JP3135198U - 建築用足場 - Google Patents

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Abstract

【課題】足場の組立て状況にかかわらず足場板と柵の間に大きな隙間ができず、且つ簡単に組立てられる建築用足場を提供する。
【解決手段】地面上に立てて設けられる複数の支柱2と、複数の支柱2によって支持されて支柱2と交差する方向に延在する足場板3と、足場板3の側辺3aに回動可能に取り付けられた柵7とを有する建築用足場である。足場板3の側辺3aに柵7を一体に形成したので、建築用足場の組立て時に組立て誤差が生じた場合でも、足場板3と柵7との間に大きな隙間が形成されることがなくなり、足場板3の足を乗せる面上において作業者が足を踏み外したり、足場板3上から建設工具が落下することを防止できる。
【選択図】図3

Description

本考案は、建築現場で用いられる足場、すなわち建築用足場に関する。
建築現場で用いられる足場として、例えば鋼管足場が知られている。そして、この鋼管足場として、例えば単管足場や枠組足場が知られている。単管足場は、建築現場において鋼管(いわゆるパイプ)を組立てて形成される足場である。この単管足場は、鋼管を支柱(いわゆる建地)や支柱間を繋ぐ軸部材(いわゆる腕木又は布)として用い、それらの軸部材を継手金具や緊結金具等を用いて組立て、それらの軸部材間に足場板を架設することにより形成される。一方、枠組足場は、鋼管から成る支柱や軸部材を工場においてあらかじめ一定の枠状部材(いわゆる建枠)に加工し、その枠状部材と、ブレース(交差筋交い)と、足場板とを、建築現場において、挿しこみや引掛け程度の簡単な作業で組立てる足場である。
上記の建築用足場では、足場板上で作業する作業者が足場板から足を踏み外したり、建設工具等が足場板から落下することを防止するための構造が必要である。このような構造を有する足場として、従来、建枠間に配設されたブレースに手摺枠を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この建築用足場では、手摺枠がブレースに回動可能に支持されている。手摺枠を回動させると、手摺枠の係止具が下降して作業者の近くに移動する。従って、作業者が背伸び等の姿勢をとることなく、手摺枠を足場に組み付ける作業又は取外す作業を効率的に行うことができる。
また、足場板の長手方向の側部に足場板に対して垂直方向に設けられた巾木とその巾木と足場板の間を塞ぐ塞ぎ板を有するものも知られている(例えば、特許文献2参照)。巾木は柵として用いられ、支柱である建枠に取り付けられている。この建築用足場では、塞ぎ板が巾木に対して回動可能に取り付けられており、巾木と塞ぎ板を保管時にコンパクトにすることができる。
特開平9−235871号公報(第4〜5頁、図5) 特開2005−83058号公報(第3頁、図2)
特許文献1に開示された足場においては、手摺枠は、ブレースに取り付けられていて、足場板とは別体である。そのため、組立て誤差により、足場板と手摺枠の間に大きな隙間が生じるおそれがある。このような隙間が生じると、作業者が足を踏み外したり、建設工具等が落下したりするおそれがある。
また、特許文献2に開示された足場においては、巾木は、建枠に取り付けられていて、足場板とは別体である。そのため、巾木と足場板との間に、やはり、大きな隙間が生じるおそれがある。特許文献2では、巾木に一体に設けられた塞ぎ板によって足場板と巾木の間の隙間を塞いでいるのであるが、部品点数が多く、足場の構成が複雑になるという問題があった。
本考案は、上記の問題点に鑑みて成されたものであって、足場の組立て状況にかかわらず手摺枠、巾木等のような柵と足場板との間に大きな隙間ができず、且つ簡単に構成できる建築用足場を提供することを目的とする。
本考案に係る建築用足場は、基面上に立てて設けられる複数の支柱と、該複数の支柱によって支持されて該支柱と交差する方向に延在すると共に互いに連続して配置される複数の足場板と、該複数の足場板の少なくとも1つに取り付けられた柵とを有する。該柵は前記足場板の辺のうち他の足場板に連続する辺に隣接する一対の側辺の少なくとも1つに回動可能に取り付けられている。上記構成において、基面は、複数の支柱が設置される面のことであり、足場の基礎となる面である。この基面としては、例えば地面、建物の床面等が考えられる。
本考案に係る建築用足場では、足場板の側辺に柵を取り付けることにより足場板と柵を一体に形成する構成としたので、足場の組立て誤差等によって足場板と柵の間に大きな隙間が形成されることがなくなった。その結果、足場板の足を乗せる面上において作業者が足を踏み外したり、足場板上から建設工具が落下することを防止できる。また、柵は足場板に対して回動可能に設けられているので、足場を組立てる際に柵を所定の立設位置に簡単にセットできる。また、足場を分解して各部品を保管する際にも、柵を回動させて畳むことにより、足場板と柵を保管し易い小さい形状にすることができる。
上記構成の建築用足場においては、前記足場板を建築物の壁に沿って設け、前記柵は前記足場板の前記建築物に対向する側辺及びその側辺の反対側の側辺のうちの少なくとも一方に取り付けることができる。また、前記足場板の平面形状は長方形状とすることができ、その場合、前記柵は長方形状の前記足場板の長手側の側辺に取り付けることができる。このようにして、足場板と柵の間に大きな隙間が無い建築用足場を、建築物の壁に沿って設置できる。
次に、本考案に係る建築用足場において、前記柵は、前記足場板の足を乗せる面に面状に接触する位置と、当該足を乗せる面に対して略90°の角度を成す位置との間で回動可能であることが望ましい。ここで、足場板の足を乗せる面は、足場において作業者が乗って移動や作業等を行う面のことである。また、足場を乗せる面に対して略90°の角度を成す位置とは、足場板を支持する支柱の軸線方向と略平行の位置である。
本構成の建築用足場では、足場板を支柱から取り外すことによって建築用足場を分解した状態では、足場板の足を乗せる面に面状に接触する位置に柵を配置することができる。こうすれば、足場板を支柱から外して保管する際に、足場板と柵を保管し易い小さい形状にすることができる。一方、建築用足場を組立てる際には、足場板の足を乗せる面に対して略90°の角度を成す位置まで柵を回動させるだけで、柵を所望の立設状態に簡単に設置できる。そしてその柵は、作業者が足を踏み外したり、建設工具が落下すること等を防止する柵、いわゆる安全柵として機能する。
次に、本考案に係る建築用足場において、前記柵はヒンジ(すなわち蝶番)を介して前記足場板に取り付けられていることが望ましい。ヒンジは、継手具として働く部材である。ヒンジとしては、例えば、図4に符号23で示すように、2つの筒形状の軸部材同士が互いに軸回りに回転可能に連結された構造を有する。このようなヒンジを介して足場板に柵を取り付ければ、足場板に取り付けられた柵を回動させることができる。また、ヒンジは、一般に小さな部材である。そのヒンジを介して柵を足場板に取り付ければ、足場板と柵との隙間を小さくすることができる。その結果、足場板の足を乗せる面上において作業者が足を踏み外したり、足場板上から建設工具が落下することを防止できる。
次に、本考案に係る建築用足場は、前記柵を、前記足場板の足を乗せる面に面状に接触する位置及び前記足を乗せる面に対して略90°の角度を成す位置のそれぞれに固定する固定手段を有することが望ましい。この固定手段としては、例えば、柵の適所にマグネットを設け、そのマグネットによって柵を磁気吸着によって支柱又は足場板に固定する構成が考えられる。足場板の足を乗せる面に面状に接触する位置で柵を固定すれば、足場板を運搬したり保管する際に柵が徒に動くことを防止でき、足場板の取扱いを容易にすることができる。一方、足を乗せる面に対して略90°の角度を成す位置で柵を固定すれば、作業者や建設工具等が柵に接触した場合に柵が所定の立設位置から簡単に外れてしまうことを防止できるので、足場上での作業の安全性を確保できる。
次に、本考案に係る建築用足場は、前記柵を、前記足場板の足を乗せる面に対して立てた状態で前記支柱に連結して支持する支持手段をさらに有することが望ましい。この支持手段は、例えば、一方の端部が前記柵に接続された線状部材と、該線状部材の他方の端部に設けられたリング部材とを用いて構成することができる。線状部材としては、例えば、金属製又はプラスチック製の鎖や同様の材質のロープ等が考えられる。また、リング部材は、例えば鋼管を輪切りにしたり、鋼板をリング状に曲げることによって形成できる。
リング部材は前記支柱の所定位置の外周に嵌合して当該支柱の軸線と平行の方向へ移動しないように支持される。リング部材の支持状態は、例えば、リング部材が支柱の軸線の方向へ自重で動かない程度にきつく嵌合する構成や、支柱の外周面にリング部材の落下又は降下を阻止する突出部を設ける構成等が考えられる。リング部材が前記支柱の所定位置に取り付けられることにより、前記柵が前記支柱に連結されて支持される。このように柵を支柱によって支持すれば、仮に、柵を立設した状態において当該柵の位置を固定する上記の固定手段に不具合が生じたとしても、柵が倒れることを防止できる。
次に、本考案に係る建築用足場において、前記柵の前記足場板に取り付けられた辺に隣接する辺の長さは、30cm〜100cmであることが望ましい。柵の辺の長さをこのように設定すれば、その柵は立設状態において、足場上で作業を行う作業者に対する安全柵又は安全手摺として機能する。また、前記柵の前記足場板に取り付けられた辺に隣接する辺の長さは、前記足場板の辺のうちの当該柵が取り付けられた側辺に隣接する側辺の長さの1/2以下であることが望ましい。こうすれば、柵を折畳んだ際に、足場板を保管し易い小さい形状にすることができる。特に、足場板の両方の側面に柵を取り付けた場合には、柵を折畳んだ状態で、当該柵同士が平面的に重なることがなくなるので、より小さい形状にすることができる。
本考案に係る建築用足場によれば、足場板の側辺に柵を取り付けたので、足場板と柵とは一体である。そのため、建築用足場の組立て時に組立て誤差が生じても足場板と柵の間に大きな隙間が形成されることがなくなった。その結果、足場板の足を乗せる面上において作業者が足を踏み外したり、足場板上から建設工具が落下することを防止できる。また、柵は足場板に対して回動可能に設けられているので、建築用足場を組立てる際に柵を持ち上げて回動させるだけで所望の立設状態に簡単に設置できる。また、足場板を支柱から取り外して保管する際にも、柵を足場板に対して面接触する状態に回動させることにより、足場板と柵を保管し易い小さい形状にすることができる。
(建築用足場の第1実施形態)
以下、本考案に係る建築用足場を一実施形態に基づいて図面を用いて説明する。なお、本考案がこの実施形態に限定されないことは、もちろんである。
図1は、本考案に係る建築用足場を建築物の壁の外側に設置した場合の一実施形態を示している。図2は、支柱と足場板の連結部分を拡大して示している。図2は、図1の矢印Zで示す部分を矢印Z方向から見た状態を示す図であり、支柱と足場板が連結する前の状態を示す分解斜視図である。また、図3は、図2のZ−Z線に従った断面構造を示しており、足場板が支柱によって支持された状態を示している。
図1において、建築用足場1は、複数の支柱2と、支柱2に連結されて支持された複数の足場板3と、個々の足場板3に取り付けられた柵7とを有する。柵7と足場板3は1つのユニットとなっている。個々の支柱2は、基面としての地面10上に、当該地面10に対して垂直に立てて設けられている。ここでいう垂直とは、基面に対して厳密に90°の角度に限られず、90°から少し傾いた状態を含んでいる。
支柱2は、複数個が建築物の壁面11の外側に、その壁面11に沿って配設されている。具体的には、壁面11に近い側の支柱2aと、壁面11から遠い側の支柱2bとが一対となって支柱対20を構成し、その支柱対20の複数が壁面11に沿って、所定の間隔をおいて配置されている。そして、互いに隣接する支柱対20の間に、長方形状の足場板3が設けられている。支柱対20同士の間隔は、足場板3の長手方向の長さと略同じである。
柵7は、足場板3の各側辺のうちの壁面11に対向した長手側側辺3a及びそれと反対側の長手側側辺3aに設けられている。壁面11から遠い側の側辺に設けられた柵7は図を分かり易くするために鎖線で示している。これらの柵7は、足場板3に一体に設けられ、しかも当該足場板3に対して回動可能となっている。
個々の支柱2の上端部の所定の高さ位置の外周面上に受具4が設けられている。また、個々の支柱2は高さ調節機構8aを介してベース金具8に取り付けられている。支柱2は、例えば中空のパイプである鋼管を用いて構成される。個々の鋼管の長さは、例えば2m〜3mである。なお、支柱2は、中空の鋼管に代えて中実の軸部材を用いて構成することもできる。また、図示は省略するが、1つの支柱2には、例えば連結ピン等といった連結部材を用いて軸線Xの方向、すなわち地面10に対して垂直方向に、他の支柱2を連結することができる。複数の支柱2をこのように連結することにより、支柱2を軸線X方向に延長することができる。これにより、高い足場を形成したり、複数段の足場を形成することができる。高さ調節機構8aを介して支柱2の下端に設けられたベース金具8は、その底面の面積が、例えば個々の支柱2が安定して立つことができる程度に広く形成されている。高さ調節機構8aにより、支柱2の高さを所定範囲で調節することができる。
支柱2の上端部に設けられた受具4は、例えば金属製であって溶接によって支柱2に固着されている。この受具4は、図2に示すように、支柱2の軸線X周りで180°の対称位置に2個設けられている。なお、受具4は、支柱2の軸線X周りで90°の角度間隔で4個配置することもできる。また、軸線Xに沿った方向における個々の受具4の位置(すなわち、受具4の高さ方向の位置)を互いに異ならせて配置することもできる。すなわち、個々の受具4を、図の上下方向に少しずれた位置に形成することもできる。個々の受具4の上側の面4aは、図3に示すように、支柱2の軸線Xに対して直角な平面となっている。この面4aは、足場板3が受具4に連結した状態で、足場板3の構成要素である枠体21(後述する)が当接する受面である。
図2において、個々の受具4には、支柱2の軸線Xと平行の方向に当該受具4を貫通する貫通穴6が設けられている。この貫通穴6の上端の開口6aは長方形状である。この貫通穴6の軸線Xと直角方向の断面形状は、図3から分かるように、軸線Xに沿って均一な形状となっている。つまり、貫通穴6の幅Wは軸線Xに沿って一定である。この貫通穴6は、足場板3の構成要素である連結具12(後述する)が嵌合する穴である。
図4は、図1の足場板3及び柵7によって構成された足場板ユニットを分解状態で示している。足場板3は、十分な耐荷重性を有する基礎構造体である枠体21と、この枠体21の一方の面(図の上側面)に設けられた足踏み板22とを有する。足踏み板22は、例えば溶接によって枠体21に固着される。枠体21は、中空で筒状のパイプ部材を、平面的に見てはしご状に組立てて形成されている。枠体21は荷重を支える基礎構造体であるので、パイプ材は十分な強度を有する材料、例えば鋼管等によって形成される。なお、図4では、枠体21を断面が四角形のパイプ部材を用いて構成しているが、これに代えて、断面が円形状、楕円形状等のパイプ部材を用いることもできる。また、枠体21は、中空のパイプ部材に代えて中実(すなわち、中空ではなく内部が詰まった構造)の軸部材を用いて構成することもできる。
足踏み板22は、鋼製で長方形状の枠部材22aと、その枠部材22aの枠内に設けられた網板22bとによって構成されている。網板22bは、複数の鋼製の線材を均等な網目状に交差させることによって形成されている。この網板22bの網目は細かく形成されており、作業者の足や建設工具等が通り抜けることができる程度の大きな穴はこの網板22bには形成されていない。網板22bの外周の全域は枠部材22aの内周面に接合されている。なお、網板22bの外周の全域を枠部材22aで挟持することもできる。この足踏み板22のうちの枠体21と反対側の面が、図1に示す足場板3の上側の面、すなわち足を乗せる面となる。
図4に示す足場板3において足踏み板22が設けられた側と反対側の枠体21上の四隅のそれぞれに、連結具12が設けられている。連結具12は枠体21から突出する突起部材である。各連結具12は、足場板3の長手方向に沿った矢印E方向から見て、四角形状又はU字形状の枠状に形成されている。この連結具12は、例えば帯状の金属板を折り曲げることによって形成できる。各連結具12は、図1において支柱2の受具4にそれぞれ連結される。
図2において、連結具12の幅Wは、貫通穴6の開口6aの幅Wよりもわずかに小さく設定されており、そのため、連結具12は貫通穴6内に挿入された状態でその貫通穴6に緩く嵌合する。この嵌合状態において、支柱2の軸線Xに直角な方向への足場板3の移動、すなわちガタツキを規制することができる。この場合、連結具12の幅Wが小さ過ぎると、足場板3のガタツキが大きくなり過ぎる。そのため、連結具12の幅Wと開口6aの幅Wの差は、連結具12を貫通穴6に挿入し易く、しかし大きいガタツキがない程度の適切な値に設定される。
次に、柵7は、図4に示す足場板3の足踏み板22と同様に、鋼製で長方形状の枠部材7aと、その枠部材7aの枠内に設けられた網板7bとによって構成されている。網板7bは、複数の鋼製の線材を均等な網目状に交差させることによって形成されている。この網板7bの網目は細かく形成されており、作業者の足や建設工具が通り抜けることができる程度の大きな穴はこの網板7bの平面内には形成されていない。網板7bの外周の全域は枠部材7aの内周面に接合されている。なお、網板7bの外周の全域を枠部材7aによって挟持することもできる。
柵7は、複数のヒンジ23によって足場板3に回動可能に取り付けられている。ヒンジ23は、足場板3の両方の長手側側辺のそれぞれに3個ずつ、合計で6個設置されている。図4では構造を見易くするために足場板3の手前側のヒンジの図示を省略している。個々のヒンジ23は、2個の筒形状の軸部材を軸線Xを中心として相対的に回転可能に連結した構成となっている。そして、各軸部材のそれぞれに取付片23a及び23bが設けられている。ヒンジ23の軸部材は、例えば鋼管等を用いて形成される。また、取付片23a及び23bは、例えば金属板を軸部材の外周部分に溶接、ボルト止め等によって固着することにより設けられる。このようなヒンジ23は、通常、それ自体が1つのユニットとして市場に供給されることが多い。
ヒンジ23の一方の取付片23aが足場板3に固着され、他方の取付片23bが柵7に固着される。具体的には、ヒンジ23の一方の取付片23aを、矢印Zで示すように、足場板3の足踏み板22の枠部材22aの側辺部分の主面(外周面でない広い面)上に、例えば溶接、ボルト止めによって固着する。このとき、ヒンジ23の全体が枠部材22aの外側へ張り出さないように取り付ける。また、ヒンジ23の他方の取付片23bを、矢印Zで示すように、柵7の枠部材7aの側辺部分の主面(外周面でない広い面)上に、例えば溶接によって固着する。このように柵7と足場板3とをヒンジ23を介して連結することにより、柵7は足場板3に対して、図5(a)に示す折畳み状態と、図5(b)に示す立設状態との間で回動できる。折畳み状態は、柵7が足場板3に対して畳まれた状態である。立設状態は、柵7が足場板3の足を乗せる面に対して略90°の位置にセットされた状態である。
なお、ヒンジ23の変形態様として次の構成も考えられる。すなわち、取付片23a,23bを用いることなく、一対の軸部材の一方を足場板3に直接に固着し、他方の軸部材を柵7に直接に固着し、足場板3側の軸部材と柵7側の軸部材との位置を合わせた上で、それらの軸部材の軸穴部分に止めピンを貫通させる。この構成により、足場板3と柵7とを止めピンを中心として回転可能な状態で、ヒンジによって連結できる。
図5(a)において、個々の柵7の短手方向の幅(すなわち、足場板3に取り付けられた辺に隣接する辺の長さ)Wは、この柵7が図5(b)に示す立設状態にセットされたときに作業者が足を踏み外すのを防止したり、工具の落下を防止したりできる長さ、例えば30cm以上とすることができる。また、柵7の短手方向の幅Wは、立設状態時に作業者が柵7を手摺として活用できる長さ、例えば100cm程度とすることもできる。
また、本実施形態において、個々の柵7の短手方向の幅Wは、図5(a)に示す折畳み状態において、足場板3の両方の長手側辺に設けられた柵7の先端部分同士が平面的に重ならない程度の幅に設定されている。すなわち、柵7の短手方向の幅Wは足場板3の短手方向の幅Wの半分以下、すなわち1/2以下に設定されている。こうすれば、足場板3の両側辺3aに設けた柵7を折畳み状態にセットしたときに、それらの柵7同士が平面的に重なり合うことを防止でき、その結果、足場板3を扱い易い小さい形状にすることに関して有利である。
なお、実際の建設現場を考慮した場合、柵7の幅Wが長いときには、足場板3の幅Wを柵7の幅Wの2倍以上に設定できない場合がある。この場合には、一対の柵7を折畳んだ状態で、それら一対の柵7の先端部分が互いに重なり合う状態になる。柵7の幅Wを足場板3の幅Wの1/2以下に設定して一対の柵7の重なり合いを回避するか、あるいは、柵7の幅Wを足場板3の幅Wの1/2以上に設定して一対の柵7の重なり合いを許容するかについては、建設現場の要望に応じて適宜に選択する。
図4において、柵7の回動先端側の2つの角部のそれぞれに固定手段としての固定具28が設けられている。この固定具28は、柵7が図5(a)の折畳み状態及び図5(b)の立設状態のそれぞれの位置にあるときに、柵7をそれらの位置に固定するための機構である。この固定具28は、図4において、柵7の枠部材7aの折畳んで内側となる面(以下、単に内側面という)上に設けられた鋼板製のブラケット29と、このブラケット29の一方の面(内側面)に設けられたマグネット30aと、ブラケット29の他方の面(外側面)に設けられたマグネット30bとを有している。
個々のブラケット29は、柵7の枠部材7aの短手側側辺の内側面上であって、柵7の開放側(上側)端部に設けられている。これらのブラケット29は、例えば溶接、ボルト止めによって枠部材7aに固着されている。ブラケット29に設けられた内面側のマグネット30aは、柵7を図5(a)の折畳み状態にセットしたときに足場板3の枠部材22aに当接する位置に設けられている。柵7を折畳み状態に置いたときには、マグネット30aが枠部材22aに磁気吸着して柵7が位置不動に固定される。他方、図4の外面側のマグネット30bは、柵7を図5(b)の立設状態にセットしたときに図3において支柱2の外周面に当接する位置に設けられている。柵7を立設状態に置いたときには、マグネット30bが支柱2の外周面に磁気吸着して柵7が位置不動に固定される。
なお、固定具28の構成は、柵7の位置を位置不動に固定できる構成であれば、上記のような磁気吸着構造に限られない。例えば、柵7に機械的な把持機構を設置し、折畳み状態において把持機構によって足場板3を把持し、立設状態において把持機構によって支柱2を把持する構成とすることもできる。また、柵7と足場板3とを繋ぐヒンジ23のそれ自体に、角度0°及び角度90°の2ヶ所で回動を禁止できるストッパ機構を設けることもできる。
次に、図1において、柵7の開放側(上側)の2箇所の角部に、当該柵7を支柱2に連結する支持機構が設けられている。この支持機構は、把持部材としてのリング部材26と、線状部材である鎖27とを有している。鎖27は金属製の複数の小さなリング要素を繋ぎあわせてつくった変形自在な線状の部材である。その鎖27の一方が柵7の上側の角部に、例えば溶接、ボルト止めによって接続されている。また、鎖27の他方はリング部材26に、例えば溶接、ボルト止めによって接続されている。リング部材26は、部分図(a)に拡大して示すように、平面的に見て半円状の部材が、例えばヒンジ等によって互いに回動可能に連結されており、開閉可能となっている。このリング部材26は、閉じた状態において支柱2に強く嵌合して落下しないようになっている。リング部材26を支柱に取り付けるには、リング部材26を開いて支柱2へ装着し、その後、リング部材26を閉じて支柱2に嵌め合わせる。こうして、柵7は、リング部材26と鎖27とから成る支持機構によって支柱2に支持される。
仮に固定具28に何等かの不具合が生じて柵7が倒れようとした場合においても、リング部材26及び鎖27によって柵7の動きを規制できるので、作業者は安全に作業を行うことができる。つまり、リング部材26及び鎖27から成る支持機構は、固定具28によって位置不動に固定された柵7を補助的に支持する機構として用いられている。なお、場合によっては、この支持機構26,27を、固定具28に代えて、柵7を固定する固定具として用いることもできる。
なお、本実施形態では、リング部材26を支柱2にきつく嵌合させることによって、そのリング部材26の落下を阻止する構成を採用したが、これに代えて、リング部材26そのものは支柱2に緩く嵌合する状態に形成しておいて、リング部材2の落下を阻止するための突起部を支柱2の適宜の高さ位置に設ける構成を採用しても良い。
以下、図1の建築用足場1を組立てる手順を説明する。まず、内側支柱2a及び外側支柱2bを壁面11に対する所定位置に設置する。必要に応じて補助部材、例えば筋交い等によって補強する。次に、支柱2a,2bの受具4に足場板3の連結具12を連結する。具体的には、図3に示すように、受具4の貫通穴6に連結具12を差し込む。連結具12と貫通穴6の嵌合により、支柱2の軸線Xに直角な方向(水平方向)の足場板3の位置が決められる。また、受具4の受面4aと枠体21の表面が当接することにより、支柱2の軸線Xに平行な方向(高さ方向)の足場板3の位置が決められる。このようにして足場板3が支柱2によって支持される。なお、このとき、足場板3に設けられた柵7は図5(a)に示す折畳み状態になっている。そして、固定具28によって固定されている。
次に、固定具28のマグネット30aを足場板3の枠部材22aから外して柵7を回動自在な状態にする。そして、折畳まれていた柵7を図3の矢印Zで示すように約90°回動させて立設状態になるように立てる。この状態で、固定具28のマグネット30bを支柱2の外周面に磁気吸着させて柵7を位置不動に固定する。その後、柵7に連結した図1のリング部材26を支柱2に嵌め合わせることにより、建築用足場1が組立てられる。
ところで、従来の建築用足場では、手摺枠等といった柵と足場板とが個別の部材として用意され、それらを組立てて足場を形成していた。そのため、足場の組立て誤差等により、足場板と柵との間に大きな隙間が生じるおそれがあった。このような隙間が生じると、足場に乗った作業者が足を踏み外したり、足場の上から建設工具等の小さい物が落下するおそれがあった。また、足場板と柵の間にできた隙間を、柵に一体に設けられた塞ぎ板によって塞ぐ構成の建築用足場が従来から知られているが、この構成では部品点数が多く、足場の構成が複雑になるという問題があった。
これに対し、本実施形態の建築用足場では、図1に示すように、足場板3の長手側側辺3aに柵7を直接に取り付けて、足場板3と柵7とを一体に形成する構成とした。これにより、足場1の組立て時に組立て誤差等が生じたとしても、足場板3と柵7の間に大きな隙間が形成されることがなくなる。その結果、足場板3の足を乗せる面上において、作業者が足を踏み外したり、足場板3上から建設工具等の小さい物が落下することを防止できる。
また、建築用足場1を組立てる際には、図5(a)の折り畳み状態にある柵7を持ち上げ方向へ回動させるだけの簡単な作業で、柵7を図1における所定の立設位置にセットできる。他方、建築用足場1を分解する際には、柵7を下げる方向へ回動させて図5(a)に示す折畳み状態にセットすることにより、足場板3と柵7とを取り扱い易い小さな形状にすることができる。
また、図4に示すように、柵7はヒンジ23を介して足場板3に取り付けられている。このヒンジ23は、柵7に固着される側と足場板3に固着される側とが軸線Xを中心として相対的に回動することができるので、柵7を足場板3に対して、折畳み状態と立設状態との間で滑らかに回動させることができる。また、ヒンジ23は比較的小さな部材であるので、柵7と足場板3との隙間を小さくできる。その結果、足場板3上において作業者が足を踏み外したり、足場板3上から工具が落下することを防止することに関して非常に有利である。
また、本実施形態では、図3に示すように、ヒンジ23の全体が足場板3の側辺部分3aの外側へ張り出さないように設けられている。これにより、柵7と足場板3との間にはヒンジ23の高さ分に相当する隙間が図3の紙面垂直方向で互いに隣接するヒンジ23同士の間であって軸線Xに直角の方向(図の左右方向)に形成されるが、柵7と足場板3との間で軸線Xと平行の方向(図の上下方向)には隙間は形成されない。仮に、上下方向に隙間が存在すると、建設工具等が足場板3上を移動して柵7に達する前にその隙間から落下するおそれがあるのであるが、本実施形態では、足場板3を上下方向に貫通する隙間が形成されていないので、足場板3上から工具が落下することを確実に防止できる。
本実施形態では、柵7と足場板3との間にヒンジ23を設けたことにより、足場板3の足を乗せる面に平行な方向(すなわち、図3の左右方向)に、ヒンジ23の高さ分に相当する隙間が形成される。しかしながら、ヒンジ23は建設工具や作業者の足に比べて小さい部材であるので、そのヒンジ23に起因して形成された隙間は建設工具等が落下することがない程度の小さいものである。
(建築用足場の第2実施形態)
次に、本考案に係る建築用足場の第2の実施形態を説明する。本実施形態に係る建築用足場の全体的な構成は図1に示した第1実施形態の場合と同じである。また、建築用足場を構成する個々の足場板の構成も図4に符号3で示す構成と同じである。図6は、本実施形態に係る建築用足場の主要部を分解状態で示している。図7は、組立てられた状態の建築用足場におけるヒンジ部分の断面構造を図2のZ−Z線、すなわち図6のZ−Z線に従って示している。
本実施形態が第1実施形態と異なる点は次の点である。第1実施形態では、図3に示すように、ヒンジ23を足場板3の外周側面の外側へ張り出さない位置、すなわち足場板3の主面内領域に設ける構成とした。これに対し、本実施形態では、ヒンジの配設位置に改変を加えている。以下、本実施形態の建築用足場の詳細を図6及び図7を用いて説明する。
図7において、支柱2、受具4及び連結具12のそれぞれの構成は、図3に示した先の実施形態と同じである。また、図7の足場板3及び柵7のそれぞれの構成も図3に示した先の実施形態と同じである。本実施形態では、図7に示すように、足場板3の足踏み板22の外周側面の外側部分(図の左側部分)にヒンジ33を取り付けている。つまり、柵7は足場板3の外周側面の外側へ張り出して設けられている。
本実施形態において、ヒンジ33は、図6において、足場板3の両方の長手側側辺のそれぞれに3個ずつ、合計で6個設置されている。なお、図6では、構成を分かり易く示すために片側の3個のヒンジのみを図示している。個々のヒンジ33は、図4に示した先の実施形態の場合と同様に、相対回転可能である一対の軸部材のそれぞれに取付け辺33a及び33bを固着させた構成を有している。なお、図6の柵7側の取付片33bの軸部材への固着状態は図4の柵7側の取付片23bと同じであるが、図6の足場板3側の取付片33aの軸部材への固着状態は図4の足場板3側の取付片23aの軸部材への固着状態と異なっている。
図6において、ヒンジ33の一方の取付片33aは、矢印Zで示すように足場板3を構成する足踏み板22の枠部材22aの主面上ではなく外周側面上に、例えば溶接、ボルト止めによって固着される。また、ヒンジ33の他方の取付片33bは、矢印Zで示すように柵7の枠部材7aの主面上ではなく外周側面上に、例えば溶接、ボルト止めによって固着される。こうして、足場板3と柵7とがヒンジ33によって互いに回転可能に連結される。そして、柵7は、図5(a)に示す折り畳み状態と、図5(b)に示す立設状態との間で足場板3に対して回動可能となる。
本実施形態においても図1の建築用足場1は、先の第1実施形態と同様にして組立てる。つまり、図2に示すように、支柱2に設けられた受具4の貫通穴6に足場板3の連結具12を差し込む。こうして柵7が折畳み状態にある足場板3が、支柱2に連結されて支持される。次に、図5(a)に示す状態において、固定具28のマグネット30aを足場板3の枠部材22aから外し、さらに柵7を図7の矢印Zで示すように約90°回動させて立設状態になるように立てる。この状態で、固定具28のマグネット30bを支柱2の外周面に磁気吸着させて柵7を位置不動に固定する。その後、柵7に連結した図1のリング部材26を支柱2に嵌め合わせることにより、建築用足場1が組立てられる。
本実施形態の建築用足場においても、足場板3の側辺3aに柵7を取り付けて、足場板3と柵7とを一体に形成する構成とした。これにより、建築用足場1の組立て時に組立て誤差等が生じても足場板3と柵7の間に大きな隙間が形成されることがなくなった。その結果、足場板3の足を乗せる面上において、作業者が足を踏み外したり、足場板3上から建設工具等の小さい物が落下することを防止できる。
また、本実施形態では、図7に示すように、ヒンジ33を足場板3の外周側面の外側に張り出して設けた。この構成では、足場板3と柵7の間には、ヒンジ33の幅分に相当する隙間が軸線Xに平行(上下方向)に形成されることになる。しかしながら、ヒンジ33は建設工具や作業者の足に比べて小さい部品であるので、ヒンジ33によって形成される上記の隙間は建設工具等が落下することが無い程度の小さいものである。
また、本実施形態では、ヒンジ33を足場板3の外周側面上に、当該側面から張り出すように設置したので、柵7を畳んで折畳み状態としたときに、柵7の主面と足場板3の主面(すなわち足を乗せる面)の間にヒンジ33が介在しない。その結果、柵7の内側面と足場板3の足を乗せる面の密着性を高めることができ、建築用足場1(図1参照)を分解した際に足場板3と柵7をより小さな形状にすることができる。
(建築用足場の第3実施形態)
次に、本考案に係る建築用足場の第3の実施形態を説明する。本実施形態に係る建築用足場の全体的な構成も図1に示した第1実施形態の場合と同じである。図8は、本実施形態に係る建築用足場の主要部を分解状態で示している。第2実施形態では、図6及び図7に示すように、柵7を、所定の間隔を置いて3箇所に配置されたヒンジ33を用いて、足場板3に回動可能に取り付けた。そのため、隣接するヒンジ33同士の間であって柵7と足場板3との間には、ヒンジ33の高さ分に相当する隙間が支柱2(図7参照)の軸線Xに平行の方向に形成されていた。これに対し、本実施形態では、ヒンジの形状に改変を加えることにより、そのような隙間が生じないように工夫している。以下、本実施形態の建築用足場の詳細を図8を用いて説明する。
図8において、足場板3及び柵7のそれら自体の構成は、図6に示した第2実施形態と同じであり、その説明は省略する。本実施形態では、図8に示すように、一つのヒンジ43が柵7の長手方向の長さと略同じ長さに形成されている。このヒンジ43には、3箇所の回動部分が互いに等間隔で設けられており、それらの回動部分の間は筒形状の軸部材によって繋がっている。つまり、ヒンジ43は、図6に示した3個のヒンジ33の軸部材を延長し且つ接続させて一体に形成した構成となっている。
図8において、ヒンジ43の一方の取付片43aは、矢印Zで示すように足場板3の足踏み板22の枠部材22aの外周側面上に、例えば溶接、ボルト止めによって固着されている。この取付片43aは、ヒンジ43の軸線Xに沿って当該ヒンジ43の長手方向の全域に設けられており、その全面が枠部材22aの側面に固着されている。また、ヒンジ43の他方の取付片43bは、矢印Zで示すように柵7の枠部材7aの外周側面上に、例えば溶接、ボルト止めによって固着されている。ヒンジ43と枠部材7aとは、3箇所で接続されている。
ヒンジ43を以上のように柵7と足場板3とに固着することにより、柵7がヒンジ43によって足場板3に取り付けられる。ヒンジ43も、図6のヒンジ33と同様に、図8の柵7に固着される側と足場板3に固着される側とが軸線Xを中心にして互いに回動することができる。従って、柵7は足場板3に対して、図5(a)の折畳み状態と図5(b)の立設状態との間で回動することができる。
本実施形態の建築用足場においても、図8に示すように、足場板3の長手側側辺3aに柵7を取り付けて、足場板3と柵7とを一体に形成する構成とした。これにより、建築用足場1の組立て時に組立て誤差等が生じても足場板3と柵7の間に大きな隙間が形成されることがなくなる。その結果、足場板3の足を乗せる面上において、作業者が足を踏み外したり、足場板3上から建設工具等の小さい物が落下することを防止できる。
なお、本実施形態では、柵7の長手方向の長さと略同じ長さを有するヒンジ43を用いて、足場板3に柵7を取り付ける構成としたので、足場板3と柵7との間の全領域においてヒンジの高さ分に相当する隙間が形成されなくなった。そのため、足場板3の足を乗せる面上において、作業者が足を踏み外したり、足場板3上から建設工具等の小さい物が落下することを、より確実に防止できる。
(その他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本考案を説明したが、本考案はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した考案の範囲内で種々に改変できる。
例えば、上記の第1実施形態では、図5(a)及び図5(b)において、ヒンジ23は、足場板3の片側の長手側側辺3aに所定の間隔を置いて3箇所、両側で6箇所配設する構成とした。しかしながら、ヒンジ23は、柵7を足場板3に回動可能に支持することができればその個数に限られない。例えば、側辺3aの1箇所にヒンジを配置する構成でも良いし、3箇所以上にヒンジを配置する構成でも良い。
また、上記の各実施形態では、図1に示したように、建築物の壁面11の外側に(すなわち屋外に)建築用足場1を設置する場合を例示した。しかしながら、建築用足場1は、建築物の内側(すなわち、室内)に設置することもできる。このような建築用足場1を用いて建築物の内装工事を行うことができる。また、図1の柵7は網目状に形成したが、これを単なる板状部材によって形成しても良い。この板状部材は、鋼板でも良いし、プラスチック板でも良い。
本考案に係る建築用足場の一実施形態を示す斜視図である。 図1の主要部を拡大して示す分解斜視図である。 支柱と足場板の連結部分を示す図である。 足場板と柵の連結構造を分解状態で示す斜視図である。 互いに連結された足場板及び柵を示す斜視図であり、(a)は柵が折畳み状態にある場合を示し、(b)は柵が立設状態にある場合を示している。 本考案に係る建築用足場の他の実施形態の主要部を示す分解斜視図である。 図6の足場板と支柱の連結部分を示す図である。 本考案に係る建築用足場のさらに他の実施形態の主要部を示す分解斜視図である。
符号の説明
1.建築用足場、 2.支柱、 2a.壁面に近い側の支柱、
2b.壁面から遠い側の支柱、 3.足場板、 3a.足場板の側辺、 4.受具、
4a.受面、 6.貫通穴、 6a.開口、 7.柵、 7a.枠部材、 7b.網板、 8.ベース金具、 8a.高さ調節機構、 10.地面(基面)、 11.建築物の壁面、 12.連結具、 21.枠体、 22.足踏み板、
22a.枠部材、 22b.網板、 23,33,43.ヒンジ、
23a,23b,33a,33b,43a,43b.取付片、
26.リング部材、 27.鎖(線状部材)、
28.固定具、 29.ブラケット、 30a,30b.マグネット、
.足場板の短手方向の幅、 W.柵の短手方向の幅、 W.連結具の幅、
.貫通穴の幅、 X.支柱の中心軸線、 X.ヒンジの回動中心軸線

Claims (10)

  1. 基面上に立てて設けられる複数の支柱と、
    該複数の支柱によって支持されて該支柱と交差する方向に延在し、互いに連続して配置される複数の足場板と、
    該複数の足場板の少なくとも1つに取り付けられた柵と、を有し、
    該柵は前記足場板の辺のうち他の足場板に連続する辺に隣接する一対の側辺の少なくとも1つに回動可能に取り付けられる
    ことを特徴とする建築用足場。
  2. 請求項1記載の建築用足場において、前記柵は、前記足場板の足を乗せる面に面状に接触する位置と、当該足を乗せる面に対して略90°の角度を成す位置との間で回動可能であることを特徴とする建築用足場。
  3. 請求項1又は請求項2記載の建築用足場において、前記柵はヒンジを介して前記足場板に取り付けられていることを特徴とする建築用足場。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の建築用足場において、該柵を、前記足場板の足を乗せる面に面状に接触する位置及び前記足を乗せる面に対して略90°の角度を成す位置のそれぞれに固定する固定手段を有することを特徴とする建築用足場。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の建築用足場において、前記柵を、前記足場板の足を乗せる面に対して立てた状態で前記支柱に連結して支持する支持手段をさらに有することを特徴とする建築用足場。
  6. 請求項5記載の建築用足場において、前記支持手段は、
    一方の端部が前記柵に接続された線状部材と、
    該線状部材の他方の端部に設けられたリング部材とを有し、
    前記リング部材は前記支柱の所定の高さ位置に落下しない状態で取付けられる
    ことを特徴とする建築用足場。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の建築用足場において、
    前記足場板は建築物の壁に沿って設けられ、
    前記柵は前記足場板の前記建築物に対向する側辺及びその側辺の反対側の側辺のうちの少なくとも一方に取り付けられる
    ことを特徴とする建築用足場。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の建築用足場において、
    前記足場板は平面形状が長方形状であり、
    前記柵は長方形状の前記足場板の長手方向の側辺に取り付けられる
    ことを特徴とする建築用足場。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1つに記載の建築用足場において、
    前記柵の前記足場板に取り付けられた辺に隣接する辺の長さは30cm〜100cmであることを特徴とする建築用足場。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1つに記載の建築用足場において、
    前記柵の前記足場板に取り付けられた辺に隣接する辺の長さは、前記足場板の辺のうちの当該柵が取り付けられた側辺に隣接する側辺の長さの1/2以下である
    ことを特徴とする建築用足場。
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