JP3189908B2 - 土砂投入シュート - Google Patents

土砂投入シュート

Info

Publication number
JP3189908B2
JP3189908B2 JP03085092A JP3085092A JP3189908B2 JP 3189908 B2 JP3189908 B2 JP 3189908B2 JP 03085092 A JP03085092 A JP 03085092A JP 3085092 A JP3085092 A JP 3085092A JP 3189908 B2 JP3189908 B2 JP 3189908B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
inner cylinder
chute
outer cylinder
earth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP03085092A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06144527A (ja
Inventor
征四郎 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
JDC Corp
Toa Corp
Toray Engineering Co Ltd
Penta Ocean Construction Co Ltd
Original Assignee
Obayashi Corp
JDC Corp
Toa Corp
Penta Ocean Construction Co Ltd
Toyo Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp, JDC Corp, Toa Corp, Penta Ocean Construction Co Ltd, Toyo Construction Co Ltd filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP03085092A priority Critical patent/JP3189908B2/ja
Publication of JPH06144527A publication Critical patent/JPH06144527A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3189908B2 publication Critical patent/JP3189908B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Underground Or Underwater Handling Of Building Materials (AREA)
  • Chutes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土砂投入シュートに関
する。
【0002】
【従来の技術】人工島、海洋埋立地等の造成を土砂を投
入することによって行うことは既知の工法である。この
既知の工法による土砂の投入は通常シュートを介して行
われる。しかしこの工法の欠点は、このシュートによる
土砂投入の際投入された土砂等が水中落下の慣性力によ
って海底に達した際、其処で周囲に拡散し、濁りを発生
させることである。この濁りの発生に対処するため、シ
ュートの下端筒先を海底に接地させておいて、土砂等を
投入し、落下した後土砂が鎮静して静止滞積するのを待
ってシュートを徐々に持上げて土砂を排出する方法がと
られて来た。
【0003】上記の公知の工法にあっては、連続投入さ
れる土砂が吸水(含水)すること、土砂の落下慣性力に
よって伴流が生じ、内筒内の水位が外筒内または外部よ
り低下し、これにより筒先の土砂内に外部からパイピン
グ状に水が逆流し土砂を噴発して濁りが拡散する等の圧
力変動が原因となる噴発現象が生じること、また筒内に
滞積される土砂の検知、筒先の高さ制御等が困難なこと
の問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の公知
の工法の欠点を除去し、汚濁の発生と拡散を伴うことの
ない土砂投入を可能にする土砂投入シュートを提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、本発明に
より、それぞれ最上端部が所定高さに据付けられている
内筒と、内筒を囲繞している外筒とを備え、内筒は多数
の筒体を相互間に流水路を残してテレスコープ式に連接
した多数の筒体と、その最下端部に位置する筒体に接続
した下端開口の減速シュートとを備え、外筒は内筒を囲
繞するように吊下げロープを介して多数積重ねて相互に
連接した可縮性の多数の汚濁防止膜と、その最下端部に
位置する汚濁防止膜に接続した下端開口の筒体とを備
え、内筒の最上端部に位置する筒体は土砂投入開口を備
え、最下端部に位置する筒体はその側部にサポートを備
え、外筒の筒体は前記内筒のサポートに接続されて、内
筒の減速シュートを囲繞し、筒体の側部にある吊金具に
形成された孔には外筒の吊下げロープの下端が接続さ
れ、吊下げロープの上端が昇降機構に接続されており、
昇降機構で吊下げロープを昇降するときは、内筒と外筒
とは共に伸縮するように構成されていることによって解
決される。
【0006】更に本発明による有利な他の構成にあって
は、外筒の筒体で囲繞されている内筒の減速シュート
は、その上端が内筒の最下端部に位置する筒体の下端の
フランジに接続するフランジで終っており、その下端が
前記内筒の筒体の流れを二股状に分岐してしかも向き合
うように湾曲された筒体での流れとされ、分岐した流れ
が合流するとき衝突して外筒の筒体内に土砂投入速度を
減速させる流れとするように外筒の筒体の内室に開口し
ている下端開口で終わっている。
【0007】また、本発明による他の構成にあっては、
外筒の筒体が、その下端開口を内筒の最下端部に位置す
る筒体の直径と等しい内径となるよう先細りの漏斗部に
形成され、内筒の減速シュートの下端開口を内筒の前記
筒体の直径より小さい内径となるよう形成されている。
【0008】更に本発明による有利な他の構成にあって
は、外筒のそれぞれの汚濁防止膜は、水位差による負荷
に耐える強度を有した不透水性シート或いは透水係数の
低い膜から形成されており、これら各膜の上下端は周面
に吊下げロープを引通すためのロープガイドを備えた水
平リングフレームにより保持されてお、上下の水平リ
ングフレームによって水位差による負荷からの各膜の変
形を防止する構造とされている。
【0009】上記のように本発明による土砂投入シュー
トは水深の変化に追従可能な内筒と外筒との2重筒構造
に形成されており、内筒は作業船上から土砂等が連続投
入される多数の筒体の筒体相互間に流水路を残したテレ
スコープ式の伸縮構造筒体であり、これらの筒体の最下
端部には、土砂投入速度を減速する働きを行う二股状に
分岐して、しかも向き合うように湾曲された減速シュー
ト、上記減速シュートは囲繞する上端が内筒の筒体の下
端のフランジに接続するフランジで終わっており下端が
外筒の内室に開口している下端開口で終わっている。こ
の構造により、投入された土砂は内筒下部で二方向に分
流した後、減速シュートが向き合うように湾曲されてい
るので再度両流は衝突し合う形で合流され、土砂同士が
擦り合う状況の衝突で落下エネルギーを効率良く低減さ
せた土砂投入流水として静かに海底に投下される。従っ
て、筒先を接地させる必要がなく、また筒先の制御に頻
度を要求されず操作管理の簡略化が可能となる。
【0010】更に、本発明による土砂投入シュートの内
筒にあっては、土砂の吸水(含水)と落下慣性力による
伴流によって内筒内の水位が外筒内の水位より低下する
のに伴い外筒内から内筒内に内筒の筒体相互間に残され
た流水路を介して給水が促進され内筒内の水位の低下が
補われるような構造となっている。
【0011】外筒は土砂から発生する濁りを外部に出さ
ないように、即ち集濁作用を行う汚濁防止膜として形成
されている。外筒として汚濁防止膜から構成されている
筒体を使用し、しかもこの膜が不透水シート或いは透水
係数の低い膜が使用されていることにより、外部からの
水の進入が少なく、このため内筒内が外筒内より水位が
低下しこれに伴い外筒内から内筒内に水が流入して補充
すると、外筒内も外部より水位が低下し、従って外部よ
り水位の低下した外筒内に下端の筒先から外部の水が吸
引流れとして進入して補充し、この吸引流れが濁りを外
筒内に取込むことで濁りの拡散を防止することが可能と
なるのである。
【0012】上記本発明による土砂投入シュートにあっ
ては、膜は筒状に構成された汚濁防止膜で狭い濁水域を
囲み、かつこの膜の筒状態を保持するため、上下に水平
なリング状のフレームを入れて『ちょうちん』形に、即
ち伸縮自在な構造に構成されており、従って水深の変化
に対してこの汚濁防止膜を伸縮することにより水深に追
従することが可能である。水深に追従については内筒の
伸縮とも協同する。
【0013】また筒体の重量を懸架して強い鉛直性を有
した吊上げロープが水平リングフレームに備えた案内環
またはロープガイドを引通していることにより、土砂投
入によって内部の水位変動が生じることによる負圧によ
る圧縮力で、水平なリングフレームが傾いて倒立する異
常変形を起こし、水深変動への追従不能、或いは膜の破
損等の問題を起こすことは生じないし、水深への追従は
円滑に行われる。
【0014】以下に添付した図面に図示した実施例につ
き本発明を詳細に説明する。
【0015】
【実施例】図1には、本発明による土砂投入シュートを
海中における作業状態にセッテイングした状態で示し
た。この土砂投入シュートは図面から見られるように、
テレスコープ式に組立られた鋼製の筒体1,1...1′と
下端開口の減速シートとから成り、土砂投入シュートの
内筒を形成している。この筒体の最下端部の筒体1′に
は側部に取付けられたサポート4を介して外筒の筒体3
が装着されており、筒の筒体3は前記内筒の最下端部
の筒体1′と一体に形成されている。この外筒の筒体3
は側部に吊金具25を備えており、この吊金具25には
孔10が形成されている。更にこの外筒の筒体3には延
長部ともいえる漏斗部6が連なっており、この漏斗部6
は先端が先細りに、即ち外筒の筒体3の直径よりも狭い
内径すなわち内筒の最下端部の筒体1の直径と同じ内径
をもって形成されており、筒体3の内室5は吸引流れと
なる汚濁水の上昇空域を形成している。この漏斗部6は
外部の汚濁水を取込む吸引流れを強力にできる手助けと
なる。更にこの外筒の筒体3の内側には内筒の減速シュ
ート2が存在しており、この減速シュート2は二股状に
分岐してしかも向き合うように湾曲している筒体2′,
2″として分岐されている。これらの湾曲している筒体
2′,2″は、減速シュート2の下端開口のある出口端
部において互いに相対する位置と方向とにおいて開口し
ている。減速シュート2の下端開口の内径は最下端部の
筒体1′の内径より小さい方が良い。
【0016】上記のような構成により、投入された土砂
は外筒の筒体3内の内筒の減速シュート2で二方向に分
岐して案内される。その後上記したように再び土砂は衝
突状態で合流するが、その際土砂同士は擦り合う状況で
衝突して落下する。これにより、土砂投入流れの土砂の
落下エネルギー、即ち土砂投入速度が低減され、土砂は
静かな状態で海底に到達する。このとき減速シュート2
の下端開口の内径が最下端部の筒体1′の内径より小さ
いと土砂投入流れの減速状態は更に助長される。
【0017】上記内筒の筒体1,1...1′が互いに入込
み合うための重積図は図4に示すように僅かな流水路の
間隙を備えており、この間隙内に外れ止め15が上下に
間挿されている。この流水路の間隙は汚濁防止膜12、
即ち外筒内から内筒内への給水を可能にする。この給水
は土砂投入により内筒内の水位が外筒内の水位より低下
することにより生ずるのである。
【0018】外筒の構成体である汚濁防止膜12,1
2....は図2に示すように、上下の水平リングフレーム
13の間に張架した汚濁防止膜12から成る。水平リン
グフレーム13はその周囲に適当な間隔で案内環として
のロープガイド14を備えている。このロープガイド1
4とロープ8との案内様式は図3から認められる。
【0019】上記の汚濁防止膜12の膜としては、上記
したように不透水性シート或いは透水係数の低い膜が使
用される。これにより外部から外筒内への水の進入が僅
かとなる。
【0020】汚濁防止膜12は筒形状の周長に合わせて
長方形に縫製されている。この汚濁防止膜12の水平リ
ングフレーム13との接合は図5より見られるように、
一方の汚濁防止膜12と他方の汚濁防止膜を12′とす
ると、この汚濁防止膜12と12′とが心地となるロー
プ18に巻回して折返され、この心地となるロープ18
の巻回領域において互いに密接させ、水平リングフレー
ム13および当て板17を添えて両者をボルトにより締
結し、他方この隣接する水平リングフレーム13同士を
相互にボルトにより締結する。このような締結により心
地となるロープ18を巻回している汚濁防止膜12,1
2′同士が強く圧縮された状態に維持され、隣接してい
る水平リングフレーム13間の間隙がなくなる。またこ
れら心地となるロープ18の当接により隣接する上下の
汚濁防止膜12,12′同士が上下に押圧された状態に
維持され、止水効果も達せられる。
【0021】上記の汚濁防止膜12を備える外筒は、こ
の汚濁防止膜の多数が上記ロープガイド14に引通され
る吊下げロープ8を介して内筒を囲繞するように相互に
連接して形成されている。このようにして汚濁防止膜1
2は『ちょうちん』形に連なり、かつ膜のもつ可縮性に
より伸縮可能な構造体となる。
【0022】上記吊下げロープ8はその下端部が筒体3
の吊金具25に形成されている案内孔10に連結接続さ
れて、上方へと案内され、吊上げ機構11の吊上で治具
20に形成された下方の固定孔21に締結接続される。
【0023】この吊上治具20の上方の固定孔22から
はウインチ等により土砂投入シュートを吊上げるための
ロープ23が案内されている。
【0024】上記のように水平リングフレーム13によ
って吊下げでロープ8を汚濁防止膜12の上下に摺動可
能に取付けることにより、外筒、内筒から成る土砂投入
シュートの重量と吊下げロープ8の剛性とで水平リング
フレーム13の傾き等の異常な変形が防止され、吊下げ
ロープ8による昇降も円滑に操作できる。
【0025】このような効果とあいまって本発明の各部
材による構成により、土砂投入シュートの組立時の取扱
い、膜破損時の交換、補修が容易となる。
【0026】図1には上記の内筒の筒体1の土砂投入開
口7内に土砂等を投入するための作業船24が示されて
いる。
【0027】以下に本発明による土砂投入シュートの作
動態様を説明する。
【0028】図6に示す施工開始工程において土砂投入
シュートは海底から所定の高さに設定されて内筒と外筒
の最上端部がそれぞれ据付けられる。この際、土砂投入
シュートのテレスコープ式筒体1,1...1′と汚濁防止
膜12,12....は全寸法または全長のものとして展開
されている。ここで作業船24より通常の造成材、例え
ば土砂にセメントや安定剤、分離防止剤等の混入材が内
筒の筒体1,1...1′内に投入される。投入された土砂
は外筒の筒体3に囲繞された減速シュート筒体2の湾曲
された筒体2′,2″を経てそれらの出口領域において
丁度向き合うように合流して土砂投入流れとして海底へ
と落下する。この土砂投入の際、内筒内では土砂の吸水
(含水)と土砂の落下に伴う伴流による内筒内の水位が
外筒内の水位より低下することにより外筒から内筒の各
筒体相互間に残された流水路を通して内筒内に水が流れ
込み汚濁防止膜12の外筒内の水位が低下することにな
る。この外筒内の水位の低下により外筒内に下端の漏斗
部6の筒先のみから外部の水が吸引流れとして進入する
ので土砂が海中に到達した際に生じる汚濁水が主として
外筒内に吸引される。外筒の筒体3の漏斗部6はこの吸
引流れの吸引力を助長する。それにより土砂投入が進捗
するにつれ、海底に投棄された土砂の堆積から汚濁が拡
散することなく回収巡回される。またこの汚濁水の吸引
流れは土砂投入流れの土砂投入速度を減速させるのにも
役立つ。また漏斗部6の先細りは吸引流れに対して末広
管として働き、速度を圧力に変える働きをする。また、
内筒の最下端部の筒体1′の内径に対し、外筒の筒体3
の漏斗部6の下端開口の内径が等しく、内筒の減速シュ
ート2の下端開口の内径が小さいと土砂投入流れを害す
ることなく汚濁水の吸引流れによる回収巡回が容易にな
る。汚濁水の回収は先細りの漏斗部6によって吸引力が
増すことにより助長される。
【0029】次いで土砂投入シュートは図7に示すよう
に土砂堆積分だけ上昇させられる。この上昇は上記の吊
下げロープ8を介してウインチ等で行われる。この上昇
により内筒の筒体1,1...1′と汚濁防止膜12,1
2....は収縮するし、両者の長さを合わせておくとより
合理的である。しかしこの状態にあっても上記のような
施工状態が維持される。
【0030】図7と図8はそれぞれ工程の進捗を示して
いる。この二つの工程において内筒の筒体1,1...1′
と汚濁防止膜12,12....は一方より他方が更に収縮
されている。
【0031】施工する場所の水深は深い場合も浅い場所
もあり必ずしも一定していない。土砂投入シュートを最
大限に伸長してもなおかつ水深が深い場合には、上記の
様式で内筒の筒体1と外筒の汚濁防止膜12を適当な数
だけ継ぎ足せばよい。反対に水深が浅い場合は筒体1と
汚濁防止膜12を適当な数だけ取外せばよく、短縮によ
り全長を極めて短くすることができる。
【0032】水深にあった全長を調整し、その全長内で
吊下げロープ8による伸縮を行う。
【0033】上記作業工程にあって投入された土砂は汚
濁の発生の少ない静かな状態で海底に着底し、他方海底
内においてこの土砂の周囲に生じる汚濁の拡散は、外筒
内の水位低下により負圧となって汚濁防止膜12、即ち
外筒内に下端の筒先から外部の水が吸引流れとして進入
することにより、この水の流れが汚濁を土砂投入シュー
ト内、即ち外筒内に、取込み回収巡回しこれにより阻止
される。
【0034】
【発明の効果】上記の本発明による土砂投入シュートを
使用することにより、土砂投入の際に発生する汚濁が鎮
静化されると共に汚濁の拡散が防止ないし阻止され、更
に投入作業が進捗するにしたがって、また施工水深に応
じて土砂投入シュートを自在に伸縮調整することが可能
である。また筒先を海底に接地させる必要がないため筒
先の管理が簡略化される。更に特許請求の範囲の各請求
項に関して個別に述べると次のような効果が期待でき
る。 (1)内筒が筒体相互間に流水路を残してテレスコープ
式に連接した多数の筒体を備え、外筒が内筒を囲繞する
ように吊下げロープを介して内筒の筒体の長さに合わせ
て多数積重ねて相互に連接した可縮性の多数の汚濁防止
膜を備えていて、外筒と内筒とがそれらの最上端部では
所定の高さに据付けられ、それらの最下端部では吊下げ
ロープにより同時に昇降ができるようにされているた
め、外筒と内筒とを全長において伸縮させて土砂投入の
位置が調節できると共に、全長そのものを前記筒体と汚
濁防止膜との数を増減して水深に合わせて全長を設定で
きる。また、外筒と内筒との最下端部では、内筒の減速
シュートを外筒の筒体で囲繞しているため、内筒内の水
位が外筒内より低水位になろうとしても、内筒の筒体間
に残された流水路を介して外筒内から水を補充でき、そ
の結果、外筒内の水位が外部より低水位になろうとして
も、外筒の筒体の下端開口を介して外部から汚濁を含む
水を汚濁水として吸引して補充でき、この汚濁水の吸引
流れが土砂投入流れによる汚濁の拡散を防止する原因と
なっている。しかも、内筒と外筒の最下端部が同心的で
あることにより、内筒から土砂投入流れと外部から外筒
内への汚濁水の吸引流れとが整然と行われる。その上、
汚濁水の吸引流れは土砂投入流れと逆流しているので、
土砂投入流れの投入速度が減速されて、土砂投入による
汚濁の発生がそれだけ阻止される。 (2)内筒の減速シュートが、内筒の最下端部の筒体の
流れを二股状に湾曲した筒体で分岐し、再度合流すると
き衝突するように湾曲された筒体での流れとされている
ので、土砂投入流れの投入速度は急激に減速され、その
減速により土砂投入による汚濁の発生は十分な程度に低
減される。 (3)外筒の筒体の下端開口が内筒の最下端部の筒体の
直径と同じ内径となるように先細りの漏斗部に設けら
れ、外筒の筒体で囲繞されている内筒の減速シュートの
下端開口が、内筒の前記筒体の直径より小さい内径とさ
れることによって、下端開口において内筒からの土砂投
入流れと外筒への汚濁水の吸引流れとが内径の大小によ
って、より整然とした流水として流れると共に、内筒か
らの土砂投入流れの投入速度が、減速シュートで内径が
小さくなることにより、衝突により減速される減速より
も更に減速されて汚濁の発生を減ずるし、外筒への汚濁
水の吸引流れが、先細りの漏斗部開口の加速によって吸
引力を増すと共に、吸引流れは外筒内へ流れる流れとな
るので、漏斗部の先細りは吸引流れに対しては、末広管
として働き、吸引流れは外筒管内では速度を圧力に変え
て静かに外管内の水位を高めることができて、汚濁水の
回収巡回が安定して行えれることとなる。そのことは、
汚濁の拡散の防止が効率よく行われることを意味してい
て、拡散の防止上さらに有効である。 (4)それぞれの汚濁防止膜の上下に吊さげロープを引
通すためのロープガイドを備えた水平リングフレーム設
けることによって、水位差による各膜の変形が防止され
るのはもちろんのこと、吊さげロープの各膜を昇降する
時に、円滑な操作ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による土砂投入シュートの全体断面図で
ある。
【図2】本発明による汚濁防止膜の拡大概略図である。
【図3】吊上げロープ案内部の詳細な図面である。
【図4】内筒体のテレスコープ式伸縮運動のための重積
部の拡大図である。
【図5】汚濁防止膜と水平リングフレームとの締結様式
を示した汚濁防止膜と水平リングフレームとの断面図で
ある。
【図6】本発明による土砂投入シュートを使用して土砂
投入を行った際の作業工程の経過を示す図である。
【図7】本発明による土砂投入シュートを使用して土砂
投入を行った際の作業工程の経過を示す図である。
【図8】本発明による土砂投入シュートを使用して土砂
投入を行った際の作業工程の経過を示す図である。
【符号の説明】
1,1,1′ 内筒の筒体 2 減速シュート 2′,2″ 湾曲された筒体 3 外筒の筒体 4 フランジ 5 外筒の空室 6 漏斗部 7 土砂投入開口 8 吊上げロープ 10 孔 11 昇降機構 12 汚濁防止膜 13 水平リングフレーム 14 ロープガイド 15 外れ止め 17 当て板 18 心地ロープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 000219406 東亜建設工業株式会社 東京都千代田区四番町5 (73)特許権者 000222668 東洋建設株式会社 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目1番1 号 (73)特許権者 000000549 株式会社大林組 大阪府大阪市中央区北浜東4番33号 (72)発明者 水野 征四郎 東京都港区赤坂4丁目9番9号 日本国 土開発株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−222211(JP,A) 特開 昭63−312422(JP,A) 特開 昭61−157803(JP,A) 実開 平3−89729(JP,U) 特公 昭58−56772(JP,B2) 実公 昭60−36547(JP,Y2) 実公 昭44−30296(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 11/00 - 11/20 E02B 3/18 E02D 15/00 - 15/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土砂投入シュートにおいて、それぞれの
    最上端部が所定の高さに据付けられている内筒と、内筒
    を囲繞している外筒とを備え、内筒は多数の筒体の筒体
    相互間に流水路を残してテレスコープ式に連接した多数
    の筒体(1,1...1′)と、その最下端部に位置する筒
    体(1′)に接続した下端開口の減速シュート(2)と
    を備え、外筒は内筒を囲繞するように吊下げロープ
    (8)を介して内筒の筒体の長さに合わせて多数積重ね
    て相互に連接した可縮性の多数の汚濁防止膜(12,1
    2, ...)と、その最下端部に位置する汚濁防止膜(1
    2)に接続した下端開口筒体(3)とを備え、内筒の
    最上端部に位置する筒体(1)は土砂投入開口(7)を
    備え、最下端部に位置する筒体(1′)はその側部にサ
    ポート(4)を備え、外筒の筒体(3)は前記内筒のサ
    ポート(4)に接続されて内筒の減速シュート(2)を
    囲繞し、筒体(3)の側部にある吊金具(25)に形成
    された孔(10)には外筒の吊下げロープ(8)の下端
    が接続され、吊下げロープ(8)の上端が昇降機構(1
    1)に接続されており、昇降機構(11)で吊下げロー
    プ(8)を降昇するときは、内筒と外筒とは共に伸縮す
    るように構成されていることを特徴とする土砂投入シュ
    ート。
  2. 【請求項2】 外筒の筒体(3)で囲繞されている内筒
    の減速シュート(2)は、その上端が内筒の最下端部に
    位置する筒体(1′)の下端のフランジに接続するフラ
    ンジ(26)で終っており、その下端が前記内筒の筒体
    (1′)の流れを二股状に分岐してしかも向き合うよう
    に湾曲された筒体(2′,2″)での流れとされ、分岐
    した流れが合流するとき衝突して外筒の筒体(3)内に
    土砂投入速度を減速させる流れとするように外筒の筒体
    (3)の内室(5)に開口している下端開口で終わって
    いることを特徴とする請求項1に記載の土砂投入シュー
    ト。
  3. 【請求項3】 外筒の筒体(3)が、その下端開口を内
    筒の最下端部に位置する筒体(1’)の直径と等しい内
    径となるよう先細りの漏斗部(6)に形成され、内筒の
    減速シュート(2)が、その下端開口を内筒の前記筒体
    (1′)の直径より小さい内径となるよう形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の土砂投入シュー
    ト。
  4. 【請求項4】 外筒のそれぞれの汚濁防止膜(12,1
    2...)は、水位差による負荷に耐える強度を有した不透
    水性シート或いは透水係数の低い膜から形成されてお
    り、これら各膜(12,12...)の上下端は周面に吊下
    げロープを引通すためのロープガイド(14,14...)
    を備えた水平リングフレーム(13,13...)により保
    持されており、上下の水平リングフレーム(13,1
    3)によって水位差による負荷からの各膜(12,1
    2...)の変形を防止する構造とされていることを特徴と
    する請求項1に記載された土砂投入シュート。
JP03085092A 1992-02-18 1992-02-18 土砂投入シュート Expired - Lifetime JP3189908B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03085092A JP3189908B2 (ja) 1992-02-18 1992-02-18 土砂投入シュート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03085092A JP3189908B2 (ja) 1992-02-18 1992-02-18 土砂投入シュート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06144527A JPH06144527A (ja) 1994-05-24
JP3189908B2 true JP3189908B2 (ja) 2001-07-16

Family

ID=12315188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03085092A Expired - Lifetime JP3189908B2 (ja) 1992-02-18 1992-02-18 土砂投入シュート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3189908B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015218477A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 大陸 古城 ハンガー式フェンスカバー

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4960154B2 (ja) * 2007-06-21 2012-06-27 青木マリーン株式会社 砂撒船
JP4950111B2 (ja) * 2008-04-08 2012-06-13 株式会社本間組 土砂投入方法
JP5393376B2 (ja) * 2009-09-25 2014-01-22 東亜建設工業株式会社 二重管トレミー装置および土砂の投入方法
JP6358696B2 (ja) * 2014-06-26 2018-07-18 東洋建設株式会社 土砂の投入装置及び投入方法
JP6894763B2 (ja) * 2017-05-29 2021-06-30 東亜建設工業株式会社 浅場の製造方法および土砂投入装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015218477A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 大陸 古城 ハンガー式フェンスカバー

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06144527A (ja) 1994-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1023723C (zh) 在至少具有两个泄洪结构的水坝上泄放非常洪水的溢洪道
JP3189908B2 (ja) 土砂投入シュート
CN1036674C (zh) 立井井壁环周支承式凿井设备及其施工方法
JP3229808B2 (ja) 曝気装置の設置方法
JP2019112853A (ja) エアリフト装置
CN106854896A (zh) 露天污水池中水面雨水的收集、排出装置及其安装方法
JP3373005B2 (ja) 水中の散気管遠隔昇降装置
JP5028362B2 (ja) 大型クラゲの洋上処理システム
JPH067796A (ja) 浄水装置
CN117513328B (zh) 一种应用于逆作法施工的预埋格构柱的施工设备
JP2002081066A (ja) 基礎杭の引抜き方法および装置
JP2001262553A (ja) 濁水拡散防止用カーテン
JPH1193165A (ja) 杭の水底固定方法及び水底設置型構造物
CN218509497U (zh) 一种用于盾构注浆加固的移动装置
JP2740116B2 (ja) 浮遊油の回収タンク
CN212197587U (zh) 一种水利施工用混凝土吊罐
CN221480934U (zh) 一种水利工程的地下泵站结构
CN217267466U (zh) 一种导向架结构系统
JP2944075B1 (ja) ケーソン内壁処理作業方法及びその装置
JPS6029506Y2 (ja) 浚渫装置
JP4024048B2 (ja) カバー部材を用いた水底地盤改良方法
JPH07216861A (ja) 浮沈式消波体
JPH07243211A (ja) 汚濁防止膜用の膜材
JPH04169623A (ja) 浚渫方法及び浚渫装置
CN117905049A (zh) 一种桥梁水下灌注桩浇筑装置及方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20000912

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010403

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080518

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090518

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100518

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100518

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518

Year of fee payment: 11