JP3196514U - 介護用布団および介護用敷布団セット - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量化でき嵩高性と保温性を備え、洗濯容易性と速乾性を備えた介護用布団を提供し、要介護者や介護人に対する利便性の向上した介護用敷布団セットを提供する。【解決手段】軽量で耐薬品性に優れ吸水性がないポリプロピレン繊維を布団綿状にした中綿材2(2A、2B)と、ポリプロピレン糸を織成した布帛を用いた側地3から成る介護用布団1(1A、1B)とし、当該介護用布団を敷布団として用い、該敷布団の下に液吸収シートを装着して構成される介護用敷布団セットとする。【選択図】図1
Description
本考案は、軽量で且つ嵩高性と保温性に優れ洗濯可能な介護用布団および介護用敷布団セットに関するものである。
従来、嵩高性や保温性に優れた布団として羽毛を布団綿にした羽毛布団が知られている。羽毛布団は、軽量で保温性に優れ、体に沿い易く嵩高性に優れているが、一般に用いられる水鳥の羽毛の供給量には限度があり、十分容易に供給できるものではない。
また、軽量で保温性や嵩高性に優れた布団綿として化合繊を用いることが模索されており、中空ポリエステル繊維とセルロース系短繊維とで構成した中綿および繊維製品が既に出願されている(例えば、特許文献1参照)。
また、洗濯可能な布団も望まれており、捲縮を有するポリエステル短繊維を中綿として用いたウォッシャブルで快適性・保温性を有する羽毛ライクな詰め綿体も既に出願されている(例えば、特許文献2参照)。
最近では高齢者の増加に伴い、介護産業が発展しており、介護者や介護施設が増加している。また、これらの介護施設が備える介護用布団として、軽量で保温性や嵩高性に優れると共に容易に洗濯可能な介護用布団が求められている。
そこで、軽量で且つ嵩高性と保温性に優れた合繊繊維を布団綿に用いることが模索されている。しかしながら、特許文献1に記載の中綿は、中空ポリエステル繊維とセルロース系短繊維とで構成しているので、乾燥した状態では軽量性を発揮するが、吸湿した場合には十分な軽量性は発揮できない。また、特許文献2に記載の詰め綿体は、捲縮を有するポリエステル繊維から成る細短繊維と多葉細短繊維と中空太短繊維とを混合しているので、洗濯可能ではあるが、軽量性と速乾性は未だ不十分である。
要介護者が使用する介護用布団としては、軽量で且つ嵩高性と保温性に優れ、容易に洗濯できると共に、吸水性を有さずに洗濯後の乾燥も容易な速乾性を有することが望ましい。また、化学薬品や洗剤などに対する耐久性を有し、介護用の薬品や洗剤などにより劣化しないことが望ましい。
そのために、ポリエステル繊維を用いた中綿と比較して、さらに軽量化と嵩高性と保温性と速乾性を備えた中綿材を用いた介護用布団であることが好ましい。また、水分を透過させる敷布団を用いることで就寝中に失禁したり尿漏れしたりしても、敷布団がべとべとに濡れないようにもできる。
そこで、洗濯容易で速乾性を有する敷布団を用いることにより、就寝中に失禁したり尿漏れしたりする要介護者であっても、快適な就寝環境を提供し、介護人に対しては容易に洗濯できてすぐに乾いて利便性が向上する介護用敷布団セットを提供することが望まれる。
本考案は、上記問題点に鑑み、軽量化でき嵩高性と保温性を備え、洗濯容易性と速乾性を備えた介護用布団を提供し、要介護者や介護人に対する利便性の向上した介護用敷布団セットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本考案は、軽量で耐薬品性に優れ吸水性がないポリプロピレン繊維を布団綿状にした中綿材と、ポリプロピレン糸を織成した布帛を用いた側地から成る介護用布団としたことを特徴とする。
この構成によると、軽量で耐薬品性に優れ吸水性がないポリプロピレン繊維を布団綿状にしているので、軽量化と嵩高性と保温性と速乾性を備え中綿材を得ることができる。また、ポリプロピレン糸を織成した布帛を用いた側地としているので、軽量化と嵩高性と保温性と速乾性を維持できると共に、ポリプロピレン繊維とセルロース系繊維とを混合した際の酸化発熱現象が生じずに安全になる。従って、軽量化でき嵩高性と保温性を備え、洗濯容易性と速乾性を備えた介護用布団を得ることができる。
また本考案は、軽量で耐薬品性に優れ吸水性がないポリプロピレン繊維と他の合繊繊維を混ぜ合わせて布団綿状にした中綿材と、ポリプロピレン糸と他の合繊糸を織成した布帛を用いた側地から成ることを特徴とする。この構成によっても、軽量化でき嵩高性と保温性とを備え、洗濯容易性と速乾性を備えた介護用布団を得ることができる。
また本考案は、上記構成の介護用布団において、前記ポリプロピレン繊維は、6〜45デニールの単糸太さを有し、捲縮加工された第1ポリプロピレン短繊維から成ることを特徴としている。この構成によると、捲縮加工された所定太さの短繊維を用いた布団綿としているので、敷布団に好適な堅さと適当な弾力を発揮する。また、ポリプロピレン繊維であるので、軽量化でき速乾性も有する。
また本考案は、上記構成の介護用布団において、前記ポリプロピレン繊維は、6〜45デニールの単糸太さを有し、捲縮加工された第1ポリプロピレン短繊維と、捲縮加工されると共に第1ポリプロピレン短繊維よりも細い1〜4デニールの単糸太さを有する第2ポリプロピレン短繊維との混合品から成ることを特徴としている。この構成によると、比較的太い第1ポリプロピレン短繊維により剛性を発揮して所定の嵩高性と嵩高回復性を発揮する。また、第1ポリプロピレン短繊維よりも細い第2ポリプロピレン短繊維を混合しているので、高密度な布団綿を形成できて所定の保温性を発揮する。
また本考案は、上記構成の介護用布団において、第1ポリプロピレン短繊維は10〜20%の中空率を有する中空繊維から成ることを特徴としている。この構成によると、さらに軽量化と嵩高性を発揮可能になり、保温性も向上する。
また本考案は、上記構成の介護用布団において、前記側地に温湿度センサを装着可能な温湿度センサ装着部を設けたことを特徴としている。この構成によると、就寝者の有無や体温状態を検知できるので、寝たきり状態の要介護者の管理に好適であり、健康状態も常時監視できる。
また本考案は、上記介護用布団を敷布団として用い、該敷布団の下に液吸収シートを装着した構成の介護用敷布団セットであることを特徴としている。この構成によると、洗濯容易性と速乾性を備えた敷布団と、敷布団の下に装着する液吸収シートを備えた介護用敷布団セットとされるので、就寝中に失禁したり尿漏れしたりする要介護者であっても、尿などの液体は敷布団の下に排出されるので快適な就寝環境を提供できる。また、介護人に対しては容易に洗濯できてすぐに乾いて利便性が向上する介護用敷布団セットを得ることができる。
また本考案は、上記構成の介護用敷布団セットにおいて、前記敷布団が備える側地は、液を透過可能な程度の粗い織密度で製織されていることを特徴としている。この構成によると、液体を容易に透過できるので、水分が布団内部に溜まることがなく、洗濯後の脱水が容易に行え、乾燥時間も短くできる。
また本考案は、上記構成の介護用敷布団セットにおいて、前記液吸収シートは、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートと、これらの間に配置された液吸収体と、トップシートの周縁部に設ける面ファスナーと、を備え、面ファスナーを介して前記敷布団に装着することを特徴としている。この構成によると、必要に応じて液吸収シートを使用したり外したりできるので、介護施設の備品として好適な介護用敷布団セットを得ることができる。
本考案によれば、軽量化でき嵩高性と保温性を備え、洗濯容易性と速乾性を備えた介護用布団を提供し、要介護者や介護人に対する利便性の向上した介護用敷布団セットを提供することができる。
以下に本考案の実施形態を図面を参照して説明する。また、同一構成部材については同一の符号を用い、詳細な説明は適宜省略する。
本考案に係る介護用布団は、軽量化でき嵩高性と保温性と速乾性を備えた中綿材を用いた布団であって、家庭でも容易に洗濯できるようにしたものである。すなわち、中綿材として、軽量で耐薬品性に優れ吸水性がないポリプロピレン繊維を用いている。ポリプロピレン繊維は最も軽い繊維として知られているので、ポリプロピレン繊維を布団綿状にした中綿材は、最も軽い中綿材といえる。
ポリプロピレン繊維は耐薬品性に優れ吸水性がないので、日常的に用いる各種薬剤や洗剤などにより劣化せず、速乾性を発揮する。従って、容易に洗濯できると共に、洗濯後の乾燥も容易に行えるので、各家庭で洗濯できる布団となる。また、洗濯容易性と速乾性を備えているので、介護用布団に用いる素材として大きな利点を有する。
しかしながらポリプロピレン繊維は、酸化発熱現象を起こすこと、および、セルロース系繊維との混用品は、この酸化発熱現象を増長させることが知られているので、衣料用などには積極的には用いられていなかった。
ただし、酸化防止剤を所定量含有したポリプロピレン繊維を単体で用いる場合や、このポリプロピレン繊維と他の化繊糸との混用品を用いる場合は、加熱しない適当な使用条件において十分安全に使用できることが判ってきた。
そこで、本実施形態では、図1に示すように、ポリプロピレン繊維を布団綿状にした中綿材2と、ポリプロピレン糸を織成した布帛を用いた側地3から成る介護用布団1としたものである。中綿材2と側地3とは、例えば、キルト加工4を介して一体化される。
この構成であれば、軽量で耐薬品性に優れ吸水性がないポリプロピレン繊維を布団綿状にしているので、軽量化と嵩高性と保温性と速乾性を備え中綿材2を得ることができる。また、ポリプロピレン糸を織成した布帛を用いた側地3としているので、軽量化と嵩高性と保温性と速乾性を維持できると共に、ポリプロピレン繊維とセルロース系繊維とを混合した際の酸化発熱現象が生じずに安全になる。従って、軽量化でき嵩高性と保温性を備え、洗濯容易性と速乾性を備えた介護用布団1を得ることができる。
また、ポリプロピレン繊維と他の合繊繊維(例えば、ポリエステル)を混ぜ合わせて布団綿状にした中綿材2であってもよく、ポリプロピレン糸と他の合繊糸を織成した布帛を用いた側地3を用いてもよい。
この際に、適当な堅さと弾力を発揮する布団に使用するポリプロピレン繊維は、比較的太い繊維、例えば6〜45デニールの単糸太さを有することが好ましい。また、捲縮加工された短繊維を用いることが好ましい。すなわち、本実施形態に係るポリプロピレン繊維は、6〜45デニールの単糸太さを有し、捲縮加工された第1ポリプロピレン短繊維から成ることが好ましい。
また、より高密度であり膨らみを有し保温性を発揮することが求められる布団に使用するポリプロピレン繊維は、6〜45デニールの単糸太さを有し、捲縮加工された第1ポリプロピレン短繊維と、捲縮加工されると共に第1ポリプロピレン短繊維よりも細い1〜4デニールの単糸太さを有する第2ポリプロピレン短繊維との混合品から成ることが好ましい。
布団綿に用いるポリプロピレン繊維は捲縮加工して短繊維化して集積することにより、嵩高性と伸縮性を発揮して、弾力性のあるソフトな布団綿を形成できる。また、6〜45デニールの単糸太さを有し、捲縮加工された第1ポリプロピレン短繊維を布団綿に用いた介護用布団1は、適当な堅さと適当な弾力を発揮し、第1ポリプロピレン短繊維とより細い第2ポリプロピレン短繊維とを混合して形成した布団綿を用いた介護用布団1は、より高密度になって嵩高性と適当な保温性を発揮する。
また、第1ポリプロピレン短繊維は中空繊維であってもよい。例えば、第1ポリプロピレン短繊維は10〜20%の中空率を有する中空繊維から成ることが好ましい。この構成であれば、さらに軽量化を図ることができ、適当な嵩高性と保温性と速乾性を発揮する中綿材を作製可能になる。
中綿材はシート状に絡めた布団綿状でもよく、ボール状の塊片の集合体から成る布団綿状でもよい。いずれの形態の中綿材であっても、軽量化と良好な嵩高性を発揮可能な布団を作製できる。シート状であれば、所定サイズの布団を容易に形成できる。また、ボール状であれば、詰め込む綿量を容易に増減できるので、所定密度の布団を容易に形成できて好ましい。
上記したように、本考案に係る布団綿は、軽量で耐薬品性に優れ吸水性がないポリプロピレン繊維をシート状に絡めた中綿材から成る布団綿であってもよく、ポリプロピレン繊維をボール状にした中綿材から成る布団綿であってもよい。
また、シート状に絡めた中綿材から成る布団綿であっても、ボール状に絡めた中綿材から成る布団綿であっても、従来の化繊糸を用いた布団綿と比較して、軽量化でき嵩高性と保温性と速乾性を備えた中綿材を用いた布団綿を得ることができる。
例えば、図3に示すように、ポリプロピレン繊維をシート状に絡めた中綿材2Aとポリプロピレン糸を織成した側地3とを、キルト加工4を介して介護用布団1Aを作製できる。この中綿材2Aは、上記の第1ポリプロピレン短繊維のみを用いた構成でも、第1ポリプロピレン短繊維と第2ポリプロピレン短繊維とを混合した構成であってもよい。
また、図4に示すように、ポリプロピレン繊維をボール状に絡めた中綿材2Bと側地3とを、キルト加工4を介して介護用布団1Bを作製できる。この中綿材2Bも第1ポリプロピレン短繊維のみを用いた構成でも、第1ポリプロピレン短繊維と第2ポリプロピレン短繊維とを混合した構成であってもよい。
次に、図5を用いて第1ポリプロピレン短繊維と第2ポリプロピレン短繊維について説明する。図5は、本考案に係るポリプロピレン繊維の概要を説明する図であって、(a)に第1ポリプロピレン短繊維を示し、(b)に第1ポリプロピレン短繊維と第2ポリプロピレン短繊維を混合して絡み合った状態を示す。
すなわち、本実施形態に適用される第1ポリプロピレン短繊維21は捲縮加工されて曲がりくねった形状の比較的太い繊維であり、第2ポリプロピレン短繊維22は捲縮加工されて曲がりくねった形状の細い繊維である。例えば、第1ポリプロピレン短繊維21は、6〜45デニールの単糸太さを有するとよい。これは、種々の単糸太さのポリプロピレン短繊維を用いて介護用布団1を作製して、その形態と機能を確認した結果から判明したものである。
例えば、第1ポリプロピレン短繊維21のみを用いて作製した介護用布団1は適当な堅さと弾力を有するので敷布団として好適であり、第1ポリプロピレン短繊維と第2ポリプロピレン短繊維との混成品は適当な密度(軽さ)と保温性を有するので掛布団として好適である。そのため、まず、第1ポリプロピレン短繊維21のみを用いて作製した介護用布団1について説明する。
適当な堅さと弾力を有する第1ポリプロピレン短繊維21のみを用いて作製した介護用布団1の復元率と洗濯した後の速乾性を調査した結果、6〜45デニールの単糸太さのポリプロピレン繊維を用いても十分良好な結果が得られた。また、この調査は、従来のポリエステル繊維を用いた布団と比較したものである。
すなわち、介護用布団1と従来のポリエステル繊維を用いた布団とに同じ重量の重りを載せて所定時間放置した後、重りを取り除いてどの程度復元するかを比較して復元率を調査し、実際に洗濯した直後の残留水分率と、室内に所定時間干した後の残留水分率と、を測定して速乾性を調査した。
この結果、ポリプロピレン繊維を用いた介護用布団1は、従来のポリエステル繊維を用いた布団と比較して、同等の復元率と、より好ましい速乾性を有することが明らかになった。例えば、洗濯直後(脱水後)の残留水分率と1時間部屋干し(陰干し)後と2時間部屋干し(陰干し)後とで、従来のポリエステル繊維を用いた布団よりも、6デニールのポリプロピレン繊維を用いた介護用布団1、15デニールのポリプロピレン繊維を用いた介護用布団1、30デニールのポリプロピレン繊維を用いた介護用布団1、45デニールのポリプロピレン繊維を用いた介護用布団1のいずれもがより良好に乾くことが判った。
例えば、6デニールのポリプロピレン繊維を用いた介護用布団1は、洗濯して脱水した後は、6.5%の残留水分率であったが、1時間部屋干し後は0.0%になった。また、15デニールのポリプロピレン繊維を用いた介護用布団1は、洗濯して脱水した後は、3.6%の残留水分率であったが、1時間部屋干し後は0.0%になっていた。
上記したように、所定太さの本考案に係る第1ポリプロピレン短繊維21を用いた介護用布団1は、洗濯して脱水した後、1時間部屋干し(陰干し)するだけで、十分乾燥して再使用できることが明らかになった。
従って、第1ポリプロピレン短繊維21を用いた介護用布団1は、容易に洗濯できて簡単に乾燥できるので、比較的頻繁に洗濯することが求められる介護施設などに用いる布団に好適に適用できることが判った。
上記したように、本実施形態によれば、軽量化でき嵩高性と保温性を備え、洗濯容易性と速乾性を備えた介護用布団1を得ることができる。また、介護用布団1の側地に温湿度センサを装着可能な温湿度センサ装着部を設けるとさらに好ましい。温湿度センサを備えた介護用布団1であれば、就寝者の有無や体温状態を検知できるので、寝たきり状態の要介護者の管理に好適であり、健康状態も常時監視できる。
例えば、図1に示すように、温湿度センサを装着可能なポケット状の温湿度センサ装着部5を設けておくとよい。また、この温湿度センサ装着部5は、布団の内部に位置するように、敷布団であれば上側に、掛布団であれば下側になる部位に設けることが好ましい。温湿度センサは柔軟性を有するシート状の温湿度センサが好ましい。また、電波を介して通電できて通信可能であれば、配線の必要がなくなるのでさらに好ましい。
次に、第1ポリプロピレン短繊維21と第2ポリプロピレン短繊維とを用いて作製した介護用布団1について説明する。第1ポリプロピレン短繊維21は比較的太い6〜45デニールの単糸太さを有する。第2ポリプロピレン短繊維22は、より細い1〜4デニールの単糸太さを有する。第1ポリプロピレン短繊維と第2ポリプロピレン短繊維とは共に捲縮加工されており、太い繊維に細い繊維を混合させることにより絡みやすくなっている。すなわち、より高密度で保温性が向上した布団綿を得ることができる。
本実施形態によれば、太い捲縮糸と細い捲縮糸を絡み合わせるので、より強固に絡み合い、離れにくい布団綿を形成できる。また、太くて中空状の第1ポリプロピレン短繊維21により剛性を発揮し、所定の嵩高性と嵩高回復性を発揮する。細い第2ポリプロピレン短繊維22を混合しているので、高密度となり、所定の保温性を発揮する。
第1ポリプロピレン短繊維21は中空部21aを有していてもよい。第1ポリプロピレン短繊維21が中空繊維であれば、より軽量化を図ることができ、嵩高性と保温性を発揮できる。また、中空繊維であっても、ポリプロピレン繊維であるので、十分な速乾性を発揮することは明らかである。
また、本考案は、上記介護用布団を敷布団として用い、該敷布団の下に液吸収シート(例えば、尿漏れパッド)を装着した構成の介護用敷布団セットであることを特徴としている。この構成であれば、洗濯容易性と速乾性を備えた敷布団と、敷布団の下に装着する液吸収シートを備えた介護用敷布団セットとされるので、就寝中に失禁したり尿漏れしたりする要介護者であっても、快適な就寝環境を提供し、介護人に対しては容易に洗濯できてすぐに乾いて利便性が向上する介護用敷布団セットを得ることができる。
例えば、図2に示すように、敷布団11と液吸収シート12とから介護用敷布団セット10を構成するとよい。液吸収シート12は、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートと、これらの間に配置された液吸収体と、を備えた尿漏れパッド様の構成が好ましい。また、トップシートの周縁部に面ファスナー13(例えば、マジックテープ(登録商標))を配設しておくことにより、面ファスナー13を介して前記敷布団に装着できることが好ましい。この構成でれば、必要に応じて液吸収シート12を装着して使用したり外したりできるので、介護施設の備品として好適な介護用敷布団セット10を得ることができる。
この際に、面ファスナー13をトップシートの周縁部の全周に設ける必要はない。上下左右の複数箇所(例えば、図中に示す片側3箇所)に設ければよく、その設置部位や設置個数は任意に選択できる。取り付けや取外しが容易に行えて、就寝中に布団とずれない程度に固定できていればよい。
前記敷布団11が備える側地3は、液を透過可能な程度の粗い織密度で製織されていることが好ましい。例えば、洗濯した後の脱水操作により布団内部の水分が容易に排出される織密度とするとよい。この構成によると、液体を容易に透過できるので、水分が布団内部に溜まることがなく、洗濯後の脱水が容易に行え、乾燥時間も短くできる。
例えば、15分間洗濯した後の脱水操作時間が5〜7分程度で十分脱水できる程度の織密度にすることにより、1時間程度の部屋干しでも十分使用可能な程度に乾燥できることが好ましい。
本考案に係る介護用敷布団セット10は、敷布団11の下側に液吸収シート12を装着するので、敷布団11と就寝する人との間にシートを介装する従来構成と比較して、就寝人が失禁したり尿漏れしたりしても、尿などの液体は敷布団の下に排出されるので就寝人には直接触れないようになって快適な就寝環境を提供できる。従って、本考案に係る介護用敷布団セット10は、就寝する人の快適性に優れていると言える。
また、要介護者が就寝中に失禁や尿漏れしても、敷布団が洗濯容易で速乾性を有するので、要介護者がベッドや布団から出て食事や散歩や治療等を行っている間に、直ちに洗濯して乾燥させることが可能になって、施設側にとっても利便性が向上する。
敷布団11に用いる布団綿は、軽量で耐薬品性に優れ吸水性がないポリプロピレン繊維を用いた中綿材2(2A、2B)から成る布団綿であって、前記中綿材は、6〜45デニールの単糸太さを有し、捲縮加工された第1ポリプロピレン短繊維21から成ることが好ましい。また、前記中綿材は、6〜45デニールの単糸太さを有し、捲縮加工された第1ポリプロピレン短繊維21と、捲縮加工されると共に第1ポリプロピレン短繊維21よりも細い1〜4デニールの単糸太さを有する第2ポリプロピレン短繊維22との混合品から成る構成であってもよい。
求められる敷布団仕様に合わせて、第1ポリプロピレン短繊維21のみを用いるか、第1ポリプロピレン短繊維21と第2ポリプロピレン短繊維22との混合品を用いるか、また、それぞれのポリプロピレン繊維の太さと細さ、および、これらの混合割合を変えるとよい。すなわち、剛性の強い堅い目の布団綿を形成する場合には、より太い繊維の割合を増加するとよく、より柔らかい軽めの布団綿を形成する場合には、より細い繊維の割合を増加するとよい。
いずれにしても、軽量で耐薬品性に優れ吸水性がないポリプロピレン繊維を布団綿状にしているので、軽量化と嵩高性と保温性と速乾性を備えた中綿材を得ることができ、ポリプロピレン糸を織成した布帛を用いた側地としているので、軽量化と嵩高性と保温性と速乾性を発揮する介護用布団を得ることができる。
上記したように、本考案によれば、軽量化でき嵩高性と保温性を備え、洗濯容易性と速乾性を備えた介護用布団を提供し、要介護者や介護人に対する利便性の向上した介護用敷布団セットを提供することができる。
そのために、本考案に係る介護用布団および介護用敷布団セットは、比較的短期間で洗濯すること、短時間で洗濯して乾燥させること、および、繰り返し使用することが求められる介護施設などに用いる布団設備に好適に適用できる。
1 介護用布団
1A 介護用布団
1B 介護用布団
2 中綿材
2A 中綿材(シート状)
2B 中綿材(ボール状)
3 側地
4 キルト加工
5 温湿度センサ装着部
10 介護用敷布団セット
11 敷布団
12 液吸収シート
13 面ファスナー
21 第1ポリプロピレン短繊維
22 第2ポリプロピレン短繊維
1A 介護用布団
1B 介護用布団
2 中綿材
2A 中綿材(シート状)
2B 中綿材(ボール状)
3 側地
4 キルト加工
5 温湿度センサ装着部
10 介護用敷布団セット
11 敷布団
12 液吸収シート
13 面ファスナー
21 第1ポリプロピレン短繊維
22 第2ポリプロピレン短繊維
Claims (9)
- 軽量で耐薬品性に優れ吸水性がないポリプロピレン繊維を布団綿状にした中綿材と、ポリプロピレン糸を織成した布帛を用いた側地から成ることを特徴とする介護用布団。
- 軽量で耐薬品性に優れ吸水性がないポリプロピレン繊維と他の合繊繊維を混ぜ合わせて布団綿状にした中綿材と、ポリプロピレン糸と他の合繊糸を織成した布帛を用いた側地から成ることを特徴とする介護用布団。
- 前記ポリプロピレン繊維は、6〜45デニールの単糸太さを有し、捲縮加工された第1ポリプロピレン短繊維から成ることを特徴とする請求項1または2に記載の介護用布団。
- 前記ポリプロピレン繊維は、6〜45デニールの単糸太さを有し、捲縮加工された第1ポリプロピレン短繊維と、捲縮加工されると共に第1ポリプロピレン短繊維よりも細い1〜4デニールの単糸太さを有する第2ポリプロピレン短繊維との混合品から成ることを特徴とする請求項1または2に記載の介護用布団。
- 第1ポリプロピレン短繊維は10〜20%の中空率を有する中空繊維から成ることを特徴とする請求項3または4に記載の介護用布団。
- 前記側地に温湿度センサを装着可能な温湿度センサ装着部を設けたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の介護用布団。
- 請求項1から5のいずれかに記載の介護用布団を敷布団として用い、該敷布団の下に液吸収シートを装着して構成されることを特徴とする介護用敷布団セット。
- 前記敷布団が備える側地は、液を透過可能な程度の粗い織密度で製織されていることを特徴とする請求項7に記載の介護用敷布団セット。
- 前記液吸収シートは、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートと、これらの間に配置された液吸収体と、トップシートの周縁部に設ける面ファスナーと、を備え、面ファスナーを介して前記敷布団に装着することを特徴とする請求項7または8に記載の介護用敷布団セット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014006334U JP3196514U (ja) | 2014-11-11 | 2014-11-11 | 介護用布団および介護用敷布団セット |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2014006334U JP3196514U (ja) | 2014-11-11 | 2014-11-11 | 介護用布団および介護用敷布団セット |
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|---|---|
| JP3196514U true JP3196514U (ja) | 2015-03-19 |
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| JP (1) | JP3196514U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2023008110A1 (ja) * | 2021-07-29 | 2023-02-02 |
-
2014
- 2014-11-11 JP JP2014006334U patent/JP3196514U/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2023008110A1 (ja) * | 2021-07-29 | 2023-02-02 | ||
| WO2023008110A1 (ja) * | 2021-07-29 | 2023-02-02 | 株式会社エアウィーヴ | マットレス、およびマットレスの注文受付方法 |
| JP7656705B2 (ja) | 2021-07-29 | 2025-04-03 | 株式会社エアウィーヴ | マットレス、およびマットレスの注文受付方法 |
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