JP3149429B2 - 超電導体の製造方法 - Google Patents
超電導体の製造方法Info
- Publication number
- JP3149429B2 JP3149429B2 JP00945990A JP945990A JP3149429B2 JP 3149429 B2 JP3149429 B2 JP 3149429B2 JP 00945990 A JP00945990 A JP 00945990A JP 945990 A JP945990 A JP 945990A JP 3149429 B2 JP3149429 B2 JP 3149429B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- superconductor
- powder
- heat treatment
- hours
- phase
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
Landscapes
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、酸化物超電導体の製造方法に関するもの
である。
である。
[従来の技術] 近年、より高い臨界温度を示す超電導材料として、セ
ラミック系のものが注目されている。中でも、ビスマス
系の超電導材料は高い臨界温度を示すことが知られてお
り、110K程度の臨界温度を示す高温超電導相と80K程度
の臨界温度を示す低温超電導相などの存在が知られてい
る。このようなビスマス系超電導材料においては、高い
臨界温度でかつ高い臨界電流密度を得ることを目的に種
々の試みがなされている。
ラミック系のものが注目されている。中でも、ビスマス
系の超電導材料は高い臨界温度を示すことが知られてお
り、110K程度の臨界温度を示す高温超電導相と80K程度
の臨界温度を示す低温超電導相などの存在が知られてい
る。このようなビスマス系超電導材料においては、高い
臨界温度でかつ高い臨界電流密度を得ることを目的に種
々の試みがなされている。
[発明が解決しようとする課題] このような酸化物超電導体をケーブルやマグネットに
応用する場合、高い臨界温度と臨界電流密度が必要とな
る。上述のビスマス系超電導体においては、できるだけ
多くの高温超電導相を生成させて臨界温度を高めるとと
もに、結晶粒同士の結合を強くして臨界電流密度を向上
させることが望ましい。
応用する場合、高い臨界温度と臨界電流密度が必要とな
る。上述のビスマス系超電導体においては、できるだけ
多くの高温超電導相を生成させて臨界温度を高めるとと
もに、結晶粒同士の結合を強くして臨界電流密度を向上
させることが望ましい。
この発明の目的は、高い臨界温度かつ高い臨界電流密
度を示すBi−Pb−Sr−Ca−Cu−O系超電導体を製造する
方法を提供することにある。
度を示すBi−Pb−Sr−Ca−Cu−O系超電導体を製造する
方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] この発明の超電導体の製造方法は、Bi−Pb−Sr−Ca−
Cu−O系超電導体を製造する方法であり、原料粉末を83
0℃以上の温度で熱処理して2212相を主体とするBi−Pb
−Sr−Ca−Cu−O系超電導体の粉末を準備する工程と、
超電導体の粉末を金属シースで被覆して複合材を形成す
る工程と、複合材を塑性加工した後熱処理することによ
り2212相から2223相に変態させる工程とを備えている。
Cu−O系超電導体を製造する方法であり、原料粉末を83
0℃以上の温度で熱処理して2212相を主体とするBi−Pb
−Sr−Ca−Cu−O系超電導体の粉末を準備する工程と、
超電導体の粉末を金属シースで被覆して複合材を形成す
る工程と、複合材を塑性加工した後熱処理することによ
り2212相から2223相に変態させる工程とを備えている。
ここで、2212相は、Bi+Pb:Sr:Ca:Cuがおおよそ2:2:
1:2の組成比である相をいい、一般に低温超電導相に相
当するものである。
1:2の組成比である相をいい、一般に低温超電導相に相
当するものである。
また2223相は、Bi+Pb:Sr:Ca:Cuが2:2:2:3の組成比で
ある相をいい、一般に高温超電導相に相当する相であ
る。
ある相をいい、一般に高温超電導相に相当する相であ
る。
この発明で、原料粉末の熱処理は、830℃以上870℃以
下であることが好ましい。また熱処理時間は24時間以下
であることが好ましい。
下であることが好ましい。また熱処理時間は24時間以下
であることが好ましい。
この発明の方法により得られるBi−Pb−Sr−Ca−Cu−
O系超電導体の組成比は、Bi+Pb:Sr:Ca:Cu=1.5〜2.5:
1.8〜2.2:1.8〜2.5:2.5〜3.5であることが好ましい。Pb
は、Biの10〜40%、好ましくは20%程度を置換させる。
O系超電導体の組成比は、Bi+Pb:Sr:Ca:Cu=1.5〜2.5:
1.8〜2.2:1.8〜2.5:2.5〜3.5であることが好ましい。Pb
は、Biの10〜40%、好ましくは20%程度を置換させる。
また、この発明において塑性加工は、伸線加工または
伸線加工および平角/テープ状の加工を含むことが好ま
しい。
伸線加工および平角/テープ状の加工を含むことが好ま
しい。
また塑性加工とその後の熱処理は複数回繰返されるこ
とが好ましい。
とが好ましい。
この発明において製造されるBi−Pb−Sr−Ca−Cu−O
系超電導体は、ビスマスの一部をアンチモンなどの他の
元素で置換したり、あるいはリチウムなどを添加しても
よい。
系超電導体は、ビスマスの一部をアンチモンなどの他の
元素で置換したり、あるいはリチウムなどを添加しても
よい。
またこの発明で用いられる原料粉末は、固相法、共沈
法、硝酸塩共分解法などで作製することができる。
法、硝酸塩共分解法などで作製することができる。
この発明で熱処理した超電導体粉末を被覆する金属シ
ースとしては、超電導体の粉末と反応しにくく、かつ加
工性が良好な材質であれば特に限定されない。このよう
な材料として、たとえば、銀、銀合金、金、および金合
金や、あるいはこれらのシース層を中間層として配置し
たものなどが挙げられる。また、使用条件において、安
定化材として機能する材料が好ましい。
ースとしては、超電導体の粉末と反応しにくく、かつ加
工性が良好な材質であれば特に限定されない。このよう
な材料として、たとえば、銀、銀合金、金、および金合
金や、あるいはこれらのシース層を中間層として配置し
たものなどが挙げられる。また、使用条件において、安
定化材として機能する材料が好ましい。
この発明において、超電導体の粉末を金属シースで被
覆した複合材に施される塑性加工は、上述のように伸線
加工または伸線加工および平角/テープ状の加工を含ん
だものが好ましい。伸線加工は加工度80%以上で施され
ることが好ましい。また平角あるいはテープ状の加工は
加工度80%以上で施されることが好ましい。伸線加工
は、通常ダイス引きが採用されるが、ロールダイス、タ
ークスロールなどの方法でもよい。また平角あるいはテ
ープ状の加工は、ロール圧延が一般的であるが、プレス
圧延、タークスロール圧延も採用される。
覆した複合材に施される塑性加工は、上述のように伸線
加工または伸線加工および平角/テープ状の加工を含ん
だものが好ましい。伸線加工は加工度80%以上で施され
ることが好ましい。また平角あるいはテープ状の加工は
加工度80%以上で施されることが好ましい。伸線加工
は、通常ダイス引きが採用されるが、ロールダイス、タ
ークスロールなどの方法でもよい。また平角あるいはテ
ープ状の加工は、ロール圧延が一般的であるが、プレス
圧延、タークスロール圧延も採用される。
また、この発明においては、複合材を塑性加工した後
に熱処理が行なわれるが、この熱処理後に、さらに伸線
加工または平角あるいはテープ状の加工と熱処理が繰返
されてもよい。
に熱処理が行なわれるが、この熱処理後に、さらに伸線
加工または平角あるいはテープ状の加工と熱処理が繰返
されてもよい。
この発明において複合材を塑性加工後に熱処理する際
の熱処理温度は、通常780℃から860℃までの温度範囲
で、5時間から300時間程度の条件が採用される。この
場合、雰囲気は大気中あるいは酸素分圧を制御した条件
が好ましい。
の熱処理温度は、通常780℃から860℃までの温度範囲
で、5時間から300時間程度の条件が採用される。この
場合、雰囲気は大気中あるいは酸素分圧を制御した条件
が好ましい。
[発明の作用効果] この発明の製造方法では、原料粉末を予め830℃以上
の温度で熱処理して2212相を主体とするBi−Pb−Sr−Ca
−Cu−O系超電導体の粉末を調製し、この調製した超電
導体の粉末を金属シースで被覆している。このような原
料粉末の熱処理により、超電導体の粉末は結晶粒の結合
力が改良され、塑性加工後の熱処理によって結晶粒が大
きく成長し、粒界での結合面積を増大させることがで
き、これによって臨界電流密度を向上させることができ
る。また、塑性加工後の熱処理により、超電導体の粉末
は、2212相から2223相に変態し、高温超電導相の割合が
増加することによって、臨界温度が高められるととも
に、臨界電流密度も高められる。
の温度で熱処理して2212相を主体とするBi−Pb−Sr−Ca
−Cu−O系超電導体の粉末を調製し、この調製した超電
導体の粉末を金属シースで被覆している。このような原
料粉末の熱処理により、超電導体の粉末は結晶粒の結合
力が改良され、塑性加工後の熱処理によって結晶粒が大
きく成長し、粒界での結合面積を増大させることがで
き、これによって臨界電流密度を向上させることができ
る。また、塑性加工後の熱処理により、超電導体の粉末
は、2212相から2223相に変態し、高温超電導相の割合が
増加することによって、臨界温度が高められるととも
に、臨界電流密度も高められる。
この発明では、金属シースで被覆した複合材に伸線加
工等の塑性加工を施している。塑性加工を施すことによ
り、金属シース内の結晶は加工方向に配向し、また平角
あるいはテープ状に加工することにより、金属シース内
の結晶は配向し緻密化して、臨界電流密度が高まる。特
に、平角あるいはテープ状に加工することにより、電流
の流れやすいa−b面が電流が流れる長手方向に揃うよ
う配向させることができるので、より一層臨界電流密度
を高めることができる。
工等の塑性加工を施している。塑性加工を施すことによ
り、金属シース内の結晶は加工方向に配向し、また平角
あるいはテープ状に加工することにより、金属シース内
の結晶は配向し緻密化して、臨界電流密度が高まる。特
に、平角あるいはテープ状に加工することにより、電流
の流れやすいa−b面が電流が流れる長手方向に揃うよ
う配向させることができるので、より一層臨界電流密度
を高めることができる。
この発明の製造方法によれば、高い臨界温度でかつ高
い臨界電流密度を有するBi−Pb−Sr−Ca−Cu−O系超電
導体を製造することができる。このためケーブルやマグ
ネット等に用いられる超電導体の製造方法として有用な
ものである。
い臨界電流密度を有するBi−Pb−Sr−Ca−Cu−O系超電
導体を製造することができる。このためケーブルやマグ
ネット等に用いられる超電導体の製造方法として有用な
ものである。
[実施例] 実施例1および比較例1 Bi2O3、PbO、SrCO3、CaCO3、およびCuOのそれぞれの
粉末を用いて、Bi:Pb:Sr:Ca:Cu=1.80:0.41:1.99:2.25:
3.02の組成比となるように混合した。この混合粉末を75
0℃で14時間仮焼した後、860℃で12時間熱処理を施し
た。得られた粉末は、超電導体の粉末であり、2212相を
主体とする粉末であった。(実施例1) 上記の実施例1と同様の組成比で各粉末を混合し、75
0℃で14時間仮焼した後、800℃で12時間大気中で熱処理
して、超電導体粉末を得た。この粉末は2212相を主体と
する粉末であった。(比較例1) 上記の実施例1および比較例1の粉末をそれぞれ銀パ
イプ内に充填した後、95%の伸線加工および82%の圧延
加工を行なった。加工後、840℃で50時間の熱処理を施
し、熱処理後25%の圧延加工を施し、その後さらに843
℃で50時間の熱処理を施した。これらの臨界温度は106K
であった。得られた超電導体について、77.3Kでの臨界
電流密度を測定したところ、実施例1の超電導体は2840
0A/cm2であり、比較例1の超電導体は6500A/cm2であっ
た。
粉末を用いて、Bi:Pb:Sr:Ca:Cu=1.80:0.41:1.99:2.25:
3.02の組成比となるように混合した。この混合粉末を75
0℃で14時間仮焼した後、860℃で12時間熱処理を施し
た。得られた粉末は、超電導体の粉末であり、2212相を
主体とする粉末であった。(実施例1) 上記の実施例1と同様の組成比で各粉末を混合し、75
0℃で14時間仮焼した後、800℃で12時間大気中で熱処理
して、超電導体粉末を得た。この粉末は2212相を主体と
する粉末であった。(比較例1) 上記の実施例1および比較例1の粉末をそれぞれ銀パ
イプ内に充填した後、95%の伸線加工および82%の圧延
加工を行なった。加工後、840℃で50時間の熱処理を施
し、熱処理後25%の圧延加工を施し、その後さらに843
℃で50時間の熱処理を施した。これらの臨界温度は106K
であった。得られた超電導体について、77.3Kでの臨界
電流密度を測定したところ、実施例1の超電導体は2840
0A/cm2であり、比較例1の超電導体は6500A/cm2であっ
た。
実施例2および比較例2 Bi2O3、PbO、SrCO3、CaCO3、およびCuOのそれぞれの
粉末を用いて、Bi:Pb:Sr:Ca:Cu=1.84:0.39:2.03:2.18:
2.98の組成比となるように混合した。755℃で12時間仮
焼後、大気中で810℃10時間の熱処理をした後、さらに
大気中で856℃12時間の熱処理を行なった。
粉末を用いて、Bi:Pb:Sr:Ca:Cu=1.84:0.39:2.03:2.18:
2.98の組成比となるように混合した。755℃で12時間仮
焼後、大気中で810℃10時間の熱処理をした後、さらに
大気中で856℃12時間の熱処理を行なった。
(実施例2) 上記の実施例2と同様の組成比となるようにそれぞれ
の粉末を混合し、755℃で12時間の仮焼後、大気中で810
℃で10時間の熱処理を行ない、その後の856℃12時間の
熱処理を行なわなかったものを比較として調製した。
(比較例2) 以上の実施例2および比較例2のそれぞれの粉末を、
銀パイプ内に充填し、97%の伸線加工および85%の圧延
加工をした後、835℃で80時間の熱処理を施した。次
に、それぞれについて23%の圧延加工を施し、845℃で9
0時間の熱処理をさらに施した。これらの臨界温度は、1
06Kであった。得られたそれぞれの超電導体について、7
7.3Kで臨界電流密度を測定した。実施例2の超電導体は
29500A/cm2であり、比較例2の超電導体は9800A/cm2で
あった。
の粉末を混合し、755℃で12時間の仮焼後、大気中で810
℃で10時間の熱処理を行ない、その後の856℃12時間の
熱処理を行なわなかったものを比較として調製した。
(比較例2) 以上の実施例2および比較例2のそれぞれの粉末を、
銀パイプ内に充填し、97%の伸線加工および85%の圧延
加工をした後、835℃で80時間の熱処理を施した。次
に、それぞれについて23%の圧延加工を施し、845℃で9
0時間の熱処理をさらに施した。これらの臨界温度は、1
06Kであった。得られたそれぞれの超電導体について、7
7.3Kで臨界電流密度を測定した。実施例2の超電導体は
29500A/cm2であり、比較例2の超電導体は9800A/cm2で
あった。
実施例3および比較例3 Bi2O3、PbO、SrCO3、CaCO3、およびCuOのそれぞれの
粉末を用いて、Bi:Pb:Sr:Ca:Cu=1.81:0.40:2.01:2.28:
3.02の組成比となるように混合した。この混合粉末を、
750℃で12時間仮焼後、大気中で800℃18時間の熱処理を
した。さらにこの粉末に対して、850℃20時間の熱処理
を施した。(実施例3) 上記の実施例3と同様の組成比で混合した粉末を、75
0℃で12時間の仮焼後、大気中で800℃18時間の熱処理を
施し、その後の850℃での熱処理を行なわない超電導体
の粉末を作製した。(比較例3) 以上のようにして得られた実施例3および比較例3の
粉末をそれぞれ、湿式ボールミルにて粉砕し、平均粒径
0.9μmの粉末を得た。実施例3の粉末に対しては、さ
らに800℃10分間の熱処理を加え、比較例3の粉末に対
してはこのような熱処理を施さずに、それぞれ銀パイプ
中に充填して複合材とした。これらの複合材を90%の加
工度で伸線加工した後、840℃で50時間熱処理した。そ
の後、さらに40%の加工度で伸線加工を行ない、さらに
845℃で50時間の熱処理を施した。これらの臨界温度は1
06Kであった。得られた超電導体について77.3Kでの臨界
電流密度を測定した。実施例3の超電導体は4500A/cm2
であったのに対し、比較例3の超電導体は500A/cm2であ
った。
粉末を用いて、Bi:Pb:Sr:Ca:Cu=1.81:0.40:2.01:2.28:
3.02の組成比となるように混合した。この混合粉末を、
750℃で12時間仮焼後、大気中で800℃18時間の熱処理を
した。さらにこの粉末に対して、850℃20時間の熱処理
を施した。(実施例3) 上記の実施例3と同様の組成比で混合した粉末を、75
0℃で12時間の仮焼後、大気中で800℃18時間の熱処理を
施し、その後の850℃での熱処理を行なわない超電導体
の粉末を作製した。(比較例3) 以上のようにして得られた実施例3および比較例3の
粉末をそれぞれ、湿式ボールミルにて粉砕し、平均粒径
0.9μmの粉末を得た。実施例3の粉末に対しては、さ
らに800℃10分間の熱処理を加え、比較例3の粉末に対
してはこのような熱処理を施さずに、それぞれ銀パイプ
中に充填して複合材とした。これらの複合材を90%の加
工度で伸線加工した後、840℃で50時間熱処理した。そ
の後、さらに40%の加工度で伸線加工を行ない、さらに
845℃で50時間の熱処理を施した。これらの臨界温度は1
06Kであった。得られた超電導体について77.3Kでの臨界
電流密度を測定した。実施例3の超電導体は4500A/cm2
であったのに対し、比較例3の超電導体は500A/cm2であ
った。
以上の実施例1〜3と比較例1〜3の比較から明らか
なように、この発明に従う製造方法で製造された超電導
体は、いずれも高い臨界電流密度を示す。
なように、この発明に従う製造方法で製造された超電導
体は、いずれも高い臨界電流密度を示す。
Claims (6)
- 【請求項1】Bi系超電導体を製造する方法であって、 原料粉末を830℃以上の温度で熱処理して2212相を主体
とするBi系超電導体の粉末を準備する工程と、 前記超電導体の粉末を金属シースで被覆して複合材を形
成する工程と、 前記複合材を塑性加工した後熱処理することにより前記
2212相から2223相に変態させる工程とを備えた、超電導
体の製造方法。 - 【請求項2】前記原料粉末を830℃以上870℃以下の温度
で熱処理する、請求項1に記載の超電導体の製造方法。 - 【請求項3】前記原料粉末の熱処理が24時間以下であ
る、請求項1に記載の超電導体の製造方法。 - 【請求項4】前記Bi系超電導体の組成比が、Bi+Pb:Sr:
Ca:Cu=1.5〜2.5:1.8〜2.2:1.8〜2.5:2.5〜3:5と酸素で
ある、請求項1に記載の超電導体の製造方法。 - 【請求項5】前記塑性加工が伸線加工または伸線加工お
よび平角/テープ状の加工を含む、請求項1に記載の超
電導体の製造方法。 - 【請求項6】前記塑性加工と熱処理が複数回繰返され
る、請求項1に記載の超電導体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00945990A JP3149429B2 (ja) | 1990-01-17 | 1990-01-17 | 超電導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00945990A JP3149429B2 (ja) | 1990-01-17 | 1990-01-17 | 超電導体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03214516A JPH03214516A (ja) | 1991-09-19 |
JP3149429B2 true JP3149429B2 (ja) | 2001-03-26 |
Family
ID=11720871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00945990A Expired - Lifetime JP3149429B2 (ja) | 1990-01-17 | 1990-01-17 | 超電導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3149429B2 (ja) |
-
1990
- 1990-01-17 JP JP00945990A patent/JP3149429B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03214516A (ja) | 1991-09-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU611051B2 (en) | Method of producing oxide superconductor | |
JP2636049B2 (ja) | 酸化物超電導体の製造方法および酸化物超電導線材の製造方法 | |
JP3149441B2 (ja) | ビスマス系酸化物超電導線材の製造方法 | |
JPH04292819A (ja) | 酸化物超電導線材の製造方法 | |
US6074991A (en) | Process for producing an elongated superconductor with a bismuth phase having a high transition temperature and a superconductor produced according to this process | |
JP3149429B2 (ja) | 超電導体の製造方法 | |
JPH04292820A (ja) | 酸化物超電導線材の製造方法 | |
JP3034255B2 (ja) | 超電導体、超電導体線材および超電導線材の製造方法 | |
JPH0536317A (ja) | ビスマス系酸化物超電導線材の製造方法 | |
JP3287028B2 (ja) | Tl,Pb系酸化物超電導材及びその製造方法 | |
JP3149170B2 (ja) | ビスマス系酸化物超電導体の製造方法 | |
JP2678619B2 (ja) | 酸化物超電導線とその製造方法 | |
JPH07282659A (ja) | 高温超電導線材の製造方法 | |
JP2822559B2 (ja) | タリウム系酸化物超電導線材の製造方法 | |
JP3044732B2 (ja) | ビスマス系酸化物超電導体の製造方法 | |
JP3109076B2 (ja) | 酸化物超電導線材の製造方法 | |
JPH04292814A (ja) | ビスマス系酸化物超電導線材の製造方法 | |
JP3979609B2 (ja) | Tl基酸化物超電導体の製造方法 | |
JP2634187B2 (ja) | タリウム系酸化物超電導体の製造方法 | |
JP2966134B2 (ja) | Bi系酸化物超電導々体の製造方法 | |
JP3257569B2 (ja) | Tl系酸化物超電導体の製造方法 | |
JP2803819B2 (ja) | 酸化物超電導体の製造方法 | |
JP3053411B2 (ja) | 酸化物超電導線の製造方法 | |
JP2567967B2 (ja) | 酸化物超電導線材の製造法 | |
JPH06223650A (ja) | Bi系酸化物超電導線の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090119 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090119 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100119 Year of fee payment: 9 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |