JP3164639U - 姿勢保持クッション - Google Patents

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Abstract

【課題】側臥位や仰臥位、座位等の姿勢保持を安定して行うことができ、また、使用者の体型や体位変換に合わせて形態を変更して使用することができ、しかも、コストも安価な姿勢保持クッションを提供する。【解決手段】屈曲変形が可能な棒状のクッション本体1と、クッション本体1の一方の端部に取着された第一止着部材2と、クッション本体1の他端側に、端部から中央に向かい所定領域にわたって配設され、かつ、第一止着部材2を着脱自在に固定可能な第二止着部材3・3…とを含む。第二止着部材3・3…に対する第一止着部材2の連結位置を選択することにより、クッション本体1を屈曲して形成されるクッションループのサイズを調節自在とした。【選択図】図1

Description

本考案は、姿勢保持クッションの改良、詳しくは、側臥位や仰臥位、座位等の姿勢保持を安定して行うことができ、しかも、使用者の体型や体位変換に合わせて形態を変更できる姿勢保持クッションに関するものである。
近年、介護分野では、体幹機能に障害を持つ障碍者や高齢者の褥瘡予防が重要な課題の一つとなっている。また、褥瘡予防の具体的な方法としては、被介護者が長時間同じ姿勢で寝たきりにならないように適当な間隔で体位変換を行ったり、道具を使用して体圧分散を行ったりするのが一般的である。
また、実際の介護現場では、姿勢保持と体圧分散により褥瘡予防を目的とした専用のクッションが用いられており、このようなクッションとしては、被介護者の身体の下に差し込んで使用する楔形のクッションが公知となっているが(例えば、特許文献1参照)、このような差し込み型のクッションは、使用中の位置ズレにより姿勢保持が不安定になり易かった。
また他にも、姿勢保持が可能なクッションとして、U字型のクッションも公知となっているが(例えば、特許文献2参照)、このようなU字型クッションに関しても、仰臥位で使用している最中に使用者の体重でクッションの屈曲部分が次第に開がって中央スペースに身体が落ち込む心配があった。
しかも、上記楔型クッションやU字型クッションは、仰臥位や側臥位や座位など、多くの体位に対応することができなかったため、体位変換時には他のクッションを準備しなければならず、器具としての用途幅が非常に狭いという不満もあった。
一方、従来においては、座位保持が可能なクッションとして、使用者の背中から腰部、臀部、大腿部を覆うように成形されたモールドクッションも知られているが(例えば、特許文献3参照)、このようなモールドクッションについても、使用者の体型に合わせて綿密に作製する必要があるため、コストが高く付き易かった。
実用新案登録3094139号公報(第1―9頁、第1〜14図) 実用新案登録3050136号公報(第1―7頁、第1〜7図) 特開2004−242839号公報(第1―13頁、第1〜3図)
本考案は、上記の如き問題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、側臥位や仰臥位、座位等の姿勢保持を安定して行うことができ、また、使用者の体型や体位変換に合わせて形態を変更して使用することができ、しかも、コストも安価な姿勢保持クッションを提供することにある。
本考案者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
即ち、本考案は、屈曲変形が可能な棒状のクッション本体1と;このクッション本体1の一方の端部に取着された第一止着部材2と;前記クッション本体1の他端側に、端部から中央に向かい所定領域にわたって配設され、かつ、前記第一止着部材2を着脱自在に固定可能な第二止着部材3・3…とを含んで構成し、
前記第二止着部材3に対する第一止着部材2の連結位置を選択することにより、クッション本体1を屈曲して形成されるクッションループLのサイズを調節自在とした点に特徴がある。
また本考案では、上記第一止着部材2に輪奈材21を使用すると共に、第二止着部材3にボタン31・31…を使用して、このボタン31に輪奈材21を引っ掛けて第一止着部材2を連結する構成を採用できる。
そして更に、本粉案では、上記第一止着部材2である輪奈材21をクッション本体1の端部に間隔を空けて複数配設することにより、これらの輪奈材21・21…の内、少なくとも二つを第二止着部材3であるボタン31・31…に掛止可能として、使用時にボタン31の取付け部分にかかる負荷を分散することができる。
一方、本考案においては、上記クッション本体1を、弾力性を有する充填材11を収容したインナーバッグ12と、このインナーバッグ12を被覆し、かつ、第一止着部材2及び第二止着部材3が取り付けられたカバー材13とから構成し、更に前記インナーバッグ12には、筒状の調節口12a・12a…を所定の間隔で設けることにより、これらの調節口12a・12a…から腕を入れてインナーバッグ12内の充填材11の量を調整可能とすることもできる。
本考案においては、棒状クッションの一方の端部を、他端側に止着可能に構成したことにより、一端を他端側に固定すればクッションにループ状の部位を形成することが可能となる。そして、このループ中央に臀部が収まるように被介護者を仰向けに寝かせれば仰臥位の状態で被介護者の姿勢を保持することができる。
また、クッションを椅子の座部に配置した状態で、ループ中央に臀部が収まるように被介護者を座らせれば座位姿勢の保持も行うことができる。そして更に、ループ中央に半身を入れて股に挟んだクッションに抱く付くように被介護者を横向きに寝かせれば側臥位の姿勢保持も行える。
このように、本考案によれば、クッションループを利用することで被介護者の姿勢を安定して保持することが可能となり、しかも、被介護者が体位変換を行う場合であっても仰臥位や側臥位、座位等の複数の姿勢に対応できることから、褥瘡予防をはじめとする様々な介護用途に利用できる。
また、本考案では、クッションの一端部を他端側に着脱自在とし、かつ、一端部を他端側の任意の位置に止着可能に構成していることから、被介護者の体型や姿勢に合わせてループサイズを調整することができる。そしてこれにより、保持する姿勢に合わせて複数のクッションを用意したり体型に合わせてクッションサイズを調整したりする手間が省けるため、コストも低廉に抑えられる。
したがって、本考案により、体幹機能に障害を有する障碍者や高齢者等の介護に幅広く利用でき、また被介護者の身体を包むようにして姿勢を保持できる機能性に優れた姿勢保持クッションを安価に提供できることから、本考案の実用的利用価値は頗る高い。
本考案の実施例1における姿勢保持クッションを表わす全体斜視図である。 本考案の実施例1におけるクッション本体の構造を表わす説明図である。 本考案の実施例1における止着部材の取り付け構造を表わす部分断面図である。 本考案の実施例1における姿勢保持クッションの使用時の形態を表わす平面図である。 本考案の実施例1における姿勢保持クッションの使用状態を表わす状態説明図である。 本考案の変形例における姿勢保持クッションを表わす全体斜視図である。
『実施例1』
〔クッションの構成〕
まず本考案の実施例1におけるクッションの構成について、図1から図5に基いて説明する。同図において、符号1で指示するものはクッション本体である。また、符号2で指示するものは第一止着部材であり、符号3で指示するものは第二止着部材である。
この実施例1では、屈曲変形が可能な棒状のクッション本体1を、弾力性を有する充填材11(材質:テトロン綿)を詰めたインナーバッグ12(材質:綿生地)と、このインナーバッグ12を被覆して装着されるカバー材13(材質:レザー生地[表地],メッシュ生地[裏地])とから構成している(図1、図2参照)。
また、上記クッション本体1のインナーバッグ12には、片寄った内部の充填材11を均したり、綿Wを部分的に追加して充填材11の量を調節したりするための調節口12a・12a…を所定の間隔で設けている。なお、この調節口12aは、腕を入れることができる大きさの開口寸法を有する筒状となっている。
そしてまた、上記クッション本体1のカバー材13には、インナーバッグ12の調節口12a・12a…に対応する位置にファスナー式の開閉部13a・13aを設けており、これによってカバー材13をわざわざ取り外さなくとも開閉部13aのファスナーを開けるだけで簡単に調節口12aに腕を入れることができるようになっている。
一方、上記棒状のクッション本体1におけるカバー材13の一方の端部には、第一止着部材2として輪奈材21を取着しており、またカバー材13の他端側には、第二止着部材3として前記輪奈材21を引っ掛けて着脱自在に固定できるボタン31・31…を端部から中央に向かい所定間隔で配設している。
なお実施例1では、第一止着部材2として使用する輪奈材21をクッション本体1の端部に間隔を空けて複数配設し、これらの輪奈材21・21…の内、少なくとも二つを第二止着部材3であるボタン31・31…に掛止可能とすることで、ボタン31の取付け部分に加わる負荷を分散可能としている。
また更に、上記第二止着部材3として使用するボタン31・31…は、使用時に加わる負荷で外れてしまわないように、クッション本体1のカバー材13の裏側に配置した補強用の裏当材13bにしっかりと取り付けている(図3参照)。
そして、上記のように第一止着部材2及び第二止着部材3をクッション本体1に取り付けて姿勢保持クッションを構成したことにより、図4に示すようにクッション本体1を屈曲して輪奈材21・21を任意位置のボタン31・31に固定することでクッションループLを形成することができ、また、固定するボタン31・31を変えることでクッションループLのサイズも自由に調節することが可能となる。
〔クッションの使用方法〕
次に、上記構成から成るクッションの使用方法について図5に基いて説明する。まず、使用前の準備として、被介護者の体型や姿勢に合わせてクッション本体1のクッションループLの大きさを調節する。そして、図5(a)に示すように、クッション本体1を屈曲して形成したクッションループLの中央に、背中から臀部が入るように被介護者を仰向けに寝かせれば、身体の頭部、肩部、大腿部の裏側を支持するクッションによって被介護者を仰臥位の姿勢で保持することができる。
また、図5(b)に示すように、クッションループLの中央に、胸部および腹部が入るようにうつ伏せに寝かせれば、身体の頭部、肩部、大腿部の表側をクッションが支持して被介護者を腹臥位の姿勢で保持することができ、特に胃ろうをしている被介護者でも問題なく腹臥位の姿勢をとることができる。
そしてまた、図5(c)に示すように、被介護者をクッションループLの中央に半身を入れた状態でクッションを股に挟み、抱き付くように横向きに寝かせれば、腹側と背中側を包囲するクッションによって身体が固定されて側臥位の姿勢を保持できる。
他方また、図5(d)に示すように、クッション本体1をソファやリクライニングベッドに載置した状態で、クッションループLの中央に臀部が収まるように被介護者を座らせれば、仰臥位と同じく頭部、肩部、大腿部の裏側を支持するクッションによって被介護者の身体が固定されて、座位姿勢を長時間保持することができる。
本考案は、概ね上記のように構成されるが、本考案は図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「実用新案登録請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、クッション本体1の充填材11には、綿材以外の発泡ビーズやエアクッション等を採用することができる。またクッション本体1の形状も、全体として棒状であれば部分的に太さを変えることもできる。
また、第一止着部材2と第二止着部材3についても、着脱自在な止着部材であれば輪奈材とボタン以外のものを使用することができ、例えば、図6に示すような面ファスナー21・31やスナップボタンなどを使用することもできる。
そしてまた、用途に関しても体幹機能に障害を持つ被介護者の姿勢保持だけでなく、子供の寝具としても使用することができ、上記何れのものも本考案の技術的範囲に属する。
近年、介護用品の市場では、褥瘡の問題が生じない被介護者に優しい姿勢保持具が求められている。また最近では、被介護者の人権尊重の立場から身体拘束を減らす取り組みも活発化しており、できるだけベルト等の拘束具を使用せずに姿勢保持を行うことが望ましい。
そのような中で、本考案の姿勢保持クッションは、身体拘束を行うことなく仰臥位や座位姿勢を保持することができ、しかも、一つのクッションで被介護者の様々な体型や体位変換に応じた複数の姿勢に対応できる有用な技術であることから、その産業上の利用価値は非常に高い。
1 クッション本体
11 充填材
12 インナーバッグ
12a 調節口
13 カバー材
13a 開閉部
13b 裏当材
2 第一止着部材
21 輪奈材
22 面ファスナー
3 第二止着部材
31 ボタン
32 面ファスナー
W 綿
L クッションループ

Claims (4)

  1. 屈曲可能な棒状のクッション本体(1)と;このクッション本体(1)の一方の端部に取着された第一止着部材(2)と;前記クッション本体(1)の他端側に、端部から中央に向かい所定領域にわたって配設され、かつ、前記第一止着部材(2)を着脱自在に連結可能な第二止着部材(3・3…)とを含んで構成され、
    前記第二止着部材(3・3…)に対する第一止着部材(2)の連結位置を選択することにより、クッション本体(1)を屈曲して形成されるクッションループ(L)のサイズを調節自在としたことを特徴とする姿勢保持クッション。
  2. 第一止着部材(2)として輪奈材(21)を使用すると共に、第二止着部材(3)にボタン(31・31…)を使用して、このボタン(31)に前記輪奈材(21)を引っ掛けて連結可能としたことを特徴とする請求項1記載の姿勢保持クッション。
  3. 第一止着部材(2)である輪奈材(21)をクッション本体(1)の端部に間隔を空けて複数配設し、これらの輪奈材(21・21…)の内、少なくとも二つを第二止着部材(3)であるボタン(31・31…)に掛止可能としたことを特徴とする請求項2記載の姿勢保持クッション。
  4. クッション本体(1)が、弾力性を有する充填材(11)を収容したインナーバッグ(12)と、このインナーバッグ(12)を被覆し、かつ、第一止着部材(2)及び第二止着部材(3)が取り付けられたカバー材(13)とから構成され、更に前記インナーバッグ(12)には、筒状の調節口(12a・12a…)が所定の間隔で設けられて、これらの調節口(12a・12a…)から腕を入れて内部の充填材(11)の量を調整可能としたことを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の姿勢保持クッション。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017006553A (ja) * 2015-06-25 2017-01-12 敏光 酒井 座位保持用クッション
CN108703847A (zh) * 2018-07-06 2018-10-26 温州医科大学附属第二医院、温州医科大学附属育英儿童医院 肾造瘘术后患者卧位安置靠垫
JP2019071809A (ja) * 2017-10-13 2019-05-16 アロン化成株式会社 四足動物用クッション

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