JP3184095U - 植木鉢用支持具 - Google Patents

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義光 手塚
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Abstract

【課題】鍔の有無にかかわらず並置された大きさの異なる植木鉢の全てを充分に安定的に支持し、その転倒を防止する植木鉢用支持具を提供する。
【解決手段】並置される植木鉢Pの並び方向に相対される起立部材1と、起立部材1の間に一定の間隔を介して平行に掛渡された2本の支持ロープ2と、起立部材1と支持ロープ2との間に設けられて支持ロープ2にテンションを掛けるバネ材3と、両支持ロープ2に掛けられて支持ロープ2の間隔を狭めるアタッチメント6とからなる。
【選択図】図1

Description

本考案は、植栽されている植木鉢を安定的に支持し、その転倒を防止する植木鉢用支持具に係る技術分野に属する。
植木鉢は、植栽される植物の種類や生育状況に対応することができるように各種大きさ(高さ,径)のものが存在している。特に蘭鉢の種類の多さは知られているところである。従って、蘭鉢ほか、大きさの異なる植木鉢が並べられた場合に、全ての植木鉢を安定的に支持することは中々困難と言える。このため、並置する大きさの異なる植木鉢の全てを安定的に支持する植木鉢用支持具の開発が要望されている。
従来、大きさの異なる植木鉢の全てを安定的に支持することを指向した植木鉢用支持具としては、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。
特許文献1には、骨組棚に植木鉢の鍔が掛かるリングを設けてなる植木鉢用支持具が記載されている。
特許文献1に係る植木鉢用支持具は、リングに植木鉢の鍔を掛けることで、植木鉢を骨組棚に宙吊り状態で支持するものである。この考案は、大きさの異なるリングを多数用意しておくことで、大きさの異なる植木鉢に対応しようとするものである。
特開平9−72号公報
特許文献1に係る植木鉢用支持具では、形状が寸胴のものやリングに掛止される鍔を有しない植木鉢には使用し難いという問題点がある。また、植木鉢が宙吊り状態で支持されるため、充分に安定的な支持を得られないという問題点がある。
本考案は、このような問題点を考慮してなされたもので、形状が寸胴或いは鍔の有無にかかわらず並置された大きさの異なる植木鉢の転倒を防止し、充分に安定的に支持することのできる植木鉢用支持具を提供することを課題とする。
前述の課題を解決するため、本考案に係る植木鉢用支持具は、実用新案登録請求の範囲の各請求項に記載の手段を採用する。
即ち、請求項1では、並置される植木鉢の並び方向に相対される起立部材と、起立部材の間に一定の間隔を介して平行に掛渡された2本の支持ロープと、起立部材と支持ロープとの間に設けられて支持ロープにテンションを掛けるバネ材とからなる。
この手段では、並置される植木鉢の両側にテンションを掛けられた支持ロープが配設されることで、大きさの異なる植木鉢の胴部に支持ロープがそれぞれ湾曲された格好で圧接されて支持する。
また、請求項2では、請求項1の植木鉢用支持具において、両支持ロープに掛けられて支持ロープの間隔を狭めるアタッチメントを備えていることを特徴とする。
この手段では、支持ロープの間隔を狭めるアタッチメントを備えることで、支持ロープの植木鉢胴部への圧接力が強化される。
また、請求項3では、請求項2の植木鉢用支持具において、相対する起立部材の間隔を維持するスペースバーが支持ロープの掛渡し高さと同じ高さに配設され、アタッチメントがスペースバーにも掛けられることを特徴とする。
この手段では、アタッチメントがスペースバーにも掛けられることで支持ロープの位置はスペースバーと平行に維持され、アタッチメントが支持ロープ上で斜めになる等の不測の移動が防止されるので支持ロープの植木鉢胴部への圧接力は安定する。
本考案に係る植木鉢用支持具は、並置される植木鉢の両側にテンションを掛けられた支持ロープが配設されることで、大きさの異なる植木鉢の胴部に支持ロープがそれぞれ湾曲された格好で圧接されて支持するため、鉢の形状が寸胴であれ、また鍔の有無にかかわらず並置された大きさの異なる植木鉢の全てを充分に安定的に支持し、その転倒を防止することができる効果がある。
さらに、請求項2として、支持ロープの間隔を狭めるアタッチメントを備えることで、支持ロープの植木鉢の胴部への圧接力が強化されるため、植木鉢をより充分に安定的に支持することができる効果がある。
さらに、請求項3として、アタッチメントがスペースバーにも掛けられることで、アタッチメントの支持ロープに沿った不測の移動が防止されるため、植木鉢の安定的な支持が不測に解除されるのを防止することができる効果がある。
本考案に係る植木鉢用支持具を実施するための形態の第1例の斜視図であり、(A)に使用前状態が示され、(B)に使用状態が示されている。 図1(B)の鉢部分を横断面図とした上面図である。 本考案に係る植木鉢用支持具を実施するための形態の第2例の斜視図である。 本考案に係る植木鉢用支持具を実施するための形態の第3例の側面断面図である。
以下、本考案に係る植木鉢用支持具を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1,図2は、本考案に係る植木鉢用支持具を実施するための形態の第1例を示すものである。
第1例では、春蘭を育成するような比較的寸の高い植木鉢Pに好適なものを示してある。
第1例は、図1に示すように、起立部材1,支持ロープ2,バネ材3を主要部として構成されている。
起立部材1は、並置される植木鉢Pの並び方向に相対されるもので、方形の板材11の辺縁12が補強のため相対方向へL字形に屈曲された箱形状になっている。上面側の辺縁12には、支持ロープ2の間隔を保持し、支持ロープ2が辺縁12から脱落するのを防止する、あり溝形の支持ロープ受13が設けられている。
この起立部材1は、相対する間隔を維持するために、板材11の4隅にパイプ形のスペースバー4が取付けられている。なお、上側に配設されるスペースバー4は、起立部材1の支持ロープ受13とほぼ同じ高さに設定されている。すなわちスペースバー4は起立部材1の間に上側2本と下側2本の4本が配設されていることになる。
支持ロープ2は、起立部材1の支持ロープ受13の間に一定の間隔を介して平行に掛渡された2本からなるもので、伸縮性を有しない強靱な材質のもの(例えば、金剛打ちナイロンロープ)が選択される。
バネ材3は、起立部材1と支持ロープ2との間に設けられて支持ロープ2にテンションを掛けるもので、トーションコイルスプリングからなる。
このバネ材3は、トーションコイルスプリングの巻部分31が取付軸5によって起立部材1の板材11の外側面に支持され、トーションコイルスプリングの両アーム部分32が支持ロープ2の端末にそれぞれ連結されている。なお、両アーム部分32は、支持ロープ2に有効にテンションが掛かるとともに支持ロープ2の間隔を確保することができるように、支持ロープ2の間隔を広げるように大きく拡開された格好になっている。
第1例を使用するには、図1(B)に示すように、地面や台の上に起立部材1を載せて、起立部材1の間に植栽された植木鉢Pを並べる(図面では、植木鉢Pに植栽されている植物の図示は省略してある。)。
起立部材1の間に並べられた植木鉢Pは、胴部で支持ロープ2の間隔をバネ材3の弾力付勢に抗して押広げることになる。この結果、テンションの掛かった支持ロープ2が湾曲されて植木鉢Pの胴部に圧接することになる。この支持ロープ2の圧接は、植木鉢Pの大きさに関係なく生じて、植木鉢Pを転倒等から防止するように支持する。この支持は、植木鉢Pが鍔を有していることを要件とはしていない。また、支持される植木鉢Pは、底面が地面や台に当接して宙吊りにはなっていない。従って、鍔の有無にかかわらず並置された大きさの異なる植木鉢Pの全てを充分に安定的に支持することができる。
なお、第1例では、両支持ロープ2と上側に配設されるスペースバー4とに掛けられて支持ロープ2の間隔を狭めるアタッチメント6を使用している。
アタッチメント6は、針金等で形成され、中央部に両支持ロープ2が挿通されるリング部61を有するとともに、両端部に上側に配設されるスペースバー4に係止されるフック部62を有している。リング部61の間隔は、支持ロープ2の間隔と一致されている。
このアタッチメント6は、図1(B)に示すように、両支持ロープ2と上側に配設されるスペースバー4とに沿ってスライドさせて、植木鉢Pの胴部によって拡開された両支持ロープ2の間隔を絞るようにして狭めるものである。即ち、支持ロープ2の植木鉢Pの胴部への圧接力を強化することができ、植木鉢Pの支持をより充分に安定的に支持することができる。なお、アタッチメント6が上側に配設されるスペースバー4にも掛けられることで、アタッチメント6が支持ロープ2上で斜めになる等、不測の移動が防止される。従って、植木鉢Pの安定的な支持が不測に解除されるのを防止することができる。なお、支持ロープ2と上側に配設されるスペースバー4とが同じ高さに設定されているため、アタッチメント6に無用の応力が掛からずスライドがスムースになる。
図3は、本考案に係る植木鉢用支持具を実施するための形態の第2例を示すものである。
第2例は、第2のアタッチメント7が設けられている。
第2のアタッチメント7は、針金等で形成され、支持ロープ2の本来の間隔と一致され両端部に支持ロープ2に掛けられるフック部が設けられたもので、第1例のアタッチメント6を簡略化したものである。
この第2のアタッチメント7は、第1例のアタッチメント6とほぼ同様の機能を奏する外に、起立部材1の支持ロープ受13の近くに位置させて、支持ロープ受13からの支持ロープ2の脱落の防止にも寄与することができる。なお、この第2のアタッチメント7を第1例のアタッチメント6と併用することについては、何ら支障はない。
また、第2例では、起立部材1が嵌合される受皿8が使用されている。受皿8が使用されても、前述の各部の機能に支障は生じない。
図4は、本考案に係る植木鉢用支持具を実施するための形態の第3例を示すものである。
第3例は、第1例の起立部材1を台形のアームとしてある。そして、起立部材1であるアームの基部付近に連結バー9を掛渡して、コイルスプリングからなるバネ材3の一端部を固定してある。なお、バネ材3の他端部は、支持ロープ2の端末に連結されている。また、第1例の起立部材1の支持ロープ受13は、棒線材が屈曲加工され起立部材1であるアームの上端部に固定されている。また、スペースバー4については、上側に配設されるものを省略して下側に配設されるもののみとし、連結バー9の間に掛渡されている。
第3例によると、第1例,第2例に比して、構造が簡素化され安価に製造することができる。また、第1例,第2例に比して、風通しが良好になるため、植木鉢Pに植栽されている植物の生育環境を良好にすることができる。
なお、第3例に使用されるアタッチメント6は、上側に配設されるスペースバー4に係止されるフック部62が省略された格好のものとなる。つまり第2のアタッチメント7が利用されることになる。
以上、図示した各例の外に、臨時的な使用を指向する場合には、起立部材1を地面や適当な板等に打込み立設して相対する間隔を維持するためのスペースバー4を省略する構成とすることも可能である。
さらに、1対の起立部材1について、2本2対以上の支持ロープ2を配設して植木鉢Pを2列以上並べる構成とすることも可能である。
さらに、アタッチメント6,第2のアタッチメント7を使用しない場合に、支持ロープ2を植木鉢Pの反対側に掛けるようにして交差させることで、支持ロープ2を植木鉢Pの胴部に強固に圧接させることも可能である。
本考案に係る植木鉢用支持具は、寸胴の植木鉢P、鍔の有る植木鉢P、更に植木鉢Pの横断面形状が非円形である場合など大小、長短様々な形状の植木鉢Pにも適用することが可能である。
1 起立部材
2 支持ロープ
3 バネ材
4 スペースバー
6 アタッチメント

アタッチメント(第2の)
P 植木鉢

Claims (3)

  1. 並置される植木鉢の並び方向に相対される起立部材と、起立部材の間に一定の間隔を介して平行に掛渡された2本の支持ロープと、起立部材と支持ロープとの間に設けられて支持ロープにテンションを掛けるバネ材とからなる植木鉢用支持具。
  2. 請求項1の植木鉢用支持具において、両支持ロープに掛けられて支持ロープの間隔を狭めるアタッチメントを備えていることを特徴とする植木鉢用支持具。
  3. 請求項2の植木鉢用支持具において、相対する起立部材の間隔を維持するスペースバーが支持ロープの掛渡し高さと同じ高さに配設され、アタッチメントがスペースバーにも掛けられることを特徴とする植木鉢用支持具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108328077A (zh) * 2018-05-15 2018-07-27 于旖婧 用于运输盆栽的物流箱

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