JP3180160U - 細長い荷物用通函 - Google Patents

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裕 高原
充弘 岡本
幹雄 出口
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TRI-WALL JAPAN CO., LTD.
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Abstract

【課題】細長い荷物の輸送時には収容効率が高く、返送時には小形化可能でスペース効率が高い通函を提供する。
【解決手段】輸送時には平面視矩形状となる、強化段ボール製の前後左右の側板からなり、輸送時に対向する前後一対の側板の上辺に左右方向に伸びる切欠き部が形成され、上下多段に連結可能であり、返送時には折り畳み可能な矩形筒体2,3と、前記切欠き部に着脱可能に装着され、上面に荷物Wの保持溝が左右に並設された緩衝材4と、分解・組立可能な強化段ボール製の外箱5とを備え、前後の緩衝材4,4間に荷物Wを架け渡して保持し、上下多段に連結された矩形筒体2,3により荷物Wを上下左右に多数保持した荷物保持体Aを形成し、荷物保持体Aを外箱5内に収容した状態で輸送し、荷物Wを取り出した後に、矩形筒体2,3を折り畳み、分解した外箱5内に折り畳んだ矩形筒体2,3を収容して返送する。
【選択図】図8

Description

本考案は、細長い荷物を多数収容してこれらが干渉しないように保持しながら輸送する通函に関するものである。
機械部品又は電装品等の荷物を多数収容し、これらの荷物同士が干渉しない状態を保持して輸送し、荷物を取り出した後に空荷で返送され、このような輸送及び返送を繰り返して長期間にわたって使用される、工場間等を往復する通函(通い箱)として、底板、側板、正面板及び蓋をスチール板により形成し、底板及び側板の内面に固着した発泡スチロール製の緩衝材により荷物(自動車のドアパネル等)を受けるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、通函ではないが、多数の荷物を収容し、これらの荷物同士が干渉しない状態を保持して輸送し、部品供給先で廃棄する梱包箱として、廃棄処理に適するように梱包箱を構成する底側トレー及び上側トレー並びに前後左右の壁並びに緩衝材を全て段ボールにより形成し、底側トレー及び壁に取り付けられた段ボール製の緩衝材により荷物(自動車の略L字形状のドアサッシュ等)を受けるものがある(例えば、特許文献2参照。)。
実開昭62−54992号公報 特開2004−262507号公報
特許文献1のようなスチール板製の通函では、重量が嵩むとともに、通函を返送する際のスペース効率が悪くなる。
また、特許文献2のような段ボール製の梱包箱を通函とすることを考えた場合、一般的な段ボールでは耐久性が劣るため強化段ボールにする必要があり、特許文献2のような底側トレー及び上側トレー並びに前後左右の壁を強化段ボール製としてこれらを分離した状態で返送すると、返送時の荷造り作業が面倒になる。
さらに、従来の通函や梱包箱では、輸送する荷物が、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線を束にして集合部品とした自動車用ワイヤーハーネス(ケーブルハーネス)等の細長い物である場合に、これらの細長い荷物同士の擦れ等による損傷を防止しながら、より多数のものを効率的に収容することができない。
さらにまた、強化段ボールに例えば円弧状の受け溝を形成して前記ワイヤーハーネスを受けるようにすると、強化段ボールはライナーの腰が非常に強いため、前記ワイヤーハーネスの電線保護チューブの塗装が剥がれたり傷付く場合があるとともに、機種変更等により前記ワイヤーハーネスの形状(例えば太さ等)が変更になった際における対応が困難である。
そこで、本考案が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、細長い荷物を輸送する際には収容効率が高く、返送する際には容易に小形化することができてスペース効率が高く、自動車用ワイヤーハーネス等の収容において電線保護チューブの塗装が剥がれたり傷付くことを無くすことができ、形状変更にも容易に対応することができる、細長い荷物用通函を提供する点にある。
本考案に係る細長い荷物用通函は、前記課題解決のために、細長い荷物を多数収容し、前記荷物同士が干渉しない状態を保持して輸送し、前記荷物を取り出した後に空荷で返送される通函であって、輸送時には平面視矩形状となる、強化段ボール製の前後左右の側板からなり、輸送時に対向する前後一対の側板の上辺に左右方向に伸びる切欠き部が形成され、上下多段に連結可能であり、返送時には折り畳み可能な複数の矩形筒体と、前記矩形筒体の前後の切欠き部に着脱可能に装着され、上面に前記荷物を保持するための前後方向の保持溝が左右に並設された前後の緩衝材と、分解・組立可能又は折り畳み可能な強化段ボール製の外箱とを備え、前記前後の緩衝材間に前記荷物の長手方向の中間部分を架け渡した状態として前記荷物を保持し、上下多段に連結された複数の前記矩形筒体により前記荷物を上下左右に離間した状態で多数保持した荷物保持体を形成し、前記荷物保持体を前記外箱内に収容した状態で輸送し、前記荷物保持体から前記荷物を取り出した後に、前記矩形筒体を折り畳み、分解した前記外箱又は折り畳んだ前記外箱内に折り畳んだ前記矩形筒体を収容して返送することを特徴とする。
このような構成によれば、輸送の際には、矩形筒体の前後の緩衝材間に細長い荷物の長手方向の中間部分を架け渡した状態で前記荷物が左右に離間した状態で保持され、矩形筒体が上下多段に連結可能であることから、矩形筒体を上下多段に連結して積層することにより前記荷物が上下に離間した状態で保持され、このような前記荷物を上下左右に離間した状態で多数保持した荷物保持体を容易に形成することができるので、より多数の細長い荷物を効率的に収容しながら、これら荷物の擦れ等による損傷を防止することができるとともに、輸送の際の荷造り作業が容易になる。
その上、返送の際には、分解した外箱又は折り畳んだ外箱内に矩形筒体を折り畳んで収容することができるので、通函を返送する際のスペース効率が高くなるとともに、返送の際の荷造り作業が容易になる。
その上さらに、矩形筒体及び外箱が強化段ボール製であるので、軽量化を図りながら、輸送及び返送を繰り返して長期間にわたって使用される通函としての耐久性を確保することができる。
その上、緩衝材が矩形筒体に着脱可能に装着されるので、機種変更等により細長い荷物の形状(例えば太さ等)が変更になった際には、その変更仕様に適合した緩衝材に付け替えることのみで使用を継続することができるとともに、緩衝材が傷んだ際には、緩衝材のみを容易に交換して使用を継続することができる。
ここで、前記緩衝材の下面中央に長手方向に伸びる係合溝を形成し、前記係合溝を前記切欠き部が形成された前記側板の上辺に外嵌してなると好ましい。
このような構成によれば、緩衝材の着脱が非常に容易になるとともに、簡素な構成により製造コストを低減することができる。
また、前記外箱が、平面視矩形状底板の前後左右の端縁から上方へ立起するフランジ部が形成され、前記底板の下面にパレットが固定された底板体と、輸送時には平面視コ字状で前記底板体のフランジ部に内接し、返送時には折り畳み可能な、左右又は前後一対の側板体と、平面視矩形状蓋板の前後左右の端縁から下方へ立起する、輸送時には前記側板体に外接するフランジ部が形成された蓋板体とにより構成されると好ましい。
このような構成によれば、輸送の際には、底板体の上に荷物保持体を載置した状態で側板体を底板体のフランジ部に内接するように配置し、蓋板体のフランジ部が側板体に外接するように蓋板体を被せて梱包ベルト等により括ることにより荷造りが完了し、返送の際には、底板体の上に折り畳んだ矩形筒体及び側板体を載置し、底板体のフランジ部に蓋板体のフランジ部を当接させるように蓋板体を被せて梱包ベルト等により括ることにより荷造りが完了するので、荷造り作業がさらに容易になる。
その上、底板の下面にパレットが固定されているので、輸送又は返送の際における、工場、トラック、コンテナ又は倉庫等における荷役作業が容易になる。
さらに、輸送時に最下段の前記矩形筒体を前記外箱内で前後方向に位置決めする、上面を開口した平面視矩形状の位置決め用箱体を、最下段の前記矩形筒体の前後に備え、最下段の前記矩形筒体に当接する前記位置決め用箱体の側板の上辺に左右方向に伸びる切欠き部を形成してなると好ましい。
このような構成によれば、細長い荷物を上下左右に離間した状態で多数保持した荷物保持体が、最下段の矩形筒体の前後に備えた位置決め用箱体により、外箱内で前後方向に位置決めされた状態が保持されるので、輸送の際における振動等によるガタツキを防止することができる。
その上、最下段の矩形筒体に当接する位置決め用箱体の側板の上辺に左右方向に伸びる切欠き部が形成されているので、返送の際には、前記切欠き部内に折り畳んだ矩形筒体等を収容することにより、輸送の際におけるガタツキを防止する位置決め用箱体を備えた構成でありながら、通函を返送する際の高いスペース効率を維持することができる。
さらにまた、前記荷物が自動車用ワイヤーハーネスであり、前記緩衝材が発泡合成樹脂製であると好ましい。
このような構成によれば、細長い荷物であるワイヤーハーネスの電線保護チューブを発泡合成樹脂製の緩衝材が保持するので、前記チューブを強化段ボールで受ける場合のような塗装の剥がれや損傷を防止することができる。
以上のように、本考案に係る細長い荷物用通函によれば、(ア)輸送の際には、矩形筒体を上下多段に連結してなる、細長い荷物を上下左右に離間した状態で多数保持した荷物保持体を容易形成することができるので、より多数の細長い荷物を効率的に収容しながら、これら荷物の擦れ等による損傷を防止することができるとともに、輸送の際の荷造り作業が容易になること、(イ)返送の際には、分解した外箱又は折り畳んだ外箱内に矩形筒体を折り畳んで収容することができるので、通函を返送する際のスペース効率が高くなるとともに、返送の際の荷造り作業が容易になること、(ウ)矩形筒体及び外箱が強化段ボール製であるので、軽量化を図りながら、輸送及び返送を繰り返して長期間にわたって使用される通函としての耐久性を確保することができること、(エ)緩衝材が矩形筒体に着脱可能に装着されるので、機種変更等により細長い荷物の形状が変更になった際には、その変更仕様に適合した緩衝材に付け替えることのみで使用を継続することができるとともに、緩衝材が傷んだ際には、緩衝材のみを容易に交換して使用を継続することができること、(オ)細長い荷物が自動車用ワイヤーハーネスである場合に、緩衝材を発泡合成樹脂製にすることにより、ワイヤーハーネスの電線保護チューブを発泡合成樹脂製の緩衝材が保持するので、前記チューブを強化段ボールで受ける場合のような塗装の剥がれや損傷を防止することができること、等の顕著な効果を奏する。
本考案の実施の形態に係る細長い荷物用通函の輸送時の形態を示す斜視図である。 同じく返送時の形態を示す斜視図である。 最下段の矩形筒体の斜視図であり、(a)は緩衝材を取り外した状態を、(b)は装着した状態を示している。 最下段の矩形筒体に積層する上段の矩形筒体の斜視図であり、(a)は緩衝材を取り外した状態を、(b)は装着した状態を示している。 最下段の矩形筒体により細長い荷物を保持した状態で上段の矩形筒体を積層している状態を示す斜視図である。 上下多段に連結された矩形筒体により細長い荷物を上下左右に離間した状態で多数保持した荷物保持体を示す斜視図である。 荷物保持体を、外箱を構成する底板体及び最下段の矩形筒体を前後方向に位置決めする位置決め用箱体とともに示した分解斜視図である。 荷物保持体を、外箱を構成する底板体、側板体及び蓋板体、並びに、前記位置決め用箱体とともに示した分解斜視図である。 折り畳んだ矩形筒体及び側板体を、底板体及び蓋板体とともに示した分解斜視図である。
次に本考案の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本考案は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。
なお、本明細書においては、細長い荷物Wの長手方向の一方向を前方(図中矢印F参照。)とし、左右は前方に向かっていうものとする。
本考案の実施の形態に係る細長い荷物用通函1は、図1の斜視図に示すように、外箱5内に、後述する細長い荷物W(図5〜図8参照。)を多数保持した荷物保持体A(図6〜図8参照)を収容した状態で輸送され、荷物W,W,…を全て取り出した後に、図2の斜視図に示すように小形化した状態とされ、空荷で返送される。
次に、荷物保持体Aを構成する矩形筒体2及び3について説明する。
図3の斜視図に示すように、最下段の矩形筒体2は、輸送時には平面視矩形状であり、メタルファスナーM,M,…により連結された、2層又は3層の強化段ボール製の前後左右の側板(前板2F,後板2B,左板2L,右板2R)からなり、輸送時に対向する前後一対の側板(前板2F,後板2B)の上辺には、図3(a)に示すように左右方向に伸びる切欠き部B,Bが形成される。
また、同様に、図4の斜視図に示すように、最下段の矩形筒体2に積層する上段の矩形筒体3は、輸送時には平面視矩形であり、メタルファスナーM,Mにより連結された、2層又は3層の強化段ボール製の前後左右の側板(前板3F,後板3B,左板3L,右板3R)からなり、輸送時に対向する前後一対の側板(前板3F,後板3B)の上辺には、図4(a)に示すように左右方向に伸びる切欠き部B,Bが形成される。
なお、切欠き部B,Bは、前板2F及び後板2B並びに前板3F及び後板3Bの上辺を外方へ折り曲げて形成しているため、後述する緩衝材4,4,…が着脱される箇所の強度及び耐久性が向上する。
図3(a)及び図4(a)に示すように、発泡ポリスチレン又は発泡ポリプロピレン等の発泡合成樹脂製の緩衝材4の上面には細長い荷物Wを保持するための前後方向の保持溝4A,4A,…が左右に並設され、緩衝材4の下面には、その中央に長手方向(左右方向)に伸びる係合溝4Bが形成される。
矩形筒体2の切欠き部B,Bが形成された側板(前板2F,後板2B)の上辺(前記外方へ折り曲げて形成した箇所)に緩衝材4,4の係合溝4B,4Bを外嵌し、図3(b)に示すように緩衝材4,4が矩形筒体2に装着された状態では、矩形筒体2の上面と緩衝材4,4の上面とは略面一になる。
また、矩形筒体3の切欠き部B,Bが形成された側板(前板3F,後板3B)の上辺(前記外方へ折り曲げて形成した箇所)に緩衝材4,4の係合溝4B,4Bを外嵌し、図4(b)に示すように緩衝材4,4が矩形筒体3に装着された状態では、矩形筒体3の上面と緩衝材4,4の上面とは略面一になる。
次に、荷物保持体Aについて説明する。
図3及び図4に示すように、最下段の矩形筒体2の後板2Bの左上端部外面及び前板2Fの右上端部外面には凹所D,Dが形成され、上段の矩形筒体3の後板3Bの左上端部外面及び前板3Fの右上端部外面には凹所D,Dが、後板3Bの左下端部外面側及び前板3Fの右下端部外面側には突片E,Eが形成される。
よって、図5の斜視図に示すように、最下段の矩形筒体2の前後の緩衝材4,4間に細長い荷物W,W,…の長手方向の中間部分を架け渡して保持溝4A,4A,…により細長い荷物W,W,…を保持し、この状態で、矩形筒体2の凹所D,Dに矩形筒体3の突片E,Eを係合させることにより、細長い荷物W,W,…を保持した最下段の矩形筒体2に、上段の矩形筒体3が連結される。
この上段の矩形筒体3の凹所D,Dにさらに上段の矩形筒体3の突片E,Eを係合させることにより、矩形筒体3を順次連結しながら図6の斜視図に示すように積層することができるため、前後の緩衝材4,4間に細長い荷物W,W,…の長手方向の中間部分を架け渡した状態として荷物W,W,…を保持し、上下多段に連結された複数の矩形筒体2,3,3,…により、図6に示すように細長い荷物W,W,…を上下左右に離間した状態で多数保持した荷物保持体Aを形成することができる。
なお、図5及び図6に示すように、細長い荷物Wの前後端部が下方へ屈曲している場合には、隣り合う荷物W,W同士が衝突して擦れないようにするために、下方へ屈曲している箇所に、ゴム製又は合成樹脂製等の適宜大きさのリングR,R等の保護材を取り付けるのが好ましい。また、緩衝材4の前後方向の保持溝4A,4A,…の深さを隣り合うもの同士で変えるように、保持溝4A,4A,…深さを交互に変えることにより、隣り合うリングR,R同士の干渉を抑制することができる。
次に、外箱等の構成及び輸送の際における荷造りの方法について説明する。
図7及び図8の分解斜視図に示すように、分解・組立可能な外箱5は、平面視矩形状底板6Aの前後左右の端縁から上方へ立起するフランジ部6Bが形成され、底板6Aの下面にパレットPが固定された底板体6、輸送時には平面視コ字状で底板体6のフランジ部6Bに内接し、返送時には折り畳み可能な、左右一対の側板体7,8、平面視矩形状蓋板9Aの前後左右の端縁から下方へ立起する、輸送時には側板体7,8に外接するフランジ部9Bが形成された蓋板体9からなる。
ここで、底板体6の底板6A及びフランジ部6B、側板体7,8並びに蓋板体9は、2層又は3層の強化段ボール製であり、パレットPは例えば木製のものである。
なお、図7においては、パレットPを見やすくするために底板6AとパレットPとが分離した状態を示しているが、実際は、底板6AとパレットPとは固定されて一体化されている。
また、左右一対の側板体7,8ではなく、輸送時には平面視コ字状で底板体6のフランジ部6Bに内接する前後一対の側板体としてもよい。
図7及び図8に示すように、2層又は3層の強化段ボール製である上板10を上面に載せた荷物保持体Aを、底板6Aの前後方向中央に載置し、荷物保持体Aの前後に位置決め用箱体11,12を配置して位置決めする。
ここで、前後の位置決め用箱体11及び12は、上面を開口した平面視矩形状であり、位置決め用箱体11は、2層又は3層の強化段ボール製の底板11A及び前後左右の側板(前板11F,後板11B,左板11L,右板11R)からなり、位置決め用箱体12は、2層又は3層の強化段ボール製の底板12A及び前後左右の側板(前板12F,後板12B,左板12L,右板12R)からなる。
また、位置決め用箱体11の後板11B及び位置決め用箱体12の前板12Fには、それらの上辺に左右方向に伸びる切欠き部C,Cが形成される。
なお、位置決め用箱体11,12は、強化段ボール製に限定されるものではなく、例えばポリプロピレン、ポリアセタール、ナイロン又はABS等の合成樹脂製であってもよい。
図8に示すように、底板体6に対して上述のように上板10を上面に載せた荷物保持体A並びに前後の位置決め用箱体11及び12を載置した状態で、左右一対の側板体7,8を底板体6のフランジ部6Bに内接するように配置し、蓋板体9のフランジ部9Bが側板体7,8に外接するように蓋板体9を被せ、図1に示すように梱包ベルトG,G,…等により括ることにより、輸送の際における荷造りが完了する。
次に、返送の際における荷造りの方法について説明する。
矩形筒体2,3は輸送時に平面視矩形状の筒体あること、側板体7,8は輸送時に平面視コ字状であることから、矩形筒体2,3,…及び側板体7,8は、図9の分解斜視図に示すように折り畳んで、略平坦な形態にすることができる。
よって、細長い荷物W,W,…を輸送して荷物保持体Aから取り出した後に通函1を空荷で返送する際には、図9のように折り畳んだ矩形筒体2,3,…及び側板体7,8を、底板体6の上(前後の位置決め用箱体11及び12の上)に載置し、図2に示すように底板体6のフランジ部6Bに蓋板体9のフランジ部9Bを当接させるように蓋板体9を被せて梱包ベルトG,G,…等により括ることにより、返送の際における荷造りが完了する。
以上のような細長い荷物用通函1の構成によれば、輸送の際には、矩形筒体2,3,3,…の前後の緩衝材4,4間に細長い荷物W,W,…の長手方向の中間部分を架け渡した状態で荷物W,W,…が左右に離間した状態で保持され、矩形筒体2,3,3,…が上下多段に連結可能であることから、矩形筒体2,3,3,…を上下多段に連結して積層することにより荷物W,W,…が上下に離間した状態で保持され、このような荷物W,W,…を上下左右に離間した状態で多数保持した荷物保持体Aを容易に形成することができるので、より多数の荷物W,W,…を効率的に収容しながら、これら荷物W,W,…の擦れ等による損傷を防止することができるとともに、輸送の際の荷造り作業が容易になる。
また、返送の際には、分解した外箱5内(底板体6及び蓋板体9内)に矩形筒体2,3,3,…及び側板体7,8を折り畳んで収容することができるので、通函1を返送する際のスペース効率が高くなるとともに、返送の際の荷造り作業が容易になる。
さらに、矩形筒体2,3及び外箱5が強化段ボール製であるので、軽量化を図りながら、輸送及び返送を繰り返して長期間にわたって使用される通函1としての耐久性を確保することができる。
さらにまた、緩衝材4が矩形筒体2,3に着脱可能に装着されるので、機種変更等により細長い荷物Wの形状(例えば太さ等)が変更になった際には、その変更仕様に適合した緩衝材4に付け替えることのみで使用を継続することができるとともに、緩衝材4が傷んだ際には、緩衝材4のみを容易に交換して使用を継続することができる。
また、緩衝材4の下面中央に長手方向に伸びる係合溝4Bを形成し、係合溝4Bを切欠き部Bが形成された側板(前板2F及び後板2B並びに前板3F及び後板3B)の上辺に外嵌するので、緩衝材4の着脱が非常に容易になるとともに、簡素な構成により製造コストを低減することができる。
さらに、輸送の際には、底板体6の上に荷物保持体Aを載置した状態で側板体7,8を底板体6のフランジ部6Bに内接するように配置し、蓋板体9のフランジ部9Bが側板体7,8に外接するように蓋板体9を被せて梱包ベルトG,G,…等により括ることにより荷造りが完了し、返送の際には、底板体6の上(位置決め用箱体11,12の上)に折り畳んだ矩形筒体2,3,3,…及び側板体7,8を載置し、底板体6のフランジ部6Bに蓋板体9のフランジ部9Bを当接させるように蓋板体9を被せて梱包ベルトG,G,…等により括ることにより荷造りが完了するので、荷造り作業がさらに容易になる。
さらにまた、底板6Aの下面にパレットPが固定されているので、輸送又は返送の際における、工場、トラック、コンテナ又は倉庫等における荷役作業が容易になる。
また、輸送時に最下段の矩形筒体2を外箱5内で前後方向に位置決めする、上面を開口した平面視矩形状の位置決め用箱体11,12を、最下段の矩形筒体2の前後に備えているので、細長い荷物W,W,…を上下左右に離間した状態で多数保持した荷物保持体Aが、最下段の矩形筒体2の前後に備えた位置決め用箱体11,12により、外箱5内で前後方向に位置決めされた状態が保持されるため、輸送の際における振動等によるガタツキを防止することができる。
さらに、最下段の矩形筒体2に当接する位置決め用箱体11,12の側板(後板11B及び前板12F)の上辺に左右方向に伸びる切欠き部C,Cが形成されているので、返送の際には、切欠き部C,C内に折り畳んだ矩形筒体2,3,3,…等を収容することにより、輸送の際におけるガタツキを防止する位置決め用箱体11,12を備えた構成でありながら、通函1を返送する際の高いスペース効率を維持することができる。
さらにまた、細長い荷物Wが自動車用ワイヤーハーネスである場合において、緩衝材4が発泡合成樹脂製であるので、ワイヤーハーネスの電線保護チューブを発泡合成樹脂製の緩衝材4が保持するため、前記チューブを強化段ボールで受ける場合のような塗装の剥がれや損傷を防止することができる。
以上の説明においては、外箱5が、底板体6,側板体7,8及び蓋板体9からなる、分解・組立可能な構成を示したが、外箱5はこのような構成に限定されるものではなく、返送時に折り畳んで小形化する構成であってもよい。
また、荷物保持体Aが細長い荷物W,W,…を「上下左右に離間した状態」で多数保持する場合を示したが、この「上下左右に離間した状態」には、細長い荷物Wに取り付けられた保護材(例えば、図6に示すリングR)等が、その荷物Wと隣り合う細長い荷物Wに接触している場合も含んでいる。
A 荷物保持体
B,C 切欠き部
D 凹所
E 突片
F 前方
G 梱包ベルト
M メタルファスナー
P パレット
R リング(保護材)
W 細長い荷物
1 通函
2,3 矩形筒体
2F,3F 前板
2B,3B 後板
2L,3L 左板
2R,3R 右板
4 緩衝材
4A 保持溝
4B 係合溝
5 外箱
6 底板体
6A 底板
6B フランジ部
7,8 側板体
9 蓋板体
9A 蓋板
9B フランジ部
10 上板
11,12 位置決め用箱体
11A,12A 底板
11F,12F 前板
11B,12B 後板
11L,12L 左板
11R,12R 右板

Claims (5)

  1. 細長い荷物を多数収容し、前記荷物同士が干渉しない状態を保持して輸送し、前記荷物を取り出した後に空荷で返送される通函であって、
    輸送時には平面視矩形状となる、強化段ボール製の前後左右の側板からなり、輸送時に対向する前後一対の側板の上辺に左右方向に伸びる切欠き部が形成され、上下多段に連結可能であり、返送時には折り畳み可能な複数の矩形筒体と、
    前記矩形筒体の前後の切欠き部に着脱可能に装着され、上面に前記荷物を保持するための前後方向の保持溝が左右に並設された前後の緩衝材と、
    分解・組立可能又は折り畳み可能な強化段ボール製の外箱とを備え、
    前記前後の緩衝材間に前記荷物の長手方向の中間部分を架け渡した状態として前記荷物を保持し、上下多段に連結された複数の前記矩形筒体により前記荷物を上下左右に離間した状態で多数保持した荷物保持体を形成し、
    前記荷物保持体を前記外箱内に収容した状態で輸送し、前記荷物保持体から前記荷物を取り出した後に、前記矩形筒体を折り畳み、分解した前記外箱又は折り畳んだ前記外箱内に折り畳んだ前記矩形筒体を収容して返送することを特徴とする細長い荷物用通函。
  2. 前記緩衝材の下面中央に長手方向に伸びる係合溝を形成し、前記係合溝を前記切欠き部が形成された前記側板の上辺に外嵌してなる請求項1記載の細長い荷物用通函。
  3. 前記外箱が、平面視矩形状底板の前後左右の端縁から上方へ立起するフランジ部が形成され、前記底板の下面にパレットが固定された底板体と、輸送時には平面視コ字状で前記底板体のフランジ部に内接し、返送時には折り畳み可能な、左右又は前後一対の側板体と、平面視矩形状蓋板の前後左右の端縁から下方へ立起する、輸送時には前記側板体に外接するフランジ部が形成された蓋板体とにより構成される請求項1又は2記載の細長い荷物用通函。
  4. 輸送時に最下段の前記矩形筒体を前記外箱内で前後方向に位置決めする、上面を開口した平面視矩形状の位置決め用箱体を、最下段の前記矩形筒体の前後に備え、最下段の前記矩形筒体に当接する前記位置決め用箱体の側板の上辺に左右方向に伸びる切欠き部を形成してなる請求項1〜3の何れか1項に記載の細長い荷物用通函。
  5. 前記荷物が自動車用ワイヤーハーネスであり、前記緩衝材が発泡合成樹脂製である請求項1〜4の何れか1項に記載の細長い荷物用通函。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018188099A (ja) * 2017-05-11 2018-11-29 株式会社岩井商会 可撓性樹脂部品の運搬台車
KR102120206B1 (ko) * 2019-10-10 2020-06-08 주식회사 액트알엠티 방사성 폐기물 드럼을 운반 및 적재하기 위한 파렛트

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