JP3167181B2 - エンジンのバルブタイミング制御装置 - Google Patents

エンジンのバルブタイミング制御装置

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JP3167181B2
JP3167181B2 JP17709992A JP17709992A JP3167181B2 JP 3167181 B2 JP3167181 B2 JP 3167181B2 JP 17709992 A JP17709992 A JP 17709992A JP 17709992 A JP17709992 A JP 17709992A JP 3167181 B2 JP3167181 B2 JP 3167181B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの運転状態に
応じて吸気用バルブ或いは排気用バルブの開閉タイミン
グを変化させるエンジンのバルブタイミング制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなエンジンのバルブタイミン
グ制御装置としては、特開昭55−137306号公報
に示されるように、エンジンの回転に同期して回転する
駆動用カムと、該駆動用カムの回転に伴って揺動する揺
動レバーと、該揺動レバーの揺動に伴って吸排気用のバ
ルブと摺接した状態で揺動し、揺動に伴ってエンジンの
吸排気用のバルブをリフトさせる揺動カムとを備えたも
のが知られている。
【0003】このエンジンのバルブタイミング制御装置
における揺動カムのカム面には、吸排気用のバルブに摺
接しても該バルブをリフトさせない基本円弧部と、該基
本円弧部に隣接して設けられ吸排気用のバルブに摺接す
ると該バルブをリフトさせるリフト円弧部とが形成され
ており、揺動レバーの揺動中心を移動させることによ
り、レバー比を変化させ、これにより吸排気用のバルブ
のリフト量ひいては該バルブの開閉時間を変化させるも
のである。すなわち、揺動レバーの揺動中心が揺動カム
の方に移動した状態ではレバー比が大きくなると共に駆
動用カムにおける揺動レバーと摺接する部分の長さがノ
ーズ部の近傍部にまで拡大するので吸排気用のバルブの
リフト量が大きくなり該バルブの開時間が長くなる。一
方、揺動レバーの揺動中心が駆動用カムの方に移動した
状態ではレバー比が小さくなると共に駆動用カムにおけ
る揺動レバーと摺接する部分の長さがノーズ部に限られ
るので吸排気用のバルブのリフト量が小さくなり該バル
ブの開時間が短くなるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記エンジ
ンのバルブタイミング制御装置においては、揺動カムを
揺動させるためには、駆動用カムと揺動レバーとを摺接
させると共に、揺動レバーと揺動カムとを摺接させなけ
ればならないため、摺接箇所が多いので、機械抵抗が大
きいと共に摺接箇所のクリアランスの管理が困難であ
る。
【0005】また、摺接箇所が多いので力の伝達系にお
ける剛性が低下するので、エンジンの回転限界が低下す
るという問題がある。
【0006】本発明は上記の問題点を一挙に解決するも
ので、揺動カムを揺動させるために必要な摺接箇所を低
減させ、これにより、機械抵抗を減少させ、摺接箇所の
クリアランスの管理を容易にすると共に、力の伝達系の
剛性を向上させてエンジンの回転限界を向上させること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、カムシャフトに追従して回転す
る駆動用カムによって揺動カムを揺動させると共に、駆
動用カムの回転中心を揺動カムの揺動方向に移動させる
ことにより吸気用バルブもしくは排気用バルブの開閉タ
イミングを変化させるものである。
【0008】具体的に請求項1の発明が講じた解決手段
は、エンジンの吸気用バルブもしくは排気用バルブの上
端に設けられたタペットに摺接した状態で揺動し揺動
に伴って該タペットをリフトさせて上記吸気用バルブも
しくは排気用バルブをリフトさせる揺動カムと、カム面
が上記揺動カムに直接又は間接に当接しており回転に伴
って上記揺動カムを揺動させる駆動用カムと、該駆動用
カムを保持する一方エンジン本体に回転自在に保持され
たカムシャフトとを備え、上記揺動カムのカム面に、上
記タペットに摺接しても上記吸気用バルブもしくは排気
用バルブをリフトさせない基本円弧部と、該基本円弧部
に隣接して形成されて上記タペットに摺接すると上記吸
気用バルブもしくは排気用バルブをリフトさせるリフト
円弧部とが形成されたエンジンのバルブタイミング制御
装置において上記揺動カムは上記基本円弧部の円弧中
心を中心として揺動するように構成され、上記タペット
に摺接する上記揺動カムの基本円弧部の円弧長さが変化
するように上記駆動用カムの回転中心を上記揺動カム
の揺動方向に移動させて上記揺動カムの揺動中心と上記
駆動用カムの回転中心との距離を変化させる駆動用カム
移動手段とを備えている構成とするものである。
【0009】また、請求項2の発明は、駆動用カムをカ
ムシャフトの回転中心に対して移動させることにより駆
動用カムの回転中心の移動を実現するため、請求項1の
構成に、上記駆動用カム移動手段は、駆動用カムの回転
中心とカムシャフトの軸心とが互いに偏心した状態で
記駆動用カムの回転中心を上記カムシャフトに対して移
動させる手段であるという構成を付加するものである。
【0010】また、請求項3の発明は、カムシャフトの
回転中心をエンジン本体に対して移動させることにより
駆動用カムの回転中心の移動を実現するため、請求項1
の構成に、上記駆動用カム移動手段は上記カムシャフト
の回転中心をエンジン本体に対して移動させる手段であ
るという構成を付加するものである。
【0011】
【作用】請求項1の構成により、吸気用バルブもしくは
排気用バルブの開閉タイミングが変化するように駆動用
カムの回転中心を揺動カムの揺動方向に移動させる駆動
用カム移動手段を備えているため、駆動用カムの回転角
が所定量の場合には、駆動用カムの回転中心の移動に伴
って揺動カムの揺動中心と駆動用カムの回転中心との距
が変化し、これに伴い揺動カムのカム面における吸気
用バルブもしくは排気用バルブに摺接する領域が変化す
るので、吸気用バルブもしくは排気用バルブの開閉タイ
ミングが変化する。
【0012】また、揺動カムは駆動用カムによって直接
駆動されるため、揺動レバーが不要になり、摺接箇所が
減少する。
【0013】請求項2の構成により、駆動用カム移動手
段により、駆動用カムの回転中心とカムシャフトの軸心
とが互いに偏心した状態で駆動用カムの回転中心をカム
シャフトに対して移動させることができるので、請求項
1の作用を確実に実現できる。
【0014】請求項3の構成により、駆動用カム移動手
段によりカムシャフトの回転中心ひいては駆動用カムの
回転中心を移動させることができるので、請求項1の作
用を確実に実現できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
するが、その前提として本発明の原理を図1(a)及び
(b)に基づいて説明する。
【0016】同図において、10はエンジンの吸気用又
は排気用のバルブ、11はバルブ10を開閉運動させる
ラッシュアジャスタ、12はラッシュアジャスタ11と
摺接した状態で揺動し、揺動に伴ってラッシュアジャス
タ11を介してバルブ10をリフトさせる揺動カム、1
3は揺動カム12を回転自在に保持する揺動用カムシャ
フト、14は回転に伴って揺動カム12を揺動させる駆
動用カム、15は駆動用カム14を保持する一方、エン
ジン本体に回転自在に保持されている駆動用カムシャフ
ト、16は駆動用カム14に当接した状態で揺動カム1
2に回転自在に支持されており、駆動用カム14の回転
に伴って回転すると共に揺動カム12を揺動させるロー
ラ、17は揺動カム12を駆動用カム14の方へ付勢す
ることによりローラ16を常に駆動用カム14に当接せ
しめるスプリングである。
【0017】揺動カム12のカム面12aには、ラッシ
ュアジャスタ11ひいてはバルブ10と摺接してもバル
ブ10をリフトさせないつまり吸気口又は排気口を開放
させない真円状の基本円弧部12bと、バルブ10と摺
接するとバルブ10をリフトさせるつまり吸気口又は排
気口を開放させるリフト円弧部12cとが形成されてい
る。
【0018】図1(a)及び(b)は駆動用カム14の
回転中心がC1とC2との間で移動する状態を示してお
り、同図から明らかなように、駆動用カム14の回転中
心の移動に伴って該駆動用カム14が所定角回転した場
合における揺動カム12の揺動する領域が変化する。す
なわち、駆動用カム14の回転中心がC2にある場合
(図1(b)の場合)には、回転中心がC1にある場合
(図1(a)の場合)と比較して、揺動カム12が同じ
量だけ揺動したときには、揺動カム12のカム面12a
における基本円弧部12bがラッシュアジャスタ11の
上面と摺接する量が多くなる。これに伴って、カム面1
2aにおけるリフト円弧部12cがラッシュアジャスタ
11の上面と摺接する量が少なくなり、バルブ10のリ
フト量は少なくなる。
【0019】図2は、駆動用カム14の回転中心が移動
した場合のバルブ10のリフト量の変化を示しており、
Aは駆動用カム14の回転中心がC1にある場合のバル
ブ10のリフト量を示し、Bは駆動用カム14の回転中
心がC2にある場合のバルブ10のリフト量を示してい
る。このようにして、本発明に係るバルブタイミング制
御装置は、バルブ10の開閉タイミングを制御すること
ができるのである。
【0020】また、揺動カム12は駆動用カム14によ
って直接に駆動されるため、従来技術の項で説明したよ
うな揺動レバーが不要になり、摺接箇所が減少する。
【0021】図3〜図5は本発明の第1実施例に係るエ
ンジンのバルブタイミング制御装置を示している。
【0022】本第1実施例は、1つの駆動用カム14に
よって左右一対の揺動カム12,12が揺動し、これに
伴って2本の吸気用又は排気用のバルブ10,10が上
下動するタイプである。
【0023】本第1実施例においては、駆動用カムシャ
フト15と駆動用カム14との間に偏心カラー18がそ
の内周面が駆動用カムシャフト15の外周面と摺接する
と共にその外周面が駆動用カム14の内周面と摺接した
状態で設けられている。また、駆動用カムシャフト15
の外周面に外歯歯車15aが設けられていると共に、駆
動用カム14の内周面に上記外歯歯車15aと噛合する
内歯歯車14aが設けられている。さらに、駆動用カム
シャフト15と平行に外周面に平歯車19aを有する可
変用シャフト19が設けられており、偏心カラー18の
外面に突出部18aが設けられていると共に該突出部1
8aの先端には上記平歯車19aと噛合する平歯車18
bが設けられている。
【0024】以上説明した偏心カラー18及び可変用シ
ャフト19によって、駆動用カム移動手段が構成されて
おり、該駆動用カム移動手段は、次のようにして、バル
ブ10の開閉タイミングが変化するように駆動用カム1
4の回転中心を揺動カム12の揺動方向に移動させる。
すなわち、可変用シャフト19を回動すると、可変用シ
ャフト19の平歯車19aと偏心カラー18の平歯車1
8aとが噛合しているため偏心カラー18が駆動用カム
シャフト15の軸心回りに回動し、これに伴って、駆動
用カムシャフト15の外歯歯車15aと駆動用カム14
の内歯歯車14aとが噛合した状態で駆動用カム14
が駆動用カムシャフト15に対して相対回転するので、
駆動用カム14の回転中心が駆動用カムシャフト15に
対して移動する。そして、駆動用カムシャフト15を回
転すると駆動用カム14は駆動用カムシャフト15に対
して偏心した状態で回転し、揺動カム12を揺動させ
る。尚、本実施例においては、本発明の原理を説明する
際に述べたローラ16及びスプリング17は設けられて
おらず、駆動用カム14は揺動カム12に直接に当接し
ていると共に、揺動カム12はラッシュアジャスタ11
のスプリング11aの付勢力によって駆動用カム14に
当接している。
【0025】図6は、第1実施例の変形例に係るエンジ
ンのバルブタイミング制御装置を示しており、第1実施
例と同様の部材については同様の符号を付すことにより
説明は省略する。
【0026】該変形例においては、揺動カム12に、駆
動用カム14の方に突出し駆動用カム14を挟むような
フォーク状の揺動用係合部材20が揺動カム12と一体
に設けられており、駆動用カム14の回転に伴って揺動
用係合部材20ひいては揺動カム12は揺動する。この
変形例のように揺動用係合部材20を設けると、上述の
スプリング17のスプリング力を強くすることなく、揺
動カム12のカム面12aにおける基本円弧部12bで
吸収され無効になるリフト量を低減できる。
【0027】図7は、本発明の第2実施例に係るエンジ
ンのバルブタイミング制御装置を示しており、第1実施
例と同様の部材については同様の符号を付すことにより
説明は省略する。
【0028】本第2実施例も、1つの駆動用カム14に
よって左右一対の揺動カム12,12が揺動し、これに
伴って2本の吸気用又は排気用のバルブ10,10が上
下動するタイプであって、一対の揺動カム12,12の
間には駆動用カム14の方に突出する揺動用アーム21
Aが一対の揺動カム12,12と一体に設けられてい
る。揺動用アーム21Aにはローラ16が回転自在に設
けられ、該ローラ16は駆動用カム14に当接した状態
で揺動用アーム21Aに回転自在に支持されており、駆
動用カム14の回転に伴ってローラ16が回転すると共
に揺動用アーム21Aひいては揺動カム12が揺動す
る。
【0029】駆動用カムシャフト15は角棒状に形成さ
れていると共に、駆動用カム14の側面には該駆動用カ
ム14と一体に設けられ矩形状の貫通孔22aを有する
駆動用アーム22が設けられており、駆動用カムシャフ
ト15と駆動用アーム22との間には、対向する2辺の
内面が駆動用カムシャフト15の外面と摺接すると共に
上記対向する2辺と直交する2辺の外面が駆動用アーム
22の貫通孔22bの内面と摺接する一対の矩形状の枠
部材23,23が設けられている。
【0030】本第2実施例においては、図示は省略して
いるが、駆動用アーム22ひいては駆動用カム14を油
圧式、電気式或いは歯車機構により移動させる移動手段
が設けられており、該移動手段及び一対の枠部材23,
23によって駆動用カム移動手段が構成されており、該
駆動用カム移動手段は、次のようにして、バルブ10の
開閉タイミングが変化するように駆動用カム14の回転
中心を移動させる。すなわち、上記移動手段を作動して
駆動用カム14を移動し駆動用カムシャフト15と駆動
用カム14とが互いに偏心した状態で駆動用カムシャフ
ト15を回転すると、図8(a)〜(e)に示すよう
に、一対の枠部材23,23は、その内周面が駆動用カ
ムシャフト15の外周面と摺接し且つその外周面が揺動
用アーム22の貫通孔22bの内周面と摺接した状態で
駆動用カムシャフト15と共に回転し、その回転力を駆
動用カム14に伝達する。そして、駆動用カム14の回
転に伴って揺動カム12は揺動する。
【0031】図9は第2実施例の変形例に係るエンジン
のバルブタイミング制御装置を示しており、第2実施例
と同様の部材については同様の符号を付すことにより説
明は省略する。該変形例においては、第1実施例の変形
例と同様に、揺動カム12に、駆動用カム14の方に突
出し駆動用カム14を挟むようなフォーク状の揺動用係
合部材20が揺動カム12と一体に設けられており、駆
動用カム14の回転に伴って揺動用係合部材20ひいて
は揺動カム12は揺動する。
【0032】図10及び図11は本発明の第3実施例に
係るエンジンのバルブタイミング制御装置を示してお
り、第1実施例と同様の部材については同様の符号を付
すことにより説明は省略する。
【0033】本第3実施例も、1つの駆動用カム14の
回転によって左右一対の揺動カム12,12が揺動し、
これに伴って2本の吸気用又は排気用のバルブ10,1
0が上下動するタイプであって、一対の揺動カム12,
12の間には駆動用カム14の方に突出する揺動用アー
ム21Bが一対の揺動カム12,12と一体に設けられ
ている。駆動用カムシャフト15及び揺動用カムシャフ
ト13は共に、エンジン本体28に回転可能に保持され
たフレーム24に回転自在に支持されており、該フレー
ム24は、平歯車よりなるアイドルギヤ25を有し且つ
揺動用カムシャフト13と同軸に設けられたアイドルギ
ヤ用シャフト26を回転自在に支持している。また、駆
動用カムシャフト15の一端には、アイドルギヤ25と
噛合する平歯車27が設けられており、エンジンのクラ
ンクシャフト(図示は省略している。)の回転力はアイ
ドルギヤ用シャフト26に伝達された後、アイドルギヤ
25及び平歯車27を介して駆動用カムシャフト15に
伝達される。
【0034】エンジン本体28には該エンジン本体28
に対して摺動自在にピストン部材29が設けられている
と共に、該ピストン部材29の下端部にはバケット30
が一体的に設けられている。エンジン本体28とバケッ
ト30との間の空間部31Aにはコイルスプリング32
が縮装されていると共にオイルが供給されるように構成
されており、上記空間部31Aにオイルを供給するとピ
ストン部材29が下降しフレーム24は図11における
時計回りに回転し、上記空間部31Aのオイルを帰還さ
せるとピストン部材29が上昇しフレーム24は反時計
回りに回転する。以上説明したピストン部材29、バケ
ット30、空間部31Aに供給されるオイル及びコイル
スプリング32によって駆動用カム移動手段が構成され
ており、平歯車27をアイドルギヤ25に沿って回転移
動することにより、駆動用カムシャフト15は移動す
る。この場合、平歯車27はアイドルギヤ25に沿って
回転移動するので、平歯車27が回転してもアイドルギ
ヤ用シャフト26に伝達された回転力は平歯車27を介
して駆動用カムシャフト15に伝達される。
【0035】図12は第3実施例の変形例に係るエンジ
ンのバルブタイミング制御装置を示しており、第3実施
例と同様の部材については同様の符号を付すことにより
説明は省略する。該変形例においては、第1実施例の変
形例と同様に、揺動カム12に、駆動用カム14の方に
突出し駆動用カム14を挟むようなフォーク状の揺動用
係合部材20が揺動カム12と一体に設けられており、
駆動用カム14の回転に伴って揺動用係合部材20ひい
ては揺動カム12は揺動する。
【0036】図13(a)及び(b)は本発明の第4実
施例に係るエンジンのバルブタイミング制御を示してお
り、第4実施例と同様の部材については同様の符号を付
すことにより説明は省略する。
【0037】本第4実施例も、1つの駆動用カム14の
回転によって左右一対の揺動カム12,12が揺動し、
これに伴って2本の吸気用又は排気用のバルブ10,1
0が上下動するタイプであって、エンジン本体28とフ
レーム24との間に形成された空間部31Bにはコイル
スプリング32が縮装されていると共にオイルが供給さ
れるように構成されており、上記空間部31Bにオイル
を供給するとフレーム24ひいては駆動用カムシャフト
15が上昇し、上記空間部31Bのオイルを帰還させる
とフレーム24ひいては駆動用カムシャフト15は下降
する。この場合、駆動用カムシャフト15の図13にお
ける左端部は断面矩形状に形成されており、また、矩形
状の連結部材33がエンジン本体28に回転自在に保持
されており、駆動用カムシャフト15の左端部と連結部
材33との間には、第2実施例と同様の一対の矩形状の
枠部材23,23が設けられている。以上説明した、フ
レーム24、コイルスプリング32及び空間部31Bに
供給されるオイルによって駆動用カム移動手段が構成さ
れており、空間部31Bに供給されるオイルの圧力を調
節することにより、フレーム24ひいては駆動用カムシ
ャフト15は所定量移動する。この場合、駆動用カムシ
ャフト15が移動しても、カムプーリー34に伝達され
た回転力は、連結部材33及び一対の枠部材23,23
を介して駆動用カムシャフト15にスムーズに伝達され
る。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係るエンジンのバルブタイミング制御装置によると、吸
気用バルブもしくは排気用バルブの開閉タイミングが変
化するように駆動用カムの回転中心を揺動カムの揺動方
向に移動させる駆動用カム移動手段を設けたため、駆動
用カムの回転中心の移動に伴って揺動カムの揺動中心と
駆動用カムの回転中心との距離が変化し、これに伴って
揺動カムのカム面における吸気用バルブもしくは排気用
バルブに摺接する領域が変化するので吸気用バルブもし
くは排気用バルブの開閉タイミングを確実に変化させる
ことができる。
【0039】また、揺動カムは駆動用カムによって直接
駆動されるため、摺接箇所が減少するので、機械抵抗が
低減すると共に摺接箇所のクリアランスの管理が容易に
なり、また力の伝達系の剛性が向上するのでエンジンの
回転限界が向上する。
【0040】このため、請求項1の発明によると、確実
な作動及びエンジンの回転限界の向上を確保した状態で
エンジンのバルブタイミングを制御することができる。
【0041】請求項2の発明によると、駆動用カム移動
手段により、駆動用カムの回転中心とカムシャフトの軸
心とが互いに偏心した状態で駆動用カムの回転中心をカ
ムシャフトに対して移動させることができるので、確実
且つ容易にエンジンのバルブタイミングの制御を行なう
ことが可能になる。
【0042】請求項3の発明によると、駆動用カム移動
手段によりカムシャフトの回転中心ひいては駆動用カム
の回転中心を移動させることができるので、やはり確実
且つ容易にエンジンのバルブタイミングの制御を行なう
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する説明図である。
【図2】駆動用カムの回転中心が移動した場合のバルブ
のリフト量の変化を示す説明図である。
【図3】本発明の第1実施例に係るエンジンのバルブタ
イミング制御装置を示す断面図である。
【図4】上記第1実施例に係るエンジンのバルブタイミ
ング制御装置における偏心カラーを示す断面図である。
【図5】上記第1実施例に係るエンジンのバルブタイミ
ング制御装置を示す断面図である。
【図6】上記第1実施例の変形例に係るエンジンのバル
ブタイミング制御装置を示す断面図である。
【図7】本発明の第2実施例に係るエンジンのバルブタ
イミング制御装置を示す斜視図である。
【図8】上記第2実施例に係るエンジンのバルブタイミ
ング制御装置の作用を説明する断面図である。
【図9】上記第2実施例の変形例に係るエンジンのバル
ブタイミング制御装置を示す断面図である。
【図10】本発明の第3実施例に係るエンジンのバルブ
タイミング制御装置を示す一部切截斜視図である。
【図11】上記第3実施例に係るエンジンのバルブタイ
ミング制御装置を示す断面図である。
【図12】上記第3実施例の変形例に係るエンジンのバ
ルブタイミング制御装置を示す一部切截斜視図である。
【図13】本発明の第4実施例に係るエンジンのバルブ
タイミング制御装置を示す断面図である。
【符号の説明】
10 吸気用又は排気用のバルブ 11 ラッシュアジャスタ 12 揺動カム 13 揺動用カムシャフト 14 駆動用カム 15 駆動用カムシャフト(カムシャフト) 18 偏心カラー 19 可変用シャフト 20 揺動用係合部材 21A,21B 揺動用アーム 22 揺動用アーム 23 枠部材 24 フレーム 26 アイドルギヤ用シャフト 29 ピストン部材 30 バケット 31A,31B 空間部 32 コイルスプリング 33 連結部材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの吸気用バルブもしくは排気用
    バルブの上端に設けられたタペットに摺接した状態で揺
    動し揺動に伴って該タペットをリフトさせて上記吸気
    用バルブもしくは排気用バルブをリフトさせる揺動カム
    と、 カム面が上記揺動カムに直接又は間接に当接しており回
    転に伴って上記揺動カムを揺動させる駆動用カムと、上記 駆動用カムを保持する一方エンジン本体に回転自在
    に保持されたカムシャフトとを備え、 上記揺動カムのカム面に、上記タペットに摺接しても上
    記吸気用バルブもしくは排気用バルブをリフトさせない
    基本円弧部と、該基本円弧部に隣接して形成されて上記
    タペットに摺接すると上記吸気用バルブもしくは排気用
    バルブをリフトさせるリフト円弧部とが形成されたエン
    ジンのバルブタイミング制御装置において上記揺動カムは上記基本円弧部の円弧中心を中心として
    揺動するように構成され、 上記タペットに摺接する上記揺動カムの基本円弧部の円
    弧長さ が変化するように上記駆動用カムの回転中心を
    上記揺動カムの揺動方向に移動させて上記揺動カムの揺
    動中心と上記駆動用カムの回転中心との距離を変化させ
    駆動用カム移動手段を備えていることを特徴とするエ
    ンジンのバルブタイミング制御装置。
  2. 【請求項2】 駆動用カム移動手段は、駆動用カムの回
    転中心とカムシャフトの軸心とが互いに偏心した状態で
    上記駆動用カムの回転中心を上記カムシャフトに対して
    移動させる手段であることを特徴とする請求項1に記載
    のエンジンのバルブタイミング制御装置。
  3. 【請求項3】 上記駆動用カム移動手段は、上記カムシ
    ャフトの回転中心をエンジン本体に対して移動させる手
    段であることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの
    バルブタイミング制御装置。
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