JP3099060U

JP3099060U - 抗菌性テーブルシート

Info

Publication number: JP3099060U
Application number: JP2003003504U
Authority: JP
Inventors: 佐　藤　　公
Original assignee: 佐藤　公; 株式会社　イベント工学研究所
Priority date: 2003-06-16
Filing date: 2003-06-16
Publication date: 2004-03-25
Anticipated expiration: 2009-06-16

Abstract

【課題】レストラン、飲食店およびホテルなどでテーブルシートの経費負担を少なく抑えると共に、衛生的で細菌からの伝染を防止するテーブルシートを提供する。
【解決手段】テーブル上に、またはトレイ上に敷かれて用いられるシートからなり、このシートの表面または／および裏面に広告情報および必要情報が表示され、かつ、シートが抗菌加工されている。シートは、紙、樹脂または布製である。
【選択図】　　　　　図１

Description

【０００１】
【考案の属する技術分野】
この考案は、レストラン、飲食店、航空機の機内および列車の食堂などにおいてテーブル上に、またはトレイ上に敷かれて用いられるテーブルシートに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、レストランや飲食店などのテーブルには飲食する一人分のナイフ、フォーク、皿などを載せるためのランチョンマットが敷かれている。このランチョンマットは、前記ナイフなどを常に清潔な状態にて載置するために、使い捨てが容易な紙製のものが主流となっているが、グレードの高いホテルなどのレストランなどでは、洗濯が繰り返し可能で丈夫な布製のものや、撥水加工されてサッと拭けば汚れが容易に落ちるものなどが用いられている。
【０００３】
また、これらの紙製や布製のランチョンマットには、一般に種々のデザインが施され、例えばホテルやレストランなどの名称、サービス情報を印刷したり、織り込んだりしたものや、織柄自体が通常とは異なる特殊な生地を用いたりしたものがある。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】
このような従来のランチョンマットは、使用者一人につき一枚を使い捨てまたは交換する必要があるため、ホテルやレストラン、飲食店側にとっては使い捨てのものでは経費の無駄使いとなり、一方、再利用可能な布製などのランチョンマットでは、洗濯代など無用の経費が嵩み、その取扱い、収納が面倒になるほか、次第に品質が劣化し外観が悪くなり、この場合には新しいものと交換する必要があるという問題があった。
【０００５】
そこで、本出願人は、レストランや飲食店側にとって経費負担とならずに、常に新しく清潔な状態にてナイフ、皿、カップなどの載置に利用できるテーブルマットとして、テーブル上に敷かれて用いられるシートからなり、シートの表面または／および裏面に広告情報とともにサービスを提供するサービス情報が表示されているテーブルマットを提案した（特許文献１参照）。
【０００６】
【特許文献１】
実用新案登録第３０８７７１４号公報
【０００７】
【考案が解決しようとする課題】
前記テーブルマットは、広告情報を載せたスポンサーがそのテーブルマットの経費を負担することで、レストランや飲食店などのサービス提供者側の費用負担を軽減でき、一方、スポンサーは自社製品、自社サービスなどの広告による収益増加を期待することができるもので、好ましいものである。
しかしながら、ランチョンマットなどのテーブルマット（テーブルシート）は、ナイフ、フォーク、皿などを載せるし、ファーストフーズ店においてはトレイ上に敷いて使用され、ハンバーガーやフライドポテトのような食物も載せられるものである。然るにテーブルマット、テーブル、トレイなどが細菌などで汚染されていると、ここから伝染する事態が充分に発生する危険があるが、従来のテーブルマット（テーブルシート）ではこの点に関する対応が欠如しており改善すべき課題がある。
この考案は、このような点に鑑み前記課題を解決したテーブルシートの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
前記課題を解決するため、この考案の抗菌性テーブルシートは、テーブル上に、またはトレイ上に敷かれて用いられるシートからなり、このシートの表面または／および裏面に広告情報が表示され、かつシートが抗菌加工されていることを特徴とする。
これによりテーブルシートを使用するレストランや飲食店以外のスポンサーの広告情報を表示することで、スポンサーにテーブルシートの製作費などの費用の全部または一部を負担させることでレストランや飲食店は経費の節約になるし、一方、スポンサーは広告宣伝による収益向上を図ることができると共に、抗菌加工により細菌の付着、増殖を防止でき衛生的となるし、ここからの伝染も防止できる。
【０００９】
また、この考案の抗菌性テーブルシートは、テーブル上に、またはトレイ上に敷かれて用いられるシートからなり、このシートの表面または／および裏面に広告情報とともにサービスを提供するサービス情報が表示され、かつシートが抗菌加工されていることを特徴とする。
これにより前記効果の他にスポンサーはサービス情報も提供できると共に、レストラン、飲食店、ホテル等は自社のサービス内容を顧客に承知させたり宣伝することができる。
【００１０】
また、この考案の抗菌性テーブルシートは、前記広告情報が使用者以外のスポンサーの広告情報であることを特徴とする。
広告情報は使用者自身のものであってもかまわないが、使用者以外のスポンサーのものであると、テーブルシートの製作費などの費用をスポンサーに負担させることで経費の節約ができるし、場合によっては広告収入も見込める。
【００１１】
さらに、この考案の抗菌性テーブルシートは、シートが、紙、樹脂または布地であることを特徴とする。
これにより常に新しい広告表示によるテーブルシートの交換および使用が可能となる。
【００１２】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施の形態を図面について詳細に説明する
図１はこの考案の実施の形態を示すテーブルシートの正面図である。このテーブルシート１は、紙、布地、合成樹脂などのシート２からなり、抗菌加工が施されている。紙では柔らかさ、厚み、色彩、テーブルに対する摩擦の大きさなどについて、布地では織柄や色あいなどについて、また、合成樹脂シートなどでは手触り感や色彩などについてそれぞれ、工夫、趣向がこらされる。布地では、綿１００％のムラ糸抜糸生地が高級感が得られる。
【００１３】
このシート２の表面に、このテーブルシート１を使用するレストラン、飲食店、航空会社および鉄道会社等（以下、単にレストラン等という）以外のスポンサーの名称４および宣伝文５の広告情報３、必要情報６が表示されている。必要情報６としては適宜であるが、例えば、サービス情報や使用するレストラン等の名称を例示できる。例えば、シート２は、テーブルサイズおよびトレイサイズやメニュー内容にもよるが、例えば４３ｃｍ×３０ｃｍに形成され、広告情報３の他に片隅に例えば必要情報６としてのレストラン名を識別可能にするロゴマークが印刷や織込み、あるいは刺繍などによって表示されている。布地では刺繍によって前記必要情報６としてのロゴマークを立体表示でき、また、手染めによれば優しく落着いた色あいと味わいを使用者に与えることができる。また、このシートは抗菌加工されています、などの表示をしてもよい。
【００１４】
また、前記シート２にはサービスを提供するレストラン名が必要情報６として印刷、織込み、刺繍などによって表示され、レストランの宣伝効果を上げることができる。なお、図示しないがこのテーブルシート１の余白部のいずれかに、このレストランのサービス情報を表示することは任意であり、これらのレストラン名やサービス情報を紙や生地とは異なる色彩で表わしてもよい。
【００１５】
そして、この考案で重要なことは、シート２にはこのテーブルシート１の使用者（例えばレストラン）以外のスポンサーの広告情報３が表示されていること、およびシート２が抗菌加工されていることである。この広告情報３は、製品やサービスを提供する企業がその製品およびサービスなどを宣伝するものであり、ある程度顧客の目に触れ易いデザイン、色彩、模様とすることが望まれる。
また、抗菌加工としては、従来公知の手段を採用し得る。これによりテーブルシート１を衛生的にすることができるし、細菌の付着、増殖を防止したり、伝染を防止できる。
【００１６】
なお、前記実施の形態は、広告情報３および必要情報６をシート２の表面に表示したが、これは裏面に表示しても、表面および裏面の両方に表示してもよい。
【００１７】
かかる構成になるテーブルシート１では、レストラン等で食事するとき、そのテーブルシートに表示された広告情報３が比較的長い時間に亘って顧客の目に触れることとなり、その広告情報３を提供する企業等の商品やサービスの宣伝効果が能率的に達せられる。さらに、紙や生地にデザイン的な面白さを、例えば絵柄７などを付ければ、テーブルシート１を商品として販売または無料提供することもできる。
【００１８】
一方、これらのテーブルシート１はその広告情報３を提供する企業がスポンサーとなって、そのテーブルシート１の製作費用を負担することになるため、レストランなどではこれらのテーブルシート１の製作経費が全く掛からないか、僅か掛かる程度に節減できる。また、有名ホテルやレストランでは契約条件によって宣伝広告費を収益することも可能になる場合がある。
【００１９】
図２はこの考案の使用状態を示す斜視図であり、テーブルシート１がテーブル１１の上に敷かれて用いられている場合である。テーブル１１に敷かれたテーブルシート１上には、フォーク１２、ナイフ１３および皿１４などが載置されている様子が示されている。この図２から椅子１２に着座した顧客が食事しようとすると、テーブル１１に敷かれたテーブルシート１の広告情報３が目に止まることがよく理解でき、広告効果の高いことが判る。しかも、顧客は食事をするのにある程度の時間を要するので、その間、目に触れることとなるので宣伝効果は一層倍加する。
【００２０】
図３はこの考案の他の使用状態を示す斜視図であり、テーブルシート１がトレイ１６上に敷かれて用いられている場合である。トレイ１６に敷かれたテーブルシート１上には、コーヒーカップ１７およびハンバーガー１８などが載置されている様子が示されている。この場合でも前記テーブル１１に敷いて使用する場合と同様に食事をする顧客の目に触れて広告効果の高さが理解できる。
【００２１】
なお、前記実施の形態はこの考案を制限するものではなく、この考案は要旨を逸脱しない範囲での種々の変形が許容される。例えば、テーブルシート１に、アンケート用紙部やはがき部（図示省略）を設けてもよい。このようにすると広告効果の他に、情報の収集が図れるし、顧客ははがき部で通信に利用できるので好ましい。
【００２２】
【考案の効果】
以上詳細に説明した通り、この考案は、テーブルシートが抗菌加工されているので、細菌の付着や増殖が防止されるので衛生的となり、伝染を防止することができる。例えば、重症急性呼吸器症候群（ＳＡＲＳ）などが、テーブルシート、テーブルおよびトレイなどから伝染することが防止できる。
【００２３】
また、シートの表面または／および裏面に広告情報を表示するようにしたので、広告情報を載せたスポンサーがそのテーブルシートの経費を負担することになり、レストランなどのサービス提供者側の費用負担を軽減でき、一方、スポンサーは自社製品、自社サービスなどの広告による収益増加を期待することができる。
【００２４】
また、シートの表面または／および裏面に広告情報とともにサービスを提供するサービス情報を表示するようにしたので、ホテルやレストラン側では、スポンサーの広告だけでなく、自社のサービス内容を顧客に承知させまたは宣伝することができる。
【００２５】
また、前記シートを使い捨ての紙とした場合には、常に新しい広告表示によるテーブルシートの使用が可能になる。また、前記シートを汚れが容易に落ち易い樹脂シートまたは布地とした場合には、前記広告効果が得られるほか、繰り返し使用が可能な高級感のあるテーブルシートの提供が可能になる。さらに、前記シートをランチョンマットとした場合には、前記広告効果が得られるほか、ナイフやフォークを常に清潔な状態に安定にテーブル上に載置できる。
【００２６】
さらに、前記シートをティーマットまたはコーヒーマットとすることで、前記同様の抗菌効果および広告効果が得られるほか、コーヒーやティーのカップやスプーンを清潔な状態にて安定にテーブル上に載置できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この考案の実施の形態を示すテーブルシートの正面図である。
【図２】この考案の使用状態を示す斜視図である。
【図３】この考案の他の使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
１　テーブルシート
２　表面
３　広告情報
６　必要情報
７　絵柄
１１　テーブル
１６　トレイ

Claims

テーブル上に、またはトレイ上に敷かれて用いられるシートからなり、このシートの表面または／および裏面に広告情報が表示され、かつシートが抗菌加工されていることを特徴とする抗菌性テーブルシート。
テーブル上に、またはトレイ上に敷かれて用いられるシートからなり、このシートの表面または／および裏面に広告情報とともにサービスを提供するサービス情報が表示され、かつシートが抗菌加工されていることを特徴とする抗菌性テーブルシート。
前記広告情報が使用者以外のスポンサーの広告情報である請求項１または２記載の抗菌性テーブルシート。
前記シートが、紙、樹脂または布地であることを特徴とする請求項１、２または３記載の抗菌性テーブルシート。