JP3185916U - ユニホーム用織編物生地 - Google Patents

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Abstract

【課題】デザイン的に満足させるとともに、縫製糸による縫製線を必要最低限に抑え、肌の傷みを防止できる衣料用織編物生地を提供する。
【解決手段】昇華性分散染料で生地の表面に模様を転写印刷した衣料用織編物生地1であって、転写印刷した模様は文字及び/又は図形6と縫製模様3a−3fと配色領域7a−7b,8a−8bを含み、縫製模様は見掛け上別のパーツを縫製しているように見えるが縫製糸による縫製線はなく、裏面は印刷されていない。これにより、デザイン性を満足させるとともに、縫製糸による縫製線は必要最低限にできる衣料用織編物生地を提供でき、動きの激しいスポーツや、マラソンのように長時間の摩擦が繰り返されても肌を傷めることが軽減されるか、または肌を傷めることがない衣料を提供できる。
【選択図】図1

Description

本考案は、衣料用織編物生地に関する。さらに詳しくは、昇華転写による特定の模様を有し、縫製糸による縫製は必要最低限にできる衣料用織編物生地に関する。
衣料は文字、図形などのマークを入れたり、別々の生地を縫い合わせてデザイン的に見映えを良くすることが行われている。特許文献1には基布の上に所定のマークを空けたマスキング紙(カバー紙)を配置し、カバー紙の上から前記マーク部に刺繍縫いをし、この上に昇華転写用紙をのせて昇華転写印刷し、カバー紙を剥ぐことにより、模様入り刺繍付きマークを得ることが提案されている。特許文献2には昇華転写印刷により、文字又は図形の直交する方向に線を入れて糸模様とすることが提案されている。
特開2005−248376号公報 実用新案登録第3169883号公報
しかし、従来の衣料はデザイン的な制約もあり、各パーツは縫製により一体化しており、縫製線が必要以上に多く、この無駄な縫製線によって着用者の肌を傷める問題があった。
本考案は、上記従来の問題を解決するため、縫製模様と配色領域を昇華転写印刷により形成することにより、デザイン的に満足させるとともに、縫製糸による縫製線は必要最低限にできる衣料用織編物生地を提供する。
本考案の衣料用織編物生地は、昇華性分散染料で生地の表面に模様を転写印刷した衣料用織編物生地であって、前記転写印刷した模様は文字及び/又は図形と、縫製模様と、配色領域を含み、前記縫製模様は、見掛け上別のパーツを縫製しているように見えるが縫製糸による縫製線はなく、裏面は印刷されていないことを特徴とする。
本考案は、昇華性分散染料で生地の表面に模様を転写印刷し、前記転写印刷した模様は文字及び/又は図形と、縫製模様と、配色領域を含み、前記縫製模様は、見掛け上別のパーツを縫製しているように見えるが縫製糸による縫製線はなく、裏面は印刷されていないことにより、デザイン性を満足させるとともに、縫製糸による縫製線は必要最低限にできる衣料用織編物生地を提供できる。この結果、動きの激しいスポーツや、マラソンのように長時間の摩擦が繰り返されても肌を傷めることが軽減されるか、または肌を傷めることがない衣料を提供できる。
図1は本考案の一実施例のスポーツ衣料用織編物生地(前身頃)の平面図である。 図2は本考案の別の実施例のスポーツ衣料用織編物生地(前身頃)の平面図である。 図3は本考案のさらに別の実施例のスポーツ衣料用織編物生地(前身頃)の平面図である。 図4は本考案のさらに別の実施例のスポーツ衣料用織編物生地(前身頃)の平面図である。 図4の後見頃の織編物生地の平面図である。 図4の袖、襟などの織編物生地の平面図である。
本考案は、昇華性分散染料で生地の表面に模様を転写印刷した衣料用織編物生地である。昇華転写は、予め転写紙にインクジェットプリンターで昇華性分散染料を印刷しておき、この転写紙を生地の上にのせて加圧加熱、例えば180〜200℃で、40〜80秒間加圧加熱することにより、所定の模様を転写する。インクジェットプリンターで印刷するので、少量生産や一品制作に好適である。
前記転写印刷した模様は文字及び/又は図形と縫製模様を含む。文字はチーム名、選手名、スポンサー名等であり、図形はチームのロゴマーク、スポンサーのロゴマーク、ボタンマーク等である。縫製模様はステッチ刺繍模様や千鳥縁かがリ縫いなど、いかなる縫製模様であっても良い。前記縫製模様は、見掛け上別のパーツを縫製しているように見えるが縫製糸による縫製線はなく、裏面は印刷されていない。これにより、好みの色調や地模様を入れることができ、デザイン性を満足させるとともに、縫製糸による縫製線は必要最低限にできる衣料用織編物生地を提供できる。
前記別のパーツは、前記縫製模様を境に異なった色彩及び/又は異なった地模様とすることもできるし、前記縫製模様を境に同一の色彩及び/又は同一の地模様とすることもできる。どちらも見掛け上別のパーツを縫製しているように見えるが縫製糸による縫製線はない例である。
前記縫製模様はステッチ刺繍模様であるのが好ましい。ステッチ刺繍模様は上品で商品的価値も高いものとなる。
前記衣料はスポーツ用衣料であることが好ましい。とくにユニホームに好適である。チームプレイのスポーツではユニホームを着用するのが一般的である。
本考案の織編物生地は、織物及び編み物を含む。織物は例えば平織、斜文織、朱子織など任意の組織を含む。編物は例えばタテ編、ヨコ又は丸編、両面編など任意の組織を含む。織物、編み物の好ましい目付は80〜300g/m2である。織編物生地の素材は、ポリエステル(PET)繊維が一般的である。ポリエステル繊維にはナイロン繊維、アクリル系繊維、コットン繊維、レーヨン繊維、その他の衣料用繊維などを混紡しても良い。あるいは生地の表面にポリエステル樹脂をコーティングしたものでもよい。ポリエステルは昇華性分散染料によって染色しやすいからである。
以下実施例により本考案をさらに具体的に説明する。なお、本考案は下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図1は本考案の一実施例のスポーツ衣料用編物生地1の平面図であり、野球チーム用ユニホームの例である。このスポーツ衣料用編物生地1には前身頃2の昇華転写模様が印刷されている。昇華転写は、図1と対象にインクジェットプリンターで印刷されたデザインの転写紙を生地1の上にのせて加圧加熱、例えば180〜200℃で、40〜80秒間加圧加熱することにより、所定の模様を転写した。3a〜3fはステッチ刺繍模様であり、ステッチ刺繍模様3cと3fによって分離されている領域7aと8a、及び7bと8bは同一色彩でも異なった色彩でもよく、同一模様でも異なった模様でもよい。この例においては、3a〜3fは赤色のステッチ刺繍模様であり、ステッチ刺繍模様3cと3fによって分離されている領域7aと8a及び領域7bと8bはともに濃紺を配色した。
他の印刷模様として、赤色のラインテープ模様4a,4bと、薄青色のボタン模様5a〜5e、及びチーム名マーク6も形成した。チーム名マーク6は影を付けた立体模様とした。このようにして前身頃2に相当する後見頃も同様に印刷しておき、肩部、脇部を縫製により一体化し、首部、裾部を折り返して縫製する。袖脇部には袖を縫い付ける。必要により襟を縫い付けても良い。これにより野球用ユニホームが形成できる。このユニホームは必要最低限の縫製で仕上げられるので、縫製箇所は少なく、激しい動きによる肌の傷みの発生を防止できる。なお、生地はポリエステル(PET)仮撚加工糸使いのニット(目付160g/m2)である。
(実施例2)
図2は本考案の別の実施例のスポーツ衣料用編物生地11の平面図であり、サッカーチーム用ユニホームの例である。このスポーツ衣料用編物生地11には前身頃12の昇華転写模様が印刷されている。この例においては、地模様はストライプ柄14a(中色の灰色)と14b(淡い灰色)の繰り返しで形成され、脇部15a,15bはストライプ柄14a(中色の灰色)と同一の色彩を配色した。13a〜13fは青色のステッチ刺繍模様である。ステッチ刺繍模様13aと13bによって分離されている領域16a及び対象位置にある領域16bには黒色を配置した。
他の印刷模様として、チームのロゴマーク17(青色と黒色)とチーム名マーク18(青色で白の縁取り)と胸番号19(青色で白の縁取り)を入れた。このようにして前身頃12に相当する後見頃も同様に印刷しておき、肩部、脇部を縫製により一体化し、首部、裾部を折り返して縫製する。袖脇部には袖を縫い付ける。必要により襟を縫い付けても良い。これによりサッカー用ユニホームが形成できる。このユニホームは必要最低限の縫製で仕上げられるので、縫製箇所は少なく、激しい動きによる肌の傷みの発生を防止できる。なお、生地はポリエステル(PET)仮撚加工糸使いのニット(目付160g/m2)である。
(実施例3)
図3は本考案の別の実施例のスポーツ衣料用編物生地21の平面図であり、バレーボールチーム用ユニホームの例である。このスポーツ衣料用編物生地21には前身頃22の昇華転写模様が印刷されている。この例においては、23a〜23hは金色のステッチ刺繍模様であり、各ステッチ刺繍模様によって分離されている領域24a,24b,24d,24g,24iは黒色とし、領域24c,24e,24f,24hは赤色を配置した。
他の印刷模様として、チーム名マーク25(赤色で金色の縁取り)と胸番号26(赤色で金色の縁取り)を入れた。このようにして前身頃22に相当する後見頃も同様に印刷しておき、肩部、脇部を縫製により一体化し、首部、裾部を折り返して縫製する。袖脇部には袖を縫い付ける。必要により襟を縫い付けても良い。これによりバレーボール用ユニホームが形成できる。このユニホームは必要最低限の縫製で仕上げられるので、縫製箇所は少なく、激しい動きによる肌の傷みの発生を防止できる。なお、生地はポリエステル(PET)仮撚加工糸使いのニット(目付160g/m2)である。
(実施例4)
図4は本考案の別の実施例のスポーツ衣料用生地31の平面図であり、ラグビーチーム用ユニホームの例である。このスポーツ衣料用生地31には前身頃32の昇華転写模様が印刷されている。この例においては、33a〜33fは濃紺色のステッチ刺繍模様であり、各ステッチ刺繍模様によって分離されている領域34a〜34cはこげ茶色、領域35a〜35dは多色ジャガード編み物調模様である。他の印刷模様として、チームのロゴマーク36(黄色)を入れた。生地はポリエステル(PET)仮撚加工糸使いのニット(目付158g/m2)である。
図5は図4の後見頃42のニット生地41の平面図である。このデザインも昇華転写により印刷した。この例においては、43a〜43fは濃紺色のステッチ刺繍模様であり、各ステッチ刺繍模様によって分離されている領域44a〜44cはこげ茶色である。加えて、背番号45(白色で濃紺色の縁取り)を入れた。
図6は図4〜5の付属部品のニット生地51の平面図である。このデザインも昇華転写により印刷した。この織物生地51には袖52と襟53,54が印刷されている。
図4〜6に示す前身頃32と後見頃42の肩部、脇部を縫製により一体化し、首部、裾部を折り返して縫製する。袖脇部には袖52を縫い付け、襟53,54を縫い付ける。これによりラグビーチーム用ユニホームが形成できる。このユニホームは必要最低限の縫製で仕上げられるので、縫製箇所は少なく、激しい動きによる肌の傷みの発生を防止できる。
1 スポーツ衣料用織編物生地
2 前身頃
3a〜3f ステッチ刺繍模様
7a,7b,8a,8b 配色領域
4a,4b ラインテープ模様
5a〜5e ボタン模様
6 チーム名マーク
図1は本考案の一実施例のスポーツ衣料用織編物生地(前身頃)の平面図である。 図2は本考案の別の実施例のスポーツ衣料用織編物生地(前身頃)の平面図である。 図3は本考案のさらに別の実施例のスポーツ衣料用織編物生地(前身頃)の平面図である。 図4は本考案のさらに別の実施例のスポーツ衣料用織編物生地(前身頃)の平面図である。 図4の後頃の織編物生地の平面図である。 図4の袖、襟などの織編物生地の平面図である。
他の印刷模様として、赤色のラインテープ模様4a,4bと、薄青色のボタン模様5a〜5e、及びチーム名マーク6も形成した。チーム名マーク6は影を付けた立体模様とした。このようにして前身頃2に相当する後頃も同様に印刷しておき、肩部、脇部を縫製により一体化し、首部、裾部を折り返して縫製する。袖脇部には袖を縫い付ける。必要により襟を縫い付けても良い。これにより野球用ユニホームが形成できる。このユニホームは必要最低限の縫製で仕上げられるので、縫製箇所は少なく、激しい動きによる肌の傷みの発生を防止できる。なお、生地はポリエステル(PET)仮撚加工糸使いのニット(目付160g/m2)である。
他の印刷模様として、チームのロゴマーク17(青色と黒色)とチーム名マーク18(青色で白の縁取り)と胸番号19(青色で白の縁取り)を入れた。このようにして前身頃12に相当する後頃も同様に印刷しておき、肩部、脇部を縫製により一体化し、首部、裾部を折り返して縫製する。袖脇部には袖を縫い付ける。必要により襟を縫い付けても良い。これによりサッカー用ユニホームが形成できる。このユニホームは必要最低限の縫製で仕上げられるので、縫製箇所は少なく、激しい動きによる肌の傷みの発生を防止できる。なお、生地はポリエステル(PET)仮撚加工糸使いのニット(目付160g/m2)である。
他の印刷模様として、チーム名マーク25(赤色で金色の縁取り)と胸番号26(赤色で金色の縁取り)を入れた。このようにして前身頃22に相当する後頃も同様に印刷しておき、肩部、脇部を縫製により一体化し、首部、裾部を折り返して縫製する。袖脇部には袖を縫い付ける。必要により襟を縫い付けても良い。これによりバレーボール用ユニホームが形成できる。このユニホームは必要最低限の縫製で仕上げられるので、縫製箇所は少なく、激しい動きによる肌の傷みの発生を防止できる。なお、生地はポリエステル(PET)仮撚加工糸使いのニット(目付160g/m2)である。
図5は図4の後頃42のニット生地41の平面図である。このデザインも昇華転写により印刷した。この例においては、43a〜43fは濃紺色のステッチ刺繍模様であり、各ステッチ刺繍模様によって分離されている領域44a〜44cはこげ茶色である。加えて、背番号45(白色で濃紺色の縁取り)を入れた。
図4〜6に示す前身頃32と後頃42の肩部、脇部を縫製により一体化し、首部、裾部を折り返して縫製する。袖脇部には袖52を縫い付け、襟53,54を縫い付ける。これによりラグビーチーム用ユニホームが形成できる。このユニホームは必要最低限の縫製で仕上げられるので、縫製箇所は少なく、激しい動きによる肌の傷みの発生を防止できる。
本考案は、ユニホーム用織編物生地に関する。さらに詳しくは、昇華転写による特定の模様を有し、縫製糸による縫製は必要最低限にできるユニホーム用織編物生地に関する。
ユニホームは文字、図形などのマークを入れたり、別々の生地を縫い合わせてデザイン的に見映えを良くすることが行われている。特許文献1には基布の上に所定のマークを空けたマスキング紙(カバー紙)を配置し、カバー紙の上から前記マーク部に刺繍縫いをし、この上に昇華転写用紙をのせて昇華転写印刷し、カバー紙を剥ぐことにより、模様入り刺繍付きマークを得ることが提案されている。特許文献2には昇華転写印刷により、文字又は図形の直交する方向に線を入れて糸模様とすることが提案されている。
特開2005−248376号公報 実用新案登録第3169883号公報
しかし、従来のユニホームはデザイン的な制約もあり、各パーツは縫製により一体化しており、縫製線が必要以上に多く、この無駄な縫製線によって着用者の肌を傷める問題があった。
本考案は、上記従来の問題を解決するため、縫製模様と配色領域を昇華転写印刷により形成することにより、デザイン的に満足させるとともに、縫製糸による縫製線は必要最低限にできるユニホーム用織編物生地を提供する。
本考案のユニホーム用織編物生地は、昇華性分散染料で生地の表面に模様を転写印刷したユニホーム用織編物生地であって、前記転写印刷した模様は文字及び/又は図形と、縫製模様と、配色領域を含み、前記文字及び/又は図形は、少なくとも前身頃の胸部となる位置に配置され、前記縫製模様は前身頃と後身頃の境界部分又は前身頃と脇部との境界部分となる位置に配置され、前記配色領域は縫製模様を境にして異色又は同一色で配置されており、前記縫製模様は縫製しているように見えるが縫製糸による縫製線はなく、裏面は印刷されていないことを特徴とする。
本考案は、昇華性分散染料で生地の表面に模様を転写印刷し、前記転写印刷した模様は文字及び/又は図形と、縫製模様と、配色領域を含み、前記文字及び/又は図形は、少なくとも前身頃の胸部となる位置に配置され、前記縫製模様は前身頃と後身頃の境界部分又は前身頃と脇部との境界部分となる位置に配置され、前記配色領域は縫製模様を境にして異色又は同一色で配置されており、前記縫製模様は縫製しているように見えるが縫製糸による縫製線はなく、裏面は印刷されていないことにより、デザイン性を満足させるとともに、縫製糸による縫製線は必要最低限にできるユニホーム用織編物生地を提供できる。この結果、動きの激しいスポーツや、マラソンのように長時間の摩擦が繰り返されても肌を傷めることが軽減されるか、または肌を傷めることがないユニホームを提供できる。
図1は本考案の一実施例のスポーツユニホーム用織編物生地(前身頃)の平面図である。 図2は本考案の別の実施例のスポーツユニホーム用織編物生地(前身頃)の平面図である。 図3は本考案のさらに別の実施例のスポーツユニホーム用織編物生地(前身頃)の平面図である。 図4は本考案のさらに別の実施例のスポーツユニホーム用織編物生地(前身頃)の平面図である。 図4の後身頃の織編物生地の平面図である。 図4の袖、襟などの織編物生地の平面図である。
本考案は、昇華性分散染料で生地の表面に模様を転写印刷したユニホーム用織編物生地である。昇華転写は、予め転写紙にインクジェットプリンターで昇華性分散染料を印刷しておき、この転写紙を生地の上にのせて加圧加熱、例えば180〜200℃で、40〜80秒間加圧加熱することにより、所定の模様を転写する。インクジェットプリンターで印刷するので、少量生産や一品制作に好適である。
前記転写印刷した模様は文字及び/又は図形と縫製模様を含む。文字はチーム名、選手名、スポンサー名等であり、図形はチームのロゴマーク、スポンサーのロゴマーク、ボタンマーク等である。縫製模様はステッチ刺繍模様や千鳥縁かがリ縫いなど、いかなる縫製模様であっても良い。前記縫製模様は、見掛け上別のパーツを縫製しているように見えるが縫製糸による縫製線はなく、裏面は印刷されていない。これにより、好みの色調や地模様を入れることができ、デザイン性を満足させるとともに、縫製糸による縫製線は必要最低限にできるユニホーム用織編物生地を提供できる。
前記別のパーツは、前記縫製模様を境に異なった色彩及び/又は異なった地模様とすることもできるし、前記縫製模様を境に同一の色彩及び/又は同一の地模様とすることもできる。どちらも見掛け上別のパーツを縫製しているように見えるが縫製糸による縫製線はない例である。
前記縫製模様はステッチ刺繍模様であるのが好ましい。ステッチ刺繍模様は上品で商品的価値も高いものとなる。
前記ユニホーム用織編物生地はスポーツ用であることが好ましい。チームプレイのスポーツではユニホームを着用するのが一般的である。
本考案の織編物生地は、織物及び編み物を含む。織物は例えば平織、斜文織、朱子織など任意の組織を含む。編物は例えばタテ編、ヨコ又は丸編、両面編など任意の組織を含む。織物、編み物の好ましい目付は80〜300g/m2である。織編物生地の素材は、ポリエステル(PET)繊維が一般的である。ポリエステル繊維にはナイロン繊維、アクリル系繊維、コットン繊維、レーヨン繊維、その他の衣料用繊維などを混紡しても良い。あるいは生地の表面にポリエステル樹脂をコーティングしたものでもよい。ポリエステルは昇華性分散染料によって染色しやすいからである。
以下実施例により本考案をさらに具体的に説明する。なお、本考案は下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図1は本考案の一実施例のスポーツユニホーム用編物生地1の平面図であり、野球チーム用ユニホームの例である。この編物生地1には前身頃2の昇華転写模様が印刷されている。昇華転写は、図1と対象にインクジェットプリンターで印刷されたデザインの転写紙を生地1の上にのせて加圧加熱、例えば180〜200℃で、40〜80秒間加圧加熱することにより、所定の模様を転写した。3a〜3fはステッチ刺繍模様であり、ステッチ刺繍模様3cと3fによって分離されている領域7aと8a、及び7bと8bは同一色彩でも異なった色彩でもよく、同一模様でも異なった模様でもよい。この例においては、3a〜3fは赤色のステッチ刺繍模様であり、ステッチ刺繍模様3cと3fによって分離されている領域7aと8a及び領域7bと8bはともに濃紺を配色した。
他の印刷模様として、赤色のラインテープ模様4a,4bと、薄青色のボタン模様5a〜5e、及びチーム名マーク6も形成した。チーム名マーク6は影を付けた立体模様とした。このようにして前身頃2に相当する後身頃も同様に印刷しておき、肩部、脇部を縫製により一体化し、首部、裾部を折り返して縫製する。袖脇部には袖を縫い付ける。必要により襟を縫い付けても良い。これにより野球用ユニホームが形成できる。このユニホームは必要最低限の縫製で仕上げられるので、縫製箇所は少なく、激しい動きによる肌の傷みの発生を防止できる。なお、生地はポリエステル(PET)仮撚加工糸使いのニット(目付160g/m2)である。
(実施例2)
図2は本考案の別の実施例のスポーツユニホーム用編物生地11の平面図であり、サッカーチーム用ユニホームの例である。この編物生地11には前身頃12の昇華転写模様が印刷されている。この例においては、地模様はストライプ柄14a(中色の灰色)と14b(淡い灰色)の繰り返しで形成され、脇部15a,15bはストライプ柄14a(中色の灰色)と同一の色彩を配色した。13a〜13fは青色のステッチ刺繍模様である。ステッチ刺繍模様13aと13bによって分離されている領域16a及び対象位置にある領域16bには黒色を配置した。
他の印刷模様として、チームのロゴマーク17(青色と黒色)とチーム名マーク18(青色で白の縁取り)と胸番号19(青色で白の縁取り)を入れた。このようにして前身頃12に相当する後身頃も同様に印刷しておき、肩部、脇部を縫製により一体化し、首部、裾部を折り返して縫製する。袖脇部には袖を縫い付ける。必要により襟を縫い付けても良い。これによりサッカー用ユニホームが形成できる。このユニホームは必要最低限の縫製で仕上げられるので、縫製箇所は少なく、激しい動きによる肌の傷みの発生を防止できる。なお、生地はポリエステル(PET)仮撚加工糸使いのニット(目付160g/m2)である。
(実施例3)
図3は本考案の別の実施例のスポーツユニホーム用編物生地21の平面図であり、バレーボールチーム用ユニホームの例である。この編物生地21には前身頃22の昇華転写模様が印刷されている。この例においては、23a〜23hは金色のステッチ刺繍模様であり、各ステッチ刺繍模様によって分離されている領域24a,24b,24d,24g,24iは黒色とし、領域24c,24e,24f,24hは赤色を配置した。
他の印刷模様として、チーム名マーク25(赤色で金色の縁取り)と胸番号26(赤色で金色の縁取り)を入れた。このようにして前身頃22に相当する後身頃も同様に印刷しておき、肩部、脇部を縫製により一体化し、首部、裾部を折り返して縫製する。袖脇部には袖を縫い付ける。必要により襟を縫い付けても良い。これによりバレーボール用ユニホームが形成できる。このユニホームは必要最低限の縫製で仕上げられるので、縫製箇所は少なく、激しい動きによる肌の傷みの発生を防止できる。なお、生地はポリエステル(PET)仮撚加工糸使いのニット(目付160g/m2)である。
(実施例4)
図4は本考案の別の実施例のスポーツユニホーム用生地31の平面図であり、ラグビーチーム用ユニホームの例である。このスポーツユニホーム用生地31には前身頃32の昇華転写模様が印刷されている。この例においては、33a〜33fは濃紺色のステッチ刺繍模様であり、各ステッチ刺繍模様によって分離されている領域34a〜34cはこげ茶色、領域35a〜35dは多色ジャガード編み物調模様である。他の印刷模様として、チームのロゴマーク36(黄色)を入れた。生地はポリエステル(PET)仮撚加工糸使いのニット(目付158g/m2)である。
図5は図4の後身頃42のニット生地41の平面図である。このデザインも昇華転写により印刷した。この例においては、43a〜43fは濃紺色のステッチ刺繍模様であり、各ステッチ刺繍模様によって分離されている領域44a〜44cはこげ茶色である。加えて、背番号45(白色で濃紺色の縁取り)を入れた。
図6は図4〜5の付属部品のニット生地51の平面図である。このデザインも昇華転写により印刷した。この織物生地51には袖52と襟53,54が印刷されている。
図4〜6に示す前身頃32と後身頃42の肩部、脇部を縫製により一体化し、首部、裾部を折り返して縫製する。袖脇部には袖52を縫い付け、襟53,54を縫い付ける。これによりラグビーチーム用ユニホームが形成できる。このユニホームは必要最低限の縫製で仕上げられるので、縫製箇所は少なく、激しい動きによる肌の傷みの発生を防止できる。
1 スポーツユニホーム用織編物生地
2 前身頃
3a〜3f ステッチ刺繍模様
7a,7b,8a,8b 配色領域
4a,4b ラインテープ模様
5a〜5e ボタン模様
6 チーム名マーク

Claims (6)

  1. 昇華性分散染料で生地の表面に模様を転写印刷した衣料用織編物生地であって、
    前記転写印刷した模様は文字及び/又は図形と、縫製模様と、配色領域を含み、
    前記縫製模様は、見掛け上別のパーツを縫製しているように見えるが縫製糸による縫製線はなく、
    裏面は印刷されていないことを特徴とする衣料用織編物生地。
  2. 前記別のパーツは、前記縫製模様を境に異なった色彩及び/又は異なった地模様である請求項1に記載の衣料用織編物生地。
  3. 前記別のパーツは、前記縫製模様を境に同一の色彩及び/又は同一の地模様である請求項1に記載の衣料用織編物生地。
  4. 前記縫製模様はステッチ刺繍模様である請求項1〜3のいずれか1項に記載の衣料用織編物生地。
  5. 前記衣料はスポーツ用衣料である請求項1〜4のいずれか1項に記載の衣料用織編物生地。
  6. 前記衣料はユニホームである請求項1〜5のいずれか1項に記載の衣料用織編物生地。
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