JP3095733B2 - 表示パネル及びその製造方法 - Google Patents

表示パネル及びその製造方法

Info

Publication number
JP3095733B2
JP3095733B2 JP4727799A JP4727799A JP3095733B2 JP 3095733 B2 JP3095733 B2 JP 3095733B2 JP 4727799 A JP4727799 A JP 4727799A JP 4727799 A JP4727799 A JP 4727799A JP 3095733 B2 JP3095733 B2 JP 3095733B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating substrate
display panel
scanning lines
inspection
liquid crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4727799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000250071A (ja
Inventor
清弘 川崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP4727799A priority Critical patent/JP3095733B2/ja
Publication of JP2000250071A publication Critical patent/JP2000250071A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3095733B2 publication Critical patent/JP3095733B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画素への電気的駆
動により画像表示機能を有する表示パネル及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、微細加工技術、液晶材料技術およ
び実装技術等の進歩により、テレビジョン画像など各種
画像の表示装置に使用される表示パネルとして、例えば
5〜50cm対角で実用上支障の無い画像の表示が可能
な液晶パネルなどが、商用ベースで提供されている。ま
た、上記のような液晶パネルの場合には、それを構成す
る2枚のガラス基板の一方にRGBの着色層を形成して
おくことにより、カラーの画像表示も容易に実現してい
る。特に、液晶を画素毎に駆動するために各画素に対応
させてスイッチング素子を内蔵させたアクティブ型の液
晶パネルでは、クロストークも少なくかつ高速応答で高
いコントラスト比を有する画像が保証されている。
【0003】これらの液晶パネルでは、走査線としては
100〜1000本、信号線としては200〜2000
本程度のマトリクス編成が一般的であるが、最近では、
表示容量の増大に対応して大画面化と高精細化が同時に
進行している。このような最近の液晶パネルについて、
以下に説明する。図4は従来の表示パネルである液晶パ
ネルにおける構成部材の実装状態を示す斜視図である。
この液晶パネルでは、図4に示すように、液晶パネル1
を構成する一方の透明絶縁基板である例えばガラス基板
2a上に走査線用の端子電極6が形成され、この走査線
用の端子電極6に駆動信号を供給する半導体集積回路チ
ップ3を直接接続するCOG(Chip−On−Gla
ss)実装方式や、ガラス基板2a上に形成された信号
線用の端子電極5に、例えば0.1mm厚程度のポリイ
ミド系樹脂薄膜をベースとし、金メッキあるいは半田メ
ッキされた銅箔の端子(図示せず)を有するTCPフィ
ルム4を、導電性媒体を含む適当な接着剤で圧接して固
定するTCP(Tape−Carrier−Packa
ge)実装方式などの実装手段によって、電気信号が液
晶パネル1の画像表示部G1に供給される。ここでは便
宜上2つの実装方式を1つの液晶パネル1内に同時に図
示しているが、実際には何れかの実装方式が適宜選択さ
れることは言うまでもない。
【0004】また、図4において、7、8は液晶パネル
1の画像表示部G1と信号線および走査線用の端子電極
5、6との間を接続する配線路で、必ずしも端子電極
5、6と同一の導電材で構成される必要はない。9は全
ての液晶セルに共通の透明導電性の対向電極を有するも
う1枚の透明絶縁基板であるガラス基板9aからなる対
向基板であり、液晶パネル1を構成する2枚のガラス基
板2a、9aは、樹脂性のファイバやビーズ等のスペー
サ材によって数μm程度の所定の距離を隔てて配置さ
れ、その間隙(ギャップ)は、ガラス基板9aの周縁部
において有機性樹脂よりなるシール材と封口材とで封止
された閉空間になっており、この閉空間に液晶が充填さ
れている。
【0005】この液晶パネル1において、カラー表示を
実現する場合には、ガラス基板9aの閉空間側に、着色
層と称する染料または顔料のいずれか一方もしくは両方
を含む厚さ1〜2μm程度の有機薄膜が被着されて、ガ
ラス基板9aからなる対向基板9に色表示機能が与えら
れる。そのため、この場合には、対向基板9は別名カラ
ーフィルタと呼称される。
【0006】そして液晶材料の性質によっては、ガラス
基板9aの上面またはガラス基板2aの下面のいずれか
もしくは両面上に偏光板が貼付され、液晶パネル1は電
気光学素子として機能する。現時点では、液晶にTN
(ツイスト・ネマチック)系のものを用いた液晶パネル
が大半を占め、通常偏光板は2枚必要である。上記の液
晶パネル1においては、液晶セルは、一方のガラス基板
(例えばガラス基板2a)上に形成された透明導電性の
画素電極と、他方のガラス基板(例えばガラス基板9
a)上の同じく透明導電性の対向電極と、2枚のガラス
基板2a、9aの間に充填された液晶とで構成されてい
る。最近、商品化された視野角が拡大可能なIPS型の
液晶パネルにおいては、液晶セルは、アクティブ基板2
のベースとなるガラス基板2a上に形成された導電性で
一対構成の櫛形電極と2枚のガラス基板2a、9aの間
に充填された液晶とで構成されるので、カラーフィルタ
9のベースとなるガラス基板9a上には透明導電性の対
向電極は不要となるが、ここでは詳細な説明は省略す
る。
【0007】液晶パネル1の画像表示部G1に画像を表
示するためには、先述したように、TCP実装方式また
はCOG実装方式によって走査線と信号線用の端子電極
6、5に電気信号を与える必要がある。最近は、実装コ
ストを削減するために、あるいは接続点数を減らして液
晶パネル1の信頼性をさらに高めるために、COG実装
方式が多用される傾向にある。
【0008】COG実装方式における実装方法や手段は
多種多様であるが、最も一般的には、熱硬化性の異方性
導電性ゴム(ACF:Anisotropic−Con
ductive−Film)を、半導体集積回路チップ
3とアクティブ基板2の端子電極(例えば走査線用の端
子電極6)との間に介在させ、加熱しながらの圧接で接
続する手法が採用されている。この手法は、加熱温度が
低いとACFの固着力が弱く物理的な力で半導体集積回
路チップ3を剥離することが可能で、リワーク(半導体
集積回路チップ3を剥離して再度実装することにより行
う液晶パネル1の再生または修復作業を指す)を前提と
した実装工程にあってはなかなか好都合な手法である。
つまり、仮実装(仮熱硬化)に不具合がなければ、加熱
温度を高めた本実装(本熱硬化)を行うことにより、実
装工程が完了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の表示パネルの1つである液晶パネル及びその
製造方法においては、最近の半導体集積回路ほどの高精
度の微細加工ではないが、膜厚が精々0.5μm程度し
かない半導体層、絶縁層及び導電層を構成材料とするア
クティブ基板2は、近年のデバイス・サイズの大型化が
故に製造歩留が100%にはなり得ず、従って、液晶パ
ネル製造における後工程でのロスコストを低減するため
には、その主要工程毎に検査によって良品のみを選別す
る必要がある。
【0010】一方、液晶パネル1の製造工程は、大別し
て、ガラス基板2aをベースにしてアクティブ基板2を
作製するアレイ工程、アクティブ基板2とカラーフィル
タ(対向基板)9とで液晶セル化するセル工程、駆動用
電気信号を供給するための接続手段を与える実装工程
(COG実装)、そして実装済みの液晶パネル1を裏面
光源とともにフレーム枠に固定するモジュール工程に分
類される。
【0011】このように、製造工程が後になるほど高額
な構成部材が付加されていくので、後工程ほど歩留りを
上げないとロスコストが大きくなってしまうことは明ら
かである。例えば、アレイ工程の終了後には、電気的な
検査によりアクティブ基板2の走査線や信号線の断線や
短絡と、スイッチング素子としてのTFT(Thin−
Film−Transistor)の特性検査と、補助
容量に書き込まれた信号の保持特性等がチェックされる
が、断線や点欠陥等の部分的な欠陥に対しては各種の救
済策が実施されており、決められた基準内の個数であれ
ば、それは良品扱いされてパネル組立工程に送付され
る。この電気的な検査を実施するためには、当然全ての
単位画素を電気的にアドレスする必要があり、一般的に
は全ての端子電極5、6に電気信号を与えている。
【0012】また、パネル組立工程では、アクティブ基
板2が保有する原因外の不良を検知するために、液晶パ
ネル1に画像信号を供給して画像検査を行うのが一般的
であり、アクティブ基板2が良品であっても、ギャップ
斑、配向斑、異物混入等の部分的な異常に伴なう表示斑
がセル工程の主たる不良として発生する。もちろん、画
像検査のためには、走査線には走査信号が、また信号線
には画像信号が供給されるが、この場合にも全ての端子
電極5、6に電気信号を与えている。
【0013】また、TCP実装方式の場合には、図5
(a)に示したように、端子電極(例えば信号線用の端
子電極5)のピッチは単位画素よりやや大きい程度に形
成可能なので、小型の液晶パネルにおいても数10μm
を下回ることは少なく、端子電極5の形状も通常は細長
く、全ての端子電極5に一括接触可能な探針(プロー
ブ)の作製はそんなに困難ではないが、COG実装方式
の場合では、図5(b)に示したように、実装密度を高
めるために端子電極(例えば走査線用の端子電極6)を
千鳥配置とすることが多いので、隣り合った端子電極6
間のピッチは単位画素の半分程度となり、大型の液晶パ
ネルにおいても数10μmを下回ることは希ではなく、
端子電極6の形状は殆どの場合に正方形であり、その理
由は、コストダウンのために駆動用の半導体集積回路チ
ップ3の多チャネル化の推進と、それに対応した幅細の
スリム化で半導体集積回路チップ3の面積もどんどん小
さくせざるを得ないからである。
【0014】このように、端子電極間のピッチが数10
μm以下で、しかも一つの駆動用半導体集積回路チップ
当りの出力数が300チャネルを越え、さらに駆動用の
半導体集積回路チップ3を10個以上使用するような大
画面・高精細の液晶パネル1ともなると、一括接触可能
な探針とその探針を支持する機構においては機械的に精
度不足および強度不足となるため、COG実装方式に対
応できる一括接触可能なプローバは、製作が困難であり
現時点では製品化されていない。したがってアクティブ
基板2の電気的検査としては、特殊な制約の検査方法に
限定せざるを得ない。
【0015】このようなアクティブ基板の電気的な検査
方法としては、色々な方式があり、必ずしも一括接触可
能な探針が必須とは言えないが、画像検査となると一括
接触可能な探針でなければ高精度の画像検査は原理的に
困難である。なぜならば、一括接触可能な探針を用いた
場合には実動作状態と同等の駆動(線順次走査)が可能
であり、この場合には横方向の画素が一斉に駆動され、
縦方向に順次走査信号が送られて画面全体を走査(表
示)することになるが、これ以外の駆動方法で多数個の
画素を同時に駆動すると、液晶セルや蓄積容量を充放電
するための電流経路が上記の駆動状態とは異なるので、
信号線、走査線、蓄積容量線、対向電極等の抵抗値の影
響を受け、実動作状態とは異なった状態で画像が表示さ
れることになる。
【0016】上記のように、一括接触可能な探針での画
像検査を行わない場合には、画像検査において微妙な色
斑等を識別することができず検査精度が低下し、欠陥の
見落とし等から免れられなくなるという問題点を有して
いた。本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、
上記のようにCOG実装方式あるいは同様の実装方式を
用いた場合でも、一括接触可能な探針での画像検査を確
実かつ容易に行うことができ、その画像検査により微妙
な色斑等を識別して検査精度を向上し、表示欠陥の見落
としを防止することができるとともに、パネル組立工程
において画像検査による良否判定で良品のみを次工程の
実装工程に送付することができ、ロスコスト削減の観点
からは極めて大きな効果を得ることができる表示パネル
及びその製造方法を提供する。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の表示パネル及びその製造方法は、表示パネ
ルの外周に一括接触可能な探針に対応した検査用の端子
電極が配置されているので、COG実装方式あるいは同
様の実装方式を用いた場合でもTCP実装方式と同様に
一括接触可能な探針による電気検査と画像検査を可能と
することを特徴とする。
【0018】以上により、COG実装方式あるいは同様
の実装方式を用いた場合でも、一括接触可能な探針での
画像検査を確実かつ容易に行うことができ、その画像検
査により微妙な色斑等を識別して検査精度を向上し、表
示欠陥の見落としを防止することができるとともに、パ
ネル組立工程において画像検査による良否判定で良品の
みを次工程の実装工程に送付することができ、ロスコス
ト削減の観点からは極めて大きな効果を得ることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の表示パ
ネルは、絶縁基板の一主面上に複数の走査線およびそれ
らの走査線と略直交する複数の信号線を有し、前記複数
の走査線および信号線の各交点毎に画素を形成し、前記
画素により画像表示領域を形成する表示パネルにおい
て、前記絶縁基板上の画像表示領域の外側に前記走査線
と信号線用の端子電極がCOG実装に対応して配置され
ているとともに、さらにその外側領域に、検査用の一括
接触可能な全ての探針のそれぞれに対応し、かつ前記走
査線と信号線用の端子電極のそれぞれに対応して電気接
続された前記検査用の端子電極が画素ピッチよりも長い
ピッチで形成されている構成とする。
【0020】請求項4に記載の表示パネルは、請求項1
記載の表示パネルが、第1の透明絶縁基板の一主面上に
複数の走査線およびそれらの走査線に略直交する複数の
信号線を有し、前記複数の走査線および信号線の各交点
毎に画素を形成し、前記第1の透明絶縁基板と対向する
ように第2の透明絶縁基板が配置され、前記第1の透明
絶縁基板と第2の透明絶縁基板との間に充填された液晶
を備え、前記画素により画像表示領域を形成する液晶パ
ネルであって、前記走査線と信号線用の端子電極が前記
第1の透明絶縁基板上の画像表示領域の外側に配置され
ている液晶パネルとする構成とする。
【0021】これらの構成によると、表示パネルの外周
に一括接触可能な探針に対応した検査用の端子電極が配
置されているので、COG実装方式あるいは同様の実装
方式を用いた場合でもTCP実装方式と同様に一括接触
可能な探針による電気検査と画像検査を可能とする。請
求項2に記載の表示パネルの製造方法は、絶縁基板の一
主面上に複数の走査線およびそれらの走査線と略直交す
る複数の信号線を有し、前記複数の走査線および信号線
の各交点毎に画素を形成し、前記画素により画像表示領
域を形成する表示パネルの製造方法であって、前記絶縁
基板上の画像表示領域の外側に前記走査線と信号線用の
端子電極をCOG実装に対応して配置し、さらにその外
側領域に、検査用の一括接触可能な全ての探針のそれぞ
れに対応させ、かつ前記走査線と信号線用の端子電極の
それぞれに対応させ電気接続させて前記検査用の端子電
極を画素ピッチよりも長いピッチで形成して前記表示パ
ネルを組立て、その表示パネルに対する前記探針を用い
た画像検査の終了後に、前記検査用の端子電極の表面を
絶縁性皮膜で覆う方法とする。
【0022】請求項3に記載の表示パネルの製造方法
は、絶縁基板の一主面上に複数の走査線およびそれらの
走査線と略直交する複数の信号線を有し、前記複数の走
査線および信号線の各交点毎に画素を形成し、前記画素
により画像表示領域を形成する表示パネルの製造方法で
あって、前記絶縁基板上の画像表示領域の外側に前記走
査線と信号線用の端子電極をCOG実装に対応して配置
し、さらにその外側領域に、検査用の一括接触可能な
ての探針のそれぞれに対応させ、かつ前記走査線と信号
線用の端子電極のそれぞれに対応させ電気接続させて前
記検査用の端子電極を画素ピッチよりも長いピッチで
成して前記表示パネルを組立て、その表示パネルに対す
る前記探針を用いた画像検査の終了後に、前記走査線と
信号線用の端子電極と前記検査用の端子電極との電気的
接続を解除する方法とする。
【0023】請求項5に記載の表示パネルの製造方法
は、請求項2または請求項3記載の表示パネルは、第1
の透明絶縁基板の一主面上に複数の走査線およびそれら
の走査線に略直交する複数の信号線を有し、前記複数の
走査線および信号線の各交点毎に画素を形成し、前記第
1の透明絶縁基板と対向するように第2の透明絶縁基板
が配置され、前記第1の透明絶縁基板と第2の透明絶縁
基板との間に充填された液晶を備え、前記画素により画
像表示領域を形成する液晶パネルであって、前記走査線
と信号線用の端子電極が前記第1の透明絶縁基板上の画
像表示領域の外側に配置されている液晶パネルとする方
法とする。
【0024】これらの方法によると、COG実装方式あ
るいは同様の実装方式を用いた場合でもTCP実装方式
と同様に一括接触可能な探針による電気検査と画像検査
を可能とし、しかも画像検査後に検査用の端子電極は電
気的に絶縁化されるので、モジュール工程における副作
用の発生をなくす。以下、本発明の実施の形態を示す表
示パネル及びその製造方法について、図面を参照しなが
ら具体的に説明する。なお、以後の説明で用いる各図に
おいて、従来技術を示す図面と同一の部位については、
便宜上同じ符号を付す。 (実施の形態1)本発明の実施の形態1の表示パネル及
びその製造方法を説明する。ここでは、液晶パネルを表
示パネルとした場合を例に挙げて説明する。
【0025】図1は本実施の形態1の表示パネル及びそ
の製造方法を説明するための液晶パネルの構成を示す斜
視図である。この液晶パネルは、図1に示したように、
第1の透明絶縁基板である例えばガラス基板2aの一主
面上に、複数の走査線およびそれらの走査線と一層以上
の絶縁層を介して略直交する複数の信号線を有し、それ
ら複数の走査線および信号線の各交点毎に少なくとも一
組のスイッチング素子および画素電極を有するアクティ
ブ基板2と、このアクティブ基板2と対向する第2の透
明絶縁基板である例えばガラス基板9aの一主面上に透
明導電層を有する対向基板(カラー表示機能を備えるた
めに着色層が形成されている場合はカラーフィルタと称
する)9と、アクティブ基板2と対向基板9との間に充
填された液晶とを備え、画素電極により画像表示部G1
を形成する液晶パネル1であって、COG実装方式にお
いて、アクティブ基板2のベースとなるガラス基板2a
上の画像表示部G1の外側に、COG実装に対応させて
走査線用の端子電極6と信号線用の端子電極5を配置
し、さらにその外側領域に、従来のTCP実装に対応し
た端子電極と類似した形状で、検査用の全ての探針(プ
ローブ)のそれぞれに対応させて検査用の端子電極1
2、11を形成したものである。すなわち、単位画素よ
りも長いピッチと大きな面積を有する端子電極11、1
2を形成している。
【0026】この検査用の端子電極11、12におい
て、可能な限りピッチを長くしかつ面積も大きくする
と、電気検査に用いるプローブの製作が容易となるが、
一方で、アクティブ基板2の製作に当り、多面取りの場
合には全体のガラス基板からの取れ数が減少することは
留意すべきである。走査線用の端子電極6および信号線
用の端子電極5と検査用の端子電極12、11との間を
接続する配線路18、17は、画像表示部G1内の走査
線および信号線とそれら走査線および信号線用の端子電
極6、5との間を接続する配線路8、7と同時に形成す
ればよく、ゲート絶縁層やパシベーション絶縁層等の絶
縁層によって適宜覆っておけば電気的に絶縁化されるた
め問題は発生しない。
【0027】なお、30は、ガラス基板2a上でCOG
実装の障害とならない位置に形成された外部接続端子
で、従来例で示すようなTCPフィルム4と同様の可撓
性のフィルムを接続して、外部回路から電源、映像信
号、走査信号、クロック等を供給する。そして、これら
の信号や電源はガラス基板2a上に形成された共通母線
31を経由して各半導体集積回路チップに供給される。
【0028】この状態では、検査用の端子電極11、1
2は、当然、アクティブ基板2上で部分的に露出してお
り、画像検査後は何らかの方法で不活性化しておかない
と、モジュール工程で他の電気系統と不要な短絡を起こ
す恐れが高い。これを防止するため、次に説明する実施
の形態2の表示パネル及びその製造方法が考えられる。 (実施の形態2)本発明の実施の形態2の表示パネル及
びその製造方法を説明する。ここでも、液晶パネルを表
示パネルとした場合を例に挙げて説明する。
【0029】図2は本実施の形態2の表示パネル及びそ
の製造方法を説明するための液晶パネルの斜視図であ
る。この液晶パネルは、少なくとも検査用の端子電極1
1、12を電気的に絶縁化するものであって、具体的に
は、図2に示したように、絶縁性皮膜となる適当な樹脂
(例えばシリコン樹脂13)を検査用の端子電極11、
12上に塗布して乾燥するものである。その実施時期と
しては、実装工程時に液晶パネル1の周縁部が樹脂13
で盛り上がっていると何かと不都合であるので、実装工
程終了後が最適であろう。現在でも多くの場合、実装工
程終了後には水分の侵入を防止する意味で、TCP実装
方式においてもCOG実装方式においても、実装領域を
シリコン樹脂でコーティングしているので、シリコン樹
脂13の導入は何ら支障の無い工程である。 (実施の形態3)本発明の実施の形態3の表示パネル及
びその製造方法を説明する。ここでも、液晶パネルを表
示パネルとした場合を例に挙げて説明する。
【0030】図3は本実施の形態3の表示パネル及びそ
の製造方法を説明するための液晶パネルの斜視図であ
る。この液晶パネルは、図3に示したように、検査用の
端子電極11、12とCOG実装に対応した信号線およ
び走査線用の端子電極5、6との間の電気的な接続を解
除して、検査用の端子電極11、12を電気的に不活性
化している。具体的な手段としては、簡易的には図3
(a)に示したように、検査用の端子電極11、12と
COG実装に対応した信号線および走査線用の端子電極
5、6との間に想定した電気切断線20上をレーザ照射
して、検査用の端子電極11、12とCOG実装に対応
した信号線および走査線用の端子電極5、6との間を接
続している配線路17、18を蒸散させる方法が挙げら
れる。
【0031】また、実施の形態3の好ましい実施態様と
しては、図3(b)に示したように、画像検査後に、検
査用の端子電極11、12とCOG実装に対応した信号
線および走査線用の端子電極5、6との間に想定したガ
ラス切断線21上でガラス基板2aを切断して、検査用
の端子電極11、12を除去してしまうことである。こ
れによって、液晶パネル1の外形寸法を従来のCOG実
装パネルと同等の大きさにすることができる。
【0032】なお、上記の各実施の形態は、アクティブ
型カラー液晶パネルを表示パネルとした場合を例に挙げ
て記載したが、この液晶パネルに限らず、透明導電性で
互いに対向する対向電極および画素電極による一対構成
を必要としないIPS型の液晶パネルにおいても、また
アクティブ素子を内蔵していない単純型の液晶パネルに
おいても、同じくアクティブ型か単純型を問わず、反射
型の液晶パネルにおいても有効である。さらに申し添え
るならば、カラー表示のための着色層をアクティブ基板
2のベースとなるガラス基板2a上に形成した液晶パネ
ルにおいても、本発明の有効性は損なわれるものではな
い。
【0033】加えて、表示パネルとして、上記の各液晶
パネルに限らず、EL(Electro−Lumine
scence)等やFED(Field−Emissi
on−Device)の発光型マトリクスパネルにおい
ても、本発明は同様に有効であることを補足しておく。
なぜならば、これらの表示デバイスにおいても、ガラス
基板の周縁部の一主面上に実装のための端子電極が配置
されるが、駆動用半導体集積回路から走査線や信号線へ
の電気信号が何らかの接続手段を用いて供給されるから
である。
【0034】
【発明の効果】以上のように、請求項1または請求項4
に記載の発明によれば、表示パネルの外周に一括接触可
能な探針に対応した検査用の端子電極が配置されている
ので、COG実装方式あるいは同様の実装方式を用いた
場合でもTCP実装方式と同様に一括接触可能な探針に
よる電気検査と画像検査を行うことができる。
【0035】そのため、COG実装方式あるいは同様の
実装方式を用いた場合でも、一括接触可能な探針での画
像検査を確実かつ容易に行うことができ、その画像検査
により微妙な色斑等を識別して検査精度を向上し、表示
欠陥の見落としを防止することができるとともに、パネ
ル組立工程において画像検査による良否判定で良品のみ
を次工程の実装工程に送付することができ、ロスコスト
削減の観点からは極めて大きな効果を得ることができ
る。
【0036】また、請求項2または請求項3または請求
項5に記載の発明によれば、上記と同様にロスコストの
削減が推進され、加えてモジュール工程においても何ら
不都合の発生もなくなるとともに、特に検査用の端子電
極を除去した場合には、その後の表示パネルの外形寸法
が大きくならず、表示パネルの無意味な額縁の増大を防
止することができる。
【0037】さらに、画像検査を、たとえCOG実装方
式あるいは同様の実装方式を用いた表示パネルに対して
行う場合でも、その画像検査の際にも、走査線および信
号線用の端子電極に検査用の探針(プローブ)で直接接
触する必要が無いため、走査線および信号線用の端子電
極が汚れたり傷ついたり、あるいは好ましからざる異物
が付着する恐れが皆無であり、このため、実装工程で走
査線および信号線用の端子電極に関連した不良が発生し
ないという副次的な効果も見逃すことはできない。特に
走査線および信号線用の端子電極が柔らかいアルミニウ
ムで構成されている場合でも、従来のようなプローブに
よる傷やアルミ滓の付着から容易に逃れることができ、
その効果は極めて大きいと言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の表示パネル及びその製
造方法を説明するための液晶パネルの構成を示す斜視図
【図2】本発明の実施の形態2の表示パネル及びその製
造方法を説明するための液晶パネルの構成を示す斜視図
【図3】本発明の実施の形態3の表示パネル及びその製
造方法を説明するための液晶パネルの構成を示す斜視図
【図4】従来の表示パネルである液晶パネルの実装状態
を示す斜視図
【図5】TCP実装とCOG実装における端子電極の配
置の説明図
【符号の説明】
1 液晶パネル(表示パネル) 2 アクティブ基板 2a ガラス基板(透明絶縁基板) 5 (信号線用の)端子電極 6 (走査線用の)端子電極 9 対向基板(カラーフィルタ) 9a ガラス基板(透明絶縁基板) 11、12 (一括接触探針での検査用の)端子電極 13 シリコン樹脂(絶縁性皮膜) 17、18 配線路 20 電気切断線 21 ガラス切断線 30 外部接続端子 31 共通母線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 5/66 102 H04N 5/66 102A (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1368 G02F 1/1345 G09F 9/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板の一主面上に複数の走査線およ
    びそれらの走査線と略直交する複数の信号線を有し、前
    記複数の走査線および信号線の各交点毎に画素を形成
    し、前記画素により画像表示領域を形成する表示パネル
    において、前記絶縁基板上の画像表示領域の外側に前記
    走査線と信号線用の端子電極がCOG実装に対応して
    置されているとともに、さらにその外側領域に、検査用
    一括接触可能な全ての探針のそれぞれに対応し、かつ
    前記走査線と信号線用の端子電極のそれぞれに対応して
    電気接続された前記検査用の端子電極が画素ピッチより
    も長いピッチで形成されていることを特徴とする表示パ
    ネル。
  2. 【請求項2】 絶縁基板の一主面上に複数の走査線およ
    びそれらの走査線と略直交する複数の信号線を有し、前
    記複数の走査線および信号線の各交点毎に画素を形成
    し、前記画素により画像表示領域を形成する表示パネル
    の製造方法であって、前記絶縁基板上の画像表示領域の
    外側に前記走査線と信号線用の端子電極をCOG実装に
    対応して配置し、さらにその外側領域に、検査用の一括
    接触可能な全ての探針のそれぞれに対応させ、かつ前記
    走査線と信号線用の端子電極のそれぞれに対応させ電気
    接続させて前記検査用の端子電極を画素ピッチよりも長
    いピッチで形成して前記表示パネルを組立て、その表示
    パネルに対する前記探針を用いた画像検査の終了後に、
    前記検査用の端子電極の表面を絶縁性皮膜で覆うことを
    特徴とする表示パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 絶縁基板の一主面上に複数の走査線およ
    びそれらの走査線と略直交する複数の信号線を有し、前
    記複数の走査線および信号線の各交点毎に画素を形成
    し、前記画素により画像表示領域を形成する表示パネル
    の製造方法であって、前記絶縁基板上の画像表示領域の
    外側に前記走査線と信号線用の端子電極をCOG実装に
    対応して配置し、さらにその外側領域に、検査用の一括
    接触可能な全ての探針のそれぞれに対応させ、かつ前記
    走査線と信号線用の端子電極のそれぞれに対応させ電気
    接続させて前記検査用の端子電極を画素ピッチよりも長
    いピッチで形成して前記表示ピネルを組立て、その表示
    パネルに対する前記探針を用いた画像検査の終了後に、
    前記走査線と信号線用の端子電極と前記検査用の端子電
    極との電気的接続を解除することを特徴とする表示パネ
    ルの製造方法。
  4. 【請求項4】 表示パネルは、第1の透明絶縁基板の一
    主面上に複数の走査線およびそれらの走査線に略直交す
    る複数の信号線を有し、前記複数の走査線および信号線
    の各交点毎に画素を形成し、前記第1の透明絶縁基板と
    対向するように第2の透明絶縁基板が配置され、前記第
    1の透明絶縁基板と第2の透明絶縁基板との間に充填さ
    れた液晶を備え、前記画素により画像表示領域を形成す
    る液晶パネルであって、前記走査線と信号線用の端子電
    極が前記第1の透明絶縁基板上の画像表示領域の外側に
    配置されている液晶パネルとする請求項1記載の表示パ
    ネル。
  5. 【請求項5】 表示パネルは、第1の透明絶縁基板の一
    主面上に複数の走査線およびそれらの走査線に略直交す
    る複数の信号線を有し、前記複数の走査線および信号線
    の各交点毎に画素を形成し、前記第1の透明絶縁基板と
    対向するように第2の透明絶縁基板が配置され、前記第
    1の透明絶縁基板と第2の透明絶縁基板との間に充填さ
    れた液晶を備え、前記画素により画像表示領域を形成す
    る液晶パネルであって、前記走査線と信号線用の端子電
    極が前記第1の透明絶縁基板上の画像表示領域の外側に
    配置されている液晶パネルとする請求項2または請求項
    3記載の表示パネルの製造方法。
JP4727799A 1999-02-25 1999-02-25 表示パネル及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3095733B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4727799A JP3095733B2 (ja) 1999-02-25 1999-02-25 表示パネル及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4727799A JP3095733B2 (ja) 1999-02-25 1999-02-25 表示パネル及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000250071A JP2000250071A (ja) 2000-09-14
JP3095733B2 true JP3095733B2 (ja) 2000-10-10

Family

ID=12770808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4727799A Expired - Fee Related JP3095733B2 (ja) 1999-02-25 1999-02-25 表示パネル及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3095733B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW527513B (en) 2000-03-06 2003-04-11 Hitachi Ltd Liquid crystal display device and manufacturing method thereof
KR101174149B1 (ko) 2004-06-18 2012-08-14 엘지디스플레이 주식회사 액정표시장치 및 그 제조방법
JP2006023457A (ja) * 2004-07-07 2006-01-26 Toshiba Corp 表示装置
KR102622267B1 (ko) * 2016-11-16 2024-01-08 삼성디스플레이 주식회사 표시 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000250071A (ja) 2000-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5657139A (en) Array substrate for a flat-display device including surge protection circuits and short circuit line or lines
US8749262B2 (en) Display device and method of testing the same
US7847577B2 (en) Active matrix substrate, display device, and active matrix substrate inspecting method
EP2275861B1 (en) Active matrix substrate, display device, method for inspecting active matrix substrate, and method for inspecting display device
KR20020056621A (ko) 액정표시장치의 테스트 패드
KR100640208B1 (ko) 액정표시패널의 검사용 범프 구조
JP3866815B2 (ja) 液晶パネル用基板、その製造方法、液晶装置及び電子機器
US5473261A (en) Inspection apparatus and method for display device
JP3095733B2 (ja) 表示パネル及びその製造方法
JP3119357B2 (ja) 液晶表示装置
JP2001166327A (ja) 素子基板装置、その製造方法及びそれを備えた電気光学装置
US11586257B2 (en) Mother substrate and display panel
JP2965979B2 (ja) 配線基板、表示装置のアレイ基板、アレイ基板を備えた液晶表示装置、並びに配線基板およびアレイ基板の製造方法
US20070132931A1 (en) Active matrix substrate
JPH11119683A (ja) 液晶表示パネルの検査方法
JP2002217237A (ja) 平面表示装置
JP3087730B2 (ja) 液晶表示装置の製造方法
JP2011013626A (ja) 表示装置の製造方法
JP3244447B2 (ja) 液晶表示装置
JP2624812B2 (ja) 液晶表示装置および液晶表示パネルの製造方法
JPH11212102A (ja) 液晶表示パネル
JP2002116453A (ja) 液晶画像表示装置とその製造方法、および画像検査方法
JPH08152652A (ja) フラットパネル表示装置用アレイ基板
JP2001005016A (ja) 液晶装置及びその検査方法
JPH09113562A (ja) 液晶マトリックス表示パネルの検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070804

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080804

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees