JP3165814B2 - 水素ガス供給システム - Google Patents

水素ガス供給システム

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JP3165814B2
JP3165814B2 JP22866492A JP22866492A JP3165814B2 JP 3165814 B2 JP3165814 B2 JP 3165814B2 JP 22866492 A JP22866492 A JP 22866492A JP 22866492 A JP22866492 A JP 22866492A JP 3165814 B2 JP3165814 B2 JP 3165814B2
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英二 坂上
敦俊 池川
宗一 松下
雄次郎 大島
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  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水素ガス供給システムに
関する。この水素ガス供給システムは、例えば、内燃機
関や産業機器の排気系に水素ガスを送り、水素ガスの燃
焼で触媒を早期加熱する装置、排気ガスに含まれるHC
等の有害物質を水素ガスの燃焼で浄化する装置に適用で
きる。
【0002】
【従来の技術】従来より、水素ガス供給システムとし
て、貯水タンクと、固体電解質をもつセルと、調圧ユニ
ットと、セルと調圧ユニットとの間に介在する弁装置と
もつものが知られている(実開昭60−102254号
公報)。このものでは、貯水タンクの水はセルに供給さ
れ、セルの固体電解質中で電解され、水素ガスが発生す
る。
【0003】発生した水素ガスは、セルの水面上方に溜
められる。そして、弁装置が開放すると、セルの水面上
方に溜められた水素ガスは、調圧ユニットに放出され、
調圧される。このものでは、調圧ユニットに放出される
のは、水素ガスのみであり、セル内の水は調圧ユニット
に放出されないので、特別の気液分離装置は必要とされ
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、本発
明者は、水素ガスが圧縮された状態で封入される水素タ
ンクのガス放出口を水で覆って、水素ガスの耐漏れ性を
高めた車載用の水素ガス供給システムを開発した(本出
願時に未公知)。このものでは、ガス放出口が開放され
ると、ガス放出口から水素ガスとともに水も、勢いよく
放出される。そのため、水素ガスを利用するには、水と
水素ガスとを効率よく分離できる装置が要請される。
【0005】本発明は上記した実情に鑑み開発されたも
のであり、その目的は、液と水素ガスとを効率よく分離
できる水素ガス供給システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る水素ガス供
給システムは、内部に開口する吹出口をもつ気液分離室
と気液分離室に連設し複数の曲路を備えたラビリンス通
路をもつラビリンス部とを有する気液分離装置と、液及
び高圧の水素ガスが封入される封入室を有する気液混合
物供給手段と、液及び水素ガスが混合した気液混合物を
気液混合物供給手段から気液分離装置の吹出口に供給す
るように気液混合物供給手段を作動させる操作部と、
液分離装置のラビリンス通路の出口と連通し、且つ、気
液分離装置のラビリンス通路で気液分離された水素ガス
が送られ且つ水素ガス消費側につながる通路とを具備す
ることを特徴とするものである。本発明は、内燃機関に
組込むことができる。この場合、内燃機関の始動に連動
して吹出口に気液混合物を送るように気液混合物供給手
段を設け、ラビリンス通路の出口を内燃機関の排気系に
連通させることができる。
【0007】
【作用】水素ガスと液との混合物が吹出口から気液分離
室に送られると、混合物は気液分離室の内壁面に当た
り、水素ガスと液とが分離される。更に、水素ガスはラ
ビリンス部のラビリンス通路を通る。万一、気液分離室
に送られた液がラビリンス通路に進入しても、ラビリン
ス通路は迂回路のため、液がラビリンス通路を抜け出る
可能性は極めて低い。よって、ラビリンス通路からは、
が分離された水素ガスが放出される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図10参照し
て説明する。図1は本装置全体を概念的に示す構成図で
ある。本装置は、水素タンク1と、気液分離装置3と、
水タンク4と、水素発生器5とで構成されている。水素
タンク1の底部には通常、水Wが所定水位で貯水されて
いる。水Wの水位はフロートスイッチ60で検知され
る。水素タンク1の底部1e側のガス放出口11と気液
分離装置3の入口ポート3aとは通路70で接続されて
いる。通路70には圧力センサ71、電磁弁72が設け
られている。
【0009】後述する様に水素発生器5は水素ガスを水
素タンク1の封入室10に送るので、水素タンク1の水
面W10の上方には、水素ガスが所定圧力(例えば2〜
3kgf/cm2 )で圧縮されて封入されており、電磁
弁72が閉じている状態ではガス放出待機状態とされて
いる。なお、電磁弁72の閉塞時において、圧力センサ
71が検知した通路70の水圧から、水素タンク1内に
封入された水素ガスの圧力が検知される。ここで、水素
タンク1内の水素ガスが高圧である状態で、電磁弁72
が開放すると、水素ガスと水との混合物がガス放出口1
1から勢いよく通路70に放出される。従って水素タン
ク1は気液混合物供給手段として機能する。
【0010】気液分離装置3は水タンク4と一体に配設
されている。ここで、両者は仕切壁15で仕切られてい
る。気液分離装置3の出口ポート3bは、内燃機関の排
気ガスを排出する排気系としての排気管8に通路80を
介して接続されている。通路80にはチェック弁33、
絞り弁82が設けられている。チェック弁33は気液分
離装置3からの水素ガスを排気管8に通すものの、逆は
通さない。
【0011】水タンク4の吐出ポート4aと水素発生器
5の給水ポート5aとは通路74で接続されており、通
路74にはチェック弁75が設けられている。チェック
弁75は水タンク4の室の水を水素発生器5に通すもの
の、逆は通さない。ここで、水タンク4の水頭圧を利用
して、チェック弁75は開弁し、水タンク4から電解用
の水が水素発生器5へ自然供給される。
【0012】水素発生器5の水素放出ポート5bに接続
された通路90はガス放出口11に連通している。通路
90にはチェック弁93が設けられている。チェック弁
93は水素発生器5から発生した水素を水素タンク1に
通すものの、逆は通さない。水素発生器5の酸素放出ポ
ート5eに接続された通路95の先端95aは、水タン
ク4の室上部に至っている。なお、水タンク4と装置外
部とはチェック弁4eを介して連通しており、先端95
aから放出された酸素が水タンク4に充満することはな
い。
【0013】通路74と水素タンク1とは通路77で接
続されており、その通路77にはポンプ76、逆止弁5
が設けられている。さて、図3〜図8は気液分離装置
3の要部断面を示す。図3に示す様に、気液分離装置3
は、ケーシング30に形成され吹出口31aをもつ円筒
状の気液分離室31と、気液分離室31に連通する入口
ポート3aをもつ通路32と、ケーシング30にシール
部30fを介して保持されたラビリンス部37と、気液
分離室31の底に溜まった水を放出する吐出ポート4a
と、気液分離室31内の水位を検知するフロートスイッ
チ35とをもつ。ここで、気液分離室31の底に所定量
の水が溜まると、フロートスイッチ35がこれを検知
し、電磁弁78が開くことにより気液分離室31の底の
水は吐出ポート4aから水タンク4に放水される。
【0014】更に、図4に示す様に、チェック弁33は
バルブ室331に設けられている。チェック弁33は、
バルブ室331に保持された弁保持部334と、弁保持
部334に形成されたガイド部材335と、ガイド部材
335の回りに設けられたリング状のゴム製の弁部33
6と、弁保持部334を付勢して弁部336をバルブシ
ート333に圧着させるバネ337とを備えている。
【0015】更に図4に示す様に、遮水用のラビリンス
部37は取付孔330にリング状のシール部37fを介
して保持されている。ラビリンス部37は、通路372
をもつ第1ボデー370と、通路373をもつ第2ボデ
ー371と、通路374と、リング状の通路375と、
リング状の通路376と、開口377aをもつ十文字状
の通路377と、開口378aをもつ十文字状の通路3
78と、開口379aをもつ十文字状の通路379とを
備えている。通路372〜通路379でラビリンス通路
が構成される。
【0016】ここで、図3から理解できる様に、気液分
離装置3の入口ポート3aに水素ガスと水との混合物が
送られると、混合物は吹出口31aから気液分離室31
に至る。図8から理解できる様に、混合物は気液分離室
31の内壁面31cにそって旋回し、これにより水は気
液分離室31の底部に落下して気液分離が行われる。ま
た、気液分離室31に送られた水素ガスの圧力がバネ3
37の付勢力に打ち勝つと、弁部336及びガイド部材
335はバルブシート333のシール面333fから離
れ、弁口333aが開放される。よって、気液分離室3
1内の水素ガスは通路372〜通路379を図4〜図7
に示す矢印方向に通り、更に弁口333aからバルブ室
331を通り、排気管8側へ放出される。このとき、ラ
ビリンス通路を構成する通路372〜通路379は、互
い違いの縦通路及び横通路からなるので、万一、ラビリ
ンス通路に水が進入しても、水はラビリンス通路で遮蔽
され、排気管8側へは至らない。尚、本実施例では気液
分離室31の内径を軸方向に略一定の中空円筒状とした
構成を示しているが、この構成に限定されるものではな
く、他に内径を軸方向で異にする、例えば載頭円錐形状
などとしてもよい。
【0017】さて、水素発生器5について説明を加え
る。水素発生器5は、複数の水素発生セルを積層したも
のであり、各水素発生セルは、プロトン伝導により水分
解を行なう固体高分子電解質の膜により構成されてい
る。すなわち、水素発生器5の各セルの一つは、図9に
示すように、プロトン伝導膜からなる膜エレメント51
と、該膜エレメント51の両側に、例えばチタン製エキ
スパンドメッシュにて構成された給電体52aを膜エレ
メント51に形成された電極51aの位置に合わせて張
設した給電エレメント52と、これら両給電エレメント
52の外側に隣接された陽極端子板53及び陰極端子板
54から成り、各セルは、それぞれ樹脂製のセパレータ
55によって分離されている。膜エレメント51は、ス
ルホン酸基をもつフッ素樹脂系イオン交換膜にて構成さ
れ、両側に電極51a(陽極側及び陰極側)がメッキに
より形成されており、その厚みは、略0.2mmであ
る。給電体52aは、導電路と気液の通路を兼ねてお
り、その厚みは、略0.8mmである。陽極及び陰極端
子板53,54の厚みは略1mm,隣接するセル間の分
離を兼ねたセパレータ55の厚みは、略3mmである。
【0018】そして、膜エレメント51,給電エレメン
ト52,陽極端子板53,陰極端子板54及びセパレー
タ55には、重合された状態で共通に連通して上記給水
ポート5a、通路74へと連絡した通路をなす通孔5
6、同じく共通に連通して上記ポート5e、通路95へ
と連絡した通路を成す通孔57及び同じく共通に連通し
て上記ポート5b、通路90へと連絡した通路を成す通
孔58が形成されている。通孔56による通路は、上記
水タンク4からの水を電解液として各セルに灌漑するマ
ニホールドを構成しており、該通孔56による通路の電
解液は、陽極側の給電体52aに供給される。通孔57
による通路は、水電解の過程で陽極側の給電体52aに
供給された水及び陽極側の給電体52aに発生する酸素
ガスを水タンク4に帰還させるものである。通孔58に
よる通路は、陰極側の給電体52aに発生する水素ガス
をポート5b、通路90に導くものである。
【0019】水素発生器5は、図9に示した構成によ
り、陽極端子板53及び陰極端子板54に電圧が印加さ
れることにより、プロトン伝導膜51aの陽極側におい
て水電解が起こり、陽極側において酸素ガスが発生し、
陰極側において水素ガスと水が発生する。水素ガスは前
述した様に通孔58による通路を介してポート5b、通
路90に導出され、水素タンク1に送給される。また酸
素ガスと電解液である水は、前述した様に通孔57によ
る通路を介してポート5e、通路95に導出され、水タ
ンク4に帰還される。
【0020】さて図10は内燃機関の排気ガスを排出す
る排気管8の要部を示す。図10に示す様に、排気管8
には排気ガス浄化用の触媒85が保持されており、触媒
85の上流には水素ガス放出用のノズル86、ノズル8
6に対面した点火栓87が装備されている。ノズル86
は前記した通路80に連通している。ところで、図2は
上記装置の動作を示すタイミングチャートである。図2
において、(a)は内燃機関を始動させるイグニッショ
ンスイッチの情報信号を示し、(b)はフロートスイッ
チ60の情報信号を示し、(c)は圧力スイッチ71の
出力する情報信号を示し、(d)は電磁弁72の動作タ
イミングを示し、(e)は点火栓87への点火信号を示
し、(f)はポンプ76の動作タイミングを示し、
(g)は水素発生器5の動作タイミングを示し、(h)
はフロートスイッチ35の動作タイミングを示し、
(i)は電磁弁78の動作タイミングをそれぞれ示す。
【0021】内燃機関の始動時において、イグニッショ
ンスイッチがONされると、電磁弁72を駆動する信号
(d)がロウレベルからハイレベルに変化する(時刻t
1)。これによって電磁弁72が開かれ、水素タンク1
のガス放出口11が開放される。ここで、水素タンク1
内の水素ガスは前述した様に高圧とされているので、ガ
ス放出口11が開放されると、水素タンク1内の水素ガ
スの圧力が気水分離室31の圧力に打ち勝って、水素タ
ンク1内の水を泡状にして、即ち、水素ガスと水との混
合物は勢いよくガス放出口11より通路70に放出さ
れ、気液分離装置3の入口ポート3aに至る。そして、
気液分離装置3で混合物が前述した様に気液分離され、
水素ガスは、ラビリンス部37のラビリンス通路を通っ
て通路80に導かれ、更に、ノズル86から排気管8の
点火栓87側に送られる。また、気液分離の結果、気液
分離室31の底に所定量の水が溜まると、フロートスイ
ッチ35がこれを検知し、フロートスイッチ35の信号
(i)がハイレベルになり、電磁弁78の信号(j)が
ハイレベルになり、電磁弁78が開き、気液分離室31
の水を吐出ポート4aから水タンク4へ放出する。
【0022】ところで、前述した様に水素タンク1内の
水素ガスの圧力が水とともにガス放出口11より通路7
0に放出されると、水素タンク1内の水位が低下し、フ
ロートスイッチ60がこれを検知し、フロートスイッチ
60がハイレベルからロウレベルになる(時刻t2)。
すると、点火信号(e)がハイレベルに変わり、図示し
ない点火回路が作動して点火栓87が放電着火されるの
で、排気管8内に送られた水素ガスが酸素とともに燃焼
する。なお、制御装置のタイマー機能により、点火信号
(e)は時刻t2〜t3の間ハイレベルにある。時刻t
2〜t3間は、触媒85が活性温度域になるまでの必要
時間を考慮して決定される。
【0023】ここで、内燃機関の始動時の排気ガス中に
は多量のHC物質が含まれている。この点本実施例で
は、点火栓87の放電着火による水素ガスの燃焼によ
り、HC物質も燃焼される。更にその燃焼炎で、触媒8
5を強制加熱して早期に活性化させ得、触媒85の早期
暖機をすることができる。さて、図2に示す時刻t3に
達すると、電磁弁72を駆動する信号(d)がロウレベ
ルに変化し、電磁弁72が閉じ、気液分離装置3への水
素タンク1の水素ガスの送りは停止される。
【0024】また前述した様に水素ガスの放出に伴ない
水素タンク1内の水位が低下しているので、時刻t3か
らポンプ76が作動し始め、ポンプ76により水タンク
4内の水が通路77を介して水素タンク1に送られる。
そして、水素タンク1内に送られた水は、水素タンク1
の底部に溜まり、ガス放出口11を覆ってガス放出口1
1をシールする。
【0025】そして、水素タンク1に溜まった水が所定
水位になると、フロートスイッチ60がこれを検知し、
フロートスイッチ60の信号(b)がハイレベルになる
(時刻t4)。このとき、水素タンク1へのシール用の
水の補給が完了しており、水を補給せずとも良いので、
ポンプ76の作動を停止するとともに、水素発生器5に
通電してこれを作動させ水素ガスを発生させる。水素発
生器5で発生した水素ガスは、ポート5b及び通路90
を介して水素タンク1に送られ、封入室10内で圧縮ガ
スとして維持される。また、水素発生器5で発生した酸
素ガスは、ポート5e及び通路95を介して水タンク4
の上部に送られる。
【0026】さて、水素タンク1の封入室10内の水素
ガスの圧力が高圧になると、圧力スイッチ71がこれを
検知し、圧力スイッチ71の信号(c)がハイレベルに
なり(時刻t5)、水素発生器5を非作動とし、水素ガ
スの発生を停止する。以上説明した様にこの例では、水
素タンク1内の水素ガスがガス放出口11から放出され
封入室10内が一旦空となっても、水素発生器5が作動
して水素ガスを水素タンクへ補給するので、水素タンク
1内の水素ガスの圧力が再び高圧になり、ガス放出待機
状態となる。そのため、内燃機関を始動させる次の機会
においても、イグニッションスイッチの起動と共に、水
素タンク1内の水素ガスを直ちに排気管8に送って燃焼
させ得、内燃機関の始動時に多量に発生する排気ガス中
のHC物質を燃焼させ得る。
【0027】ところで、この例では、水素タンク1内の
水が所定水位である時には、つまりフロートスイッチ6
0の信号がハイレベルである条件を満たした時に、水素
発生器5は作動する。しかし、水素タンク1内の水が所
定水位未満である時には、つまりフロートスイッチ60
の信号がロウレベルである時には、水素発生器5は作動
しない。換言すれば、水素タンク1のガス放出口11を
水素タンク1内の水で確実にシールしていない時には、
水素タンク1への水素ガスの送給は、なされない。その
ため、水素タンク1に水素ガスを送る時には、ガス放出
口11は常に水で覆われており、常にシールされてい
る。よって、水素タンク1内の圧縮状態の水素ガスのシ
ールに有利である。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、水素ガスと液との混合
物が吹出口から気液分離室に送られると、水素ガスと液
とが分離される。従って液体を含まない水素ガスを効果
的に利用できる。この様に気液分離できる本発明は、圧
縮状態の水素ガスが封入された水素タンクのガス放出口
を液で覆っている関係で水素ガスが液とともに供給され
る傾向にある水素ガス供給システムに適用するのに、都
合がよい。また本発明によれば、内燃機関の始動に連動
して吹出口に気液混合物を送るように気液混合物供給手
段を設け、ラビリンス通路の出口を内燃機関の排気系に
連通させれば、気液分離され液体を含まない水素ガスを
排気系に送って効率よく燃焼させることができ、排気ガ
スに多く含まれる有害成分の燃焼に有利である。
【0029】また本発明装置によれば、内燃機関の始動
に連動して吹出口に気液混合物を送る気液混合物供給手
段を設け、ラビリンス通路の出口を内燃機関の排気系に
連通させれば、気液分離され液体を含まない水素ガスを
排気系に送って効率よく燃焼させることができ、排気ガ
スに多く含まれる有害成分の燃焼に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施例を示す装置の構成図。
【図2】 同装置の動作を示すタイミングチャート。
【図3】 上記実施例に用いた気液分離装置の断面図。
【図4】 図3の要部を示す断面図。
【図5】 図4におけるD−D線にそう断面図。
【図6】 図4におけるC−C線にそう断面図。
【図7】 図4におけるB−B線にそう断面図。
【図8】 図3におけるA−A線にそう断面図。
【図9】 上記実施例に用いた水素発生器の主要部の斜
視図。
【図10】 上記実施例に用いた排気管の要部の概略断
面図。
【符号の説明】
1…水素タンク、10…封入室、3…気液分離装置、3
1…気液分離室、37…ラビリンス部、372〜379
…通路(ラビリンス通路)、5…水素発生器、72…電
磁弁、76…ポンプ
フロントページの続き (72)発明者 池川 敦俊 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイ シン精機株式会社内 (72)発明者 松下 宗一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 大島 雄次郎 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭51−27876(JP,A) 特開 平2−71924(JP,A) 特開 平2−149714(JP,A) 特開 平2−112603(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 19/00 F01N 3/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に開口する吹出口をもつ気液分離室
    液分離室に連設し複数の曲路を備えたラビリンス通路
    をもつラビリンス部とを有する気液分離装置と、液及び高圧の水素ガスが封入される封入室を有する気液
    混合物供給手段と、 液及び水素ガスが混合した気液混合物を気液混合物供給
    手段から気液分離装置の吹出口に供給するように気液混
    合物供給手段を作動させる操作部と、 気液分離装置のラビリンス通路の出口と連通し、且つ、
    気液分離装置のラビリンス通路で気液分離された水素ガ
    スが送られ且つ水素ガス消費側につながる通路とを具備
    することを特徴と する水素ガス供給システ
  2. 【請求項2】気液混合物供給手段は内燃機関の始動に連
    動して吹出口に気液混合物を送り、ラビリンス通路の出
    口は該内燃機関の排気系に連通していることを特徴とす
    る請求項1に記載の水素ガス供給システム。
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