JP3196401U - 緊急災害時警報システム - Google Patents

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Abstract

【課題】槽内や槽外で異常が発生した場合にその情報と避難に関する指示を槽内の全ての作業者に対し的確に伝達できるとともに、製造コストが安く、設置作業も容易であり、かつ、爆発危険地域でも使用可能な緊急災害時警報システムを提供する。【解決手段】本考案の緊急災害時警報システムは、タンクTの内部に設置される表示灯1とブザー2からなる警報装置3と、マンホールMを通して先端側がタンクTの内部に挿入され基端側がタンクTの外部に配置されるホース11aと、タンクTの外部に設置されるホース11bと、タンクTの外部に設置される吸引装置4a、カメラ5、モニター6、記憶装置7、制御装置8、入力装置9及び発電機10を備えており、ホース11a,11bの基端側は吸引装置4aに接続され、吸引装置4a、カメラ5、モニター6、記憶装置7、入力装置9及び発電機10はケーブル12a〜12fを介して制御装置8にそれぞれ接続されている。【選択図】図1

Description

本考案は、石油タンクや暗渠等の内部でメンテナンスを行う作業者の安全を確保するために用いられる緊急災害時警報システムに係り、特に、爆発危険地域での使用にも耐え得る緊急災害時警報システムに関する。
プラントやインフラ関係のメンテナンスでは、作業者は酸素濃度や有毒ガスを検知するためのセンサーや照明機器などを持って、タンク、槽、管内等(以下、まとめて槽という。)の設備の中へ入って作業を行う。槽内や槽外で災害が発生した場合、その情報を槽内の作業者に速やかに伝えなければならないが、例えば、高さが数十メートルもある塔や直径が百メートル以上もあるタンク、あるいは奥行が数百メートル以上の管の内部のように暗くて閉ざされた広い空間内で複数の作業者が散らばって作業を行っている場合、上述の情報を全ての作業者へ的確に伝達することは容易でない。
これまでに、地震が発生して作業者が槽内から外へ出ようとしたときに、たまたま近くにあった亀裂の生じた配管から噴き出た高温の液体で火傷を負った事例や、槽外のガス濃度に異常が検知されたが、その情報が槽内の作業者へ正確に伝わっていなかったという事例が報告されている。また、槽内で汚泥回収作業などを行う場合、致死量の硫化水素が発生する可能性があるため、各作業者は携帯用測定装置をポケット等に入れた状態で作業を行っているが、ある作業者の所持している測定装置が異常値を示したとしても、そこから少し離れた場所にいる作業者は自分の所持している測定装置が反応するまで異常の発生に気がつかず、その結果、避難が遅れてしまったという事例も報告されている。
災害等の緊急事態が発生した場合に槽内の全ての作業者に対して、外部の状況や「槽内から外へ出た方が良いのか、そのまま槽内に留まった方が良いのか、あるいは、槽外へ出るとしたら、どの出口を通れば良いのか」等の指示を速やかに伝えることは、槽内の作業者の安全を図る上で極めて重要である。
そのため、地震や強風、あるいは大雨等の天災や、工場での火災や爆発事故若しくは有毒ガスの流出等が発生した場合に、どのようにして槽内の作業者の安全を確保するかということは、従来、大きな課題となっている。
このような課題に対処するものとして、例えば、特許文献1には「トンネル坑内用非常警報装置」という名称で、作動時に騒音を発する掘削機等が用いられるトンネル坑内の作業現場に設置される「非常用警報装置」に関する発明が開示されている。
この非常用警報装置は、掘削機等が設置されるトンネル坑内の作業現場に設置される非常用スイッチと、この非常用スイッチに接続される警報器及び警報灯を備えており、非常用スイッチがONになると、警報器と警報灯が作動するとともに、掘削機が停止するように構成されたことを特徴としている。
このような構造によれば、異常を確認した者が非常用スイッチをONにした場合、掘削機の作動が停止した後に警報器と警報灯が作動するため、掘削機の騒音に邪魔されて作業者が警報器による警報を聞き逃すという事態を防ぐことができる。
次に、特許文献2には、「トンネル工事用警報設備」という名称で、警報報知機能と通信機能を備え、設置作業が簡便で報知領域が広い警報設備に関する発明が開示されている。
この警報設備は、トンネル坑内に電話機と複数のセンサーと、トンネル坑内の電話機同士及びこれらの電話機とトンネル坑外の管理棟に設置される電話機を接続する通信線と、トンネル坑内外の電話機を接続する交換機と、複数のセンサーに接続されてそれらの信号に基づいて交換機を介して各電話機へ異常報知を行う自動報知装置を備えた構造となっている。
このような構造によれば、異常発生時における異常検出信号の送出や報知を通常の電話回線に使用されている通信線と同一の通信線によって行うことができるため、設備の設置作業が軽減される。また、異常報知機能の制御と通信機能の制御とを一つの制御系に集約して、制御系の簡素化を図ることができる。
さらに、特許文献3には、「トンネル内作業安全管理装置」という名称で、トンネル内で各種の作業を行う際に安全管理を確実に行うことが可能な装置に関する発明が開示されている。
この装置は、トンネル内の作業員が保持可能な受信応答手段と、この受信応答手段をそれぞれ選択的に呼び出し可能な呼出手段と、を備えており、呼出手段からの呼出信号に応答して所定の信号を出力する受信手段と、所定の信号に基づいて識別波を発振する識別波発振手段と、この識別波を受信可能にトンネル軸方向に複数設けられる作業員探知手段と、受信された識別波に基づいて識別波を発振した受信応答手段を保持している作業員の位置を演算検出する作業員位置演算検出手段によって受信応答手段が構成されたことを特徴としている。
このような構造によれば、トンネルの規模、施工延長、形状等によらず、またトンネル内の広範な領域の全てを目視確認せずとも、各作業員の位置を簡単かつ確実に把握して、危険回避に努めることができる。
特開平8−4500号公報 特開平8−54000号公報 特開平7−166799号公報
しかしながら、上述の従来技術である特許文献1に開示された発明においては、異常事態の発生を確認した槽内の作業者が非常用スイッチをONにして警報器等を作動させる構成であるため、槽内の異常には対応できるものの、槽外で異常が発生した場合に、その情報や避難の指示等を槽内の作業者に伝えることができないという課題があった。
また、特許文献2に開示された発明においては、トンネル坑内外の電話機同士が接続されているため、トンネル坑外で発生した異常をトンネル坑内の作業者に伝えることはできるものの、トンネル坑内に設置される電話機は数に限りがあるため、坑内で散らばって作業する全ての作業者に対して、必要な情報を速やかに伝えることができないという課題があった。また、通常、電話機や蓄電池は防爆仕様となっていないため、爆発危険地域では使用できず、一方、これらの設備を防爆構造にすると、システム全体が非常に高価なものとなってしまうという課題があった。
さらに、特許文献3に開示された発明においては、トンネル坑内とトンネル坑外を繋ぐ連絡手段が設けられていないことから、トンネル郊外で発生した異常をトンネル坑内の作業者に伝えることができないという課題があった。また、爆発危険地域でも使用できるように、超音波発振機を防爆構造にした場合、本発明の装置全体を安価に製造できないという課題があった。
本考案は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、槽内や槽外で異常が発生した場合にその情報と避難に関する指示を槽内の全ての作業者に対し的確に伝達できるとともに、製造コストが安く、設置作業も容易であり、かつ、爆発危険地域でも使用可能な緊急災害時警報システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の考案である緊急災害時警報システムは、槽の外部に設置される入力装置及び制御装置と、この制御装置にケーブルを介して接続され槽の内部に設置される表示灯を有する本質安全防爆構造の警報装置と、を備え、制御装置は入力装置から入力された動作信号に従って警報装置へ警報開始信号を送り、警報装置は、この警報開始信号に従って表示灯が発光することを特徴とするものである。
このような構造の緊急災害時警報システムにおいては、槽外で異常が発生した等の情報が表示灯の発光により視覚を通じて槽内の作業者に認識されるという作用を有する。また、槽内に設置される警報装置は防爆仕様であるため、爆発危険地域で使用しても爆発等の事故が発生するおそれがない。さらに、構造が簡単であるため、設置や運搬が容易である。
また、請求項2記載の考案は、請求項1記載の緊急災害時警報システムにおいて、警報装置はブザーを有し、このブザーは制御装置から送られた警報開始信号に従って鳴動することを特徴とするものである。
このような構造の緊急災害時警報システムにおいては、請求項1に記載の考案の作用に加えて、ブザーが鳴動することで槽外で異常が発生した等の情報が聴覚を通じて槽内の作業者に認識されるという作用を有する。
請求項3記載の考案は、請求項1又は請求項2に記載の緊急災害時警報システムにおいて、槽の内部のガスを吸引し、その異常を検出した場合に危険信号を発生するガス検出手段を備え、制御装置は、この危険信号を受けて警報装置へ警報開始信号を送ることを特徴とするものである。
このような構造の緊急災害時警報システムにおいては、請求項1又は請求項2に記載の考案の作用が槽内のガスに異常が検出された場合にも発揮される。
請求項4記載の考案は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の緊急災害時警報システムにおいて、槽の外部に設置され制御装置に接続されるカメラと、このカメラから制御装置に送られた画像を表示するモニターと、を備えたことを特徴とするものである。
このような構造の緊急災害時警報システムにおいては、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の考案の作用に加えて、カメラによって撮影された画像をモニターに表示することで、槽外の状況が容易に確認されるという作用を有する。
請求項5記載の考案は、請求項4に記載の緊急災害時警報システムにおいて、制御装置に送られた危険信号や画像を記憶する記憶装置を備えたことを特徴とするものである。
このような構造の緊急災害時警報システムにおいては、請求項4に記載の考案の作用に加え、槽内でガスの異常が発生したことを示す危険信号やカメラによって撮影された槽外の画像を記憶装置に記憶させ、適宜、それらを読み出すことにより、槽内や槽外の状況の把握が容易になるという作用を有する。
請求項6記載の考案は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の緊急災害時警報システムにおいて、制御装置に対し電力を供給可能に接続される可搬式の発電機を備えたことを特徴とするものである。
このような構造の緊急災害時警報システムにおいては、運搬や設置が容易という請求項1記載の考案の作用がより一層発揮される。
以上説明したように、本考案の請求項1記載の緊急災害時警報システムによれば、色の異なる複数の表示灯を用いたり、発光パターンを変えたり、あるいはそれらの組合せを変えたりすることにより、槽外で発生した異常に関する情報を危険度や緊急度のレベルの違いに応じて識別可能に槽内の複数の作業者へ速やかに伝達することができる。また、複数の警報装置を使用し、それらの表示灯を個別に発光させることにより、利用可能な出口を明確に示すことができる。これにより、槽外で異常が発生した場合に、槽内の作業者を安全な方向へ誘導して確実に避難させることができる。
さらに、警報装置として表示灯を備えているため、槽内の作業者が耳栓等の保護具を付けている場合や周囲で機械音等が発生している場合でも槽外で異常が発生した等の情報を視覚を介して確実に伝えることができる。加えて、石油タンク内等の爆発危険地域においても安全に使用することができる。また、設置や運搬が容易なため、各種の現場で使用可能であり、汎用性に優れている。さらに、安価に製造することができる。
本考案の請求項2記載の緊急災害時警報システムによれば、請求項1に記載の考案の効果に加えて、パターンの異なる複数のブザー音又はそれらの組合せを変えることで、槽外で発生した異常に関する情報を危険度や緊急度のレベルの違いに応じて識別可能に槽内の複数の作業者へ速やかに伝達できるという効果を奏する。また、槽内の作業者が保護メガネ等の保護具を付けており表示灯が発光したことに気付き難い場合でも槽外で異常が発生した等の情報を聴覚を介して確実に伝えることができる。なお、周囲に機械音等が発生している場合でも機械音等とは異なる周波数の音を発するブザーを使用することによれば、それらの雑音に邪魔されることなく、上述の情報を作業者へ的確に伝えることができる。
本考案の請求項3記載の緊急災害時警報システムによれば、請求項1又は請求項2に記載の考案の効果に加えて、槽内の一部の場所に異常が発生した場合でも他の場所にいる作業者に対して、その情報や避難指示等を迅速に伝えることができるという効果を奏する。
本考案の請求項4記載の緊急災害時警報システムによれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の考案の効果に加えて、作業現場と離れた場所においても現場の状況を把握できるという効果を奏する。
本考案の請求項5記載の緊急災害時警報システムによれば、請求項4に記載の考案の効果に加えて、現場の状況を24時間体制で監視できるという効果を奏する。
本考案の請求項6記載の緊急災害時警報システムによれば、作業現場に発電設備がない場合でも使用できるため、汎用性に優れるという請求項1記載の考案の効果がより一層発揮される。
本考案の実施の形態に係る緊急災害時警報システムの実施例の概略を示した模式図である。 (a)は警報装置の正面図であり、(b)は、警報装置の動作を制御する際に用いられる入力装置の操作部の正面図である。 本考案の緊急災害時警報システムの構成の一例を示したブロック図である。 本考案の緊急災害時警報システムの動作を説明するためのフローチャートである。
本考案の実施の形態に係る緊急災害時警報システムについて図1〜図4を参照しながら具体的に説明する。なお、警報装置、吸引装置、ホース及びカメラが設置される個数又はセンサの種類、表示灯の色及び発光パターン、ブザーの鳴動パターン等については、以下の実施例に示した場合に限定されるものではなく、適宜変更可能である。また、以下の説明はタンクに限らず、トンネルや暗渠等の内部で作業を行う場合についても同様である。
本考案の緊急災害時警報システムの構成について図1及び図2を参照しながら具体的に説明する。なお、図1は本考案の緊急災害時警報システムの概略の一例を示した模式図であり、タンクについては上から見た状態を示している。
図1に示すように、本考案の緊急災害時警報システムは、表示灯1とブザー2を有する本質安全防爆型の警報装置3と、タンクTの内外のガスを吸引する吸引装置4aと、ガスの異常を検出するセンサ(図示せず)と、タンクTの外部の状況を撮影するカメラ5と、このカメラによって撮影された画像を表示するモニター6と、吸引装置4aによって検出されたガスの異常に関する情報やカメラ5によって撮影された画像を記憶する記憶装置7と、警報装置3と吸引装置4aとカメラ5とモニター6と記憶装置7の動作を制御する制御装置8と、制御装置8に動作信号を送る入力装置9と、制御装置8に対して電力を供給可能に接続される可搬式の発電機10を備えている。
なお、本実施例では発電機10を用いて制御装置8に電力を供給する構造となっているが、機器の異常や誤操作等によって発電機10から制御装置8に電力が供給されなくなると、本システム全体が停止してしまうため、システムの稼働状態を継続し、あるいはシステムを安全にシャットダウンさせるために十分な電源容量を備えた無停電電源装置を発電機10に接続しておくことが望ましい。また、既設の電源設備を利用できる状況であれば、その電源設備に無停電電源設備を接続し、これを発電機10の代わりに用いるようにしても良い。
タンクTの内部には、出口(図示せず)の近くの3箇所に警報装置3が設置されており、タンクTの外部の2箇所にはカメラ5が設置されている。また、吸引装置4aはタンクTの外部に設置されており、タンクTの側面に設けられたマンホールMを通して先端側がタンクTの内部に設置される5本のホース11aと、全体がタンクTの外部に設置される1本のホース11bが接続されている。なお、吸引装置4a、カメラ5、モニター6、記憶装置7、入力装置9及び発電機10はケーブル12a〜12fを介して制御装置8にそれぞれ接続されている。
図2(a)は警報装置3の正面図であり、図2(b)は、警報装置3の動作を制御する際に用いられる入力装置9の操作部(以下、操作パネル13という。)の正面図である。
警報装置3は、図2(a)に示すように黄色と緑色にそれぞれ発光するLEDランプ1a,1bからなる3対の表示灯1と、2対のブザー3を備えており、発光させる表示灯1の種類やその組合せ又は発光パターン(点灯させるか点滅させるかなど)に応じて数種類の情報を伝達できる構造となっている。
操作パネル13には、図2(b)に示すように電源スイッチ14と、全ての警報装置3を一斉に作動させるための警報ボタン15と、3系統の警報装置3のそれぞれに対応する出口選択ボタン16a〜16cと、警報停止ボタン17及びリセットボタン18の他、警報のパターンを切り替えるためのツマミ19が設けられている。なお、ツマミ19をひねると、警報装置3が発する警報は表1に示す3つのパターンに切り替わる。
Figure 0003196401
次に、本考案の緊急災害時警報システムの動作について図3及び図4を用いて説明する。なお、図3は本考案の緊急災害時警報システムの構成の一例を示したブロック図であり、図4は本考案の緊急災害時警報システムの動作を説明するためのフローチャートである。なお、図1及び図2に示した構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
槽内では温度や湿度が異常な状況となることが予想されるため、本考案の緊急災害時警報システムでは、センサ4bを槽内でガスと直接反応させる代わりに、センサ4bを槽外に設置し、吸引装置4aを用いて槽内のガスをセンサ4bまで引き込む構造としている。すなわち、吸引装置4aはセンサ4bとともにガス検出手段4を構成している。なお、センサ4bと反応した酸素や可燃性ガスの濃度が所定の値を越えている場合、ガス検出手段4により危険信号が制御装置8に送られる(図3の矢印A)。
図4に示すように、ステップS1では、槽内で酸素の欠乏や可燃性ガスの発生等の異常がガス検出手段4によって検出されたか否かの判断が行われる。制御装置8はガス検出手段4から危険信号を受け取った場合、槽内でガスの異常が検出されたと判断して、ステップS3へ進み、警報装置3へ警報開始信号を送る(図3の矢印B)。その結果、全ての警報装置3において表示灯1のLEDランプ1a,1bが点灯するとともに、ブザー2が連続して鳴動する。
一方、ステップS1において、制御装置8は槽内でガスの異常が検出されたと判断しなかった場合、ステップS2に進む。そして、操作パネル13の警報ボタン15が押されると、警報ボタン15が押されたことを示す動作信号が制御装置8に送られる(図3の矢印C)。その結果、制御装置8は警報ボタン15が押されたと判断し、ステップS3に進み、警報装置3へ警報開始信号を送る(図3の矢印B)。すなわち、本考案の緊急災害時警報システムは、槽内でガスの異常が検出されない場合でも、槽外で何らかの異常が発生した場合などには警報ボタン15を押すことで、警報装置3を作動させ、その情報を槽内の作業者へ伝達できる構造となっている。なお、ステップS2で警報ボタン15が押されたと制御装置8が判断しない場合には、ステップS4に進む。
操作パネル13の出口選択ボタン16a〜16cのいずれか1つが押されると、出口選択ボタン16a〜16cのいずれかが押されたことを示す動作信号が制御装置8に送られる(図3の矢印C)。これにより、制御装置8はステップS4において、出口選択ボタン16a〜16cのいずれか1つが押されたと判断して、ステップS5へ進み、出口選択ボタン16a〜16cによって選択された警報装置3へ警報開始信号を送る(図3の矢印B)。その結果、選択された警報装置3は、発生した異常の危険度や緊急度のレベルの違いに応じて予め設定されたパターン(表1参照)の中から、ツマミ19によって選択されたパターンに従って表示灯1を発光させるとともに、ブザー2を鳴動させる。一方、制御装置8は出口選択ボタン16a〜16cが押されたと判断しない場合、ステップS6に進む。
なお、出口の近くに警報装置3を設置して、その警報装置3を作動させることで避難の際に利用可能な出口を指示する代わりに、複数の警報装置3において色の異なる表示灯1を個別に発光させるなどして、槽内の作業者に対し、上述の利用可能な出口を示すようにしても良い。
操作パネル13の警報停止ボタン17が押されると、警報停止ボタン17が押されたことを示す動作信号が制御装置8に送られる(図3の矢印C)。これにより、ステップS6において、制御装置8は警報停止ボタン17が押されたと判断して、ステップS7へ進み、警報装置3に警報停止信号を送る(図3の矢印B)。その結果、全てのブザー2の鳴動が停止する。一方、制御装置8は警報停止ボタン17が押されたと判断しない場合、ステップS8に進む。
操作パネル13のリセットボタン18が押されると、リセットボタン18が押されたことを示す動作信号が制御装置8に送られる(図3の矢印C)。これにより、ステップS8において、制御装置8はリセットボタン18が押されたと判断して、ステップS9へ進む。
ガス検出手段4は槽内のガスに異常が検出されなくなった場合、制御装置8へ危険信号を送ることを止めるが、これにより、制御装置8は槽内のガスの異常が解除されたことを認識する。そして、ステップS9において、制御装置8は槽内のガスの異常が解除されたと判断した場合、ステップS10へ進み、警報装置3にリセット信号を送る(図3の矢印B)。その結果、全ての表示灯1の発光が停止する。ただし、リセットボタン18が押された場合でも、ステップS9においてガスの異常が解除されたと制御装置8が判断しない場合、ステップS10に進まないため、表示灯1は消灯しない。
なお、カメラ5によって撮影された画像は、制御装置8に送られ(図3の矢印D)、モニター6は制御装置8から受け取った画像を表示する(図3の矢印E)。
また、ガス検出手段4によって検出された槽内のガスの異常に関する情報は、カメラ5によって撮影された上記画像とともに制御装置8を介して記憶装置7に送られた後、保存され(図3の矢印F)、制御装置8によって適宜読み出される(図3の矢印G)。
本考案の緊急災害時警報システムにおいては、槽外の情報が表示灯の発光により視覚を通じて槽内の作業者に認識されるため、作業者が耳栓等の保護具を付けている場合や周囲で機械音等が発生している場合でも槽外で異常が発生した等の情報を視覚を介して確実に伝えることができる。また、色の異なる複数の表示灯を用いたり、発光パターンを変えたり、あるいはそれらの組合せを変えたり、さらにはパターンの異なる複数のブザー音又はそれらの組合せを変えたりすることによって、槽の内外で発生した異常に関する情報を危険度や緊急度のレベルの違いに応じて識別可能に複数の作業者に対して速やかに伝達することができる。また、複数の警報装置を使用し、それらの表示灯を個別に発光させることにより、利用可能な出口を明確に示すことができる。これにより、槽外で異常が発生した場合に、槽内の作業者を安全な方向へ誘導して確実に避難させることができる。
さらに、警報装置としてブザーを備えているため、作業者が保護メガネ等の保護具を付けており表示灯が発光したことに気付き難い場合でも槽外で異常が発生した等の情報を聴覚を介して確実に伝えることができる。なお、周囲に機械音等が発生している場合でも機械音等とは異なる周波数の音を発するブザーを使用することによれば、それらの雑音に邪魔されることなく、上述の情報を作業者へ的確に伝えることができる。
また、ガス検出手段を備えているため、槽内の一部の場所に異常が発生した場合でも他の場所にいる作業者に対して、その情報や避難指示等を迅速に伝えることができる。加えて、ガス検出手段によって検出された槽内のガスの異常に関する情報やカメラによって撮影された槽外の画像を記憶装置に記憶させ、適宜、再生することにより、作業現場と離れた場所にいても槽内や槽外の状況を容易に把握できる。そして、それらの情報が記憶装置に記憶されることから、現場の状況を24時間体制で監視することが可能である。
本考案の緊急災害時警報システムは、槽内に設置される警報装置が防爆仕様であるため、爆発危険地域で使用しても爆発等の事故が発生するおそれがない。さらに、構造が簡単であるため、設置や運搬が容易であり、安価に製造することができる。また、作業現場に発電設備がない場合でも使用可能であり、汎用性に優れている。
請求項1乃至請求項6に記載された考案は、石油タンクや暗渠、あるいは各種の槽や管の内部において清掃や保守若しくは点検、あるいはケーブルの再布設等のメンテナンス作業に適用可能である。
1…表示灯 1a,1b…LEDランプ 2…ブザー 3…警報装置 4…ガス検出手段 4a…吸引装置 4b…センサ 5…カメラ 6…モニター 7…記憶装置 8…制御装置 9…入力装置 10…発電機 11a,11b…ホース 12a〜12f…ケーブル 13…操作パネル 14…電源スイッチ 15…警報ボタン 16a〜16c…出口選択ボタン 17…警報停止ボタン 18…リセットボタン 19…ツマミ T…タンク M…マンホール

Claims (6)

  1. 槽の外部に設置される入力装置及び制御装置と、
    この制御装置にケーブルを介して接続され前記槽の内部に設置される表示灯を有する本質安全防爆構造の警報装置と、を備え、
    前記制御装置は前記入力装置から入力された動作信号に従って前記警報装置へ警報開始信号を送り、
    前記警報装置は、この警報開始信号に従って前記表示灯が発光することを特徴とする緊急災害時警報システム。
  2. 前記警報装置はブザーを有し、このブザーは前記制御装置から送られた前記警報開始信号に従って鳴動することを特徴とする請求項1に記載の緊急災害時警報システム。
  3. 前記槽の内部のガスを吸引し、その異常を検出した場合に危険信号を発生するガス検出手段を備え、
    前記制御装置は、この危険信号を受けて前記警報装置へ前記警報開始信号を送ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の緊急災害時警報システム。
  4. 前記槽の外部に設置され前記制御装置に接続されるカメラと、
    このカメラから前記制御装置に送られた画像を表示するモニターと、を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の緊急災害時警報システム。
  5. 前記制御装置に送られた前記危険信号や前記画像を記憶する記憶装置を備えたことを特徴とする請求項4に記載の緊急災害時警報システム。
  6. 前記制御装置に対し電力を供給可能に接続される可搬式の発電機を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の緊急災害時警報システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108898778A (zh) * 2018-08-10 2018-11-27 中国石油天然气股份有限公司管道西安输油气分公司 基于分布式光纤温度传感技术的拱顶储油罐火灾报警系统

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CN108898778A (zh) * 2018-08-10 2018-11-27 中国石油天然气股份有限公司管道西安输油气分公司 基于分布式光纤温度传感技术的拱顶储油罐火灾报警系统
CN108898778B (zh) * 2018-08-10 2020-11-20 中国石油天然气股份有限公司管道西安输油气分公司 基于分布式光纤温度传感技术的拱顶储油罐火灾报警系统

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