JP3174275U - 雨水貯水装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】一般家庭において雨水を生活用水に利用するため、複数個の市販の容器を貯水タンクに利用し、限られた敷地面積において多量の水量を貯水できる雨水貯水装置を提供する。
【解決手段】屋根に降った雨水を雨樋から貯水タンクに取水し、前記貯水タンクに貯水した雨水を生活用水として給水し、利用するための雨水貯水装置において、上記貯水タンクの底部において、タンク相互に連結パイプにて連通し、貯水がタンク間を移動できる2つ以上の下段貯水タンクと、前記下段貯水タンクの上方に配置され、上記下段貯水タンクと同様に上段貯水タンクの底部において前記上段貯水タンク相互に連結パイプにて連通した2つ以上の上記上段貯水タンクと、前記雨樋から取水した雨水を受水し上記下段貯水タンクに優先注水できる専用の受水管を有し、少なくとも上記上段貯水タンクおよび上記下段貯水タンク双方のタンクの下方部には雨水利用の給水口各1つを備えている雨水貯水装置。
【選択図】図1
【解決手段】屋根に降った雨水を雨樋から貯水タンクに取水し、前記貯水タンクに貯水した雨水を生活用水として給水し、利用するための雨水貯水装置において、上記貯水タンクの底部において、タンク相互に連結パイプにて連通し、貯水がタンク間を移動できる2つ以上の下段貯水タンクと、前記下段貯水タンクの上方に配置され、上記下段貯水タンクと同様に上段貯水タンクの底部において前記上段貯水タンク相互に連結パイプにて連通した2つ以上の上記上段貯水タンクと、前記雨樋から取水した雨水を受水し上記下段貯水タンクに優先注水できる専用の受水管を有し、少なくとも上記上段貯水タンクおよび上記下段貯水タンク双方のタンクの下方部には雨水利用の給水口各1つを備えている雨水貯水装置。
【選択図】図1
Description
この考案は、限られた空地スペースに多量の雨水を貯水する雨水貯水装置に関するものである。
特許文献1の特開平9−67837公報には家屋等の建物の外側壁面に沿って設置されたステンレス製の大型雨水貯水用タンクに、雨樋より集水された雨水を貯水し災害等の水源とする雨水貯水装置が開示されている。
また、特許文献2の特開2006−299542公報には、地面に箱型のブロック貯水槽をピラミッド状に多段に積み上げ、直接、雨水を各ブロック貯水槽に貯めるが、上段の貯水槽が満水に貯まった雨水を自然落下させて下段の水槽が受取ることによって雨水を貯めることができる多段式雨水貯水槽が開示されている。
特許文献1の雨水貯水装置では大型のステンレス製貯水タンク1個で需要とする雨水をまかなっているため、タンク自体が大容量となり設置コストが高くなるという問題点を有している。また、一般の家庭で比較的簡単に設置することは難しい。
特許文献2の多段式貯水槽では上段のブロック貯水槽から順次満水となるので、このような降雨落下式では貯水時における構造物の重心が高くなる傾向にある。突風や地震などの災害時には安定性に問題があるため、これに課題が残る。
本考案の課題は、このような問題点を解決する雨水貯水装置を提案することである。具体的には汎用的に市販されている比較的小型のタンクを複数個使用することによって、低コストで総容量1000リットル程度の雨水を安全に貯水することができる雨水貯水装置を提供することである。
請求項1の考案は、屋根に降った雨水を雨樋から貯水タンクに取水し、前記貯水タンクに貯水した雨水を生活用水として給水し、利用するための雨水貯水装置において、上記貯水タンクの底部において、タンク相互に連結パイプにて連通し、貯水がタンク間を移動できる2つ以上の下段貯水タンクと、前記下段貯水タンクの上方に配置され、上記下段貯水タンクと同様に上段貯水タンクの底部においても前記上段貯水タンク相互に連結パイプにて連通した2つ以上の上記上段貯水タンクと、前記雨樋から取水した雨水を受水し上記下段貯水タンクに優先注水できる専用の受水管を有し、少なくとも上記上段貯水タンクおよび上記下段貯水タンク双方のタンクの下方部には雨水利用の給水口各1つを備えている雨水貯水装置である。
請求項2の考案よれば、上記上段貯水タンクの底部に連結し、末端が上記下段貯水タンクの水面上方に延びる排水パイプと、その末端部の上流側に非常排水用の排水口を備えた請求項1に記載の雨水貯水装置である。
請求項3の考案によれば、上記下段貯水タンクの底部に連結し、その末端が前記雨水装置外の排水路側に開放された前記排水パイプを備えた請求項1または2に記載の雨水貯水装置である。
請求項4の考案によれば、上記上段貯水タンクおよび上記下段貯水タンクに備えた上記排水パイプは、その中間部に頂上部を形成した可動パイプであって、前記頂上部は上段貯水タンクおよび上記下段貯水タンクに貯水された雨水の満水位面として、また上記排水パイプの上記頂上部を上下動することにより、上記頂上部を超えた水位は上記上段貯水タンク内の余剰の雨水として上記下段貯水タンク水面上方に排出でき、また同様に上記下段貯水タンク内の余剰の雨水として上記雨水貯水装置外に排出できる満水位面維持装置を備えた請求項1乃至3いずれかに記載の雨水貯水装置である。
請求項5の考案によれば、上記排水パイプの上記頂上部には意図せざる前記貯水の連続排水を防止すための空気口を設けた請求項4に記載の雨水貯水装置である。
請求項1の考案によれば、相互に連結パイプにより連通した複数のタンクを上下段に配置したことにより、上段および下段のタンクの各水位は一定であり、とくに下段タンクの荷重は平均しているので安定性に優れている。また樋から取水した雨水を前記下段貯水タンクに優先導入する専用の受水管を備えているので、雨水は下段の貯水タンクから先に貯水するので上記雨水貯水装置の重心が低くなり安定化が図れる。更に、土地のスペースに応じて比較的小型の市販タンクを任意に連接できるので、低コストで総容量1000リットル程度の雨水を安全に貯水することができる。
請求項2の考案によれば、前記上段貯水タンクの余剰の雨水を上記下段貯水タンク水面上方より落下させることができる。また非常排水口から余剰の雨水を上記雨水貯水装置外の排水路側に流すこともできる。
請求項3の考案によれば、前記下段貯水タンクの底部に連結し、末端が上記雨水貯水装置外の排水溝側に開放された前記排水パイプを備え余剰の雨水を上記雨水貯水装置外の排水溝側に流すことができる。
請求項4の考案によれば、上記排水パイプの頂上部の高さ位置は、貯水された雨水の満水位面を定めるもので雨水の使用状況によって上記上段貯水タンク、上記下段貯水タンクごとに貯水量の調整若しくは余剰の雨水の排水が可能である満水位面維持装置を備えた請求項1乃至3いずれかに記載の雨水貯水装置である。
請求項5の考案によれば、上記排水パイプの上記頂上部に空気口を設けることにより、意図せざる貯水の連続流出を防止することができる。
以上のように本考案によれば、汎用的に市販されている比較的小型のタンクを複数個使用することによって、低コストで総容量1000リットル程度の雨水を安全に貯水することができるほか、降雨の状況によって余剰の雨水の排水をコントロールすることも可能である。また生活用水としてタンク貯水を給水する場合、使用量の大きいトイレ洗浄用水、洗車用水などについては上記上段貯水タンク6−2からの給水を優先することができる。
次に、この考案の実施の形態について、添付図面に従って詳しく説明する。
この考案の雨水貯水タンクは図1、図2に示すように下段貯水タンク6−2の上方に上段貯水タンク6−1を配置している。
図1の正面説明図に示されているように雨水は雨樋1より雨水取水器具2を通して雨水取水管3に分岐し、前記雨水取水管3の先端部に備えられた雨水注水口4より、雨水受水管5を通して前記下段貯水タンク6−2に注水を開始する。前記雨水貯水装置では構造上の安定性を重視し、貯水時、給水時共に構造体の低重心化に配慮してる。貯水時には上記下段貯水タンク6−2より雨水の優先注水を行い、上記下段貯水タンク6−2に雨水が満水位になったあとから前記上段貯水タンク6−1へ注水を開始する。
図2の側面説明図に示されているように上記下段貯水タンク6−2および上記上段貯水タンク6−1のうち上記上段貯水タンク排水パイプ8および上記下段貯水タンク排水パイプ9の中央部に形成した頂上部10−1は、注水された雨水の満水位面の維持装置であり、前記頂上部10−1を超えた貯水は上記上段貯水タンクの余剰水として、上記下段貯水タンク6−2の貯水面上方から落下し上記下段貯水タンクの貯水と合流する。上記下段貯水タンク余剰水は上記雨水貯水装置外の排水溝に導入する。
先行注水した上記下段貯水タンク6−2が満水位に至ると、図1に示されている地盤に支持されている支持棒13に付設されているガイド装置14に懸架されている前記雨水注水口4を上記下段貯水タンク受水管5の上方より上記上段貯水タンク上方に移動させ、上記上段貯水タンク6−1に直接注水する。
上記雨水注水口4より直接雨水の注水を受ける上記上段貯水タンク6−1は、注水された雨水の貯水が上記上段貯水タンク6−1の満水位面の位置に到達すると、上記上段貯水タンク排水パイプ8の中央部に形成した頂上部10−1の満水位面維持装置を通過し、排水として降り上記下段貯水タンク6−2の貯水面上方に延びた、上記上段貯水タンク排水パイプ8の末端より上記下段貯水タンク6−2水面上に落下し、上記下段貯水タンクの貯水と合流する。また豪雨時など非常の貯水に対しては上記上段貯水タンク排水パイプ8の末端部上流側に非常排水口15を備えている。
図4には上記下段貯水タンク排水パイプ9および上記上段貯水タンク排水パイプ8の中央部に形成した前記頂上部10−1ついては図4の部分拡大図に空気口10−2として示されている。このように前記空気口10−2を設けることにより、豪雨時などにおいて上記上段貯水タンク排水パイプ8および上記下段貯水タンク排水パイプ9の内部に大量の雨水の注水により急流が発生のためサイフォン現象が生じて、タンク内の貯水全量が排出してしまうことを防止することができる。
図2の側面説明図中の符合11は前記上段貯水タンク6−1および下段貯水タンク6−2間の緩衝材である枕木である。前記枕木11の設置により上記上段貯水タンク6−1および上記下段貯水タンク6−2間に生ずる空間が図3の拡大部分説明図に示しているように、上記上段貯水タンク排水パイプ8が上記下段貯水タンク6−2の貯水面上方へ延びるための挿入空間である。
図2の側面説明図中の符合12は前記地盤上に設置された上記上段貯水タンク6−1および上記下段貯水タンク6−2の基礎材ブロック12である。
図1の正面説明図中の符合13は前記地盤に支持された固定構造物の前記支持棒であり、上記支持棒13には上記雨水注水口4を懸架するガイドレール14が付設している。
図1の正面説明図、図2の側面説明図における上記上段貯水タンク6−1および上記下段貯水タンク6−2の正面下方部に各1個の貯水給水口16が設けられている。
1 縦樋
2 雨水取水器具
3 雨水取水管
4 雨水注水口
5 下段貯水タンク受水管
6−1 上段貯水タンク
6−2 下段貯水タンク
7 タンク連結管
8 上段貯水タンク排水パイプ
9 下段貯水タンク排水パイプ
10−1 排水パイプ頂上部
10−2 空気口
11 枕木
12 基礎ブロック
13 支持棒
14 ガイドレール
15 上段貯水タンク非常排水口
16 上段、下段貯水タンク給水口
2 雨水取水器具
3 雨水取水管
4 雨水注水口
5 下段貯水タンク受水管
6−1 上段貯水タンク
6−2 下段貯水タンク
7 タンク連結管
8 上段貯水タンク排水パイプ
9 下段貯水タンク排水パイプ
10−1 排水パイプ頂上部
10−2 空気口
11 枕木
12 基礎ブロック
13 支持棒
14 ガイドレール
15 上段貯水タンク非常排水口
16 上段、下段貯水タンク給水口
この考案は、限られた空地スペースに多量の雨水を貯水する雨水貯水装置に関するものである。
特許文献1の特開平9−67837公報には家屋等の建物の外側壁面に沿って設置されたステンレス製の大型雨水貯水用タンクに、雨樋より集水された雨水を貯水し災害等の水源とする雨水貯水装置が開示されている。
また、特許文献2の特開2006−299542公報には、地面に箱型のブロック貯水槽をピラミッド状に多段に積み上げ、直接、雨水を各ブロック貯水槽に貯めるが、上段の貯水槽が満水に貯まった雨水を自然落下させて下段の水槽が受取ることによって雨水を貯めることができる多段式雨水貯水槽が開示されている。
特許文献1の雨水貯水装置では大型のステンレス製貯水タンク1個で需要とする雨水をまかなっているため、タンク自体が大容量となり設置コストが高くなるという問題点を有している。また、一般の家庭で比較的簡単に設置することは難しい。
特許文献2の多段式貯水槽では上段のブロック貯水槽から順次満水となるので、このような降雨落下式では貯水時における構造物の重心が高くなる傾向にある。突風や地震などの災害時には安定性に問題があるため、これに課題が残る。
本考案の課題は、このような問題点を解決する雨水貯水装置を提案することである。具体的には汎用的に市販されている比較的小型のタンクを複数個使用することによって、低コストで総容量1000リットル程度の雨水を安全に貯水することができる雨水貯水装置を提供することである。
請求項1の考案は、屋根に降った雨水を雨樋から貯水タンクに取水し、前記貯水タンクに貯水した雨水を生活用水として給水し、利用するための雨水貯水装置において、上記貯水タンクの底部において、タンク相互に連結パイプにて連通し、貯水がタンク間を移動できる2つ以上の下段貯水タンクと、前記下段貯水タンクの上方に配置され、上記下段貯水タンクと同様に上段貯水タンクの底部においても前記上段貯水タンク相互に連結パイプにて連通した2つ以上の上記上段貯水タンクと、前記雨樋から取水した雨水を受水し上記下段貯水タンクに優先注水できる専用の受水管を有し、少なくとも上記上段貯水タンクおよび上記下段貯水タンク双方のタンクの下方部には雨水利用の給水口各1つを備えている雨水貯水装置である。
請求項2の考案よれば、上記上段貯水タンクの底部に連結し、末端が上記下段貯水タンクの水面上方に延びる上段貯水タンク排水パイプと、その末端部の上流側に非常排水用の排水口を備えた請求項1に記載の雨水貯水装置である。
請求項3の考案によれば、上記下段貯水タンクの底部に連結し、その末端が前記雨水装置外の排水路側に開放された下段貯水タンク排水パイプを備えた請求項1または2に記載の雨水貯水装置である。
請求項4の考案によれば、上記上段貯水タンクおよび上記下段貯水タンクに備えた上記上段貯水タンク排水パイプおよび上記下段貯水タンク排水パイプは、その中間部に頂上部を形成した可動パイプであって、前記頂上部は上記上段貯水タンクおよび上記下段貯水タンクに貯水された雨水の満水位面として、また上記上段貯水タンク排水パイプおよび上記下段貯水タンク排水パイプの上記頂上部を上下動することにより、上記頂上部を超えた水位は、上記上段貯水タンク内の余剰の雨水として上記下段貯水タンク水面上方に排出でき、また同様に上記下段貯水タンク内の余剰の雨水として上記雨水貯水装置外に排出できる満水位面維持装置を備えた請求項1乃至3いずれかに記載の雨水貯水装置である。
請求項5の考案によれば、上記上段貯水タンク排水パイプおよび上記下段貯水タンク排水パイプの上記頂上部には意図せざる貯水の連続排水を防止するための空気口を設けた請求項4に記載の雨水貯水装置である。
請求項1の考案によれば、相互に連結パイプにより連通した複数のタンクを上下段に配置したことにより、上段および下段のタンクの各水位は一定であり、とくに下段タンクの荷重は平均しているので安定性に優れている。また雨樋から取水した雨水を前記下段貯水タンクに優先導入する専用の雨水受水管を備えているので、雨水は下段の貯水タンクから先に貯水するので上記雨水貯水装置の重心が低くなり安定化が図れる。更に、土地のスペースに応じて比較的小型の市販タンクを任意に連接できるので、低コストで総容量1000リットル程度の雨水を安全に貯水することができる。
請求項2の考案によれば、前記上段貯水タンクの余剰の雨水を上記下段貯水タンク水面上方より落下させることができる。また非常排水口から余剰の雨水を上記雨水貯水装置外の排水路側に流すこともできる。
請求項3の考案によれば、上記下段貯水タンクの底部に連結し、その末端が前記雨水装置外の排水路側に開放された下段貯水タンク排水パイプを備え余剰の雨水を上記雨水貯水装置外の排水路側に流すことができる。
請求項4の考案によれば、上記上段貯水タンクおよび上記下段貯水タンクに備えた上記上段貯水タンク排水パイプおよび上記下段貯水タンク排水パイプの頂上部の高さ位置は、貯水された雨水の満水位面を定めるもので雨水の使用状況によって上記上段貯水タンク、上記下段貯水タンクごとに貯水量の調整若しくは余剰の雨水の排水が可能である満水位面維持装置を備えた請求項1乃至3いずれかに記載の雨水貯水装置である。
請求項5の考案によれば、上記上段貯水タンク排水パイプおよび上記下段貯水タンク排水パイプの上記頂上部に空気口を設けることにより、意図せざる貯水の連続流出を防止することができる。
以上のように本考案によれば、汎用的に市販されている比較的小型のタンクを複数個使用することによって、低コストで総容量1000リットル程度の雨水を安全に貯水することができるほか、降雨の状況によって余剰の雨水の排水をコントロールすることも可能である。また生活用水としてタンク貯水を給水する場合、使用量の大きいトイレ洗浄用水、洗車用水などについては上記上段貯水タンク6−2からの給水を優先することができる。
次に、この考案の実施の形態について、添付図面に従って詳しく説明する。
この考案の雨水貯水タンクは図1、図2に示すように下段貯水タンク6−2の上方に上段貯水タンク6−1を配置している。
図1の正面説明図に示されているように雨水は雨樋1より雨水取水器具2を通して雨水取水管3に分岐し、前記雨水取水管3の先端部に備えられた雨水注水口4より、雨水受水管5を通して前記下段貯水タンク6−2に注水を開始する。前記雨水貯水装置では構造上の安定性を重視し、貯水時、給水時共に構造体の低重心化に配慮している。貯水時には上記下段貯水タンク6−2より雨水の優先注水を行い、下段貯水タンク6−2に雨水が満水位になったあとから前記上段貯水タンク6−1へ注水を開始する。
図2の側面説明図に示されているように上記下段貯水タンク6−2および上記上段貯水タンク6−1のうち上記上段貯水タンク排水パイプ8および上記下段貯水タンク排水パイプ9の中央部に形成した頂上部10−1は、注水された雨水の満水位面の維持装置であり、前記頂上部10−1を超えた貯水は上記上段貯水タンクの余剰水として、上記下段貯水タンク6−2の貯水面上方から落下し上記下段貯水タンクの貯水と合流する。上記下段貯水タンク余剰水は上記雨水貯水装置外の排水溝に導入する。
先行注水した上記下段貯水タンク6−2が満水位に至ると、図1に示されている地盤に支持されている支持棒13に付設されているガイド装置14に懸架されている前記雨水注水口4を上記下段貯水タンク受水管5の上方より上記上段貯水タンク上方に移動させ、上記上段貯水タンク6−1に直接注水する。
上記雨水注水口4より直接雨水の注水を受ける上記上段貯水タンク6−1は注水された雨水の貯水が上記上段貯水タンク6−1の満水位面の位置に到達すると、上記上段貯水タンク排水パイプ8の中央部に形成した頂上部10−1の満水位面維持装置を通過し、排水として降り上記下段貯水タンク6−2の貯水面上方に延びた、上記上段貯水タンク排水パイプ8の末端より上記下段貯水タンク6−2水面上に落下し、上記下段貯水タンクの貯水と合流する。また豪雨時など非常の貯水に対しては上記上段貯水タンク排水パイプ8の末端部上流側に非常排水口15を備えている。
図4には上記下段貯水タンク排水パイプ9および上記上段貯水タンク排水パイプ8の中央部に形成した前記頂上部10−1ついては図4の部分拡大図に空気口10−2として示されている。このように空気口10−2を設けることにより、豪雨などにおいて上記上段貯水タンク排水パイプ8および上記下段貯水タンク排水パイプ9の内部に大量の雨水の注水により急流が発生のためサイフォン現象が生じて、タンク内の貯水全量が排出してしまうことを防止することができる。
図2の側面説明図中の符合11は前記上段貯水タンク6−1および下段貯水タンク6−2間の緩衝材である枕木である。前記枕木11の設置により上記上段貯水タンク6−1および上記下段貯水タンク6−2間に生ずる空間が図3の拡大部分説明図に示しているように、上記上段貯水タンク排水パイプ8が上記下段貯水タンク6−2の貯水面上方へ延びるための挿入空間である。
図2の側面説明図中の符合12は前記地盤上に設置された上記上段貯水タンク6−1および上記下段貯水タンク6−2の基礎材ブロック12である。
図1の正面説明図中の符合13は前記地盤に支持された固定構造物の前記支持棒であり、上記支持棒13には上記雨水注水口4を懸架するガイドレール14が付設している。
図1の正面説明図、図2の側面説明図における上記上段貯水タンク6−1および上記下段貯水タンク6−2の正面下方部に各1個の貯水給水口16が設けられている。
1 雨樋
2 雨水取水器具
3 雨水取水管
4 雨水注水口
5 下段貯水タンク受水管
6−1 上段貯水タンク
6−2 下段貯水タンク
7 タンク連結管
8 上段貯水タンク排水パイプ
9 下段貯水タンク排水パイプ
10−1 排水パイプ頂上部
10−2 空気口
11 枕木
12 基礎ブロック
13 支持棒
14 ガイドレール
15 上段貯水タンク非常排水口
16 上段、下段貯水タンク給水口
2 雨水取水器具
3 雨水取水管
4 雨水注水口
5 下段貯水タンク受水管
6−1 上段貯水タンク
6−2 下段貯水タンク
7 タンク連結管
8 上段貯水タンク排水パイプ
9 下段貯水タンク排水パイプ
10−1 排水パイプ頂上部
10−2 空気口
11 枕木
12 基礎ブロック
13 支持棒
14 ガイドレール
15 上段貯水タンク非常排水口
16 上段、下段貯水タンク給水口
Claims (5)
- 屋根に降った雨水を雨樋から貯水タンクに取水し、前記貯水タンクに貯水した雨水を生活用水として給水し、利用するための雨水貯水装置において、上記貯水タンクの底部において、タンク相互に連結パイプにて連通し、貯水がタンク間を移動できる2つ以上の下段貯水タンクと、前記下段貯水タンクの上方に配置され、上記下段貯水タンクと同様に上段貯水タンクの底部においても前記上段貯水タンク相互に連結パイプにて連通した2つ以上の上記上段貯水タンクと、前記雨樋から取水した雨水を受水し上記下段貯水タンクに優先注水できる専用の受水管を有し、少なくとも上記上段貯水タンクおよび上記下段貯水タンク双方のタンクの下方部には雨水利用の給水口各1つを備えている雨水貯水装置。
- 上記上段貯水タンクの底部に連結し、末端が上記下段貯水タンクの水面上方に延びる排水パイプとその末端部の上流側に非常排水用の排水口を備えた請求項1に記載の雨水貯水装置。
- 上記下段貯水タンクの底部に連結し、末端が前記雨水貯水装置外の排水溝側に開放された前記排水パイプを備えた請求項1または2に記載の雨水貯水装置。
- 上記上段貯水タンクおよび上記下段貯水タンクに備えた上記排水パイプは、その中間部に頂上部を形成した可動パイプであって、前記頂上部は上記上段貯水タンクおよび上記下段貯水タンクに貯水された雨水の満水位面として、また上記排水パイプの上記頂上部を上下動することにより、上記頂上部を超えた水位は、上記上段貯水タンク内の余剰の雨水として上記下段貯水タンク水面上方に排出でき、また同様に上記下段貯水タンク内の余剰の雨水として上記雨水貯水装置外に排出できる満水位面維持装置を備えた請求項1乃至3いずれかに記載の雨水貯水装置。
- 上記排水パイプの上記頂上部には意図せざる前記貯水の連続排水を防止するための空気口を設けた請求項4に記載の雨水貯水装置。
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JP2011005821U JP3174275U (ja) | 2011-09-15 | 2011-09-15 | 雨水貯水装置 |
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JP2011005821U JP3174275U (ja) | 2011-09-15 | 2011-09-15 | 雨水貯水装置 |
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JP3174275U true JP3174275U (ja) | 2012-03-15 |
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JP (1) | JP3174275U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018053585A (ja) * | 2016-09-29 | 2018-04-05 | コダマ樹脂工業株式会社 | 貯水タンク及び貯水タンクの配管構造 |
-
2011
- 2011-09-15 JP JP2011005821U patent/JP3174275U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018053585A (ja) * | 2016-09-29 | 2018-04-05 | コダマ樹脂工業株式会社 | 貯水タンク及び貯水タンクの配管構造 |
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