JP3125139U - 保険契約の見積書・申込書綴り - Google Patents

Abstract

【課題】代理店にとっても、契約者にとっても、扱い易く、読み易い見積書・申込書綴りであり、その結果新規契約はもちろん、契約更改の手続きの場合でも、契約手続きを円滑に進めることができるという効果を達成できる保険契約の見積書・申込書綴りを提供すること。
【解決手段】Ａ３用紙を複数枚横長に配置して左綴じとした保険の見積書・申込書綴りであって、前記Ａ３用紙の各葉の横方向中央に中央縦折り線を形成し、この中央縦折り線で区分けされるＡ３用紙の各葉の左右をＡ４サイズスペースごとの別ページに仕切り、この各ページごとに内容表示欄を独立させ、この内容表示欄の一部にお見積書表示欄を設け、このお見積書表示欄には、契約の契約条件を表示する契約条件表示欄が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図１

Description

本考案は、損害保険や生命保険の保険契約（新規契約、更改契約の双方を含む）を締結する際に使用される、利便性に優れた保険契約の見積書・申込書綴りに関する。

従来から使用されている損害保険、生命保険等の各種保険契約の見積書・申込書綴りは、Ａ３用紙を縦長にして上綴じとしたものであり、各葉ごとに全紙面で１ページを構成するようになっていたため、各ページの記載内容を読む際にはＡ３用紙を全面的に広げた状態にする必要があった。

また保険契約に先立ち、見積書・申込書綴りには「お見積書」が掲載されているが、従来の「お見積書」は推薦プランの契約の内容を表示することのみを目的としていたため、契約条件（年齢条件・運転者限定の条件等）を文字で細かく表示して、読みにくいものとなっていた。

さらに、従来のものは推奨すべき推薦プランを複数表示して、各プランごとの相違を理解し易く表示するという配慮が施されていなかったと同時に、その推奨プランを見積書・申込書綴りのお見積欄に一覧可能な状態で表示することも行われていなかった。

また見積書・申込書綴りは、保険会社用、代理店用、契約申込者用の各手控え用紙とするために、同内容の申込書用紙が複数枚重ね綴じされるが、最低限度の同一性を保持させた上で、各手控え用紙ごとの特殊事情を反映して、各手控え用紙ごとに便利な表示（例えば代理店用の手控え用紙には、確認事項やお勧めのポイント、説明のポイントなどを契約単位で詳しく表示する等）を付することが行われていなかった。

そのほかに、従来の見積書・申込書綴りでは、申込書記入例が前葉の裏面に掲載されていたが、Ａ３用紙の全面に申込書記入例が表示されることになると、参照すべき記入例が大きすぎて使い勝手が悪くなっていた。
実用新案登録第３０５７９５０号公報 特開２００２−９６５８０号公報

上記したように、特許文献１及び２等に示されるような保険契約の見積書・申込書綴りは、上記した様な各種の不都合が存在し、使い勝手が悪いという問題点があった。

そこで、上記の問題点に鑑み、本考案の目的は、代理店にとっても、契約申込者にとっても、扱い易く、読み易い見積書・申込書綴りであり、その結果新規契約はもちろん、契約更改の手続きの場合でも、契約手続きを円滑に進めることができるという効果を達成できる保険契約の見積書・申込書綴りを提供することである。

上記のような課題を解決するため、本考案に係る保険契約の見積書・申込書綴りの請求項１は、Ａ３用紙を複数枚横長に配置して左綴じとした保険契約の見積書・申込書綴りであって、前記Ａ３用紙の各葉の横方向中央に中央縦折り線を形成し、この中央縦折り線で区分けされるＡ３用紙の各葉の左右をＡ４サイズスペースごとの別ページに仕切り、この各ページごとに内容表示欄を独立させ、この内容表示欄の一部にお見積書表示欄を設け、このお見積書表示欄には、契約の契約条件を表示する契約条件表示欄が設けられていることを特徴とするものである。

また請求項２は、前記契約条件表示欄に、条件有無記号が付されている請求項１記載のものである。

請求項３は、前記内容表示欄に、推薦プランと対比契約内容とを並存させる状態で並列表示し、その推薦プランが三種類のコースで構成され、各推薦プランと対比契約内容との差分補償に相当する契約条件表示欄に差分指摘記号が付されている請求項１又は２記載のものである。

請求項４は、見積書・申込書綴り中の代理店用手控え用紙のページ内に、契約確認のポイント、推薦プランのポイント、対比契約内容と推薦プランとの相違点のポイントを表示してなる請求項１乃至３のいずれかに記載のものである。

請求項５は、前記内容表示欄に表示されるお見積書表示欄と、推薦プランが、「お見積書」（代理店用）用紙、「お見積書」（契約申込者用）用紙、申込書用紙の各用紙上に、同一の形式で表示されている請求項１乃至５のいずれかに記載のものである。

請求項６は、見積書・申込書綴り中の申込書用紙の前葉側に、Ａ４用紙からなる記入例用紙を介挿し、この記入例用紙の表裏面に申込書記入例を表示してなる請求項１乃至５のいずれかに記載のものである。

本考案の保険契約の見積書・申込書綴りは、Ａ３用紙を横長状に配置し、その中央で二つ折状に折り曲げてＡ４サイズのスペースからなるパンフレット型の大きさに構成したため、１ページの大きさが一般的な書類で多数使用されている平均サイズ（Ａ４サイズ）と同一となり、大変使い易い見積書・申込書綴りになった。

また見積書・申込書綴りのお見積書表示欄の契約条件表示欄には、○、×、◎等の一目で理解できる条件有無記号を付するようにしているため、いちいち細かい文字を読まなくても、条件有無記号の存在だけで簡単に契約内容を理解できるという効果がある。

さらに本考案に係る見積書・申込書綴りでは、推奨すべき推薦プランを複数表示して、各プランごとの相違を理解し易く表示し、同時に、その推薦プランを見積書・申込書綴りのお見積欄に一覧可能な状態で表示するようにしたので、利便性に優れた保険契約の見積書・申込書綴りとなった。

また見積書・申込書綴り綴りの、代理店用手控え用紙のページ内には、契約確認のポイント、推薦プランのポイント、対比契約内容と推薦プランとの相違点のポイントを表示するようにしたため、代理店から契約申込者への説明に漏れがなくなり、かつ正確な説明が行えるようになるという効果がある。

ついで、本考案に係る見積書・申込書綴りでは、前記内容表示欄に表示されるお見積書表示欄と、推薦プランが、「お見積書」（代理店用）用紙、「お見積書」（契約申込者用）用紙、申込書用紙の各用紙上に、同一の形式で表示されているので、全体的に見易く、わかり易い特徴があり、スムーズな保険契約手続きを行えることとなる。

そのほかに、本考案にかかる見積書・申込書綴りでは、Ａ３用紙の半分の大きさであるＡ４サイズの用紙の裏面に申込書記入例が表示されるようになっているので、スペースをとることなく、申込書記入例を見易い状態に展開し、それを参照しながら申込書用紙（申込書）の記入が行えるようになった。

以下、図面を参照して本考案の保険契約の見積書・申込書綴りの実施の形態を説明する。
図１は、Ａ３用紙を綴じ込んで形成される本考案の見積書・申込書綴りの折りたたみ状態を示す正面図、図２は見積書・申込書綴り中の「お見積書」（代理店用）用紙の表面図、図３は同裏面図、図４は見積書・申込書綴り中の「お見積書」（契約申込者用）用紙の表面図、図５は同裏面図、図６は見積書・申込書綴り中の「申込書用紙」の表面図、図７は同裏面図、図８は見積書・申込書綴り中に「記入例用紙」を介挿した状態の正面図である。

本考案に係る保険契約の見積書・申込書綴り１１は、必要に応じて「お見積書」用紙（代理店用１５、契約申込者用１６等）、保険申込書に相当する申込書用紙５５、記入例用紙５６、その他の関連用紙を自由に取捨選択して束ねることで準備される。

まず、Ａ３用紙１０を使用して上記の各種用紙を形成し、そのＡ３用紙１０を複数枚横長になるように配置し、その左側端部を綴じ部１４に形成して、左綴じの保険契約の見積書・申込書綴り１１を準備する。ここで、Ａ３用紙１０の各葉の横方向中央に縦線状の中央縦折り線１２を形成し、この中央縦折り線１２に沿ってＡ３用紙１０を二つ折り状に折りたたむ。

また二つ折りされたＡ３用紙１０の各葉の左右（裏面も同じ）に、Ａ４サイズスペース１３を確保して個別のページを仕切り、その個別のページのＡ４サイズスペース１３に、自由な内容（見積書、契約書、ＰＲ文書、契約申込書等に相当するもの）を記載するための内容表示欄２０を独立的に設置する。ここで独立的にという意味は、Ａ４サイズスペース１３ごとにそれぞれ設置するということであり、各内容表示欄２０の記載内容が複数のＡ４サイズスペース１３に跨ることを禁止する意味ではない。

この内容表示欄２０のなかで重要なものは、申込に関する保険契約の見積もり内容を記載するお見積書表示欄２１である。このお見積書表示欄２１のなかには、申込をしようとする保険契約において、表示された契約条件の横位置に契約条件表示欄２２が設けられる。契約条件の一例としては、自動車保険の例からは運転者条件（運転者年齢条件の有無、子供追加特約の有無、運転者限定特約の有無など）がある。

本考案の保険契約の見積書・申込書綴り１１では、前記した契約条件表示欄２２に条件有無記号３０（○、×、◎等の一目で理解できる記号で構成される）を付するようにしているので、契約条件に相当する欄に条件有無記号３０が付されているか否かを見るだけで、契約条件についての詳細な内容を文字で表示しなくても瞬時に内容把握が可能となるように工夫している。

つぎに推薦プラン４０と対比契約内容４１について説明する。
推薦プラン４０は、新規契約時、契約更改時に比較すべき対比契約（例えば、従前に締結した契約、あるいは他社契約）とは異なるプラン、好ましくは補償条件を厚くする方向への新提案となるプランを契約申込者に提案する目的で掲載されるもので、補償条件を変えたものを複数種（図面の例では三種類）提案することが望ましい。この複数種の推薦プラン４０では、各プランごとの相違（差分補償）に相当するお見積書表示欄２１に差分指摘記号３１を付して、図表的に理解を深められるように工夫している。
図２及び図４に示すように、前記推薦プラン４０と並存する位置に、対比契約内容４１を対比可能な状態で並列表示することで、契約申込者のプラン選択の理解向上に貢献している。

また図３及び図４に示すように、代理店用手控え用紙１５のページ内に、代理店から契約申込者に契約に際して確認をしなければならない事項をまとめた契約確認のポイント５１と、見積書で推奨している推薦プラン４０の特徴をわかり易く伝える推薦プランのポイント５２と、並列表示している推薦プラン４０と対比契約内容４１との相違点をわかり易く説明した対比契約内容と推薦プランとの相違点のポイント５３とを表示しておくと、これらのポイントに注意を払いながら代理店側から契約申込者に対し、抜け落ちのないきめ細かな契約手続きが進行できることとなる。

ついで、本考案に係る見積書・申込書綴り１１では、前記内容表示欄２０に表示されるお見積書表示欄２１と、推薦プラン４０が、「お見積書」（代理店用）用紙１５、「お見積書」（契約申込者用）用紙１６、申込書用紙５５の各用紙上に、同じようなスタイルで、すなわち同一の形式で表示されているので、全体的に大変見易くなり、関係者の全員にとってわかり易いものとなる。
その結果、スムーズな保険契約手続きを行えるメリットがある。

ついで、本考案では見積書・申込書綴り１１中の申込書用紙５５の前葉側に、Ａ４用紙からなる記入例用紙５６を介挿し、この記入例用紙５６の表裏面に申込書の記入例５７を表示（図８参照）するようにしたため、記入例用紙５６は他の用紙の半分の大きさであるため記入例用紙５６の表裏面を見ることが容易となり、その記入例５７を見易い状態で申込書用紙５５の隣に並べながら申込書用紙への記入が行えるので大変使い易い結果となる。

この記入例用紙５６の表面に表示する記入例５７は、申込書用紙５５の右欄側の記入のための記入例であり、記入例用紙５６の裏面に表示する記入例５７は、申込書用紙５５の左欄側の記入のための記入例としておくと、記入例用紙５６が邪魔になることなく申込書用紙５５の記入作業が行えることとなる。
なお図面の表示では、実際の見積書・申込書綴りで使用する場合と異なる説明用のサンプルを表示した（その結果一部において契約条件等が代理店用と契約申込者用とで一致しない部分も存在する）が、実際の使用に際しては、代理店用と契約申込者用の見積書や申込書用紙の記載内容はすべて一致することは当然のことである。

本考案に係る保険契約の見積書・申込書綴りは、損害保険・生面保険等の保険を扱う保険会社、代理店、保険契約者の間で利用可能である。

Ａ３用紙を綴じ込んで形成される本考案の見積書・申込書綴りの折りたたみ状態を示す正面図である。 見積書・申込書綴り中の「お見積書」（代理店用）用紙の表面図である。 同裏面図である。 見積書・申込書綴り中の「お見積書」（契約申込者用）用紙の表面図である。 同裏面図である。 見積書・申込書綴り中の「申込書用紙」の表面図である。 同裏面図である。 見積書・申込書綴り中に「記入例用紙」を介挿した状態の正面図である。

符号の説明

１０ Ａ３用紙
１１ 見積書・申込書綴り
１２ 中央縦折り線
１３ Ａ４サイズスペース
１４ 綴じ部
１５ 「お見積書」（代理店用）用紙
１６ 「お見積書」（契約申込者用）用紙
２０ 内容表示欄
２１ お見積書表示欄
２２ 契約条件表示欄
３０ 条件有無記号
３１ 差分指摘記号
４０ 推薦プラン
４１ 対比契約内容
５１ 契約確認のポイント
５２ 推薦プランのポイント
５３ 対比契約内容と推薦プラントの相違点のポイント
５５ 申込書用紙
５６ 記入例用紙
５７ 記入例

Claims (6)

1. Ａ３用紙を複数枚横長に配置して左綴じとした保険契約の見積書・申込書綴りであって、前記Ａ３用紙の各葉の横方向中央に中央縦折り線を形成し、この中央縦折り線で区分けされるＡ３用紙の各葉の左右をＡ４サイズスペースごとの別ページに仕切り、この各ページごとに内容表示欄を独立させ、この内容表示欄の一部にお見積書表示欄を設け、このお見積書表示欄には、契約の契約条件を表示する契約条件表示欄が設けられていることを特徴とする保険契約の見積書・申込書綴り。
2. 前記契約条件表示欄に、条件有無記号が付されている請求項１記載の保険契約の見積書・申込書綴り。
3. 前記内容表示欄に、推薦プランと対比契約内容とを並存させる状態で並列表示し、その推薦プランが三種類のコースで構成され、各推薦プランと対比契約内容との差分補償に相当する契約条件表示欄に差分指摘記号が付されている請求項１又は２記載の保険契約の見積書・申込書綴り。
4. 見積書・申込書綴り中の代理店用手控え用紙のページ内に、契約確認のポイント、推薦プランのポイント、対比契約内容と推薦プランとの相違点のポイントを表示してなる請求項１乃至３のいずれかに記載の保険契約の見積書・申込書綴り。
5. 前記内容表示欄に表示されるお見積書表示欄と、推薦プランが、「お見積書」（代理店用）用紙、「お見積書」（契約申込者用）用紙、申込書用紙の各用紙上に、同一の形式で表示されている請求項１乃至４のいずれかに記載の保険契約の見積書・申込書綴り。
6. 見積書・申込書綴り中の申込書用紙の前葉側に、Ａ４用紙からなる記入例用紙を介挿し、この記入例用紙の表裏面に申込書記入例を表示してなる請求項１乃至５のいずれかに記載の保険契約の見積書・申込書綴り。