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自動車の排気装置
本考案は、排気消音器を含む排気装置をバンパーの内側に配設してなる自動車の排気装置に関する。
自動車においては、通常、排気消音器をバンパー内側の車幅方向右側あるいは左側のいずれかに片寄せて設置し、該排気消音器を経た排気ガスの大気への排気口を円形状あるいは矩形状に形成してバンパーの後部に開口している。
一方、前記排気消音器をバンパー内側の車幅方向全体に亘って設けた横長型排気消音器も提案されており、その一つに特許文献1(特開平10−238331号公報)の技術がある。
かかる技術においては、バンパー内側の車幅方向全体に亘って設けた横長型排気消音器の内部を、多数のルーバが形成された仕切部材によって、前室と断熱材が封入された後室とに区画し、該仕切部材に前室側及び後室側に臨むように、エンジン排気管に接続される吸入チューブおよび排気口に接続される流出チューブを車幅方向に延びるように設けて、前記仕切部材にフランジにて固定するとともに両者を内部で接続し、前記排気口を円形に形成して前記流出チューブからバンパー外部に露出させて大気中に開口している
また、特許文献2(特開2001−82142号公報)には、排気消音器をバンパーの内側に車幅方向に延びる横長型排気消音器に形成して配設してなる自動車の排気装置であって、前記排気消音器を構成する消音器本体内には、エンジン側排気管に接続される容積形の入口膨張室と容積形の出口膨張室とが車幅方向に互い違いに複数個(3個)ガス通路を有する仕切部材により仕切って設けられており、前記出口膨張室の右方部位には大気への排気口が該出口膨張室に溶接で取り付けられ後方に開口している。
また特許文献3(特開2005−16494号公報)には、エンジン側排気管に接続される容積形の入口膨張室と容積形の出口膨張室とが車幅方向に互い違いに2個設けられており、前記出口膨張室には大気への排気口が溶接で取り付けられ車幅方向に開口している。
また特許文献4(特開2001−182522号公報)には、エンジン側排気管に接続される容積形の入口膨張室と容積形の出口膨張室とが車幅方向に3個設けられており、前記出口膨張室には大気への排気口が、内部排気口の外側を大径のダミーパイプ1Aで覆い該ダミーパイプ1Aを絞り加工により加工成形されて二重管の排気口となっている。
また特許文献5(特開2004−189134号公報)には、排気消音器を含む排気装置をバンパーの内側に、該排気消音器を排気口を、斜め後方に且つその管端部が前記バンパーの下端部よりも車体前方で下端部よりも上方に位置して設けられている。
特開平10−238331号公報 特開2001−82142号公報 特開2005−16494号公報 特開2001−182522号公報 特開2004−189134号公報
前記特許文献1の技術にあっては、バンパー内側の車幅方向全体に亘って設けた横長型排気消音器の内部を、前室と断熱材が封入された後室とに区画するとともに、多数のルーバが形成された仕切部材、仕切部材にフランジにて固定されて車幅方向に延びるように設けられた吸入チューブおよび流出チューブ等を設置する、という複雑な構造であり、部品点数が多く且つ組立工数も多くなりコスト高となる。
また、前記特許文献1の技術にあっては、円形の排気口をバンパー外部に露出させて大気中に開口した形態となっているため、排気抵抗が大きく且つ美観を損なっている。
一般に自動車は、停車中に前方側から見られる機会よりも、走行中に後部を見られる機会の方が多く、後部の形状、特に排気を外気中に排出する排気口の形状が、車の美観を大きく左右する。前記特許文献1〜5に記載の技術では、円形の排気口を単にバンパー外部に露出させた形状であり、排気口の形状に車の美観を配慮しているものは無い。
殊に、排気量の小さい車が、細径の単一管からなる円形排気口をバンパー外部に露出させていると、その車のエンジン能力の小ささを露呈して、いわゆる“安っぽい車”と見られ勝ちである
従って前記排気口は、きわめて形状が簡単な形状で且つ美観を上昇し、さらに低コストで製作できることが必須である。
本考案はかかる従来技術の課題に鑑み、排気消音器としての排気の消音機能を十分にそなえ低コストで製作可能として、排気消音器の排気口を格別な加工、組立工数を要することなく外観上スマートな形状にして、車の美観を向上せしめた自動車の排気装置を提供することにある。
本考案は、かかる目的を達成するもので、排気消音器を含む排気装置をバンパーの内側に、該排気消音器を車幅方向に延びる横長型排気消音器に形成して配設してなる自動車の排気装置において、前記横長型排気消音器を構成する消音器本体内には、エンジン側排気管に接続される容積形の入口膨張室と容積形の出口膨張室とが車両前後方向にガス通路を有する仕切部材により仕切って設けられており、前記出口膨張室に設けられた大気への排気口は、該出口膨張室の車幅方向中央部に斜め後方に向けて開口するように1個備えられており、該排気口は車幅方向長さがこれと直角方向長さよりも大きく横長に且つ開口部の主線がバンパーの内側と平行に形成されるとともに、管端部から出口膨張室の外壁に向けて前記消音器本体と一体の絞り加工により加工成形されて該外壁に滑らかに連結され、その管端部が前記バンパーの下端部よりも車体前方でかつバンパーの下端部と同一若しくは下端部よりも上方に位置して設けられたことを特徴とする(請求項1)。
またかかる発明において、好ましくは前記入口膨張室の、酸化触媒あるいは還元触媒のいずれか一方を装填してなる(請求項2)。
請求項1の考案によれば、消音器本体に一体形成された大気への排気口の形状を下記(1)〜(4)を組み合わせて構成していることに特徴がある。
(1)出口膨張室に設けられた大気への排気口は、該出口膨張室の車幅方向中央部に斜め後方に向けて開口するように1個備えられている。
(2)前記排気口は、車幅方向長さがこれと直角方向長さよりも大きく横長に且つ開口部の主線がバンパーの内側と平行に形成される。
(3)前記排気口は、管端部から出口膨張室の外壁に向けて消音器本体と一体の絞り加工により加工成形されて該外壁に滑らかに連結される。
(4)前記排気口は、その管端部がバンパーの下端部よりも車体前方でかつバンパーの下端部と同一若しくは下端部よりも上方に位置して設けられる。
そしてかかる構成からなる排気口を備えた消音器本体は、エンジン側排気管に接続される容積形の入口膨張室と容積形の出口膨張室とが車両前後方向にガス通路を有する仕切部材により仕切って設けられている。
消音器本体に一体形成された大気への排気口の形状を、前記(1)のように車幅方向中央部に斜め後方に向けて開口するように1個備えられ、前記(2)のように車幅方向長さがこれと直角方向長さよりも大きい横長に且つ開口部の主線がバンパーの内側と平行に形成され、前記(4)のように該排気口を車体前方でかつバンパーの下端部と同一若しくは下端部よりも上方に位置して設けられたので、自動車の後方から見たいわゆるバックビューにおいて、前記排気口はバンパーの下縁内に隠されて該排気口がバンパーの下縁から下方に張り出すことがなく、また仮に斜め下方から見た場合に前記排気口が若干目視されたとしても、該排気口は、車幅方向長さがこれと直角方向長さよりも大きく横長に且つ開口部の主線がバンパーの内側と平行に形成されるので、開口部の主線つまり該排気口の下縁及び上縁がバンパーの下縁とほぼ平行で、一見したとき排気口には見えない形状をしているので、従来技術のような、単に円形の排気口をバンパー外部に露出させて大気中に開口したものに比べて、バックビューにおける美観が大きく向上する。
また、かかる考案によれば、前記(3)のように車幅方向に延びる横長型排気消音器の消音器本体を、管材を用いない薄板構造に形成し、前記大気への排気口を前記消音器本体と絞り加工により一体形成したので、単一材からなる排気口を消音器本体と一体に単に薄板の曲げ加工のみで形成でき、排気口に管材を用いた消音器本体に比べて溶接が不要となって、きわめて簡単に排気口を形成できる。
また請求項2の考案によれば、大容積の入口膨張室に、酸化触媒あるいは還元触媒のいずれか一方を装填できるので、簡単な構造で大容積の触媒装填消音器を構成でき、酸化触媒あるいは還元触媒の触媒作用を活発化できて、排気ガスの浄化効果を向上できる。
以下、本考案を図に示した実施形態により詳細に説明する。
図1は本考案の第1実施形態に係る排気装置を備えた自動車の一部断面を含む後部側面図である。
図1において、100は自動車の車体、1は該自動車の後部に設置されたバンパー、101は後輪、102は路面である。
10は前記バンパー1の内部に装着された排気消音器(詳細は後述)で、入口膨張室12、出口膨張室13、排気口15等を備えている。
103は図示しないエンジンの排気ポートと前記排気消音器10の入口膨張室12とを接続するエンジン側排気管である。該エンジン側排気管103は、図2のように、複数のボルト17で入口フランジ103aをガスケット16を介して締め付けることにより、前記消音器本体11に固定されている。
第1実施形態
図2の(A)は本考案の第1実施形態及び後述する第2実施形態における排気消音器の車両前後方向断面図(図3のB−B線断面図及び図4のD−D線断面図(触媒を省略した図))、(B)は(A)におけるZ矢視図である。
また図3の(A)は前記第1実施形態における図2のA−A線断面図、(B)は(A)におけるE−E線断面図である。
図2〜3において、1はバンパー、10は該バンパー1の内部に装着された排気消音器で、車幅方向に延びて管材を用いない横長型の排気消音器であり、具体的には次のように構成されている。尚、図3においてY矢印は車両前方を示す。
11は鋼板等の耐熱性を有する板材からなる消音器本体で、該消音器本体11内は、耐熱性を有する板材からなり車幅方向及び上下方向(車高方向)に延びる仕切部材14によって一定容積の入口膨張室12と一定容積の出口膨張室13とに区画されている。該入口膨張室12及び出口膨張室13の各角部11a,11bは、排気ガスが小さい抵抗で滑らかに流れるように丸みを有する(Rを付した)形状となっている。
前記消音器本体11は、図2のように前記入口膨張室12を構成する入口側部材12zの端部フランジと出口膨張室13を構成する出口側部材13zの端部フランジとの間に前記仕切部材14の端部を挿み込み、排気ガスをシールするシール溶接によって接合する。11vはシール溶接部である。
前記消音器本体11は、図3(A)のように幅Aで以って車幅方向に延び、また図2(A)のように高さDで以って上下方向(車高方向)に延び、車両前後方向の長さEで以って車両前後方向に延びて、管材を用いない横長型の消音器本体に構成されている。そして、前記消音器本体11の幅Aが前記車両前後方向の長さE及び高さDよりも大きい車幅方向に広い横長の形状に形成され、バンパー1内部の幅方向の空間スペースを排気ガスの消音容積に有効利用している。
図3(A)、(B)において、前記消音器本体11の両側面には取付けフランジ31が突設され、前記バンパー1の両側内面から突設されたフランジ32上に該取付けフランジ31を載置し、下方から(あるいは上方から)ボルト30で締め付けることにより、該消音器本体11を車体100に固定している。
図3のように、前記仕切部材14には、前記入口膨張室12と出口膨張室13とを連通する多数の小孔通路14bが穿孔されている。また前記仕切部材14の両側端部14a,14aと前記消音器本体11の内面との間には前記入口膨張室12と出口膨張室13とを連通する側部ガス通路18が形成されるとともに、該両側端部14aを出口膨張室13側に湾曲して排気ガスの流動抵抗を低減している。
従って、前記入口膨張室12内の排気ガスは、前記仕切部材14の小孔通路14b及び前記側部ガス通路18の双方を通って出口膨張室13に流出することとなる。
また、前記小孔通路14bの全通路面積即ち該小孔通路14bの径及び数は、該小孔通路14bの全通路面積と前記側部ガス通路18の全通路面積との割合が、消音効果が最大で且つ排気ガスの圧力損失が最小になるように、シミュレーション解析あるいは実験結果の基づき設定する。
15は排気口で、前記出口膨張室13から斜め後方に向けて大気に開口され、管材を一切使用することなく、前記消音器本体11の前記出口膨張室13の後方下部を該消音器本体11と一体の絞り加工によって、排気ガス流の抵抗の少ない滑らかな接続部15aで以って加工成形されている。
前記排気口15は、図3のように、車幅方向においては前記消音器本体11のほぼ中心部に配置され、図2(B)のように車幅方向長さBがこれと直角方向の長さ(幅)Hよりも大きい直線部15cと曲線部15dとよりなる横長形の消音器本体に形成されている。
即ち、前記排気口15は、該出口膨張室13の車幅方向中央部に斜め後方に向けて開口するように1個備えられ、また車幅方向長さがこれと直角方向長さよりも大きく横長に且つ開口部の主線がバンパー1の内側15cと平行に形成される。
また、前記排気口15は、管端部15fから出口膨張室13の外壁13zに向けて消音器本体10と一体の絞り加工により加工成形されて該外壁13zに滑らかに連結されている。
また前記排気口15は、図2(A)のように、その下端縁15fが前記バンパー1の後壁1bの下端縁1aよりもCだけ上方に且つ後端縁15eが前記バンパー1の下端縁1aよりもLだけ車両前方に位置せしめられて、前記バンパー1の内側に形成され、車両後方から該排気口15が見えないようにして後方に開口し、且つ該排気口15からの排気ガス流がバンパー1の下端縁1aに当たらないようにしている。
尚、前記排気口15は、その管端部15fがバンパー1の下端部1aよりも車体前方でかつバンパー1の下端部1aと同一高さでも良く、若しくは前記のように下端部1aよりもCだけ上方に位置して設けてもよい。
また、前記のように排気口1を車両後方から見えないように設けても、該排気口15から排出される排気ガス流がバンパー1の下端縁1aに当たって、流れの偏流が発生したり騒音の発生をみることはない。
そしてかかる構成からなる排気口15を備えた消音器本体11は、エンジン側排気管103に接続される容積形の入口膨張室12と容積形の出口膨張室13とが車両前後方向に仕切部材14により仕切られて設けられ、該出口膨張室13の最後部に前記排気口15が斜め後方に向けて開放される。
また図3(A)のように、前記消音器本体11の側壁外面11zと前記バンパー1の側部内面1sとの間に、車体の側部内側を通った空気が通流する空気通路19を形成し、また図2(A)のように、前記消音器本体11の上壁外面11y及び後壁内面11wとバンパー1の内面との間に空気通路19a及び空気通路19cを形成し、さらに前記消音器本体11の下壁外面11xの下側にも空気通路19bを形成して、これらの空気通路19及び空気通路19a,19b,19cを通流する空気により前記排気消音器10を冷却するように構成されている。
即ち、このように構成したことにより、図3(A)のように、自動車の走行時に、車体の側部内側の通路つまり後車輪101の外側側面と車輪カバーとの間の通路104を通った空気が、消音器本体11の側壁外面とバンパー1の側部内面との間の空気通路19を通流するという、自動車の走行によるスクープ作用により排気消音器10を冷却することができ、該排気消音器10の冷却効果を向上できる。
かかる第1実施形態において、エンジンからの排気ガスはエンジン側排気管103から矢印のように流れて排気消音器10の入口膨張室12に導入され、該入口膨張室12で膨張することにより第1段の消音がなされる。この場合、前記エンジン側排気管103の通路面積Sに対して入口膨張室12の容積がきわめて大きいので、エンジン側排気管103からの排気ガスは入口膨張室12で急膨張することとなり、排気の脈動が一挙に低減される。
該入口膨張室12で第1次の膨張がなされた排気ガスは、図の矢印のように流れて、一方は前記側部ガス通路18を通って出口膨張室13に流入し、残りは前記仕切部材14に設けられた多数の小孔通路14bを通って出口膨張室13に流入する。
この場合、前記側部ガス通路18の通路面積と小孔通路14bの総通路面積との割合は、該小孔通路14bにおける圧力損失を一定値に抑えつつ所要の消音効果が得られるようにシミュレーション計算等によって設定する。
前記側部ガス通路18及び多数の小孔通路14bを通って出口膨張室13に流入した排気ガスは、該出口膨張室13で体積膨張することによってさらに排気脈動を緩和され、図の矢印のように流れて排気口15から大気中に排出される。
従って、排気ガスは、容積形の入口膨張室12で体積膨張して第1段の消音がなされ、次いで入口膨張室12と出口膨張室13との間を連通する側部ガス通路18あるいは仕切部材14に多数穿孔された小孔通路14bで形成されたガス通路を通りながら該ガス通路の通路抵抗によって第2段の消音がなされ、さらに容積形の出口膨張室14で体積膨張して第3段の消音がなされる、という2段階の体積膨張の間に1段階の通路抵抗を挟んだ順序での3段階の消音がなされるので、該排気ガスは完全に消音されて、幅広の排気口15から大気中に放出される。
また、エンジン側排気管103に大きな容積の入口膨張室12を接続したので排気抵抗が小さく、従って消音によるエンジン側の背圧上昇が小さくなって、消音によるエンジン出力低下を低減することが可能となる。
要するに、かかる実施例によれば、消音器本体11に一体形成された大気への排気口15の形状を下記(1)〜(4)を組み合わせて構成している。
(1)出口膨張室13に設けられた大気への排気口15は、該出口膨張室13の車幅方向中央部に斜め後方に向けて開口するように1個備えられている。
(2)前記排気口15は、車幅方向長さBがこれと直角方向長さHよりも大きく横長に且つ開口部の主線がバンパー1の内側1aと平行に形成される。
(3)前記排気口15は、管端部15fから出口膨張室13の外壁に向けて消音器本体11と一体の絞り加工により加工成形されて該外壁11wに滑らかに連結される。
(4)前記排気口15は、その管端部15fがバンパー1の下端部1aよりも車体前方でかつバンパー1の下端部1aと同一若しくは下端部よりも上方Cに位置して設けられる。
そしてかかる排気口15を備えた消音器本体11は、エンジン側排気管103に接続される容積形の入口膨張室12と容積形の出口膨張室13とが車両前後方向にガス通路14bを有する仕切部材14により仕切って設けられている。
即ち、かかる実施例によれば、消音器本体11に一体形成された大気への排気口15の形状を、前記(1)のように車幅方向中央部に斜め後方に向けて開口するように1個備えられ、前記(2)のように車幅方向長さBがこれと直角方向長さHよりも大きい横長に且つ開口部の主線がバンパーの内側1aと平行に形成され、前記(4)のように該排気口を車体前方でかつバンパー1の下端部と同一若しくは下端部よりも上方に位置して設けられので、自動車の後方から見たいわゆるバックビューにおいて、前記排気口15はバンパー1の下縁内に隠されて該排気口15がバンパー1の下縁から下方に張り出すことがなく、また仮に斜め下方から見た場合に前記排気口15が若干目視されたとしても、該排気口は、車幅方向長さBがこれと直角方向長さHよりも大きく横長に且つ開口部の主線がバンパーの内側1aと平行に形成されるので、開口部の主線つまり下縁及び上縁15cがバンパー1の内側1aとほぼ平行で、一見したとき排気口15には見えない形状をしているので、従来技術のような、単に円形の排気口15をバンパー1外部に露出させて大気中に開口したものに比べて、バックビューにおける美観が大きく向上する。
また、かかる実施例によれば、前記(3)のように車幅方向に延びる横長型排気消音器の消音器本体11を、管材を用いない薄板構造に形成し、前記大気への排気口15を前記消音器本体11と絞り加工により一体形成したので、単一材からなる排気口15を消音器本体11と一体に、単に薄板の曲げ加工のみで形成でき、排気口15に管材を用いた消音器本体11に比べて溶接が不要となって、きわめて簡単に該排気口15を形成できる。
また、かかる実施形態によれば、バンパー1の内側に設けた排気消音器10を、車幅方向に延びて管材を用いない横長型排気消音器に構成するとともに、消音器本体11内にはエンジン側排気管103に接続される容積形の入口膨張室12と排ガスの大気への排気口15をそなえた容積形の出口膨張室13とを、多数の小孔通路14b及び側部ガス通路18が形成された仕切部材14により仕切って設けているので、消音器本体11の内部に形成される容積形の入口膨張室12及び出口膨張室13の容積を十分に大きく形成できるとともに、前記のように、エンジンからの排気ガスが、容積形の入口膨張室12で体積膨張して第1段の消音がなされ、次いで入口膨張室12と出口膨張室13との間を連通する仕切部材14の小孔通路14b及び側部ガス通路18を通りながら、これらガス通路14b、18の通路抵抗によって第2段の消音がなされ、さらに容積形の出口膨張室13で体積膨張して第3段の消音がなされる、という2段階の体積膨張の間に1段階の通路抵抗を挟んだ順序での3段階の消音がなされることにより、排気ガスを完全に消音して、幅広の排気口15から大気中に放出できる。
また、エンジン側排気入口に大きな容積の入口膨張室12を接続したので、排気抵抗が小さく、従って消音によるエンジン側の背圧上昇が小さくなって、消音によるエンジン出力低下を低減することが可能となる。
また、かかる実施形態によれば、バンパー1の内側のスペースを有効に利用して車幅方向に延びる横長型の排気消音器を設置する構成と、消音器本体11に一体形成され車幅方向長さがこれと直角方向長さよりも大きい形状とした大気への排気口15の構成,とを組み合わせることにより、前記消音器本体11の内部に形成される容積形の入口膨張室12及び出口膨張室13の容積を十分に大きく形成でき、前記排気口15を横長型に形成することによって該排気口15の通路面積が大きくなっても、前記のように入口、出口膨張室12,13の容積を十分に大きく形成できることによって、該排気口15の通路面積増大に影響されることなく完全に消音された排気ガスを該排気口15を通して大気へ排出することが可能となって低騒音を維持できるとともに、該排気口15の通路面積増大によって背圧上昇をさらに小さく保持して消音機能を発揮できる。
また、かかる実施形態によれば、バンパー1の内側に車幅方向に延びる横長型の排気消音器を設置したので、従来空間が多かったバンパー1の内側のスペースを有効に利用して排気消音器10の容積を拡大できることとなって、エンジン側の背圧上昇を伴うことなく排気ガスの消音効果をさらに向上することが可能となる。
また、かかる実施形態によれば、前記のように、排気消音器10を横長型の排気消音器に構成したことにより、バンパー1の内側の車幅方向空間を埋めるように設置可能となって、車両の衝突時に該横長型の排気消音器10がバンパーと同様な緩衝機能を果たすことができ、バンパー1と横長型の排気消音器10との二重のバンパー機能によって衝突時の衝撃緩和機能が向上する。
また、かかる実施形態によれば、消音器本体11の側壁外面とバンパー1の側部内面との間に、車体の側部内側を通った空気が通流する空気通路19等を形成し、該空気通路19等を通流する空気により前記排気消音器10を冷却するように構成したので、自動車の走行時に、車体の側部内側の通路つまり後車輪101の外側側面と車輪カバーとの間の通路104を通った空気が、図3の矢印のように流れて、消音器本体11の側壁外面とバンパーの側部内面との間の空気通路19等を通流するという、自動車の走行によるスクープ作用を利用して排気消音器10を冷却することができ、格別の装置を設けることなく該排気消音器10の冷却効果を向上できる。
第2実施形態
は本考案の第実施形態における排気消音器の構造を示す図2のA−A線断面図である。
この第実施形態においては、前記第1実施形態に加えて、高温側の入口膨張室12内に酸化触媒あるいは還元触媒のいずれか一方を装填している。40は該酸化触媒あるいは還元触媒の触媒層である。
かかる第実施形態によれば、大容積の入口膨張室12あるいは出口膨張室13のいずれか一方または双方に、酸化触媒あるいは還元触媒のいずれか一方を装填した触媒層40を形成できるので、簡単な構造で大容積の触媒装填式消音器を構成でき、酸化触媒あるいは還元触媒の触媒作用を活発化できて、排気ガスの浄化効果を向上できる。
その他の構成及び作用効果は前記第1実施形態と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
本考案によれば、排気消音器としての排気の消音機能を十分にそなえ低コストで製作可能として、排気消音器の排気口を格別な加工、組立工数を要することなく外観上スマートな形状にして.車の美観を向上せしめた自動車の排気装置を提供することにある。
本考案の第1実施形態に係る排気装置を備えた自動車の一部断面を含む後部側面図である。 (A)は前記第1、第2実施形態における排気消音器の車両前後方向断面図(図1のB−B線断面図及び図4のD−D線断面図(触媒を省略した図))、(B)は(A)におけるZ矢視図である。 (A)は前記第1実施形態における図1のA−A線断面図、(B)は(A)におけるE−E線断面図である。 本考案の第実施形態における排気消音器を示す図3対応図である。
符号の説明
1 バンパー
10 排気消音器
11 消音器本体
12 入口膨張室
13 出口膨張室
14 仕切部材
14b 小孔通路
15 排気口
18 側部ガス通路
19 空気通路
40 触媒層
100 車体
103 エンジン側排気管

Claims (2)

  1. 排気消音器を含む排気装置をバンパーの内側に、該排気消音器を車幅方向に延びる横長型排気消音器に形成して配設してなる自動車の排気装置において、前記横長型排気消音器を構成する消音器本体内には、エンジン側排気管に接続される容積形の入口膨張室と容積形の出口膨張室とが車両前後方向にガス通路を有する仕切部材により仕切って設けられており、前記出口膨張室に設けられた大気への排気口は、該出口膨張室の車幅方向中央部に斜め後方に向けて開口するように1個備えられており、該排気口は車幅方向長さがこれと直角方向長さよりも大きく横長に且つ開口部の主線がバンパーの内側と平行に形成されるとともに、管端部から出口膨張室の外壁に向けて前記消音器本体と一体の絞り加工により加工成形されて該外壁に滑らかに連結され、その管端部が前記バンパーの下端部よりも車体前方でかつバンパーの下端部と同一若しくは下端部よりも上方に位置して設けられたことを特徴とする自動車の排気装置。
  2. 前記入口膨張室の、酸化触媒あるいは還元触媒のいずれか一方を装填してなることを特徴とする請求項1記載の自動車の排気装置。
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