JP3108631U - リード線の接続構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来の電気機器や電子機器内部におけるリード線の接続端子への接続が確実であるとともに使用中にリード線に離脱方向の引っ張り力が作用したとしても接続個所が離脱する心配のないリード線の接続構造を提供する。
【解決手段】基板1の接続端子21,22の接続位置211,221よりも内方に且つ前記接続端子21,22のほぼ中間位置に形成した透孔4に接続端子21,22が設置されていない面から先部を差し込むとともに差し込んだリード線3を基板1の接続端子21,22が設置されている面で分岐させて接続端子方向に折り返して先端に露出させた導線31,32を前記各接続端子21,22にそれぞれ接続させた構成とした。
【選択図】図1
【解決手段】基板1の接続端子21,22の接続位置211,221よりも内方に且つ前記接続端子21,22のほぼ中間位置に形成した透孔4に接続端子21,22が設置されていない面から先部を差し込むとともに差し込んだリード線3を基板1の接続端子21,22が設置されている面で分岐させて接続端子方向に折り返して先端に露出させた導線31,32を前記各接続端子21,22にそれぞれ接続させた構成とした。
【選択図】図1
Description
本考案は、例えば電気機器や電子機器において内部に配置される機器を備えた基板に電気を導入するために使用されるリード線の接続構造に関するものである。
従来、一般に電気機器や電子機器ではコンセントやバッテリなどの電源から電気が供給されており、更に、機器内では図4に示すように導入された電気を電子部品或いは電気部品が具備された基板1に配置した接続端子2a,2bにリード線3a,3bを用いてハンダ4付けなどで接続している。
ところで、電気機器や電子機器が比較的堅いケースに包まれているものにあっては前記基板1のリード線3a,3b接続箇所にハンダ4aなどの機械的な結合強度以上の外力が加わることがないのであまり心配ないが、例えば夜間の工事現場などにおける事故防止などのために着用される発光ベストのように発光ダイオードを具備した複数の基板を柔軟な帯体に順次並設したような機器では、基板間を接続するリード線が柔軟な基材に沿って配置されることになり、使用中にリード線に引っ張り力が働くことになるが、この引っ張り力がリード線の接続方向と対向する方向に作用するので接続端子への接続が離脱し易く断線してしまう心配がある。
本考案が解決しようとする課題は、従来の電気機器や電子機器内部におけるリード線の接続端子への接続が確実で、使用中にリード線に離脱方向の引っ張り力が作用したとしてもリード線の接続部が離脱構造では、リード線に引っ張り力が加わったときに接続個所が離脱する心配のないリード線の接続構造を提供するものである。
前記課題を解決するため、第1の考案であるリード線の接続構造は、互いに所定間隔で基板に対向して配置した一対の接続端子に、前記基板の外方から差し向けた少なくとも2本の導線が一体的に被覆されたリード線の先部を被覆した状態でそれぞれ分岐させるとともにそれらの先端を剥いで露出させた導線をそれぞれ接続したリード線の接続構造であって、前記基板の接続端子の接続位置よりも内方に且つ前記接続端子のほぼ中間位置に形成した透孔に接続端子が設置されていない面から先部を差し込むとともに差し込んだリード線を基板の接続端子が設置されている面で分岐させて接続端子方向に折り返して先端に露出させた導線を前記各接続端子にそれぞれ接続させた構成とした。
また、第2の考案は、互いに所定間隔で前記基板の両側部に沿って対向配置した一対の接続端子に、前記基板の外方から差し向けた少なくとも2本の導線が一体的に被覆されたリード線の先部を被覆した状態でそれぞれ分岐させるとともにそれらの先端を剥いで露出させた導線をそれぞれ接続したリード線の接続構造であって、前記基板の接続端子の接続位置よりも内方に且つ前記接続端子のほぼ中間位置に並設させた一対の透孔に基板の接続端子が設置されていない面側から分岐させたリード線の分岐部を差し込むとともに差し込んだ分岐部を基板の接続端子が設置されている面側で接続端子方向にそれぞれ折り返して先端に露出させた導線を前記各接続端子にそれぞれ接続させた構成、更には前記一対の透孔に差し込んだリード線を基板の接続端子が設置されている面側で接続端子方向に折り返して且つ交差させて異なる側の前記各接続端子に先端に露出させた導線をそれぞれ接続させ、或いは前記一対の透孔に差し込んだリード線を基板の接続端子が設置されている面側で接続端子方向に折り返して且つ互いにタスキ掛を形成させて前記各接続端子に先端に露出させた導線をそれぞれ接続させた構成とした。
更に第3の考案は、互いに所定間隔で前記基板の両側部に沿って対向配置した一対の接続端子に、前記基板の外方から差し向けた少なくとも2本の導線が一体的に被覆されたリード線の先部を被覆した状態でそれぞれ分岐させるとともにそれらの先端を剥いで露出させた導線をそれぞれ接続したリード線の接続構造であって、前記基板の接続端子の接続位置の内方および外方に且つ前記接続端子のほぼ中間位置に形成した一対の透孔に接続端子が設置されている面から外方の透孔に先部を接続端子が設置されていない面に差し込むとともに内方の透孔に順に差し込んでそのリード線を接続端子方向に折り返して先端に露出させた導線を前記各接続端子にそれぞれ接続させた構成とした。
本考案によれば、使用中に加わるリード線への引っ張り力が、リード線の接続方向と同じ方向に作用するので断線する心配がない。
基板に透孔を形成するだけで特別な部品なども必要とせず、接続作業も容易である。
基板に透孔を形成するだけで特別な部品なども必要とせず、接続作業も容易である。
次に、本考案を実施するための最良の形態について説明する。
図1は第1の考案の好ましい実施の形態を示すものであり、例えば発光ダイオード及びその起動回路などの電子機器を備えた(図示せず)基板1に互いに所定間隔で前記電子機器に接続して電源を供給するための接続端子21,22が対向して配置されており、基板1に設置された接続端子21,22の接続位置211,221よりも内方に且つ接続端子21,22のほぼ中間位置に透孔4が形成されている。
そして、基板1の外方から差し向けた2本の導線31,32を一体的に被覆したリード線3の先部を被覆した状態で基板1に形成されている透孔4に接続端子21,22が設置されていない面(以下「裏面11という」)から表面12画へ差し込むとともに差し込んだリード線3を基板1の接続端子21,22が設置されている面(以下「表面12という」)の近傍で分岐させて各分岐部311,321を接続端子21,22方向に折り返して先端に露出させた導線31,32を各接続端子21,22の接続位置211,221にハンダ5で接続するものである。
本実施の形態では、導線31,32の各接続端子21,22の接続位置211,221に対する接続方向とリード線3の基板1に対する引き込み方向(差し込み方向)とが対向した方向になっており、リード線3に引き込み方向と反対方向の引っ張り力が作用したとしてもそれらの引っ張り力は、基板1の裏面11における透孔4の外側方向の端縁411または基板1の表面12における透孔4の内側方向の端縁412において規制されることになり、各接続端子21,22の接続位置211,221に接続されている導線31,32に及ぶことがなく、接続が解除(断線)する心配がない。
また、本実施の形態は、基板1付いての加工も所定位置に1つの透孔4を形成するだけできわめて簡単であり、また、接続操作もリード線3を透孔4に基板1の裏面11側から表面12へと差し込むだけでありきわめて簡易である。
図2(a)は第2考案の好ましい実施の形態を示すものであり、全体の構成は前記図1に示した第1考案の実施の形態とほぼ同様な接続構造であるが、前記図1に示した第1考案の実施の形態基板1に1つの透孔4を形成したのに対して、基板1の各接続端子21,22の接続位置211,221よりも内方に且つ接続端子21,22のほぼ中間位置に並設させた一対の透孔41,42が形成されている点が異なる。
そして、本実施の形態では、基板1の外方から差し向けた2本の導線31,32を一体的に被覆したリード線3の先部を被覆した状態で基板1の裏面11における透孔41,42の近傍で予めリード線3を分岐させ、各分岐部311,321を透孔41,42にそれぞれ表面12へと差し込むとともに差し込んだ各分岐部311,321を表面12において接続端子21,22方向に折り返して先端に露出させた導線31,32を各接続端子21,22の接続位置211,221にハンダ4で接続するものである。
このような構成を有する本実施の形態は、前記図1に示した実施の形態と同様にリード線3の各分岐部311,321が、それぞれ透孔41,42において前記第1の実施の形態の場合と同様に接続方向と差し込み方向が異なるので引っ張り力に対して対向するので導線31,32の接続部分が外れて断線する心配はなく、特に本実施の形態では、リード線3に加わる引っ張り力を分岐させた分岐部311,321において規制することになり引っ張り力が分散されるので更に大きな規制力を発揮させることができる。
図2(b)は第2考案の異なる実施の形態を示すものであり、基本的な構成は前記図2(a)に示した実施の形態とほぼ同様であるが、透孔41,42から引き出して基体1の表面12に差し出した分岐部311,321を各接続端子21,22の接続位置211,221に折り返して且つ分岐部311,321を交差させて異なる側の各接続端子22,21に先端を露出させた導線31,32を接続させた点が異なる。
本実施の形態では、接続方向と差し込み方向が異なることとでリード線3に加わる引っ張り力を分岐させた分岐部311,321において規制するだけでなく、分岐部311,321における接続方向が引っ張り方向と角度を有して対向するので更に引っ張り力に対抗することができる。
更に、図2(c)は第2考案の更に異なる実施の形態を示すものであり、透孔41,42から引き出して基体1の表面12に差し出した分岐部311,321を各接続端子21,22の接続位置211,221に折り返して且つタスキ掛けを介して各接続端子に先端に露出させた導線を交差させてそれぞれ接続させた点が異なる
本実施の形態は、分岐部311,321をタスキ掛け状態としたので、更に引っ張り力に対抗することができる。
図3は第3の考案における好ましい実施の形態を示すものであり、基板1の外方から差し向けたリード線3の先部を被覆した状態で基板1に形成した透孔4に裏面11から表面12側へ差し込むとともに差し込んだリード線3を基板1の表面12の近傍で分岐させて各分岐部311,321を接続端子21,22方向に折り返して先端に露出させた導線31,32を各接続端子21,22の接続位置211,221にハンダ4で接続する点については、前記図1に示した第1の考案の実施の形態とほぼ同様であるが、リード線3の先部を基板1に形成した透孔4に差し込む前に、前記透孔4の内側方向に形成したもう1つの透孔43に基板1の表面12から一旦、差し込んでから透孔4に基板1の裏面11側から差し込むものである。
従って、本実施の形態では、板1の裏面11における透孔4の外側方向の端縁411または基板1の表面12における透孔4の内側方向の端縁412と外側方向の端縁411だけでなく、透孔43の外側方向の端縁432および内側方向の端縁431においても規制されるので確実に引っ張り力を阻止して断線を防ぐことができるものである。
1 基体、 3 リード線、 4 透孔、 21,22 接続端子、 31,32 導線、 41,42,43 透孔、 211,221 接続位置
Claims (5)
- 互いに所定間隔で基板に対向して配置した一対の接続端子に、前記基板の外方から差し向けた少なくとも2本の導線が一体的に被覆されたリード線の先部を被覆した状態でそれぞれ分岐させるとともにそれらの先端を剥いで露出させた導線をそれぞれ接続したリード線の接続構造であって、前記基板の接続端子の接続位置よりも内方に且つ前記接続端子のほぼ中間位置に形成した透孔に接続端子が設置されていない面から先部を差し込むとともに差し込んだリード線を基板の接続端子が設置されている面で分岐させて接続端子方向に折り返して先端に露出させた導線を前記各接続端子にそれぞれ接続させたことを特徴とするリード線の接続構造。
- 互いに所定間隔で前記基板の両側部に沿って対向配置した一対の接続端子に、前記基板の外方から差し向けた少なくとも2本の導線が一体的に被覆されたリード線の先部を被覆した状態でそれぞれ分岐させるとともにそれらの先端を剥いで露出させた導線をそれぞれ接続したリード線の接続構造であって、前記基板の接続端子の接続位置よりも内方に且つ前記接続端子のほぼ中間位置に並設させた一対の透孔に基板の接続端子が設置されていない面側から分岐させたリード線の分岐部を差し込むとともに差し込んだ分岐部を基板の接続端子が設置されている面側で接続端子方向にそれぞれ折り返して先端に露出させた導線を前記各接続端子にそれぞれ接続させたことを特徴とするリード線の接続構造。
- 前記一対の透孔に差し込んだリード線を基板の接続端子が設置されている面側で接続端子方向に折り返して且つ交差させて異なる側の前記各接続端子に先端に露出させた導線をそれぞれ接続させたことを特徴とする請求項2記載のリード線の接続構造。
- 前記一対の透孔に差し込んだリード線を基板の接続端子が設置されている面側で接続端子方向に折り返して且つ互いにタスキ掛を形成させて前記各接続端子に先端に露出させた導線をそれぞれ接続させたことを特徴とする請求項2記載のリード線の接続構造。
- 互いに所定間隔で前記基板の両側部に沿って対向配置した一対の接続端子に、前記基板の外方から差し向けた少なくとも2本の導線が一体的に被覆されたリード線の先部を被覆した状態でそれぞれ分岐させるとともにそれらの先端を剥いで露出させた導線をそれぞれ接続したリード線の接続構造であって、前記基板の接続端子の接続位置の内方および外方に且つ前記接続端子のほぼ中間位置に形成した一対の透孔に接続端子が設置されている面から外方の透孔に先部を接続端子が設置されていない面に差し込むとともに内方の透孔に順に差し込んでそのリード線を接続端子方向に折り返して先端に露出させた導線を前記各接続端子にそれぞれ接続させたことを特徴とするリード線の接続構造。
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