JP3162335U - ストレッチャー - Google Patents

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Abstract

【課題】患者を仰臥姿勢で搬送するとともに、仰臥姿勢及び座位姿勢で検診や治療又は分娩できるストレッチャーを提供すること。【解決手段】ストレッチャー1は、キャスタ3を装着したベースフレーム2と、ベッド10を支持するアッパフレームアッシ7と、アッパフレームアッシ7を昇降させる昇降フレーム機構5とを備えている。ベッド10を、上半身用ベッド10a、臀部用ベッド10b、脚部用ベッド10cの3分割に形成する。臀部用ベッド10bをアッパフレームアッシ7に固着するとともに、上半身用ベッド10aを臀部用ベッド10bに対して傾斜移動可能に構成し、脚部用ベッド10cを臀部用ベッド10bに対して昇降可能に構成するともに臀部用ベッド10bの下方に水平移動可能に構成する。【選択図】図1

Description

本考案は、検診台や治療台又は分娩台として使用することができるストレッチャーに関する。
ストレッチャーは、患者を寝かせた状態で搬送できるものであり、搬送された患者はストレッチャーとは別の検診台や治療台あるいは分娩台に乗せ換えられる。患者は、例えば、検診や治療を受ける人であったり、また、分娩する産婦であったりする。患者が産婦の場合、ストレッチャーで運ばれてきた産婦は、一般的には緊急のため即座に分娩台に移されて分娩することになる。分娩する場合、産婦の脚部周りには、空間スペースを必要とするため、専用の分娩台でしか行うことができなかったことから、例えば、運ばれてきたストレッチャーをそのまま分娩台として使用することはできなかった。近年、分娩する場合、強く踏ん張れるということから、仰臥姿勢より座位姿勢で行うことが多くなっている。しかし、分娩した後、産婦は自ら分娩台から降りてベッドに歩いて移動することは困難なため、分娩した後で仰臥姿勢を確保できしかもそのまま搬送できることが望まれていた。また、ストレッチャーは、状況によっては分娩以外にも検診・治療にも使用できる等、多目的に使用されることが望まれていた。
従来、座位姿勢で分娩できる分娩台と、患者を仰臥姿勢で支持するストレッチャーと、を組み付け可能に構成された医療台装置が特許文献1により開示されている。これによると、基台上に傾動可能に配置される背板部と、臀部を支持する臀部受部と、大腿部付近を支持する脚受部と、を備えて座位姿勢で分娩できる分娩台(医療台)と、患者を仰臥姿勢で支持する身体支持部、足部を支持する足部支持部を備えたストレッチャーと、が連結手段で連結されている。ストレッチャーを分娩台に連結する場合には、分娩台の脚受部を下方に退避させ臀部受部の前方に空間部を形成してから、ストレッチャーを挿入する。そしてストレッチャーを連結手段で連結させた後、脚受部を上方に移動させる。ストレッチャー上で仰臥している患者は、ストレッチャーから分娩台に擦り上げられるか、あるいはストレッチャーから自ら降りて分娩台に乗り換える。そして患者の大腿部付近が脚受台に固定される。ストレッチャーと分娩台とを連結するためにストレッチャーが分娩台側の脚受台に向かって移動する際、脚受部の下降により脚受部が障害とならないことから、連結はスムーズに行うことができる。また、脚受部の下降に伴って臀部受部がほぼ水平状態になると連結を解くように構成される。そのため、臀部受部を下方に傾けて患者をずり落とすことにならないから患者に手を掛けることがなく看護師の負担を軽減することができる。
特開2001−340404公報
しかし、上述の特許文献1のストレッチャーと分娩台とを組み付けた医療台装置は、2体を連結、分離可能に構成していることから、連結、分離する作業に手間がかかるとともに、ストレッチャーと分娩台とを配置するための広いスペースが必要となる。分娩を終了した産婦は、即座に仰臥姿勢を確保したいため、手間のかかる作業をできるだけ削除する必要があった。
本考案は、上述の課題を解決するものであり、緊急の患者を仰臥姿勢で搬送できるとともに即座に検診や治療できる検診台や治療台あるいは分娩できる分娩台として使用できるストレッチャーを提供することを目的とするものである。そのために本考案に係るストレッチャーは、以下のように構成するものである。すなわち、
請求項1記載の考案は、キャスタが装着されたベースフレームと、前記ベースフレームの上方に配設されて前記ベースフレームに連結フレーム機構を介して連結されたアッパフレームアッシと、前記アッパフレームアッシの上方で、上半身用ベッド、臀部用ベッド、脚部用ベッドを備えて3分割に構成されたベッドと、を備えたストレッチャーであって、前記臀部用ベッドは、前記アッパフレームアッシに固定支持され、前記上半身用ベッドは、前記臀部用ベッドに対して傾斜移動可能に配設され、前記脚部用ベッドは、前記臀部用ベッドに対して昇降可能に配設されるとともに、前記臀部用ベッドの下方に向かって水平移動可能に配設されることを特徴とするものである。
請求項2記載の考案は、請求項1の考案に係るものであって、前記脚部用ベッドは、前記脚部用ベッド下方で前記ストレッチャーの長さ方向に配設された少なくとも2組のリンク機構と、前記アッパフレームアッシ内に走行案内されるスライドレールと、を有するスライドアッシにより昇降および水平移動可能に構成されていることを特徴している。
請求項3記載の考案は、請求項1の考案に係るものであって、前記連結フレーム機構は、前記アップフレームアッシの長手方向に少なくとも2組のリンク機構を有して昇降可能に構成されていることを特徴としている。
請求項4記載の考案は、請求項3の考案に係るものであって、前記アッパフレームアッシには、前記連結フレーム機構の最下位において、前記アッパフレームアッシから下方に向かって延設されたストッパフレームの一端が前記ベースフレームに当接可能に配設されていることを特徴としている。
請求項5記載の考案は、請求項1の考案に係るものであって、前記アッパフレームアッシにおける、前記脚部用ベッドに対向する前記臀部用ベッド端部付近に、産婦の脚部を乗せる脚載せ台用の脚載せ台支持パイプが配設されていることを特徴としている。
請求項6記載の考案は、請求項1の考案に係るものであって、前記上半身用ベッドと前記臀部用ベッドに跨る部位の側部には、前記ベッドに対して昇降可能なサイドフレームが装着されていることを特徴としている。
請求項7記載の考案は、請求項1の考案に係るものであって、前記ベースフレームには、車両内に支持されるための取り付けステーが装着されていることを特徴としている。
請求項8記載の考案は、請求項1の考案に係るものであって、前記アッパフレームアッシには、前記上半身用ベッドの一方の側部及び臀部用ベッドにおける脚部用ベッド側において、それぞれ収納用トレイが配設可能に構成されていることを特徴としている。
本考案の請求項1に係るストレッチャーによれば、ベースフレームの上方には、連結フレーム機構を介してアッパフレームアッシが配設されて、アッパフレームアッシの上方には、上半身用ベッド、臀部用ベッド、脚部用ベッドに3分割されたベッドが配設されている。臀部用ベッドは、アッパフレームアッシに固定支持され、上半身用ベッドが臀部用ベッドに対して傾斜移動可能に構成され、脚部用ベッドは臀部用ベッドに対して昇降可能に移動するとともに臀部フレームの下方に収納可能に構成されている。そのため、患者は脚を下ろすことができて仰臥姿勢から座位姿勢にすることができる。座位姿勢にすることにより、治療や分娩あるいは分娩するための検査をやり易くすることになり、即座に必要な治療を受けることができる。また、患者が特に産婦の場合には、例えば、分娩時に必要な用具を空間スペースに配置することができる。さらに、治療や分娩が終了すれば、退避していた脚部用ベッドを元の位置に戻すことができることから、産婦等の患者を別のストレッチャーに移動させずにそのまま仰臥姿勢にすることができる。しかも、従来のようなストレッチャーと分娩台とを組み付けた医療台装置と異なり、2体を分離させる作業を削除できる。
請求項2の考案によれば、脚部用ベッドはストレッチャーの長さ方向に沿って配設された少なくとも2組のリンク機構で昇降されることから、脚部用ベッドを水平状態で下降させることができる。そして、水平状態で下降した脚部用ベッドをアッパフレームアッシ内にスライドレールで走行案内するため、臀部用ベッドの下方に水平移動して退避させることができる。したがって、臀部用ベッドの前方に空間スペースを形成することができる。
請求項3の考案によれば、ベッドは、連結フレーム機構が昇降可能に構成されていることによって、高さ調整をすることができる。例えば、患者の乗り降りには、ベッドを下げた状態にし、検診・治療を受けるかあるいは分娩する際には医師や看護師の身長に合わせてベッドを高くすることができる。いずれの場合でも、アッパフレームの長手方向に対して前後方向に少なくとも2組のリンク機構を構成しているから、患者を寝かせた状態で水平状態を維持して昇降させることができる。
請求項4の考案によれば、アッパフレームアッシには、ストッパフレームが配設され、アッパフレーム機構の最下位において、アッパフレームの下端がベースフレームに当接している。そのため、ベッドを下げた状態で分娩する場合、産婦の踏ん張りによるストレッチャーヘの負荷に対してストレッチャーの強度を保持することができる。
請求項5の考案によれば、アッパフレームにおける、脚部用ベッドに対向する前記臀部用ベッド端部付近に、産婦の脚部を乗せる脚載せ台支持パイプを配設している。そのため、脚部用ベッドを臀部用ベッドの下方に収納して脚載せ台支持パイプに脚載せ台を装着することによって、分娩台として使用することができるから、ストレッチャーと分娩台とを兼用して使用することができる。
請求項6記載の考案によれば、アッパフレームにおける上半身用ベッドの側部に昇降可能なサイドフレームを配設することによって、例えば、分娩時にサイドフレームを手で掴んで踏ん張ることができる。
請求項7記載の考案によれば、ベースフレームに、車両内に支持するための取り付けステーを装着していることから、取り付けステーを車両内に固定することによって、ストレッチャーを安全に搭載することができるとともに、巡回医療用の検診・治療台とすることができる。
請求項8記載の考案によれば、アッパフレームアッシは、上半身用ベッドの側方あるいは、臀部用ベッドの先端側に収納用トレイを配設できるように形成されているから、例えば、検診・治療・分娩用の用具や汚物のトレイ等を必要に応じて装着することができる。
本考案による一実施形態のストレッチャーを示す正面断面図である。 同平面図である 図1におけるX矢視図である。 図1におけるY矢視図である。 ストレッチャーに装着した脚載せ台を示す側面図である。 脚部用ベッドのスライドアッシを示す平面図である。 脚部用ベッドのスライドアッシを示す側面図である。 ベッドを上方に移動させた状態を示す正面図である。 上半身用ベッドを傾斜させた状態を示す正面図である。 脚部用ベッドを下方に倒した状態を示す正面図である。 脚部用ベッドを臀部用ベッド下に収納した状態を示す正面図である。
次に本考案のストレッチャーの一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1はストレッチャーの正面図であり、図2はその平面図を示すものである。なお、以下の説明において、患者の仰臥する長手方向をストレッチャーの長さ方向といい、ストレッチャーにおける、患者の頭部から脚部方向に向かう方向を前方又は前部と呼び、逆方向を後方又は後部と呼ぶ。長さ方向に直交する短手方向をストレッチャーの幅方向という。図1〜4に示すように、ストレッチャー1は、4隅にキャスタ3が装着されて矩形枠状に形成されたベースフレーム2と、ストレッチャー1の前後方向に開閉可能な連結フレーム機構(以下、昇降フレーム機構という。)5を介してベースフレーム2に連結されるとともに一方が開口されて2段に形成された枠状のアッパフレームアッシ7と、アッパフレームアッシ7の上方位置に配置されるベッド10と、を有して構成されている。
ベッド10は、図1〜2に示すように、ストレッチャー1の前方に向かって、順に上半身用ベッド10a、臀部用ベッド10b、脚部用ベッド10cの3分割に形成され、上半身用ベッド10aは臀部用ベッド10bに対して前端部(臀部用ベッド10b側端部)付近を中心にして回動可能に配置されて傾斜移動可能に構成されている。脚部用ベッド10cは臀部用ベッド10bに対して昇降可能に配置されるとともに、臀部用ベッド10bの下方に収納可能に配置されている。
ベースフレーム2は、図3に示すように、ストレッチャー1の長さ方向に配置される2本の主支柱201と、幅方向に配置される3本の連結支柱202を有して枠状に形成されている。キャスタ3は、それぞれ主支柱201の両端部に装着されている。
昇降フレーム機構5は、図1及び図4に示すように、ベースフレーム2の2本の連結支柱202の各2点位置(全4点位置)から上方に延設する固定リンク51と、アッパフレームアッシ7の幅方向の両枠部の各2点位置(全4点位置)から下方に延設する上支持部材52と、固定リンク51と上支持部材52にそれぞれ回動可能に連結する回動リンク53とを備えている。連結支柱202、固定リンク51、上支持部材52、回動リンク53、後述の下段アッパフレーム71で構成するリンク機構は、矩形枠状のベースフレーム2の幅方向に対して各2組、ベースフレーム2の長さ方向に対して各2組ずつ配置されている。
ベースフレーム2の幅方向に対して一対配置された各上支持部材52は、1対の上支持部材52を連結する支持シャフト54で支持されている。ベースフレーム2の前方に配置された支持シャフト54Aの中央部には、連結リンク55Aが軸支され、連結リンク55Aは昇降フレーム機構5を昇降させる昇降駆動体57に連結されている。昇降駆動体57と連結リンク55Aとは、軸56Aにより回動可能に連結されている。昇降駆動体57と並設するように連結部材58が配置されている。連結部材58の一端は軸56Aに軸支されている。
ベースフレーム2の後方に配置された支持シャフト54Bには、連結リンク55Bが軸支され、連結リンク55Bは連結部材58の他端で軸56Bに軸支されている。
昇降駆動体57は、図示しない外部材と内部材が螺合されていて、内部材が外部材に対して伸縮可能に構成されている。昇降駆動体57の後端(患者の頭部側方向)には操作ハンドル59が装着され、操作ハンドル59を回すことにより、図示しない昇降駆動体57の内部材が外部材に対して前方に向かって伸縮する。昇降駆動体57の内部材が前方に向かって伸張することにより、上支持部材52が前方に移動して、連結リンク55(55A、55B)を固定リンク51と回動リンク53の支点を中心にして前方回転させる。結果、上支持部材52が支持シャフト54とともに水平を保ちながら上昇しアッパフレームアッシ7を上方移動させることになる。ストレッチャーの長さ方向に沿って2組ずつ配置されている回動リンク53が、固定リンク51に対して回動することにより、アッパフレームアッシ7を水平状態で維持しながら昇降することになる。
2段に形成されたアッパフレームアッシ7は、下段アッパフレーム71と上段アッパフレーム72とを備えている。下段アッパフレーム71は、枠状に形成された枠状フレーム711と枠状フレーム711の長さ方向に配置されて昇降フレーム機構5の上支持部材52に連結された2本の保持フレーム712とを有している。枠状フレーム711は、アッパフレームアッシ7の幅方向の両枠部において水平状態にある上半身用ベッド10aの頭部側端部から臀部用ベッド10bの先端辺りまで延設され、上段アッパフレーム72は、枠状フレーム711の上方に配置されるとともに、上半身用ベッド10aの長さ方向略全長にわたって延設される低位部721と、臀部用ベッド10bを支持する高位部722とから構成されている。
下段アッパフレーム71と上段アッパフレーム72との間には、図1に示すように、下段アッパフレーム71と上段アッパフレーム72の低位部721とを連結する4本の連結縦フレーム73と、下段アッパフレーム71と上段アッパフレーム72の高位部722とを連結する6本の連結縦フレーム74とが配置されている。
図1〜2及び図4に示すように、下段アッパフレーム71の枠状フレーム711及び上段アッパフレーム72における、上半身用ベッド10aと臀部用ベッド10bに跨る部位に配置されて下段アッパフレーム71の枠状フレーム711及び上段アッパフレーム72を連結する連結縦フレーム73、74の外側には、例えば、産婦が分娩時に把持できるための昇降可能なサイドフレーム26を支持するサイドフレーム支持パイプ25が3本配置されている。サイドフレーム支持パイプ25のうち中央のサイドフレーム支持パイプ25aには、所定の高さ位置にロックするロック装置27が装着されている。実施形態におけるロック装置27には、バネでサイドフレーム26を付勢するロックピン271を備えている。
さらに、図1及び図5に示すように、下段アッパフレーム71の枠状フレーム711及び上段アッパフレーム72の前方端部に配置されて、下段アッパフレーム71の枠状フレーム711及び上段アッパフレーム72を連結する連結縦フレーム74の外側には、産婦の脚を載せる脚載せ台29を支持する脚載せ台支持パイプ28が配置されている。
また、図1及び図5に示すように、枠状フレーム711におけるサイドフレーム支持パイプ25、25の下方には、下方に向かって延設されるストッパフレーム33が配置されている。このストッパフレーム33は昇降フレーム機構5が下降して最下位に位置する際に、ストッパフレーム33の下端がベースフレームの主支柱201の上面に当接する。これにより、例えば、産婦の分娩時に産婦の踏ん張りによって、ストレッチャー1の各部位に負荷がかかっても、ストッパフレーム33が補強材となって、ストレッチャー1の強度を保持することができる。
図2に示すように、上半身用ベッド10aは、マットレス11aとマットレス11aの背部側に配置されて上半身用ベッド10aの長さ方向に沿ってコの字状に形成される支持フレーム12aとで構成されている。上段アッパフレーム72の低位部721は、水平状態の上半身用ベッド10aの支持フレーム12aに当接可能に配置されて上半身用ベッド10aの水平状態を支持するものである。上半身用ベッド10aにおける臀部用ベッド10b側の一端が上段アッパフレーム72に回動可能に枢着されている。また、上半身用ベッド10aの背部側には、支持フレーム12aの幅方向の中央部に一端を連結するシリンダ13が他端を上段アッパフレーム72の幅方向の中央部に支持されて配置されている。そのため、シリンダ13のピストンロッド13aが伸張すると上半身用ベッド10aは、上段アッパフレーム72との枢着点を中心に上方に回転し臀部用ベッド10bに対して傾斜移動することになる。なお、実施形態においては、シリンダ13は、上段アッパフレーム72の中央部だけでなく上段アッパフレーム72の両端部にも装着して、合計3本のシリンダ13で上半身用ベッド10aを傾斜移動させている。これにより、上半身用ベッド10aが捩れることなく傾斜移動できることとなる。
臀部用ベッド10bは、図1に示すように、マットレス11bが直接上段アッパフレーム72の高位部722に固定されて支持されている。なお、臀部用ベッド10bの下方には、脚部用ベッド10cを収納するための収納スペース14が形成されている。
脚部用ベッド10cは、マットレス11cとマットレス11cの背部側においてマットレス11cの下面を支持する枠状の支持板12cとで構成されるとともに、脚部用ベッド10cの下方には、脚部用ベッド10cを昇降して収納スペース14内に移動可能なスライドアッシ15が配置されている。
スライドアッシ15は脚部用ベッド10cを支持するものであり、図1及び図6〜7に示すように、下段アッパフレーム71の幅方向の内側に摺動可能に配置される1対のスライドレール16と、1対のスライドレール16を連結するとともにスライドレール16の後端側(図1における上半身用ベッド10aに向かう側)付近に配置される連結パイプ17と、スライドレール16の脚部用ベッド10c側の幅方向の両端部付近に配置される1対のリンク支持板18と、1対のリンク支持板18の長さ方向の前後端で1対のリンク支持板18を連結するスライドレール連結シャフト19と、を備えて構成されている。さらに、リンク支持板18と支持板12cとに枢着可能に連結される長リンク21と、長リンク21の長さ方向の略中央部に一端が枢着されるとともに他端がリンク支持板18に枢着される短リンク22と、を有して脚部用ベッド10cを昇降可能に構成するリンク機構を備えている。
長リンク21の一端は、リンク支持板18に形成されたガイド溝181(図1及び図10参照)に軸支され、ガイド溝181に合わせて摺動可能に配置されている。実施形態のガイド溝181は正面視略「つ」字状に形成されている。
スライドレール16は、下段アッパフレーム71の枠状フレーム711の内側に摺動可能に配置されるとともに、枠状フレーム711と保持フレーム712との間でアッパフレームアッシ7内の長さ方向に沿って走行可能に配置されている。脚部用ベッド10cが臀部用ベッド10bの前方に位置した状態にあるときには、スライドレール16の後端位置は上半身用ベッド10aと臀部用ベッド10bとの境目付近に達した位置にある。スライドレール16の外側面は凹状形成されて、枠状フレーム711の内面に嵌合された状態で摺動する。このため、スライドアッシ15は、アッパフレームアッシ7に支持されることとなる。また、スライドレール16は、枠状フレーム711から突出したロック装置23(図5、図11参照)により、アッパフレームアッシ7内への水平移動がロックされている。
また、図1〜2、及び図5に示すように、下段アッパフレーム71の後部(上半身用ベッド10a付近の側部)は、検診、治療及び分娩の際に必要な用具を収納する用具収納トレイ30が装着可能に形成され、下段アッパフレーム71先端の連結横フレーム(移動されていない脚部用ベッド10c側と対向する部位)75に、分娩時に発生する汚物を一時的に収納する汚物収納トレイ31が装着可能に形成されている。さらに、図3及び図5に示すように、ベースフレーム2の連結支柱202には、車両に載置する際に車両に支持されるための取り付けステー32が装着されている。
次に上述のように構成されたストレッチャー1の作用について説明する。
まず、ストレッチャー1に患者を載せる場合には、図1に示すように、昇降フレーム機構5を下降させてベッド10を低位置にさせた状態にし、検診や治療を受けたりあるいは分娩したり場合は、医師や看護師の身長に合わせて、場合によって昇降フレーム機構5を上昇させた状態にしてベッド10を高位置にする。この場合には、上半身用ベッド10a、臀部用ベッド10b、脚部用ベッド10cは、共に同一高さの水平面上にある。
図1の状態から図8に示すように、患者を検診や治療する際に、昇降フレーム機構5を駆動させてベッド10を上昇させる場合、操作ハンドル59を所定の方向に回転させる。すると昇降駆動体57の内部材が外部材に対して前方に向かって伸張し、上支持部材52が連結リンク55(55A、55B)の前方に向かって移動する。上支持部材52の前方移動により回動リンク53が固定リンク51に対して、図1中、時計方向に回転する。回動リンク53が時計方向に回転することにより、上支持部材52が押し上げられて、アッパフレームアッシ7を上方移動させることになる。
なお、昇降フレーム機構5が下降駆動される際、昇降フレーム機構5の最下位の位置において、ストッパフレーム33の先端がベースフレーム2の主支柱201の上面に当接して昇降フレーム機構5の下降が停止する。
また、患者を仰臥姿勢から座位姿勢にする場合、上半身用ベッド10aを臀部用ベッド10bに対して上方に回転させて傾斜移動させる。この場合、図9に示すように、上半身用ベッド10aの背部側に配置されたシリンダ13の空気又はガスを抜いた後、上半身用ベッド10aの頭部側を、手で上段アッパフレーム72の枢着点を中心に上方に持ち上げてシリンダ13のピストンロッド13aを伸張させる。これにより、上半身用ベッド10aは、上方に回転し臀部用ベッド10bに対して傾斜移動することになり、適度な角度位置で停止させることによって、上半身用ベッド10aはロックされる。
次に、仰臥姿勢の患者の脚を下ろす場合、脚部用ベッド10cを下降させて、臀部用ベッド10bの下方に収納する。図10において、脚部用ベッド10cが上方位置にあるときには、長リンク21の一端がガイド溝181の下部にあり、その位置で停止されている。短リンク22を回転させて長リンク21を前方に、一旦、引っ張ると、長リンク21の一端は上方位置に移動される。上方位置に移動した状態で長リンク21を後方に押し出すと、短リンク22は、図10中、反時計方向に回転し、長リンク21は時計方向に回転して脚部用ベッド10cを下降させる。
脚部用ベッド10cが最下降位置に達すると、図11に示すように、脚部用ベッド10cの上面が臀部用ベッド10bの下方の位置になるため、スライドレール16を臀部用ベッド10bの下方の収納スペース14に向かって枠状フレーム711の内側に沿って移動させる。この際、スライドレール16は、枠状フレーム711の一部を貫通して配置されるロック装置23によって移動停止されているから、ロック装置23を解除してスライドレール16を、後方に押し込むことになる。
これにより、上半身用ベッド10aは、臀部用ベッド10bに対して所定角度傾斜する位置まで立ち上がるとともに臀部用ベッド10bの前方には空間スペースを形成することができることから、患者の脚を下ろして座位姿勢にすることができる。
また、検診や治療あるいは分娩する場合、図1に示すように、下段アッパフレーム71に用具収納トレイ30を装着して必要な用具を用具収納トレイ30に載置する。患者が産婦であって分娩する場合には、図5に示すように、脚載せ台支持パイプ28に足載せ台29を装着するとともに、図1に示すように、汚物収納トレイ31を連結横フレーム75に装着する。また、サイドフレーム26を、ロック装置27を解除した後、手で上昇させて把持しやすい位置に移動させる。
さらに、図4に示すように、ストレッチャー1を車両に搭載して搬送する際、ベースフレーム2の連結支柱202に装着された取り付けステー32を車両に固定する。これにより、ストレッチャー1は車両内で固定支持されるから、巡回医療用の検診、治療台とすることができる。
上述のように、ストレッチャー1は、患者を仰臥姿勢で搬送する搬送台として使用するとともに、座位姿勢可能な治療台あるいは分娩台として多目的に使用することができる。ストレッチャー1が搬送台だけでなく治療台あるいは分娩台として使用できることは、緊急の場合でも即座に治療あるいは分娩できることになり、利便性を有することになる。また、脚部用ベッド10cを別体で構成することなく、臀部用ベッド10bの下方に退避させることができることから、脚部用ベッド10cの退避移動を短時間で容易に行うことができる。
なお、本考案のストレッチャーは、上述の形態に限定するものではない。例えば、昇降フレーム機構5によるベッド10の高さ調整や脚部用ベッド10cを、水平状態を維持可能に昇降できれば、例えばシリンダ手段で行ってもよい。
1、ストレッチャー
2、ベースフレーム
3、キャスタ
5、昇降フレーム機構
7、アッパフレームアッシ
10、ベッド
10a、上半身用ベッド
10b、臀部用ベッド
10c、脚部用ベッド
16、スライドレール
21、長リンク
22、短リンク
25、サイドフレーム支持パイプ
26、サイドフレーム
28、脚載せ台支持パイプ
29、脚載せ台
30、汚物トレイ
33、ストッパフレーム

Claims (8)

  1. キャスタが装着されたベースフレームと、
    前記ベースフレームの上方に配設されて前記ベースフレームに連結フレーム機構を介して連結されたアッパフレームアッシと、
    前記アッパフレームアッシの上方で、上半身用ベッド、臀部用ベッド、脚部用ベッドを備えて3分割に構成されたベッドと、を備えたストレッチャーであって、
    前記臀部用ベッドは、前記アッパフレームアッシに固定支持され、
    前記上半身用ベッドは、前記臀部用ベッドに対して傾斜移動可能に配設され、
    前記脚部用ベッドは、前記臀部用ベッドに対して昇降可能に配設されるとともに、前記臀部用ベッドの下方に向かって水平移動可能に配設されることを特徴とするストレッチャー。
  2. 前記脚部用ベッドは、前記脚部用ベッド下方で前記ストレッチャーの長さ方向に配設された少なくとも2組のリンク機構と、前記アッパフレームアッシ内に走行案内されるスライドレールと、を有するスライドアッシにより昇降および水平移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載のストレッチャー。
  3. 前記連結フレーム機構は、前記アップフレームアッシの長手方向に少なくとも2組のリンク機構を有して昇降可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載のストレッチャー。
  4. 前記アッパフレームアッシには、前記連結フレーム機構の最下位において、前記アッパフレームアッシから下方に向かって延設されたストッパフレームの一端が前記ベースフレームに当接可能に配設されていることを特徴とする請求項3記載のストレッチャー。
  5. 前記アッパフレームアッシにおける、前記脚部用ベッドに対向する前記臀部用ベッド端部付近に、産婦の脚部を乗せる脚載せ台用の脚載せ台支持パイプが配設されていることを特徴とする請求項1記載のストレッチャー。
  6. 前記上半身用ベッドと前記臀部用ベッドに跨る部位の側部には、前記ベッドに対して昇降可能なサイドフレームが装着されていることを特徴とする請求項1記載のストレッチャー。
  7. 前記ベースフレームには、車両内に支持されるための取り付けステーが装着されていることを特徴とする請求項1記載のストレッチャー。
  8. 前記アッパフレームアッシには、前記上半身用ベッドの一方の側部及び臀部用ベッドにおける脚部用ベッド側において、それぞれ収納用トレイが配設可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載のストレッチャー。
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