JP3126604U - 形状保持性を有するモールヤーン - Google Patents

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Abstract

【課題】斬新さに富み、変形かつ復元が可能で形状保持性能を有するモールヤーンを提供し、手芸製品の創作分野への用途拡大をはかる。
【解決手段】2本の芯糸1間に花糸2を挟み込み、撚りをかけて形成してなるモールヤーンに更に可撓性ポリオレフィン系線条フィラメント3を撚り合わせ一体化した。またモールヤーンの芯糸に可撓性ポリオレフィン系線条フィラメントを引き揃え、あるいは捲回状態に巻き付けて共に撚り合わせ一体化した。
【選択図】 図1

Description

本考案は手芸製品用素材として用いるモールヤーン、特に形状保持性を有するモールヤーンに関するものである。
2本の芯糸間に花糸が挟み込まれ、撚りがかけられたモールヤーンは従来より織物や編物などの繊維製品において様々な装飾効果を付与せしめて優れた意匠性を確保するために広く用いられている。
モールヤーンは通常、上述の如く2本の芯糸間に花糸を挟み込むことによって作成されている外、更に2本の芯糸を束ねるようにしてその周囲に熱融着糸等からなる絡み糸を捲回状態に巻き付けたもの(例えば特許文献1参照)、花糸として長さを互いに異にし、かつ異なった色相に染色した糸を用いたもの(例えば特許文献2参照)等が知られている。しかし、上記既知の各モールヤーンは何れも編織物において優れた風合いを確保することが目的であり、屈曲,彎曲などの操作を伴い、形状保持が求められる手芸製品の作成においては殆ど利用されていない。
一方、近時、形状保持性能を有するテクノロート(登録商標)と呼ばれるポリオレフィン系線条フィラメントの利用が試みられ、従来のワイヤ材に代えて装飾リボン,紐,あるいは被服の襟部等の形状保持芯材として使用することが提案されてきた。(例えば特許文献3,4参照)ところが、これらは従来のワイヤ材に代わる芯材として利用するだけであり、編織物などの各種製品の作成には適していない。
特開2000−54237号公報 特開2002−129443号公報 実用新案登録第3096972号公報 実用新案登録第3097045号公報
そこで、本考案は上述の如き諸般の実状に鑑み、特にモールヤーンに形状保持性能を与え編織を含む手芸製品への利用をはかることに着目して従来のモールヤーンに上記ポリオレフィン系線条フィラメントを併用することを見出し、モールヤーンとして形状保持可能で斬新さに富み、変形かつ復元を可能とすると共に意匠効果に優れた製品用途への拡大をはかることを目的とするものである。
即ち、上記目的に適合する本考案の特徴は、先ず第1に2本の芯糸間に花糸を挟み込み、撚りをかけて形成してなるモールヤーンに更に可撓性ポリオレフィン系線条フィラメントを撚り合わせ、一体化してなる構成を特徴とする。
請求項2,3は更に他の応用実施形態であり、請求項2は、2本の芯糸間に花糸を挟み込むと共に芯糸に可撓性ポリオレフィン系線条フィラメントを引き揃えて一体に加撚し形成してなる構成、また請求項3は、2本の芯糸間に花糸を挟み込むと共に、該2本の芯糸を束ねるように可撓性ポリオレフィン系線条フィラメントを捲回状態に巻き付け、可撓性ポリオレフィン系線条フィラメントの捲回方向と同方向に撚りを加えて花糸を拘束状態に緊縛してなる構成を特徴とする。
ここで上記芯糸を構成する繊維は、レーヨン,ポリエステル,ポリアミドからなる群より選ばれた1種又は2種以上の繊維であることが好ましく、また花糸を構成する繊維としてはレーヨン,ポリエステル,ポリアミド,ポリアクリルからなる群より選ばれた1種又は2種以上の繊維であることが好ましい。そして、上記本考案に係るモールヤーンに用いられる可撓性ポリオレフィン系線条フィラメントは太さが300〜1200デニールの範囲、とりわけ500〜1000デニールの範囲が好ましい。
本考案は前述のように形状保持性能をもつ可撓性ポリオレフィン系線条フィラメントをモールヤーンと撚り合わせ一体に形成したものであるから、該フィラメントのもつ形成保持性能により、不定方向に制約なく、変形自在に折り曲げ使用が可能であり、しかも折れ曲がった形態をそのまま保持することもでき、手芸による帽子を始め各種装飾品やセーター等の被服の作成において人為操作が容易であり、かつ形状保持効果も具備して、手芸,クラフト等に幅広く実用性を有し、モールヤーンの意匠効果,風合いと相俟って斬新性に富む手芸製品の作成に極めて効果が期待される。
以下、更に本考案モールヤーンの具体的な実施態様を添付図面に基づいて説明する。図1は本考案に係るモールヤーンの1例であり、図において1は芯糸、2は花糸 、3は本考案の特徴をなす可撓性ポリオレフィン系線条フィラメントであり、既知の如く無撚り状態の2本の芯糸1の間に花糸2が挟まれてモールヤーンが形成されており、これに上記可撓性ポリオレフィン系線条フィラメント3が更に撚り合わされて一体の本考案モールヤーンとして構成されている。
図2は本考案に係るモールヤーンの第2の実施形態であり、2本の芯糸1間に花糸2を挟み込むと共に、芯糸1に別途、可撓性ポリオレフィン系線条フィラメント3を引き揃えて全体に撚りを加え、一体のモールヤーンとして構成している。
また、図3は更に本考案モールヤーンの第3の実施形態として2本の芯糸1間に花糸2を挟み込むと共に、2本の芯糸1を束ねるように可撓性ポリオレフィン系線条フィラメント3を捲回して巻き付け、該フィラメント3の巻き付け方向と同方向に撚りを加えることによって花糸を拘束状態に緊縛し、一体の本考案モールヤーンとして構成している。
以上、各実施例に係るモールヤーンはその撚合形態に差はあっても、何れも通常のモールヤーンに対し可撓性ポリオレフィン線条フィラメント3が撚合一体化された構造からなっており、この可撓性ポリオレフィン系線条フィラメントの撚り合わせにより該フィラメントの有する形状保持性能が付与され、形状保持能を有するモールヤーンとして実用に供される。
ここで上記可撓性ポリオレフィン系線条フィラメント3としては商品名テクノロート(登録商標)で知られるポリエチレン系フィラメントが通常用いられる。用いる同フィラメントはその太さとしては、300〜1200デニール、好ましくは500〜1000デニールであり、余り細くては形状保持特性が弱くなり好ましくなく、また余り太すぎてはモールヤーンとして適当ではない。また、モールヤーンを構成する芯糸1の繊維としては、高強度,低伸度のものであれば特に限定されないが、一般にレーヨン,ポリエステル,ポリアミドからなる群より選ばれた1種又は2種の繊維が好ましく、特に高強度,低伸度の面より ポリアミド,ポリエステル繊維は好適である。
一方、花糸2に用いられる繊維としては、綿,毛など、特に限定されないが、レーヨン,ポリエステル,ポリアミド,ポリアクリルからなる群より選ばれた1種又は2種以上の繊維が好ましく、なかでも風合いを良好とする面よりレーヨン,ポリアミド,ポリエステル,ポリアクリル繊維は好適である。なお、芯糸1の太さ及び花糸2の太さとしては特に限定されないが、通常、モールヤーンの強度、風合いから150〜300デニールのものが好ましく、また、花糸2の太さとしては密度感、風合いより250〜500デニールで、とりわけマルチフィラメントが好適である。これら芯糸1,花糸2,可撓性ポリオレフィン系線条フィラメント3は夫々の実施形態に応じ適宜、太さを選定し、また異なる色相を組み合わせて使用する。
かくして、以上のような形状保持性を有する可撓性ポリオレフィン系線条フィラメントの併用により従来のモールヤーンに欠如していた形状保持性を与えることができ、人為操作の容易さと相俟って手芸製品に対し多彩な変化を付加し、意匠性を高めることができる。
本考案に係るモールヤーンの1例を示す部分構造図である。 本考案モールヤーンの他の実施例であり、(イ)は撚合前、(ロ)は撚合後の形態を示す。 本考案モールヤーンの更に他の実施例で、(イ)は撚合前、(ロ)は撚合後の形態を示す。
符号の説明
1:芯糸
2:花糸
3:可撓性ポリオレフィン系線条フィラメント

Claims (6)

  1. 2本の芯糸間に花糸を挟み込み、撚りをかけて形成してなるモールヤーンに更に可撓性ポリオレフィン系線条フィラメントを撚り合わせ、一体化してなることを特徴とする形状保持性を有するモールヤーン。
  2. 2本の芯糸間に花糸を挟み込むと共に、芯糸に可撓性ポリオレフィン系線条フィラメントを引き揃えて一体に加撚し形成してなることを特徴とする形状保持性を有するモールヤーン。
  3. 2本の芯糸間に花糸を挟み込むと共に、該2本の芯糸を束ねるように可撓性ポリオレフィン系線条フィラメントを捲回状態に巻き付け、可撓性ポリオレフィン系線条フィラメントの捲回方向と同方向に撚りを加えて花糸を拘束状態に緊縛してなることを特徴とする形状保持性を有するモールヤーン。
  4. 芯糸を構成する繊維がレーヨン,ポリエステル,ポリアミドからなる群よりばれた1種又は2種以上の繊維である請求項1,2または3記載の形状保持性を有するモールヤーン。
  5. 花糸を構成する繊維がレーヨン,ポリエステル,ポリアミド,ポリアクリルからなる群より選ばれた1種又は2種以上の繊維である請求項1,2,3または4記載の形状保持性を有するモールヤーン。
  6. 可撓性ポリオレフィン系線条フィラメントの太さが300〜1200デニールの範囲である請求項1〜5の何れかの項に記載の形状保持性を有するモールヤーン。
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