JP3116248B2 - 鉄塔脚材の緩衝処理装置 - Google Patents

鉄塔脚材の緩衝処理装置

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JP3116248B2
JP3116248B2 JP04077849A JP7784992A JP3116248B2 JP 3116248 B2 JP3116248 B2 JP 3116248B2 JP 04077849 A JP04077849 A JP 04077849A JP 7784992 A JP7784992 A JP 7784992A JP 3116248 B2 JP3116248 B2 JP 3116248B2
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正博 大塚
正樹 佐藤
明男 越谷
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Tokyo Electric Power Co Inc
Yokohama Rubber Co Ltd
Kanae Corp
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、送電線用の鉄塔脚材
の緩衝処理装置に係わり、更に詳しくは鉄塔脚材に設け
た継手部材の周囲の緩衝性能を向上させると共に、コン
クリートの破壊等を防止した鉄塔脚材の緩衝処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、1000kv以上の高電圧を送電
する送電線用の鉄塔は、従来の鉄塔に比べて高さも高く
大規模な鉄塔となっているが、このような鉄塔を支持す
る脚材の単体重量は、鉄塔製作,運搬,荷役設備規模等
から制限があり、脚材の単体を大きいものに作るのが難
しいと言う現状から基礎柱体内に脚材の継手部を設けて
いる。
【0003】ところで、鉄塔脚材と基礎との定着は、鉄
塔上部からの荷重を基礎に確実に伝えるため基礎体内で
脚材を定着させており、定着個所は、深礎基礎の場合に
は躯体内、くい基礎の場合は床板内で定着させている
が、定着個所以外に継手があると、以下のような問題が
あった。 (a).鉄塔上部からの荷重を鉄塔脚材と基礎との定着
個所までスムースに伝達させることが出来ない。 (b).柱体コンクリート等、定着による応力伝達を考
慮していない個所については、コンクリートに支圧力が
加わることによるクラックが発生し、柱体の機能が阻害
される懸念がある。 (c).深礎基礎の場合、継手が最上端支圧板より上部
にある場合には、定着の耐力が低下する。
【0004】この発明は、かかる従来の課題に着目して
案出されたもので、柱体コンクリート等の脚材継手部材
の外周辺を圧縮強度の小さいシート状の緩衝材で覆うこ
とにより、コンクリートを破壊することなく定着個所に
荷重を確実に伝達することが出来る鉄塔脚材の緩衝処理
装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、脚材継手部材の外周辺に、粘着性を有する
ゴムシートで構成した緩衝材を貼付けて構成し、前記緩
衝材は、粘着性を有するゴムシートの一側面に離型紙を
施し、他側面に不織布を施して構成したことを要旨とす
るものである。また、前記ゴムシートは、50%の圧縮
で、10Kgf/cm 2 以下の圧縮強度を備えた粘着性を有す
る未加硫ブチルゴム系の材料で構成するものである。
【0006】
【発明の作用】この発明は上記のように構成され、脚材
継手部材の外周辺を圧縮強度の小さい不織布に粘着性を
有するゴムシートを積層させた緩衝材で覆うことによ
り、コンクリートを破壊させることなく定着個所に荷重
を伝達することが出来、また緩衝材はシート状に構成さ
れているので、緩衝材の厚さを均一に保つことが出来、
緩衝性能の信頼性が高くなり、また不織布に粘着性を有
するゴムシートを積層させた構成となっているので、施
工時に手に付くようなこともなく、また継手部材の外周
辺に沿って追従性が良く作業能率も向上するものであ
る。
【0007】なお、脚材継手の緩衝処理材の要求性能と
しては、直接性能と、作業性等の間接性能に分けること
が出来、緩衝処理材による処理を鉄塔脚材組立て完了
後、コンクリート打設前に行うことを前提としている。
前記材料としての直接要求性能は、支圧力を伝達させな
いことであり、そのため緩衝処理材は、流体挙動をする
か、低弾性体で高伸張高圧縮挙動する材料であることが
望まれる。また、鉄塔材やコンクリートに対して悪影響
を及ぼさない性能と、材料自体の耐久性も要求される。
【0008】また、現場作業としての間接要求性能は、
鉄塔脚材組立て完了後コンクリート打設前に現場で処理
を行うため、作業時の取扱いも容易で、安価であること
が要求される。この発明にかかるシート状の緩衝材は、
上記のような直接性能と、作業性等の間接性能を十分満
足したものと言うことが出来る。
【0009】
【発明の実施例】以下、添付図面に基づき、この発明の
実施例を説明する。図1は、基礎内の鉄塔脚材の説明図
を示し、1は鉄塔脚材2を埋設した地面、3は鉄塔脚材
2を構成する脚柱、4は脚柱3を接続する継手部材を示
し、この継手部材4を有する鉄塔脚材2の外周部は、コ
ンクリート5が打設されている。
【0010】前記継手部材4は、フランジ部4aを複数
本のボルト・ナット6により締付け固定され、継手部材
4の外周辺は、図2に示すようにシート状の緩衝材7に
より被覆されている。この緩衝材7の構成としては、例
えば図3に示すように、粘着性を有する未加硫ブチルゴ
ム系の材料によりゴムシート8を形成する。このゴムシ
ート8の形状としては、厚さ10mm〜15mmで、長さ6
00mm,幅350mmに形成し、50%の圧縮で、10Kg
f/cm2以下の圧縮強度を有するものである。なお、ゴム
シート8の形状としては、継手部材4のフランジ部4a
の大きさや形状に応じて任意の大きさに形成して使用す
るものである。
【0011】また、緩衝材7の現場作業としての間接性
能を要求するために、ゴムシート8の表裏面に離型紙9
を施して構成するか、またはゴムシート8の一側面に離
型紙9を施し、他側面に不織布10を施して構成するこ
とも可能である。このように構成することによって、継
手部材4の外周辺への貼付け時の施工性、即ち、追従
性,手への付着性を改良することが出来る。
【0012】次に、継手部材4の外周辺へ緩衝材7を施
工する方法について説明すると、鉄塔を基礎から組み上
げてきて、緩衝材7の必要な継手部、即ち、図1の最上
端支圧板11上のA部,B部,C部,D部になった時、
フランジ部4aに設けた複数本のボルト・ナット6によ
り充分に締付け、そしてフランジ部4aの外周表面に、
シート状の緩衝材7を複数枚貼付けて施工する。
【0013】緩衝材7の施工は、離型紙9を剥がしなが
らその面を当接させ、不織布10の面を押しつけながら
貼付け、この際、順次緩衝材7に隙間を設けることなく
貼付け、多少重なった状態になっても良い。その後、生
のコンクリート5を脚柱3、特に緩衝材7を貼付けてあ
るフランジ部4aに直接当てないように注入し、施工を
完了させるものである。以上のような操作を必要な継手
部に繰返し行うことで、効率良く作業を行うことが出来
るものである。
【0014】
【発明の効果】この発明は、上記のように脚材継手部材
の外周辺に、粘着性を有するゴムシートで構成した緩衝
材を貼付けて構成し、前記緩衝材は、粘着性を有するゴ
ムシートの一側面に離型紙を施し、他側面に不織布を施
して構成したので、以下のような優れた効果を奏するも
のである。 (a).コンクリートを破壊することなく定着個所に荷重を
確実に伝達することが出来る。 (b).柱体コンクリート等の脚材継手部材の外周辺を圧縮
強度の小さいシート状の緩衝材で覆うことにより、緩衝
材の厚さを均一に保つことが出来、緩衝性能の信頼性が
高くなる。 (c).不織布に粘着性を有するゴムシートを積層させた構
成となっているので、施工時に緩衝材が手に付くような
こともなく、また継手部材の外周辺に沿って追従性が良
く作業能率を向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施した基礎内の鉄塔脚材の説明図
である。
【図2】継手部材に緩衝材を貼付けた状態を示す断面図
である。
【図3】緩衝材の断面図である。
【符号の説明】
2 鉄塔脚材 3 脚柱 4 継手部材 5 コンクリート 7 緩衝材 8 ゴムシート 9 離型紙 10 不織布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 豊 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム 株式会社 平塚製造所内 (72)発明者 大塚 正博 東京都豊島区東池袋1丁目25番8号 東 京電力株式会社 送変電建設所内 (72)発明者 佐藤 正樹 東京都豊島区東池袋1丁目25番8号 東 京電力株式会社 送変電建設所内 (72)発明者 越谷 明男 東京都港区浜松町2−10−2 カナエ産 業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−74477(JP,A) 特開 平1−234693(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 12/08 E02D 27/42

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎内の鉄塔脚材に継手部材を設けて成
    る鉄塔脚材の緩衝処理装置において、前記脚材継手部材
    の外周辺に、粘着性を有するゴムシートで構成した緩衝
    材を貼付けて構成し、前記緩衝材は、粘着性を有するゴ
    ムシートの一側面に離型紙を施し、他側面に不織布を施
    して構成して成る鉄塔脚材の緩衝処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ゴムシートは、50%の圧縮で、1
    0Kgf/cm 2 以下の圧縮強度を備えた粘着性を有する未加
    硫ブチルゴム系の材料で構成した請求項1に記載の鉄塔
    脚材の緩衝処理装置。
JP04077849A 1992-03-31 1992-03-31 鉄塔脚材の緩衝処理装置 Expired - Fee Related JP3116248B2 (ja)

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