JP3183624B2 - 室温硬化性フッ素ポリマー系組成物 - Google Patents

室温硬化性フッ素ポリマー系組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縮合硬化型の室温硬化
性フッ素ポリマー系組成物に関するものであり、特に速
硬化性及び深部硬化性に優れる組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】縮合硬化型の室温硬化性組成物として
は、主鎖がオルガノポリシロキサン構造又はポリオキシ
アルキレン構造からなり、分子鎖両末端に架橋点を有す
るものを主成分とするものが、従来より知られている。
当該組成物は、硬化前は液状であるので加工性に優れて
おり、しかも得られる硬化物は耐熱性、耐候性、電気特
性、加工性等が優れていることから、様々な分野で使用
されている。しかし、耐薬品性、耐溶剤性及び撥油性に
劣るのでその用途が限られる。これに対し、主鎖が含フ
ッ素ポリマー構造からなり、分子鎖の両末端に加水分解
性基を有するフッ素ポリマーを主成分とし、さらに架橋
剤及び場合によっては触媒を含有してなる室温硬化性フ
ッ素ポリマー系組成物が、例えば、特公昭63-61336号公
報、米国特許3950588 号及びヨーロッパ特許0151877 号
に記載されている。これらの組成物の硬化は、前記のフ
ッ素ポリマーの末端に有する加水分解性基と架橋剤とが
大気中の水により脱水縮合して架橋することにより進行
する。この室温硬化性フッ素系ポリマー系組成物は、硬
化前は加工性に優れ、硬化により得られる硬化物は耐熱
性、耐候性、電気特性に優れるばかりでなく、耐薬品
性、耐溶剤性及び撥油性にも優れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の室温硬化性フッ素ポリマー系組成物は、大気中に放
置しても、主鎖がオルガノポリシロキサンやポリオキシ
アルキレンからなるポリマーを主成分とする硬化性組成
物に比べて硬化速度が遅く、特に深部の硬化には長時間
を要する。例えば、前記の硬化性フッ素ポリマー系組成
物を、大気中、室温でその表面から5mmまで硬化させ
るのに、1〜2週間の時間を要する。すなわち、速硬化
性及び深部硬化性が著しく劣るという欠点を有する。こ
れは、大気中の水分がフッ素ポリマー内に透過しにくい
ためである。したがって、本発明の目的は、速硬化性及
び深部硬化性にも優れた室温硬化性フッ素ポリマー組成
物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、次の(A) 〜
(C) の3成分を必須成分として配合することにより、上
記の課題を解決したものである。すなわち、本発明によ
れば、 (A) 主鎖中にパーフルオロポリエーテル構造を有する
か、又はパーフルオロポリエーテル構造とパーフルオロ
アルキレン構造とを有し、かつ分子鎖両末端に加水分解
性シリル基を有する直鎖状フッ素ポリマー化合物、 (B) 1分子中にカルボニル基を少なくとも1個有する有
機化合物、及び、 (C) (C−1)1分子中に第1級アミノ基を少なくとも
1個有する有機化合物及び(C−2)1分子中にプロト
ンを少なくとも1個有し、その水中における酸解離定数
(pKa) が2以下である化合物よりなる群から選ばれる1
種の化合物を含有してなる室温硬化性フッ素ポリマー系
組成物が提供される。
【0005】以下、本発明を詳しく説明する。
【0006】(A) 直鎖状フッ素ポリマー化合物 (A) 成分の直鎖状フッ素ポリマー化合物(以下、フッ素
ポリマー(A) という)は、該組成物の主成分である。
【0007】このフッ素ポリマー(A) の好ましい例は、
下記の一般式(1): Y-[ R1 -( Rf -R2 ) a -Rf -R1]-Y (1) 〔式中、Rf は2価のパーフルオロポリエーテル基であ
るか、又は2価のパーフルオロポリエーテル基とパーフ
ルオロアルキレン基との組合せからなる2価の基であ
り、R1 及びR2 は同一でも異なってもよく、置換又は
非置換の2価炭化水素基(ただし、該炭化水素基は酸素
原子、窒素原子及びケイ素原子の1種又は2種以上を含
んでもよい)であり、aは0以上の整数であり、Yは加
水分解性シリル基である〕で示されるものである。前記
Rf において、パーフルオロアルキレン基としては、例
えば、一般式(2): −Cp2p− (2) 〔ただし、pは1〜10の整数であり、好ましくは1〜6
の整数である〕で示す直鎖状又は分岐状のものが挙げら
れる。
【0008】また、前記Rfにおいて、2価のパーフル
オロポリエーテル基としては、一般式(3) : -(Rf '-O) q - (3) 〔式中、複数のRf' は同一又は異なり、炭素原子数1
〜6、好ましくは炭素原子数1〜3の直鎖状又は分岐状
のパーフルオロアルキレン基であり、qは1〜500 の整
数、好ましくは2〜400 の整数、さらに好ましくは10〜
200 の整数である〕で示すものが挙げられる。一般式
(3) において、式:-(Rf '-O) - の構造単位の具体例と
しては、-CF2O-, -CF2CF2O-, -CF2CF2CF2O-, -CF(CF3)C
F2O-, -CF2CF2CF2CF2O-,-CF2CF2CF2CF2CF2CF2O-, 及び
-C(CF3)2O-等が挙げられる。特に好ましいのは、-CF2O
-, -CF2CF2O-, -CF2CF2CF2O- 及び -CF(CF3)CF2O- であ
る。
【0009】Rf の具体例としては、 -[CF(CF3)OCF2]
3[CF2OCF(CF3)]2-,-[CF(CF3)OCF2]15[CF2OCF(CF3)]15-,
-[CF(CF3)OCF2] m [CF2OCF(CF3)]n -〔ただし、n+m
は平均値で38である〕,-CF2CF2OCF2(CF2)2CF2OCF2CF2
-,-CF2CF2OCF2CF(CF3)OCF2(CF2)2CF2O-CF(CF3)CF2OCF2C
F2-,-CF2(OCF2CF2) n (OCF2)mOCF2-〔ただし、nは平均
値で5〜50の整数、mは平均値で1〜10の整数であ
る〕,-CF(CF3)[OCF(CF3)CF2] n (OCF2)mOCF(CF3)-〔た
だし、nは平均値で5〜50の整数、mは平均値で1〜10
の整数である〕,-CF2CF2(OCF2CF2CF2) n OCF2CF2 -〔た
だし、nは平均で5〜100 の整数である〕,-[CF(CF3)OC
F2]n [CF2OCF(CF3)]m-〔ただし、n+mは平均値で2〜
200の整数、好ましくは30〜110 の整数である〕及び-
[CF(CF3)OCF2]n (CF2)2 [CF2OCF(CF3)]m -〔ただし、n
+mは平均値で20〜110 の整数である〕が挙げられる。
【0010】R1 及びR2 は、炭素原子数1〜20の置換
又は非置換の2価炭化水素基が好ましく、特に炭素原子
数2〜10の炭化水素基が好ましい。具体的には、メチレ
ン基、エチレン基、プロピレン基、メチルエチレン基、
ブチレン基、ヘキサメチレン基等のアルキレン基; シク
ロヘキシレン基等のシクロアルキレン基; フェニレン
基、トリレン基、キシリレン基、ナフチレン基、ビフェ
ニレン基等のアリーレン基;これらの基の水素原子の一
部又は全部をハロゲン原子で置換した基;及び置換又は
非置換のアルキレン基とアリーレン基の組合せが例示さ
れる。
【0011】R1 及びR2 は、その構造中に酸素原子、
窒素原子及びケイ素原子の1種又は2種以上を含んでも
よい。この場合、酸素原子、窒素原子及びケイ素原子
は、それぞれ、−O−又は−CO−結合;−NR’−結
合〔R’は、水素原子、アリール基又は炭素原子数1〜
8、特に1〜6のアルキル基である〕;下記に示すよう
な直鎖状又は環状のオルガノシロキシ基・オルガノシリ
レン基として炭化水素基内に又は炭化水素基の末端に存
在することができる。
【0012】
【化1】 〔ただし、R''は炭素原子数1〜8の置換又は非置換の
1価炭化水素基であり、R''' は前記R1 及びR2 と同
様のアリーレン基又は炭素原子数1〜6のアルキレン基
であり、nは0〜10の整数、好ましくは0〜5の整数
である。〕 上記のR''としては、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert-
ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアル
キル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロ
ヘプチル基等のシクロアルキル基;ビニル基、アリル
基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、イ
ソブテニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基等の
アルケニル基;フェニル基、トリル基、キシリル基、ナ
フチル基等のアリール基;ベンジル基、フェニルエチル
基、フェニルプロピル基等のアラルキル基;及びこれら
の基の水素原子の一部又は全部をハロゲン原子で置換し
た基(例えば、クロロメチル基、ブロモエチル基、クロ
ロプロピル基、トリフルオロプロピル基)が挙げられ
る。
【0013】R1 及びR2 の具体例として、下記の基を
例示することができる。
【化2】
【0014】
【化3】
【0015】
【化4】
【0016】
【化5】
【0017】
【化6】
【0018】
【化7】
【0019】一般式(1) におけるaの範囲は、通常、0
以上であり、好ましくは0〜10、特に好ましくは0〜5
である。
【0020】該フッ素ポリマー(A) の両末端に有する加
水分解性シリル基としては、例えば、下記一般式(4) : −SiR''3-b b (4) 〔ここで、Xは加水分解性基であり、R''は前記と同じ
意味であり、bは1〜3の整数である〕で示されるもの
がある。一般式(4) の加水分解性基(X) としては、カル
ボキシル基、ケトオキシム基、アルコキシ基、アルケノ
キシ基、アミノ基、アミノキシ基、アミド基及びフッ
素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子を例示するこ
とができる。
【0021】(A) 成分の直鎖状化合物は、25℃におい
て、通常25〜1,000,000 cSt、好ましくは100 〜100,000
cStの粘度であればよい。この粘度が低すぎると物理的
強度に優れた硬化物が得られないことがある。逆に、粘
度が高すぎると、得られる組成物の粘度が高く、その結
果、組成物の使用時における作業性が悪くなることがあ
る。
【0022】(B) カルボニル基含有有機化合物 (B) 成分のカルボニル基含有有機化合物( 以下、カルボ
ニル化合物(B) という) は、分子中にカルボニル基を少
なくとも1 個有する必要がある。
【0023】本発明の組成物は、従来の縮合硬化型の室
温硬化性フッ素ポリマー系組成物と異なり、架橋に必要
とする水を大気中から供給するだけではなく、この(B)
成分が後述する(C−1)成分と以下の反応式: R3 2C=O + H2 NR4 −−→ R3 C =NR4 + H2 O で表される脱水縮合反応によっても、或いは後述する
(C−2)成分を触媒として、以下の反応式:
【0024】
【化8】
【0025】〔式中、R5 および R6 は水素原子又は
有機基である〕で表される脱水縮合反応によっても組成
物中に水を供給する。したがって、水が組成物中の深部
にも直接生じるため、深部においても迅速に硬化させる
ことができる。
【0026】カルボニル化合物(B) としては、例えばア
セトン、メチルエチルケトン、アセトフェノン、アセチ
ルアセトン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プ
ロピオン酸メチル、アクリル酸エチル、ブチロラクト
ン、アセト酢酸エチル等のエステル類;ジメチルホルム
アミド、ジエチルアセトアミド、ブチロラクタム等のア
ミド類;酢酸、プロピオン酸、安息香酸等のカルボン酸
類;アセトアルデヒド、n-ブチルアルデヒド、ベンズア
ルデヒド等のアルデヒド類;カルボニル基を官能基とし
て有するシランカップリング剤;カルボニル基を有する
ポリマー及びオリゴマー;およびこれらの化合物の水素
原子の一部または全部がハロゲン原子で置換されたもの
が挙げられる。
【0027】ここで、カルボニル化合物(B) は後述する
アミノ化合物(C−1)と反応させるときの立体障害性
を考慮すると、カルボニル化合物(B) のカルボニル基の
α位にある炭素原子は、1級、2級又は芳香族環の一部
であることが好ましい。当該炭素原子が3級であると、
立体障害性により所望の効果を得られない場合がある。
また、このカルボニル化合物(B)は、後述するプロト
ンを有する化合物(C−2)との脱水縮合反応性を考慮
すると、カルボニル化合物(B) のカルボニル基に隣接す
る炭素原子の一つは、1級炭素原子であることが好まし
い。この隣接する炭素原子のすべてが2級もしくは3級
の炭素原子または芳香族環の一部であると、反応性が劣
り所望の効果を得られない場合がある。したがって、カ
ルボニル化合物(B) の好ましい例は、アセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、2−ペンタノ
ン、3−ペンタノン、2−ヘキサノン、2−ヘプタノ
ン、アセトフェノン、シクロヘキサノン、アセチルアセ
トン、アセト酢酸エチル、アセトアルデヒド、n−ブチ
ルアルデヒド、ベンズアルデヒド、ヘキサクロロアセト
ンおよびパーフルオロ−3−ペンタノンであり、特に好
ましくは、アセトン、メチルエチルケトン、2−ペンタ
ノン、シクロヘキサノン、アセト酢酸エチル、アセチル
アセトン、ヘキサクロロアセトンおよびパーフルオロ−
3−ペンタノンである。カルボニル化合物(B) はこれら
の有機化合物の1種類に限定されず、2種類以上使用し
てもよい。
【0028】カルボニル化合物(B) の量は、フッ素ポリ
マー(A) 100 gに対して、カルボニル基換算で0.001 〜
0.5 モル、好ましくは0.01〜0.2 モルとなる量が適当で
ある。カルボニル基が少なすぎると、深部硬化性を十分
に発現できないことがある。逆に、多すぎると、硬化
後、目的とするゴム強度、弾性のような物性を得ること
ができないことがある。
【0029】(C−1)アミノ基含有有機化合物 (C−1)成分のアミノ基含有有機化合物(以下、アミ
ノ化合物(C−1)という) は、分子中に少なくとも1
個のアミノ基を有する必要がある。このようなアミノ化
合物(C−1)としては例えば、メチルアミン、エチル
アミン、ブチルアミン、エチレンジアミン、アニリン等
のアミン類;アミノ基を有するγ- アミノプロピルトリ
エトキシシラン等のシランカップリング剤;及びアミノ
基を有するポリマー及びオリゴマー等が挙げられる。
【0030】前述のようにアミノ化合物(C−1)とカ
ルボニル化合物(B) とを反応させるときの立体障害性を
考慮すると、アミノ化合物(C−1)のアミノ基のα位
にある炭素原子は、1級、2級又は芳香族環の一部であ
ることが好ましい。当該炭素原子が3級であると、立体
障害性により所望の効果を得られない場合がある。した
がって、アミノ化合物(C−1)としては例えば、エチ
ルアミン、ブチルアミン、シクロヘキシルアミン、エチ
レンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ベンジルアミ
ン、アニリン、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン、
α−アミノプロピルトリエトキシシラン及びγ−アミノ
プロピルメチルポリシロキサンが好ましい。
【0031】また、アミノ化合物(C−1)はこれら有
機化合物の1種類に限定されず、2種類以上使用しても
よい。アミノ化合物(C−1)の量は、化合物(A) 100
gに対して、アミノ基換算で通常、0.001 〜0.5 モル、
好ましくは0.01〜0.2 モルになる量が適当である。アミ
ノ基量が少なすぎると、深部硬化性を十分に発現できな
いことがある。逆に多すぎると、硬化後、目的とするゴ
ム強度、弾性等の物性を得ることができないことがあ
る。
【0032】(C−2)プロトンを有する化合物 (C−2)成分は、カルボニル化合物(B) の縮合反応に
触媒として作用するものであり、1分子中にプロトンを
少なくとも1個有し、その水中における酸解離定数(pK
a) が2以下の化合物であることを必要とする(以下、
この化合物を触媒(C−2)という)。pKa が2を超え
る化合物の場合、酸性度、すなわち、プロトンの解離度
が小さく、カルボニル化合物(B) の縮合反応に有効に作
用しない。触媒(C−2)としては、例えばマレイン
酸、5−アミノサリチル酸、2,4−ジニトロ安息香
酸、ニトロ酢酸、シュウ酸等のカルボン酸;ピクリン酸
等のフェニルアルコール;ジクロロ酢酸、トリクロロ酢
酸、ジフルオロ酢酸、トリフルオロ酢酸、ペンタフルオ
ロ酪酸等のカルボニル基のα位炭素の一部または全部が
ハロゲン原子で置換されたカルボン酸;塩化水素、臭化
水素、ヨウ化水素等のハロゲン化水素酸;および亜硫
酸、硫酸、硝酸、次亜塩素酸、過塩素酸、過ヨウ素酸、
過マンガン酸、p−トルエンスルホン酸、フルオロ硫
酸、トリフルオロメタンスルホン酸等のオキソ酸が挙げ
られる。これらの化合物の中で、フッ素により変性され
ているものは、フッ素ポリマー(A) との相溶性に優れる
ため好ましい。また、ハロゲン化水素酸およびオキソ酸
は、取扱いが危険であるため、ほかのカルボン酸類のほ
うが好ましい。したがって、最も好ましいものは、ジフ
ルオロ酢酸、トリフルオロ酢酸、ペンタフルオロ酪酸等
のカルボニル基のα位炭素の一部または全部がフッ素原
子で置換されたカルボン酸である。触媒(C−2)はこ
れら有機化合物の1種類に限定されず、2種類以上使用
してもよい。
【0033】触媒(C−2)の量は、フッ素ポリマー
(A) 100 gに対して、0.0001〜0.2 モルが好ましく、よ
り好ましくは0.001 〜0.1 モルである。この触媒量が少
なすぎると、深部硬化性を十分に発現できないことがあ
る。逆に、多すぎると、硬化後、目的とするゴム強度、
弾性のような物性を得ることができないことがある。
【0034】その他の配合剤 本発明の室温硬化性組成物には硬化物の物性を調整する
等のために、種々の配合剤を添加することも可能であ
る。例えば、有機スズエステル、有機チタン酸エステ
ル、テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキシシラ
ン等の縮合触媒;メチルトリメトキシシラン、メチルト
リプロペノキシシラン、ビニルトリブタノキシムシラ
ン、メチルトリアセトキシシラン等の保存安定剤;煙霧
質シリカ、沈降性シリカ、二酸化チタン、酸化アルミニ
ウム、石英粉末、炭素粉末、タルク、ベントナイト等の
補強剤;アスベスト、ガラス繊維、有機繊維等の繊維質
充填剤;顔料、染料等の着色剤;ベンガラ、酸化セリウ
ム等の耐熱性向上剤;耐寒性向上剤;脱水剤;防錆剤;
トリオルガノシロキシ単位及びSiO2 単位からなる網
状ポリシロキサン等の液状補強剤;及びγ−グリシドキ
シプロピルトリエトキシシラン等の接着性向上剤が挙げ
られる。
【0035】室温硬化性組成物の調製 本発明の第一室温硬化性組成物を1液型として調製する
場合、前記の(A),(B)及び(C) 成分及び必要に応じてそ
の他の配合剤を乾燥雰囲気中で均一に混合することによ
り、該組成物を得ることができる。そして、当該組成物
を硬化前の状態で保存するために、カルボニル化合物
(B) 又は成分(C) をマイクロカプセル化することも可能
である。また、上記組成物を2液型として調製する場
合、例えば、フッ素ポリマー(A)の一部及びカルボニル
化合物(B) を含む液と、フッ素ポリマー(A) の残部及び
成分(C) を含む液との2液梱包とし、硬化物を使用する
ときにこれら2液を混合する。この2液型は、例えば、
二連カートリッジに同体積ずつ梱包し、ミキサー付きノ
ズルより混合しながら押し出しするというように、2液
を1:1に配分することも可能であるので、作業しやす
いという効果がある。混合時の温度は、室温〜60℃の範
囲がよい。
【0036】
【実施例】本発明の条件を満たす実施例及び条件を満た
さない比較例により、本発明を具体的に説明する。なお
実施例の式中、Meはメチル基、Phはフェニル基を表
す。
【0037】〔実施例1〕室温硬化性組成物の調製 下記式:
【0038】
【化9】 〔式中、aは平均値1であり、Rfは式:
【0039】
【化10】 (ここで、m+nは平均値で38である)で表され、R2
【0040】
【化11】 で表される2価の基である〕
【0041】 で示される直鎖状化合物〔粘度34200 cSt(25℃) 、分子鎖両末端がトリメトキシ シリル基で封鎖〕 100 g メチルエチルケトン(カルボニル基換算で0.03モル) 2.16g ノルマルブチルアミン(アミノ基換算で0.03モル) 2.19g ジブチルスズジラウレート 0.2 g 沈降性シリカ 25g 煙霧質シリカ 4g 及び ビニルトリメトキシシラン 1g を無水の状態で混合して、室温硬化性組成物を調製し
た。速硬化性の試験 得られた組成物の速硬化性を試験するため、当該組成物
を深さ2mmの型に流し込んで成形した。次に、得られ
たシートを20℃、50%RHの雰囲気下で24時間放置し
た。24時間後、シート全体の硬化が確認された。そし
て、当該硬化物のゴム物性を、JIS-K-6301に準拠して測
定した。その結果、硬さは55(JIS-Aに規定されたスプリ
ング式硬さ試験機A型で測定) 、伸びは120%、そして、
引張強度は28(Kgf/cm2) であった。深部硬化性の試験 得られた組成物の深部硬化性を試験するため、当該組成
物を直径20mm、長さ100 mmのガラス製円筒管に注入
した。次に、この円筒管を20℃、50%RHの雰囲気下で
24時間放置した。この円筒管を破壊して、組成物を取り
出したところ、硬化により生成したゴム状部分の厚み
は、100mm であった。
【0042】〔比較例1〕メチルエチルケトン及びノル
マルブチルアミンを使用しなかった以外は実施例1と同
じ方法で組成物を調製し、この組成物について実施例1
と同様の条件で試験を行った。しかし、当該実験条件で
は、得られる組成物はゴム状にほとんど硬化しないた
め、硬化物のゴム物性を測定できなかった。また、得ら
れた組成物を円筒管内で硬化させ、当該硬化物のゴム状
部分の厚みを測定した。その結果は0.6 mmであった。
【0043】〔実施例2〕 下記式:
【0044】
【化12】 〔式中、aは平均値3であり、Rfは式:
【0045】
【化13】 (ここで、m+nは平均値で38である)で表され、R2
【0046】
【化14】 で表される2価の基である〕
【0047】 で示される直鎖状化合物〔粘度32500 cSt (25℃)、分子鎖末端がメチルジイソ プロペノキシシリル基で封鎖〕 100 g メチルエチルケトン(カルボニル基換算で0.02モル) 1.44g γ−アミノプロピルトリエトキシシラン(アミノ基換算で0.02モル) 4.42g ジブチルスズジラウレート 0.2 g 煙霧質シリカ 8g 及び ビニルトリメトキシシラン 1g を無水の状態で混合して室温硬化性組成物を調製した。
得られた組成物の速硬化性を試験するため、実施例1と
同様の条件で試験を行った。そして、得られた硬化物の
ゴム物性をJIS-K-6301に準拠して測定した。その結果を
表1に示す。
【0048】〔実施例3〕 下記式:
【0049】
【化15】 〔式中、aは平均値2であり、Rfは式:
【0050】
【化16】 (ここで、m+nは平均値で38である)で表され、R2
【0051】
【化17】 で表される2価の基である〕
【0052】 で示される直鎖状化合物〔粘度84700 cSt (25℃)、分子鎖両末端がトリメトキ シシリル基で封鎖〕 100 g シクロヘキサノン(カルボニル基換算で0.02モル) 1.96g シクロヘキシルアミン(アミノ基換算で0.02モル) 1.98g ジブチルスズジオクトエート 0.5 g 煙霧質シリカ 8g 及び メチルトリ(メチルエチルケトオキシミノ)シラン 2g を無水の状態で混合して室温硬化性組成物を調製した。
得られた組成物の速硬化性を試験するため、実施例1と
同様の条件で試験を行った。そして、得られた硬化物の
ゴム物性をJIS-K-6301に準拠して測定した。その結果を
表1に示す。
【0053】〔実施例4〕 下記式:
【0054】
【化18】 〔式中、Rfは式:
【0055】
【化19】 (ここで、m+nは平均値で94である)で表される2価の基である〕
【0056】 で示される直鎖状化合物〔粘度18700 cSt (25℃)、分子鎖両末端がトリメトキ シシリル基で封鎖〕 100 g シクロヘキサノン(カルボニル基換算で0.025 モル) 2.45g ノルマルブチルアミン(アミノ基換算で0.025 モル) 1.83g ジブチルスズジメトキサイド 0.2 g コロイダル炭酸カルシウム 50g 及び ビニルメトキシシラン 1g を無水の状態で混合して室温硬化性組成物を調製した。
得られた組成物の速硬化性を試験するため、実施例1と
同様の条件で試験を行った。そして、得られた硬化物の
ゴム物性をJIS-K-6301に準拠して測定した。その結果を
表1に示す。
【0057】〔実施例5〕 下記式:
【0058】
【化20】 〔式中、aは平均値2であり、Rfは式:
【0059】
【化21】 (ここで、m+nは平均値で38である)で表され、R2
【0060】
【化22】 で表される2価の基である〕
【0061】 で示される直鎖状化合物〔粘度24200 cSt (25℃)、分子鎖両末端がトリメトキ シシリル基で封鎖〕 100 g シクロヘキサノン(カルボニル基換算で0.025 モル) 2.45g ノルマルブチルアミン(アミノ基換算で0.025 モル) 1.83g ジブチルスズジメトキサイド 0.2 g コロイダル炭酸カルシウム 30g 煙霧質シリカ 6g 及び ビニルメトキシシラン 1g を無水の状態で混合して室温硬化性組成物を調製した。
得られた組成物の速硬化性を試験するため、実施例1と
同様の条件で試験を行った。そして、得られた硬化物の
ゴム物性をJIS-K-6301に準拠して測定した。その結果を
表1に示す。
【0062】
【表1】
【0063】〔実施例6〕 実施例1で用いた直鎖状化合物〔粘度34200 cSt(25℃) 、分子鎖両末端がトリ メトキシシリル基で封鎖〕 100 g シクロヘキサノン(0.06モル) 5.88g トリフルオロ酢酸(0.006モル) 0.68g ジブチルスズジラウレート 0.2 g 沈降性シリカ 25g 煙霧質シリカ 4g および ビニルトリメトキシシラン 1g を無水の状態で混合して、室温硬化性組成物を調製し
た。速硬化性の試験 得られた組成物の速硬化性を試験するため、深さ2mm
の型に流し込んで成形した。さらに、20℃、50%RHの
雰囲気下で48時間放置したところ、48時間後、シート全
体の硬化が確認された。硬化物のゴム物性を、JIS-K-63
01に準拠して測定した。その結果、硬さは54(JIS-A の
スプリング式硬さ試験機A 型で測定) 、伸びは140%、そ
して、引張強度は23(Kgf/cm2) であった。深部硬化性の試験 得られた組成物の深部硬化性を試験するため、直径20m
m、長さ100 mmのガラス製円筒管に注入した。さら
に、20℃、50%RHの雰囲気下で48時間放置し、その
後、円筒管を破壊して、組成物を取り出したところ、硬
化により生成したゴム状部分の厚みは、100mm であっ
た。
【0064】〔比較例2〕比較例1で調製した組成物に
ついて実施例6と同様の条件で試験を行った。しかし、
速硬化性の試験では、組成物はほとんど硬化しなかった
ため、硬化物のゴム物性を測定できなかった。また、深
部硬化性の試験では、ゴム状に硬化した部分の厚みは0.
6 mmであった。
【0065】〔実施例7〕 下記式:
【0066】
【化23】 〔式中、aは平均値2であり、Rfは、式:
【0067】
【化24】 (ここで、m+nは平均値で38である)で表され、R2 は、式:
【0068】
【化25】 で表される2価の基である〕
【0069】 で示される直鎖状化合物〔粘度75500 cSt (25℃)、分子鎖両末端がメチルジイ ソプロペノキシシリル基で封鎖〕 100 g メチルエチルケトン(0.05モル) 3.60g p−トルエンスルホン酸(0.01モル) 1.72g ジブチルスズジラウレート 0.2 g 煙霧質シリカ 8g および ビニルトリメトキシシラン 1g を無水の状態で混合して室温硬化性組成物を調製した。
得られた組成物の速硬化性を、実施例6と同様の条件で
試験した。そして、得られた硬化物のゴム物性をJIS-K-
6301に準拠して測定した。その結果を表2に示す。
【0070】〔実施例8〕 下記式:
【0071】
【化26】 〔式中、aは平均値2であり、Rfは、式:
【0072】
【化27】 (ここで、m+nは平均値で38である)で表され、R2 は、式:
【0073】
【化28】 で表される2価の基である〕
【0074】 で示される直鎖状化合物〔粘度27300 cSt (25℃)、分子鎖両末端がメチルジア セトキシシリル基で封鎖〕 100 g アセト酢酸エチル(0.04モル) 5.12g 下記式: CF3CF2CF2OCF(CF3)COOH で示されるカルボン酸(0.01 モル) 3.30g 粉砕シリカ 40g および メチルトリアセトキシシラン 1.5 g を無水の状態で混合して室温硬化性組成物を調製した。
得られた組成物の速硬化性を、実施例6と同様の条件で
試験した。そして、得られた硬化物のゴム物性をJIS-K-
6301に準拠して測定した。その結果を表2に示す。
【0075】〔実施例9〕 下記式:
【0076】
【化29】 〔式中、Rfは式:
【0077】
【化30】 (ここで、m+nは平均値で94である)で表される2価
の基である〕
【0078】 で示される直鎖状化合物〔粘度20600 cSt (25℃)、分子鎖両末端がメチルジア セトキシシリル基で封鎖〕 100g シクロヘキサノン(0.05モル) 4.90 g 下記式: CF3CF2CF2OCF(CF3)COOH で示されるカルボン酸(0.01 モル) 3.30g ジブチルスズジメトキサイド 0.2 g 煙霧質シリカ 10g および メチルトリアセトキシシラン 1.5 g を無水の状態で混合して室温硬化性組成物を調製した。
得られた組成物の速硬化性を、実施例6と同様の条件で
試験した。そして、得られた硬化物のゴム物性をJIS-K-
6301に準拠して測定した。その結果を表2に示す。
【0079】
【表2】
【0080】
【発明の効果】本発明の室温硬化性フッ素ポリマー系組
成物は、耐熱性、耐候性、電気特性、加工性、耐薬品
性、耐溶剤性及び撥油性に優れるばかりでなく、従来の
この種の組成物が劣っていた速硬化性及び深部硬化性に
も優れている。したがって、自動車用オイルシール材、
化学装置のシーリング材、電気電子用シーリング材、ポ
ッティング材等に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08K 5/17 C08K 5/17 (72)発明者 樽見 康郎 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (72)発明者 木村 恒雄 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (72)発明者 荒井 正俊 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (56)参考文献 特開 平7−166078(JP,A) 特開 平7−53919(JP,A) 特開 平5−279570(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) 主鎖中にパーフルオロポリエーテル構
    造を有するか、又はパーフルオロポリエーテル構造とパ
    ーフルオロアルキレン構造とを有し、かつ分子鎖両末端
    に加水分解性シリル基を有する直鎖状フッ素ポリマー化
    合物、 (B) 1分子中にカルボニル基を少なくとも1個有する有
    機化合物、 及び、 (C) (C−1)1分子中に第1級アミノ基を少なくとも
    1個有する有機化合物及び (C−2) 1分子中にプロト
    ンを少なくとも1個有し、その水中における酸解離定数
    (pKa) が2以下である化合物よりなる群から選ばれる1
    種の化合物を含有してなる室温硬化性フッ素ポリマー系
    組成物。
  2. 【請求項2】(A) 成分が、下記の一般式: Y-[ R1 -( Rf -R2 ) a -Rf -R1]-Y 〔式中、Rf は2価のパーフルオロポリエーテル基であ
    るか、又は2価のパーフルオロポリエーテル基とパーフ
    ルオロアルキレン基との組合せからなる2価の基であ
    り、R1 及びR2 は同一でも異なってもよく、置換又は
    非置換の2価炭化水素基(ただし、該炭化水素基は酸素
    原子、窒素原子及びケイ素原子の1種又は2種以上を含
    んでもよい)であり、aは0以上の整数であり、Yは加
    水分解性シリル基である〕で示される化合物である、請
    求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の組成物を硬化させ
    ることにより得られる硬化物
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