JP3094629U - 床 束 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、建物の床下の基礎上に設置し、大
引を支持する床束に関するもので、大荷重に耐え得る強
度を十分具有する部材を提供することを目的とする。 【解決手段】 本考案は、土台板１の中心部周囲に円形
状に成る凸凹面４を形成し、この凸凹面の中心平面部に
螺棒５の基端を固着し、この螺棒の基端部に前記凸凹面
の中心平面部に適当な厚さと大きさから成る円盤６を固
着し、また受座板１０の中心部周囲に円形状に成る凸凹
面１２を形成し、この凸凹面の中心平面部に螺棒１３の
基端を固着し、この螺棒の基端部に前記凸凹面の中心平
面部に適当な厚さと大きさから成る円盤１４を固着し、
前記上下の各螺棒を中央周面部が六角形状に成る管材の
上下内側部に形成した螺旋部に螺合して成るものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【考案の属する技術分野】 本考案は、建物の床下の基礎上に設置し、大引を支持する床束に関するもので ある。 【０００２】 【従来の技術】 近年、プレハブ住宅にあっては床下部の構造に簡易な手段として、ターンバッ クル式のものが普及しているが、使用中にボルト部にかかる荷重によって受け板 や土台板に亀裂やひずみが発生することがあるため、床束本来の機能を果たすこ とができなかったことに鑑み、その強度の増大が技術的課題となっていた。ター ンバックル式の床束に関する従来技術としては、例えば実用新案登録第３０３１ ６２２号のごとき考案が見られる。 【０００３】 【考案が解決しようとする課題】 そこで、本考案にあっては、大荷重のかかる上下のボルト部を補強した増強機 構を構成した床束を提供することを目的とするものである。 【０００４】 【課題を解決するための手段】 本考案は、土台板の中心部周囲に円形状に成る凸凹面を形成し、この凸凹面の 中心平面部に螺棒の基端を固着し、この螺棒の基端部に前記凸凹面の中心平面部 に適当な厚さと大きさから成る円盤を固着し、また受座板の中心部周囲に円形状 に成る凸凹面を形成し、この凸凹面の中心平面部に螺棒の基端を固着し、この螺 棒の基端部に前記凸凹面の中心平面部に適当な厚さと大きさから成る円盤を固着 し、前記上下の各螺棒を中央周面部が六角形状に成る管材の上下内側部に形成し た螺旋部に螺合して成るものである。 【０００５】 【考案の実施の形態】 いま受座板に取付く大引を介してかかる建物の荷重圧力は、受座板の中心部か ら円形状の凸凹面に波紋状に分散して均一に受け止められるようになり、またそ の中心部には円盤が間隙なく一体に固着していることにより、強靭な耐久力を発 揮することになる。 【０００６】 同様に、土台板上においても、土台板の中心部から円形状の凸凹面に波紋状に 分散して均一に受け止められるようになり、またその中心部には円盤が間隙なく 一体に固着していることにより、強靭な耐久力を発揮することになる。 【０００７】 【実施例】 １は周囲に釘孔２・・及び接着剤流通孔３・・を設けて成る土台板で、この土 台板の中心部周囲に円形状に成る補強用の凸凹面４を形成する。 【０００８】 ５は前記土台板１の凸凹面の中心平面部に基端を固着して立設した螺棒で、こ の螺棒の長さは後記管材７の長さに合わせて決定する。 【０００９】 ６は前記螺棒５の基端部において前記土台板１の凸凹面の中心平面部に固着し た円盤で、これは適当な厚さと大きさに成る。 【００１０】 ７は前記螺棒５が螺合する螺旋部８を有する管材で、この管材の中央周面部は 六角形状に成り、スパナ等の作業工具が掛合して回動し得るようになる。この管 材の六角形状部の長さは任意である。 【００１１】 前記管材７においては、中央周面の六角形部とその上下内側部の螺旋部８，８ との境界部分には膨出部９，９を形成し、管材の補強作用を発揮させる。 【００１２】 １０は側面Ｌ形に成る受座板で、この受座板の周囲には多数の釘孔１１・・を 設ける。 【００１３】 １２は前記受座板１０の中心部周囲に円形状に形成した補強用の凸凹面で、こ の凸凹面の中心部には基端を固着した螺棒１３を立設し、この螺棒の長さは前記 管材７の長さに合わせて決定する。 【００１４】 １４は前記螺棒１３の基端部において前記受座板１０の凸凹面の中心平面部に 固着した円盤で、これは適当な厚さと大きさに成る。 【００１５】 １５，１５は前記螺棒５，１３に座金１６，１６を介して螺合するナットで、 各螺棒と管材螺旋部との間を緊締する。 【００１６】 【考案の効果】 本考案に係る床束においては、特に受座板および土台板の中心平面部に連結し た螺棒の周囲に設けた円形状の凸凹面と円盤とによって、建物の大荷重を均一に 分散して強力に受け止めることができるようになり、安全かつ確実にプレハブ建 築を行うことができるものとなる。

【図面の簡単な説明】 【図１】全体の正面図 【図２】要部の正断面図 【図３】図１Ａ−Ａ線の断面図 【図４】図１Ｂ−Ｂ線の断面図 【図５】図１Ｃ−Ｃ線の端面図 【符号の説明】 １ 土台板 ４，１２ 凸凹面 ５，１３ 螺棒 ６，１４ 円盤 ７ 管材 ８，８ 螺旋部 ９，９ 膨出部 １０ 受座板 １５，１５ ナット

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 土台板の中心部周囲に円形状に成る凸凹
   面を形成し、この凸凹面の中心平面部に螺棒の基端を固
   着し、この螺棒の基端部に前記凸凹面の中心平面部に適
   当な厚さと大きさから成る円盤を固着し、受座板の中心
   部周囲に円形状に成る凸凹面を形成し、この凸凹面の中
   心平面部に螺棒の基端を固着し、この螺棒の基端部に前
   記凸凹面の中心平面部に適当な厚さと大きさから成る円
   盤を固着し、前記上下の各螺棒を中央周面部が六角形状
   に成る管材の上下内側部に形成した螺旋部に螺合して成
   る床束。