したがって、この
実施例は、負のパルスパターンを抑圧してノイズを除去
する。
以上のように、この実施例では、同じ回路構成でもっ
て作用が正のパルスパターンの抑圧と負のパルスパター
ンの抑圧とに切り換えられることになり、第13図に示し
た実施例よりもさらに回路構成が簡略化できて、先の実
施例と同様の効果が得られる。
第13図は本発明によるフィルタ回路のさらに他の実施
例を示すブロック図であって、233′,234′はMIN/MAX回
路であり、第14図に対応する部分には同一符号をつけて
いる。
同図において、MIN/MAX回路233′では、レベル比較回
路235がデータD1,D2を比較し、D1>D2のとき“1",D1≦D
2のとき“0"の信号を出力する。また、切換え回路239は
EOR回路237の出力信号によって制御され、この出力信号
が“1"のときデータD1を、“0"のときデータD2を夫々選
択する。
そこで、第14図の説明から明らかなように、第15図に
おけるMIN/MAX回路233′は レベル比較回路212の出力信号が“1"(D2>D3)であ
るときには、 D1>D2のとき、データD2を、 D1≦D2のとき、データD1 を夫々出力し、データD1,D2に対するMIN回路として動作
する。
また、レベル比較回路212の出力信号が“0"(D2
D3)であるときには、 D1>D2のとき、データD1を、 D1≦D2のとき、データD2 を夫々出力し、データD1,D2に対するMAX回路として動作
する。
同様にして、MIN/MAX回路234′はデータD3とMIN/MAX
回路233′の出力データD33を入力とし、 レベル比較回路212の出力信号が“1"(D2>D3)であ
るときには、 D33>D3のとき、データD33を、 D33≦D3のとき、データD3 を夫々出力し、データD3,D33に対するMAX回路として動
作する。
レベル比較回路212の出力信号が“0"(D2≦D3)であ
るときには、 D33>D3のとき、データD3を、 D33≦D3のとき、データD33 を夫々出力し、データD3,D33に対するMIN回路として動
作する。
以上の動作から、表3に示したNo.I〜VIでの3つのデ
ータD1,D2,D3のレベル関係に対し、MIN/MAX回路33′,3
4′の出力データを示すと、次の表5のようになる。
表5を表3と比較すると、表5のNo.I,IIの場合、正
のパルスパターンであって、MIN/MAX回路234′の出力デ
ータは、表3のNo.I,IIでの切換え回路213の出力データ
と同じである。すなわち、この実施例では、D2>D3の場
合、MIN/MAX回路233′がMIN回路として動作し、MIN/MAX
回路234′がMAX回路として動作することにより、正のパ
ルスパターンを抑圧していることになる。したがって、
MIN/MAX回路233′,234′とで正のパルスパターン抑圧回
路を構成するが、これは、第11図における正のパルスパ
ターン抑圧回路204に比べ、MIN回路205が省かれ、かつ
入力データD3がMAX回路207に供給されるように構成され
たものとなって、構成が簡略化されている。
また、表5のNo.III,IVの場合は負のパルスパターン
であって、MIN/MAX回路234′の出力データは表3のNo.I
II,IVでの切換え回路213の出力データと同じである。こ
のことから、MIN/MAX回路233′,234′は負のパルスパタ
ーン抑圧回路を構成している。この負のパルスパターン
抑圧回路は、第11図における負のパルスパターン抑圧回
路208でMAX回路209を省き、かつ入力データD3をMIN回路
211に供給した構成をなしており、この負のパルスパタ
ーン抑圧回路208に比べて構成が簡略化されている。
しかも、この実施例では、MIN/MAX回路233′,234′か
らなる回路が正、負のパルスパターン回路を兼用するも
のであるから、第11図に示した実施例に比べてさらに回
路構成が簡略化される。
以上のように、この実施例では、回路構成を簡略化し
て、先の実施例と同様のノイズ除去効果が得られる。
第16図は本発明によるフィルタ回路のさらに他の実施
例を示すブロック図であって、241,242,243はレベル比
較回路、244,245はEOR回路、246は切換え回路であり、
第11図に対応する部分には同一符号をつけている。
同図において、レベル比較回路241はデータD2,D3をレ
ベル比較し、 D2≧D3のとき、“0" D2<D3のとき、“1" となる信号Aを出力する。また、レベル比較回路242は
データD1,D2をレベル比較し、 D1≧D2のとき、“0" D1<D2のとき、“1" となる信号Bを出力する。さらに、レベル比較回路243
はデータD3,D1をレベル比較し、 D3>D1のとき、“1" D3≦D1のとき、“0" となる信号Cを出力する。レベル比較回路241,242の出
力信号A,BはEOR回路244に供給され、レベル比較回路24
1,243の出力信号A,CがEOR回路245に供給される。
切換え回路246はEOR回路244,245の出力信号X,Yによっ
て制御され、データD1,D2,D3のうちのいずれか1つを選
択して出力する。ここで、EOR回路244,245の出力信号X,
Yから得られる2ビットの情報を(X,Y)とすると、切換
え回路246は、情報(X,Y)に応じて次のようにデータを
選択する。
(10)のとき、データD1 (00)のとき、データD2 (11)のとき、データD3 そこで、表3に示した各パルスパターンに対し、切換
え回路246が選択して出力するデータを示すと、次の表
6のようになる。
表6でのNo.III,IVは正のパルスパターンの抑圧回路
であり、表3でのNo.I,IIと同じである。また、表6で
のNo.V,VIは負のパルスパターンの抑圧処理であり、表
4のNo.III,IVと同じである。これら以外では、出力デ
ータはD2である。但し、表6のNo.II,VIIの状態は存在
しない。
この実施例においても、正、負のパルスパターンが抑
圧されることになり、先の各実施例と同様、簡単な回路
構成でもってノイズが除去される。
以上説明した各実施例は、基本的には、第17図に示す
ように、2つの遅延回路202,203と正、負のパルスパタ
ーンを抑圧する機能を有するパルスパターン抑圧回路24
7とで構成されており、パルスパターン抑圧回路247は、
通常、データD2を選択して出力するが、正、負のパルス
パターンでは、データD2の代りにこれに前後するデータ
D1もしくはD3を選択して出力するものである。
次に、以上の実施例を適用した本発明による輝度/搬
送色信号分離回路について説明する。
第18図は本発明による輝度/搬送色信号分離回路の一
実施例を示すブロック図であって、248は入力端子、24
9,250はライン遅延回路、251〜253はBPF(バンドパスフ
ィルタ)、254はインバータ、255は符号判定回路、256
はリセット回路、257はインバータ、258は加算回路、25
9,260は出力端子である。
入力端子248からの入力カラー映像信号VBSはライン遅
延回路249で遅延され、遅延カラー映像信号VBSDが得ら
れる。この遅延カラー映像信号VBSDはさらにライン遅延
回路250で遅延され、遅延カラー映像信号VBS2Dが得られ
る。これらカラー映像信号VBS,VBSD,VBS2Dは夫々クロマ
信号の周波数帯域に略等しい通過帯域のBPF(バンドパ
スフィルタ)251,252,253で帯域制限され、クロマ信号
の周波数帯域の成分(以下、クロマ帯域成分という)
B3,B2,B1が抽出される。クロマ帯域成分B1,B3と、クロ
マ帯域成分B2をインバータ254で位相反転して得られる
クロマ帯域成分とがパルスパターン抑圧回路247に
供給される。
なお、クロマ帯域成分B1〜B3はクロマ(搬送色)信号
に輝度信号のこの周波数帯域の成分が含まれたものであ
る。
また、ライン遅延回路249,250は同相の等時間長の3
ラインのクロマ信号を得るためのものであり、たとえば
NTSC方式の場合、クロマ信号の色搬送波は1ライン毎に
位相反転するから、ライン遅延回路249,250の遅延量を
1ラインとすることにより、クロマ帯域成分B1,2,B3
中のクロマ信号の色副搬送波は全て同相となる。同様に
して、PAL方式の場合には、ライン遅延回路249,250の遅
延量は2ラインに設定される。
パルスパターン抑圧回路247は第17図におけるパルス
パターン抑圧回路247と同様のものであって、この動作
は先に説明したとおりである。また、このパルスパター
ン抑圧回路247に入力されるクロマ帯域成分B1,2,B3
第17図におけるデータD1,D2,D3に対応する。
いま、ある時点でクロマ帯域成分B1,2,B3に関して
垂直方向に相関がある場合には、B1≧B3もしくは
B1≦B3であり、パルスパターン抑圧回路247はク
ロマ帯域成分を選択して出力する。この場合には、
クロマ帯域成分がインバータ254で位相反転されて
も、クロマ帯域成分B1,2,B3に上記のレベル関係があ
るから、クロマ帯域成分はクロマ信号のみからな
り、輝度成分が含まれないことになる。
クロマ帯域成分B2に輝度成分が含まれていると、これ
がインバータ254で位相反転されることにより、>B
1,B3もしくは<B1,B3となり、その時点でのクロマ
帯域成分B1,2,B3で正または負のパルスパターンが生
じる。したがって、先の実施例のようにパルスパターン
抑圧回路247はクロマ帯域成分B1,B3のいずれかを選択
し、正または負のパルスパターンを抑圧してクロマ信号
を出力する。
このようにして、パルスパターン抑圧回路247は、入
力カラー映像信号中のクロマ信号を分離する。但し、パ
ルスパターン抑圧回路247から出力されるクロマ信号
は、入力カラー映像信号中のクロマ信号に対し、位相が
反転している。
リセット回路256は通常リセット状態になく、パルス
パターン抑圧回路247から出力されるクロマ信号はリ
セット回路256を通り、インバータ257で位相反転されて
クロマ信号Cとして出力端子259から出力される。ま
た、リセット回路256を通ったクロマ信号は、加算回
路258でライン遅延回路249からの遅延カラー映像信号VB
SDと加算される。これにより、遅延カラー映像信号VBSD
中のクロマ信号が減算され、輝度信号Yのみが抽出され
て出力端子260から出力される。
ここで、入力カラー映像信号VBSのクロマ帯域でのレ
ベル関係に対する輝度信号Y、クロマ信号Cを示すと、
次の表7のようになる。
表7において、最下欄はクロマ帯域成分B1,B2,B3が輝
度信号のみからなる場合である。この場合には、クロマ
帯域成分B1,2,B3が夫々1,−1,1となって負のパルスパ
ターンとなり、このため、パルスパターン抑圧回路247
はレベルが1である輝度信号を出力する。これにより、
出力端子259には、本来あるべきでない−1のレベルの
クロマ信号Cが得られ、また、出力端子260に得られる
輝度信号Yのクロマ帯域では、レベルが2倍の2とな
る。これを防止するために、符号判定回路255とリセッ
ト回路256とが設けられている。
上記表7から明らかなように、クロマ帯域成分B1,
2,B3にクロマ信号が含まれるときには、パルスパター
ン抑圧回路247に入力されるクロマ帯域成分B1,2,B3
は符号(+,−)が異なるものがないから、パルスパタ
ーン抑圧回路247に入力されるクロマ帯域成分とそ
のときパルスパターン抑圧回路247が出力する成分とは
同符号である。これに対し、クロマ帯域成分B1,2,B3
が輝度信号のみのときには、負のパルスパターンが生
じ、クロマ帯域成分はクロマ帯域成分B1,B3と符号
が異なるから、パルスパターン抑圧回路247に入力され
るクロマ帯域成分とこのときパルスパターン抑圧回
路247から出力される成分とは符号が異なる。
そこで、符号判定回路255はクロマ帯域成分とパ
ルスパターン抑圧回路247の出力成分との符号を比較
し、これらの符号が異なるときには、リセット回路256
をリセット状態にする。これにより、出力端子259に得
られるクロマ信号Cはレベルが0となり、輝度信号Yの
みからなる遅延カラー映像信号VBSDはそのまま加算回路
258を通過する。したがって、出力端子259,260では、ク
ロマ信号C、輝度信号Yが表7に示すように得られるこ
とになる。
以上のことは、表7での輝度信号のエッジの場合でも
同様である。
このようにして、この実施例では、簡単な回路構成の
パルスパターン抑圧回路247を用いることにより、輝度
信号とクロマ信号とを分離することができる。
第19図は本発明による輝度/クロマ分離回路の他の実
施例を示すブロック図であって、261は信号選択回路、2
62,263はMIN回路、264,265はMAX回路、266は加算回路で
あり、第18図に対応する部分には同一符号をつけて重複
する説明を省略する。
この実施例は、第18図に示した実施例で符号判定回路
255、リセット回路256の代りに信号選択回路261を設け
たものである。
第19図において、信号選択回路261はMIN回路262,263
とMAX回路264,265と加算回路266とで構成されている。
MIN回路262はインバータ254からのクロマ帯域成分
とパルスパターン抑圧回路247の出力成分F2とのレベ
ルが小さい方を選択し、MAX回路265はこれらのレベルが
大きい方を選択する。また、MAX回路264はMIN回路262の
出力成分と0レベルの信号とのレベルが大きい方を選択
し、MIN回路263はMAX回路265の出力成分と0レベルの信
号とのレベルが小さい方を選択する。MAX回路264の出力
成分とMIN回路263の出力成分とは加算回路266で加算さ
れ、インバータ257と加算回路258とに供給される。
パルスパターン抑圧回路247に入力されるクロマ帯域
成分とこのときパルスパターン抑圧回路247から出
力される成分F2とで、上記表7で輝度信号のみからなる
ように符号が異なる場合には、MIN回路262で負の成分
が、MAX回路265で正の成分が夫々選択されるから、MAX
回路264とMIN回路263はともに0レベルの信号を選択す
る。これにより、加算回路266の出力レベルは0とな
る。
これに対し、クロマ帯域成分B1,2,B3がクロマ信号
のみからなる場合には、パルスパターン抑圧回路247に
入力されるクロマ帯域成分とこのときのパルスパタ
ーン抑圧回路247の出力成分F2とは等しいから、MAX回路
264,MIN回路263のいずれか一方の出力成分がクロマ帯域
成分に等しく、他方の出力成分は0レベルである。
したがって、加算回路266からクロマ信号であるクロマ
帯域成分が出力される。
さらに、クロマ帯域成分がクロマ信号に輝度信号
が重畳されたものであって、クロマ帯域成分B1,2,B3
が正または負のパルスパターンをなすときには、パルス
パターン抑圧回路247の出力成分F2はクロマ帯域成分B1
もしくはB3であるが、これらクロマ帯域成分とパル
スパターン抑圧回路247の出力成分F2とは同符号であ
る。そして、正のパルスパターンの場合には、>F2
>0であるから、パルスパターン抑圧回路247の出力成
分F2がMIN回路262,MAX回路264、加算回路266を通り、負
のパルスパターンの場合には、0>F2であるか
ら、パルスパターン抑圧回路247の出力成分F2がMAX回路
265,MIN回路263,加算回路266を通る。
このようにして、この実施例も、第18図に示した実施
例と同様の効果が得られる。
また、この実施例では、同一色の画面内で1ラインだ
け色がついていないときでも、このラインでの誤った輝
度/クロマ分離が行なわれない。すなわち、このときに
は、クロマ帯域成分B1,2,B3は夫々1,0,1であって負の
パルスパターンとなり、パルスパターン抑圧回路247の
出力成分F2は1となるが、MAX回路264,MIN回路263の出
力はともに0レベルであり、加算回路266の出力レベル
は0となる。
このように、信号選択回路261によってパルスパター
ン抑圧回路247から誤って出力される成分F2が阻止され
ることになる。このことは、入力カラー映像信号VBSのS
/Nが悪く、クロマ帯域成分VBSDのレベルが0から正もし
くは負方向に少しでも変化した場合の効果が大きく、第
18図に示した実施例よりもさらに誤った分離を低減でき
る。
第20図は第19図における信号選択回路261の他の具体
例を示すブロック図であって、267は符号比較回路、268
はレベル比較回路、269はEOR回路、270,271は切換え回
路である。
同図において、符号比較回路267はパルスパターン抑
圧回路247(第19図)の出力成分F2とクロマ帯域成分
との符号を比較し、 同符号のとき、“0"、異符号のとき“1"となる信号M2
と、これらが同符号であって、 正のとき“1"、負のとき“0" となる信号M1とを生成して出力する。
切換え回路271はこの信号M2によって制御され、信号M
2が“1"のとき0レベルの信号を、“0"のとき切換え回
路270の出力成分を夫々選択して出力する。この切換え
回路271の出力は、第19図でのインバータ257や加算回
路258に供給される。これにより、第19図に示した信号
選択回路261と同様、成分F2とクロマ帯域成分とが
異符号のときには、出力レベルは0となる。
レベル比較回路268は成分F2とクロマ帯域成分
をレベル比較し、 >F2のとき“1"、≦F2のとき“0" となる信号を出力する。このレベル比較回路268の出力
信号と符号比較回路267との出力信号M1とはEOR回路269
に供給される。切換え回路270はEOR回路269の出力信号
によって制御され、これが“1"のときクロマ帯域成分
を、“0"のとき成分F1を夫々選択する。
レベル比較回路268,EOR回路269および切換え回路270
は、第14図や第15図から明らかなように、符号比較回路
267の出力信号M1に応じて切り換わるMIN/MAX回路を構成
しており、 F2,がともに正であるときには、 成分F2,のうちのレベルが小さい方を選択寸るMIN
回路として動作し、 F2,がともに負であるときには、 逆に、成分F2,に対してMAX回路として動作する。
そこで、正のパルスパターンの場合には、成分F2,
がともに正で>F2であるから、切換え回路270は
成分F2を選択するし、負のパルスパターンの場合には、
成分F2,がともに負でF2であるから、やはり
切換え回路270は成分F2を選択する。
また、上記のように、同一色の画面内で1ラインだけ
色がついていないとき、クロマ帯域成分がこのライ
ンの成分となると、 =0,F2=1 となる。この場合には、2,F2がともに正であるから、
切換え回路270は0レベルのクロマ帯域成分の方を
選択する。これにより、誤った輝度/クロマ分離が行な
われない。
第21図は本発明による輝度/クロマ分離回路のさらに
他の実施例を示すブロック図であって、247′はパルス
パターン抑圧回路、272,273は加算回路、372,373は減衰
回路であり、第18図に対応する部分には同一符号をつけ
て重複する説明を省略する。
同図において、パルスパターン抑圧回路247′はパル
スパターン抑圧回路247と同一構成であって、同一動作
を行なう。
クロマ帯域成分B1,は加算回路273で加算され、減
衰回路373でその振幅を1/2に減衰され、クロマ帯域成分
2,B3は加算回路272で加算され、減衰回路372でその振
幅を1/2に減衰される。減衰回路373,372の出力信号A1,A
2は、パルスパターン抑圧回路247の出力成分F2ととも
に、パルスパターン抑圧回路247′に供給される。パル
スパターン抑圧回路247′は、入力成分A1,F2,A2が夫々
第17図でのデータD1,D2,D3に対応し、この対応づけに対
してたとえば上記表3の動作をなして、入力成分A1,F2,
A2による正、負のパルスパターンを抑圧する。
クロマ帯域成分B1,2,B3が輝度信号のみであるとき
には、上記表7に示すように、 B1,2,B3=1,−1,1 であるから、成分F2は1、成分A1=A2=0となる。これ
はパルスパターン抑圧回路247′に対しては正のパルス
パターンであるから、パルスパターン抑圧回路247′は
成分A1またはA2を選択する。したがって、パルスパター
ン抑圧回路247′の出力成分は0である。
上記表7でのクロマ帯域成分B1,2,B3が夫々1,−1,0
となる輝度信号のエッジについても同様である。
また、同一色の画面内で1ラインだけ色がついておら
ず、クロマ帯域成分がこのラインとなったときに
は、クロマ帯域成分B1,2,B3は夫々±1,0,±1とな
り、パルスパターン抑圧回路247に対しては正もしくは
負のパルスパターンとなるから、成分F2は±1となる。
これに対し、加算回路273,272の出力成分は減衰回路37
3,372で±1/2となり、パルスパターン抑圧回路247′に
対しては、成分A1,F2,A2が夫々±1/2,±1,±1/2となる
から、正または負のパルスパターンとなる。このため、
パルスパターン抑圧回路247′の出力成分は±1/2とな
る。
したがって、完全に誤った分離が回避できるのではな
いが、この誤った分離による影響は充分小さい。
さらに、同様にして、周囲のラインに対して1ライン
のみ色がついている場合、(B1,2,B3=0,±1,0)の場
合には、完全にはクロマ信号を分離することはできない
が、出力端子260に得られる輝度信号Yに残留するクロ
マ信号は充分減衰されている。
第22図は本発明による輝度/クロマ分離回路のさらに
他の実施例を示すブロック図であって、第21図に対応し
た部分には同一符号をつけている。
この実施例は、第21図に示した実施例に第20図に示し
た信号選択回路261を組み合わせたものである。
すなわち、第22図において、インバータ254からのク
ロマ帯域成分とパルスパターン抑圧回路247′の出
力成分F2′とが信号選択回路261に供給され、この信号
選択回路261の出力成分がインバータ257と加算回路258
とに供給される。
ここで、信号選択回路261は、第20図で説明したよう
に、成分2,F2′が異符号のとき、0レベルの成分を出
力し、同符号のときには、絶対値の小さい方を選択す
る。
例えば、成分2,F2′が同符号であっても、同一色の
画面内に1ラインだけ色がついておらず、クロマ帯域成
がこのラインになったときには、第21図で説明し
たように、クロマ帯域成分が0であるのに対し、パ
ルスパターン抑圧回路247′の出力成分F2′は±1/2とな
る。そこで、第20図の説明から、成分が0,F2′が1/
2とともに正のときには、信号選択回路261はMIN回路と
して動作し、0レベルの成分を選択することにな
る。また、成分が0,F2′が−1/2とともに負のとき
には、信号選択回路261はMAX回路として動作し、同様
に、0レベルの成分を選択することになる。
このようにして、同一色の画面内で色がついてーン抑
圧回路である。
また、MIN回路284はクロマ帯域成分B1,B3のうちのレ
ベルが小さい方を選択し、MAX回路281はMIN回路284で選
択された成分とクロマ帯域成分とのレベルが大きい
方を選択する。これは、クロマ帯域成分B1,2,B3を夫
々入力データとして、第13図での負のパルスパターン抑
圧回路208と同じ構成で同じ動作をなす負のパルスパタ
ーン抑圧回路である。MIN回路284で選択された成分は、
また、加算回路286でクロマ帯域成分と加算され
る。
MAX回路280はMIN回路282で選択された成分と減衰回路
386の出力成分のうちのレベルが大きい方を選択し、MIN
回路283はMAX回路281で選択された成分と減衰回路385の
出力成分のうちのレベルが小さい方を選択する。これら
MAX回路280,MIN回路283の出力成分のいずれか一方が切
換え回路287で選択され、出力端子288から第21図もしく
は第22図におけるインバータ257と加算回路258とに供給
される。
278はクロマ帯域成分2,B3をレベル比較し、 >B3のとき“1",B2≦B3のとき“0" となる制御信号Mを生成する。切換え回路287はこの制
御信号Mによって制御され、 Mが“1"のとき、MAX回路280の出力成分を、 Mが“0"のとき、MIN回路283の出力成分を、 夫々選択する。
MAX回路279はクロマ帯域成分B1,B3のうちのレベルが
大きい方を選択し、MIN回路282はこのMAX回路279で選択
された成分とクロマ帯域成分のうちのレベルが小さ
い方を選択する。また、MAX回路279で選択された成分と
クロマ帯域成分とは加算回路285で加算される。
かかるMAX回路279とMIN回路282とは、クロマ帯域成分
B1,2,B3を夫々入力データとして、第13図での正のパ
ルスパターン抑圧回路204と同じ構成で同じ動作をなす
正のパルスパターン抑圧回路である。
また、MIN回路284はクロマ帯域成分B1,B3のうちのレ
ベルが小さい方を選択し、MAX回路281はMIN回路284で選
択された成分とクロマ帯域成分とのレベルが大きい
方を選択する。これは、クロマ帯域成分B1,2,B3を夫
々入力データとして、第13図での負のパルスパターン抑
圧回路208と同じ構成で同じ動作をなす負のパルスパタ
ーン抑圧回路である。MIN回路284で選択された成分は、
また、加算回路286でクロマ帯域成分と加算され
る。
MAX回路280はMIN回路282で選択された成分と減衰回路
386の出力成分のうちのレベルが大きい方を選択し、MIN
回路283はMAX回路281で選択された成分と減衰回路385の
出力成分のうちのレベルが小さい方を選択する。これら
MAX回路280,MIN回路283の出力成分のいずれか一方が切
換え回路287で選択され、出力端子288から第21図もしく
は第22図におけるインバータ257と加算回路258とに供給
される。
ここで、上記表7に示したクロマ帯域成分B1,2,B3
のレベル関係(パターン)に対する各部の出力成分を示
すと、次の表8のようになる。
すなわち、上記表7と同じ結果が得られる。
次に、同一色の画面中に色がつかない1ラインがあ
り、クロマ帯域成分がこのラインになったとする
と、B1,2,B3=±1,0,±1であって、負もしくは正の
パルスパターンとなる。負のパルスパターンの場合には
(B1=B3=1)、MIN回路282の出力成分はで0レベ
ル、MAX回路281の出力成分はB1もしくはB3で1となり、
減衰回路385,386の出力成分は夫々1/2となるから、MAX
回路280,MIN回路283の出力成分はともに1/2となる。同
様にして、正のパルスパターンの場合には、(B1=B3
−1),MAX回路280の出力成分は−1/2となる。
切換え回路287は、正のパルスパターンのときMAX回路
280の出力成分を選択し、負のパルスパターンのときMIN
回路283の出力成分を選択するから、出力端子288には、
正、負のパルスパターンに対し、夫々−1/2,+1/2の成
分が得られる。1ラインのみ色がついていてその周囲の
ラインに色がついていない場合、(B1,2,B3=0,±1,
0)の場合も同様であり、この色つきのラインに対し、
出力端子288に±1/2の成分が得られる。
以上のように、この具体例も、第21図、第22図におけ
るパルスパターン抑圧回路274と同様の効果が得られ
る。
なお、第23図に示した具体例は、第11図において、正
のパルスパターン抑圧回路204、負のパルスパターン抑
圧回路208の代りに用いることができる。但し、第23図
のレベル比較回路278は第11図のレベル比較回路212であ
り、第23図の切換え回路287は第11図の切換え回路213で
ある。
第24図は第21図、第22図におけるパルスパターン抑圧
回路274のさらに他の具体例を示すブロック図であっ
て、289〜291はレベル比較回路、292〜294はEOR回路、2
95〜298は切換え回路、299〜302はMIN/MAX回路、303は
加算回路、403は加算回路303の出力信号を1/2に減衰す
る減衰回路であり、第23図に対応する部分には同一符号
をつけて重複する説明を省略する。
第24図において、第14図のMIN/MAX回路233,234と比較
して明らかなように、 レベル比較回路289,EOR回路292および切換え回路295
はMIN/MAX回路299を、 レベル比較回路289,EOR回路292および切換え回路296
はMIN/MAX回路300を、 レベル比較回路290,EOR回路293および切換え回路297
はMIN/MAX回路301を、 レベル比較回路291,EOR回路294および切換え回路298
はMIN/MAX回路302を夫々構成しており、夫々レベル比較
回路278の比較結果に応じてMIN回路、MAX回路のいずれ
か一方として動作する。レベル比較回路278はクロマ帯
域成分2,B3をレベル比較し、 >B3のとき“1",≦B3のとき“0"となる制御
信号Mを出力する。
MIN/MAX回路299,300はクロマ帯域成分B1,B3のいずれ
か一方を選択するが、MIN/MAX回路299,300の一方がMIN
回路であるとき、他方はMAX回路となる。MIN/MAX回路30
0で選択された成分とクロマ帯域成分とは加算回路3
03で加算され、減衰回路403で1/2に振幅を減衰する。即
ち、加算平均したことになる。
MIN/MAX回路299の出力成分とクロマ帯域成分のい
ずれか一方がMIN/MAX回路301で選択され、このMIN/MAX
回路301の出力成分と減衰回路403の出力成分とがMIN/MA
X回路302で選択される。このMIN/MAX回路302の出力成分
が、出力端子288から、第21図、第22図のインバータ257
や加算回路258に供給される。
ここで、レベル比較回路278から出力される制御信号
Mに応じたMIN/MAX回路299〜302の動作を示すと次の表
9のようになる。
そこで、いま、>B3とすると、上記表9からし
て、MIN/MAX回路299が第23図のMAX回路279に対応し、以
下、MIN/MAX回路300がMIN回路284に、MIN/MAX回路301が
MIN回路282に、MIN/MAX回路302がMAX回路280に、加算回
路303及び減衰回路403が加算回路286及び減衰回路386に
夫々対応した回路が構成されるが、これは、第23図にお
いて、>B3であって切換え回路287がMAX回路280の
出力成分を選択する場合の回路構成と同じである。
また、≦B3の場合には、上記表9からして、MIN/
MAX回路299が第23図のMIN回路284に対応し、以下、MIN/
MAX回路300がMAX回路279に、MIN/MAX回路301がMAX回路2
81に、MIN/MAX回路302がMIN回路283に、加算回路303及
び減衰回路403が加算回路285及び減衰回路385に夫々対
応した回路が構成される。これは、第23図において、
≦B3であって切換え回路287がMIN回路283の出力成分
を選択する場合の回路構成と同じである。
このように、この具体例では、第23図に示した具体例
と同様の効果が得られる。しかも、第23図に示した具体
例では、MAX回路やMIN回路が6個必要であるが、第24図
の具体例では、EOR回路が付加されているが、これでもM
AX回路やMIN回路よりもそれ程回路構成が複雑化してい
ないMIN/MAX回路が4個ですむし、また、加算回路も1
個でよくて第23図の切り換え回路287も不要となり、第2
3図に示した具体例に比べて回路構成が大幅に簡略化さ
れる。
なお、第24図に示した具体例は、第14図にも適用可能
であるということはいうまでもない。
第1図、或いは第3図において、適応形のCくし形フ
ィルタ80の一部である、MIN回路40,43、MAX回路41,42、
加算回路44で構成される回路は、第19図の信号選択回路
61と同一の回路構成である。従って、第1図及び第3図
においても、第20図に示す簡略化された信号選択回路26
1を適用することが可能である。
第25図は一例として、第1図に第20図の信号選択回路
261を適用した場合の実施例を示す。第25図は一部第1
図、第20図と共通であり、その共通部分には同一符号を
付し、その説明は省略する。又、回路動作も今までの説
明で十分理解されるはずであるから省略する。
第4図、第5図、第7図、第8図において、適応形の
Cくし形フィルタ80の一部であるMIN回路40,43、MAX回
路41,42、加算回路44、減衰回路91で構成される回路
も、第13図に示す正のパルスパターン抑圧回路204、負
のパルスパターン抑圧回路208を用いて構成されてお
り、従って、第14図、あるいは第15図などと同様に簡略
化することができる。
第26図は、上記第4,5,6,7,8図の回路を簡略化した場
合の実施例を示す図である。第26図は一部第14図と共通
であり、その共通部分には同一符号を付し、その詳細説
明は省略する。第26図において、500は信号Aの入力端
子、501は信号Mの入力端子、502は信号Bの入力端子、
503は信号Xの出力端子、510加算回路、511は加算回路5
10の出力信号の振幅を1/2倍にする減衰回路である。
第14図に対応させると、信号Aは信号D3に、信号Mは
信号D2に、信号Bは信号D1に対応する。そして、第14図
に示す実施例に加算回路510、減衰回路511を追加したも
のである。
第4図、第5図、第7図、第8図で、MIN回路40,MAX
回路42は負のパルスパターン抑圧回路を構成しており、
MAX回路41,MIN回路43は正のパルスパターン抑圧回路を
構成している。信号A,M,Bが正のパルスパターンとなる
場合には、正のパルスパターン抑圧回路でパルスパター
ンが抑圧され、信号A,Bのうち大きい方の値が出力され
るが、負のパルスパターン抑圧回路では信号Mをそのま
ま出力する。従って、信号Xは信号A,Bのうちの大きい
方の値と信号Mの平均値となる。信号A,M,Bが負のパル
スパターンとなる場合には、負のパルスパターン抑圧回
路で、負のパルスパターンが抑圧され、信号A,Bのうち
小さい方の値が出力されるが、正のパルスパターン抑圧
回路では信号Mをそのまま出力する。従って、信号Xは
信号A,Bのうちの小さい方の値と信号Mの平均値とな
る。パルスパターン以外の場合には、正、負のパルスパ
ターン抑圧回路いずれも信号Mを出力するので、信号X
は信号Mとなる。
第26図に示す実施例ではMIN/MAX回路234の出力信号は
第14図で説明したように、正、負いずれのパルスパター
ンの場合にも、パルスが抑圧された信号が出力される。
即ち、正のパルスパターンの場合には、信号A,Bのうち
大きい方の値が、負のパルスパターンの場合には、小さ
い方の値が出力される。従って、信号Xとしては、それ
らの値と信号Mの平均値が出力されることになる。パル
スパターン以外の場合には、MIN/MAX回路234より信号M
がそのまま出力されるので、信号Xとしては、信号Mが
そのまま出力されることとなる。以上説明したように、
第26図に示す回路で、第4図,第5図,第7図,第8図
中の先に示した回路を置換えることができる。
第27図は同様に、第15図をもとにして構成した場合の
実施例である。第14図と第15図とは同様な入出力特性を
有することから、第27図に示す実施例も、第26図と同様
の動作をすることがわかる。
以上の説明で明らかであるが、一例として、第7図に
示す実施例に第26図に示す実施例を適用した場合の実施
例を第28図に示す。
また、第28図に示す構成の回路を用いて、Y/C分離回
路を実現することができる。その場合の一実施例を第29
図に示す。
本発明によるカラーモアレ除去用のくし形フィルタと
Y/C分離回路を組み合わせた場合の回路であり、さら
に、本発明による回路の簡略化を図った場合の実施例を
第30図に示す。第30図は一部第9図,第24図などと共通
であり、その共通部分には同一符号を付しその詳細説明
は省略する。
第30図において、520〜522は切換え回路、523はアン
ド回路、524は加算回路、525は振幅を1/2にする減衰回
路である。
Y/C分離回路として使用する場合には、アンド回路523
の一方の入力端子を“H"に固定し、E−OR294の出力が
切換え回路298に入力されるようにする。また、切換え
回路100〜102,104,105,520〜522を端子R側に接続す
る。このように接続すると、第24図に示す構成と同一に
することができる。また、第29図に示すY/C分離回路の
構成を用いる場合には、切換え回路521を端子OCF側に接
続することにより実現できる。
次にカラーモアレ除去用のくし形フィルタとして用い
る場合であるが、第25図に示す回路構成とする場合に
は、アンド回路523の一方の入力端子を“L"固定とし、
切換え回路298で、切換え回路297の出力を常に選択する
ようにする。また、切換え回路104,521は端子D側に接
続し、さらに切換え回路100〜102,105,520,522を端子2D
側に接続する。これにより、第25図と同等の回路を実現
することができる。
また、第24図に示す回路構成とする場合には、アンド
回路523の一方の入力端子を“H"固定とし、E−OR294の
出力が切換え回路298に入力されるようにする。また、
切換え回路104,521は端子D側に接続し、さらに切換え
回路100〜102,105,520,522を端子3D側に接続する。これ
により、第24図と同等の回路を実現することができる。
第26図に示す回路をもとにくし形フィルタを構成する場
合には、切換え回路521を端子OCF側に接続することによ
り実現できる。
〔発明の効果〕
本発明によるフィルタ回路では、正のパルスパターン
抑圧回路と負のパルスパターン抑圧回路とが夫々1個ず
つですむし、さらには、これらを兼用化できるので、回
路規模の大幅な簡素化が可能となる。
また、本発明による映像信号処理回路では、上記フィ
ルタ回路を適用することにより、回路構成が大幅に簡略
化されて、しかも、クロスカラーの低減、輝度信号の解
像度劣化の防止や誤った分離動作の低減が可能となり、
分離性能の向上を実現できる。
また、本発明による映像信号処理回路では、輝度信号
中の残留色信号成分を確実に分離除去でき、しかも輝度
信号の誤分離がなく、あった場合にも、リミッタ回路を
用いることによりほとんど問題のないレベルにまで抑圧
できるので、輝度信号と搬送色信号加算時のカラーモア
レを除去できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第8図は各々本発明の実施例を示すブロック
図、第9図は輝度信号/搬送色信号分離回路に本発明を
適用した場合の実施例を示すブロック図、第10図は第9
図に示す実施例を磁気記録再生装置に応用した場合の一
実施例を示すブロック図、第11図は本発明によるフィル
タ回路の一実施例を示すブロック図、第12図(a)は第
11図におけるMAX回路の一具体例を示すブロック図、第1
2図(b)は同じくMIN回路の一具体例を示すブロック
図、第13図〜第16図は夫々本発明によるフィルタ回路の
他の実施例を示すブロック図、第17図は以上の各実施例
の基本構成を示すブロック図、第18図および第19図は夫
々本発明による輝度/搬送色信号分離回路の実施例を示
すブロック図、第20図は第19図における信号選択回路の
他の具体例を示すブロック図、第21図および第22図は夫
々本発明による輝度/搬送色信号分離回路の他の実施例
を示すブロック図、第23図および第24図は夫々第21図、
第22図におけるパルスパターン抑圧回路の他の具体例を
示すブロック図、第25図〜30図はそれぞれ本発明の実施
例を示すブロック図である。 10〜12,92,251〜253……BPF, 20,21……1H遅延回路, 30,93,254,257……符号反転回路, 40,43,102〜104,205,206,211,230,231,262,263,282〜28
4……最小値選択回路, 41,42,100,101,105,207,209,210,229,232,264,265,279
〜281……最大値選択回路, 44,61,70,258,272,273,285,286,303,510,524……加算回
路, 50……減算回路, 60……減算回路, 80……適応形のCくし形フィルタ, 204……正のパルスパターン抑圧回路, 208……負のパルスパターン抑圧回路, 213,271……切換え回路, 233,233′,234,234′,299〜302……MIN/MAX回路, 247,247′,274……パルスパターン抑圧回路, 261……切換え回路, 91,372,373,385,386,403,511,525……減衰回路。
フロントページの続き (72)発明者 小野 公一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 市毛 健志 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 山内 浩人 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会 社日立製作所東海工場内 (56)参考文献 特開 昭58−215175(JP,A) 特開 昭58−10913(JP,A) 特開 昭60−208176(JP,A) 特開 平1−108890(JP,A) 特開 昭59−39184(JP,A) 特開 昭63−232782(JP,A) 特開 平1−208987(JP,A) 実開 平2−72079(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/78 H04N 5/213 H04N 9/64

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1、第2および第3の信号が入力される
    フィルタ回路において、 前記第1の入力信号のレベルと前記第2の入力信号のレ
    ベルとを比較する比較回路と、 前記第1の入力信号と前記第3の入力信号とが供給さ
    れ、前記比較回路の比較結果が前記第2の入力信号のレ
    ベルが前記第1の入力信号のレベルより大きい場合、前
    記第1の入力信号と前記第3の入力信号のうち信号のレ
    ベルの大きい方を選択し、前記比較回路の比較結果が前
    記第2の入力信号のレベルが前記第1の入力信号のレベ
    ルより小さい場合、前記第1の入力信号と前記第3の入
    力信号のうち信号のレベルの小さい方を選択する第1の
    選択回路と、 該第1の選択回路の出力信号と前記第2の入力信号とが
    供給され、前記比較回路の比較結果が前記第2の入力信
    号のレベルが前記第1の入力信号のレベルより大きい場
    合、前記第1の選択回路の出力信号と前記第2の入力信
    号信号のうち信号のレベルの小さい方を選択し、前記比
    較回路の比較結果が前記第2の入力信号のレベルが前記
    第1の入力信号のレベルより小さい場合、前記第1の選
    択回路の出力信号と前記第2の入力信号信号のうち信号
    のレベルの大きい方を選択する第2の選択回路と、を有
    し、 該第2の選択回路で選択した信号を出力する構成である
    ことを特徴とするフィルタ回路。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のフィルタ回路において、 前記第2の選択回路と前記第2の入力信号とを加算平均
    する加算平均回路を有し、 該加算平均回路で加算平均された信号を出力する構成で
    あることを特徴とするフィルタ回路。
  3. 【請求項3】第1、第2および第3の信号を入力とする
    請求項1記載の第1のフィルタ回路と、 前記第1の入力信号と前記第2の入力信号との加算平均
    を行う第1の加算平均回路と、 前記第2の入力信号と前記第3の入力信号との加算平均
    を行う第2の加算平均回路と、 前記第1の加算平均回路の出力を第1の入力信号とし、
    前記第1のフィルタ回路の出力を第2の入力信号とし、
    前記第2の加算平均回路の出力を第3の入力信号とする
    請求項1記載の第2のフィルタ回路と、 を有する構成であることを特徴とするフィルタ回路。
  4. 【請求項4】第1、第2および第3の信号が入力される
    フィルタ回路において、 前記第1の入力信号のレベルと前記第2の入力信号のレ
    ベルとを比較する比較回路と、 前記第1の入力信号と前記第3の入力信号とが供給さ
    れ、前記比較回路の比較結果が前記第2の入力信号のレ
    ベルが前記第1の入力信号のレベルより大きい場合、前
    記第1の入力信号と前記第3の入力信号のうち信号のレ
    ベルの大きい方を選択し、前記比較回路の比較結果が前
    記第2の入力信号のレベルが前記第1の入力信号のレベ
    ルより小さい場合、前記第1の入力信号と前記第3の入
    力信号のうち信号のレベルの小さい方を選択する第1の
    選択回路と、 前記第1の入力信号と前記第3の入力信号とが供給さ
    れ、前記比較回路の比較結果が前記第2の入力信号のレ
    ベルが前記第1の入力信号のレベルより大きい場合、前
    記第1の入力信号と前記第3の入力信号のうち信号のレ
    ベルの小さい方を選択し、前記比較回路の比較結果が前
    記第2の入力信号のレベルが前記第1の入力信号のレベ
    ルより小さい場合、前記第1の入力信号と前記第3の入
    力信号のうち信号のレベルの大きい方を選択する第2の
    選択回路と、 前記第1の選択回路の出力信号と前記第2の入力信号と
    が供給され、前記比較回路の比較結果が前記第2の入力
    信号のレベルが前記第1の入力信号のレベルより大きい
    場合、前記第1の選択回路の出力信号と前記第2の入力
    信号のうち信号のレベルの小さい方を選択し、前記比較
    回路の比較結果が前記第2の入力信号のレベルが前記第
    1の入力信号のレベルより小さい場合、前記第1の選択
    回路の出力信号と前記第2の入力信号のうち信号のレベ
    ルの大きい方を選択する第3の選択回路と、 前記第2の選択回路の出力信号と前記第2の入力信号と
    を加算平均する加算平均回路と、 該加算平均回路の出力信号と前記第3の選択回路の出力
    信号とが供給され、前記比較回路の比較結果が前記第2
    の入力信号のレベルが前記第1の入力信号のレベルより
    大きい場合、前記加算平均回路の出力信号と前記第3の
    選択回路の出力信号のレベルが大きい方を選択し、前記
    比較回路の比較結果が前記第2の入力信号のレベルが前
    記第1の入力信号のレベルより小さい場合、前記加算平
    均回路の出力信号と前記第3の選択回路の出力信号のレ
    ベルが小さい方を選択する第4の選択回路と、を有し、 該第4の選択回路の選択した信号を出力する構成である
    ことを特徴とするフィルタ回路。
  5. 【請求項5】複合映像信号を入力とする請求項1ないし
    4のいずれか1項に記載のフィルタ回路を用いた映像信
    号処理回路であって、 前記入力する複合映像信号を遅延して該入力複合映像信
    号に含まれる搬送色信号の位相に対し逆相の搬送色信号
    を含む遅延複合映像信号を出力する第1のライン遅延手
    段と、 前記入力する複合映像信号に含まれる搬送色信号帯域成
    分を抽出し、前記フィルタ回路へ第1の入力信号として
    供給する第1のバンドパスフィルタと、 前記遅延複合映像信号に含まれる搬送色信号帯域成分を
    抽出する第2のバンドパスフィルタと、 該第2のバンドパスフィルタで抽出された搬送色信号成
    分を位相反転し、前記フィルタ回路へ第2の入力信号と
    して供給する第1の符号反転手段と、 前記遅延複合映像信号を分離遅延して前記入力複合映像
    信号に含まれる前記搬送色信号の位相に対し実質的に同
    相の搬送色信号を含む搬送色信号帯域成分を出力し、前
    記フィルタ回路へ第3の入力として供給する第2のライ
    ン遅延手段と、 前記フィルタ回路の出力信号を位相反転して搬送色信号
    を出力する第2の符号反転手段と、 前記フィルタ回路の出力信号を前記遅延複合映像信号に
    加算して輝度信号を出力する加算回路と、 を有する構成であることを特徴とする映像信号処理回
    路。
  6. 【請求項6】請求項1ないし4のいずれか1項に記載の
    フィルタ回路を用いて輝度信号と搬送色信号から複合映
    像信号を生成する映像信号処理回路であって、 前記輝度信号を遅延する第1のライン遅延手段と、 前記輝度信号に含まれる搬送色信号帯域成分を抽出し、
    前記フィルタ回路へ第1の入力信号として供給する第1
    のバンドパスフィルタと、 前記遅延輝度信号に含まれる搬送色信号帯域成分を抽出
    する第2のバンドパスフィルタと、 該第2のバンドパスフィルタで抽出された搬送色信号帯
    域成分を位相反転し、前記フィルタ回路へ第2の入力信
    号として供給する第1の符号反転手段と、 前記遅延輝度信号を分離遅延して搬送色信号帯域成分を
    出力し、前記フィルタ回路へ第3の入力信号として供給
    する第2のライン遅延手段と、 前記フィルタ回路の出力信号の振幅を制限する振幅制限
    手段と、 前記遅延輝度信号と前記振幅制限手段の出力信号を加算
    する第1の加算手段と、 該第1の加算手段の出力信号と前記搬送色信号を加算
    し、前記複合映像信号を生成する第2の加算手段と、 を有する構成であることを特徴とする映像信号処理回
    路。
  7. 【請求項7】請求項1ないし4のいずれか1項に記載の
    フィルタ回路を用いて輝度信号と搬送色信号から複合映
    像信号を生成する映像信号処理回路であって、 前記輝度信号を入力とし、該輝度信号に含まれる搬送色
    信号帯域成分を抽出し、前記フィルタ回路へ第1の入力
    信号として供給するバンドパスフィルタと、 前記輝度信号を分離遅延して搬送色信号帯域成分を出力
    し、前記フィルタ回路へ第3の入力信号として供給する
    ライン遅延手段と、 前記バンドパスフィルタの出力信号の位相に対し反転し
    た位相となるように前記ライン遅延手段の出力信号を前
    記フィルタ回路へ第3の入力信号として供給する手段
    と、 前記フィルタ回路へ第2の入力信号として0レベルを与
    える手段と、 前記バンドパスフィルタに入力された前記輝度信号から
    前記フィルタ回路の出力信号を減算する手段と、 該減算する手段の出力信号に前記搬送色信号を加算し、
    前記複合映像信号を生成する加算手段と、 を有する構成であることを特徴とする映像信号処理回
    路。
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