JP3186350U - 折板型屋根を縦横自在に移動する台車 - Google Patents
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Abstract
【課題】折板型屋根の上を縦横方向自在に移動して折板やその他の部材を運ぶための台車を提供する。
【解決手段】台車は載置台1と載置台1の両側に下方へ延びる脚2,2を設け、脚2の下端には鋤3を取付けると共に該鋤3の前後には上方へ傾斜する補助鋤7,7を延ばし、そして鋤3及び補助鋤7の下面には複数のローラ8,8・・・を回転自在に取付けている。
【選択図】図2
【解決手段】台車は載置台1と載置台1の両側に下方へ延びる脚2,2を設け、脚2の下端には鋤3を取付けると共に該鋤3の前後には上方へ傾斜する補助鋤7,7を延ばし、そして鋤3及び補助鋤7の下面には複数のローラ8,8・・・を回転自在に取付けている。
【選択図】図2
Description
本発明は折板型屋根を縦横自在に走行して、折板やその他の部材を運ぶことが出来る台車に関するものである。
近年、工場施設、体育館等の大形建造物の屋根を折板型屋根とする場合が多い。
図7はこの折板型屋根を示した具体例であり、図8は折板型屋根を構成する1枚の折板(イ)を示している。該折板(イ)は図8に示しているように、底面部(ロ)の両側に傾斜した側面部(ハ)、(ハ)を有し、側面部(ハ)、(ハ)の上端には継手部(ニ)、(ホ)を形成している。そして、この折板(イ)、(イ)・・・を横方向に配列して継手部(ニ)、(ホ)を互いに連結することで屋根を構成することが出来る。
図7はこの折板型屋根を示した具体例であり、図8は折板型屋根を構成する1枚の折板(イ)を示している。該折板(イ)は図8に示しているように、底面部(ロ)の両側に傾斜した側面部(ハ)、(ハ)を有し、側面部(ハ)、(ハ)の上端には継手部(ニ)、(ホ)を形成している。そして、この折板(イ)、(イ)・・・を横方向に配列して継手部(ニ)、(ホ)を互いに連結することで屋根を構成することが出来る。
折板(イ)は金属板を曲げ成形することで安価に製作出来、施工コストも軽減できるために普及しつつある。ところで、屋根面に折板を葺設する場合には、多数の作業者が手作業で折板を屋根面に運び上げて集積したり、この集積した折板の数枚を屋根面の所定の葺設位置へ運搬しながら、屋根面の流れ方向に一枚ずつ折板を載置し、隣接する折板側面部(ハ)、(ハ)の上端に形成した継手部(ニ)、(ホ)を重合継手して山型部を形成しながら順次葺設する。
ところで、この折板(イ)は金属板を曲げ成形した細長い部材であり、その為に、1枚の折板(イ)であってもその重量は大きく、各折板(イ)、(イ)・・・を葺設場所へ作業者が運ぶことは大変な仕事である。また、折板(イ)のみならず、折板型屋根を構成する為のその他の部材の運搬も重労働となる。大きな折板型屋根を歩いて持ち運ぶことは実質的に不可能である。
そこで、この折板型屋根を移動することが出来る台車が知られている。
例えば、特開平7−32930号に係る「屋根上用運搬車」は、軽量、強度のある簡易な構成からなり、金属折板の様な長板状の被搬送物の屋根面に沿った運搬作業等を、小人数で高能率に安定して遂行でき、作業中の危険度も少ない屋根上用運搬車である。
例えば、特開平7−32930号に係る「屋根上用運搬車」は、軽量、強度のある簡易な構成からなり、金属折板の様な長板状の被搬送物の屋根面に沿った運搬作業等を、小人数で高能率に安定して遂行でき、作業中の危険度も少ない屋根上用運搬車である。
長矩形状に組設された機枠と、この機枠を支持する様に同機枠近傍に設けられ、その長手方向に向けて周回状に設けられた無限軌条部とを備え、前記機枠と無限軌条部は、軽量かつ剛性のある素材で形成され、かつこれら機枠と無限軌条部とのみを主要な構成部材として成る。これにより、屋根上用運搬車は軽量で強度があるため屋根面に容易に配置でき、屋根面の流れ方向に複数の運搬車を並列配置して長板状の被搬送物を搭載し、各運搬車を作業者が押送しながら無動力で安定して運搬し、作業者の負担を軽減できる。
特開2011−17126号に係る「折板屋根上の移動台車支持装置及び移動台車支持方法」は、折板屋根に損傷を与えかねない程の重さがある重量物を簡単な構造でかつ安価に折板屋根上で移動する装置である。
重量物Mが移動する前方Fに連続敷設された台車支持体の各々が、左右一対の仮設レール部を備え、各仮設レール部が、重量物Mを載せた台車をガイドするレールと、任意の梁上に位置する折板屋根Hの谷部に仮置きした2つ以上n個の支持脚とから構成されている。仮設レール部のレールは、後端部が第1支持脚の上面前方側ほぼ半分に乗り、前端部が、前方の次の台車支持体の第1支持脚の上面後方側半分に載せられて支持され、台車Kの通過した第1台車支持体を前方F側に再配列して台車上に載せられた重量物Mの荷重を各支持脚に分散して梁Sで支持させながら所定位置まで移動する。
重量物Mが移動する前方Fに連続敷設された台車支持体の各々が、左右一対の仮設レール部を備え、各仮設レール部が、重量物Mを載せた台車をガイドするレールと、任意の梁上に位置する折板屋根Hの谷部に仮置きした2つ以上n個の支持脚とから構成されている。仮設レール部のレールは、後端部が第1支持脚の上面前方側ほぼ半分に乗り、前端部が、前方の次の台車支持体の第1支持脚の上面後方側半分に載せられて支持され、台車Kの通過した第1台車支持体を前方F側に再配列して台車上に載せられた重量物Mの荷重を各支持脚に分散して梁Sで支持させながら所定位置まで移動する。
これらの他にも折板型屋根を移動して部材を運ぶことが出来る台車は色々知られている。折板型屋根は前記図7に示すように、複数枚の折板(イ)、(イ)・・・を横方向に配列して構成したもので、凹部(ヘ)、(ヘ)・・・が一定間隔で形成され、台車の車輪はこの凹部(ヘ)、(ヘ)に嵌って底面部(ロ)、(ロ)を移動することが出来る。前記、特開平7−32930号に係る「屋根上用運搬車」、及び特開2011−17126号に係る「折板屋根上の移動台車支持装置」の場合、凹部(ヘ)に沿って(縦方向)移動することは何ら問題ないが、凹部(ヘ)に対して垂直方向(横方向)への移動は不可能である。
しかし、折板型屋根を葺設する場合、凹部(ヘ)に沿った縦方向にのみ移動するのでは作業上不便である。すなわち、縦横方向及び斜め方向など、あらゆる方向に移動することが出来る台車が望まれる。
特開平7−32930号に係る「屋根上用運搬車」
特開2011−17126号に係る「折板屋根上の移動台車支持装置及び移動台車支持方法」
このように、折板型屋根を移動して折板及びその他の部材を運搬する台車には上記のごとき問題がある。本考案が解決しようとする課題はこの問題点であり、縦横自在にスムーズに移動することが出来る折板型屋根を移動する台車を提供する。
本考案の台車はその形状を概略門形とし、上部に設けた載置台の両側に脚を下方へ延ばし、脚の下端には鋤を取付けている。該鋤は前後方向に延びると共に前方と後方は上方へ傾斜する補助鋤を有している。そして、鋤及び補助鋤の下面には多数のローラが回転可能に軸支され、これらローラが回転することで台車は折板型屋根の上を移動することが出来る。
左右の両鋤が凹部に嵌って底面部を移動する場合はローラの個数が少なくても何ら問題はないが、折板型屋根の頂部を横方向に移動するには、該頂部が隣り合う前後のローラの隙間に嵌らないように、各ローラの配列を考慮している。すなわち、鋤の下面にはローラが前後方向に配列しているが、複数列を成し、しかも各列のローラは僅かに位置ズレすることで、各ローラ間に隙間を作らない配列形態を構成している。また、鋤の長さは横方向に移動する場合に少なくとも3か所の頂部に載って支持される長さとしている。
本考案に係る台車は、その形状を概略門型とし、両脚の下端に取付けた鋤の下面には複数のローラを回転可能に取付けている。従って、折板型屋根の縦方向へ移動する場合には凹部の底面部をローラが転動することで台車は移動することが出来る。そして、本考案の台車は横方向、すなわち凹部を跨いで頂部の上を移動することも可能としている。
そこで、鋤の下面に取付けている複数列のローラは、前後にその位置が僅かにズレしていることで、各ローラ間に隙間を形成することなく、頂部の上に載ることが出来る。そして、鋤は少なくとも3か所の頂部に載って支持されることで、安定した移動を可能とする。
そこで、鋤の下面に取付けている複数列のローラは、前後にその位置が僅かにズレしていることで、各ローラ間に隙間を形成することなく、頂部の上に載ることが出来る。そして、鋤は少なくとも3か所の頂部に載って支持されることで、安定した移動を可能とする。
図1〜図4は本考案に係る折板型屋根を縦横自在に移動する台車(以下、台車と称す)を示す実施例であり、図1は平面図、図2は正面図、図3は側面図、図4は図2のA−A断面図をそれぞれ示している。同図の1は載置台、2は脚、3は鋤を表している。台車は概略門形を成し、載置台1は前後方向に延びる2本のA枠材4,4と該A枠材4に対して垂直方向に延びる3本のB枠材5,5,5を枠組みして構成している。
載置台1の両側に設けた脚2,2を有し、該脚2は3本の支柱6,6・・・を下方へ延ばし、下端の鋤3と連結している。該鋤3はその前後に補助鋤7,7を連続して延ばし、該補助鋤7,7は斜め上方に傾斜している。そして、上記鋤3、及び補助鋤7,7の下面には複数のローラ8,8・・・が回転可能に軸支されている。
図5は図4のB部拡大図であり、鋤3及び補助鋤7の下面にはローラ8a,8b,8cが3列を成して配列している。すなわち、1列目のローラ8a,8a・・・は鋤3及び補助鋤7に沿って等間隔で配列し、2列目のローラ8b,8b・・・も鋤3及び補助鋤7に沿って等間隔で配列し、さらに3列目のローラ8c,8c・・・も鋤3及び補助鋤7に沿って等間隔で配列している。
そして、各列のローラ8a・・・,8b・・・・,8c・・・はそれぞれ独立して回転することで折板型屋根を縦方向並びに横方向へ自由に移動することが出来る。ところで、台車が折板型屋根の縦方向に移動する場合は、鋤3,3は折板の凹部に嵌り、ローラ8,8・・・は底面部を転動する。その為に、各列を成して配列しているローラ8a・・・,8b・・・・,8c・・・の間隔が如何様であっても何ら問題はない。
しかし、台車が横方向に移動する場合、鋤3は折板型屋根の少なくとも3頂部に載って支持される。頂部はその幅寸法が小さい為に、台車が頂部に載った場合に各ローラ8a・・・,8b・・・・,8c・・・間の隙間に該頂部が嵌らないような配列形態としている。
頂部の前後2個のローラ8,8が載ることが出来るように該ローラの外径を小さくすることも出来る。しかし、ローラ8の外径を小さくするならば、ローラ8を軸支する軸の太さは細く成って重い部材を運ぶことが出来ない。
頂部の前後2個のローラ8,8が載ることが出来るように該ローラの外径を小さくすることも出来る。しかし、ローラ8の外径を小さくするならば、ローラ8を軸支する軸の太さは細く成って重い部材を運ぶことが出来ない。
そこで、各列のローラ8a・・・,8b・・・・,8c・・・は鋤3に沿って前後方向に位置ズレしている。図6は図5のC矢視拡大図を示しているように、ローラ8cとローラ8b,及びローラ8aは前後方向に位置がズレている。同図の9は折板型屋根の頂部を表し、この頂部9の幅は細いが、2個のローラ8c,8bが載っている。そして、台車が左方向へ移動する場合、先頭のローラ8cが頂部9から外れるならば、ローラ8aが頂部9に載ることが出来る。
このように、前後方向に位置をズラすならば、ローラ8の外径が大きく成っても少なくとも2個のローラ8c,8bが頂部9に載ることが出来、台車は折板型屋根を横方向にスムーズに移動することが可能となる。
ところで、本考案では台車を使って折板及びその他の部材を運ぶ方法に関しては限定しない。長い折板の場合、折板の両端側に台車を配置して2台の台車に載せて運搬することが出来る。小さい部材を運ぶ際には、枠組みした載置台1の上に板材を載せて使うことが出来る。
ところで、本考案では台車を使って折板及びその他の部材を運ぶ方法に関しては限定しない。長い折板の場合、折板の両端側に台車を配置して2台の台車に載せて運搬することが出来る。小さい部材を運ぶ際には、枠組みした載置台1の上に板材を載せて使うことが出来る。
1 載置台
2 脚
3 鋤
4 A枠材
5 B枠材
6 支柱
7 補助鋤
8 ローラ
9 頂部
2 脚
3 鋤
4 A枠材
5 B枠材
6 支柱
7 補助鋤
8 ローラ
9 頂部
Claims (2)
- 折板型屋根の上を縦横方向自在に移動して折板やその他の部材を運ぶための台車において、該台車は載置台と載置台の両側に下方へ延びる脚を設け、脚の下端には鋤を取付けると共に該鋤の前後には上方へ傾斜する補助鋤を延ばし、そして鋤及び補助鋤の下面には複数のローラを回転自在に取付けたことを特徴とする折板型屋根を縦横自在に移動する台車。
- 上記鋤及び補助鋤の下面には複数列を成してローラを取付け、各列のローラ位置を鋤に沿って前後方向へ位置ズレし、折板型屋根の頂部には少なくとも2個のローラが載るようにした請求項1記載の折板型屋根を縦横自在に移動する台車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013004148U JP3186350U (ja) | 2013-07-19 | 2013-07-19 | 折板型屋根を縦横自在に移動する台車 |
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JP2013004148U JP3186350U (ja) | 2013-07-19 | 2013-07-19 | 折板型屋根を縦横自在に移動する台車 |
Publications (1)
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2013
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