JP3139937B2 - 樹脂製歯付プーリ - Google Patents

樹脂製歯付プーリ

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JP3139937B2 JP07071661A JP7166195A JP3139937B2 JP 3139937 B2 JP3139937 B2 JP 3139937B2 JP 07071661 A JP07071661 A JP 07071661A JP 7166195 A JP7166195 A JP 7166195A JP 3139937 B2 JP3139937 B2 JP 3139937B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータ等の回転動力を
伝達するのに使用される軽量で量産が容易な樹脂製歯付
プーリに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からモータ等の回転動力を伝達する
のに使用される歯付プーリには、金属製歯付プーリと、
樹脂製歯付プーリとがあり、主に金属製歯付プーリが多
く利用されている。
【0003】図7は、従来の金属製歯付プーリの外観斜
視図である。金属製歯付プーリ(18)は、歯(19)
の形状を鋳造にて加工するか、又は、歯(19)の形状
を切削加工し所要の長さに切断するかした後、歯付プー
リ(18)を支持するための軸穴(21)の加工を施
し、必要に応じて、軸穴(21)に対し回り止めのため
の回り止め(22)の加工、例えばキー溝加工等と、歯
付プーリ(18)から歯付ベルトが脱落するのを防止す
るための鍔を取り付けるための鍔取付部(20)の加工
を施して製作されていた。そして、その鍔は、プレス成
形にて製作され、鍔と歯付プーリ(18)の鍔取付部
(20)とを嵌合させ、その嵌合部付近をかしめること
により取り付けられていた。
【0004】又、樹脂製歯付プーリは、歯付ベルト幅と
ほぼ同等の幅の歯を備え、その何れか一方に一体的に形
成した鍔を備えた鍔付歯と、鍔形状を形成した鍔との2
種類の部品を射出成形により製作した後、鍔付歯の鍔を
備えない他方側に鍔を接着剤にて固着するか又は爪の噛
み合わせによって嵌め合わせるかをして組み立てられて
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の金属製歯付プー
リは、歯付プーリを使用する機械装置の仕様によって、
歯数、軸穴径、回り止め形状、鍔の有無の指示が仕様毎
に異なるため、歯形状の加工、軸穴の加工、回り止めの
加工、及び、鍔部の加工の各々の工程間で、仕掛品を保
有しなければならない状況があった。しかも、このよう
に、その都度異なった仕様の加工をしていたのでは、完
成までの期間がかかりすぎるし、加工毎に加工物をクラ
ンプし直すことになるため、加工基準の位置ズレが発生
する事があり、仕上り寸法精度に悪影響が出ていた。そ
して、これら金属製歯付プーリの加工は、切削加工が中
心となるため、金属屑が大量に発生する。そのため、金
属屑の産業廃棄物としての処理費用が大きな負担とな
り、資源の無駄遣いにもなっている。
【0006】又、歯付プーリを使用する機械装置におい
て、金属製歯付プーリを使用し、回転動力の起動・停止
を繰り返す場合、金属製歯付プーリの重量が重いため、
慣性力の影響から、モータ等の回転動力の起動時及び停
止時の負荷が大きく、回転加速性能と回転停止性能の悪
化を招いている。それと、金属製歯付プーリは、鍔が別
部品となっているため、鍔の取り付け時のかしめ状態が
悪いと、簡単に鍔が外れてしまうことがあり、歯付プー
リを使用する機械装置の他の部品に噛み込んだりして、
故障や破損の原因になっていた。
【0007】樹脂製歯付プーリは、従来の技術で述べた
とおり、2種類の成形部品から構成されている。すなわ
ち、最低でも必ず2種類の金型を必要とするため、生産
コスト上大きな負担となっている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたもので、歯付ベルトの幅の約2分
の1の幅を持ち且つ前記歯付ベルトの歯形とほぼ同一に
形成された歯形部と、前記歯形部の中心部に開けた軸穴
とを備えた一対の部材を一体化して構成される樹脂製の
歯付プーリであって、前記一対の部材は、前記歯形部の
幅方向の一方の端面には、前記歯付ベルトの脱落防止の
ための鍔部を一体に形成し、且つ前記歯形部の幅方向の
他方の端面には、前記軸穴の中心に対して点対称となる
関係としてフック爪とフック穴との組みを設けるととも
に、前記フック爪の近傍の2個所に位置決め穴を設け更
に前記軸穴の中心に対して前記2個所の位置決め穴と点
対称となる関係として2個の位置決めボスを前記フック
穴の近傍にそれぞれ設けた同じ形状の2個の部材とし、
前記2個の部材を対峙させて、両部材のフック爪を相手
部材のフック穴に挿着し、両部材の位置決めボスを相手
部材の位置決め穴に挿着して一体化したことを特徴とす
る。
【0009】
【作用】本発明は上記したとおり構成され、一対の本発
明による歯付プーリの一方のフック爪を他方のフック穴
に挿着すると同時に一方の位置決めボスを他方の位置決
め穴に挿着し、強固に一体化し位置決めすることでプー
リとしての用途をなす。
【0010】
【実施例】本発明の最も好ましい図示実施例について説
明する。図1ないし図3において、(1)は樹脂製歯付
プーリであり、(2)は後記する歯付ベルト(11)の
幅の約2分の1の幅を有する歯、(23)は上記樹脂製
歯付プーリ(1)の外周部に設けた歯形部、(3)は上
記歯形部(23)のいずれか一方に一体的に形成した
鍔、(4)は上記歯形部(23)の中心部に設けられた
軸穴、(5)は上記軸穴(4)に設けた回り止め、(6
a)及び(6b)は上記鍔(3)を備えない他の一方に
突設した位置決めボス、(7a)及び(7b)は位置決
め穴、(8)は上記鍔(3)を備えない他の一方に突設
したフック爪、(9)はフック穴である。回り止め
(5)はキー溝を図示しているが、これは回り止め機能
を有する形状、例えばD字カットやL字カットであれば
形状は限定しないし、又、歯付プーリを用いる機械装置
の仕様によっては回り止め(5)を有さない場合もあ
る。この樹脂製歯付プーリを2個用い、位置決めボス
(6a)が位置決め穴(7a)と、位置決めボス(6
b)が位置決め穴(7b)と、フック爪(8)がフック
穴(9)と挿着しうるように対向させて嵌め合わせるこ
とにより、歯付プーリとして使用できる。位置決めボス
及び位置決め穴を2対と、フック爪及びフック穴を1対
とを図示しているが、数を限定するものではなく、フッ
ク爪及びフック穴を位置決めボス及び位置決め穴のかわ
りに使用することも可能である。このように1対の樹脂
プーリを組み合わせて使用する形状とすることにより、
複数の部品を必要とせず、しかも射出成形にて製作でき
るため、加工工程は1工程となり製作費の低減が図れ
る。しかも本実施例による樹脂製歯付プーリは鍔が一体
であるため、鍔の脱落による機械損傷は有り得ないし、
フック爪及びフック穴により強固に一体化させることが
可能となっている。又、位置決めボス及び位置決め穴に
よって位置ずれをおこし得ないので高精度な歯付プーリ
を形成することができる。
【0011】上記した図1ないし図3に示す実施例は鍔
(3)が突起面(10)の外周より大径に構成してある
が、この鍔(3)の外周面を突起面(10)と同一面に
することもできる。図4ないし図5はこのように鍔
(3)と突起面(10)とを同一面上に構成した実施例
で、図4ないし図5において、樹脂製歯付プーリ(1)
は鍔(3)の高さを歯(2)の突起面(10)と同一面
にしたものである。これにより、鍔(3)により樹脂製
歯付プーリ(1)からの歯付ベルト(11)の脱落防止
機能を有したまま歯付ベルト(11)の外周面を樹脂製
歯付プーリ(1)の鍔(3)の外周面より外側に出すこ
とができるため、歯付ベルト(11)をベルトコンベヤ
ーとして使用することができる。鍔(3)の高さを歯
(2)の突起面(10)と同一面にして図示している
が、これは樹脂製歯付プーリ(1)からの歯付ベルト
(11)の脱落防止機能を有しかつ歯付ベルト(11)
の外周面を鍔(3)の外周面より外側に出すことができ
ればよく、鍔(3)の高さを歯(2)の突起面(10)
と同一面にすることを限定したものではない。
【0012】図6は上記した第1、第2実施例の製造に
用いる金型で、型部(12)は樹脂製歯付プーリ(1)
を射出成形により形成する際に用いる金型の型部であ
る。軸部(13)を軸径(14)の異なるものと入れ換
えることにより、任意の軸径(14)に変更することが
できるようになっている。又、樹脂製歯付プーリ(1)
の歯(2)の数が奇数の場合、同一の形状をした樹脂製
歯付プーリ(1)を単に嵌合させても歯(2)の位置が
合わなくなる。その際は、歯部(15)を軸部(13)
を中心に180度回転させることにより、勝手違いのも
のが形成できる。なお、図中(16)は軸保持部、(1
7)はフック部を示す。
【0013】
【発明の効果】本発明による樹脂製歯付プーリは鍔が一
体であるため、鍔の脱落による機械損傷は有り得ない
し、フック爪及びフック穴により強固に一体化させるこ
とが可能となっている。又、位置決めボス及び位置決め
穴によって位置ずれをおこし得ないので高精度な歯付プ
ーリを形成することができる。又、射出成形にて生産す
ることが可能なため加工工数は1工程となり、金属製歯
付プーリの加工工数に比べて極端に少なくなるし仕掛品
を保有する必要も無い。又、高精度な金型を使用するこ
とで仕上り寸法精度も高精度かつ均一なものが生産でき
る。そして樹脂は即時再利用が可能なことと、金型内部
に樹脂溶解用のヒータを設けた廃材を出さない生産方式
を利用できることで、資源の無駄が一切無くなるし、1
つの金型で、各種形状や各種寸法に対応して生産できる
ため、生産コストの大幅な低減になる。又、軽量な樹脂
製のため、回転動力の起動・停止時の負荷は、金属製歯
付プーリに比べ大幅に軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す外観斜視図である。
【図2】図1のA−A’線に沿う嵌合断面図である。
【図3】図1のB−B’線に沿う嵌合断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す外観斜視図である。
【図5】図4に示す実施例の使用態様を示す図である。
【図6】上記各実施例の製造に用いる射出成形用金型の
型部断面図である。
【図7】従来の金属製歯付プーリの外観斜視図である。
【符号の説明】
(1) 樹脂製歯付プーリ (2) 歯 (3) 鍔 (4) 軸穴 (5) 回り止め (6a) 位置決めボス (6b) 位置決めボス (7a) 位置決め穴 (7b) 位置決め穴 (8) フック爪 (9) フック穴 (10) 突起面 (11) 歯付ベルト (12) 型部 (13) 軸部 (14) 軸径 (15) 歯部 (16) 軸保持部 (17) フック部 (18) 金属製歯付プーリ (19) 金属製歯付プーリの歯 (20) 金属製歯付プーリの鍔取付部 (21) 金属製歯付プーリの軸穴 (22) 金属製歯付プーリの回り止め
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 55/32 - 55/56

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯付ベルトの幅の約2分の1の幅を持ち
    且つ前記歯付ベルトの歯形とほぼ同一に形成された歯形
    部と、前記歯形部の中心部に開けた軸穴とを備えた一対
    の部材を一体化して構成される樹脂製の歯付プーリであ
    って、 前記一対の部材は、前記歯形部の幅方向の一方の端面に
    は、前記歯付ベルトの脱落防止のための鍔部を一体に形
    成し、且つ前記歯形部の幅方向の他方の端面には、前記
    軸穴の中心に対して点対称となる関係としてフック爪と
    フック穴との組みを設けるとともに、前記フック爪の近
    傍の2個所に位置決め穴を設け更に前記軸穴の中心に対
    して前記2個所の位置決め穴と点対称となる関係として
    2個の位置決めボスを前記フック穴の近傍にそれぞれ設
    けた同じ形状の2個の部材とし、 前記2個の部材 を対峙させて、両部材のフック爪を相手
    部材のフック穴に挿着し、両部材の位置決めボスを相手
    部材の位置決め穴に挿着して一体化したことを特徴とす
    る樹脂製歯付プーリ。
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