JP3126304U - 擁壁における化粧板及びその化粧板を使用した擁壁構造体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プレキャストコンクリート製の化粧板8は、ガードレール基礎5などの上部構造体に連結した際、調整(均し)モルタル4を覆い隠せるほどの大きさと有する。挿通孔11にボルト12を通し、ナット13を螺合して連結する。化粧板8に嵌合面22が形成されていれば、これを基礎5に掛止して連結できる。
【選択図】図1
Description
<イ>化粧板は、上部構造体であるガードレール基礎などに、その下の間詰体を覆うように取付けが可能であって、擁壁の外観を良好なものとすることが可能である。
<ロ>化粧板には挿通孔が形成されているため、これにボルトなどを通して取付け取り外しが可能で、取付け施工は容易である。
<ハ>化粧板に、上部構造体に掛止するための嵌合面を突出させることによって、この嵌合面を上部構造体に引っ掛けて、その重量をボルトなどに集中させず、化粧板の損傷を少なくさせる。
図1乃至図3において、Aは斜面を保護するための擁壁であって、テールアルメ工法によって構築してある。1は擁壁パネルであって、複数枚を斜面に沿って縦横に積み上げるよう配置して擁壁Aが組み上げられている。2は斜面を成す盛土であって、この盛土2内にストリップと呼ばれる金属製の控え材3が配してある。控え材3と擁壁パネル1は、ボルト・ナットによって締結して連結されている。盛土2と控え材3との摩擦によって、斜面が崩れないよう補強してある。
擁壁パネル1の天端に位置するのは、上辺が道路傾斜と合わせて加工された異形パネル1aである。異形パネル1aは、上辺が加工成形されていると言っても、道路傾斜とぴったり一致することはなく、異形パネル1aの上に間詰体である調整モルタル4を盛って、道路傾斜と一致させる。
プレキャストコンクリート製のガードレール基礎5を、上部構造体として、調整モルタル4の上に設置する。ガードレール基礎5は、ガードレール支柱を立てるためのもので、図1に示す実施例では、擁壁Aの表面と面一を成す面に、連続する凹部6が形成されている。この凹部6の底部には、長手方向に適宜間隔空けて、ナット7が埋め込まれている。
図において、8はプレキャストコンクリート製の化粧板であって、ガードレール基礎5と向き合う面、つまりは背面9の上辺近傍に、前記基礎の凹部6と調整モルタル4との間に嵌合できる掛止部10が突出形成されている。この掛止部10を貫通して、挿通孔11が形成されている。化粧板8の大きさは、前記した調整モルタル4などの間詰材を覆い隠すほどの充分な大きさを有しており、掛止部10の連続する方向が長い長方形に形成されている。
化粧板8の挿通孔11を通したボルト12を、ガードレール基礎5のナット7に螺合して、化粧板8を取付ける。化粧板8は、背面9を凹部6に嵌合して固定すると、その下の部分が垂れ下がるように取付けられて、間詰材である調整モルタル4を覆い隠す。挿通孔11にはモルタル13を詰めて、ボルト12を隠す。
図4及び図5に示すのは、間詰材として現場打ちコンクリートによる笠石14を形成し、これを覆い隠すように、上部構造体であるガードレール基礎5に化粧板8を使用したものである。
1:擁壁パネル
1a:異形パネル
2:盛土
3:控え材
4:調整モルタル
5:ガードレール基礎
6:凹部
7:ナット
8:化粧板
9:背面
10:掛止部
11:挿通孔
12:ボルト
13:ナット
14:笠石
15:ナット
16:凹部
17:添接板
18:添接板
19:挿通孔
20:ボルト
21:ナット
22:嵌合面
23:段差
24:ボルト
25:ナット
26:嵌合面
27:ボルト
28:ナット
Claims (4)
- 上部構造体の下方に間詰体を介して擁壁が位置し、該上部構造体に用いられる化粧板であって、
前記上部構造体に連結した際に、前記間詰体を覆い隠すことができる大きさの方形に形成し、
一部に前記上部構造体と締結して接続するための挿通孔を形成したことを特徴とする、
化粧板。 - 地中に埋設した控え材の一端に接続され、斜面側に設けた擁壁ブロックと、
前記擁壁ブロックの頂部に設けた上部構造体と、
前記擁壁ブロックと上部構造体との間に設けた間詰体とからなる擁壁構造体に用いられる化粧板であって、
前記上部構造体に連結した際に、前記間詰体を覆い隠すことができる大きさの方形に形成し、
一部に前記上部構造体と締結して接続するための挿通孔を形成したことを特徴とする、
化粧板。 - 前記上部構造体と接続する背面側には、前記上部構造体に掛止するように突出させて形成した嵌合面を備えることを特徴とする前記請求項1又は2に記載の化粧板。
- 地中に埋設した控え材の一端に接続され、斜面側に設けた擁壁ブロックと、
前記擁壁ブロックの頂部に設けた上部構造体と、
前記擁壁ブロックと上部構造体との間に設けた間詰体とからなる擁壁構造体であって、
前記上部構造体の下部表面に、前記請求項1又は請求項2に記載の化粧板を接続したことを特徴とする、
擁壁構造体。
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JP2006006454U JP3126304U (ja) | 2006-08-09 | 2006-08-09 | 擁壁における化粧板及びその化粧板を使用した擁壁構造体 |
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