JP3189868B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ビットマップデー
タ、文字認識での文字コードデータによるファクシミリ
送受信及びコピーを行うファクシミリ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近時のファクシミリ装置は、原稿を光学
式文字読取装置（ＯＣＲ）で読み取り、この読み取った
ビットマップデータを文字認識による圧縮した文字コー
ドデータに生成してファクシミリ送受信を行い、その伝
送時間の短縮を図る装置が用いられている。このような
従来例として特開平５−３７７００号公報「ファクシミ
リ装置」が知られている。

【０００３】図５は、光学式文字読取装置を用いた従来
例のファクシミリ装置の概略構成を示すブロック図であ
る。図５の従来例では、ファクシミリ装置の送信部にお
けるラインイメージセンサ、２値化回路及びメモリなど
を備えた光学式文字読取装置の画像読取部１で原稿Ｍの
画面を読み取っている。

【０００４】この読み取ったビットマップデータを文字
認識送信データ処理部２で、まず、文字認識を行う。す
なわち、文字切り出し処理を行い、この切り出した文字
データを文字コードデータ化し、圧縮してメモリ３に記
憶している。また、文字認識不能なビットマップデータ
をメモリ４に記憶している。このメモリ３に記憶した文
字コードデータと、メモリ４に記憶したビットマップデ
ータを圧縮して文字認識送信データ処理部２で合成す
る。さらに、モデム５で変調処理し、この処理したファ
クシミリ伝送データを通信制御装置（ＮＣＵ）６でのフ
ァクシミリ伝送制御、例えば、Ｇ３方式によって局線Ｌ
１／Ｌ２を通じて公衆電話回線網に接続される図示しな
い送信先のファクシミリ機に送信する。

【０００５】受信部は、文字コードデータとビットマッ
プデータとを合成したファクシミリ伝送データを受信し
て、文字コードデータを文字パターンデータに変換し、
ビットマップデータと合わせて印字した受信記録紙Ｐを
出力する。この場合、局線Ｌ１／Ｌ２からの着信をＮＣ
Ｕ６のファクシミリ伝送制御によって受信し、この受信
したファクシミリ電文データをモデム５で復調する。そ
の後、受信データ処理部１０が復調データにおける文字
コードデータを文字パターンに変換し、かつ、ビットマ
ップデータを伸長してメモリ１１に格納する。ここで、
合成したファクシミリ電文データを印字装置１２で印字
し、その受信記録紙Ｐを出力する。

【０００６】このように従来例の光学式文字読取装置を
用いたファクシミリ装置では、送信側で文字認識によっ
て文字データを文字コードデータ化し、かつ、文字認識
不能なビットマップデータと合成してファクシミリ送信
している。また、受信側では受信した文字コードデータ
を文字パターンデータに変換し、かつ、ビットマップデ
ータと合成して受信記録紙Ｐを出力している。この場
合、文字コードデータによるファクシミリ伝送が行わ
れ、全ビットマップデータによるファクシミリ送信に比
較して伝送時間が短縮される。そして、文字コードデー
タによるファクシミリ伝送も行われるため高品質な画像
の受信記録紙が得られる。さらに、文字コードデータに
よるファクシミリ伝送によって、伝送データの欠落が防
止されて、ファクシミリ伝送の信頼性が向上する。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のファクシミリ装置では、送信時に原稿を読み取っ
たビットマップデータから文字データを切り出し、さら
に、文字コードデータ化する自動文字認識を行って、ビ
ットマップデータと合成しているので、原稿中の文字の
割合が多い場合は、データ圧縮効率が高くなるものの、
原稿中の文字データの割合が少ない場合は、ビットマッ
プデータが増大してデータ圧縮効率が低下する。

【０００８】換言すれば、原稿中の文字や図，絵，写真
などの割合での、ビットマップデータ又は文字コードデ
ータの最適な一方を選択したファクシミリ送信が出来な
い。同様に、受信したファクシミリ伝送データを、その
文字や図，絵，写真などの割合でビットマップデータ又
は文字認識で変換した文字パターンデータの最適な一方
を選択した、最適画面の受信記録紙が得られない。コピ
ーの場合もファクシミリ受信動作の場合と同様であり、
この場合、その使い勝手が悪いという欠点がある。

【０００９】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、ビットマップデータ、文字
コードデータの一方を選択してファクシミリ送受信又は
コピーを行うことができ、ファクシミリ電文の送受信時
間を結果的に短縮できるとともに、高品質な画像が得ら
れて、そのファクシミリ伝送の信頼性が向上するファク
シミリ装置の提供を目的とする。

【００１０】

【００１１】

【課題を解決するための手段】 請求項１記載のファクシ
ミリ装置は、回線からのファクシミリ着信に対してファ
クシミリ伝送制御に基づいた受信制御を行うファクシミ
リ受信制御手段と、ファクシミリ受信制御手段からのフ
ァクシミリ電文のビットマップデータに対して文字認識
のための文字切り出しを行い、この文字データを文字コ
ードデータに生成し、かつ、文字パターンデータに変換
して出力する文字認識受信データ処理手段と、受信した
ファクシミリ電文データ中の文字データの割合に基づい
て、ファクシミリ受信制御手段からのビットマップデー
タ又は文字認識受信データ処理手段からの文字パターン
データを選択して出力する指示を行う選択指示手段と、
選択指示手段が指示したファクシミリ受信制御手段から
のビットマップデータ又は文字認識受信データ処理手段
からの文字パターンデータを印字したファクシミリ電文
記録紙を出力する印字出力手段とを備える構成としてあ
る。

【００１２】

【００１３】

【００１４】

【００１５】

【００１６】請求項１記載のファクシミリ装置は、ファ
クシミリ受信動作にあって、受信したファクシミリ電文
のビットマップデータ、又は、ビットマップデータから
文字認識による文字切り出しを行い、この文字データを
文字コードデータに生成し、さらに、変換した文字パタ
ーンデータの一方を操作に基づいて選択し、その印字し
た受信記録紙を出力している。

【００１７】したがって、このファクシミリ受信動作で
は、例えば、ビットマップデータで受信して出力した受
信記録紙における図，絵，写真が少ない場合や文字のみ
の場合は、再度、文字認識による文字コードデータを文
字パターンデータに変換して印字した受信記録紙が出力
できるようになる。すなわち、受信したファクシミリ電
文データ（受信記録紙）の文字や図，絵，写真の量に対
応した高品質な受信画像（受信記録紙）が得られ、ファ
クシミリ伝送の信頼性が向上することになる。

【００１８】

【００１９】

【００２０】

【発明の実施の形態】次に、本発明のファクシミリ装置
の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図１は
本発明のファクシミリ装置の実施形態における構成を示
すブロック図である。図１においては、送信部に原稿Ｍ
を、ラインイメージセンサ、２値化回路及びメモリなど
を備えて光学的に読み取る光学式文字読取装置（ＯＣ
Ｒ）における画像読取部２１と、各部を制御し、ＣＰ
Ｕ、制御プログラムを格納したＲＯＭ及びワーキング用
のＲＡＭを備えた制御部２３とが設けられている。

【００２１】さらに、読み取ったビットマップデータ又
は文字認識による圧縮した文字コードデータを送信し、
また、受信したビットマップデータ又は文字認識による
文字コードデータを変換した文字パターンデータで印字
した受信記録紙Ｐを出力し、又は、コピー紙Ｐａを出力
する選択指示を行う操作部２４が設けられている。ま
た、原稿Ｍから画像読取部２１が読み取ったビットマッ
プデータを出力し、又は、ビットマップデータから文字
切り出した文字データを文字コードデータに生成して出
力する文字切出処理部、文字コードデータ化部及び圧縮
処理部などを備えた文字認識送信データ処理部２５を有
している。

【００２２】また、読み取ったビットマップデータを記
憶し、又は、ビットマップデータから文字切り出し処理
して生成した文字コードデータを記憶するメモリ２６
と、ファクシミリ電文データの変調、復調を行うモデム
２８と、公衆電話回線網に接続される局線Ｌ１／Ｌ２を
通じてファクシミリ伝送制御、例えば、Ｇ３方式に基づ
いてファクシミリ送受信を制御するためのファクシミリ
通信制御装置（ＮＣＵ）２９とが設けられている。

【００２３】受信部には、モデム２８からのファクシミ
リ電文データのビットマップデータを出力し、又は、ビ
ットマップデータから文字切り出した文字データを圧縮
した文字コードデータを文字パターンデータに変換する
文字切出処理部、文字コードデータ化部及び文字パター
ン化部などを備えた文字認識受信データ処理部３１を有
している。また、文字認識受信データ処理部３１が処理
したビットマップデータ又は文字パターンデータを記憶
するメモリ３２と、文字認識受信データ処理部３１から
のビットマップデータ又は文字パターンデータを印字し
た受信記録紙Ｐ、コピー紙Ｐａを出力する印字装置３３
とを有している。

【００２４】次に、この実施形態の動作について説明す
る。ここでのファクシミリ送信動作では、使用者が操作
部２４を操作して選択するビットマップデータ送信（第
１送信モード）又は圧縮した文字コードデータ送信（第
２送信モード）を行う。

【００２５】また、ファクシミリ受信動作では、受信し
たファクシミリ電文データをビットマップデータ又は文
字パターンデータで印字する選択を使用者が操作部２４
を操作して行い、この選択によるビットマップデータ受
信記録紙出力（第１受信モード）、又は、清書した記録
画面が受信記録紙Ｐで得られる文字パターンデータ受信
記録紙出力（第２受信モード）のファクシミリ受信動作
を行う。

【００２６】さらに、コピー動作時には、原稿Ｍから読
み取ったビットマップデータ、又は、文字認識による変
換で得られた文字パターンデータで印字した受信記録紙
Ｐの出力を、使用者が操作部２４を操作して選択し、そ
のビットマップデータコピー紙出力（第１コピーモー
ド）、又は、清書した記録画面を得る文字パターンデー
タコピー紙出力（第２コピーモード）のコピー動作を行
う。

【００２７】以下、第１、第２送信モード、第１、第２
受信モード、第１、第２コピーモードの動作を順に説明
する。図２は原稿Ｍから読み取ったビットマップデータ
又は圧縮した文字コードデータをファクシミリ送信する
第１及び第２送信モードの動作の処理手順を示すフロー
チャートである。

【００２８】図１及び図２において、使用者が原稿Ｍの
画面を確認し、その内容に文字が少なく図，絵，写真な
どが多い原稿Ｍの場合や、図，絵，写真のみの原稿Ｍの
場合に、使用者が操作部２４から第１送信モードを設定
する。また、原稿Ｍに内容に文字が多く図，絵，写真な
どが少ない場合や、文字のみの原稿Ｍの場合、操作部２
４から第２送信モードを設定する。次に、ファクシミリ
送信先の電話番号が入力される（ステップＳ１，Ｓ２，
Ｓ３）。

【００２９】ステップＳ３で第１送信モードの設定を取
り込んだ場合（Ｙｅｓ）、制御部２３が文字認識送信デ
ータ処理部２５を制御して（ステップＳ４）、画像読取
部２１が原稿Ｍから読み取ったビットマップデータをメ
モリ２６で記憶する（ステップＳ５）。次に、操作部２
４からファクシミリ送信が指示され場合（ステップＳ
６）、制御部２３からの電話番号をＮＣＵ２９、局線Ｌ
１／Ｌ２から公衆電話回線網に送信し、交換局を通じて
電話番号の相手先に接続される。さらに、相手先のファ
クシミリ機との間でファクシミリ伝送制御、例えば、Ｇ
３方式によって接続する制御が行われる（ステップＳ
７，Ｓ８）。

【００３０】ファクシミリ伝送制御によって相手側のフ
ァクシミリ機と接続されたことを制御部２３が認識した
場合（ステップＳ９）、メモリ２６に記憶しているビッ
トマップデータを読み出し（ステップＳ１０）、ファク
シミリ電文としてモデム２８、ＮＣＵ２９、局線Ｌ１／
Ｌ２及び公衆電話回線網を通じて接続している相手先の
ファクシミリ機に送信する（ステップＳ１１）。

【００３１】ステップＳ３で第２送信モードの取り込み
を制御部２３が認識した場合（Ｎｏ）、制御部２３が文
字認識送信データ処理部２５を制御し（ステップＳ１
２）、画像読取部２１が原稿Ｍから読み取ったビットマ
ップデータに対して文字認識を行う。すなわち、文字切
り出し処理を行い、次に文字データを圧縮した文字コー
ドデータを生成してメモリ２６に記憶する（ステップＳ
１３）。この後は、第１送信モードの場合と同様に、操
作部２４からのファクシミリ送信の指示によって、電話
番号の相手先と接続し、かつ、ファクシミリ機との間で
ファクシミリ伝送制御を行い、メモリ２６に記憶してい
る文字コードデータを読み出して相手先のファクシミリ
機に送信する（ステップＳ６〜Ｓ１１）。

【００３２】なお、このファクシミリ送信動作では、操
作部２４からの指示で送信制御（ステップＳ６）を行っ
ているが、ビットマップデータ又は文字コードデータを
メモリ２６に記憶した後に（ステップＳ５，Ｓ１３）、
制御部２３の制御で自動的にファクシミリ送信を行うよ
うにしても良い。

【００３３】このようにして、原稿Ｍの文字が少なく
図，絵，写真などが多い原稿Ｍの場合や図，絵，写真の
みの原稿Ｍの場合、読み取ったビットマップデータでフ
ァクシミリ送信を行い、また、文字が多く図，絵，写真
が少ない原稿Ｍの場合や文字のみの原稿Ｍの場合、文字
コードデータでファクシミリ送信している。この結果、
文字コードデータによるファクシミリ送信では、全ビッ
トマップデータによるファクシミリ送信に比較して伝送
時間が短縮される。かつ、文字コードデータでのファク
シミリ送信では、高品質な画像の受信記録紙が送信先で
得られ、そのファクシミリ伝送の信頼性が向上する。

【００３４】図３は受信したファクシミリ電文データを
ビットマップデータで印字した受信記録紙Ｐを出力し、
又は、文字パターンデータで清書印字した受信記録紙Ｐ
を出力する第１及び第２受信モードの動作の処理手順を
示すフローチャートである。図１及び図３において、使
用者が操作部２４から第１受信モードの設定指示を操作
し、この第１受信モードでの制御を制御部２３が開始す
る（ステップＳ２１）。

【００３５】この後に、公衆電話回線網から局線Ｌ１／
Ｌ２を通じてＮＣＵ２９にファクシミリ着信があると
（ステップＳ２２）、ファクシミリ伝送制御、例えば、
Ｇ３方式によって相手先のファクシミリ機と接続され
（ステップＳ２３）、ここからのファクシミリ電文デー
タがモデム２８を通じて文字認識受信データ処理部３１
に送出される。文字認識受信データ処理部３１では、取
り込んだビットマップデータをメモリ３２に記憶する
（ステップＳ２４）。

【００３６】この記憶しているビットマップデータを受
信記録紙Ｐとして出力する操作が使用者によって操作部
２４で行われると、この操作指示の取り込みを制御部２
３が認識し（ステップＳ２５）、制御部２３がメモリ３
２からビットマップデータを読み出して印字装置３３に
送出する（ステップＳ２６）。印字装置３３がビットマ
ップデータのファクシミリ電文データを印字した受信記
録紙Ｐを出力する（ステップＳ２７）。

【００３７】次に、この第１受信モードの動作による受
信記録紙Ｐを使用者が目視して、画面を確認する。ここ
で、文字が多く又は全部が文字の画面の際に、再度、文
字パターンデータで清書印字した受信記録紙Ｐの出力を
希望する場合、使用者が第２受信モードの動作指示を操
作部２４で行う。この第２受信モードの指示を取り込ん
だ制御部２３は（ステップＳ２８）、文字認識受信デー
タ処理部３１を制御して、メモリ３２に記憶しているフ
ァクシミリ電文データのビットマップデータを読み出す
（ステップＳ２９）。

【００３８】文字認識受信データ処理部３１は読み出し
たファクシミリ電文データのビットマップデータに対し
て文字認識を行う。すなわち、文字切り出し処理を行
い、次に文字データを文字コードデータに生成し、さら
に文字パターンデータに変換して印字装置３３に送出す
る。印字装置３３が文字パターンデータのファクシミリ
電文データ、すなわち、文字が多い原稿Ｍの場合や、全
部が文字の原稿Ｍの場合のファクシミリ電文データを清
書印字した受信記録紙Ｐを出力する。この結果、ビット
マップデータの場合に比較して高品質の印字画面の受信
記録紙Ｐが得られる（ステップＳ３０）。

【００３９】なお、このファクシミリ受信動作では、最
初に受信したファクシミリ電文データをビットマップデ
ータの受信記録紙Ｐとして出力する第１受信モードを設
定し、このあとに出力された受信記録紙Ｐを使用者が目
視して、文字が多く又は全部が文字の画面の場合、再
度、第２受信モードによる文字パターンデータで清書印
字した受信記録紙Ｐを出力しているが、この反対に最初
に第２受信モードに設定し、このあとに第１受信モード
に変更して受信記録紙Ｐを出力するようにしても良い。

【００４０】このように、このファクシミリ受信動作時
にはビットマップデータで受信して出力した受信記録紙
Ｐにおける図，絵，写真が少ない原稿Ｍの場合や、文字
のみの原稿Ｍの際には、文字パターンデータに変換して
印字した受信記録紙Ｐを出力している。したがって、受
信したファクシミリ電文データ中の文字や図，絵，写真
の量に対応した高品質な受信画像（受信記録紙）が得ら
れ、そのファクシミリ伝送の信頼性が向上することにな
る。

【００４１】なお、予め電話で送信先に送信する原稿Ｍ
の文字、図，絵，写真の量を通知することによって、送
信先で予めビットマップデータでの受信記録紙Ｐの出力
（第１受信モード）又は文字パターンデータに変換して
印字した受信記録紙Ｐを出力（第２受信モード）に設定
することも可能である。すなわち、第１受信モード又は
第２受信モードを選択した待ち受け受信も可能である。

【００４２】図４は原稿Ｍから読み取ったビットマップ
データを印字したコピー紙Ｐａを出力し、又は、文字パ
ターンデータを清書印字したコピー紙Ｐａを出力する第
１及び第２コピーモードの動作の処理手順を示すフロー
チャートである。図１及び図４において、まず、第１又
は第２コピーモードを使用者が操作部２４を操作して、
その設定を指示する（ステップＳ３１）。

【００４３】制御部２３が操作部２４からの操作指示を
取り込んで、第１又は第２コピーモードの指示を認識す
る（ステップＳ３２）。次に、ステップＳ３２で第１コ
ピーモードの設定を取り込んだ場合（Ｙｅｓ）、制御部
２３が文字認識送信データ処理部２５を制御し（ステッ
プＳ３３）、画像読取部２１が原稿Ｍから読み取ったビ
ットマップデータをメモリ２６に記憶する（ステップＳ
３４）。

【００４４】次に、コピーの指示が操作部２４で行われ
ると、この指示を取り込んだ制御部２３は、文字認識受
信データ処理部３１を制御して、メモリ２６に記憶して
いるファクシミリ電文データのビットマップデータを読
み出して（ステップＳ３５）、文字認識受信データ処理
部３１に転送し（ステップＳ３６）、ここから印字装置
３３に送出する。印字装置３３がビットマップデータの
ファクシミリ電文データを印字したコピー紙Ｐａを出力
する（ステップＳ３７）。なお、ビットマップデータを
メモリ２６に記憶せずに、直接、文字認識送信データ処
理部２５から文字認識受信データ処理部３１に転送する
ようにしても良い。

【００４５】ステップＳ３２で第２コピーモードの設定
を取り込んだ場合（Ｙｅｓ）、制御部２３が文字認識送
信データ処理部２５を制御し（ステップＳ３８）、画像
読取部２１が原稿Ｍから読み取ったビットマップデータ
をメモリ２６に記憶する（ステップＳ３９）。

【００４６】次に、第２コピーモードの設定指示が操作
部２４で行われると、この指示を取り込んだ制御部２３
は、文字認識受信データ処理部３１を制御して、メモリ
２６に記憶しているファクシミリ電文データのビットマ
ップデータを読み出し（ステップＳ４０）、文字認識受
信データ処理部３１に転送する（ステップＳ４１）。文
字認識受信データ処理部３１では、ビットマップデータ
に対して文字認識を行う。すなわち、文字切り出し処理
を行い、次に文字データを文字コードデータに生成し、
さらに文字パターンデータに変換して印字装置３３に送
出する（ステップＳ４２）。印字装置３３が文字パター
ンデータを清書印字したコピー紙Ｐａを出力する（ステ
ップＳ４３）。

【００４７】このように、このコピー動作では 原稿Ｍ
の文字が少なく図，絵，写真などが多い原稿Ｍの場合や
図，絵，写真のみの原稿Ｍの場合、読み取ったビットマ
ップデータで印字したコピー紙Ｐａを出力する。また、
文字が多く図，絵，写真が少ない原稿Ｍの場合や文字の
みの原稿Ｍの場合は、文字パターンデータに変換して清
書印字したコピー紙Ｐａを出力しているので、原稿Ｍの
文字や図，絵，写真の量に対応した高品質なコピー画像
が得られる。

【００４８】

【００４９】

【００５０】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、 請求項
１記載のファクシミリ装置は、ファクシミリ受信動作時
に受信したファクシミリ電文のビットマップデータ、又
は、ビットマップデータから文字認識で変換した文字パ
ターンデータを、選択操作に基づいて選択した、その印
字による受信記録紙を出力している。

【００５１】したがって、例えば、ビットマップデータ
で受信して出力した受信記録紙の画面を確認し、その
図，絵，写真が少ない場合や文字のみの画面の場合は、
再度の操作指示で文字認識による文字コードデータを文
字パターンデータに変換して印字した受信記録紙が出力
できるようになり、受信したファクシミリ電文データで
の文字や図，絵，写真の量に対応した高品質な受信画像
（受信記録紙）が得られ、そのファクシミリ伝送の信頼
性が向上することになる。

【００５２】

【００５３】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のファクシミリ装置の実施形態における
構成を示すブロック図である。

【図２】実施形態にあって第１及び第２送信モードの動
作の処理手順を示すフローチャートである。

【図３】実施形態にあって第１及び第２受信モードの動
作の処理手順を示すフローチャートである。

【図４】実施形態にあって第１及び第２コピーモードの
動作の処理手順を示すフローチャートである。

【図５】従来例の光学式文字読取装置を用いたファクシ
ミリ装置の概略構成を示すブロック図である。

【符号の説明】

２１ 画像読取部 ２３ 制御部 ２４ 操作部 ２５ 文字認識送信データ処理部 ２６，３２ メモリ ２８ モデム ２９ ファクシミリ通信制御装置（ＮＣＵ） ３１ 文字認識受信データ処理部 ３３ 印字装置 Ｐ 受信記録紙 Ｐａ コピー紙 Ｍ 原稿

フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−37700（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−22554（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−172858（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−159102（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−200499（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−251389（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−28795（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) H04N 1/00 - 1/00 108 G06K 9/00 - 9/82

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 回線からのファクシミリ着信に対してフ
   ァクシミリ伝送制御に基づいた受信制御を行うファクシ
   ミリ受信制御手段と、 前記ファクシミリ受信制御手段からのファクシミリ電文
   のビットマップデータに対して文字認識のための文字切
   り出しを行い、この切り出した文字データを文字コード
   データに生成し、かつ、文字パターンデータに変換して
   出力する文字認識受信データ処理手段と、 受信したファクシミリ電文データ中の文字データの割合
   に基づいて、前記ファクシミリ受信制御手段からのビッ
   トマップデータ又は文字認識受信データ処理手段からの
   文字パターンデータを選択して出力する指示を行う選択
   指示手段と、 前記選択指示手段が指示した前記ファクシミリ受信制御
   手段からのビットマップデータ又は文字認識受信データ
   処理手段からの文字パターンデータを印字したファクシ
   ミリ電文記録紙を出力する印字出力手段と、 を備えることを特徴とするファクシミリ装置。