JP3168121B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JP3168121B2
JP3168121B2 JP18494194A JP18494194A JP3168121B2 JP 3168121 B2 JP3168121 B2 JP 3168121B2 JP 18494194 A JP18494194 A JP 18494194A JP 18494194 A JP18494194 A JP 18494194A JP 3168121 B2 JP3168121 B2 JP 3168121B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の制御装置に
係り、特に、空調装置を備える車両に搭載される内燃機
関の運転状態を制御する内燃機関の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平2−33422
号公報に開示されるように、車載用内燃機関(以下、単
に内燃機関と称す)のアイドル回転数の制御を、車載さ
れる空調装置(以下、単に空調装置と称す)が作動して
いるか否かに基づいて制御する装置が知られている。
【0003】すなわち、車両においては、内燃機関を駆
動源として空調装置のコンプレッサが仕事を行い、空調
装置が作動している場合と作動していない場合とでは、
アイドル状態において内燃機関が負担すべき仕事量に差
異が生ずる。
【0004】従って、空調装置の作動時において安定し
た運転状態を維持し、かつ空調装置の非作動時における
無駄なエネルギ消費を抑制するためには、空調装置の作
動状態に応じてアイドル回転数を変更することが有効で
あり、上記公報記載の装置は、かかる点に着目したもの
である。
【0005】ところで、上記公報記載の装置は、アイド
ル回転数の制御を、スロットルバルブをバイパスする通
路の導通状態を制御するアイドルスピードコントロール
バルブ(ISCV)の開度で制御する構成である。
【0006】かかる構成によれば、アイドル状態の内燃
機関に供給される空気量、すなわちスロットルバルブ全
閉時において内燃に供給される空気量がISCVの開度
に対応することとなり、その開度を制御することで精度
良くアイドル回転数を制御することが可能である。
【0007】この場合、空調装置の作動・非作動状態に
変更がなければ、それぞれの状態に対応した目標アイド
ル回転数に対してISCVをフィードバック制御するこ
とで、空調装置の作動状態に応じたアイドル回転数を精
度良く実現することができる。
【0008】しかしながら、空調装置の作動・非作動状
態に変化が生じた場合に、単にISCVのフィードバッ
ク制御のみに依存して所望のアイドル回転数を実現する
こととしたのでは、所望の状態が実現されるまでに比較
的長期を要し、適切な応答性が得られない。
【0009】このため、上記公報記載の装置は、空調装
置のスイッチがオンであるかオフであるかを判別するこ
とにより空調装置の作動状態を検出し、作動・非作動が
切り替わった際には、空調装置の作動・非作動に対応し
て予め設定した見込み量でISCVの開度を見込み制御
することとして応答性の改善を図っている。
【0010】この場合、空調装置の作動・非作動状態が
切り替わった後即座に、ISCVの開度が、所望のアイ
ドル回転数を実現し得る開度の近傍に制御されることと
なり、その後のフィードバック制御と合わせて、比較的
応答性に優れたアイドル回転数制御が実現できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、空調装
置の作動時にコンプレッサが行う仕事量は、常に一定量
となるものではなく、空調装置に要求される冷房能力、
外気温と車内温との差等によって変動するものである。
従って、空調装置が非作動状態から作動状態に切り替わ
った際に向上させるべき内燃機関の出力値は、本来はコ
ンプレッサの仕事量に応じて決定されるべきである。
【0012】これに対して、上記従来の装置は、空調装
置が作動状態である場合、及び非作動状態である場合に
対応して、一律にISCV開度の見込み量を決する構成
である。
【0013】このため、例えばコンプレッサの仕事量が
予定した仕事量に比して過大であった場合には、空調ス
イッチをオンとした直後において一時的に機関回転数が
不当に低下し、またコンプレッサの仕事量が予定した仕
事量に比して過少であった場合には、空調スイッチをオ
ンとした直後において一時的に機関回転数が不当に上昇
することになり、安定した運転状態の維持と優れた燃費
特性の維持とを両立する観点から好ましくない事態を生
ずる場合があった。
【0014】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、空調装置の作動・非作動状態のみならずコンプ
レッサによって行われる仕事量を検出し、その仕事量を
内燃機関の運転状態の制御に反映させることにより、空
調装置の作動状態に関わらず、常に内燃機関を最適な運
転状態に制御する内燃機関の制御装置を提供することを
目的とする。
【0015】図1は、上記の目的を達成する内燃機関の
制御装置の原理構成図を示す。すなわち、上記の目的
は、図1に示す如く、空調装置のコンプレッサM1に駆
動力を付与する内燃機関M2の運転状態を制御する内燃
機関の制御装置において、前記内燃機関M2は、目標ア
イドル回転数に対してその開度がフィードバック制御さ
れるアイドルスピードコントロールバルブを備え、前記
空調装置以外の前記内燃機関に対する負荷要素が同一状
態にある状況下での前記空調装置の非作動時と作動時と
における前記アイドルスピードコントロールバルブの開
に基づいて前記コンプレッサM1の仕事量を検出
する仕事量検出手段M3と、該仕事量検出手段M3の検
出結果に基づいて、前記コンプレッサM1の仕事量を前
記内燃機関M2の制御に反映させる仕事量反映手段M4
とを備える内燃機関の制御装置により達成される。
【0016】
【作用】本発明に係る内燃機関の制御装置において、空
調装置の作動時におけるコンプレッサM1の仕事量が異
なれば、コンプレッサM1を駆動するために内燃機関M
2が負担すべき出力値に差異が生ずる。また、コンプレ
ッサM1の仕事量の変化に応じて、目標アイドル回転数
を実現するアイドルスピードコントロールバルブの開度
は変化する。
【0017】これに対して、仕事量検出手段M3は、
調装置以外の内燃機関に対する負荷要素が同一状態にあ
る状況下での、空調装置の非作動時におけるアイドルス
ピードコントロールバルブの開度と空調装置の作動時に
おけるアイドルスピードコントロールバルブの開度との
開度差に基づいて、現実にコンプレッサが行う仕事量を
検出し、仕事量反映手段M4は、その仕事量を、すなわ
ち、コンプレッサM1を駆動するために内燃機関M2に
要求される出力増加分を、内燃機関M2の制御に反映さ
せる。
【0018】この場合、空調装置が作動することにより
真に必要とされる出力増加分に応じて、内燃機関M2が
精度良く制御されることになり、内燃機関M2において
理想的な運転状態が実現されることになる。
【0019】
【実施例】図2は、本発明の一実施例である内燃機関の
制御装置(以下、制御装置と称す)の全体構成図を示
す。尚、本実施例の制御装置は、空調装置としてエアコ
ンディショナ(以下、エアコンと称す)を搭載する内燃
機関10の運転状態を制御する装置であり、特にアイド
ル回転数の制御内容に特徴を有している。
【0020】内燃機関10の吸気通路12には、その内
部に配設されるスロットルバルブ14をバイパスして、
バイパス通路16が設けられている。また、バイパス通
路16は、供給される電気信号に応じた開度を実現し、
バイパス通路16の導通状態を変更するアイドルスピー
ドコントロールバルブ(ISCV)18を備えている。
【0021】ここで、ISCV18としては、デューテ
ィ制御によってその開度が制御されるもの、ステップモ
ータを駆動源としてパルス駆動されるもの等が一般的で
あり、本実施例においては、デューティ制御により開度
制御を行うものを用い、電子制御ユニット(ECU)4
0によりその制御を行っている。
【0022】スロットルバルブ14の近傍には、スロッ
トルバルブ14が全閉となった際にオン信号を発するア
イドルスイッチ20が配設されている。尚、その出力
は、ECU30に供給されている。
【0023】また、内燃機関10の出力軸には、エアコ
ンのコンプレッサ22に動力を伝達するマグネットクラ
ッチ24が連結されている。このマグネットクラッチ2
4は、コンプレッサ22を駆動する必要がある場合にの
み内燃機関10の出力を伝達する電磁式軸継手であり、
その状態はECU40により制御される。
【0024】ここで、本実施例におけるエアコンは、通
常の冷房能力を発揮するエアコンモード(A/Cモー
ド)と、省エネ運転を実現するエコノモード(ECON
モード)とを選択できる機能を備えており、A/Cスイ
ッチ26とECONスイッチ28の2つの操作スイッチ
が設けられている。尚、これらA/Cスイッチ26、 EC
ONスイッチ28は、共にECU40に接続されてい
る。
【0025】ECU40は、制御装置の要部であり、各
種センサ等から供給される信号に基づいて種々の演算を
行い、その演算結果に基づいて内燃機関10の運転状態
を制御する。
【0026】ここで、本実施例のECU40には、上述
したアイドルスイッチ20、A/Cスイッチ26、EC
ONスイッチ28等の他、車速センサ30、クランク角
センサ32、シフト位置センサ34、オルタネータ3
6、PSポンプ(パワーステアリングポンプ)38等が
接続されており、車速Vに応じたパルス信号、機関回転
数NEに応じたパルス信号、トランスミッションのシフ
ト位置に応じた信号、オルタネータ3の発電量に応じ
た信号、PSポンプ3の負荷状態に応じた信号等の供
給を受けている。
【0027】ところで、ECU40は、クランク角セン
サ32から供給されるパルス信号(以下、NE信号と称
す)に基づいて機関回転数NEを検出し、内燃機関10
のアイドル時において、NEとの関係でISCV18を
フィードバック制御することで、所望のアイドル回転数
を実現する機能を備えている。
【0028】すなわち、内燃機関のアイドル時において
は、スロットルバルブ14が全閉となり、内燃機関10
に供給される吸入空気量は、ISCV18の開度(以
下、ISC開度と称す)に対応したものとなる。従っ
て、その開度を適当に制御すれば、内燃機関10のアイ
ドル回転数を精度良く目標アイドル回転数に制御するこ
とが可能である。
【0029】ここで、本実施例においては、エアコンの
駆動力が内燃機関10に要求されていることから、エア
コンの作動状態に対応して目標アイドル回転数を設定し
ており、エアコンの非作動時には800rpm 、A/Cモ
ードによる作動時には1000rpm 、ECONモードに
よる作動時には900rpm を、それぞれの状況における
目標アイドル回転数としている。
【0030】従って、エアコンの作動状態に変化が生じ
ない定常運転時においては、各作動状況に応じた目標ア
イドル回転数を実現すべくISC開度がフィードバック
制御され、内燃機関10に現実に加わる現実の負荷状態
に対応した開度がISCV18に付与されて、精度良く
目標アイドル回転数が実現されることになる。
【0031】ところで、エアコンの作動状態が変化した
場合、良好な応答性の下に所望のアイドル回転数を実現
するためには、A/Cスイッチ26、又はECONスイ
ッチ28の状態変化に対応して、ISCV18を適当に
見込み制御する必要があるが、予め決定した見込み量に
基づいた見込み制御では、コンプレッサ22の仕事量の
変動に対応できないことは前記した通りである。
【0032】そこで、本実施例においては、エアコンの
作動時におけるISC開度と、エアコンの非作動時にお
けるISC開度とを予め検出し、かつ記憶しておき、そ
の開度差に基づいてコンプレッサ22の仕事量に精度良
く対応した見込み量を設定することとしている。
【0033】以下、図3〜図6に示す各種フローチャー
トを参照して、本実施例の制御装置の特徴的動作につい
て説明する。
【0034】図3は、本実施例の制御装置において、上
記の機能を満たすべくECU40が実行する非作動時開
度検出ルーチンのフローチャートの一例を示す。本ルー
チンは、内燃機関10の運転中において、エアコンが非
作動の場合に、かかる状況において目標アイドル回転数
を実現するために必要とされるISC開度を検出し、か
つ記憶するために実行するルーチンである。
【0035】従って、本ルーチンが起動すると、先ずス
テップ100においてエアコンが非作動であるかを判別
する。そして、エアコンが非作動でないと判別された場
合は、何ら処理を行うことなく今回のルーチンを終了す
る。
【0036】一方、エアコンが非作動であると判別され
た場合は、ステップ102へ進んで車速Vが“0”、か
つアイドルスイッチ20がオン(IDLオン)であるか
を判別する。本ルーチンは、内燃機関10がアイドル状
態である場合のISC開度を検出すべく実行するルーチ
ンだからである。
【0037】従って、V=0、かつIDLオンが成立し
ていない場合は、内燃機関10がアイドル状態ではない
と判断し、何ら後の処理を行うことなく今回のルーチン
を終了し、上記条件が成立する場合に限り、ステップ1
04へ進む。
【0038】ステップ104は、シフト位置センサのセ
ンサ出力に基づいて、トランスミッションのシフト位置
がDレンジ(ドライブレンジ)か否かを判別するステッ
プである。
【0039】ここで、車両に搭載されるトランッスミッ
ションがオートマチックトランスミッション(A/T)
であり、かつシフト位置としてDレンジが選択されてい
る場合は上記条件が成立すると判断し、車両に搭載され
るトランッスミッションがマニュアルトランスミッショ
ン(M/T)である場合、及びA/Tであっても、シフ
ト位置としてNレンジ(ニュートラルレンジ)が選択さ
れている場合は上記条件が不成立であると判断する。
【0040】A/TにおいてDレンジが選択されている
場合、すなわち内燃機関10が、トルクコンバータの負
荷に抗って運転している場合と、トランスミッションと
してM/Tが採用され、又はA/TにおいてNレンジが
選択されている場合、すなわち内燃機関10が、何らの
負荷も連結されない状態で運転している場合とでは、目
標アイドル回転数を実現するために必要とされる出力ト
ルクに差異が生じ、従ってISC開度に差異が生ずるた
め、これらは場合を分けて考えるべきだからである。
【0041】従って、上記ステップ104において、シ
フト位置がDレンジではないと判別された場合は以下ス
テップ106へ、一方、シフト位置がDレンジであると
判別された場合は以下ステップ108へ進んでそれぞれ
後の処理を実行する。
【0042】ところで、内燃機関10がアイドル状態で
ある場合に、シフト位置に変化が生じなくとも、内燃機
関10に連結されるエアコン以外の負荷の状態が変化す
れば、目標アイドル回転数を実現し得るISCV18開
度にも変化が生ずる。
【0043】そこで、本実施例においては、かかる負荷
として比較的大きな負荷変動を伴う装置してオルタネー
タ36とPSポンプ38とを掲げ、これらの負荷状態が
変化した場合には、その状態をも考慮することとしてい
る。
【0044】ステップ106、108は、かかる機能を
実現すべく実行されるステップであり、具体的には、オ
ルタネータ36から供給される発電量に応じた信号、及
びPSポンプ38から供給される負荷状態に応じた信号
に基づいて、それらを駆動するために内燃機関10が負
担すべく負荷の大きさを推定し、その推定値が所定の判
定値を越えているか否かを判別することとしている。
【0045】その結果、所定の判定値に満たないと判断
できる場合には、“負荷無し”のモードであると判断し
て、ステップ106からはステップ110へ、ステップ
108からはステップ114へそれぞれ進み、一方、所
定の判定値を越えていると判断できる場合には、“負荷
有り”のモードと判断して、ステップ106からはステ
ップ112へ、ステップ108からはステップ116へ
それぞれ進行する。
【0046】このように、本実施例においては、シフト
位置、及びオルタネータ36等の負荷要素の作動状態に
応じて、内燃機関の運転状況を4つの場合に分け、それ
ぞれの状況に応じてステップ110〜116の何れかの
処理が実行される。
【0047】ここで、ステップ110〜116は、個々
の状況において、エアコンが非作動の場合に目標アイド
ル回転数を実現するために必要とされるISCV18開
度を検出し、記憶するステップであり、それぞれステッ
プ110においては“A”、ステップ112においては
“B”、ステップ114においては“C”、ステップ1
16においては“D”としてその開度を記憶して今回の
ルーチンを終了する。
【0048】この結果、ECU40内のメモリには、内
燃機関の10に負荷環境に応じて、エアコンが作動して
いない場合に目標アイドル回転数を実現するISC開度
が、適切な場合分けの下に記憶されることになる。
【0049】図4は、本実施例の制御装置において、エ
アコン作動時におけるISC開度を検出すべくECU4
0が実行する作動時開度検出ルーチンのフローチャート
の一例を示す。
【0050】本ルーチンは、内燃機関10の運転中にお
いて、エアコンが作動中である場合に目標アイドル回転
数を実現するために必要とされるISC開度を検出し、
かつ記憶するために実行するルーチンである。尚、図4
において、上記図3と同一の処理を実行するステップに
は、括弧内に同一の符号を付記してその説明を簡略又は
省略する。
【0051】本ルーチンは、上記の如くエアコンの作動
時におけるISC開度を検出するルーチンであるため、
ルーチンの起動後、先ずステップ200においてエアコ
ンが作動中か否かを判別する。そして、エアコンが作動
中である場合に限り、ステップ202以降の処理を行
い、エアコンが非作動である場合には、以後何らの処理
を行うことなく今回のルーチンを終了する。
【0052】ステップ202〜208は、上記図3中ス
テップ102〜108と同一の処理を実行するステップ
である。すなわち、上記図3に示すルーチンにおいてエ
アコン非作動時におけるISC開度を記憶するにあた
り、シフト位置、負荷状況等に応じて場合分けをおこな
ったのに対応して、本ルーチンにおいても同様の場合分
けを行うためである。
【0053】また、本ルーチンにおいては、ステップ2
06、及び208による場合分けに加えて、これらに続
いて実行されるステップ210〜216において、更に
エアコンの作動モードがA/CモードかECONモード
かに応じた場合分けを行うこととしている。
【0054】高い冷房能力が要求されるA/Cモード
と、省エネを考慮したECONモードとでは、コンプレ
ッサ22に要求される仕事量に差があり、A/Cモード
とECONモードとでは、当然に目標アイドル回転数を
実現するために必要とされるISC開度に差異が生ずる
からである。
【0055】そして、上記の如く、シフト位置がDレン
ジか否か、“負荷有り”か否か、A/CモードかECO
Nモードかにより、エアコン作動時における状況を8つ
のケースに分け、ステップ218〜232において、そ
れぞれの状況で目標アイドル回転数を実現しているIS
C開度をa〜hとして記憶して今回のルーチンを終了す
る。
【0056】この結果、ECU40内のメモリには、内
燃機関の10の負荷環境に応じて、エアコンの作動中に
目標アイドル回転数を実現するISC開度が、適切な場
合分けの下に記憶されることになる。
【0057】ところで、上述の如く記憶されたエアコン
の非作動時におけるISC開度A〜D、及びエアコンの
作動時におけるISC開度a〜hを、シフト位置が同
一、かつオルタネータ36等に起因する負荷の状態が同
一のもの同士で比較した場合、すなわちAとa,b、B
とc,d、Cとe,f、Dとg,hを比較した場合、両
者の差異は、エアコンの作動のみに起因する差異、すな
わちコンプレッサ22の仕事量として把握することがで
きる。
【0058】そこで、本実施例においては、上記図3及
び図4に示すルーチンを実行することにより、随時IS
C開度A〜D、a〜hの記憶値を更新すると共に、それ
らの記憶値に基づいて、現時点におけるコンプレッサ2
2の仕事量を、適宜推定することとしている。
【0059】図5は、かかる機能を実現すべくECU4
0が実行するルーチンのフローチャートの一例を示す。
尚、同図においてステップ300、及びステップ304
〜316は、上記図4に示すステップ200、及びステ
ップ204〜216と同一の処理を行うステップであ
り、ここでは、括弧内に同一の符号を付してその説明を
簡略、又は省略する。
【0060】すなわち、図5に示すルーチンにおいて
は、ステップ300でエアコンが作動中であることが判
別されると、以後ステップ304〜316において、シ
フト位置、オルタネータ36等の負荷状況、A/Cスイ
ッチ26等の状態に基づいて、内燃機関10の負荷環境
に対応した場合分けを行われる。
【0061】そして、それぞれの場合に応じてステップ
318〜332の何れかのステップが実行され、個々の
状況においてエアコンが作動することにより生ずるIS
C開度の変化分を演算する。
【0062】この場合、エアコン作動時におけるISC
開度a〜hと、エアコン非作動時におけるISC開度A
〜Dとの差が大きいほど、エアコンの作動中においてコ
ンプレッサ22が大きな仕事を行っていると判断するこ
とができる。
【0063】そこで、本実施例においては、上記の処理
の終了後、ステップ334、及び336において、それ
ぞれ演算された開度差と所定の判定値判定との比較を行
うことで、コンプレッサ22の現実の仕事量のレベル分
けを行っている。
【0064】具体的には、上記ステップ334において
開度差が大であると判別された場合は、ステップ338
へ進んでコンプレッサ22の仕事量Wに所定値W1 を書
き込み、上記ステップ336において開度差が“中”で
あると判別された場合は、ステップ340へ進んでWに
所定値W2 (W2 <W1 )を書き込み、上記ステップ3
36の処理の結果、開度差が“小”であると判別された
場合はステップ342へ進んでWに所定値W3 (W3
2 )を書き込んだ後、今回のルーチンを終了する。
【0065】この結果、本実施例の制御装置によれば、
エアコンの作動中においてコンプレッサ22が現実に行
う仕事の大きさ、すなわち仕事量が、精度良く推定され
ることになる。
【0066】従って、その仕事量を内燃機関の運転状態
に反映させることとすれば、単にA/Cスイッチ26、
又はECONスイッチ28のオン・オフ状態を反映させ
るにすぎないものに比べて、内燃機関の運転状態を、よ
り理想的な状態に維持することができる。
【0067】図6は、このようにして推定したコンプレ
ッサ22の仕事量を、ISC開度を見込み制御する際の
見込み量に反映させるべくECU40が実行する見込み
量設定ルーチンのフローチャートの一例である。
【0068】すなわち、図6に示すルーチンが起動する
と、先ずステップ400において仕事量Wが“大”であ
るかが判別される。ここで、本実施例においては、上記
図5に示すルーチンにおいて、W=W1 とされていれば
(上記ステップ338)本ステップの条件が成立し、以
後ステップ404が実行される。
【0069】また、ステップ400においてWが“大”
ではないと判別された場合は、ステップ402へ進んで
Wが“中”であるかが判別される。ここで、本実施例に
おいては、上記図5に示すルーチンにおいて、W=W2
とされていれば(上記ステップ340)本ステップの条
件が成立し、以後ステップ406が実行される。
【0070】そして、これらの条件が共に成立しない場
合、すなわち、上記図5に示すルーチンにおいて、W=
3 とされていた場合(上記ステップ342)は、Wが
“小”であると判断され、以後ステップ408が実行さ
れる。
【0071】ここで、ステップ404、406、408
は、それぞれISC開度の見込み量として、所定値
1 ,K2 ,K3 (K1 >K2 >K3 )を設定するステ
ップである。
【0072】従って、エアコンの作動が開始された後に
コンプレッサ22で行われると推定される仕事量Wが大
きいほど、ISC開度の見込み量として大きな値が設定
されることとなり、A/Cスイッチ26、若しくはEC
ONスイッチ28がオンとされた後、即座に、現実の負
荷環境に精度良く適合したアイドル回転数が実現される
ことになる。
【0073】同様に、エアコンの作動が停止される場合
においても、エアコンの作動中においてコンプレッサ2
2において現実に行われていた仕事量に基づいて、Wが
大きいほど大きな見込み量でISCV18が閉弁側に見
込み制御されることになり、A/Cスイッチ26、若し
くはECONスイッチ28がオフとされた後に、アンダ
ーシュートを伴うことなく、即座にエアコン非作動状態
における目標アイドル回転数を実現することができる。
【0074】このように、本実施例の制御装置によれ
ば、単にエアコンの作動状態のみを監視してISCV1
8を見込み制御する制御装置に比べて、エアコンの作動
状態が変化した直後において、より理想的な運転状態を
実現することができるという利益を得ることができる。
【0075】尚、上記実施例においては、ECU40が
上記図3〜図5に示すルーチンを実行することにより前
記した仕事量検出手段M3が、ECU40が上記図6に
示すルーチンを実行することにより前記した仕事量反映
手段M4が、それぞれ実現されることになる。
【0076】図7は、本実施例の制御装置において上述
の如く検出されたコンプレッサ22の仕事量Wを、内燃
機関10の加速時において、エアコンカットの制御に反
映させるべくECU40が実行するエアコンカットルー
チンのフローチャートの一例を示す。
【0077】すなわち、エアコンの作動中は、内燃機関
10の出力トルクの一部がコンプレッサ22の駆動力と
して消費されるため、エアコンの非作動時と比べると車
両の加速性能には低下が伴う。
【0078】このため、車両特性上、加速性が重視され
る車両においては、内燃機関10に加速要求が生じた場
合には、一時的にエアコンの作動を停止して良好な加速
特性を確保する、いわゆるエアコンカットが広く行われ
ている。
【0079】しかしながら、エアコンカットの目的が、
上述の如く加速性能の確保であるとすれば、エアコンの
作動中であってもコンプレッサ22の仕事量が比較的小
さい場合には、敢えて行う必要がない。
【0080】一方、エアコンカットは、具体的には、内
燃機関10の出力トルクをコンプレッサ22に伝達する
マグネットクラッチ24を切り離すことにより行われる
が、無駄なエアコンカットを排除することとすれば、マ
グネットクラッチ24の耐久性が相対的に向上すること
になる。
【0081】そこで、本実施例においては、コンプレッ
サ22の仕事量Wが所定の判定値W 0 を越えている場合
にのみエアコンカットを行うことにより、内燃機関10
における良好な加速特性を確保しつつ無駄なエアコンカ
ットを排除することとした。
【0082】かかる目的を果たすべく、図7に示すルー
チンが起動すると、先ずステップ500において検出さ
れたコンプレッサ22の仕事量Wが、所定値W0 を越え
ているかを判別する。
【0083】そして、W>W0 が不成立の場合は、エア
コンの負荷が実質的には内燃機関10の加速特性に影響
を与えないと判断し、以後何らの処理を行うことなく今
回のルーチンを終了する。一方、上記条件が成立する場
合は、エアコンの負荷が内燃機関10の加速特性に影響
すると判断し、以後ステップ502においてエアコンカ
ットの条件の成立性を判別する。
【0084】そして、かかる状況下でエアコンカットの
実行条件が成立する場合、すなわち内燃機関が所定の加
速状態であると判断された場合は、ステップ504へ進
んでエアコンカットを行って今回のルーチンを終了す
る。
【0085】このように、ECU40が図7に示すルー
チンを実行する場合、コンプレッサ22の仕事量Wがエ
アコンカットの制御に反映され、内燃機関10において
良好な加速特性を維持しつつ、マグネットクラッチ24
の耐久性向上を図ることができる。
【0086】尚、この意味で、本実施例においては、E
CU40が上記図7に示すルーチンを実行することによ
っても、前記した仕事量反映手段M4が実現されること
になる。
【0087】図8は、本実施例の制御装置において、仕
事量Wを燃料カットの制御に反映させるべくECU40
が実行するルーチンのフローチャートの一例を示す。
【0088】すなわち、電子制御式燃料噴射装置を備え
る内燃機関においては、所定の高回転領域でスロットル
バルブが全閉とされた場合、燃費の向上を目的として、
機関回転数がアイドル回転数付近に低下するまでの間燃
料の噴射を停止する、いわゆる燃料カット制御が行われ
ている。
【0089】この場合、原理的には、機関回転数がアイ
ドル回転数付近に設定した復帰回転数にまで低下した際
に燃料噴射を復帰させれば、内燃機関の運転状態を安定
した状態に維持しつつ、燃費特性を改善することが可能
であるが、これらの効果を有効に享受するためには、復
帰回転数を如何なる回転数に設定するかが重要である。
【0090】復帰回転数が高すぎると、燃料カットを行
うことによる燃費特性の改善効果が少なくなり、一方、
復帰回転数が低すぎると、燃料カットが実行されること
に起因して、機関回転数が目標アイドル回転数にたいし
ていアンダーシュートし、一時的に内燃機関の運転状態
が不安定になるからである。
【0091】かかる観点からすると、復帰回転数は、当
然にアイドル回転数付近において内燃機関が担うべき負
荷との関係で設定すべきであり、本実施例の内燃機関1
0の如くエアコンの駆動源としても機能するものについ
ては、コンプレッサ22の仕事量に応じて復帰回転数を
設定することが理想的である。
【0092】そこで、本実施例においては、ECU40
において、図8に示す復帰回転数設定ルーチンを実行す
ることとして、仕事力Wを燃料カット制御にも反映させ
ることとした。
【0093】具体的には、先ずステップ600において
コンプレッサ22の仕事量Wを読み込み、次いでステッ
プ602において、そのWで、図9に示す如く予め設定
したマップを検索することにより復帰回転数を設定する
こととした。
【0094】この場合、本実施例においては、例えば仕
事量Wが“大”、すなわちW=W1であれば、復帰回転
数は1500rpm に、また仕事量Wが“中”、すなわち
W=W2 であれば、復帰回転数は1200rpm に、仕事
量Wが“小”、すなわちW=W3 であれば、復帰回転数
は1000rpm にそれぞれ設定されることになり、機関
回転数のアンダーシュートを伴うことなく、有効な燃料
カットを実現することができる。
【0095】尚、この場合においては、ECU40が上
記図8に示すルーチンを実行することにより、前記した
仕事量反映手段M4が実現されることになる。
【0096】ところで、エアコン等の空調装置は、一般
にコンデンサ冷却用のクーリングファンを備えている。
このクーリングファンは、コンプレッサ22によってエ
アコンガスが圧縮されることに伴って生ずる熱の放熱を
目的として配設されるものであり、コンプレッサ22の
仕事力Wが小さい場合には、必ずしも作動させる必要の
ないものである。
【0097】従って、本実施例の如く、エアコンの作動
時においてコンプレッサ22の仕事量Wを検出すること
ができる構成においては、Wの大きさに応じてクーリン
グファンの駆動条件を変更する等の処理を行うことで、
有効に省エネ化を促進することができる。
【0098】そこで、本実施例においては、下記表1に
示す如く、仕事量Wが“大”の場合には、クーリングフ
ァンの制御電圧を12Vに、仕事量Wが“中”の場合に
は、その制御電圧を6Vに、また仕事量Wが“小”の場
合には、制御電圧を0Vとしてクーリングファンを作動
させないこととした。
【0099】
【表1】
【0100】この場合、エアコンの作動に伴って消費さ
れるエネルギ量が抑制され、結果的に内燃機関10の燃
費特性改善に有効であると共に、外気温が低い状況等に
おけるコンデンサの過冷却防止にも有効である。
【0101】尚、かかる構成においては、ECU40
が、上記表1に示す制御電圧の設定を行うことにより、
前記した仕事量反映手段M4が実現されることになる。
【0102】ところで、従来より、車載用内燃機関の付
帯システムとして、内燃機関の停止中に燃料タンク内に
発生した蒸発燃料をキャニスタ内に吸着し、吸着された
燃料を内燃機関の運転中に吸気通路内に放出するシステ
ム(エバポパージシステム)が公知である。
【0103】内燃機関の停止中において、燃料タンクの
内圧が不当に高圧となるのを防止すると共に、蒸発燃料
が大気中に放出されるのを防止し、かかる蒸発燃料を有
効に利用して良好な燃費特性を得ることを目的とするシ
ステムである。
【0104】この場合、かかるシステムを具備する内燃
機関においては、キャニスタから放出する燃料と燃料噴
射弁等から供給される燃料とを合わせて、適切な空燃比
制御を行う必要があり、キャニスタからの放出量も吸入
空気量との関係で制御する必要がある。
【0105】これに対して、内燃機関のアイドル時にお
ける吸入空気量は、上述の如くISC開度によって決定
される量であり、エアコンの作動時においては、コンプ
レッサ22の仕事量Wに応じて変動を示す。
【0106】従って、内燃機関10のアイドル時におい
てキャニスタから燃料の放出を行う場合において、その
放出量に仕事量Wを反映させることとすれば、キャニス
タからの燃料の放出量が精度良く現実の吸入空気量に整
合したものとなり、適切な空燃比制御が実現されること
になる。
【0107】このため、エバポパージシステムを具備す
る内燃機関に対して本実施例の制御装置を適用し、キャ
ニスタからの燃料放出量に、コンプレッサ22の仕事量
Wを反映させることとすれば、アイドル時において、よ
り安定した運転状態を維持することができ、かつ燃費特
性の向上をも実現することができる。
【0108】尚、かかる構成においては、キャニスタか
らの燃料放出量を仕事量Wに応じて制御する機構によ
り、前記した仕事量反映手段M4が実現されることにな
る。
【0109】ところで、上述した実施例は、前記した仕
事量検出手段M3として、エアコンの作動時、及び非作
動時におけるISC開度の差を用いる構成を用いている
が、その構成はこれに限るものではなく、例えばコンプ
レッサ22の高圧側圧力に基づいて、又はエアコンの吹
き出し口の温度と外気温との差に基づいてそれぞれコン
プレッサ22の実質的な仕事量Wを検出する構成を用い
ることも可能である。
【0110】コンプレッサ22の高圧側圧力は、コンプ
レッサ22の仕事量Wを直接的に表す因子であり、また
吹き出し口の温度と外気温との差は、エアコンの冷却能
力と介して間接的にコンプレッサ22の仕事量Wを表す
因子であるため、これらを用いることによっても、容易
かつ確実にコンプレッサ22が現実に行う仕事量を検出
することができるからである。
【0111】また、上述した実施例は、空調装置として
エアコンを用いているが、同様にコンプレッサを備える
クーラについても適用可能である。
【0112】以上、本発明の実施例について説明した
が、この本発明の実施例には、特許請求の範囲に記載し
た技術的事項以外に、下記の如き各種の技術的事項の実
施態様を有するものであることを付記しておく。
【0113】(1) 請求項1に記載した前記内燃機関
が、目標アイドル回転数に対して、その開度がフィード
バック制御されるアイドルスピードコントロールバルブ
を備え、前記仕事量検出手段が、前記空調装置の非作動
時と作動時における該アイドルスピードコントロールバ
ルブの開度差に基づいて前記コンプレッサの仕事量を検
出することを特徴とする内燃機関の制御装置。
【0114】(2) 請求項1に記載した前記仕事量検
出手段が、前記コンプレッサの高圧側圧力に基づいて前
記コンプレッサの仕事量を検出することを特徴とする内
燃機関の制御装置。
【0115】(3) 請求項1に記載した前記仕事量検
出手段が、前記空調装置から吹き出される空気の温度と
外気温との差に基づいて前記コンプレッサの仕事量を検
出することを特徴とする内燃機関の制御装置。
【0116】(4) 請求項1に記載した前記内燃機関
が、目標アイドル回転数に対して、その開度がフィード
バック制御されるアイドルスピードコントロールバルブ
を備え、前記仕事量反映手段が、前記空調装置の作動状
態が切り替わった際に、前記コンプレッサの仕事量に基
づいて設定した見込み値を用いて、前記アイドルスピー
ドコントロールバルブの開度を見込み制御することを特
徴とする内燃機関の制御装置。
【0117】(5) 請求項1に記載した前記仕事量反
映手段が、前記コンプレッサの仕事量に基づいて、加速
時における前記空調装置の停止条件(いわゆるエアコン
カット)の成立性を判定することを特徴とする内燃機関
の制御装置。
【0118】(6) 請求項1に記載した前記仕事量反
映手段が、前記コンプレッサの仕事量に基づいて燃料カ
ット復帰回転数を演算し、前記コンプレッサの仕事量が
大きいほど、高回転領域で燃料カットの復帰を図ること
を特徴とする内燃機関の制御装置。
【0119】(7) 請求項1に記載した前記内燃機関
が、該内燃機関の停止時に発生する蒸発燃料を吸着し、
所定運転状況下で吸着した燃料を前記内燃機関に向けて
放出するエバポパージシステムを備え、前記仕事量反映
手段が、前記コンプレッサの仕事量に基づいて燃料の放
出量を演算し、前記コンプレッサの仕事量が大きいほど
多量の燃料を放出させることを特徴とする内燃機関の制
御装置。
【0120】(8) 請求項1に記載した前記空調装置
は、コンデンサ冷却用のクーリングファンを備え、前記
仕事量反映手段が、前記コンプレッサの仕事量に基づい
て前記クーリングファンの駆動状態を制御することを特
徴とする内燃機関の制御装置。
【0121】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、コンプレ
ッサの仕事量、すなわちコンプレッサを駆動するために
内燃機関が負担すべき仕事量を精度良く内燃機関の制御
に反映させることができる。
【0122】このため、本発明に係る内燃機関の制御装
置によれば、空調装置を搭載する車両において、空調装
置の作動に伴って内燃機関が本来具備する運転特性が害
されることがなく、常に理想的な運転状態を維持するこ
とができるという特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内燃機関の制御装置の原理構成図
である。
【図2】本発明の一実施例である内燃機関の制御装置の
全体構成図である。
【図3】本実施例において実行される非作動時開度ルー
チンの一例のフローチャートである。
【図4】本実施例において実行される作動時開度ルーチ
ンの一例のフローチャートである。
【図5】本実施例において実行される仕事量演算ルーチ
ンの一例のフローチャートである。
【図6】本実施例において実行される見込み量設定ルー
チンの一例のフローチャートである。
【図7】本実施例において実行されるエアコンカットル
ーチンの一例のフローチャートである。
【図8】本実施例において実行される復帰回転数設定ル
ーチンの一例のフローチャートである。
【図9】復帰回転数設定ルーチンにおいて用いられるマ
ップの一例である。
【符号の説明】
M1,22 コンプレッサ M2,10 内燃機関 M3 仕事量検出手段 M4 仕事量反映手段 12 吸気通路 14 スロットルバルブ 18 アイドルスピードコントロールバルブ(ISC
V) 20 アイドルスイッチ 24 マグネットクラッチ 26 A/Cスイッチ 28 ECONスイッチ 34 シフト位置センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−112717(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調装置のコンプレッサに駆動力を付与
    する内燃機関の運転状態を制御する内燃機関の制御装置
    において、 前記内燃機関は、目標アイドル回転数に対してその開度
    がフィードバック制御されるアイドルスピードコントロ
    ールバルブを備え、前記空調装置以外の前記内燃機関に対する負荷要素が同
    一状態にある状況下での前記空調装置の非作動時と作動
    時とにおける前記 アイドルスピードコントロールバルブ
    の開度に基づいて前記コンプレッサの仕事量を検出
    する仕事量検出手段と、 該仕事量検出手段の検出結果に基づいて、前記コンプレ
    ッサの仕事量を前記内燃機関の制御に反映させる仕事量
    反映手段とを備えることを特徴とする内燃機関の制御装
    置。
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