JP3170759U - グレーチング用盗難防止具 - Google Patents
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Abstract
【課題】既存の嵩上げグレーチングに簡便に盗難対策を施すことができるグレーチング用盗難防止具を提供する。【解決手段】グレーチング本体9aの下面両側縁沿いに嵩上げ部材9bを一体化させた嵩上げグレーチング9へ取着されるグレーチング用盗難防止具であって、基端側を揃え且つ隙間を介して両板面を起立させて主板部2と副板部3とを対向配設すると共に両者の基端側を連結部4で結合形成される平面視コ字状の挟着部1と、主板部2から副板部3が在る側と反対側外方へ延設される側方張出部5と、該側方張出部5の先端部位に付け根部分が結合して、平面視で挟着部1のコ字状開口側から連結部4側へ向かう方向になるように側方張出部5から突き出す突出部6とを具備し、側溝段差部G3に載置された嵩上げグレーチング9で、嵩上げ部材9bに係る一端側立壁部95を挟着部1が挟着することにより突出部6が隣接する溝蓋の下に潜り込むようにした。【選択図】図1
Description
本考案は、側溝等の上面開口に蓋がされる嵩上げグレーチングの盗難防止具に関する。
例えば、平成23年5月26日付け日刊産業新聞記載に『道路側溝ふたのグレーチングが盗まれる被害が連続発生。…「本来、あるはずの溝ふたがないため、歩行者や車両が側溝に転落し、重大な事故に発展する恐れもある」(県警)。』ように、金属製グレーチングの盗難が社会的問題になっている。
こうしたことから、これまでいくつかの対策発明が提案されている(例えば特許文献1,2)。
こうしたことから、これまでいくつかの対策発明が提案されている(例えば特許文献1,2)。
しかるに、特許文献1,2等の発明は、新規にグレーチングを設置する場合に有効であっても、既存のグレーチングに適用するのが設置コスト,工事期間等から難しかった。
また、既存の嵩上げグレーチングに対して、跳ね上がり防止金具(特開2011−99237公報)が提案されているが、以下のような問題があった。
まず、グレーチング本体が大きくなると、これに伴い嵩上げパイプも一般的に大きくなるが、取付部を嵩上げパイプに嵌挿させて取付けることから、様々なサイズの跳ね上がり防止金具を取り揃えねばならなかった。異なるサイズの取付部を有する跳ね上がり防止金具を設置すれば、嵩上げパイプと取付部との間に隙間ができ、ガタツキが大きくなり不具合が生じる虞が多分にあった。そして、嵩上げパイプに嵌挿させて取付け固定を図ろうとすると、その実施例に示すように四角筒形状で重量的に重くなり、またコスト増を招いた。さらに輸送時に嵩張って、搬送の不便さが予想された。さらにいえば、その構成からプレス加工,曲げ加工等の簡便製法で造ることが難しく、低コスト生産するのが困難であった。加えて、嵩上げグレーチングの嵩上げ部材(嵩上げパイプ)は、四角筒のような角筒材に限らず、溝型鋼等の断面コ字形材も採用されており、斯かる断面コ字形材が採用された嵩上げグレーチングには嵌挿できず、外れ落ちてしまう問題があった。
また、既存の嵩上げグレーチングに対して、跳ね上がり防止金具(特開2011−99237公報)が提案されているが、以下のような問題があった。
まず、グレーチング本体が大きくなると、これに伴い嵩上げパイプも一般的に大きくなるが、取付部を嵩上げパイプに嵌挿させて取付けることから、様々なサイズの跳ね上がり防止金具を取り揃えねばならなかった。異なるサイズの取付部を有する跳ね上がり防止金具を設置すれば、嵩上げパイプと取付部との間に隙間ができ、ガタツキが大きくなり不具合が生じる虞が多分にあった。そして、嵩上げパイプに嵌挿させて取付け固定を図ろうとすると、その実施例に示すように四角筒形状で重量的に重くなり、またコスト増を招いた。さらに輸送時に嵩張って、搬送の不便さが予想された。さらにいえば、その構成からプレス加工,曲げ加工等の簡便製法で造ることが難しく、低コスト生産するのが困難であった。加えて、嵩上げグレーチングの嵩上げ部材(嵩上げパイプ)は、四角筒のような角筒材に限らず、溝型鋼等の断面コ字形材も採用されており、斯かる断面コ字形材が採用された嵩上げグレーチングには嵌挿できず、外れ落ちてしまう問題があった。
本考案は上記問題点を解決するもので、既存の嵩上げグレーチングに簡便に盗難対策を施すことができ、しかも軽量にして持ち運びが容易で、且つ大きさの違う嵩上げグレーチングにも簡単に取付けることができ、汎用性を高め、さらに低コスト生産も可能にしたグレーチング用盗難防止具を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の考案の要旨は、グレーチング本体(9a)の下面両側縁沿いに、一対の角筒材又は断面コ字形材からなる嵩上げ部材(9b)を一体化させた嵩上げグレーチング(9)へ、着脱自在に取着される金属製のグレーチング用盗難防止具であって、基端(21,31)側を揃え且つ隙間(ε)を介して両板面を起立させて主板部(2)と副板部(3)とを対向配設すると共に、両者の基端(21,31)側を連結部(4)で結合して形成される平面視コ字状の挟着部(1)と、前記主板部(2)の下縁から前記副板部(3)が在る側と反対側外方へ延設される側方張出部(5)と、該側方張出部(5)の先端部位(59)に付け根部分(61)が結合して、ここから平面視で前記挟着部(1)のコ字状開口(10)側から前記連結部(4)側へ向かう方向と同方向になるように、該側方張出部(5)から突き出す突出部(6)と、を具備し、側溝(G)の段差部(G3)に載置された嵩上げグレーチング(9)で、一の嵩上げ部材(9b)に係る一端側立壁部(95)を前記挟着部(1)が挟着することにより、前記側方張出部(5)が他の嵩上げ部材(9b)の方へ張り出し、前記突出部(6)の突端部分(69)が隣接する溝蓋(CR)の下に潜り込むようにしたことを特徴とするグレーチング用盗難防止具にある。
請求項2の発明たるグレーチング用盗難防止具は、請求項1で、主板部(2)及び前記副板部(3)の板面形状を矩形にし、且つ両者共、起立させた板面の鉛直方向長さ(VL)よりも水平方向長さ(HL)の方が長いことを特徴とする。請求項3の発明たるグレーチング用盗難防止具は、請求項2で、水平方向長さ(HL)で、主板部(2)に係る水平方向長さ(HL2)よりも副板部(3)に係る水平方向長さ(HL3)を長くし、且つ該主板部(2)の先端部分(29)が平面視で副板部(3)から離れるよう外方へ屈曲して、前記挟着部(1)のコ字状開口(10)に近づくにしたがって前記隙間(ε)の幅を大きくしたことを特徴とする。請求項4の発明たるグレーチング用盗難防止具は、請求項1〜3で、側方張出部(5)に、外方へ水平延設される水平部分(5a)とその先で先端に向け下降傾斜して延設される傾斜部分(5b)が設けられることを特徴とする。請求項5の発明たるグレーチング用盗難防止具は、請求項4で、主板部(2)の下縁から下方へ延設される下延出部(2b)を形成し、該下延出部(2b)の下縁から外方へ前記側方張出部(5)が延設されることを特徴とする。請求項6の発明たるグレーチング用盗難防止具は、請求項5で、側方張出部(5)の張出し幅を形成する水平方向長さ(LL)が前記主板部(2)の水平方向長さ(HL2)よりも短く、且つ該側方張出部(5)が前記主板部(2)の連結部(4)寄り下縁から延設されるようにしたことを特徴とする。請求項7の発明たるグレーチング用盗難防止具は、請求項6で、挟着部(1)、前記側方張出部(5)、及び前記突出部(6)が、一枚ものの板材で曲げ加工して形成され、さらに、該突出部(6)がその板面(6a)を水平にして該側方張出部(6)から突き出すことを特徴とする。
請求項2の発明たるグレーチング用盗難防止具は、請求項1で、主板部(2)及び前記副板部(3)の板面形状を矩形にし、且つ両者共、起立させた板面の鉛直方向長さ(VL)よりも水平方向長さ(HL)の方が長いことを特徴とする。請求項3の発明たるグレーチング用盗難防止具は、請求項2で、水平方向長さ(HL)で、主板部(2)に係る水平方向長さ(HL2)よりも副板部(3)に係る水平方向長さ(HL3)を長くし、且つ該主板部(2)の先端部分(29)が平面視で副板部(3)から離れるよう外方へ屈曲して、前記挟着部(1)のコ字状開口(10)に近づくにしたがって前記隙間(ε)の幅を大きくしたことを特徴とする。請求項4の発明たるグレーチング用盗難防止具は、請求項1〜3で、側方張出部(5)に、外方へ水平延設される水平部分(5a)とその先で先端に向け下降傾斜して延設される傾斜部分(5b)が設けられることを特徴とする。請求項5の発明たるグレーチング用盗難防止具は、請求項4で、主板部(2)の下縁から下方へ延設される下延出部(2b)を形成し、該下延出部(2b)の下縁から外方へ前記側方張出部(5)が延設されることを特徴とする。請求項6の発明たるグレーチング用盗難防止具は、請求項5で、側方張出部(5)の張出し幅を形成する水平方向長さ(LL)が前記主板部(2)の水平方向長さ(HL2)よりも短く、且つ該側方張出部(5)が前記主板部(2)の連結部(4)寄り下縁から延設されるようにしたことを特徴とする。請求項7の発明たるグレーチング用盗難防止具は、請求項6で、挟着部(1)、前記側方張出部(5)、及び前記突出部(6)が、一枚ものの板材で曲げ加工して形成され、さらに、該突出部(6)がその板面(6a)を水平にして該側方張出部(6)から突き出すことを特徴とする。
本考案のグレーチング用盗難防止具は、新規嵩上げグレーチングは勿論のこと、既存の嵩上げグレーチングにも簡単に取付けて盗難対策処理を施すことができ、しかも軽量にして持ち運びが楽で、さらに大きさが違う嵩上げグレーチングにも容易に取付け可能で、汎用性を高め、さらに低コスト生産もできるなど多大な効を奏する。
以下、本考案に係るグレーチング用盗難防止具について詳述する。
(1)実施形態1
図1〜図8は本考案のグレーチング用盗難防止具(以下、単に「盗難防止具」ともいう。)の一形態で、図1は嵩上げグレーチングに盗難防止具を取付ける説明用斜視図、図2は図1の部分拡大図、図3は図1の状態から隣接する両コンクリート製溝蓋を設置した説明斜視図、図4は(イ)が図1の状態から隣の溝蓋を設置する様子の説明断面図、(ロ)が図3のIV-IV線矢視図である。図5は図1で用いた盗難防止具の斜視図、図6は図5に代わる他態様の盗難防止具の斜視図、図7は図1よりもサイズが大きな他態様嵩上げグレーチングに盗難防止具を取付けようとする説明斜視図、図8は(イ)が盗難防止具を取着した図7の嵩上げグレーチングで側溝に蓋をした断面図、(ロ)が(イ)の嵩上げグレーチングを持ち上げようとした断面図を示す。尚、図3,図4の嵩上げグレーチングに係るグレーチング本体を、図1のものと異なる他態様構造で表している。
(1)実施形態1
図1〜図8は本考案のグレーチング用盗難防止具(以下、単に「盗難防止具」ともいう。)の一形態で、図1は嵩上げグレーチングに盗難防止具を取付ける説明用斜視図、図2は図1の部分拡大図、図3は図1の状態から隣接する両コンクリート製溝蓋を設置した説明斜視図、図4は(イ)が図1の状態から隣の溝蓋を設置する様子の説明断面図、(ロ)が図3のIV-IV線矢視図である。図5は図1で用いた盗難防止具の斜視図、図6は図5に代わる他態様の盗難防止具の斜視図、図7は図1よりもサイズが大きな他態様嵩上げグレーチングに盗難防止具を取付けようとする説明斜視図、図8は(イ)が盗難防止具を取着した図7の嵩上げグレーチングで側溝に蓋をした断面図、(ロ)が(イ)の嵩上げグレーチングを持ち上げようとした断面図を示す。尚、図3,図4の嵩上げグレーチングに係るグレーチング本体を、図1のものと異なる他態様構造で表している。
グレーチング用盗難防止具Fは、グレーチング本体9aの下面両側縁沿いに、一対の角筒材又は断面コ字形材からなる嵩上げ部材9bを一体化させた嵩上げグレーチング9へ、着脱自在に取着される金属製品である。
グレーチング本体9aは、主部材91に連結材92を格子状に直交させてなる平面視長方形の金属製溝蓋とする。全体形状が規格化された長方形盤状をなし、主部材91と連結材92と端板94と側板93とを備える公知の溝蓋である。多数の金属製帯板からなる主部材91とこれに直交する連結材92とで格子状に形成して、その両側を側板93で塞ぐ。通称Iバーと呼ばれる断面I字状の帯板からなる主部材91が、幅方向を上下にして平行に複数配設される。主部材91の両端を端板94として、長方形盤のグレーチング本体9aになっている。図1のグレーチング本体9aは、縦桟たる主部材91に透孔91aを形成し、該透孔91aを貫通するように横桟たる連結材92を配設して格子状体を形成する。一方、図3,図4の嵩上げグレーチング9に係るグレーチング本体9aの連結材92は、金属製棒状材を捩ったツイスト棒(クロスバーとも呼ばれる。)からなる。連結材92は、主部材91をその帯幅方向を垂直起立させ且つ所定ピッチで複数配設した後、これらと直交するようにして所定間隔離して主部材91の上面に載置される。その後、主部材91と連結材92とを電気圧接固定して格子状とし、両側横方向に側板93を固着して長方形盤に組み立てられる。符号90は主部材91と連結材92とを格子状に配設することによってできるスリットを示す。本考案のグレーチング本体9aは、主部材91に連結材92を格子状に直交させてなる平面視長方形の金属製溝蓋であれば、図1や図3,図7のものに限定されず、その形状を問わない。
本実施形態は、グレーチング本体9aの下面両側縁沿いに、一対の角筒材からなる嵩上げ部材9bを一体化させた嵩上げグレーチング9に適用する。金属製四角筒からなる嵩上げ部材9bを、側板93に沿って、グレーチング本体9aの側板93寄り下面に固着する。嵩上げグレーチング9が側溝Gに配された時、嵩上げ部材9bの四角筒が横に寝る格好になる。嵩上げ部材9bの高さhは、図1の高さh1よりも図7の高さh2の方が高くなっている。そして、一の嵩上げ部材9bが他の嵩上げ部材9bと対向する内側に位置する立壁部95aで、一端側開口98周りの一端側立壁部95に盗難防止具Fが取着される。
グレーチング本体9aは、主部材91に連結材92を格子状に直交させてなる平面視長方形の金属製溝蓋とする。全体形状が規格化された長方形盤状をなし、主部材91と連結材92と端板94と側板93とを備える公知の溝蓋である。多数の金属製帯板からなる主部材91とこれに直交する連結材92とで格子状に形成して、その両側を側板93で塞ぐ。通称Iバーと呼ばれる断面I字状の帯板からなる主部材91が、幅方向を上下にして平行に複数配設される。主部材91の両端を端板94として、長方形盤のグレーチング本体9aになっている。図1のグレーチング本体9aは、縦桟たる主部材91に透孔91aを形成し、該透孔91aを貫通するように横桟たる連結材92を配設して格子状体を形成する。一方、図3,図4の嵩上げグレーチング9に係るグレーチング本体9aの連結材92は、金属製棒状材を捩ったツイスト棒(クロスバーとも呼ばれる。)からなる。連結材92は、主部材91をその帯幅方向を垂直起立させ且つ所定ピッチで複数配設した後、これらと直交するようにして所定間隔離して主部材91の上面に載置される。その後、主部材91と連結材92とを電気圧接固定して格子状とし、両側横方向に側板93を固着して長方形盤に組み立てられる。符号90は主部材91と連結材92とを格子状に配設することによってできるスリットを示す。本考案のグレーチング本体9aは、主部材91に連結材92を格子状に直交させてなる平面視長方形の金属製溝蓋であれば、図1や図3,図7のものに限定されず、その形状を問わない。
本実施形態は、グレーチング本体9aの下面両側縁沿いに、一対の角筒材からなる嵩上げ部材9bを一体化させた嵩上げグレーチング9に適用する。金属製四角筒からなる嵩上げ部材9bを、側板93に沿って、グレーチング本体9aの側板93寄り下面に固着する。嵩上げグレーチング9が側溝Gに配された時、嵩上げ部材9bの四角筒が横に寝る格好になる。嵩上げ部材9bの高さhは、図1の高さh1よりも図7の高さh2の方が高くなっている。そして、一の嵩上げ部材9bが他の嵩上げ部材9bと対向する内側に位置する立壁部95aで、一端側開口98周りの一端側立壁部95に盗難防止具Fが取着される。
盗難防止具Fは、挟着部1と側方張出部5と突出部6とを具備する。
挟着部1は、主板部2と副板部3と連結部4とを備える平面視コ字状の板状部である。ここで、本考案は図4(イ)の右側盗難防止具Fが正面図で表したものとする。本考案の上方とは図4(イ)の紙面上方をいい、鉛直方向とはその紙面垂直下方向をいい、水平方向とはその紙面左右横方向を含んだ紙面垂直面上の一方向をいう。基端21,31側を揃え且つ隙間εを介して両板面2a,3aを起立させて主板部2と副板部3とを対向配設すると共に、両者の基端21,31側を連結部4で結合して、挟着部1が形成される。
本実施形態は図5の盗難防止具Fを採用する。尚、本考案でいう挟着部1が平面視コ字状の板状部であるとは、図6のような他態様品で、主板部2と副板部3との一部に接点Pが形成されても、先端部分29,39を拡開することによって接点Pが離れ平面視コ字状になれば、これも本盗難防止具Fに含むものとする。
挟着部1は、主板部2と副板部3と連結部4とを備える平面視コ字状の板状部である。ここで、本考案は図4(イ)の右側盗難防止具Fが正面図で表したものとする。本考案の上方とは図4(イ)の紙面上方をいい、鉛直方向とはその紙面垂直下方向をいい、水平方向とはその紙面左右横方向を含んだ紙面垂直面上の一方向をいう。基端21,31側を揃え且つ隙間εを介して両板面2a,3aを起立させて主板部2と副板部3とを対向配設すると共に、両者の基端21,31側を連結部4で結合して、挟着部1が形成される。
本実施形態は図5の盗難防止具Fを採用する。尚、本考案でいう挟着部1が平面視コ字状の板状部であるとは、図6のような他態様品で、主板部2と副板部3との一部に接点Pが形成されても、先端部分29,39を拡開することによって接点Pが離れ平面視コ字状になれば、これも本盗難防止具Fに含むものとする。
ここでは、主板部2及び副板部3の板面形状を矩形にし、且つ両者共、起立させた板面2a,3aの鉛直方向長さVLよりも水平方向長さHLの方を長くする。側溝Gの段差部G3に載置された嵩上げグレーチング9で、一の嵩上げ部材9bに係る一端側立壁部95を前記挟着部1が挟着することになるが(図1,図2)、水平方向長さHLの方を長くすることによって、嵩上げ部材9bの一端側開口98からの挟着域が長くなり、挟着力が高められるからである。また、サイズの大きな嵩上げ部材9bに挟着した場合、図7のように挟着部1の上方に立壁部95の一部951が露出して一見支障をきたすように見える。しかるに、鉛直方向長さVLよりも水平方向長さHLの方を長くすると、溝蓋CRと共に盗難防止具Fを取着した嵩上げグレーチング9が側溝Gに設置された後、該嵩上げグレーチング9を盗み出そうと持ち上げても、副板部の先端部分29が嵩上げ部材9の上壁部96に早い段階で当たって傾倒度合が小さくなり(図8のロ)、隣接する溝蓋CRに間違いなく係止され、好都合になっている。盗難防止具Fとして機能発揮できる。
また、主板部2の先端部分29が平面視で副板部3から離れるよう外方へ屈曲して、挟着部1のコ字状開口10に近づくにしたがって、図5のごとく隙間εの幅を大きくする。嵩上げ部材9bの立壁部95へ挟着部1を挟み込み易くするためである。さらに、主板部2の下縁から下方へ延設される下延出部2bを形成し、該下延出部2bの下縁から外方へ側方張出部5が延設される構成とする。下延出部2bを形成するのは、主板部2が嵩上げ部材9bに係る下壁部97の厚み分をも含めて該嵩上げ部材9bに当接して、挟着部1による挟着力を高める狙いがある。
また、主板部2の先端部分29が平面視で副板部3から離れるよう外方へ屈曲して、挟着部1のコ字状開口10に近づくにしたがって、図5のごとく隙間εの幅を大きくする。嵩上げ部材9bの立壁部95へ挟着部1を挟み込み易くするためである。さらに、主板部2の下縁から下方へ延設される下延出部2bを形成し、該下延出部2bの下縁から外方へ側方張出部5が延設される構成とする。下延出部2bを形成するのは、主板部2が嵩上げ部材9bに係る下壁部97の厚み分をも含めて該嵩上げ部材9bに当接して、挟着部1による挟着力を高める狙いがある。
側方張出部5は、主板部2の下縁から副板部3が在る側と反対側外方へ延設される板部である。ここでの側方張出部5は、板部からなり、その張出し幅を形成する水平方向長さLLが主板部2の水平方向長さHL2よりも短く(図2,図5)、且つ該側方張出部5が主板部2の連結部4寄り下縁から延設される側方張出部5とする。挟着部1のコ字状開口10側の部分を省いてスリム化し、できる限り軽量化するためである。
側方張出部5には外方へ水平延設される水平部分5aとその先で下降傾斜して延設される傾斜部分5bが設けられる。水平部分5aを設けることによって側溝段差部G3を越えることを可能にし、傾斜部分5bを設けることによって、側方張出部5の先端部位59から突き出す突出部6の突端部分69が隣接するコンクリート製溝蓋CRの下に潜り込み易くする。ここでは、下降傾斜した傾斜部分5bの先端からさらに水平部分5cが延出して、側方張出部5の先端部分(先端部位)59とする。尚、この先端部分(先端部位)59は突出部6の付け根部分61とみなすこともできる。
側方張出部5には外方へ水平延設される水平部分5aとその先で下降傾斜して延設される傾斜部分5bが設けられる。水平部分5aを設けることによって側溝段差部G3を越えることを可能にし、傾斜部分5bを設けることによって、側方張出部5の先端部位59から突き出す突出部6の突端部分69が隣接するコンクリート製溝蓋CRの下に潜り込み易くする。ここでは、下降傾斜した傾斜部分5bの先端からさらに水平部分5cが延出して、側方張出部5の先端部分(先端部位)59とする。尚、この先端部分(先端部位)59は突出部6の付け根部分61とみなすこともできる。
突出部6は、側方張出部5の先端部位59に付け根部分61が結合して、ここから平面視で、挟着部1のコ字状開口10側から連結部4側へ向かう方向と同方向になるように、側方張出部5から突き出す金属製板部(又は棒状部)である。側方張出部5の張り出し方向に対し、図2,図5のように突出部6が直角に曲って突き出すようにしている。本実施形態は、突出部6が板部で、その板面6aを水平にして側方張出部5から突き出すようにしている。挟着部1に係る主板部2,副板部3,連結部4や、側方張出部5,突出部6が全て板片からなり、これらを溶接固定して盗難防止具Fとするが、例えば側方張出部5付き主板部2を一の板片からなるものであってよい。さらに、挟着部1、側方張出部5、及び突出部6が、一枚ものの板材で曲げ加工して形成される盗難防止具Fとすることもできる。
斯かる挟着部1,側方張出部5,突出部6を備える盗難防止具Fが、側溝Gの段差部G3に載置された嵩上げグレーチング9で、一の嵩上げ部材9bに係る一端側立壁部95を前記挟着部1が挟着することにより、側方張出部5が他の嵩上げ部材9bの方へ張り出す。そうして、突出部6の突端部分69が隣接する溝蓋CRの下に潜り込むように構成した盗難防止具Fとする(図4のロ)。嵩上げグレーチング9に取着した盗難防止具Fに係る突出部6の突端部分69が、隣接するコンクリート製溝蓋CRの端面CR0寄り裏面CR1に潜り込む。符号G0は側溝の上面、符号G1はその底部、符号G2はその側部、符号STじゃ側溝Gの流路を示す。
(2)実施形態2
本実施形態は、一対の角筒材からなる嵩上げ部材9bを採用した実施形態1に代えて、一対の断面コ字形材からなる嵩上げ部材9bを採用する。嵩上げグレーチング9は、角筒材を用いたものの他に、例えば断面が「コ」形に近い形鋼たる溝形鋼等の断面コ字形材からなる嵩上げ部材9bが用いられる。嵩上げ部材9bは、例えば図9,図10のごとく配して嵩上げグレーチング9になる。図9が図1に対応するグレーチング本体9aを用いた嵩上げグレーチング9で、図10が図7に対応するグレーチング本体9aを用いた嵩上げグレーチング9である。嵩上げグレーチング9が側溝Gに配された時、嵩上げ部材9bが横に寝る格好になる。一の嵩上げ部材9bが他の嵩上げ部材9bと対向する立壁部95で、一端側立壁部95に盗難防止具Fが取着される。他の構成は実施形態1と同様で、その説明を省く。実施形態1と同一符号は同一又は相当部分を示す。
本実施形態は、一対の角筒材からなる嵩上げ部材9bを採用した実施形態1に代えて、一対の断面コ字形材からなる嵩上げ部材9bを採用する。嵩上げグレーチング9は、角筒材を用いたものの他に、例えば断面が「コ」形に近い形鋼たる溝形鋼等の断面コ字形材からなる嵩上げ部材9bが用いられる。嵩上げ部材9bは、例えば図9,図10のごとく配して嵩上げグレーチング9になる。図9が図1に対応するグレーチング本体9aを用いた嵩上げグレーチング9で、図10が図7に対応するグレーチング本体9aを用いた嵩上げグレーチング9である。嵩上げグレーチング9が側溝Gに配された時、嵩上げ部材9bが横に寝る格好になる。一の嵩上げ部材9bが他の嵩上げ部材9bと対向する立壁部95で、一端側立壁部95に盗難防止具Fが取着される。他の構成は実施形態1と同様で、その説明を省く。実施形態1と同一符号は同一又は相当部分を示す。
(3)実施形態3
本実施形態は、図5に示した盗難防止具Fの実施形態1に代えて、図11ごとくの盗難防止具Fとする。図11(イ)の盗難防止具Fは、図5のものと基本形状を同じくするが、その厚みが小さくなっている。図11(ロ)の盗難防止具Fは図11(イ)のものに代わる他態様品である。図11(イ),(ロ)の盗難防止具Fは、共に挟着部1、側方張出部5、及び突出部6が、一枚ものの板材で曲げ加工して形成される。一枚ものの板材で曲げ加工形成できるので、製品(盗難防止具F)は一層の低コスト化が図れる。
図11(ロ)の盗難防止具Fは、挟着部1で、平面視コ字状を形成する主板部2の水平方向長さHL2よりも副板部3の水平方向長さHL3の方を長くしている。主板部2の水平方向長さHL2よりも副板部3の水平方向長さHL3の方を長くすることによって、側溝Gへの設置後に、該嵩上げグレーチング9を盗み出そうと持ち上げても、副板部3の傾倒度合がより少なくなり(図8のロ参照)、隣接する溝蓋CRにより確実に係止できるからである。尚、図示を省略するが、実施形態1でも図11(ロ)に対応する盗難防止具Fを作製できる。他の構成は実施形態1と同様で、その説明を省く。実施形態1と同一符号は同一又は相当部分を示す。
本実施形態は、図5に示した盗難防止具Fの実施形態1に代えて、図11ごとくの盗難防止具Fとする。図11(イ)の盗難防止具Fは、図5のものと基本形状を同じくするが、その厚みが小さくなっている。図11(ロ)の盗難防止具Fは図11(イ)のものに代わる他態様品である。図11(イ),(ロ)の盗難防止具Fは、共に挟着部1、側方張出部5、及び突出部6が、一枚ものの板材で曲げ加工して形成される。一枚ものの板材で曲げ加工形成できるので、製品(盗難防止具F)は一層の低コスト化が図れる。
図11(ロ)の盗難防止具Fは、挟着部1で、平面視コ字状を形成する主板部2の水平方向長さHL2よりも副板部3の水平方向長さHL3の方を長くしている。主板部2の水平方向長さHL2よりも副板部3の水平方向長さHL3の方を長くすることによって、側溝Gへの設置後に、該嵩上げグレーチング9を盗み出そうと持ち上げても、副板部3の傾倒度合がより少なくなり(図8のロ参照)、隣接する溝蓋CRにより確実に係止できるからである。尚、図示を省略するが、実施形態1でも図11(ロ)に対応する盗難防止具Fを作製できる。他の構成は実施形態1と同様で、その説明を省く。実施形態1と同一符号は同一又は相当部分を示す。
(4)効果
このように構成した盗難防止具Fは、側溝段差部G3に載置される嵩上げグレーチング9で、その嵩上げ部材9bに係る一端側立壁部95に挟着部1で挟着することにより、突出部6の突端部分69が隣接する溝蓋CRの下に潜り込むよう構成するので(図4のロ、図8のイ)、嵩上げグレーチング9を持上げようとしても突出部6が隣接する溝蓋CRの端面寄り裏面CR1に当たって閊える。盗難防止具Fを取着し金属製嵩上げグレーチング9が側溝Gに設置されると、いちいち時間をかけて隣の重いコンクリート製溝蓋CRを外してからでないと該嵩上げグレーチング9を持上げて盗み出すことができない。時間がかかり手間取ると、盗人はあきらめるケースが多いとされることから、さほど費用をかけずに簡便に盗難被害を免れることができる。
本盗難防止具Fは、平面視コ字状の挟着部1を備えて、嵩上げ部材9bに係る一端側立壁部95を挟着部1で挟み込んで取着する構成であるので、新規敷設の嵩上げグレーチングは勿論、既存の嵩上げグレーチング9にも難なく対応できる。特許文献1,2のように盗難防止のための大掛かりな改良を要しない。
このように構成した盗難防止具Fは、側溝段差部G3に載置される嵩上げグレーチング9で、その嵩上げ部材9bに係る一端側立壁部95に挟着部1で挟着することにより、突出部6の突端部分69が隣接する溝蓋CRの下に潜り込むよう構成するので(図4のロ、図8のイ)、嵩上げグレーチング9を持上げようとしても突出部6が隣接する溝蓋CRの端面寄り裏面CR1に当たって閊える。盗難防止具Fを取着し金属製嵩上げグレーチング9が側溝Gに設置されると、いちいち時間をかけて隣の重いコンクリート製溝蓋CRを外してからでないと該嵩上げグレーチング9を持上げて盗み出すことができない。時間がかかり手間取ると、盗人はあきらめるケースが多いとされることから、さほど費用をかけずに簡便に盗難被害を免れることができる。
本盗難防止具Fは、平面視コ字状の挟着部1を備えて、嵩上げ部材9bに係る一端側立壁部95を挟着部1で挟み込んで取着する構成であるので、新規敷設の嵩上げグレーチングは勿論、既存の嵩上げグレーチング9にも難なく対応できる。特許文献1,2のように盗難防止のための大掛かりな改良を要しない。
そして、基端21,31側を揃え且つ隙間εを介して両板面を起立させて主板部2と副板部3とを対向配設すると共に、両者の基端21,31側を連結部4で結合して形成される平面視コ字状の挟着部1を備えるので、嵩上げグレーチング9の嵩上げ部材9bの形状に左右されずに取着できる。嵩上げ部材9bが角筒材だけでなく断面コ字形材でも、その一端側立壁部95に挟着部1を簡単に挟着できる。
また、本盗難防止具Fは、平面視コ字状の挟着部1で嵩上げ部材9bに取着されるので、特開2011−99237公報の跳ね上がり防止金具と違って、軽量化,コンパクト化が図れる。持ち運びや保管が楽になる。さらに、嵩上げグレーチング9のサイズが大きくなり、これに伴い大きくなった嵩上げ部材9bに対しても、嵩上げ部材9bに係る一端側立壁部95に、コ字状開口10側の口を開けて挟着部1を容易に取着できる。
また、本盗難防止具Fは、平面視コ字状の挟着部1で嵩上げ部材9bに取着されるので、特開2011−99237公報の跳ね上がり防止金具と違って、軽量化,コンパクト化が図れる。持ち運びや保管が楽になる。さらに、嵩上げグレーチング9のサイズが大きくなり、これに伴い大きくなった嵩上げ部材9bに対しても、嵩上げ部材9bに係る一端側立壁部95に、コ字状開口10側の口を開けて挟着部1を容易に取着できる。
加えて、主板部2及び副板部3の板面形状を矩形にし、且つ両者共、起立させた板面の鉛直方向長さVLよりも水平方向長さHLの方を長くすると、盗難防止具Fを取着した嵩上げグレーチング9のサイズが大きくて、図7のように盗難防止具Fが取着された立壁部95の上部分951が露出する格好になっても、側溝Gへ設置後、嵩上げグレーチング9を持上げた際に、図8(ロ)のように副板部3が上壁部96に当たってその傾倒が抑えられ、隣接する溝蓋CRに確実に係止される。本盗難防止具Fは適用範囲が広く、汎用性が高い。前記水平方向長さHLで、主板部2に係る水平方向長さHL2よりも副板部3に係る水平方向長さHL3を長くすれば、副板部2の傾倒度合がより一層少なくなり、隣接する溝蓋CRにより確実に係止されることとなる。
また、主板部2の先端部分29が平面視で副板部3から離れるよう外方へ屈曲して、前記挟着部1のコ字状開口10に近づくにしたがって隙間εの幅を大きくすると、コ字状開口10の間口が広くなって、嵩上げ部材9bの立壁部95に挟着部1を取着するのが容易になる。
また、主板部2の先端部分29が平面視で副板部3から離れるよう外方へ屈曲して、前記挟着部1のコ字状開口10に近づくにしたがって隙間εの幅を大きくすると、コ字状開口10の間口が広くなって、嵩上げ部材9bの立壁部95に挟着部1を取着するのが容易になる。
さらに、側方張出部5に、外方へ水平延設される水平部分5aとその先で先端に向け下降傾斜して延設される傾斜部分5bが設けられると、突出部6が側方張出部5から水平に突き出すだけで、特に溝蓋CRに干渉させることなく、図4(ロ)のごとく隣接する溝蓋CRの下に、突出部6の先端部分69を円滑に潜り込ませることができる。
さらにいえば、主板部2の下縁から下方へ延設される下延出部2bを形成し、該下延出部2bの下縁から外方へ側方張出部5が延設されると、主板部2が嵩上げ部材9bに係る下壁部97の厚み分をも該嵩上げ部材9bに当接して、挟着部1による挟着をより強くすることができる。
また、側方張出部5の張出し幅を形成する水平方向長さLLが主板部2の水平方向長さHL2よりも短く、且つ側方張出部5が主板部2の連結部4寄り下縁から延設されるようにすると、挟着部1のコ字状開口10側の部分を省いて軽量化できる。また、挟着部1、側方張出部5、及び突出部6が、一枚ものの板材で曲げ加工して形成され、さらに突出部6がその板面6aを水平にして側方張出部5から突き出すと、盗難防止具Fの作製が簡単になり、一層のコスト低減を実現できる。このように、本盗難防止具Fは上述した数々の優れた効果を発揮し、極めて有益となる。
さらにいえば、主板部2の下縁から下方へ延設される下延出部2bを形成し、該下延出部2bの下縁から外方へ側方張出部5が延設されると、主板部2が嵩上げ部材9bに係る下壁部97の厚み分をも該嵩上げ部材9bに当接して、挟着部1による挟着をより強くすることができる。
また、側方張出部5の張出し幅を形成する水平方向長さLLが主板部2の水平方向長さHL2よりも短く、且つ側方張出部5が主板部2の連結部4寄り下縁から延設されるようにすると、挟着部1のコ字状開口10側の部分を省いて軽量化できる。また、挟着部1、側方張出部5、及び突出部6が、一枚ものの板材で曲げ加工して形成され、さらに突出部6がその板面6aを水平にして側方張出部5から突き出すと、盗難防止具Fの作製が簡単になり、一層のコスト低減を実現できる。このように、本盗難防止具Fは上述した数々の優れた効果を発揮し、極めて有益となる。
尚、本考案においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本考案の範囲で種々変更できる。挟着部1,主板部2,副板部3,連結部4,側方張出部5,突出部6,嵩上げグレーチング9等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。
1 挟着具
10 コ字状開口
2 主板部
21,31 基端
3 副板部
4 連結部
5 側方張出部
5a 水平部分
5b 傾斜部分
59 先端部位
6 突出部分
61 付け根部分
69 突端部分
6a 板面
9 嵩上げグレーチング
9a グレーチング本体
9b 嵩上げ部材
95 立壁部
F グレーチング用盗難防止具(盗難防止具)
CR 溝蓋
G 側溝
G3 段差部
ε 隙間
10 コ字状開口
2 主板部
21,31 基端
3 副板部
4 連結部
5 側方張出部
5a 水平部分
5b 傾斜部分
59 先端部位
6 突出部分
61 付け根部分
69 突端部分
6a 板面
9 嵩上げグレーチング
9a グレーチング本体
9b 嵩上げ部材
95 立壁部
F グレーチング用盗難防止具(盗難防止具)
CR 溝蓋
G 側溝
G3 段差部
ε 隙間
Claims (7)
- グレーチング本体(9a)の下面両側縁沿いに、一対の角筒材又は断面コ字形材からなる嵩上げ部材(9b)を一体化させた嵩上げグレーチング(9)へ、着脱自在に取着される金属製のグレーチング用盗難防止具であって、
基端(21,31)側を揃え且つ隙間(ε)を介して両板面を起立させて主板部(2)と副板部(3)とを対向配設すると共に、両者の基端(21,31)側を連結部(4)で結合して形成される平面視コ字状の挟着部(1)と、
前記主板部(2)の下縁から前記副板部(3)が在る側と反対側外方へ延設される側方張出部(5)と、
該側方張出部(5)の先端部位(59)に付け根部分(61)が結合して、ここから平面視で前記挟着部(1)のコ字状開口(10)側から前記連結部(4)側へ向かう方向と同方向になるように、該側方張出部(5)から突き出す突出部(6)と、を具備し、
側溝(G)の段差部(G3)に載置された嵩上げグレーチング(9)で、一の嵩上げ部材(9b)に係る一端側立壁部(95)を前記挟着部(1)が挟着することにより、前記側方張出部(5)が他の嵩上げ部材(9b)の方へ張り出し、前記突出部(6)の突端部分(69)が隣接する溝蓋(CR)の下に潜り込むようにしたことを特徴とするグレーチング用盗難防止具。 - 前記主板部(2)及び前記副板部(3)の板面形状を矩形にし、且つ両者共、起立させた板面の鉛直方向長さ(VL)よりも水平方向長さ(HL)の方が長い請求項1記載のグレーチング用盗難防止具。
- 前記水平方向長さ(HL)で、主板部(2)に係る水平方向長さ(HL2)よりも副板部(3)に係る水平方向長さ(HL3)を長くし、且つ該主板部(2)の先端部分(29)が平面視で副板部(3)から離れるよう外方へ屈曲して、前記挟着部(1)のコ字状開口(10)に近づくにしたがって前記隙間(ε)の幅を大きくした請求項2記載のグレーチング用盗難防止具。
- 前記側方張出部(5)に、外方へ水平延設される水平部分(5a)とその先で先端に向け下降傾斜して延設される傾斜部分(5b)が設けられる請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のグレーチング用盗難防止具。
- 前記主板部(2)の下縁から下方へ延設される下延出部(2b)を形成し、該下延出部(2b)の下縁から外方へ前記側方張出部(5)が延設される請求項4記載のグレーチング用盗難防止具。
- 前記側方張出部(5)の張出し幅を形成する水平方向長さ(LL)が前記主板部(2)の水平方向長さ(HL2)よりも短く、且つ該側方張出部(5)が前記主板部(2)の連結部(4)寄り下縁から延設されるようにした請求項5記載のグレーチング用盗難防止具。
- 前記挟着部(1)、前記側方張出部(5)、及び前記突出部(6)が、一枚ものの板材で曲げ加工して形成され、さらに、該突出部(6)がその板面(6a)を水平にして該側方張出部(6)から突き出す請求項6記載のグレーチング用盗難防止具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011004137U JP3170759U (ja) | 2011-07-15 | 2011-07-15 | グレーチング用盗難防止具 |
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JP3170759U true JP3170759U (ja) | 2011-09-29 |
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Family Applications (1)
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JP2011004137U Expired - Fee Related JP3170759U (ja) | 2011-07-15 | 2011-07-15 | グレーチング用盗難防止具 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014122533A (ja) * | 2012-11-24 | 2014-07-03 | Takara Kizai Co Ltd | グレーチング用固定具 |
JP2020147899A (ja) * | 2019-03-11 | 2020-09-17 | 中国電力株式会社 | グレーチング蓋設置構造 |
-
2011
- 2011-07-15 JP JP2011004137U patent/JP3170759U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2020147899A (ja) * | 2019-03-11 | 2020-09-17 | 中国電力株式会社 | グレーチング蓋設置構造 |
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