JP3138446U - 無端状シートブラインド - Google Patents
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Abstract
【課題】遮光調整や通風調整を可能にし、かつ選択によって簡単にクリーンに保つことを可能にする。
【解決手段】複数の透孔2が穿設された無端状シート1と、無端状シート1の内側に挿入されて、該無端状シート1を支持しながら回転操作される回転部材3とを備え、回転部材3の回転操作により、一定間隔をおいて相対移動する前後方向の各無端状シートに1a、1bおける透孔2の重なり量を、可変とする。
【選択図】図1
【解決手段】複数の透孔2が穿設された無端状シート1と、無端状シート1の内側に挿入されて、該無端状シート1を支持しながら回転操作される回転部材3とを備え、回転部材3の回転操作により、一定間隔をおいて相対移動する前後方向の各無端状シートに1a、1bおける透孔2の重なり量を、可変とする。
【選択図】図1
Description
本考案は、ガラスの窓枠等に取り付けられて遮光や通風の調節を行えるように構成された無端状シートブラインドに関する。
従来から、ガラス窓等に取り付けられて遮光や通風の調整を行うものにブレード式(スラット式)ブラインドが広く使用されている。このブレード式ブラインドは、所定幅および所定長さを持つ金属製または樹脂製の複数枚の帯状ブレードを、吊紐に一定の間隔をおいて水平支持させたものからなる。
このブレード式ブラインドでは、吊紐などを昇降操作することにより、前後複数枚のブレードを、ガラス窓を通して視界が得られるように上昇させたり、視界を妨げるように下降させたりすることができる。
また、ブレード式ブラインドには別途配置されたブレード角度調整棒またはブレード角度調整紐などが門けられ、これらの操作によって、ブレードの角度を水平にしたり、斜めにしたりするなど任意に調整することができるようになっている。
従って、その角度調整によって、ガラス窓を通しての外光の入射量や各ブレート間を通しての通風量、視界の大きさなどの各調整を任意に実施することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−141161号公報
しかしながら、従来のブレード式ブラインドにあっては、ガラスの窓枠に取り付けられて長期間(例えば一年間)に亘って用いられるうちに、各ブレードの上面に塵埃が付着し、この塵埃が掃除機の吸引力を使って除去できないほど堆積してしまうこととなる。一方、各ブレードに塵埃が堆積しないよう毎日掃除機で掃除をする作業は、ブレード数が多いこともあってきわめて煩わしい。
また、定期的に洗剤を併用してブラシで水洗いにすることもできるが、各ブレードにはこれに設けられた吊り紐の挿入孔が設けられているため、この吊り紐が水洗い作業の邪魔になる。従って、このブレードの水洗いの作業もきわめて煩わしいという不都合があった。
本考案は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであり、無端状シートとこの無端状シートの回転部材とを組み合わせた簡単な構成とすることにより、所期の遮光調整や通風調整を可能にし、かつ洗濯によって簡単にクリーンに保つことができる無端状シートブラインドを得ることを目的とする。
前記目的達成のために、請求項1の考案にかかる無端状シートブラインドは、複数の透孔が穿設された無端状シートと、無端状シートの内側に挿入されて、該無端状シートを支持しながら回転操作される回転部材とを備え、回転部材の回転操作により、一定間隔をおいて相対移動する前後方向の各無端状シートにおける透孔の重なり量を可変にしたことを特徴とする。
これにより、前後方向の各無端状シートの透孔が重なるように回転部材を回転操作することにより、これらの透孔を通して外光を室内に必要十分な量採り入れることができ、一方、前記各透孔が互いに重ならないように回転部材を回転操作することで、外光が室内に入るのを抑制または阻止する(遮光する)ことができる。
また、請求項2の考案にかかる無端状シートブラインドは、回転部材の少なくとも一箇所に固定されていることを特徴とする。
これにより、回転部材を一方向に所定量回転操作し続けることで、前後方向の各無端状シートを一緒に回転部材上に巻き上げることができ、従って、窓ガラスのみを通しての採光が可能となる。
また、請求項3の考案にかかる無端状シートブラインドは、相対移動する前後方向の各無端状シートの一方を、他方に対し一定間隔をおいて近接させるガイドロールを設けたことを特徴とする。
これにより、前後方向の各無端状シートを、互いに接触させることなく近接して相対移動可能にし、各透孔の重なり度合いの調整によって、前記遮光や透孔を確実に実施することができる。
また、請求項4の考案にかかる無端状シートブラインドは、回転部材に垂下支持された無端状シート下部の内側に、前後方向の各無端状シートの間隔を設定する回転棒が挿入され、無端状シートの両側に突出する回転棒の両端部におもりが吊持されていることを特徴とする。
これにより、無端状シートを常に安定した緊張状態に維持し、互いに反対方向に移動する前後方向の各無端状シートが接触するのを防止できる。従って、遮光または透光のための無端状シートの移動がスムースとなる。
本考案によれば、回転部材を所定の角度領域内で正方向または逆方向に回動操作することにより、一定間隔をおいて相対移動する各無端状シートの各透孔相互の重なり度合いを、連続的に変化させることができる。
これにより、回転部材の回転操作のみで両透孔を通過する光の量を変化させることができ、最適の遮光効果、透光効果を任意に得ることができる。
また、このような効果を極めて簡単かつローコストな構成にて実現できるとともに、無端状シートを回転部材から外して簡単に洗濯でき、常にクリーンなシートブラインドとして窓を飾ることもできる。
これにより、回転部材の回転操作のみで両透孔を通過する光の量を変化させることができ、最適の遮光効果、透光効果を任意に得ることができる。
また、このような効果を極めて簡単かつローコストな構成にて実現できるとともに、無端状シートを回転部材から外して簡単に洗濯でき、常にクリーンなシートブラインドとして窓を飾ることもできる。
以下に、本考案の実施の一形態を図面について説明する。
図1は本考案にかかる無端状シートブラインドの基本概念を示す構成図である。図1において、この無端状シートブラインドは、複数の透孔2がパンチングにより穿設された無端状シート1と、この無端状シート1の内側に挿入されて、無端状シート1を、図示のように支持しながら回転させる回転部材3とを備えている。
図1は本考案にかかる無端状シートブラインドの基本概念を示す構成図である。図1において、この無端状シートブラインドは、複数の透孔2がパンチングにより穿設された無端状シート1と、この無端状シート1の内側に挿入されて、無端状シート1を、図示のように支持しながら回転させる回転部材3とを備えている。
この無端状シート1として、紙や合成樹脂のシートのほか、ポリエステルなどの合成繊維や綿などの天然繊維の生地が用いられる。なお、前記透孔2の形状は、図示のような円形のほか、三角形、方形、楕円形、星形などの任意の形状を自由に選ぶことができ、これによりシートブラインドとして従来にないデザイン的効果を具現することもできる。
また、無端状シート1は、回転部材3により支持(支承)される部位以外では下方に垂下され、前後方向に対向する各無端状シート1a、1bは互いに一定の間隔を置いて互いに逆方向に移動可能となっている。
従って、回転部材2を一方向または逆方向に自動または手動操作によって所定量回転させることにより、前後方向に対する各無端状シート1a、1b上の透孔2のうち互いに対応するものどうしが、一部又は全部について重なり合うことになる。
従って、対向する各透孔2が同一水平面内で重なり合うときには、室外からの外来光がこれらの透孔2を通して無端状シート1の一方向から他方へ透過する。
一方、各透孔2が一部で重なり合うときには外来光の透過量が減り、全く重なり合わない場合には、前方の無端状シート1a上の透孔2および後方の無端状シート1b上の透孔2は、それぞれ対向する各無端状シート1b、1aの透孔2がない部分によって塞がれ、遮光状態となる。
一方、各透孔2が一部で重なり合うときには外来光の透過量が減り、全く重なり合わない場合には、前方の無端状シート1a上の透孔2および後方の無端状シート1b上の透孔2は、それぞれ対向する各無端状シート1b、1aの透孔2がない部分によって塞がれ、遮光状態となる。
図2は本考案の無端状シートブラインドをより具体的に示す斜視図である。この無端状シートブラインドでは、回転部材3の一端にスプロケット4が連設され、このスプロケット4には、これを介して回転部材3を回転操作するためのチェーンまたは紐などの回転操作部材5が懸架されている。
従って、この回転操作部材5を手で所定量だけ正方向または逆方向に回転操作することで、回転部材3も同方向に回転し、無端状シート2を昇降させることができる。
従って、この回転操作部材5を手で所定量だけ正方向または逆方向に回転操作することで、回転部材3も同方向に回転し、無端状シート2を昇降させることができる。
また、回転部材3を回転自在に支持する固定軸部6の両端には、略コ字状のローラ支持部材7の両端が取り付けられ、このローラ支持部材7にはガイドロール8が回転自在に支承されている。
このガイドロール8は、全体として回転部材3に対し平行で、かつその全長に略等しい長さを持ち、回転部材3に支持された、例えば無端状シート1のうち前方側の無端状シート1aを、後方側の無端状シート1bに対して小間隙をおいて、図3に示すように近接するようにガイドして(押して)いる。
無端状シート1は、回転部材3とともに回転操作されるが、これらは相対回転することはない。つまり、無端状シート1は回転部材3に対してこの回転部材3外周の円周方向の2箇所P1、P2点で固定されている。
従って、回転部材3の回転操作によって、無端状シート1も同時にその回転部材3の回転方向に回転する。そして、この回転部材3の所定角度の回転によって、前方向および後方向の無端状シート1a、1bに設けられた各透孔が、同一水平面内で互いに重なり合ったり、位置ずれしたりして、前記のような外来光の透過(透光)、遮蔽(遮光)を選択的に行うことになる。
無端状シート1に設けられる透孔2の配置、数、サイズなどは、回転部材3の外形寸法、長さに応じて任意に設定することができる。
無端状シート1に設けられる透孔2の配置、数、サイズなどは、回転部材3の外形寸法、長さに応じて任意に設定することができる。
また、無端状シート1は回転部材3に対してP1点、P2点で固定されているため、回転部材3を、図4に示すように、矢印K方向に複数回回転操作することによって、無端状シート1の全体をガラス窓などの窓枠の上方へ巻き上げることができる。なお、無端状シート1は、回転部材3に対し円周方向の2点(P1、P2点)でなく、1点または3点以上で固定するようにしてもよい。
無端状シート1下部の内側には、無端状シート1の幅よりわずか長い合成樹脂性や金属製のシート緊張ロール9が、図5に示すように挿入され、かつ支持されている。このシート緊張ロール9の両端には、吊り金具10を介して金属製などのおもり11が吊り下げられている。
シート緊張ロール9は、外周面が円滑処理されており、無端状シート1との摩擦抵抗を小さく抑えてある。このため、無端状シート1は、このシート緊張ロール9によって前方向の無端状シート1aと後方向の無端状シート1bとの間隔が狭い所定寸法に保持され、かつ回転部材3に対し緊張状態にて垂下保持される。
なお、必要に応じて、前記シート緊張ロール9自体を重量のある金属などから形成し、吊り金具10やおもり11を省いても良い。この場合には、簡単かつローコストの構成にて、無端状シート1a、1bを互いに所定間隔を保ったまま、緊張状態にて真っ直ぐに垂下させることができる。
このように構成された無端状シートブラインドは、ガラス窓の窓枠上部に対し、回転部材3が回転自在となるように取り付けられる。窓枠に取り付けられた無端状シートブラインドは、前記のように無端状シート1をこれの上端内部に挿入された回転部材3によって支承した構成を持つ。
このため、回転操作部材5を手動で牽引し、スプロケット4を介して回転部材3を回転させることで、無端状シート1を構成する前方向の無端状シート1aと後方向の無端状シート1bとが互いに反対方向に移動する。なお、回転部材3は、モータ等の動力を用いて回転させることも可能である。
回転部材3の回転操作は、正方向または逆方向に連続的に行えるため、各無端状シート1a、1bの互いに水平面内で対向する各透孔2を、完全一致から一部一致、さらに完全不一致まで連続的に調整することができる。
従って、完全一致の場合には、ガラス窓を通して外来光を十分に室内に取り込むことができ、一部一致の場合には、外来光の取りこみ量を適度に抑えることができ、完全不一致の場合には、外来光を完全に遮断することができる。
なお、前記においては、外来光の室内への入射量を無段階にコントロールする場合について述べたが、各透孔2の一致、不一致をコントロールすることにより、室外からの外気の導入量を無段階に可変としたり、司会を遮ったりするなどの利用も当然可能である。
また、一枚の無端状シート1を用いたことで、前方向および後方向の無端状シート1a、1b上の水平面内で対向する各透孔の位置ずれの誤差を、少なく抑えることができる。
無端状シート1は、回転部材3の外周面の少なくとも一箇所に固定されている。このため、回転部材3を複数回回転させることにより、各無端状シート1a、1bをまとめて回転部材3の外周に巻き上げることができる。
このため、視界の邪魔にならない位置まで、例えば無端状シート1a、1bを窓枠の上部に巻き上げた状態で保持することで、窓の略全体から外来光を最大限室内に取りこむことができる。
このため、視界の邪魔にならない位置まで、例えば無端状シート1a、1bを窓枠の上部に巻き上げた状態で保持することで、窓の略全体から外来光を最大限室内に取りこむことができる。
前記無端状シート1は、色彩や模様を施したものとすることで、前記のような遮光・透光効果に加えて、インテリアデザイン的な美的効果を具現することもできる。また、無端状シート1に設けられる透孔2を、多数のスリットを並設したものとすることで、通風および遮光を兼ねるよしずとしての利用が可能となる。
以上のように、複数の透孔が穿設された無端状シートと、無端状シートの内側に挿入されて、該無端状シートを支持しながら回転操作される回転部材とを備え、回転部材の回転操作により、一定間隔をおいて相対移動する前後方向の各無端状シートにおける透孔の重なり量を可変としたことで、回転部材を正方向または逆方向に回転操作することにより、透孔を通過する光の量を変化させることができ、最適の遮光効果、透光効果を任意に得ることができる。
また、無端状シートを回転部材から外して簡単に洗濯でき、常にクリーンなシートブラインドとして窓を飾ることができる。
また、無端状シートを回転部材から外して簡単に洗濯でき、常にクリーンなシートブラインドとして窓を飾ることができる。
1、1a、1b 無端状シート
2 透孔
3 回転部材
4 スプロケット
5 回転操作部材
6 固定軸部
7 ローラ支持部材
8 ガイドロール
9 シート緊張ロール
10 吊り金具
11 おもり
2 透孔
3 回転部材
4 スプロケット
5 回転操作部材
6 固定軸部
7 ローラ支持部材
8 ガイドロール
9 シート緊張ロール
10 吊り金具
11 おもり
Claims (4)
- 複数の透孔が穿設された無端状シートと、
無端状シートの内側に挿入されて、該無端状シートを支持しながら回転操作される回転部材とを備え、
回転部材の回転操作により、一定間隔をおいて相対移動する前後方向の各無端状シートに形成された透孔の重なり量を可変とすることを特徴とする無端状シートブラインド。 - 無端状シートは、回転部材の少なくとも一箇所に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の無端状シートブラインド。
- 相対移動する前後方向の各無端状シートの一方を、他方に対し一定間隔をおいて近接させるガイドロールを設けたことを特徴とする請求項1に記載の無端状シートブラインド。
- 回転部材に垂下支持された無端状シート下部の内側に、前後方向の各無端状シートの間隔を設定する回転棒が挿入され、無端状シートの両側に突出する回転棒の両端部におもりが吊持されていることを特徴とする請求項1に記載の無端状シートブラインド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007007295U JP3138446U (ja) | 2007-08-24 | 2007-08-24 | 無端状シートブラインド |
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JP2007007295U JP3138446U (ja) | 2007-08-24 | 2007-08-24 | 無端状シートブラインド |
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JP2007007295U Expired - Lifetime JP3138446U (ja) | 2007-08-24 | 2007-08-24 | 無端状シートブラインド |
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Cited By (1)
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JP2013221360A (ja) * | 2012-04-18 | 2013-10-28 | Sawaya:Kk | シート材付きの窓及び窓用シート材 |
-
2007
- 2007-08-24 JP JP2007007295U patent/JP3138446U/ja not_active Expired - Lifetime
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