JP3127520B2 - ディスクドライブ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はＣＤプレーヤー等のディ
スクドライブに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ディスクドライブとして、スピンドルモ
ータにＢＳＬモータを使用し、スレッドモータにＤＣモ
ータを使用し、スピンドルモータの回転軸に対して、ス
レッドモータの回転軸を直交する方向、即ち、ピックア
ップと直交する方向に向けた状態で、上記スピンドルモ
ータとスレッドモータを、それぞれ専用のプリント基板
に搭載したものが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ディスクドライブはスピンドルモータとスレッドモータ
を、それぞれ別々のプリント基板に搭載していたため
に、プリント基板の枚数が増え、コストアップの原因と
なると共に、装置が大型化し、重量も重くなるという問
題点があった。

【０００４】本発明は上記従来の問題点を解決すること
を目的として為されたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は。ターンテーブ
ルを回転させるスピンドルモータと、ピックアップを走
行させるスレッドモータとを備えたディスクドライブに
おいて、 上記スピンドルモータ及び上記スレッドモータ
を、互の回転軸を平行にした状態で同一のプリント基板
上に搭載すると共に、上記スレッドモータの回転運動
を、上記ターンテーブルに載置されるディスクの半径方
向に上記ピックアップを移動するための直線運動に変換
する運動方向変換手段を設けると共に、上記スピンドル
モータにはブラシレスモータを使用し、上記スレッドモ
ータにはブラシモータを使用した。

【０００６】

【作用】スピンドルモータ搭載用のプリント基板とスレ
ッドモータ搭載用のプリント基板を兼用したので、モー
タ搭載用のプリント基板の枚数を減らし、コストダウン
と、装置の小型化、薄肉化及び軽量化を図ることができ
る。そして、上記スレッドモータを回転させれば、その
回転運動は上記運動方向変換手段によって、上記ピック
アップを、上記ターンテーブルに載置されるディスクの
半径方向に上記ピックアップを移動するための直線運動
に変換される。

【０００７】

【実施例】次に本発明を図を参照して説明する。

【０００８】１は本発明のディスクドライブとして、レ
ーザーディスクドライブであり、該レーザーディスクド
ライブ１はターンテーブル２を回転させるスピンドルモ
ータ３と、ピックアップ（光学ヘッド）４を走行させる
スレッドモータ５とを備えている。

【０００９】上記スピンドルモータ３にはＢＳＬモータ
が、またスレッドモータ５にはＤＣモータが用いられて
いる。

【００１０】そして、上記スピンドルモータ３とスレッ
ドモータ５は、互の回転軸６，７を平行にした状態で同
一のプリント基板８上に搭載されている。

【００１１】１１はディスクドライブ１のシャーシであ
り、該シャーシ１１の中央部には上記レーザーピックア
ップ４をディスクの半径方向に走行させるための長方形
状の開口部１２が設けられていると共に、該開口部１２
の一辺１３と他辺１４の近傍には、それぞれ第１，第２
のモータ回転軸挿入孔１５，１６と、ねじ挿入孔１７，
１８，１９，２０が設けられている。

【００１２】そして、上記第１，第２のモータ回転軸挿
入孔１５，１６に、それぞれ回転軸６，７を挿入し、ス
ピンドルモータ３とスレッドモータ５の上面をシャーシ
１１の下面に押付けた状態でねじ２１…２１により、ス
ピンドルモータ３とスレッドモータ４はシャーシ１１の
下面に取付けられていて、該シャーシ１１の上面側に突
出したスピンドルモータ３の回転軸６に上記ターンテー
ブル２が取付けられている。

【００１３】また、上記シャーシ１１の一辺１４に沿っ
て、ピックアップガイド軸２２が取付けられていて、該
ガイド軸２２をピックアップ４に設けたガイド軸受孔２
３に挿入することにより、ピックアップ４はピックアッ
プガイド軸２２に沿って、ディスクの半径方向に移動す
るようになっている。

【００１４】また、上記シャーシ１１の上面から突出し
たスレッドモータ５の回転軸７にはウォームホイール２
４が取付けられていて、該ウォームホイール２４はシャ
ーシ１１の上面側において、ウォームギヤ２５と噛合し
ている。

【００１５】上記ウォームギヤ２５の下面には第１ギヤ
２６が設けられていて、該第１ギヤ２６はシャーシ１１
の下面側において、第２ギヤ２７と噛合するようになっ
ている。

【００１６】上記第２ギヤ２７の上面にはピニオン２８
が設けられていて、該ピニオン２８はシャーシ１１の上
面側において、上記ピックアップ４の一側部に設けたラ
ック２９に噛合している。上記ピニオン２８とラック２
９によって、上記スレッドモータ５の回転運動を、上記
ピックアップ２９の直線運動に変換する運動方向変換手
段が構成され、上記スレッドモータ５を回転させれば、
その回転運動は上記運動方向変換手段によって、上記ピ
ックアップ４は上記ターンテーブルに載置されるディス
クの半径方向に移動する。

【００１７】上記プリント基板８はシャーシ１１の大き
さの数分の１程度の大きさに形成されていて、該プリン
ト基板８上に上述したように、スピンドルモータ３とス
レッドモータ５が取付けられている。

【００１８】上記スピンドルモータ３は図３に示したよ
うに、ねじ３１…３１によりプリント基板８上に取付け
られたモータハウジング３２と、該モータハウジング３
２に軸受３３，３３を介して回転自在に取付けられた回
転軸３４と、該回転軸３４に取付けられたローターバッ
クヨーク３５と、該ローターバックヨーク３５に取付け
られたローターマグネット３６と、該ローターマグネッ
ト３６に対向させた状態でプリント基板８上に取付けら
れたステータ（コイル）３７と、上記プリント基板８の
下面に取付けられていて、スラスト軸受３８としての機
能を兼ねたヨーク３９とによって、ブラシレスローター
リニアモータ（ＢＳＬ）として構成されていると共に、
上記スレッドモータ５にはＤＣモータが用いられてい
る。

【００１９】そして、上記プリント基板８には、スピン
ドルモータ３等のドライブ回路（図示省略）や図１に示
したように、リミットスイッチ４０、コネクタ４１の各
種部品がシャーシ１１の投影面積内に収まるようにマウ
ントされている。

【００２０】実施例のディスクドライブは以上説明した
ような構成であって、スピンドルモータ３に通電すれ
ば、該モータ３によってターンテーブル４が回転し、該
ターンテーブル４上にチャッキングされたディスクが回
転する。

【００２１】また、スレッドモータ５に通電すると、ウ
ォームホイール２４、ウォームギヤ２５、第１ギヤ２
６、第２ギヤ２７、ピニオン２８、ラック２９に伝達さ
れ、ピックアップ４をディスクの半径方向に移動させ、
記録再生を行うのである。

【００２２】

【発明の効果】本発明のディスクドライブは、上述した
ように、ターンテーブルを回転させるスピンドルモータ
と、ピックアップを走行させるスレッドモータと、上記
スレッドモータの回転運動を、上記ターンテーブルに載
置されるディスクの半径方向に上記ピックアップを移動
するための直線運動に変換する運動方向変換手段とを備
え、上記スピンドルモータと上記スレッドモータとが、
互の回転軸を平行にした状態で同一のプリント基板上に
搭載されると共に、上記スピンドルモータにはブラシレ
スモータを使用し、且つ上記スレッドモータにはブラシ
モータを使用したので次に述べるような効果がある。

【００２３】（１）プリント基板の枚数を減らして、コ
ストダウンを図ることができる。

【００２４】（２）プリント基板の枚数を減らしたの
で、当然のことながら、プリント基板とシャーシを接続
するためのハーネルの枚数も減らすことができる。

【００２５】（３）スピンドルモータとスピンドルモー
タを別々のプリント基板に取付ける場合に較べて、小型
化、薄肉化、軽量化を図ることができる。

【００２６】（４）スピンドルモータとスレッドモータ
の２つのモータを同一のプリント基板に搭載することに
より、プリント基板の強度をもたせることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のディスクドライブの分解斜視図。

【図２】組立てた状態の斜視図。

【図３】スピンドルモータ部分の断面図。

【符号の説明】

１…ディスクドライブ、２…ターンテーブル、３…スピ
ンドルモータ、４…ピックアップ、５…スレッドモー
タ、６…スピンドルモータの回転軸、７…スレッドモー
タの回転軸、８…プリント基板。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ターンテーブルを回転させるスピンドル
   モータと、 ピックアップを走行させるスレッドモータと、 上記スレッドモータの回転運動を、上記ターンテーブル
   に載置されるディスクの半径方向に上記ピックアップを
   移動するための直線運動に変換する運動方向変換手段と
   を備え、 上記スピンドルモータと上記スレッドモータとが、互の
   回転軸を平行にした状態で同一のプリント基板上に搭載
   されると共に、 上記スピンドルモータはブラシレスモータであり、且つ
   上記スレッドモータはブラシモータである ことを特徴と
   するディスクドライブ。