JP3137942U - 自転車用構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量かつ剛性に優れ、走行時の空気抵抗が少ない自転車用構造体を提供すること。
【解決手段】自転車のメインフレームを構成する自転車用構造体1であって、ハニカムコア部11とその両主面に設けられる表面部12とから構成されるハニカムコアサンドイッチ構造を有し、かつ板状であるもの。
【選択図】図1

Description

本考案は、自転車の製造に用いられる自転車用構造体に係り、特に自転車のメインフレームを構成する自転車用構造体に関する。
従来、自転車の主要部品においては、走行時の空気抵抗の低減や軽量化の観点から様々な検討がなされている。例えば、走行時の空気抵抗を下げるため、スポークとして細い金属線の代わりにアルミ製の円板状ディスクホイールの使用が検討されている。一方、軽量化のため、フレーム素材として軽量金属材料等の使用が検討されており、例えば強度に優れ、薄肉化による軽量化が可能なクロームモリブデン鋼等の使用が検討されている。このような薄肉クロームモリブデン鋼の使用や、溶接技術の進歩によって、現在、競技用自転車のフレームについては2200g以下といった軽量化が達成されている。
上記したように、自転車の主要部品においては走行時の空気抵抗の低減や軽量化の観点から様々な工夫がなされている。しかしながら、従来のパイプ構造を採用したフレームについては、走行時の空気渦流による空気抵抗が大きく、またそれ以上の軽量化も難しいという問題がある。
本考案は、上記課題を解決するためになされたものであって、自転車のメインフレームを構成する自転車用構造体であって、軽量かつ剛性に優れ、走行時の空気抵抗が低減されたものを提供することを目的としている。
本考案の自転車用構造体は、自転車のメインフレームを構成するものであって、前記ハニカムコア部とその両主面に設けられる表面部とから構成されるハニカムコアサンドイッチ構造を有し、かつ板状であることを特徴としている。
前記ハニカムコア部は、アラミド製ハニカムおよびアルミニウム製ハニカムの中から選ばれる少なくとも一種からなり、前記表面部は、炭素繊維からなる基材に熱硬化性樹脂が含浸、硬化されてなるものであることが好ましい。また、前記炭素繊維の引張弾性率は、250GPa以上950GPa以下であることが好ましい。
前記自転車用構造体の厚みは4mm以上25mm以下であることが好ましく、また前記自転車用構造体は軽量化のための板厚方向に貫通する貫通孔を有することが好ましい。
本考案によれば、自転車のメインフレームを構成する自転車用構造体をハニカムコア部とその両主面に設けられる表面部とから構成されるハニカムコアサンドイッチ構造を有するものとし、かつ板状とすることで、軽量かつ剛性に優れ、走行時の空気抵抗も低減されたものとすることができる。
以下、本考案について説明する。
図1は、本考案の自転車用構造体1の一例を示すものであり、自転車のメインフレームとなる自転車用構造体1を示したものである。ここで、図(a)は自転車用構造体1の一部切り欠き平面図であり、図(b)は図(a)に示される自転車用構造体1のA−A断面図である。
本考案の自転車用構造体1は、例えば図(a)に示されるように五角形状の外形形状を有し、前方側にヘッド部2を有し、後端側上部にシート部3を有し、略中間下部にクランク部4を有している。ヘッド部2には、例えば図示しないハンドルポストや前輪ホークを回転可能に支持する斜め上下方向に貫通する貫通孔であるヘッド支持部5が設けられており、シート部3には、例えば図示しないシートポストを支持する上部側に開口する孔部であるシート支持部6が設けられている。また、クランク部4には、例えば図示しないペダルに繋がるクランク軸を回転可能に支持する厚み方向に貫通する貫通孔であるクランク支持部7が設けられている。
本考案の自転車用構造体1は、図1(b)に示されるようにハニカムコア部11の両主面にそれぞれ表面部12が設けられたハニカムコアサンドイッチ構造を有し、板状のものである。ここで、ハニカムコア部11および2つの表面部12のいずれも板状のものである。2つの表面部12はそれぞれ自転車用構造体1の左右両側面を形成するように配置され、ハニカムコア部11は自転車用構造体1の左右方向の中心、すなわち2つの表面部12の間に配置されている。
ハニカムコア部11は、例えば図1(a)に示されるような平面形状が六角形状とされたセルの集合体であり、セルの両端の開口部が自転車用構造体1の左右両側面側となるように配置されている。そして、表面部12は、このハニカムコア部11のセルの両端の開口部を塞ぐように配置されている。
ハニカムコア部11におけるセル形状は、例えば図1(a)に示されるような平面形状が六角形状のものが好適なものとして挙げられるが、例えば三角形状、四角形状、円形状等であってもよく、必ずしも限定されるものではない。セルサイズは2mm以上12mm以下であることが好ましい。セルサイズが2mm未満であると、ハニカムコア部11の重量が増加するために自転車用構造体1の軽量化が難しく、12mmを超えると、自転車用構造体1の強度や剛性を確保することが難しくなる。なお、セルサイズとは、セルの内径のうち最大となる内径とする。
さらに、ハニカムコア部11の厚みは2mm以上24mm以下であることが好ましい。ハニカムコア部11の厚みが2mm未満であると自転車用構造体1の剛性を確保することが難しく、24mmを超えると、自転車用構造体1の剛性は確保しやすくなるが、走行時の空気抵抗が多くなるため好ましくない。
ハニカムコア部11は、例えば紙製ハニカム、アルミニウム製ハニカム、アラミド製ハニカム等からなるものであり、これらの中でも特に軽量かつ剛性に優れるものとする観点からアルミニウム製ハニカムまたはアラミド製ハニカムが好ましい。このようなアルミニウム製ハニカム、アラミド製ハニカムとしては、公知の製造方法によって製造されたものを用いることができ、また一般にアルミニウム製ハニカム、アラミド製ハニカムとして市販されているものを使用することもできる。
例えば、アラミド製ハニカムとしては、以下のようにして製造されたものを用いることができる。すなわち、主成分たる細かく切断されたパラ系アラミド繊維と、つなぎ・バインダーとして機能する細かく切断されたメタ系アラミドパルプとを抄紙すると共に、カレンダー加工してパラ系のアラミドシートを製造する。そして、このアラミドシートに対し一定幅とピッチで条線状に接着剤を塗布した後、一定長さ毎に切断し、このように切断された多数枚のアラミドシートを、条線状に塗布された各接着剤が半ピッチずつずれた位置関係で重積する。さらに、重積されたアラミドシートを加熱加圧して相互間を条線状の接着剤にて接着した後、重積方向に引張力を加えて展張する。これにより各アラミドシートが条線状の各接着剤による接着箇所の縁に沿って折曲されると共に、接着箇所以外の箇所が分離、離隔され、アラミドシートからなるセル壁によって区画形成されたパラ系のアラミド製ハニカムが製造される。
このようにして製造されたアラミド製ハニカムには、事後処理として補強用の樹脂がセル壁に付着、含浸されていてもよい。すなわち、アラミド製ハニカムは、例えばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビニールエステル樹脂、MMA樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂が適宜選択、貯溜された浴槽中に浸漬された後、取り出されて乾燥され、これによりセル壁に補強用の樹脂が付着、含浸されてもよい。
なお、アラミド製ハニカムの製造に用いられるアラミドシートとしては上記したものに限られず、例えばパラ系アラミド繊維とパラ系アラミドパルプとの組み合わせ、メタ系アラミド繊維とパラ系アラミドパルプとの組み合わせ、メタ系アラミド繊維とメタ系アラミドパルプとの組み合わせを有するものであってもよい。また、アラミドシートとしては、アラミド繊維とアラミドパルプとの他に、つなぎ・バインダーとして機能する樹脂を含むものであってもよい。このような樹脂としては、例えばフェノール樹脂、PVA(ポリビニルアルコール)樹脂等のビニル系樹脂、その他の水溶性の熱硬化性樹脂が好適に用いられるが、エポキシ樹脂、ナイロン樹脂、その他の非水溶性の熱硬化性樹脂を用いることもできる。
さらに、アラミドシートからのアラミド製ハニカムの製造についても上記したような展張法に限られず、例えばコルゲート法によるものであってもよい。コルゲート法によるアラミド製ハニカムの製造は、例えば以下のようにして行われる。まず、アラミドシートをコルゲート成形装置の1対のギヤやラック間に供給して加熱加圧することにより、波形の凹凸が連続的に折曲形成されたアラミド波板を成形する。その後、成形、切断された複数枚のアラミド波板を、上下相互間で、波の半ピッチ分ずつずらせつつ重積し、接着剤によって接着する。これにより、条線状に接着されたアラミドシート製のアラミド波板をセル壁とし、このセル壁にて区画形成された多数のセルの平面的集合体よりなるハニカムコア、つまりアラミド製ハニカムが製造される。なお、このコルゲート法によるアラミド製ハニカムについても、展張法と同様に、事後処理として補強用の樹脂がセル壁に付着、含浸されてもよい。
このようなアラミド製ハニカムについては、補強用の樹脂がセル壁に付着、含浸される前のハニカム状態での密度(素材密度)が0.016g/cm以上0.160g/cm以下(1ポンド/ft以上10ポンド/ft以下)であることが好ましい。素材密度が0.016g/cm未満であると、自転車用構造体1の剛性を確保することが難しく、一方0.160g/cmを超えると、自転車用構造体1の剛性は確保しやすくなるが、軽量化が難しくなる。
一方、表面部12は単なる樹脂板等であってもよいが、好ましくは繊維基材に熱硬化性樹脂を含浸、硬化してなるものが好ましい。このような繊維基材を構成する繊維としては、例えばガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、PBO(ポリパラフェニレンベンズビスオキサゾール)繊維等が挙げられるが、これらの中でも剛性を確保しつつ、製造コストを低減させる観点から炭素繊維が好ましく、特に剛性を確保する観点から引張弾性率が250GPa以上950GPa以下の炭素繊維が好ましい。なお、炭素繊維の引張弾性率はJIS R 7601−1980によって測定されるものである。
繊維基材としては、例えば一方向に引き揃えられたUD形状、2軸に織られた平織りもしくは朱子織り形状、または3軸に織られた3軸織り形状が挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、複数種を併用してもよい。
また、繊維基材に含浸、硬化させる熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビニールエステル樹脂、MMA樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられ、これらは適宜選択して用いることができる。
各表面部12の厚みは必ずしも限定されるものではないものの、それぞれ0.1mm以上2.0mm以下であることが好ましい。表面部12の厚みが0.1mm未満であると自転車用構造体1の剛性を確保することが難しく、2.0mmを超えると、自転車用構造体1の剛性は確保しやすくなるものの、重量が増加することにより軽量化が難しくなるため好ましくない。
自転車用構造体1は、特にハニカムコア部11がアルミニウム製ハニカムまたはアラミド製ハニカムからなり、その両主面に設けられる表面部12が炭素繊維からなる基材に熱硬化性樹脂を含浸、硬化させてなるものが好ましい。このようなものとすることで、軽量かつ剛性に優れ、製造コストも低減されたものとすることができる。
また、自転車用構造体1の厚みは4mm以上25mm以下であることが好ましい。自転車用構造体1の厚みが4mm未満であると強度や剛性を確保することが難しく、走行時の安定性等が低下するおそれがあるため好ましくない。また、自転車用構造体1の厚みが25mmを超えると重量が増加しやすく、また走行時の空気抵抗も大きくなるため好ましくない。
次に、本考案の自転車用構造体1の他の例について説明する。本考案の自転車用構造体1は必ずしも図1(a)に示されるような外形形状のものに限定されず、例えば図2〜4に示されるような外形形状であってもよい。すなわち、図2に示されるように、ヘッド部2とシート部3とを繋ぐ上部フレーム21、ヘッド部2とクランク部4とを繋ぐ下部フレーム22、およびシート部3とクランク部4とを繋ぐシートフレーム23を有し、それらによって囲まれた部分が軽量化のために板厚方向に貫通する貫通孔24とされたものであってもよい。
貫通孔24としては、例えば自転車用構造体1(メインフレーム部分)の外形形状に合わせた五角形状のものの他、例えば図3に示されるような長方形状のものであってもよく、また例えば図4に示されるような複数の円形状のものであってもよい。さらに、図示しないが、貫通孔24を設ける代わりに、自転車用構造体1の外形部分を一部切り欠いて切り欠き部を設けてもよい。いずれにしても、自転車用構造体1の強度、剛性、走行時の空気抵抗、デザイン性等を考慮して、貫通孔24または切り欠き部の形状、大きさ、個数等を適宜決定することが好ましい。
以上、本考案の自転車用構造体1について説明したが、本考案の自転車用構造体1については図1〜4に示されるようにヘッド支持部5、シート支持部6およびクランク支持部7を有していることが好ましいが、本考案の自転車用構造体1には必ずしもこれらのものの一部または全部が設けられていなくてもよい。また、本考案の自転車用構造体1については必ずしも図1〜4に示されるような五角形状の外形形状を有している必要はなく、例えば図2に示されるような上部フレーム21、下部フレーム22およびシートフレーム23のうち、上部フレーム21または下部フレーム22の一方を有しないような外形形状、すなわち略L字形状等の外形形状であっても構わない。
さらに、本考案の自転車用構造体1については必ずしも全ての部分がハニカムコアサンドイッチ構造になっている必要はなく、所定の部分についてはハニカムコア部11の代わりに強度や剛性を高める補強材等として他の部材が挿入、配置されていてもよい。例えば、ヘッド支持部5、シート支持部6、クランク支持部7等の周辺部分については、強度や剛性を確保するため、ハニカムコア部11の代わりに例えば繊維基材に熱硬化性樹脂を含浸、硬化してなる四角状、円形状、ドーナツ形状等の繊維強化複合材が挿入、配置されていてもよい。
また、本考案の自転車用構造体1についてはメインフレーム部分のみからなるものに限られず、例えばメインフレーム部分の後端部にシートステーやチェーンステーを有するものであってもよい。なお、このようなシートステーやチェーンステーを有するものについては、少なくともメインフレーム部分がハニカムコアサンドイッチ構造を有する板状のものであればよく、シートステーやチェーンステーについては必ずしもハニカムコアサンドイッチ構造を有する板状のものである必要はなく、従来のパイプ構造を有するものであってもよい。
次に、本考案の自転車用構造体1の製造方法について説明する。まず、ハニカムコア部11となるものとして例えば紙製ハニカム、アルミニウム製ハニカム、アラミド製ハニカム等のハニカムを用意すると共に、表面部12となるものとして繊維基材に熱硬化性樹脂を含浸してなる樹脂含浸シートあるいは繊維基材に熱硬化性樹脂を含浸、半硬化してなるプリプレグを用意する。そして、ハニカムコア部11となるハニカムの両主面にそれぞれ表面部12となる樹脂含浸シートあるいはプリプレグを重ね合わせて熱圧成形し、それらを一体に接着してハニカムコアサンドイッチ構造体を得る。その後、得られたハニカムコアサンドイッチ構造体をルーター切削等の機械加工によって所定の外形形状に加工し、また必要に応じて軽量化のための貫通孔24を設けると共に、ヘッド支持部5、シート支持部6、クランク支持部7等となる貫通孔あるいは孔部を設けることで自転車用構造体1を得ることができる。
このような自転車用構造体1の製造においては、表面部12を形成するものとして樹脂含浸シートあるいはプリプレグを用いる代わりに、予め繊維基材に熱硬化性樹脂を含浸、完全硬化させてなる繊維強化複合板等を用いることもできる。この場合、ハニカムコア部11となるハニカムの両主面に表面部12となる繊維強化複合板等を接着剤、プリプレグ等によって貼り合わせることで、それらを一体に接着してハニカムコアサンドイッチ構造体を得ることができる。その後は、上記したようにルーター切削等の機械加工によって所定の外形形状に加工することで自転車用構造体1を得ることができる。
なお、自転車用構造体1の製造については、上記したようにハニカムコアサンドイッチ構造体を製造した後、不要部分を切断して自転車用構造体1とする代わりに、予め不要部分が切断されて所定の形状に加工されたハニカム、およびプリプレグまたは繊維強化複合板等を用い、ハニカムコアサンドイッチ構造体の製造と同時に自転車用構造体1を得るようにしてもよい。
次に、実際に本考案の自転車用構造体1として図2に示される自転車用構造体1を製造したため説明する。
まず、ハニカムコア部11となるハニカムとして、パラ型アラミド繊維であるテクノーラ(帝人株式会社製)を用いたアラミドペーパーからなり、セルサイズが3.2mm(1/8インチ)、素材密度が0.029g/cm(1.8ポンド/ft)であるものにフェノール樹脂を含浸させたコア厚みが20mmのもの用意した。
また、表面部12となるものとして、PAN系炭素繊維であるテナックス(東邦テナックス株式会社製、引張弾性率:400GPa)からなる目付け200g/m、厚み0.2mmの織布に、エポキシ樹脂としてTVB2625(京セラケミカル株式会社製)を含浸、半硬化させた樹脂量33重量%の樹脂含浸シートを5枚重ね、170℃、圧力4.0MPaで成形し、1.0mmの積層板を作製した。
そして、ハニカムの両主面にそれぞれプリプレグTLP−551HT(京セラケミカル株式会社製)を介在させて上記積層板を重ね合わせた後、成形温度170℃、圧力1.0MPaで熱圧成形することで、ハニカムに積層板を接合し、ハニカムコア部11の両主面に表面部12が設けられた板状のハニカムコアサンドイッチ構造体を得た。その後、ハニカムコアサンドイッチ構造体の外側部分および内側部分をルーター切削し、図2に示される軽量化のための貫通孔24が形成された自転車用構造体1を製造した。
このようにして得られた自転車用構造体1の厚みは22mmであり、重量は1300gであった。なお、自転車用構造体1は、上部フレーム21の長さ(a)を650mm、下部フレーム22の長さ(b)を550mm、シートフレーム23の長さ(c)を550mm、貫通孔24を除いた実質的な面積(側面の面積)を3500cmとした。
次に、本考案の自転車用構造体1を用いた自転車について説明する。図5は、本考案の自転車用構造体1を用いた自転車30を示したものである。自転車用構造体1は、例えば図2に示されるものと同様であり、上部フレーム21、下部フレーム22およびシートフレーム23を有し、ハニカムコアサンドイッチ構造を有する板状のものである。
自転車用構造体1のヘッド部2に設けられたヘッド支持部5(図示せず)には、上端の開口部よりハンドル31を支持するハンドルポスト32が挿入されて回転可能に支持されると共に、下端の開口部より前輪33を回転可能に支持する前輪ホーク34が挿入されて回転可能に支持されている。
シート部3に設けられたシート支持部6(図示せず)には、上部側からシート35を支持するシートポスト36が挿入されて固定されている。さらに、クランク部4に設けられたクランク支持部7(図示せず)にはクランク軸37が挿入され回転可能に支持されている。このクランク軸37にはクランク38の一端が固定され、このクランク38の他端にはペダル39が回転可能に取り付けられている。
シート部3の後端側には左右一対のシートステー41が取り付けられると共に、クランク部4の後端側には左右一対のチェーンステー42が取り付けられている。左右の各側におけるシートステー41とチェーンステー42とはそれぞれリヤエンド43で接続されている。そして、このリヤエンド43によって後輪44が回転可能に支持されている。
このような自転車30によれば、メインフレーム部分が本考案の自転車用構造体1であるハニカムコアサンドイッチ構造を有する板状のものとされているため、軽量かつ剛性に優れると共に、走行時の空気抵抗も低減される。特に、自転車用構造体1のハニカムコア部11をアラミド製ハニカムおよびアルミニウム製ハニカムの中から選ばれる少なくとも一方からなるものとし、表面部12を炭素繊維からなる基材に熱硬化性樹脂を含浸、硬化してなるものとすることで、より一層軽量かつ剛性に優れたものとすることができる。
本考案の自転車用構造体の一例を示す平面図と断面図。 本考案の自転車用構造体の他の例を示す平面図。 本考案の自転車用構造体の異なる例を示す平面図。 本考案の自転車用構造体のさらに異なる例を示す平面図。 本考案の自転車用構造体を用いた自転車の一例を示す平面図。
符号の説明
1…自転車用構造体、2…ヘッド部、3…シート部、4…クランク部、5…ヘッド支持部、6…シート支持部、7…クランク支持部、11…ハニカムコア部、12…表面部、21…上部フレーム、22…下部フレーム、23…シートフレーム、24…貫通孔、30…自転車、31…ハンドル、32…ハンドルポスト、33…前輪、34…前輪ホーク、35…シート、36…シートポスト、37…クランク軸、38…クランク、39…ペダル、41…シートステー、42…チェーンステー、43…リヤエンド、44…後輪

Claims (5)

  1. 自転車のメインフレームを構成する自転車用構造体であって、
    ハニカムコア部とその両主面に設けられる表面部とから構成されるハニカムコアサンドイッチ構造を有し、かつ板状であることを特徴とする自転車用構造体。
  2. 前記ハニカムコア部は、アラミド製ハニカムおよびアルミニウム製ハニカムの中から選ばれる少なくとも一種からなり、前記表面部は、炭素繊維からなる基材に熱硬化性樹脂が含浸、硬化されてなるものであることを特徴とする請求項1記載の自転車用構造体
  3. 前記炭素繊維の引張弾性率は250GPa以上950GPa以下であることを特徴とする請求項2記載の自転車用構造体。
  4. 前記自転車用構造体の厚みが4mm以上25mm以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の自転車用構造体。
  5. 前記自転車用構造体は、軽量化のための板厚方向に貫通する貫通孔を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の自転車用構造体。
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