JP3156426B2 - 前後のブレーキサイズの異なる車両の車輪誤組付防止構造 - Google Patents

前後のブレーキサイズの異なる車両の車輪誤組付防止構造

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JP3156426B2 JP04930693A JP4930693A JP3156426B2 JP 3156426 B2 JP3156426 B2 JP 3156426B2 JP 04930693 A JP04930693 A JP 04930693A JP 4930693 A JP4930693 A JP 4930693A JP 3156426 B2 JP3156426 B2 JP 3156426B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両前後でブレーキサ
イズが異なる場合の、車輪の誤組付防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の前後の車輪の誤組付を防止
する構造が、実開昭58−134101号公報に提案さ
れている。このものは、標準タイヤ用ロードホイールに
比べてサイズが小さい応急タイヤ用ロードホイールを後
輪側に誤組付けする事態を防止することを目的としてお
り、応急タイヤ用ロードホイールに突起を設けるととも
に前輪のホイールハブに該突起が挿入可能な空間(盲
溝)を形成したものである。そのため、応急タイヤ用ロ
ードホイールを前輪のホイールハブには装着できるが、
前記突起の挿入可能な空間を有しない後輪のホイールハ
ブには装着できない。これにより、通常のタイヤよりグ
リップ力の小さい応急タイヤ用ロードホイールを後輪に
誤組付けした場合に、ドリフトをおこして車両走行が不
安定になることを防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両の前後の車輪の誤組付防止構造にあっては、 ロードホイールには突起を設け、ホイールハブにはそ
の突起が挿入可能な空間を設けるため、ホイールハブと
ロードホイールとの両者の変更が必要であり、他車との
部品の共用が困難である。
【0004】ホイールハブに突起が挿入可能な盲溝を
加工するための設備の追加が必要となる。 前記盲溝を形成するので、ホイールハブの強度が低下
する。 などの問題点があった。本発明は、車両の前後のブレー
キサイズが異なる場合に、サイズが小さい方のブレーキ
には干渉しないが大きいブレーキには干渉するような車
輪の誤組付防止構造を提供することにより、ホイールハ
ブは全く変更する必要がなく、かつ強度低下がなく、設
備費も少なくて済む車輪誤組付防止構造を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明は、前後のブレーキサイズが異なる車両において、
ブレーキサイズの小さい側に取付けられているロードホ
イールのリム内側に、ブレーキ外周に近接して内方へ延
びる突起部を設けたことを特徴とする。
【0006】
【作用】例えば、前輪のブレーキサイズより後輪のブレ
ーキサイズの方が小さい場合に、車両の後輪には、リム
内側に前輪のブレーキと干渉する大きさの突起部を設け
たロードホイールを用い、前輪のロードホイールは突起
部のない標準品を用いる。前輪のロードホイールは突起
がないから前輪にも後輪にも干渉しないが、後輪のロー
ドホイールは前輪側に装着しようとしても突起が前輪の
ブレーキに干渉して装着できない。これにより、後輪を
前輪に誤組付けする事態が防止できる。ホイールハブは
全く変更する必要がない。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1,図2は本発明の一実施例を示すもので、ま
ず、その構成を説明する。この実施例の車両は、前輪と
後輪のサイズは同じであるが、図1に示す後輪側にはド
ラムブレーキ、図2に示す前輪側にはディスクブレーキ
が採用されている。後輪のブレーキドラム1の外周のプ
ロフィール1aは、前輪のディスクブレーキのキャリパ
2のボデー外周のプロフィール2aより小さい。
【0008】この前後のブレーキサイズが異なる車両に
おいて、ブレーキサイズの小さい後輪側に取付けられて
いるスチール製のロードホイール3は、そのリム部4に
図示しないタイヤを担持している。また、リム部4の内
面に溶接されたディスク部5には、所定半径の円周上に
図示しないハブボルト用の複数のナット座6が円周等分
にプレス成形されている。そのディスク部5の内側に
は、更に、突起部7が溶接されている。この突起部7
は、図3に示すようなリング形状を有して内側に突出し
ている内方突起リブ7aと、その内方突起リブ7aの外
周部の複数箇所(この実施例では、四箇所)を折曲して
等間隔に形成されている取付フランジ7bとを備えてい
る。取付フランジ7bの部分は断面L形で、その取付フ
ランジ7bをロードホイール3のディスク部5の内面に
溶接することにより、内方突起リブ7aの先端をドラム
ブレーキのブレーキドラム1に向かって突き出させてい
る。
【0009】その内方突起リブ7aの突き出し長さは、
当該リブ7aの先端とブレーキドラム1のプロフィール
1aとの間には数mm程度の空隙Cが形成されるが、前輪
のディスクブレーキのキャリパ2のプロフィール2aと
は干渉してしまうように設定してある。これに対して、
前輪のスチール製のロードホイール13は、図示しない
タイヤを担持するリム部14にディスク部15が溶接さ
れ、そのディスク部15の所定半径の円周上に図示しな
いハブボルト用の複数のナット座16が円周等分にプレ
ス成形されている点は前記後輪のロードホイール3と同
じであるが、ディスク部15の内側には内方突起リブが
形成されていない。
【0010】次に作用を説明する。後輪のロードホイー
ル3をブレーキドラム1に装着する場合は、通常の車輪
取付けの場合と同様に、そのナット座面6をブレーキド
ラム1を介して図外のホイールハブに固定されている図
示されないハブボルトに挿入して取付ければよい。ロー
ドホイール3の内面から内側に向けて半径方向に突き出
ている突起部7の内方突起リブ7aの先端とブレーキド
ラム1のプロフィール1aとの間には空隙Cが保たれて
おり、したがってロードホイール3はブレーキドラム1
と干渉することなく装着することができる。
【0011】一方、この後輪のロードホイール3を誤っ
て前輪側に装着しようとすると、図2に鎖線で示すよう
に、ロードホイール3の突起部7の内方突起リブ7aの
先端がディスクブレーキのキャリパ2のプロフィール2
aと干渉してしまい、装着不能である。これに対して、
前輪のロードホイール13は、その内径面に半径方向へ
の突起部を有していないから、前後輪いずれの側にも装
着することができる。
【0012】この実施例によれば、後輪のロードホイー
ル3の内径面に突起部7を溶接するのみであり、そのロ
ードホイール3が取り付けられるホイールハブの方に
は、誤組付防止のために何らの追加加工を施す必要もな
い。すなわち既成のホイールハブをそのまま使用できる
から、他車との共用が容易でコストアップが少ない。か
つまた、ホイールハブ加工のための新規設備も不要で対
応し易いという利点がある。
【0013】また、ホイールハブとロードホイールとの
誤組付防止用の溝を設けることがないから、ホイールハ
ブの強度低下もない。一方、ロードホイール3に関して
は、突起部7の内方突起リブ7aが全周にわたって環状
に形成され、かつ取付フランジ7bも等間隔で対称に形
成されているから、ロードホイール3の回転バランスが
低下するおそれもない。
【0014】図4は、本発明の第2の実施例を示すもの
である。この実施例は、前輪および後輪共にディスクブ
レーキを採用した場合の例である。後輪のディスクブレ
ーキのキャリパ12のボデー外周のプロフィール12a
は、前輪のディスクブレーキのキャリパ2のボデー外周
のプロフィール2a(図2参照)より小さい。
【0015】このように前後のディスクブレーキのブレ
ーキサイズが異なる車両において、ブレーキサイズの小
さい後輪側に取付けられているスチール製のロードホイ
ール3の構成は、図1に示したものと同様であり、同一
部分には同一の符号を付して、詳細説明は省略する。そ
のディスク部5の内側に溶接された突起部7における内
方突起リブ7aの長さは、当該リブ7aの先端と後輪デ
ィスクブレーキのキャリパ12との間には空隙Cが形成
されるが、前輪のディスクブレーキのキャリパ2のプロ
フィール2aとは干渉してしまうように設定してある。
【0016】なお、前輪のロードホイールは、図2に示
したものと同一のため、図示を省略する。この実施例の
誤組付け防止作用は、上記第1の実施例の場合と同様で
ある。すなわち、後輪のロードホイール3を誤って前輪
側に装着しようとしても、内方突起リブ7aが前輪ディ
スクブレーキのキャリパ2と干渉してしまうから、装着
不能となる。
【0017】この第2の実施例にあっても、ホイールハ
ブは既成のものをそのまま使用可能であり、他車との共
用、ホイールハブ加工の新規設備不要、ホイールハブの
強度維持等の上記第1の実施例と同様の効果を得ること
ができる。なお、上記第1,第2の各実施例では、後輪
のロードホイールの内径面に対して突起部7を形成した
ものを示したが、突起部の形成は前輪側,後輪側を問わ
ず、ブレーキサイズの小さい車輪側にのみ設ければ良
い。
【0018】また、突起部7を環状としてロードホイー
ルのリム内側の全周に設けた場合を説明したが、これに
限らず、ロードホイールのリム内側の一部に設けるよう
にしても良い。一部に設ける場合も、ロードホイールの
回転中心に対して対称に配置するとロードホイールの回
転バランスが崩れないという利点がある。図5ないし図
7は、本発明の第3の実施例を示すものである。
【0019】この実施例は、本発明をアルミホイールに
適用した場合である。アルミ合金製のロードホイール2
3の内側に内蔵されているブレーキ装置は、図5に示す
後輪側はドラムブレーキ、図7に示す前輪側はディスク
ブレーキが採用されている。後輪のブレーキドラム1の
外周のプロフィール1aは、前輪のディスクブレーキの
キャリパ2のボデー外周のプロフィール2aより小さ
い。
【0020】アルミ合金製のロードホイール23の場合
の誤組付防止用の突起部としては、リム部24の内面か
らディスク部25の内面にかけて軸方向にやや長い内方
突起リブ27が、図6に示すように円周方向の複数箇所
に分散して、リム部24と一体に形成され、この実施例
ではホイール内円周を8等分して8か所に設けられてい
る。当該内方突起リブ27の内方への突出高さは、リブ
内縁27aと後輪のブレーキドラム1のプロフィール1
aとの間には数mm程度の空隙Cが形成されるが、前輪の
ディスクブレーキのキャリパ2のプロフィール2aとは
干渉してしまうように設定してある。この場合、前記内
方突起リブ27とディスクブレーキのキャリパ2のプロ
フィール2aとの干渉は、軸方向にも回転方向にも生じ
るようにされている。軸方向では、内方突起リブ27を
軸方向にできるだけ長く形成したことにより、図7に示
すようにキャリパ2のパッド及びロータが摩耗した後の
キャリパプロフィール2bとも干渉する。また、回転方
向では、図6に示すようにキャリパボデー外周2aの円
周方向の幅Wより内方突起リブ27の間隔が小さくなる
ように(図では角度45°ピッチで)配置したことによ
り、キャリパ位置の如何にかかわらず複数の内方突起リ
ブ27のうち一個は必ず回転方向にも干渉する。
【0021】すなわち、後輪のロードホイール23を誤
って前輪側に装着しようとしても、内方突起リブ27が
前輪ディスクブレーキのキャリパ2と軸方向及び回転方
向とも必ず干渉してしまうから装着不能となり、誤組付
けが防止される。なお、本発明にあっては、前後のブレ
ーキサイズの異なることが前提であるが、前後の車輪サ
イズの異同は問わない。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
前後のブレーキサイズが異なる車両において、ブレーキ
サイズの小さい側に取付けられているロードホイールの
リム内側に、ブレーキ外周に近接して内方へ延びる突起
部を設け、ブレーキサイズの大きい側に取付けるとその
突起部とブレーキが干渉するようにして、車輪の誤組付
けを防止するものとした。そのため、ロードホイール
のみの変更で済み、何らの変更も必要ないホイールハブ
は他車との共用ができる。ホイールハブ加工設備の追
加も不要でコストアップが抑制される。ホイールハブ
の孔開けは不要で、強度が低下しない。ロードホイー
ルの組付けのとき、ホイールハブとの位置合わせに特に
注意を払う必要がなく、組付け作業が容易であるなど、
実用上種々の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で、ブレーキサイズの小さい
側(後輪側)のロードホイールの誤組付防止構造を示す
断面図である。
【図2】本発明の一実施例のブレーキサイズの大きい側
(前輪側)におけるロードホイールとブレーキサイズと
の関係を示す断面図である。
【図3】図1における誤組付防止部材の(一部を省略し
て示す)正面図である。
【図4】本発明の他の実施例のロードホイールの誤組付
防止構造を示す断面図である。
【図5】本発明の更に他の実施例で、アルミ製ロードホ
イールのブレーキサイズの小さい側(後輪側)の誤組付
防止構造を示す断面図である。
【図6】図5の実施例におけるロードホイールのリム内
側の誤組付防止用の突起部の配置を示す(下半部を省略
した)背面からの説明図である。
【図7】図5に示すロードホイールとブレーキサイズの
大きい側(前輪側)におけるブレーキとの干渉関係を説
明する断面図である。
【符号の説明】
1a ブレーキ外周(ドラムブレーキの) 3 ロードホイール 4 リム部 7 突起部 12a ブレーキ外周(ディスクブレーキの) 23 アルミ製ロードホイール 27 突起部(内方突起リブ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60B 1/00 - 3/18 B60B 21/00 - 29/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後のブレーキサイズが異なる車両にお
    いて、ブレーキサイズの小さい側に取付けられているロ
    ードホイールのリム内側に、ブレーキ外周に近接して内
    方へ延びる突起部を設けたことを特徴とする車輪の誤組
    付防止構造。
JP04930693A 1993-03-10 1993-03-10 前後のブレーキサイズの異なる車両の車輪誤組付防止構造 Expired - Fee Related JP3156426B2 (ja)

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