JP3096981U - 収納ケースの仕切構造及び収納ケース - Google Patents
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Abstract
【課題】深底の収納ケース内を仕切って長物を縦に収納し、取り出しやすくする
【解決手段】収納ケース1内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造である。収納ケース1内を仕切る仕切り板4,5を備え、この仕切り板の両端に係止用突起21を設けた。収納ケース1の内壁には、仕切り板4,5の端面が嵌合されて支持される支持溝10と、係止用突起21が嵌合されて仕切り板を収納ケースの内壁に固定する切り欠き12とを設けた。縦仕切り板4には、その上部に横仕切り板5を支持する支持用リブ18と、各支持用リブ18の下部に位置して横仕切り板5の下部を位置決めしてズレを防止する位置決め用リブ19とを設けた。横仕切り板5には支持用リブ18に嵌合する当て板部24を設けた。支持用リブ18は当て板部24を支持して上下のスライドを許容する。
【選択図】 図1
【解決手段】収納ケース1内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造である。収納ケース1内を仕切る仕切り板4,5を備え、この仕切り板の両端に係止用突起21を設けた。収納ケース1の内壁には、仕切り板4,5の端面が嵌合されて支持される支持溝10と、係止用突起21が嵌合されて仕切り板を収納ケースの内壁に固定する切り欠き12とを設けた。縦仕切り板4には、その上部に横仕切り板5を支持する支持用リブ18と、各支持用リブ18の下部に位置して横仕切り板5の下部を位置決めしてズレを防止する位置決め用リブ19とを設けた。横仕切り板5には支持用リブ18に嵌合する当て板部24を設けた。支持用リブ18は当て板部24を支持して上下のスライドを許容する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、収納ケース内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造及び収納ケースに関し、特に長物を縦に収納できるようにした収納ケースの仕切構造及び収納ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
収納ケース等の収納空間を収納物の大きさに応じて仕切る仕切構造は一般に知られている。その一例として実開平2−124042号公報記載の縦仕切板の取付装置がある。
【0003】
この取付装置では、引出し内が縦仕切板で左右に分割され、左右の収納空間が複数枚の横仕切板で仕切られている。
【0004】
引出しの両側壁及び縦仕切板には係止孔が設けられている。横仕切板の両端にはフックが設けられている。そして、横仕切板の両端のフックが上記引出しの両側壁及び縦仕切板の係止孔に嵌合されて、引出し内の左右の収納空間が複数枚の横仕切板で仕切られる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成の取付装置では、底の浅い引出しに対しては問題ないが、深底の収納空間の場合は、強度が問題になることがある。即ち、フックを係止孔に嵌合させて仕切板を取り付ける場合、仕切板の下端部が固定されないため強度が弱く、工具等の重い物の収納容器には適さない。
【0006】
本考案は、上述の点に鑑みてなされたもので、深底の収納ケースに対しても容易にかつ確実に仕切って長物を縦に収納できる収納ケースの仕切構造及び収納ケースを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するために第1の考案に係る収納ケースの仕切構造は、収納ケース内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造において、上記収納ケース内を仕切る仕切り板を備え、当該仕切り板の両端に係止用突起を設け、上記収納ケースの内壁に、上記仕切り板の端面が嵌合されて支持される支持溝と、上記仕切り板の係止用突起が嵌合されて上記仕切り板が上記収納ケースの内壁に固定される切り欠きとを設けたことを特徴とする。
【0008】
上記構成により、仕切り板の端面を収納ケースの内壁の支持溝に嵌合させ、仕切り板の両端の係止用突起を切り欠きに嵌合させることで、仕切り板を容易にかつ確実に収納ケースに取り付けることができる。
【0009】
第2の考案に係る収納ケースの仕切構造は、収納ケース内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造において、上記収納ケース内を縦横に仕切る複数の仕切り板を備え、当該複数の仕切り板のうちの1又は複数が、他の仕切り板を支持する1又は複数の支持用リブを有し、上記他の仕切り板が上記支持用リブに嵌合する当て板部を有し、上記支持用リブが上記当て板部をその前後左右から抱えこんで上下のスライドを許容しつつ支持することを特徴とする。
【0010】
上記構成により、一の仕切り板の支持用リブに他の仕切り板の当て板部を嵌合させる。これにより、支持用リブは当て板部をその前後左右から抱えこんで上下のスライドを許容しながら支持する。この状態で他の仕切り板を押し込んで、一の仕切り板と他の仕切り板を互いに固定する。
【0011】
第3の考案に係る収納ケースの仕切構造は、収納ケース内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造において、上記収納ケース内を縦横に仕切る複数の仕切り板を備え、当該複数の仕切り板のうちの1又は複数が、その上部に設けられて他の仕切り板を支持する1又は複数の支持用リブと、各支持用リブの下部に位置して各支持用リブで支持された上記横仕切り板の下部を位置決めしてズレを防止する位置決め用リブとを有し、上記他の仕切り板が、その上部に上記支持用リブに嵌合する当て板部を有し、上記支持用リブが上記当て板部をその前後左右から抱えこんで上下のスライドを許容しつつ支持することを特徴とする。
【0012】
上記構成により、一の仕切り板の支持用リブに他の仕切り板の当て板部を嵌合させる。また、一の仕切り板の位置決め用リブに他の仕切り板の下部を嵌合させる。これにより、支持用リブは当て板部をその前後左右から抱えこんで上下のスライドを許容しながら支持し、位置決め用リブは他の仕切り板の下部を位置決めしてズレないように支持する。この状態で他の仕切り板を押し込んで、一の仕切り板と他の仕切り板を互いに固定する。
【0013】
第4の考案に係る収納ケースの仕切構造は、第1ないし第3の考案のいずれかに記載の収納ケースの仕切構造において、上記仕切り板の上部に手掛けを備えたことを特徴とする。
【0014】
上記構成により、仕切り板の上部に手掛けを備えたので、仕切り板の着脱を容易に行うことができる。
【0015】
第5の考案に係る収納ケースの仕切構造は、第2又は第3の考案に係る収納ケースの仕切構造において、上記仕切り板が、上記支持用リブ若しくは上記支持用リブ及び位置決め用リブを、その表裏両面に備えたことを特徴とする。
【0016】
上記構成により、支持用リブ等を表裏両面に備えたので、一の仕切り板に対して、その両側面に他の仕切り板を取り付けることができる。
【0017】
第6の考案に係る収納ケースの仕切構造は、第2又は第3の考案に係る収納ケースの仕切構造において、上記支持用リブに上記当て板部が嵌合した状態でこの当て板部を上下にスムーズにスライドさせる凸条を設けたことを特徴とする。
【0018】
上記構成により、凸条を設けたので、当て板部を、支持用リブに嵌合させた状態で上下にスムーズにスライドさせることができる。
【0019】
第7の考案に係る収納ケースの仕切構造は、収納ケース内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造において、上記収納ケース内を縦に仕切る縦仕切り板と、上記収納ケース内を横に仕切る横仕切り板とを備え、上記縦仕切り板が、その上部に設けられて上記横仕切り板を支持する1又は複数の支持用リブと、各支持用リブの下部に位置して各支持用リブで支持された上記横仕切り板の下部を位置決めしてズレを防止する位置決め用リブとを有し、上記支持用リブが上記横仕切り板側を前後左右から抱えこんで上下のスライドを許容しつつ支持することを特徴とする。
【0020】
上記構成により、縦仕切り板の支持用リブに横仕切り板側を嵌合する。このとき、支持用リブは、横仕切り板側を前後左右から抱えこむようにして支持し、上下のスライドを許容する。これにより、横仕切り板側を支持用リブに嵌合して押し込む。横仕切り板の下部は、位置決め用リブに嵌合して位置決めされ、ズレが防止される。
【0021】
第8の考案に係る収納ケースの仕切構造は、収納ケース内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造において、上記収納ケース内を縦に仕切る縦仕切り板と、上記収納ケース内を横に仕切る横仕切り板とを備え、上記横仕切り板が、その上部に上記縦仕切り板側に嵌合する当て板部を有することを特徴とする。
【0022】
上記構成により、横仕切り板の当て板部が縦仕切り板側に嵌合することで、横仕切り板を縦仕切り板に容易にかつ確実に支持させることができる。
【0023】
第9の考案に係る収納ケースの仕切構造は、収納ケース内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造において、上記収納ケース内を縦に仕切る縦仕切り板と、上記収納ケース内を横に仕切る横仕切り板とを備え、上記縦仕切り板が、その上部に設けられて上記横仕切り板を支持する1又は複数の支持用リブと、各支持用リブの下部に位置して各支持用リブで支持された上記横仕切り板の下部を位置決めしてズレを防止する位置決め用リブとを有し、上記横仕切り板が、その上部に上記縦仕切り板の支持用リブに嵌合する当て板部を有し、上記支持用リブが上記当て板部をその前後左右から抱えこんで上下のスライドを許容しつつ支持することを特徴とする。
【0024】
上記構成により、縦仕切り板の支持用リブに横仕切り板の当て板部を嵌合させる。また、縦仕切り板の位置決め用リブに横仕切り板の下部を嵌合させる。これにより、支持用リブは当て板部をその前後左右から抱えこんで上下のスライドを許容しながら支持し、位置決め用リブは横仕切り板の下部を位置決めしてズレないように支持して、縦仕切り板と横仕切り板を互いに固定する。この状態で横仕切り板を押し込んで、縦仕切り板と横仕切り板を互いに固定する。
【0025】
第10の考案に係る収納ケースの仕切構造は、収納ケース内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造において、上記収納ケース内を縦に仕切る縦仕切り板と、上記収納ケース内を横に仕切る横仕切り板と、これら縦仕切り板及び横仕切り板を収納物の大きさに応じて適宜配設した状態でこれらを一体的に支持すると共に収納ケース内の底部形状に合わせて形成された底板とを備え、上記収納ケース内に出し入れ自在に装着されたことを特徴とする。
【0026】
上記構成により、一体的に支持された縦仕切り板、横仕切り板及び底板を収納ケース内に装着することで、容器本体内を容易に仕切ることができる。
【0027】
第11の考案に係る収納ケースの仕切構造は、第10の考案に係る収納ケースの仕切構造において、上記縦仕切り板又は横仕切り板が、その上部に手掛けを備えたことを特徴とする。
【0028】
上記構成により、手掛けを手で持って、収納ケース内に容易に出し入れすることができる。
【0029】
第12の考案に係る収納ケースの仕切構造は、第10又は第11の考案に係る収納ケースの仕切構造において、上記底板が、その周囲に立ち上げ壁を備えたことを特徴とする。
【0030】
上記構成により、底板でドライバー(ねじ回し)等の長物の下部を支持し、底板の周囲の立ち上げ壁で長物が底板からずれて落ちるのを防止する。これにより、底板を持ち上げてドライバー等の長物を容易に取り出すことができる。
【0031】
第13の考案に係る収納ケースは、容器本体内に物を収納する収納ケースにおいて、上記容器本体内に請求項1ないし12のいずれか1項に記載の収納ケースの仕切構造を備えたことを特徴とする。
【0032】
上記構成により、ドライバーやスプレー缶等の長物に合わせて容器本体内を仕切ることができ、長物を効率的に収納することができる。
【0033】
第14の考案に係る収納ケースは、 第13の考案に係る収納ケース上記収納ケースの仕切構造の縦仕切り板及び横仕切り板が、上記容器本体の深さとほぼ同じ高さに設定されたことを特徴とする。
【0034】
上記構成により、深底の容器本体内を長物に合わせて仕切ることができ、長物を効率的に収納することができる。
【0035】
【考案の実施の形態】
以下、本考案に係る収納ケースの仕切構造及び収納ケースについて、図面を参照しながら説明する。
【0036】
図1は本実施形態に係る収納ケースをその蓋体を開いた状態で示す斜視図、図2は本実施形態に係る収納ケースをその蓋体を閉じた状態で示す斜視図、図3は本実施形態に係る収納ケースの内壁に設けられる支持溝及び切り欠きを示す斜視図、図4は本実施形態に係る収納ケースの縦仕切り板を示す正面図、図5は本実施形態に係る収納ケースの縦仕切り板を示す底面図、図6は本実施形態に係る収納ケースの縦仕切り板を示す側面図、図7は本実施形態に係る収納ケースの横仕切り板を示す正面図、図8は本実施形態に係る収納ケースの横仕切り板を示す平面図、図9は本実施形態に係る収納ケースの横仕切り板を示す側面図、図10は本実施形態に係る収納ケースの内壁に接する横仕切り板を示す正面図、図11は本実施形態に係る収納ケースの内壁に接する横仕切り板を示す平面図、図12は本実施形態に係る収納ケースの内壁に接する横仕切り板を示す側面図、図13は本実施形態に係る収納ケースの容器本体を示す平面図、図14は第2実施形態に係る収納ケースの収納かごを示す斜視図である。
【0037】
[第1実施形態]
以下に、本考案の第1実施形態について、図1〜図13を基に説明する。
【0038】
本実施形態に係る収納ケース1は図1及び図2に示すように主に、容器本体2と、蓋体3と、縦仕切り板4と、横仕切り板5とから構成されている。
【0039】
容器本体2は物を収納する収納空間を構成するための部材である。容器本体2は、スプレー缶や、ドライバーが縦に収納できる深さに設定されている。容器本体2の上端の奥側(図1中の上側)には蓋体3を回動可能に支持するヒンジ7が設けられている。容器本体2の上端の手前側には、蓋体3を閉じた状態で固定するバックル8が2つ設けられている。
【0040】
容器本体2の内側面には支持溝10が設けられている。この支持溝10は、縦仕切り板4又は横仕切り板5の端面を嵌合させて支持するための部材である。支持溝10は、図3に示すように、2つの案内板部11によって構成されている。2つの案内板部11は、全体的にはほぼ平行で下方を僅かに狭く形成されている。具体的には、2つの案内板部11の内壁の間隔を、下方に行くに従って少しずつ狭くなるように設定されている。これにより、縦仕切り板4又は横仕切り板5が嵌合されたときにその下部が、2つの案内板部11の内壁に隙間なくぴったりはまるようになっている。支持溝10は、容器本体2の内壁面に、互いに対向して12カ所に、6対設けられている。
【0041】
各案内板部11の上端部の一側(容器本体2の内壁側である、図3中の左側)には切り欠き12が設けられている。この切り欠き12は、後述する縦仕切り板4又は横仕切り板5の係止用突起21が嵌合されることで、これら縦仕切り板4又は横仕切り板5を係止用突起21の内壁に固定して支持するための部材である。縦仕切り板4又は横仕切り板5は、その端面が支持溝10に嵌合され、さらに係止用突起21が切り欠き12に嵌合されることで、容器本体2の内壁に確実に支持されるようになっている。
【0042】
蓋体3は容器本体2を塞ぐための部材である。蓋体3は、図1及び図2に示すように、容器本体2の奥側にヒンジ7で回動可能に支持されている。容器本体2の手前側には、バックル8の嵌合部15が2カ所に設けられている。蓋体3の上側の中央部には、収納ケース1を持ち運ぶための取っ手16が設けられている。
【0043】
縦仕切り板4及び横仕切り板5は、容器本体2内の収納空間を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造を構成するための部材である。
【0044】
縦仕切り板4は、容器本体2内の収納空間を縦(図1の上下方向)に仕切るための部材である。この縦仕切り板4は、図1及び図4〜図6に示すように、容器本体2の縦方向の内側形状とほぼ同じ四角形板状に形成され、容器本体2内を縦方向に仕切る。縦仕切り板4は、容器本体2の深さとほぼ同じ高さに設定されている。縦仕切り板4の周囲にはその全周に亘って補強用リブ4Aが設けられている。さらに、縦仕切り板4は、容器本体2の内側寸法とほぼ同じ寸法に設定され、容器本体2内の対向する2つの支持溝10にそれぞれ嵌合するようになっている。この縦仕切り板4には、支持用リブ18と、位置決め用リブ19と、凸条20と、係止用突起21とを備えている。
【0045】
支持用リブ18は横仕切り板5を支持するための部材である。この支持用リブ18は、互いに対向した平面L字状の係止爪18Aによって構成されている。この互いに対向した2つの係止爪18Aは、後述する横仕切り板5の当て板部24をその前後左右から抱えこむように支持すると共に、上下のスライドを許容するようになっている。この支持用リブ18は、縦仕切り板4の表裏両側面に3個ずつ設けられ、表裏両側面で横仕切り板5を支持するようになっている。
【0046】
位置決め用リブ19は、支持用リブ18で支持された横仕切り板5の下部を位置決めしてズレを防止するための部材である。位置決め用リブ19は各支持用リブ18の下部に位置して設けられている。この位置決め用リブ19は、対向する2枚の支持板で構成され、横仕切り板5の下部を挟んで支持するようになっている。2枚の支持板の間隔は、横仕切り板5の下部の厚さよりも僅かに広く設定されている。位置決め用リブ19は、支持用リブ18と同様に、縦仕切り板4の両側面に3個ずつ設けられ、表裏両側面で横仕切り板5の下部を支持するようになっている。
【0047】
凸条20は、縦仕切り板4の支持用リブ18に後述する横仕切り板5の当て板部24が嵌合した状態で、この当て板部24との接触面積を減らして当て板部24を上下にスムーズにスライドさせるための部材である。この凸条20は、位置決め用リブ19の2枚の支持板と同じ間隔で2本設けられ、支持用リブ18と位置決め用リブ19とを直線的に繋いで、縦仕切り板4の上端まで設けられている。
【0048】
係止用突起21は縦仕切り板4を収納ケース1の内壁に固定するための部材である。係止用突起21は、縦仕切り板4の表裏面と直交する方向に配設された四角柱状の部材によって構成されている。係止用突起21は、縦仕切り板4の両端面の上部にそれぞれ設けられている。具体的には、縦仕切り板4が容器本体2内に装着されて支持溝10に嵌合した状態で、係止用突起21が案内板部11の切り欠き12と同じ高さに位置して嵌合されるように設定されている。
【0049】
横仕切り板5は、収納ケース1の容器本体2内を横方向に仕切るための部材である。横仕切り板5には、2枚の縦仕切り板4に挟まれた空間を仕切る中間横仕切り板5Aと、容器本体2の内壁と縦仕切り板4に挟まれた空間を仕切る端部横仕切り板5Bとがある。
【0050】
中間横仕切り板5Aは、図1、図7〜図9に示すように、長方形板状に形成されている。中間横仕切り板5Aの周囲にはその全周に亘って補強用リブ5Cが設けられている。さらに、中央部にも縦方向に2本の補強用リブ5Cが設けられている。中間横仕切り板5Aには、当て板部24と、手掛け25とが設けられている。
【0051】
当て板部24は、縦仕切り板4の支持用リブ18に嵌合することで、中間横仕切り板5Aを縦仕切り板4側に固定するための部材である。この当て板部24は、支持用リブ18の2つの係止爪18Aの間の寸法に合わせた肉厚板状に形成され、中間横仕切り板5Aの両端の上部(図7の左右端の上部)に設けられている。当て板部24の下部にはテーパ24Aが設けられ、2つの係止爪18Aの間に容易に挿入できるようになっている。
【0052】
中間横仕切り板5Aの上端の中央部には手掛け25が設けられている。この手掛け25は、中間横仕切り板5Aを着脱するときに手で持つための取っ手である。この手掛け25を手で持って、中間横仕切り板5Aを収納物の大きさに応じた位置に取り付け、必要に応じて取り外して付け替える。
【0053】
端部横仕切り板5Bは、図1、図10〜図12に示すように、ほぼ長方形板状で、容器本体2の内壁面側を内壁面に合わせて多少傾斜させて形成されている。端部横仕切り板5Bの周囲にはその全周に亘って補強用リブ5Dが設けられている。さらに、中央部にも縦方向に2本の補強用リブ5Dが設けられている。端部横仕切り板5Bには、当て板部24と、手掛け25と、係止用突起26とが設けられている。
【0054】
当て板部24及び手掛け25は、上述した中間横仕切り板5Aと同様の構成を有する。
【0055】
係止用突起26は、容器本体2の支持溝10の切り欠き12に嵌合することで、端部横仕切り板5Bを容器本体2側に固定するための部材である。係止用突起26は、縦仕切り板4の表裏面と直交する方向に配設された四角柱状の部材によって構成されている。係止用突起26は、端部横仕切り板5Bの一端面(図10中の右端面)の上部に設けられている。具体的には、端部横仕切り板5Bが容器本体2内に装着されて支持溝10に嵌合した状態で、係止用突起26が案内板部11の切り欠き12と同じ高さに位置して嵌合されるように設定されている。
【0056】
[動作]
以上のように構成された収納ケース1は、次のようにして容器本体2内を収納物の大きさに応じて仕切る。
【0057】
まず、容器本体2内を縦仕切り板4で大きく仕切る。縦仕切り板4を支持溝10に嵌合する。縦仕切り板4の両端部を各支持溝10に挿入して下方へ押し下げる。これにより、縦仕切り板4の両端部が支持溝10に嵌って、この支持溝10で縦仕切り板4の下部が支持される。支持溝10は下方へ行くに従って狭くなっているため、縦仕切り板4は押し下げられるに従って、狭くなる支持溝10で支持される。次いで、縦仕切り板4の係止用突起21を支持溝10の切り欠き12に嵌合させる。これにより、縦仕切り板4は、その下部を狭くなった支持溝10で、上部を切り欠き12で支持される。
【0058】
次いで、収納物の大きさに応じて、横仕切り板5を取り付ける。2つの縦仕切り板4の間には中間横仕切り板5Aを取り付ける。手掛け25を手で持って中間横仕切り板5Aの下部を縦仕切り板4の位置決め用リブ19に合わせ、上部の当て板部24を支持用リブ18に合わせて嵌合する。この状態で中間横仕切り板5Aを下方へ押して、当て板部24を支持用リブ18に押し込む。これにより、中間横仕切り板5Aは、その上部を支持用リブ18で、下部を位置決め用リブ19で支持される。
【0059】
中間横仕切り板5Aを別の位置に付け替えるときは、手掛け25を手で持って中間横仕切り板5Aを引き抜き、上記同様にして別に位置に取り付ける。
【0060】
端部横仕切り板5Bは、その一方の当て板部24を縦仕切り板4の支持用リブ18に押し込み、他方の係止用突起26を支持溝10の切り欠き12に押し込む。
【0061】
[効果]
以上のように、縦仕切り板4及び横仕切り板5を収納ケース1の容器本体2内の任意の位置に容易にかつ確実に取り付けることができるため、深底の収納ケース1内を容易にかつ確実に仕切ることができる。
【0062】
これにより、ドライバーやスプレー缶等の長物を、縦にして収納することができるようになる。さらに、大きさの異なる複数の長物を効率的にかつ整然と収納することができるようになる。
【0063】
[第2実施形態]
次に、本考案の第2実施形態について図14を基に説明する。
【0064】
本実施形態に係る収納ケースの全体構成は、上述した第1実施形態の収納ケース1とほぼ同様であるので、ここでは、同一部材に同一符号を付してその説明を省略し、特徴部分についてのみ説明する。
【0065】
本実施形態に係る収納ケースの特徴は収納かご31にある。この収納かご31は、容器本体2内を収納物の大きさに応じて仕切ると共に、収納物を支持して取り出し易くするための部材である。収納かご31は、縦仕切り板32と、横仕切り板33と、底板34とから構成されている。
【0066】
縦仕切り板32は、収納ケース1の容器本体2内を縦に仕切るための板材である。この縦仕切り板32はほぼ四角形状に形成されている。縦仕切り板32の寸法は、容器本体2の縦方向の内側寸法よりも僅かに小さい寸法に設定されている。縦仕切り板32の上端の中央部には手掛け35が設けられている。この手掛け35は、収納かご31を容器本体2内に出し入れする際に手で持つための取っ手である。この手掛け35を手で持って、収納かご31を容器本体2内に挿入したり取り出したりする。さらに、収納かご31に収納した収納物を取り出すときに、手掛け35を手で持って収納かご31を持ち上げて、収納物を容器本体2から少し出して取り出しやすいようにする。
【0067】
横仕切り板33は、縦仕切り板32によって容器本体2内に仕切られた空間をさらに横に仕切るための部材である。横仕切り板33は、縦仕切り板32の任意の位置に取り付ける。ここでは、縦仕切り板32の中央に取り付けられている。
【0068】
底板34は、縦仕切り板32及び横仕切り板33をその底部から一体的に支持するための部材である。底板34は、収納ケース1の容器本体2内の底部形状に合わせて形成されている。ここでは、容器本体2の長手方向一端部の底部形状と同じ形状に形成されている。なお、容器本体2の底部形状に合わせた底板34の形状としては、上述のように底部形状と同じ形状の場合と、底部形状よりも小さい形状の場合がある。ドライバー等の細い道具を装着する場合は、底部形状と同じ形状にしてぴったりはまり込むようにすることが望ましい。スプレー缶等の場合は、底部形状よりも小さい形状にして、縦仕切り板4及び横仕切り板5を一体的に支持すると共にスプレー缶等の底部の一部を支持するようにしてもよい。
【0069】
底板34の周囲には立ち上げ壁36が設けられている。この立ち上げ壁36は、収納した長物がずれ落ちるのを防止するための部材である。ドライバー等の長物をその下部から底板34で支持する際に、手掛け35を持って収納かご31を上部へ持ち上げるとき、底板34と容器本体2の内壁との間に隙間があると、ドライバーの先端等の細い物がずれて落ちてしまうおそれがあるため、立ち上げ壁36を設けて長物のずれて落ちを防止している。
【0070】
以上の構成の収納かご31は、容器本体2内の任意の位置に設けることができるが、装着する位置を予め決めておく場合は、押え板37を容器本体2内に設けておく。この押え板37は、容器本体2の内面形状に沿ってU字状に形成された板材によって構成されている。この押え板37は、容器本体2内の一側部に設けられ、容器本体2の一側端部に装着された収納かご31の縦仕切り板32に当接して収納かご31を支持するようになっている。
【0071】
以上のように構成された収納かご31は、手掛け35を手で持って、容器本体2の一端部と押え板37との間に装着される。これにより、収納ケース1の容器本体2内を収納物の大きさに応じて仕切る。次いで、内部に長物等を収納する。収納かご31に収納された長物等を取り出すときは、そのまま長物等を手に持って取り出す。取り出しにくいときは、手掛け35を手で持って収納かご31を少し持ち上げる。これにより、長物を容器本体2から持ち上げて掴みやすくして、取り出す。
【0072】
これにより、収納かご31を収納ケース1の容器本体2内の任意の位置に容易にかつ確実に取り付けることができるため、深底の収納ケース1内を容易にかつ確実に仕切ることができる。
【0073】
さらに、必要に応じて手掛け35を持って収納かご31を持ち上げることができるため、収納物を容易に取り出すことができる。
【0074】
[変形例]
上記実施形態では、横仕切り板5を、隣り合う支持溝10の間隔に合わせた寸法に設定したが、2つ目の支持溝10の間隔に合わせた寸法や容器本体2の横方向の両端の内壁までの間隔に合わせた寸法等の他の寸法に設定してもよい。収納物の大きさに合わせて適宜設定する。
【0075】
上記実施形態では、縦仕切り板4を容器本体2内の収納空間を縦(図1の上下方向)に仕切るための部材とし、横仕切り板5を容器本体2内の収納空間を横に仕切るための部材としたが、これと逆に、横仕切り板5を縦に仕切るための部材、縦仕切り板4を横に仕切るための部材としてもよいことはいうまでもない。
【0076】
【考案の効果】
以上、詳細に説明したように本考案によれば、次のような効果を奏することができる。
【0077】
縦仕切り板及び横仕切り板を収納ケースの容器本体内の任意の位置に容易にかつ確実に取り付けることができるため、深底の収納ケース内を容易にかつ確実に仕切ることができる。
【0078】
これにより、ドライバーやスプレー缶等の長物を、縦にして収納することができるようになる。さらに、大きさの異なる複数の長物を効率的にかつ整然と収納することができるようになる。
【0079】
縦仕切り板、横仕切り板及び底板を一体的に支持して収納ケースの容器本体内の任意の位置に容易にかつ確実に取り付けることができるため、深底の収納ケース内を容易にかつ確実に仕切ることができる。
【0080】
さらに、必要に応じて手掛けを持って持ち上げることができるため、収納物を容易に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施形態に係る収納ケースをその蓋体を開いた状態で示す斜視図である。
【図2】本考案の第1実施形態に係る収納ケースをその蓋体を閉じた状態で示す斜視図である。
【図3】本考案の第1実施形態に係る収納ケースの内壁に設けられる支持溝及び切り欠きを示す斜視図である。
【図4】本考案の第1実施形態に係る収納ケースの縦仕切り板を示す正面図である。
【図5】本考案の第1実施形態に係る収納ケースの縦仕切り板を示す底面図である。
【図6】本考案の第1実施形態に係る収納ケースの縦仕切り板を示す側面図である。
【図7】本考案の第1実施形態に係る収納ケースの横仕切り板を示す正面図である。
【図8】本考案の第1実施形態に係る収納ケースの横仕切り板を示す平面図である。
【図9】本考案の第1実施形態に係る収納ケースの横仕切り板を示す側面図である。
【図10】本考案の第1実施形態に係る収納ケースの内壁に接する横仕切り板を示す正面図である。
【図11】本考案の第1実施形態に係る収納ケースの内壁に接する横仕切り板を示す平面図である。
【図12】本考案の第1実施形態に係る収納ケースの内壁に接する横仕切り板を示す側面図である。
【図13】本考案の第1実施形態に係る収納ケースの容器本体を示す平面図である。
【図14】本考案の第2実施形態に係る収納ケースの収納かごを示す斜視図である。
【符号の説明】
1:収納ケース、2:容器本体、3:蓋体、4:縦仕切り板、5:横仕切り板、7:ヒンジ、8:バックル、10:支持溝、11:案内板部、12:切り欠き、15:嵌合部、16:取っ手、18:支持用リブ、19:位置決め用リブ、20:凸条、21:係止用突起、31:収納かご、32:縦仕切り板、33:横仕切り板34:底板、35:手掛け、36:立ち上げ壁、37:押え板。
【考案の属する技術分野】
この考案は、収納ケース内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造及び収納ケースに関し、特に長物を縦に収納できるようにした収納ケースの仕切構造及び収納ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
収納ケース等の収納空間を収納物の大きさに応じて仕切る仕切構造は一般に知られている。その一例として実開平2−124042号公報記載の縦仕切板の取付装置がある。
【0003】
この取付装置では、引出し内が縦仕切板で左右に分割され、左右の収納空間が複数枚の横仕切板で仕切られている。
【0004】
引出しの両側壁及び縦仕切板には係止孔が設けられている。横仕切板の両端にはフックが設けられている。そして、横仕切板の両端のフックが上記引出しの両側壁及び縦仕切板の係止孔に嵌合されて、引出し内の左右の収納空間が複数枚の横仕切板で仕切られる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成の取付装置では、底の浅い引出しに対しては問題ないが、深底の収納空間の場合は、強度が問題になることがある。即ち、フックを係止孔に嵌合させて仕切板を取り付ける場合、仕切板の下端部が固定されないため強度が弱く、工具等の重い物の収納容器には適さない。
【0006】
本考案は、上述の点に鑑みてなされたもので、深底の収納ケースに対しても容易にかつ確実に仕切って長物を縦に収納できる収納ケースの仕切構造及び収納ケースを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するために第1の考案に係る収納ケースの仕切構造は、収納ケース内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造において、上記収納ケース内を仕切る仕切り板を備え、当該仕切り板の両端に係止用突起を設け、上記収納ケースの内壁に、上記仕切り板の端面が嵌合されて支持される支持溝と、上記仕切り板の係止用突起が嵌合されて上記仕切り板が上記収納ケースの内壁に固定される切り欠きとを設けたことを特徴とする。
【0008】
上記構成により、仕切り板の端面を収納ケースの内壁の支持溝に嵌合させ、仕切り板の両端の係止用突起を切り欠きに嵌合させることで、仕切り板を容易にかつ確実に収納ケースに取り付けることができる。
【0009】
第2の考案に係る収納ケースの仕切構造は、収納ケース内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造において、上記収納ケース内を縦横に仕切る複数の仕切り板を備え、当該複数の仕切り板のうちの1又は複数が、他の仕切り板を支持する1又は複数の支持用リブを有し、上記他の仕切り板が上記支持用リブに嵌合する当て板部を有し、上記支持用リブが上記当て板部をその前後左右から抱えこんで上下のスライドを許容しつつ支持することを特徴とする。
【0010】
上記構成により、一の仕切り板の支持用リブに他の仕切り板の当て板部を嵌合させる。これにより、支持用リブは当て板部をその前後左右から抱えこんで上下のスライドを許容しながら支持する。この状態で他の仕切り板を押し込んで、一の仕切り板と他の仕切り板を互いに固定する。
【0011】
第3の考案に係る収納ケースの仕切構造は、収納ケース内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造において、上記収納ケース内を縦横に仕切る複数の仕切り板を備え、当該複数の仕切り板のうちの1又は複数が、その上部に設けられて他の仕切り板を支持する1又は複数の支持用リブと、各支持用リブの下部に位置して各支持用リブで支持された上記横仕切り板の下部を位置決めしてズレを防止する位置決め用リブとを有し、上記他の仕切り板が、その上部に上記支持用リブに嵌合する当て板部を有し、上記支持用リブが上記当て板部をその前後左右から抱えこんで上下のスライドを許容しつつ支持することを特徴とする。
【0012】
上記構成により、一の仕切り板の支持用リブに他の仕切り板の当て板部を嵌合させる。また、一の仕切り板の位置決め用リブに他の仕切り板の下部を嵌合させる。これにより、支持用リブは当て板部をその前後左右から抱えこんで上下のスライドを許容しながら支持し、位置決め用リブは他の仕切り板の下部を位置決めしてズレないように支持する。この状態で他の仕切り板を押し込んで、一の仕切り板と他の仕切り板を互いに固定する。
【0013】
第4の考案に係る収納ケースの仕切構造は、第1ないし第3の考案のいずれかに記載の収納ケースの仕切構造において、上記仕切り板の上部に手掛けを備えたことを特徴とする。
【0014】
上記構成により、仕切り板の上部に手掛けを備えたので、仕切り板の着脱を容易に行うことができる。
【0015】
第5の考案に係る収納ケースの仕切構造は、第2又は第3の考案に係る収納ケースの仕切構造において、上記仕切り板が、上記支持用リブ若しくは上記支持用リブ及び位置決め用リブを、その表裏両面に備えたことを特徴とする。
【0016】
上記構成により、支持用リブ等を表裏両面に備えたので、一の仕切り板に対して、その両側面に他の仕切り板を取り付けることができる。
【0017】
第6の考案に係る収納ケースの仕切構造は、第2又は第3の考案に係る収納ケースの仕切構造において、上記支持用リブに上記当て板部が嵌合した状態でこの当て板部を上下にスムーズにスライドさせる凸条を設けたことを特徴とする。
【0018】
上記構成により、凸条を設けたので、当て板部を、支持用リブに嵌合させた状態で上下にスムーズにスライドさせることができる。
【0019】
第7の考案に係る収納ケースの仕切構造は、収納ケース内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造において、上記収納ケース内を縦に仕切る縦仕切り板と、上記収納ケース内を横に仕切る横仕切り板とを備え、上記縦仕切り板が、その上部に設けられて上記横仕切り板を支持する1又は複数の支持用リブと、各支持用リブの下部に位置して各支持用リブで支持された上記横仕切り板の下部を位置決めしてズレを防止する位置決め用リブとを有し、上記支持用リブが上記横仕切り板側を前後左右から抱えこんで上下のスライドを許容しつつ支持することを特徴とする。
【0020】
上記構成により、縦仕切り板の支持用リブに横仕切り板側を嵌合する。このとき、支持用リブは、横仕切り板側を前後左右から抱えこむようにして支持し、上下のスライドを許容する。これにより、横仕切り板側を支持用リブに嵌合して押し込む。横仕切り板の下部は、位置決め用リブに嵌合して位置決めされ、ズレが防止される。
【0021】
第8の考案に係る収納ケースの仕切構造は、収納ケース内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造において、上記収納ケース内を縦に仕切る縦仕切り板と、上記収納ケース内を横に仕切る横仕切り板とを備え、上記横仕切り板が、その上部に上記縦仕切り板側に嵌合する当て板部を有することを特徴とする。
【0022】
上記構成により、横仕切り板の当て板部が縦仕切り板側に嵌合することで、横仕切り板を縦仕切り板に容易にかつ確実に支持させることができる。
【0023】
第9の考案に係る収納ケースの仕切構造は、収納ケース内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造において、上記収納ケース内を縦に仕切る縦仕切り板と、上記収納ケース内を横に仕切る横仕切り板とを備え、上記縦仕切り板が、その上部に設けられて上記横仕切り板を支持する1又は複数の支持用リブと、各支持用リブの下部に位置して各支持用リブで支持された上記横仕切り板の下部を位置決めしてズレを防止する位置決め用リブとを有し、上記横仕切り板が、その上部に上記縦仕切り板の支持用リブに嵌合する当て板部を有し、上記支持用リブが上記当て板部をその前後左右から抱えこんで上下のスライドを許容しつつ支持することを特徴とする。
【0024】
上記構成により、縦仕切り板の支持用リブに横仕切り板の当て板部を嵌合させる。また、縦仕切り板の位置決め用リブに横仕切り板の下部を嵌合させる。これにより、支持用リブは当て板部をその前後左右から抱えこんで上下のスライドを許容しながら支持し、位置決め用リブは横仕切り板の下部を位置決めしてズレないように支持して、縦仕切り板と横仕切り板を互いに固定する。この状態で横仕切り板を押し込んで、縦仕切り板と横仕切り板を互いに固定する。
【0025】
第10の考案に係る収納ケースの仕切構造は、収納ケース内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造において、上記収納ケース内を縦に仕切る縦仕切り板と、上記収納ケース内を横に仕切る横仕切り板と、これら縦仕切り板及び横仕切り板を収納物の大きさに応じて適宜配設した状態でこれらを一体的に支持すると共に収納ケース内の底部形状に合わせて形成された底板とを備え、上記収納ケース内に出し入れ自在に装着されたことを特徴とする。
【0026】
上記構成により、一体的に支持された縦仕切り板、横仕切り板及び底板を収納ケース内に装着することで、容器本体内を容易に仕切ることができる。
【0027】
第11の考案に係る収納ケースの仕切構造は、第10の考案に係る収納ケースの仕切構造において、上記縦仕切り板又は横仕切り板が、その上部に手掛けを備えたことを特徴とする。
【0028】
上記構成により、手掛けを手で持って、収納ケース内に容易に出し入れすることができる。
【0029】
第12の考案に係る収納ケースの仕切構造は、第10又は第11の考案に係る収納ケースの仕切構造において、上記底板が、その周囲に立ち上げ壁を備えたことを特徴とする。
【0030】
上記構成により、底板でドライバー(ねじ回し)等の長物の下部を支持し、底板の周囲の立ち上げ壁で長物が底板からずれて落ちるのを防止する。これにより、底板を持ち上げてドライバー等の長物を容易に取り出すことができる。
【0031】
第13の考案に係る収納ケースは、容器本体内に物を収納する収納ケースにおいて、上記容器本体内に請求項1ないし12のいずれか1項に記載の収納ケースの仕切構造を備えたことを特徴とする。
【0032】
上記構成により、ドライバーやスプレー缶等の長物に合わせて容器本体内を仕切ることができ、長物を効率的に収納することができる。
【0033】
第14の考案に係る収納ケースは、 第13の考案に係る収納ケース上記収納ケースの仕切構造の縦仕切り板及び横仕切り板が、上記容器本体の深さとほぼ同じ高さに設定されたことを特徴とする。
【0034】
上記構成により、深底の容器本体内を長物に合わせて仕切ることができ、長物を効率的に収納することができる。
【0035】
【考案の実施の形態】
以下、本考案に係る収納ケースの仕切構造及び収納ケースについて、図面を参照しながら説明する。
【0036】
図1は本実施形態に係る収納ケースをその蓋体を開いた状態で示す斜視図、図2は本実施形態に係る収納ケースをその蓋体を閉じた状態で示す斜視図、図3は本実施形態に係る収納ケースの内壁に設けられる支持溝及び切り欠きを示す斜視図、図4は本実施形態に係る収納ケースの縦仕切り板を示す正面図、図5は本実施形態に係る収納ケースの縦仕切り板を示す底面図、図6は本実施形態に係る収納ケースの縦仕切り板を示す側面図、図7は本実施形態に係る収納ケースの横仕切り板を示す正面図、図8は本実施形態に係る収納ケースの横仕切り板を示す平面図、図9は本実施形態に係る収納ケースの横仕切り板を示す側面図、図10は本実施形態に係る収納ケースの内壁に接する横仕切り板を示す正面図、図11は本実施形態に係る収納ケースの内壁に接する横仕切り板を示す平面図、図12は本実施形態に係る収納ケースの内壁に接する横仕切り板を示す側面図、図13は本実施形態に係る収納ケースの容器本体を示す平面図、図14は第2実施形態に係る収納ケースの収納かごを示す斜視図である。
【0037】
[第1実施形態]
以下に、本考案の第1実施形態について、図1〜図13を基に説明する。
【0038】
本実施形態に係る収納ケース1は図1及び図2に示すように主に、容器本体2と、蓋体3と、縦仕切り板4と、横仕切り板5とから構成されている。
【0039】
容器本体2は物を収納する収納空間を構成するための部材である。容器本体2は、スプレー缶や、ドライバーが縦に収納できる深さに設定されている。容器本体2の上端の奥側(図1中の上側)には蓋体3を回動可能に支持するヒンジ7が設けられている。容器本体2の上端の手前側には、蓋体3を閉じた状態で固定するバックル8が2つ設けられている。
【0040】
容器本体2の内側面には支持溝10が設けられている。この支持溝10は、縦仕切り板4又は横仕切り板5の端面を嵌合させて支持するための部材である。支持溝10は、図3に示すように、2つの案内板部11によって構成されている。2つの案内板部11は、全体的にはほぼ平行で下方を僅かに狭く形成されている。具体的には、2つの案内板部11の内壁の間隔を、下方に行くに従って少しずつ狭くなるように設定されている。これにより、縦仕切り板4又は横仕切り板5が嵌合されたときにその下部が、2つの案内板部11の内壁に隙間なくぴったりはまるようになっている。支持溝10は、容器本体2の内壁面に、互いに対向して12カ所に、6対設けられている。
【0041】
各案内板部11の上端部の一側(容器本体2の内壁側である、図3中の左側)には切り欠き12が設けられている。この切り欠き12は、後述する縦仕切り板4又は横仕切り板5の係止用突起21が嵌合されることで、これら縦仕切り板4又は横仕切り板5を係止用突起21の内壁に固定して支持するための部材である。縦仕切り板4又は横仕切り板5は、その端面が支持溝10に嵌合され、さらに係止用突起21が切り欠き12に嵌合されることで、容器本体2の内壁に確実に支持されるようになっている。
【0042】
蓋体3は容器本体2を塞ぐための部材である。蓋体3は、図1及び図2に示すように、容器本体2の奥側にヒンジ7で回動可能に支持されている。容器本体2の手前側には、バックル8の嵌合部15が2カ所に設けられている。蓋体3の上側の中央部には、収納ケース1を持ち運ぶための取っ手16が設けられている。
【0043】
縦仕切り板4及び横仕切り板5は、容器本体2内の収納空間を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造を構成するための部材である。
【0044】
縦仕切り板4は、容器本体2内の収納空間を縦(図1の上下方向)に仕切るための部材である。この縦仕切り板4は、図1及び図4〜図6に示すように、容器本体2の縦方向の内側形状とほぼ同じ四角形板状に形成され、容器本体2内を縦方向に仕切る。縦仕切り板4は、容器本体2の深さとほぼ同じ高さに設定されている。縦仕切り板4の周囲にはその全周に亘って補強用リブ4Aが設けられている。さらに、縦仕切り板4は、容器本体2の内側寸法とほぼ同じ寸法に設定され、容器本体2内の対向する2つの支持溝10にそれぞれ嵌合するようになっている。この縦仕切り板4には、支持用リブ18と、位置決め用リブ19と、凸条20と、係止用突起21とを備えている。
【0045】
支持用リブ18は横仕切り板5を支持するための部材である。この支持用リブ18は、互いに対向した平面L字状の係止爪18Aによって構成されている。この互いに対向した2つの係止爪18Aは、後述する横仕切り板5の当て板部24をその前後左右から抱えこむように支持すると共に、上下のスライドを許容するようになっている。この支持用リブ18は、縦仕切り板4の表裏両側面に3個ずつ設けられ、表裏両側面で横仕切り板5を支持するようになっている。
【0046】
位置決め用リブ19は、支持用リブ18で支持された横仕切り板5の下部を位置決めしてズレを防止するための部材である。位置決め用リブ19は各支持用リブ18の下部に位置して設けられている。この位置決め用リブ19は、対向する2枚の支持板で構成され、横仕切り板5の下部を挟んで支持するようになっている。2枚の支持板の間隔は、横仕切り板5の下部の厚さよりも僅かに広く設定されている。位置決め用リブ19は、支持用リブ18と同様に、縦仕切り板4の両側面に3個ずつ設けられ、表裏両側面で横仕切り板5の下部を支持するようになっている。
【0047】
凸条20は、縦仕切り板4の支持用リブ18に後述する横仕切り板5の当て板部24が嵌合した状態で、この当て板部24との接触面積を減らして当て板部24を上下にスムーズにスライドさせるための部材である。この凸条20は、位置決め用リブ19の2枚の支持板と同じ間隔で2本設けられ、支持用リブ18と位置決め用リブ19とを直線的に繋いで、縦仕切り板4の上端まで設けられている。
【0048】
係止用突起21は縦仕切り板4を収納ケース1の内壁に固定するための部材である。係止用突起21は、縦仕切り板4の表裏面と直交する方向に配設された四角柱状の部材によって構成されている。係止用突起21は、縦仕切り板4の両端面の上部にそれぞれ設けられている。具体的には、縦仕切り板4が容器本体2内に装着されて支持溝10に嵌合した状態で、係止用突起21が案内板部11の切り欠き12と同じ高さに位置して嵌合されるように設定されている。
【0049】
横仕切り板5は、収納ケース1の容器本体2内を横方向に仕切るための部材である。横仕切り板5には、2枚の縦仕切り板4に挟まれた空間を仕切る中間横仕切り板5Aと、容器本体2の内壁と縦仕切り板4に挟まれた空間を仕切る端部横仕切り板5Bとがある。
【0050】
中間横仕切り板5Aは、図1、図7〜図9に示すように、長方形板状に形成されている。中間横仕切り板5Aの周囲にはその全周に亘って補強用リブ5Cが設けられている。さらに、中央部にも縦方向に2本の補強用リブ5Cが設けられている。中間横仕切り板5Aには、当て板部24と、手掛け25とが設けられている。
【0051】
当て板部24は、縦仕切り板4の支持用リブ18に嵌合することで、中間横仕切り板5Aを縦仕切り板4側に固定するための部材である。この当て板部24は、支持用リブ18の2つの係止爪18Aの間の寸法に合わせた肉厚板状に形成され、中間横仕切り板5Aの両端の上部(図7の左右端の上部)に設けられている。当て板部24の下部にはテーパ24Aが設けられ、2つの係止爪18Aの間に容易に挿入できるようになっている。
【0052】
中間横仕切り板5Aの上端の中央部には手掛け25が設けられている。この手掛け25は、中間横仕切り板5Aを着脱するときに手で持つための取っ手である。この手掛け25を手で持って、中間横仕切り板5Aを収納物の大きさに応じた位置に取り付け、必要に応じて取り外して付け替える。
【0053】
端部横仕切り板5Bは、図1、図10〜図12に示すように、ほぼ長方形板状で、容器本体2の内壁面側を内壁面に合わせて多少傾斜させて形成されている。端部横仕切り板5Bの周囲にはその全周に亘って補強用リブ5Dが設けられている。さらに、中央部にも縦方向に2本の補強用リブ5Dが設けられている。端部横仕切り板5Bには、当て板部24と、手掛け25と、係止用突起26とが設けられている。
【0054】
当て板部24及び手掛け25は、上述した中間横仕切り板5Aと同様の構成を有する。
【0055】
係止用突起26は、容器本体2の支持溝10の切り欠き12に嵌合することで、端部横仕切り板5Bを容器本体2側に固定するための部材である。係止用突起26は、縦仕切り板4の表裏面と直交する方向に配設された四角柱状の部材によって構成されている。係止用突起26は、端部横仕切り板5Bの一端面(図10中の右端面)の上部に設けられている。具体的には、端部横仕切り板5Bが容器本体2内に装着されて支持溝10に嵌合した状態で、係止用突起26が案内板部11の切り欠き12と同じ高さに位置して嵌合されるように設定されている。
【0056】
[動作]
以上のように構成された収納ケース1は、次のようにして容器本体2内を収納物の大きさに応じて仕切る。
【0057】
まず、容器本体2内を縦仕切り板4で大きく仕切る。縦仕切り板4を支持溝10に嵌合する。縦仕切り板4の両端部を各支持溝10に挿入して下方へ押し下げる。これにより、縦仕切り板4の両端部が支持溝10に嵌って、この支持溝10で縦仕切り板4の下部が支持される。支持溝10は下方へ行くに従って狭くなっているため、縦仕切り板4は押し下げられるに従って、狭くなる支持溝10で支持される。次いで、縦仕切り板4の係止用突起21を支持溝10の切り欠き12に嵌合させる。これにより、縦仕切り板4は、その下部を狭くなった支持溝10で、上部を切り欠き12で支持される。
【0058】
次いで、収納物の大きさに応じて、横仕切り板5を取り付ける。2つの縦仕切り板4の間には中間横仕切り板5Aを取り付ける。手掛け25を手で持って中間横仕切り板5Aの下部を縦仕切り板4の位置決め用リブ19に合わせ、上部の当て板部24を支持用リブ18に合わせて嵌合する。この状態で中間横仕切り板5Aを下方へ押して、当て板部24を支持用リブ18に押し込む。これにより、中間横仕切り板5Aは、その上部を支持用リブ18で、下部を位置決め用リブ19で支持される。
【0059】
中間横仕切り板5Aを別の位置に付け替えるときは、手掛け25を手で持って中間横仕切り板5Aを引き抜き、上記同様にして別に位置に取り付ける。
【0060】
端部横仕切り板5Bは、その一方の当て板部24を縦仕切り板4の支持用リブ18に押し込み、他方の係止用突起26を支持溝10の切り欠き12に押し込む。
【0061】
[効果]
以上のように、縦仕切り板4及び横仕切り板5を収納ケース1の容器本体2内の任意の位置に容易にかつ確実に取り付けることができるため、深底の収納ケース1内を容易にかつ確実に仕切ることができる。
【0062】
これにより、ドライバーやスプレー缶等の長物を、縦にして収納することができるようになる。さらに、大きさの異なる複数の長物を効率的にかつ整然と収納することができるようになる。
【0063】
[第2実施形態]
次に、本考案の第2実施形態について図14を基に説明する。
【0064】
本実施形態に係る収納ケースの全体構成は、上述した第1実施形態の収納ケース1とほぼ同様であるので、ここでは、同一部材に同一符号を付してその説明を省略し、特徴部分についてのみ説明する。
【0065】
本実施形態に係る収納ケースの特徴は収納かご31にある。この収納かご31は、容器本体2内を収納物の大きさに応じて仕切ると共に、収納物を支持して取り出し易くするための部材である。収納かご31は、縦仕切り板32と、横仕切り板33と、底板34とから構成されている。
【0066】
縦仕切り板32は、収納ケース1の容器本体2内を縦に仕切るための板材である。この縦仕切り板32はほぼ四角形状に形成されている。縦仕切り板32の寸法は、容器本体2の縦方向の内側寸法よりも僅かに小さい寸法に設定されている。縦仕切り板32の上端の中央部には手掛け35が設けられている。この手掛け35は、収納かご31を容器本体2内に出し入れする際に手で持つための取っ手である。この手掛け35を手で持って、収納かご31を容器本体2内に挿入したり取り出したりする。さらに、収納かご31に収納した収納物を取り出すときに、手掛け35を手で持って収納かご31を持ち上げて、収納物を容器本体2から少し出して取り出しやすいようにする。
【0067】
横仕切り板33は、縦仕切り板32によって容器本体2内に仕切られた空間をさらに横に仕切るための部材である。横仕切り板33は、縦仕切り板32の任意の位置に取り付ける。ここでは、縦仕切り板32の中央に取り付けられている。
【0068】
底板34は、縦仕切り板32及び横仕切り板33をその底部から一体的に支持するための部材である。底板34は、収納ケース1の容器本体2内の底部形状に合わせて形成されている。ここでは、容器本体2の長手方向一端部の底部形状と同じ形状に形成されている。なお、容器本体2の底部形状に合わせた底板34の形状としては、上述のように底部形状と同じ形状の場合と、底部形状よりも小さい形状の場合がある。ドライバー等の細い道具を装着する場合は、底部形状と同じ形状にしてぴったりはまり込むようにすることが望ましい。スプレー缶等の場合は、底部形状よりも小さい形状にして、縦仕切り板4及び横仕切り板5を一体的に支持すると共にスプレー缶等の底部の一部を支持するようにしてもよい。
【0069】
底板34の周囲には立ち上げ壁36が設けられている。この立ち上げ壁36は、収納した長物がずれ落ちるのを防止するための部材である。ドライバー等の長物をその下部から底板34で支持する際に、手掛け35を持って収納かご31を上部へ持ち上げるとき、底板34と容器本体2の内壁との間に隙間があると、ドライバーの先端等の細い物がずれて落ちてしまうおそれがあるため、立ち上げ壁36を設けて長物のずれて落ちを防止している。
【0070】
以上の構成の収納かご31は、容器本体2内の任意の位置に設けることができるが、装着する位置を予め決めておく場合は、押え板37を容器本体2内に設けておく。この押え板37は、容器本体2の内面形状に沿ってU字状に形成された板材によって構成されている。この押え板37は、容器本体2内の一側部に設けられ、容器本体2の一側端部に装着された収納かご31の縦仕切り板32に当接して収納かご31を支持するようになっている。
【0071】
以上のように構成された収納かご31は、手掛け35を手で持って、容器本体2の一端部と押え板37との間に装着される。これにより、収納ケース1の容器本体2内を収納物の大きさに応じて仕切る。次いで、内部に長物等を収納する。収納かご31に収納された長物等を取り出すときは、そのまま長物等を手に持って取り出す。取り出しにくいときは、手掛け35を手で持って収納かご31を少し持ち上げる。これにより、長物を容器本体2から持ち上げて掴みやすくして、取り出す。
【0072】
これにより、収納かご31を収納ケース1の容器本体2内の任意の位置に容易にかつ確実に取り付けることができるため、深底の収納ケース1内を容易にかつ確実に仕切ることができる。
【0073】
さらに、必要に応じて手掛け35を持って収納かご31を持ち上げることができるため、収納物を容易に取り出すことができる。
【0074】
[変形例]
上記実施形態では、横仕切り板5を、隣り合う支持溝10の間隔に合わせた寸法に設定したが、2つ目の支持溝10の間隔に合わせた寸法や容器本体2の横方向の両端の内壁までの間隔に合わせた寸法等の他の寸法に設定してもよい。収納物の大きさに合わせて適宜設定する。
【0075】
上記実施形態では、縦仕切り板4を容器本体2内の収納空間を縦(図1の上下方向)に仕切るための部材とし、横仕切り板5を容器本体2内の収納空間を横に仕切るための部材としたが、これと逆に、横仕切り板5を縦に仕切るための部材、縦仕切り板4を横に仕切るための部材としてもよいことはいうまでもない。
【0076】
【考案の効果】
以上、詳細に説明したように本考案によれば、次のような効果を奏することができる。
【0077】
縦仕切り板及び横仕切り板を収納ケースの容器本体内の任意の位置に容易にかつ確実に取り付けることができるため、深底の収納ケース内を容易にかつ確実に仕切ることができる。
【0078】
これにより、ドライバーやスプレー缶等の長物を、縦にして収納することができるようになる。さらに、大きさの異なる複数の長物を効率的にかつ整然と収納することができるようになる。
【0079】
縦仕切り板、横仕切り板及び底板を一体的に支持して収納ケースの容器本体内の任意の位置に容易にかつ確実に取り付けることができるため、深底の収納ケース内を容易にかつ確実に仕切ることができる。
【0080】
さらに、必要に応じて手掛けを持って持ち上げることができるため、収納物を容易に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施形態に係る収納ケースをその蓋体を開いた状態で示す斜視図である。
【図2】本考案の第1実施形態に係る収納ケースをその蓋体を閉じた状態で示す斜視図である。
【図3】本考案の第1実施形態に係る収納ケースの内壁に設けられる支持溝及び切り欠きを示す斜視図である。
【図4】本考案の第1実施形態に係る収納ケースの縦仕切り板を示す正面図である。
【図5】本考案の第1実施形態に係る収納ケースの縦仕切り板を示す底面図である。
【図6】本考案の第1実施形態に係る収納ケースの縦仕切り板を示す側面図である。
【図7】本考案の第1実施形態に係る収納ケースの横仕切り板を示す正面図である。
【図8】本考案の第1実施形態に係る収納ケースの横仕切り板を示す平面図である。
【図9】本考案の第1実施形態に係る収納ケースの横仕切り板を示す側面図である。
【図10】本考案の第1実施形態に係る収納ケースの内壁に接する横仕切り板を示す正面図である。
【図11】本考案の第1実施形態に係る収納ケースの内壁に接する横仕切り板を示す平面図である。
【図12】本考案の第1実施形態に係る収納ケースの内壁に接する横仕切り板を示す側面図である。
【図13】本考案の第1実施形態に係る収納ケースの容器本体を示す平面図である。
【図14】本考案の第2実施形態に係る収納ケースの収納かごを示す斜視図である。
【符号の説明】
1:収納ケース、2:容器本体、3:蓋体、4:縦仕切り板、5:横仕切り板、7:ヒンジ、8:バックル、10:支持溝、11:案内板部、12:切り欠き、15:嵌合部、16:取っ手、18:支持用リブ、19:位置決め用リブ、20:凸条、21:係止用突起、31:収納かご、32:縦仕切り板、33:横仕切り板34:底板、35:手掛け、36:立ち上げ壁、37:押え板。
Claims (14)
- 収納ケース内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造において、
上記収納ケース内を仕切る仕切り板を備え、
当該仕切り板の両端に係止用突起を設け、
上記収納ケースの内壁に、上記仕切り板の端面が嵌合されて支持される支持溝と、上記仕切り板の係止用突起が嵌合されて上記仕切り板が上記収納ケースの内壁に固定される切り欠きとを設けたことを特徴とする収納ケースの仕切構造。 - 収納ケース内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造において、
上記収納ケース内を縦横に仕切る複数の仕切り板を備え、
当該複数の仕切り板のうちの1又は複数が、他の仕切り板を支持する1又は複数の支持用リブを有し、
上記他の仕切り板が上記支持用リブに嵌合する当て板部を有し、
上記支持用リブが上記当て板部をその前後左右から抱えこんで上下のスライドを許容しつつ支持することを特徴とする収納ケースの仕切構造。 - 収納ケース内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造において、
上記収納ケース内を縦横に仕切る複数の仕切り板を備え、
当該複数の仕切り板のうちの1又は複数が、その上部に設けられて他の仕切り板を支持する1又は複数の支持用リブと、各支持用リブの下部に位置して各支持用リブで支持された上記仕切り板の下部を位置決めしてズレを防止する位置決め用リブとを有し、
上記他の仕切り板が、その上部に上記支持用リブに嵌合する当て板部を有し、
上記支持用リブが上記当て板部をその前後左右から抱えこんで上下のスライドを許容しつつ支持することを特徴とする収納ケースの仕切構造。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の収納ケースの仕切構造において、
上記仕切り板の上部に手掛けを備えたことを特徴とする収納ケースの仕切構造。 - 請求項2又は3に記載の収納ケースの仕切構造において、
上記仕切り板が、上記支持用リブ若しくは上記支持用リブ及び位置決め用リブを、その表裏両面に備えたことを特徴とする収納ケースの仕切構造。 - 請求項2又は3に記載の収納ケースの仕切構造において、
上記支持用リブに上記当て板部が嵌合した状態でこの当て板部を上下にスムーズにスライドさせる凸条を設けたことを特徴とする収納ケースの仕切構造。 - 収納ケース内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造において、
上記収納ケース内を縦に仕切る縦仕切り板と、上記収納ケース内を横に仕切る横仕切り板とを備え、
上記縦仕切り板が、その上部に設けられて上記横仕切り板を支持する1又は複数の支持用リブと、各支持用リブの下部に位置して各支持用リブで支持された上記横仕切り板の下部を位置決めしてズレを防止する位置決め用リブとを有し、
上記支持用リブが上記横仕切り板側を前後左右から抱えこんで上下のスライドを許容しつつ支持することを特徴とする収納ケースの仕切構造。 - 収納ケース内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造において、
上記収納ケース内を縦に仕切る縦仕切り板と、上記収納ケース内を横に仕切る横仕切り板とを備え、
上記横仕切り板が、その上部に上記縦仕切り板側に嵌合する当て板部を有することを特徴とする収納ケースの仕切構造。 - 収納ケース内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造において、
上記収納ケース内を縦に仕切る縦仕切り板と、上記収納ケース内を横に仕切る横仕切り板とを備え、
上記縦仕切り板が、その上部に設けられて上記横仕切り板を支持する1又は複数の支持用リブと、各支持用リブの下部に位置して各支持用リブで支持された上記横仕切り板の下部を位置決めしてズレを防止する位置決め用リブとを有し、
上記横仕切り板が、その上部に上記縦仕切り板の支持用リブに嵌合する当て板部を有し、
上記支持用リブが上記当て板部をその前後左右から抱えこんで上下のスライドを許容しつつ支持することを特徴とする収納ケースの仕切構造。 - 収納ケース内を収納物の大きさに応じて仕切る収納ケースの仕切構造において、
上記収納ケース内を縦に仕切る縦仕切り板と、上記収納ケース内を横に仕切る横仕切り板と、これら縦仕切り板及び横仕切り板を収納物の大きさに応じて適宜配設した状態でこれらを一体的に支持すると共に収納ケース内の底部形状に合わせて形成された底板とを備え、上記収納ケース内に出し入れ自在に装着されたことを特徴とする収納ケースの仕切構造。 - 請求項10に記載の収納ケースの仕切構造において、
上記縦仕切り板又は横仕切り板が、その上部に手掛けを備えたことを特徴とする収納ケースの仕切構造。 - 請求項10又は11に記載の収納ケースの仕切構造において、
上記底板が、その周囲に立ち上げ壁を備えたことを特徴とする収納ケースの仕切構造。 - 容器本体内に物を収納する収納ケースにおいて、
上記容器本体内に請求項1ないし12のいずれか1項に記載の収納ケースの仕切構造を備えたことを特徴とする収納ケース。 - 請求項13に記載の収納ケースにおいて、
上記収納ケースの仕切構造の縦仕切り板及び横仕切り板が、上記容器本体の深さとほぼ同じ高さに設定されたことを特徴とする収納ケース。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003001889U JP3096981U (ja) | 2003-04-07 | 2003-04-07 | 収納ケースの仕切構造及び収納ケース |
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US7989104B2 (en) | 2004-10-28 | 2011-08-02 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Battery module |
KR200472702Y1 (ko) * | 2009-12-15 | 2014-05-22 | 이영철 | 자동차 트렁크용 수납박스 |
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- 2003-04-07 JP JP2003001889U patent/JP3096981U/ja not_active Expired - Fee Related
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