JP3100985U - 吸水花器 - Google Patents

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Abstract

【課題】切花5の吸水性に優れた吸水花器1を提供する。
【解決手段】水槽2と、水槽上蓋3と、前記上蓋3下の水槽2の水11中に没する部分と前記上蓋3上の大気に突出する部分からなり、かつ上蓋3を貫通している複数本の差し管4とからなる。
【選択図】図1






















Description

本考案は、吸水花器に関するものである。
近年切花の消費は増えている。例えば、図3、4は従来の花器51に切花52が挿入されている図である。図3、4は、1本の切花52が挿入されているが、1本に限らず、複数本であっても良いのは当然である。なお、図4は、所謂「つるくび」と称される上部が細くなった花器51である。いずれも、花器51の底の部分に溜まっている水分を切花が
自己の生命力により吸い上げている。花器51の上部の開口端近傍が細くなっていることにより、前記溜まった水分の蒸発、並びに切花、花器の倒れの各防止等の役目を担っている。
すなわち、いきいきと長く切花を消費するために、植物生理に基づいた養分を含む水等の入った花器を用いたりして切花の無駄を省く工夫がされている。
従来、パルプ繊維を粒状に乾燥固体化した軟質多孔性の保存性媒体からの毛細管現象により、切花の生理作用による飛散によって消失する水分を補う装置等が報告されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、毛細管現象を使って染み込む物の中へ切花を差込み、水分補給は別の器から補給している構成のものもある(例えば、特許文献2参照。)。
なお、切花を風雨や直射日光に晒される屋外に生ける場合には、屋内より厳しい条件に晒されるのは当然である。
特開平8−191629号公報(第7頁、第4図) 特開平8−308404号公報(第4頁、第1図)
しかしながら、従来の特許文献等に記載の花器には、染み込む物、たとえばパルプ繊維等の保存性媒体を使ったり、あるいは、花器自体の構造が図3、4とは違うような複雑なものであったりする欠点があった。さらに、そのような花器を使用しても、いきいきと十分に長期間切花を消費することができず、予想外の短期間に切花の交換が必要であった。
そこで、本考案は、上記問題点に鑑み、保存性媒体等を使用することなく、いきいきと十分に長期間切花を消費することができる切花の吸水性に優れた、水の毛細管現象を利用した構造の花器を提供するようにしたものである。
この技術的課題を解決するための本考案の技術的手段は、水槽と、水槽上蓋と、上蓋下の水槽の水中に没する部分と上蓋上の大気に突出する部分からなり、かつ上蓋を貫通している複数本の差し管とから構成されている点にある。
本考案にかかる花器は、「考案を実施するための最良の形態」中で説明する図5のように、毛管現象を利用した切花の吸水に優れた花器である。
また、本考案の技術的手段は、1本以上を束た切花の集合茎の径が前記差し管の内径より小さいことを特徴とする。切花の集合茎の径が前記差し管の内径より小さいことは、束ねた切花が、切花個々の茎を支えとして、差し管の内径内に広がっていることになる。
水槽の水中に没している差し管の径方向であって、水槽の水が差し管の管内と管外とを往復するような連通孔を有することが好ましい。
さらに、水槽に水槽外から水を供給する手段を有することを特徴とする。
本考案によれば、十分に長期間切花を消費することができる、切花の吸水性に優れた花器を提供することが可能となる。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本考案の吸水花器1の実施の一形態を示す斜視図(スケッチ)である。角型の水槽2に、その水槽2の上端を覆うように、上蓋3が設けられている。水槽2には、所定の水面6まで、水11が入っている。上蓋3を上下垂直に貫通するように、5本の(切花5)差し管4が水槽の長径に平行に設けられている。
上記上蓋3は、水槽2から脱着自在である。また、5本の差し管4の中央のものには、切花5が差し込まれている状況をスケッチしているが、他の4本に関しては、切花5が差し込まれている状況のスケッチは省略している。
この差し管4は、水槽中の水に没する部分と、水槽の水11の水面6から突き出ている部分があって、その突き出ている部分は、上蓋3を貫通し、上蓋3の上に出て、上蓋3上の大気中に突出している。差し管4の下端8は、水槽2の底に接することなく、水11が差し管4中を上昇できる間隔を前記底との間に有している。差し管4は、上蓋3に抜き差し自在に貫通しており、水槽2の底との間の間隔を設定できる。また、その間隔を保つように、差し管4と上蓋3とを接着テープ等において固定することができる。
なお、図2には、図1の差し管4のみを単独で取出して、示したものである。すなわち、この差し管4の上端7、下端8は、開放されている。従って、この差し管4が上記のように水槽中の水に没する部分があると、その没した部分の管内にも、当然のこととして水が浸入する。
そして、中央の差し管4のように、切花5の集合茎12の径(図1の正面からは、5本の切花茎が見られる。なお、切花5長さを個々に違えて切花5の美観を出すことができる。)は、差し管4の内径に広がっており(それが通常の姿であるが、)、前記管4内の水分が、大気中に突き出た差し管4の上端7近傍まで、水が揚がっている。
この水槽2は、縦50mm、横150mm、高さ60mm、差し管4内径15mm、長さ90mmのもので、水槽2中には、水面6高さ35mmまで水が満たされている。そして、差し管4の30mmが水11に没している。水槽2、上蓋3、並びに差し管4は、いずれも厚さ1.5mmのステンレスで作成されている。(従って、外から見えない部分は、図1の説明の必要から点線で示している。)
また、上記水槽2、差し管4等の大きさ等は、上記に限定されるものではなく、使用条件等により可変である。すなわち、本考案の吸水花器1は、図1の実施形態のような角型の水槽2の限ることなく、美観を施した形状であって、例えば丸型等にすることも自由である。
ところで、図5は、水11中に差し管4を立てた時、その管内における水面6Aが管外の水面6よりも挙がる毛管(毛細管)現象を説明したものである。
ここで、差し管4の内外の水面の高さの差をh、差し管4の半径をr、水11の密度をρ、水11の表面張力をγ、水11と差し管4内壁との接触角θ、重力加速度g、差し管4の内面積S、差し管4中の水面A該当位置での上向き圧力p、大気圧P、水11の表面張力による差し管4内の水11を吊り上げる力F、差し管4内の水11の重さWとすると、以下の1)、2)の式が成立する。
差し管4内の水11を押し上げる力:pS+F・・・・・・・・・1)
差し管4内の水11を押し下げる力:PS+W=PS+ρgSh・・・・・・・・・2)
ここで、1)=2)、p=Pとしてhを求めると、差し管4の内外の水面6、6Aの高さの差hは、Fに比例しrに反比例することとなる。
ところが、本考案の実施形態においては、2)式中のSは、切花5の集合茎12の径が差し管4の内径に広がっているため、極めて小さい値であることから、1)式中のFとの関係から、hが大きい値となる。hが大きい値となることは、本考案の花器において、毛管現象による吸水が優れていることと対応している。
従来例の図5、6と、本考案の図2とを比較しても判るように、従来例では、水の毛管現象を利用するところが少なく、単に水に切花5の茎先端を浸漬しているに過ぎない。
本考案においては、1本以上を束ねた切花5の集合茎12の隙間に沿って、水槽2中の水11が上昇してくるのであるが、その上昇は切花5の各茎中にも水槽2の水11の上昇力を与えている。
なお、上記計算式を待つまでもなく、本実施形態において、大気中に突き出た差し管4の上端7近傍まで、水が挙がってきており、本考案の花器1は極めて吸水が良い。
それは、墓に置いた同様の集合茎12径を持つ従来の切花5と比較して、本実施形態では、10日以上も長期間いきいきと切花5を消費することができた。なお、水11には、切花5の消費を長期間とする市販栄養補助剤を混入したりすることも自由である。さらに、切花5の茎を水11中深く浸漬するのを嫌うような根腐れを生じ易いものには、水面6の位置を下げるなりの配慮も役立つ。
図3は、水槽2の水11中に没している差し管4の管内と管外を直径方向に結ぶ孔であって、水槽2の水11が往来する連通孔9を有する差し管4の部分拡大図(模式図)である。水槽2の水11が管内と管外を連通孔9を通じて往来することにより、束ねた切花5の集合茎12の隙間に水11が浸入し易くなる。それが前記毛管現象を助けることになり、長期間いきいきと切花5を消費することができる。
図4は、図2の本考案の花器1の上蓋3の右端(のみ)を上部に矢印のように開閉し、その部分から補水管10を用いて水槽2に水11を補給している図(模式図)である。このように上蓋3は水11の自然蒸発を防止するとともに、上蓋3の一部を開閉するようにして容易に水11を補給できる。もちろん、水槽3外からの水11の補給はどのような手段であっても構わないのであって、図4はその一つの手段を示している。なお、蚊等が開放された溜まり水に発生するのを水槽2上の上蓋3で防止しているのは言うまでもない。
屋外で切花を生ける場合の多くは墓地であり、墓地の花器は花崗岩であるため、水の入る容積が少なく、しかも追加補給できにくいので、早く枯れてしまう。本考案の花器は、ステンレスであり、墓地のどの位置に置いても適合可能である。もちろん、屋外にかぎらず、屋内、車内等各所に置くに相応しい。
しかも、切花にかぎることなく、草木類、時には、根のある例えば万年竹等の養育にも相応しい。
本考案の花器の斜視図である。 本考案の差し管である。 本考案の差し管の別の実施形態である。 水槽に水を補給している図(模式図)である。 従来の花器の例である。 従来の花器の別の例である。 毛管現象の説明図である。
符号の説明
1 吸水花器
2 水槽
3 上蓋
4 差し管
5 切花
6 水面
6A (差し管内)水面
9 連通孔
11 水
51 花器(従来例)







Claims (4)

  1. 水槽と、水槽上蓋と、前記上蓋下の水槽の水中に没する部分と前記上蓋上の大気に突出する部分からなり、かつ上蓋を貫通している複数本の差し管と、から構成されていることを特徴とする吸水花器。
  2. 1本以上を束ねた切花の集合茎の径が前記差し管の内径より小さいことを特徴とする請求項1記載の吸水花器。
  3. 水槽の水中に没している前記差し管の径方向であって、水槽の水が前記差し管の管内と管外とを往復するような連通孔を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の吸水花器。
  4. 前記水槽に水槽外から水を供給する手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸水花器。
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