JP3139813B2 - ジアリールホスフィノピリジンの製造方法 - Google Patents

ジアリールホスフィノピリジンの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジアリールホスフィノ
ピリジンの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ジアリールピリジルホスフィンとも呼ば
れるジアリールホスフィノピリジンは古くから知られて
いる。たとえばF.G.マンおよびJ.ワトソン、ジャ
ーナル・オーガニック・ケミストリー、第13巻、第5
02頁(1948)は、マグネシウム2−ピリジルブロ
マイドとクロルジフェニルホスフィンとのグリニヤール
反応によるジフェニル2−ピリジルホスフィンの製造に
つき記載している。改良された製造方法がG.R.ニュ
ーカムおよびD.C.ハガー〔ジャーナル・オーガニッ
ク・ケミストリー、第43巻、第947頁(197
8)〕により報告され、この方法はリチウムジフェニル
ホスフィドと2−ハロピリジンとの反応を含み、ここで
リチウムジフェニルホスフィド先駆体はクロルジフェニ
ルホスフィドと2当量のリチウムとの反応により得られ
た。この反応においては塩化リチウムが不活性副生成物
として生成し、これはハロゲン化ピリジルとの後の反応
に先立って除去する必要がない。所望のジフェニル2−
ピリジルホスフィンが2−ブロモピリジンに対し55%
の収率および2−クロルピリジンに対し50%の収率で
得られた。
【0003】上記刊行物は、ジアリールホスフィノホス
フィンを実験室にて小規模で製造すべき場合には、有用
な製造方法を開示している。しかしながら、先駆体の高
コストおよび低い収率は、これら方法を工業規模で用い
てピリジルホスフィンを許容しうるコストで製造するこ
とを妨げる。ニューカムおよびハガーはそのリチウムジ
フェニルホスフィド先駆体を得るための代案方法につき
簡単に言及しているが、これら関連引例を一層詳細に検
討すれば、この種の代案方法はさらに問題を含みうるこ
とが予想される。たとえばK.イスライブおよびH.
O.フレーリッヒ、ツアイトシュリフト・ナチュールフ
ォルシュンク、第14b巻、第349頁(1959)
は、トリフェニルホスフィンの還元開裂におけるたとえ
ばテトラヒドロフラン(THF)のような便利な溶剤の
使用およびたとえばリチウムのような便利なアルカリ金
属の使用が純生成物の単離を可能にしなかったと報告し
ている。A.M.アグイアー等〔ジャーナル・オーガニ
ック・ケミストリー、第27巻、第1001頁(196
2)〕は、不整ホスフィンを製造するためのリチウムジ
フェニルホスフィドとハロゲン化アルキルとの後の反応
を実現する際、フェニルリチウム副生成物の反応性に関
する問題を認めた。すなわち、フェニルリチウムはその
後のハロゲン化物反応体に対し反応すると予想しうる。
過剰の塩化ベンジルを用いて、1,2−ジフェニルエチ
ルジフェニルホスフィンの生成が観察された。フェニル
リチウム副生成物を除去する努力は部分的にしか成功せ
ず、遊離ホスフィンでなくホスフィン誘導体(たとえば
ホスフィン酸化物もしくはホスホニウム塩)を約60%
以下の収率で単離することができた。明らかにニューカ
ムおよびハガーは、ホスフィノピリジン用の先駆体とし
て安価なトリフェニルホスフィンでなく高価なクロルジ
フェニルホスフィンを選択する場合にも、これらと同様
な問題が起こることに気付いた。
【0004】最近、ジアリールホスフィノピリジンに対
する関心が、或る種のカルボニル化法(たとえばEP−
A−271144号もしくはEP−A−282142号
に記載)に関する触媒成分としてのその有力な工業用途
に鑑み増大している。したがって、容易に入手しうる安
価な出発物質(たとえばトリアリールホスフィンおよび
塩化ピリジル)の使用を可能にすると共に高収率を与え
て厳格な精製操作を必要としないジアリールホスフィノ
ピリジンの製造方法につきニーズが存在する。
【0005】
【発明の要点】本発明は、(a)トリアリールホスフィ
ンを実質的に非プロトン性の溶媒中で約2当量のアルカ
リ金属と反応させてアルカリジアリールホスフィドとア
ルカリアリールとを生成させ、(b)生成したアルカリ
アリールを選択的に除去し、(c)アルカリジアリール
ホスフィドをハロゲン基1個当り約1当量の適宜置換さ
れたハロゲン化ピリジルと反応させ、(d)生成したジ
アリールホスフィノピリジンを分離する工程からなるジ
アリールホスフィノピリジンの製造方法を提供すること
により上記ニーズを満たす。
【0006】本発明による方法は便利には液相で行なわ
れ、非プロトン性溶媒の選択に制限を課さない。溶媒
は、後の精製操作に適する沸点または溶解特性を考慮し
て選択することができる。実用上はエーテル溶剤が好適
であり、より詳細にはテトラヒドロフラン(THF)、
ジエチルエーテルもしくはジオキサンである。THFが
最も好適な溶剤である。本発明の方法に使用するトリア
リールホスフィン出発物質は式PR1 2 3 〔式中、
1 、R2 およびR3 のそれぞれは独立して置換もしく
は未置換のアリール基を示す〕の任意のホスフィンとす
ることができる。しかしながら、この種のホスフィンの
入手性に鑑み3個の同一の基Rを有するホスフィンPR
3 が実用上好適である。適する適宜置換されたアリール
基Rの例はナフチル基、特にフェニル基であって、好ま
しくは18個以下、特に6〜14個の範囲の炭素原子を
有する。適する置換基は本発明による方法の条件下にて
不活性であり、ヒドロカルビルおよびヒドロカルビルオ
キシ基を包含する。2個の置換基は互いに結合して、た
とえばナフチル基におけるようにアリール環と一緒に縮
合環系を形成することができる。
【0007】適するホスフィンの例はトリ−p−トリル
ホスフィン、トリ−o−メトキシフェニルホスフィンお
よびトリ−p−メトキシフェニルホスフィン、特にトリ
フェニルホスフィンである。トリアリールホスフィンの
還元開裂には原理上任意のアルカリ金属、すなわちリチ
ウム、ナトリウム、カリウム、セシウムもしくはルビジ
ウムを使用することができる。コストを考慮してリチウ
ム、ナトリウムおよびカリウムが好適である。本発明の
好適具体例によれば、トリアリールホスフィンの還元開
裂は、触媒量のポリ芳香族電荷移動剤、たとえばナフタ
レン、アントラセンもしくはビフェニルを添加して促進
される。
【0008】ハロゲン化ピリジル出発物質は、所望のホ
スフィノピリジン最終生成物に応じて選択される。本発
明の範囲内において、ピリジン環の炭素原子にホスフィ
ノ置換基が結合したホスフィノピリジンが製造されると
理解すべきである。したがって、本発明の方法に使用す
べきハロゲン化ピリジルは2−、3−もしくは4−位置
にハロ置換基を有し、好ましくは2−ピリジルホスフィ
ン(2−ホスフィノピリジン)の優秀な触媒特性に鑑み
2−位置に有する。ハロゲン化ピリジル出発物質は2個
以上のハロ置換基を有することもできる。適するハロゲ
ン化ピリジルは未置換であっても或いは1個もしくはそ
れ以上の不活性置換基によりさらに置換されてもよい。
代表的な不活性置換基はヒドロカルビル基およびヒドロ
カルビルオキシ基を包含し、これらの基はさらに未置換
であっても或いは上記任意の不活性置換基により置換さ
れてもよい。2個の置換基が互いに結合して、たとえば
キノリン、イソキノリンおよび1,5−ピリジンにおけ
るようにピリジル環と共に縮合環系を形成することもで
きる。適宜置換されたヒドロカルビル基もしくはヒドロ
カルビルオキシ基につき説明すれば、ヒドロカルビル部
分は好ましくはアルキル基、シクロアルキル基もしくは
アリール基を示す。アルキル基は好ましくは20個ま
で、より好ましくは12個まで、特に1〜4個の炭素原
子を有する。たとえばアルキル基はメチル、エチル、n
−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、
もしくはt−ブチル基とすることができる。シクロアル
キル基は好ましくは3〜6個の炭素原子を有する。アリ
ール基は好ましくはフェニル基である。
【0009】適するハロゲン化ピリジルの例は次の通り
である:2−フルオロピリジン、2−クロルピリジン、
2−ブロモピリジン、2−イオドピリジン、3−クロル
ピリジン、4−クロルピリジン、2−クロル−5−メチ
ルピリジン、2−クロル−6−メチルピリジン、2−ブ
ロモ−3−メチルピリジン、2−クロル−4,6−ジメ
チルピリジン、2−クロル−3−メトキシピリジン、2
−クロル−6−メトキシピリジンおよび2,6−ジクロ
ルピリジン。本発明の方法には塩化ピリジルを出発物質
として使用しうることが、本発明の特に有利な特徴であ
る。したがって、適宜置換されたハロゲン化ピリジルは
好ましくは塩化ピリジルである。
【0010】生成したアルカリアリールを選択的に除去
する工程が本発明の重要な特徴を構成する。アルカリア
リールは強塩基性であって、本発明のハロゲン化ピリジ
ル先駆体、幾種かのホスフィノピリジン生成物および多
くの溶剤を包含する他の化合物に対し反応性である。原
理上、アルカリアリールは適当な物理的分離法により除
去しうるが、これは本方法における面倒な追加工程とな
る。したがって、アルカリアリールは好ましくは選択的
な化学反応によって除去される。用いる反応条件下でア
ルカリアリールに対し反応性でありかつアルカリジアリ
ールホスフィド中間体に対し非反応性もしくは低反応性
である任意の化学物質を使用することができる。本発明
による方法の実用的利点を最適に誘起させるには、アル
カリアリールと反応させて、後の反応で不活性かつ後の
精製にてホスフィノピリジンから容易に分離される生成
物を生成させるべきである。本発明の方法をたとえばT
HFのような好適エーテル溶剤で行なう場合は、或る種
のリチウムアリールが本発明による方法の工程(a)に
際しTHF溶剤を金属化し、この金属化したTHFがた
とえばエテンおよびリチウムエテノラートのような低反
応性生成物まで部分的に分解するという事実を考慮に入
れるべきである。1当量の除去剤の添加は残留リチウム
アリール/リチウムTHFの他に幾分かのリチウムジア
リールホスフィド中間体をも分解しうるので、本発明に
よる方法の工程(c)の化学量論的バランスを破壊する
ことがある。
【0011】驚くことに、除去剤の添加量に関し当量を
適用する必要性はアルカリアリールの選択的除去にプロ
トン供与体を用いて回避されることが判明した。本発明
による方法の工程(c)にて最適収率を得るには、プロ
トン供与体は好ましくは関与するアルカリジアリールホ
スフィドよりも求核性が低い(すなわち塩基性である)
共役ベースを持ったものとすべきである。極めて好適な
プロトン供与体は脂肪族アルコール、特に第三級脂肪族
アルコール、エノール化しうるケトン、アンモニウム
塩、水およびたとえばアミンの酸付加塩を包含する。出
発トリアリールホスフィンに対し1当量のこの種の好適
プロトン供与体を本発明による方法の工程(b)に添加
することができる。かくして、全ての金属化溶剤を含め
アルカリアリールの完全除去が確保され、しかもアルカ
リジアリールホスフィド中間体の顕著な除去を伴わな
い。
【0012】弱プロトン供与体も過剰に使用することが
できる。たとえばアルカリアリールのような極めて強い
塩基に対し弱プロトン供与体として或る程度作用するT
HFは、溶剤として用いる場合、除去剤としても作用す
ることができる。しかしながら、THFの金属化反応は
低速度である。したがって、アルカリアリールの完全除
去および金属化THFから不活性アルカリ化合物への分
解を確保するには、還流下での長時間の加熱が必要であ
る。本発明による方法の工程(d)におけるホスフィノ
ピリジン生成物の分離および適宜の精製は、たとえば
(再)結晶化および/または抽出のような当業者に知ら
れた任意適する分離法によって行なうことができ、さら
に説明を要しない。
【0013】本発明の方法は、便利な反応条件下で行な
うことができる。ホスフィンおよびアルカリ金属(化合
物)の周知の酸化感受性に鑑み、一般に本発明の方法は
たとえば窒素もしくはアルゴン雰囲気のような不活性雰
囲気下で行なわれる。温度および圧力は臨界的でない。
−40〜+120℃の温度が適している。実用的理由か
ら、−20〜70℃の範囲の温度が好適である。最も便
利には、本発明による方法は周囲圧力下で行なわれる。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明す
る。実施例1 150mlの乾燥THFにおける13.1gのトリフェニ
ルホスフィン(50ミリモル)の効果的に攪拌されてい
る溶液にアルゴン雰囲気下で0.84gのリチウム金属
(120ミリモル)を添加した。P31NMRにより確認
して2時間後に反応が完結した際、過剰のリチウムを除
去した。C13NMR分析により、リチウムでの還元開裂
に際しフェニルリチウムの20%がTHFとの反応によ
り除去されたことが確認された。次いで、暗褐色溶液を
0℃まで冷却した。その後、残留フェニルリチウムに対
し当量の1.8g(40ミリモル)のエタノールを添加
し、その際温度は約15℃まで上昇した。次いで、5.
7gの2−クロルピリジン(50ミリモル)を添加し、
温度を上昇させた。得られた混合物を還流および大気圧
下でのTHFの蒸留と、減圧乾燥と、50mlの3M塩化
アンモニウム水溶液および50mlのジクロルメタンの添
加と、相分離と、洗浄と、混合した有機相の濾過と、減
圧濃縮と、沸とうヘキサンからの再結晶化とにより後処
理した。室温まで冷却した後、9.9gの白色結晶2−
ジフェニルホスフィノピリジン(収率75%、純度>9
9%)が濾過により回収された。
【0015】実施例2 実施例1を正確に反復したが、ただし1.8gのエタノ
ール(40ミリモル)の代りに3.7gのt−ブタノー
ル(50ミリモル)を用いてフェニルリチウムを除去し
た。10gの最初のフラクション(収率76%、純度>
99%)が得られた。濾液を−30℃まで冷却し、次い
で0.8gのフラクション(収率6%、純度>95%)
がさらに回収された。
【0016】実施例3 実施例1を反復したが、ただし0.84gでなく0.7
5g(107ミリモル)のリチウムと、1.8gのエタ
ノールの代りに3.39gのt−ブタノール(45.8
ミリモル)と、5.7gの2−クロルピリジンの代りに
3.52gの2,6−ジクロルピリジン(23.8ミリ
モル)とを用いた。沸とうヘキサンからの再結晶化の
後、7.8gの白色結晶2,6−ビス(ジフェニルホス
フィノ)ピリジンが回収された(収率73.4%、純度
>97.5%)。
【0017】実施例4 実施例1を反復したが、ただし13.1gでなく9.2
8g(35.4ミリモル)のトリフェニルホスフィン
と、150mlでなく100mlのTHFと、0.84gで
なく0.67g(95.3ミリモル)のリチウム金属
と、1.8gのエタノールの代りに2.52gのt−ブ
タノール(34.0ミリモル)と、2−クロルピリジン
の代りに5.50gの6−メチル−2−(ジフェニルホ
スフィノ)ピリジン(43.1ミリモル)とを用いた。
収量は10.1gの白色結晶6−メチル−2−(ジフェ
ニルホスフィノ)ピリジン(85%)であった。
【0018】比較例A 実施例1を反復したが、ただし残存するフェニルリチウ
ムを除去するためのエタノールの添加を省略し、さらに
5.7gでなく4.8g(42ミリモル)の2−クロル
ピリジンを使用した。後処理は水の添加および相分離に
より行なった。有機相をガスクロマトグラフィーにより
分析し、2−(ジフェニルホスフィノ)ピリジンは27
%存在することが判明した。
【0019】実施例5 100mlの乾燥THFにおける13.1gのトリフェニ
ルホスフィン(50ミリモル)の効果的に攪拌された溶
液にアルゴン雰囲気で2.42gのナトリウム金属(1
05ミリモル)を添加し、混合物を24時間にわたり加
熱還流させた。次いで混合物を0℃まで冷却し、0.3
7gのt−ブタノール(5ミリモル)を残留フェニルナ
トリウムと反応させるため添加した。その後、5.7g
の2−クロルピリジン(50ミリモル)を添加し、温度
を上昇させた。得られた混合物を実施例1と同様に後処
理して、78重量%の2−(ジフェニルホスフィノ)ピ
リジンを含有する粗生成物を得た(化学収率82%)。
エタノール/水からの再結晶化により、10.1gの2
−(ジフェニルホスフィノ)ピリジンを白色固体として
得た。
【0020】実施例6 実施例5を反復したが、ただし0.5gのナフタレンを
初期のトリフェニルホスフィン/THF溶液に添加し
た。2.42gのナトリウム金属を添加して加熱還流さ
せた後、反応は4時間後に完結したと思われる。さらに
実施例3に記載したよう処理して、86重量%の2−
(ジフェニルホスフィノ)ピリジンを含有する13.9
5gの粗生成物(化学収率92%)および10.65g
の再結晶化した白色固体2−(ジフェニルホスフィノ)
ピリジンを得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペーテル・アントン・アウグスト・クル ゼネル オランダ国 1031 シー・エム アムス テルダム、バトホイスウエヒ 3 (72)発明者 ヤコバ・カセリナ・ルチア・ヨハンナ・ スイケルブイク オランダ国 1031 シー・エム アムス テルダム、バトホイスウエヒ 3 (72)発明者 ピーテル・アドリアーン・フエルブルツ ゲ オランダ国 1031 シー・エム アムス テルダム、バトホイスウエヒ 3 (56)参考文献 特開 昭63−258889(JP,A) 特開 昭63−287788(JP,A) 特開 昭64−9994(JP,A) ”Journal of Organ ic Chemistry," (1978),Vol.43,No.5,pa ges 947−949 日本化学会編 新実験化学講座12 有 機金属化学,第431頁(丸善株式会社) 昭和51年3月20日発行 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07F 9/58 CA(STN)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)トリアリールホスフィンを実質的
    に非プロトン性の溶媒中で約2当量のアルカリ金属と反
    応させてアルカリジアリールホスフィドとアルカリアリ
    ールとを生成させ、 (b)生成したアルカリアリールを、プロトン供与体と
    反応させ、1種もしくはそれ以上の不活性アルカリ化合
    物を生成させて選択的に除去し、 (c)アルカリジアリールホスフィドをハロゲン基1個
    当り約1当量の適宜置換されたハロゲン化ピリジルと反
    応させ、 (d)生成したジアリールホスフィノピリジンを分離す
    ることを特徴とするジアリールホスフィノピリジンの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 実質的に非プロトン性の溶媒がエーテル
    である請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 実質的に非プロトン性の溶媒をテトラヒ
    ドロフラン、ジエチルエーテルおよびジオキサンから選
    択する請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 プロトン供与体をアルコールおよびエノ
    ール化しうるケトンから選択する請求項1〜3に記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 プロトン供与体を第三級アルコールから
    選択する請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 アルカリ金属がリチウム、ナトリウム、
    もしくはカリウムである請求項1〜5のいずれかに記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 適宜置換されたハロゲン化ピリジルがハ
    ロゲン化2−ピリジルである請求項1〜6のいずれかに
    記載の方法。
  8. 【請求項8】 適宜置換されたハロゲン化ピリジルが塩
    化ピリジルである請求項1〜6のいずれかに記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 工程(a)をポリ芳香族電荷移動剤の存
    在下に行なう請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
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