JP3192724U - 試験容器のキャップ開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】試験容器におけるスクリューキャップの開閉を容易に実行でき、また、操作時にはスクリューキャップを一時的に保持しておくことが可能な試験容器のキャップ開閉装置を提供する。【解決手段】ベース部材11の一端は下方に屈曲され、その外側に第1ガイド面21が形成されている。また、移動部材12の一端も下方に屈曲され、その内側に第2ガイド面22が形成されている。これらの第1ガイド面21と第2ガイド面22とは、互いに、平行に配置されている。ベース部材11における第1ガイド面21には、シリコーン製の管状部材であるシリコーンチューブ16が配設されている。【選択図】図7

Description

この考案は、遠沈管等の試験容器のキャップ開閉装置に関する。
生化学試験等の各種の試験においては、試薬や検体等を希釈、攪拌、遠心分離または保存する目的で、遠沈管等の試験容器が使用されている。この試験容器は、上端に開口部が形成され下端が閉鎖された筒状部材から構成され、開口部側の外周部にネジ部が形成された容器本体と、この容器本体のネジ部と螺合するネジ部を備え、容器本体の開口部を覆うスクリューキャップとを備える。一般的に、遠沈管の容器本体は、底部が円錐状に下降されたコニカルチューブや、底部が丸底に加工された丸底チューブが使用され、この上端開口部をスクリューキャップで封止する構成を有する。
この遠沈管を操作する場合、利き手が右手のオペレータの場合には、一般的には、オペレータが左手の手のひらと中指、薬指および小指で容器本体を把持し、親指と人差し指とでスクリューキャップを回転させて、スクリューキャップを開放する。そして、容器本体の開口部を露出させるときには、スクリューキャップの汚染を防止するため、オペレータは、スクリューキャップを左手の親指と人差し指で把持している。この状態において、オペレータは右手に持ったピペット等を利用して、容器本体の上部開口部を介して薬液を注入し、また、容器本体内の内容物を採取する。しかる後、左手の親指と人差し指とで把持したスクリューキャップを容器本体の開口部上に移動させ、左手の親指と人差し指でスクリューキャップを回転させることにより、容器本体上部の開口部を密閉する。
このような作業を行うには、オペレータの熟練が必要となる。また、多くの実験を連続して実行する場合には、利き手が右手のオペレータの場合には、左手の疲労が激しく、また、それによるミスも発生しやすいという問題がある。
このため、上部に開口部を有する本体と、この本体の上部開口部を封止する栓体とを含み、この栓体がヒンジを介して開閉可能の設けられた第1および第2の蓋材で構成された生化学試験容器が提案されている(特許文献1参照)。
特開2007号−232399公報
上述した特許文献1に記載の生化学試験容器は、密閉性について信頼性を得られていないためか、本考案が属する技術分野の業界においては、一般的には採用されていない。このため、現時点においても上述したスクリューキャップと容器本体とを備えた一般的な試験容器が広く採用されており、その操作性を向上させることが要請されている。
この考案は上記課題を解決するためになされたものであり、試験容器におけるスクリューキャップの開閉を容易に実行でき、また、操作時にはスクリューキャップを一時的に保持しておくことが可能な試験容器のキャップ開閉装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の考案は、一端に開口部が形成され他端が閉鎖された筒状部材から構成され、前記開口部側の外周部にネジ部が形成された容器本体と、前記容器本体のネジ部と螺合するネジ部を備え、前記開口部を覆うスクリューキャップと、を有する試験容器のキャップ開閉装置であって、一方向に伸びる第1ガイド面と、前記第1ガイド面と平行に配設された第2ガイド面と、前記第1ガイド面に対し、前記第2ガイド面との距離が前記スクリューキャップの外径より小さくなる状態で配設され、前記スクリューキャップに対して前記第2ガイド面より大きな摩擦力を発生させる弾性部材と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の考案は、一端に開口部が形成され他端が閉鎖された筒状部材から構成され、前記開口部側の外周部にネジ部が形成された容器本体と、前記容器本体のネジ部と螺合するネジ部を備え、前記開口部を覆うスクリューキャップと、を有する試験容器のキャップ開閉装置であって、一方向に伸びる第1ガイド面を有するベース部材と、前記ベース部材を支持する支持部材と、前記第1ガイド面と平行に配設された第2ガイド面を備え、前記第1ガイド面と前記第2ガイド面との距離を変更可能な状態で前記ベース部材に対して配設される移動部材と、前記第1ガイド面に配設され、前記スクリューキャップに対して前記第2ガイド面より大きな摩擦力を発生させる弾性部材と、を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の考案は、請求項2に記載の考案において、前記ベース部材は、前記支持部材に対して前記第1ガイド面と平行な軸を中心に揺動自在に配設される。
請求項4に記載の考案は、請求項2または請求項3に記載の考案において、前記ベース部材は、前記第1ガイド面と交差する方向に延びる第3ガイド面をさらに備え、前記第3ガイド面には、前記スクリューキャップに対して前記第2ガイド面より大きな摩擦力を発生させる弾性部材が配設される。
請求項5に記載の考案は、請求項2から請求項4のいずれかに記載の交換において、前記支持部材をテーブルに固定するための固定部材を備える。
請求項6に記載の考案は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の考案において、前記弾性部材は、樹脂製のチューブにより構成され、前記チューブ内に挿入された板状部材と、前記板状部材を前記第1ガイド面に固定するための固定部材と、をさらに備える。
請求項1および請求項2に記載の考案によれば、試験容器のスクリューキャップを開放するときには、スクリューキャップを弾性部材と第2ガイド面との間に挿入して容器本体を横方向に移動させることにより、スクリューキャップを容器本体から取り外すことができる。そして、スクリューキャップは、弾性部材と第2ガイド面とに挟持されて保持される。また、スクリューキャップを容器本体に装着するときには、容器本体を弾性部材と第2ガイド面とに挟持されて保持されているスクリューキャップの下方に配置した後、解放時とは逆方向に移動させることにより、スクリューキャップを容器本体に装着することができる。このため、容器本体を横方向に移動させるだけで、スクリューキャップの開閉動作を実行することができ、また、開放されたスクリューキャップを清浄な状態で保持することが可能となる。
請求項2に記載の考案によれば、スクリューキャップの外径が異なる試験容器に対しても、その開閉動作を容易に実行することが可能となる。
請求項3に記載の考案によれば、弾性部材と第2ガイド面とを、操作に適した角度位置に配置することが可能となる。
請求項4に記載の考案によれば、第1ガイド面に配設された弾性部材と第3ガイド面に配設された弾性部材とをスクリューキャップに当接させて容器本体を回転させることにより、スクリューキャップをより強固に容器本体に装着させ、あるいは、容器本体に強固に装着されたスクリューキャップを開放することが可能となる。
請求項5に記載の考案によれば、試験容器のキャップ開閉装置をテーブルに固定した状態で、スクリューキャップの開閉作業を容易に実行することが可能となる。
請求項6に記載の考案によれば、弾性部材を、強固かつ清浄な状態で、第1ガイド面に装着することができ、また、弾性部材の耐久性を向上させることが可能となる。
試験容器としての遠沈管100の斜視図である。 この考案の第1実施形態に係る試験容器のキャップ開閉装置の斜視図である。 この考案の第1実施形態に係る試験容器のキャップ開閉装置の平面図である。 この考案に係る試験容器のキャップ開閉装置の側面図である。 この考案に係る試験容器のキャップ開閉装置の側面図である。 この考案に係る試験容器のキャップ開閉装置を下方から見た状態を示す部分斜視図である。 この考案の第1実施形態に係る試験容器のキャップ開閉装置における第1ガイド面21と第2ガイド面22等の配置関係を示す断面概要図である。 この考案の第2実施形態に係る試験容器のキャップ開閉装置の斜視図である。 この考案の第3実施形態に係る試験容器のキャップ開閉装置の斜視図である。 この考案の第4実施形態に係る試験容器のキャップ開閉装置の斜視図である。
以下、この考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。最初に、この考案で使用される試験容器の構成について説明する。図1は、この考案で使用される試験容器としての遠沈管100の斜視図である。
この遠沈管100は、遠心分離機を用いた実験や臨床検査などに使用されるガラスまたはプラスチック製の試験容器である。この遠沈管100のうち、底部が円錐状で尖っているものは、スピッツ等とも呼称される。この遠沈管100は、上端に開口部が形成され下端が閉鎖された筒状部材から構成され、開口部側の外周部にネジ部が形成された透光性部材よりなる容器本体102と、この容器本体102のネジ部と螺合するネジ部を備え、容器本体102の開口部を覆うスクリューキャップ101から構成される。実験や試験時においては、利き手が右手のオペレータの場合には、オペレータはこの遠沈管100を左手に、また、ピペットを右手に持った状態で、容器本体102の上部開口部を介して薬液を注入し、また、容器本体102内の内容物を採取する。
次に、この考案に係る試験容器のキャップ開閉装置の構成について説明する。図2は、この考案の第1実施形態に係る試験容器のキャップ開閉装置の斜視図であり、図3は、その平面図である。また、図4および図5は、この考案に係る試験容器のキャップ開閉装置の側面図である。また、図6は、この考案に係る試験容器のキャップ開閉装置を下方から見た状態を示す部分斜視図である。さらに、図7は、この考案の第1実施形態に係る試験容器のキャップ開閉装置における第1ガイド面21と第2ガイド面22等の配置関係を示す断面概要図である。
この試験容器のキャップ開閉装置は、一対の支柱13および基台15からなる支持部材に支持されたベース部材11と、このベース部材11に対して移動可能に配設された移動部材12とを備える。移動部材12には、一対のスリット状の開口部31が穿設されており、これらの開口部31にはベース部材11に螺合する一対の間隔調整ネジ32が配設されている。このため、一対の間隔調整ネジ32を緩めることにより、移動部材12はスリット状の開口部31の長手方向に移動可能となり、一対の間隔調整ネジ32を締めることにより移動部材12はベース部材11に対して固定される。なお、これらのベース部材11、移動部材12、支柱13および基台15は、ステンレス等の金属から構成されている。但し、これらの部材を、耐熱性および耐薬品性を有し、一定以上の強度を有する樹脂により構成してもよい。
支柱13とともに支持部材を構成する矩形状の基台15の4個の角部には、各々、この考案に係る固定部材としての吸盤39が配設されている。この吸盤39により、この考案に係る試験容器のキャップ開閉装置をテーブルに固定することが可能となる。なお、吸盤39を利用してこの考案に係る試験容器のキャップ開閉装置をテーブルに固定する代わりに、ドラフトチャンバなどに固定するようにしてもよい。また、吸盤39の代わりに、バイス等の固定部材を使用してもよい。
図6に示すように、ベース部材11の下面には、一対のブロック33が配設されている。また、一対の支柱13間には、ロッド34が配設されている。このロッド34は、一対のブロック33に形成された貫通孔を貫通している。このため、ベース部材11は、ロッド34を中心に揺動自在となっている。また、各ブロック33には、仰角調整ネジ35が配設されている。一対の仰角調整ネジ35を緩めることにより、ベース部材11はロッド34を中心に揺動可能となり、一対の仰角調整ネジ35を締めることによりベース部材11はロッド34に対して固定される。このため、これらの仰角調整ネジ35を調整することにより、ベース部材11は、移動部材12とともに、図4に示す水平姿勢や、図5に示す傾斜姿勢をとることが可能となる。
図3、図6および図7に示すように、ベース部材11の一端は下方に屈曲され、その外側に第1ガイド面21が形成されている。また、移動部材12の一端も下方に屈曲され、その内側に第2ガイド面22が形成されている。これらの第1ガイド面21と第2ガイド面22とは、互いに、平行に配置されている。なお、この明細書で述べる「平行」とは、第1ガイド面21と第2ガイド面22とが完全に平行であることを要求するものではない。この明細書で述べる「平行」とは、後述するスクリューキャップ101の開放に支障をきたさない程度の平行度であればよい。
ベース部材11における第1ガイド面21には、シリコーン製の管状部材であるシリコーンチューブ16が配設されている。このシリコーンチューブ16は、金属製の移動部材12における第2ガイド面22より大きな摩擦力を発生させるこの考案に係る弾性部材として機能する。このシリコーンチューブ16内には、金属製の板状部材17が挿入されており、その両端はシリコーンチューブ16の端部より突出している。そして、板状部材17の両端のシリコーンチューブ16より突出した領域は、止着部材としてのネジ41により、ベース部材11の第1ガイド面21に対して止着されている。これにより、シリコーンチューブ16を第1ガイド面21に対して、強固に止着することが可能となる。
図7に示すように、シリコーンチューブ16と移動部材12における第2ガイド面22との距離dは、遠沈管100におけるスクリューキャップ101の外径Dよりも小さくなっている。また、移動部材12における第2ガイド面22の上下方向の大きさ(高さ)hは、スクリューキャップ101の上下方向の大きさ(高さ)Hより小さくなっている。さらに、移動部材12の下面とシリコーンチューブ16の上下方向の中央部との距離h1も、スクリューキャップ101の上下方向の大きさ(高さ)Hより小さくなっている。
ベース部材11には、第1ガイド面21と交差する方向に延びる第3ガイド面を構成する締め付け金具14が付設されている。この締め付け金具14により構成される第3ガイド面と第1ガイド面21との交差角度は、鋭角となっている。そして、この締め付け金具14により構成される第3ガイド面には、上述したシリコーンチューブ16と同様のシリコーンチューブ18が配設されている。このシリコーンチューブ18内には、シリコーンチューブ16と同様、金属製の板状部材19が挿入されており、その両端はシリコーンチューブ18の端部より突出している。そして、板状部材19の両端のシリコーンチューブ18より突出した領域は、ネジ42により、締め付け金具14の第3ガイド面に対して止着されている。
次に、以上のような構成を有する試験容器のキャップ開閉装置により遠沈管100におけるスクリューキャップ101を開閉する開閉動作について説明する。
上述したように、右手が利き手のオペレータの場合、実験や試験時においては、遠沈管100を左手に持った状態で、作業を行う。このときには、オペレータは、遠沈管100の容器本体102を把持した状態で、スクリューキャップ101を、図3において符号101(A)で示す、シリコーンチューブ16と当接する位置に配置する。そして、オペレータは、遠沈管100を図3に示す右方向に移動させる。これにより、遠沈管100におけるスクリューキャップ101の外周面は、移動部材12における第2ガイド面22と、ベース部材11の第1ガイド面21に固定されたシリコーンチューブ16との両方に当接することになる。
なお、このときには、予め、図6に示す一対の仰角調整ネジ35を操作して、ベース部材11を、ロッド34を中心に揺動させることにより、ベース部材11を、移動部材12とともに、図4に示す水平姿勢と図5に示す傾斜姿勢との間の、オペレータが最も操作しやすい角度位置に配置しておく。
この状態で、遠沈管100を図3に示す右方向に移動させた場合には、上述したように、シリコーンチューブ16が金属製の移動部材12における第2ガイド面22より大きな摩擦力を発生させることから、遠沈管100の移動に伴ってスクリューキャップ101が平面視において反時計回り方向、すなわち、スクリューキャップ101が開放される方向に回転する。そして、シリコーンチューブ16の長手方向の長さは、スクリューキャップ101が開放されるだけの寸法であることから、スクリューキャップ101が図3において符号101(B)で示す位置に到達したときには、スクリューキャップ101は、遠沈管100の容器本体102より開放され、オペレータが容器本体102を下方に移動させることにより、スクリューキャップ101と容器本体102とが分離する。
そして、上述したように、シリコーンチューブ16と移動部材12における第2ガイド面22との距離dは、遠沈管100におけるスクリューキャップ101の外径Dよりも小さくなっていることから、スクリューキャップ101は、シリコーンチューブ16と第2ガイド面22に挟持され、そのままの状態で保持される。このため、オペレータは、スクリューキャップ101を親指と人差し指とで保持する必要がなくなり、遠沈管100における容器本体102のみを保持して、必要な作業を実行することが可能となる。
遠沈管100を使用した作業が終了すれば、オペレータは、遠沈管100における容器本体102をスクリューキャップ101の下方に配置する。このときには、上述したように、移動部材12における第2ガイド面22の上下方向の大きさ(高さ)hが、スクリューキャップ101の上下方向の大きさ(高さ)Hより小さくなっていることから、スクリューキャップ101の下端が移動部材12における第2ガイド面22の下端部より下方に配置されることから、オペレータは、目視により容易にスクリューキャップ101の位置を確認することができる。
なお、スクリューキャップ101の位置の確認を容易にするため、移動部材12の第2ガイド面22や、移動部材12における上面に、スクリューキャップ101の位置を確認するためのスリット状の開口部を穿設し、この開口部を介してスクリューキャップ101の位置を確認するようにしてもよい。
遠沈管100における容器本体102をスクリューキャップ101の下方に配置し、容器本体102の上端をスクリューキャップ101内に侵入させた後、オペレータは、遠沈管100の容器本体102を左手で持った状態で、図3に示す左方向に移動させる。このときにも、シリコーンチューブ16が金属製の移動部材12における第2ガイド面22より大きな摩擦力を発生させることから、遠沈管100の移動に伴ってスクリューキャップ101が平面視において時計回り方向、すなわち、スクリューキャップ101が閉止される方向に回転する。そして、シリコーンチューブ16の長手方向の長さは、スクリューキャップ101が閉止されるだけの寸法であることから、スクリューキャップ101が図3において符号101(A)で示す位置に到達したときには、スクリューキャップ101は、遠沈管100の容器本体102を閉止する状態で螺合されることになる。
なお、スクリューキャップ101の開放時に、スクリューキャップ101が容器本体102に対して強固に締め付けられている場合がある。このような場合には、最初に、オペレータはスクリューキャップ101を図3において符号101(C)に示す位置に配置する。そして、スクリューキャップ101の外周面を、互いに鋭角で配置されたシリコーンチューブ16とシリコーンチューブ18とに当接させた状態で、容器本体102をスクリューキャップ101が開放させる方向に回転させる。これにより、スクリューキャップ101が強固に締め付けられていた場合においても、これを容易に緩めることが可能となる。そして、上述した動作と同様の動作により、スクリューキャップ101を開放することが可能となる。
また、スクリューキャップ101の閉止時に、スクリューキャップ101をより強固に閉止したい場合においても、スクリューキャップ101の外周面を、互いに鋭角で配置されたシリコーンチューブ16とシリコーンチューブ18とに当接させた状態で、容器本体102を、スクリューキャップ101を閉止させる方向に回転させる。これにより、スクリューキャップ101をより強固に容器本体に装着することが可能となる。
以上のように、この考案に係る試験容器のキャップ開閉装置によれば、容器本体102とスクリューキャップ101との着脱動作を、熟練を要することなく容易に実行することができ、また、繰り返しスクリューキャップ101の着脱動作を行う場合においても、オペレータの疲労を軽減することができる。さらに、容器本体102から分離されたスクリューキャップ101は、シリコーンチューブ16と第2ガイド面22に挟持され、そのままの状態で保持されることから、オペレータは、遠沈管100における容器本体102のみを保持して、必要な作業に集中することが可能となる。また、スクリューキャップ101が汚染されることもない。
なお、上述した試験容器のキャップ開閉装置は、シリコーンチューブ16、18および吸盤39をのぞき、ステンレス等の金属から構成されている。このため、装置全体を堅牢なものとすることができ、また、アルコールによる清掃等を行うことができ、清浄な状態で使用することが可能となる。
次に、この考案の他の実施形態について説明する。図8は、この考案の第2実施形態に係る試験容器のキャップ開閉装置の斜視図である。なお、上述した第1実施形態と同様の機能を有する部材については、同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
上述した第1実施形態に係る試験容器のキャップ開閉装置は、主として、利き手が右手であり、左手に遠沈管100を把持してスクリューキャップ101の開閉を実行する場合に、オペレータが左手側から身体の中央部付近に向けて遠沈管100の容器本体102を移動させることによりスクリューキャップ101を開放し、右手に持ったピペット等を利用して、容器本体の上部開口部を介して薬液を注入し、また、容器本体内の内容物を採取した後、オペレータが身体の中央部付近から左手側に向けて遠沈管100の容器本体102を移動させることによりスクリューキャップ101を閉止している。これにより、右手が利き手のオペレータが、試験中に自然な動作でスクリューキャップ101の開閉を実行することができる。
これに対して、図8に示す試験容器のキャップ開閉装置は、利き手が左手のオペレータを対象としたものである。この第2実施形態に係る試験容器のキャップ開閉装置においては、オペレータが右手に遠沈管100を把持した状態で、右手側から身体の中央部付近に向けて遠沈管100の容器本体102を移動させることによりスクリューキャップ101を開放し、左手に持ったピペット等を利用して、容器本体の上部開口部を介して薬液を注入し、また、容器本体内の内容物を採取した後、オペレータが身体の中央部付近から右手側に向けて遠沈管100の容器本体102を移動させることによりスクリューキャップ101を閉止している。これにより、左手が利き手のオペレータが、試験中に自然な動作でスクリューキャップ101の開閉を実行することができる。
次に、この考案のさらに他の実施形態について説明する。図9は、この考案の第3実施形態に係る試験容器のキャップ開閉装置の斜視図である。なお、上述した第1、第2実施形態と同一または同様の機能を有する部材については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
一般的に、遠沈管100は、19mmと30mmなど、数種の外径を有する。このため、この第3実施形態に係る試験容器のキャップ開閉装置においては、遠沈管100の外径に合わせて二種類のスクリューキャップ101の開放部を互いに逆方向に配設している。これら二種類のスクリューキャップ101の開放部においては、図7に示すシリコーンチューブ16と移動部材12における第2ガイド面22との距離dを互いに異ならせている。
この第3実施形態に係る試験容器のキャップ開閉装置によれば、装置本体の方向を180度変更するだけで、異なるサイズの遠沈管100のスクリューキャップ101の開閉動作を実行することが可能となる。
なお、この実施例において、使用する遠沈管100の外径が二種類に固定されている場合には、移動部材12をベース部材11に対して固定して、シリコーンチューブ16と移動部材12における第2ガイド面22との距離dを変更しない構成としてもよい。
次に、この考案のさらに他の実施形態について説明する。図10は、この考案の第4実施形態に係る試験容器のキャップ開閉装置の斜視図である。なお、上述した第1、第2、第3実施形態と同一または同様の機能を有する部材については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
この第4実施形態に係る試験容器のキャップ開閉装置は、利き手が右手であるオペレータ用のスクリューキャップ101の開放部と利き手が左手であるオペレータ用のスクリューキャップ101の開放部とを、互いに逆方向に配置している。
この第4実施形態に係る試験容器のキャップ開閉装置によれば、装置本体の方向を180度変更するだけで、利き手が右手のオペレータと利き手が左手のオペレータとの両者が、遠沈管100のスクリューキャップ101の開閉動作を容易に実行することが可能となる。
なお、上述した実施形態においては、試験容器として遠沈管100を使用した場合について説明したが、一端に開口部が形成され他端が閉鎖された筒状部材から構成され開口部側の外周部にネジ部が形成された容器本体と、この容器本体のネジ部と螺合するネジ部を備え開口部を覆うスクリューキャップと、を有する試験容器であれば、遠沈管100以外のものを使用してもよい。
また、上述した実施形態においては、ベース部材11を支持部材としての一対の支柱13および基台15により支持しているが、ベース部材11を、アタッチメントにより支持して壁面や薬品棚等に固定してもよい。また、ベース部材11を、支持部材として機能するネジ等により壁面や薬品棚等に固定する構成を採用してもよい。
また、上述した実施形態においては、第3ガイド面を構成する締め付け金具14にシリコーンチューブ18を付設した構成を採用しているが、これらを省略し、スクリューキャップ101の開放開始時と閉止終了時には、オペレータが指を使用してスクリューキャップ101を回転させてもよい。
さらに、使用する試験容器のサイズが一定である場合には、移動部材12とベース部材11とを一体化して、シリコーンチューブ16と移動部材12における第2ガイド面22との距離dを変更しない構成としてもよい。
11 ベース部材
12 移動部材
13 支柱
14 締め付け金具
15 基台
16 シリコーンチューブ
17 板状部材
18 シリコーンチューブ
19 板状部材
21 第1ガイド面
22 第2ガイド面
31 開口部
32 間隔調整ネジ
33 ブロック
34 ロッド
35 仰角調整ネジ
39 吸盤
41 ネジ
42 ネジ
100 遠沈管
101 スクリューキャップ
102 容器本体

Claims (6)

  1. 一端に開口部が形成され他端が閉鎖された筒状部材から構成され、前記開口部側の外周部にネジ部が形成された容器本体と、前記容器本体のネジ部と螺合するネジ部を備え、前記開口部を覆うスクリューキャップと、を有する試験容器のキャップ開閉装置であって、
    一方向に伸びる第1ガイド面と、
    前記第1ガイド面と平行に配設された第2ガイド面と、
    前記第1ガイド面に対し、前記第2ガイド面との距離が前記スクリューキャップの外径より小さくなる状態で配設され、前記スクリューキャップに対して前記第2ガイド面より大きな摩擦力を発生させる弾性部材と、
    を備えたことを特徴とする試験容器のキャップ開閉装置。
  2. 一端に開口部が形成され他端が閉鎖された筒状部材から構成され、前記開口部側の外周部にネジ部が形成された容器本体と、前記容器本体のネジ部と螺合するネジ部を備え、前記開口部を覆うスクリューキャップと、を有する試験容器のキャップ開閉装置であって、
    一方向に伸びる第1ガイド面を有するベース部材と、
    前記ベース部材を支持する支持部材と、
    前記第1ガイド面と平行に配設された第2ガイド面を備え、前記第1ガイド面と前記第2ガイド面との距離を変更可能な状態で前記ベース部材に対して配設される移動部材と、
    前記第1ガイド面に配設され、前記スクリューキャップに対して前記第2ガイド面より大きな摩擦力を発生させる弾性部材と、
    を備えたことを特徴とする試験容器のキャップ開閉装置。
  3. 請求項2に記載の試験容器のキャップ開閉装置において、
    前記ベース部材は、前記支持部材に対して前記第1ガイド面と平行な軸を中心に揺動自在に配設される試験容器のキャップ開閉装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の試験容器のキャップ開閉装置において、
    前記ベース部材は、前記第1ガイド面と交差する方向に延びる第3ガイド面をさらに備え、
    前記第3ガイド面には、前記スクリューキャップに対して前記第2ガイド面より大きな摩擦力を発生させる弾性部材が配設される試験容器のキャップ開閉装置。
  5. 請求項2から請求項4のいずれかに記載の試験容器のキャップ開閉装置において、
    前記支持部材をテーブルに固定するための固定部材を備える試験容器のキャップ開閉装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の試験容器のキャップ開閉装置において、
    前記弾性部材は、樹脂製のチューブにより構成され、
    前記チューブ内に挿入された板状部材と、
    前記板状部材を前記第1ガイド面に固定するための固定部材と、
    をさらに備える試験容器のキャップ開閉装置。
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