JP3094521B2 - 雑音抑圧装置と雑音抑圧方法 - Google Patents

雑音抑圧装置と雑音抑圧方法

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JP3094521B2
JP3094521B2 JP03175085A JP17508591A JP3094521B2 JP 3094521 B2 JP3094521 B2 JP 3094521B2 JP 03175085 A JP03175085 A JP 03175085A JP 17508591 A JP17508591 A JP 17508591A JP 3094521 B2 JP3094521 B2 JP 3094521B2
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input signal
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noise suppression
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良二 鈴木
正之 三崎
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は通信機器や音響機器に用
いられる雑音抑圧装置及び雑音抑圧方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、無線通信等において音声に重
畳した雑音を低減させる雑音抑圧装置が研究されている
(例えば、JAE S.LIM,ALAN V.OPPENHEIM,LOUIS D.BRAID
A "Evaluation of an Adaptive Comb Filtering Meth
od for Enhancing Speech Degraded by White Noise
Addition",IEEE TRANSACTIONS ON ACOUSTICS,SPEECH,AN
D SIGNAL PROCESSING,VOL.ASSP-26,NO.4,AUGUST 197
8)。
【0003】以下、図面を参照しながら、上述したよう
な従来の雑音抑圧装置について説明を行う。
【0004】(図5)は従来の雑音抑圧装置の構成図を
示すものである。(図5)において、51は入力信号を
記憶すると同時に遅延をかける遅延手段、52は入力信
号の基本周期を抽出するピッチ抽出手段、53はピッチ
抽出手段52の出力に基づいて係数を決定するフィルタ
係数発生手段、54は有声音と無声音の区別を行なう有
声/無声判定手段、55は遅延手段51の出力を切り換
えるスイッチ手段、56はフィルタ係数発生手段53の
出力とスイッチ手段55の出力との畳み込み演算を行な
う畳み込み手段、57は0<k<1の値を記憶する係数
記憶手段、58は乗算手段である。
【0005】以上のように構成された雑音抑圧装置につ
いて、以下その動作について説明する。
【0006】まず遅延手段51にて入力信号が記憶され
る。次にピッチ抽出手段52が入力信号の基本周期Tj
抽出し、その結果に基づいてフィルタ係数発生手段53
が(数3)のフィルタの係数h(n)を決定する。
【0007】
【数3】
【0008】そして、有声/無声判定手段54は入力信
号が有声音か無声音かの判定を行なう。入力信号が有声
音の場合には、スイッチ手段55が遅延手段51に記憶
されている入力信号を畳み込み手段56に出力し、畳み
込み手段56は入力信号とフィルタ係数発生手段53の
出力との畳み込み演算を行ない出力する。入力信号が無
声音もしくは無音の場合にはスイッチ手段55は遅延手
段51に記憶されている入力信号に、乗算手段58が係
数記憶手段57の出力を乗じて出力する。この処理によ
り入力信号の周期性信号つまり有声音が強調され、雑音
が抑圧されることとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、入力信号の基本周期が変化したり、基
本周期の抽出を誤った場合に、出力信号が不連続になり
歪が増すという課題を有していた。
【0010】本発明は上記課題に鑑み、入力信号の基本
周期が変化しても出力信号が不連続になり歪が増すのを
防ぐことのできる雑音抑圧装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の雑音抑圧装置は、入力信号を記憶すると同時
に遅延をかける遅延手段と、前記遅延手段の内容の相関
を求める相関手段と、前記相関手段の出力に基づいて基
準点に対して相関の高い点から前記遅延手段の内容を読
み出す読み出し手段と、現在の処理単位における前記読
み出し手段の出力と過去の処理単位における前記読み出
し手段の出力とを滑らかにつなぐ接続手段と、前記遅延
手段の基準点の内容と前記接続手段の出力とを加え合わ
せる総和手段から構成されている。
【0012】
【作用】この構成によって、接続手段が現在の処理単位
における読み出し手段の出力と、過去の処理単位におけ
る読み出し手段の出力とを滑らかにつなぐので、入力信
号の基本周期が変化しても、出力信号の不連続は少なく
なり、聞き易い音となる。
【0013】
【実施例】以下本発明の雑音抑圧装置の一実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0014】(図1)は本発明の一実施例における雑音
抑圧装置の構成図を示すものである。(図1)におい
て、11は入力信号を記憶すると同時に遅延をかける遅
延手段、12は遅延手段11の内容の相関関数を求める
相関手段、13は相関手段12の出力に基づいて遅延手
段11の内容を読み出す読み出し手段、14は現在の処
理単位における読み出し手段13の出力と過去の処理単
位における読み出し手段13の出力とを滑らかにつなぐ
接続手段、15は遅延手段11の内容と接続手段14の
出力とを加え合わせる総和手段である。
【0015】以上のように構成された雑音抑圧装置につ
いて、以下その動作について説明する。
【0016】まず、遅延手段11にて、入力信号が記憶
されると同時に遅延される。次に、相関手段12が遅延
手段11の内容の内の基準セグメントに対する相関関数
を処理単位 ts 毎に求める。そして、読み出し手段13
は相関手段12の出力に基づいて、基準セグメント内の
入力信号 x(n) に対して相関の高い点 n+τi から遅延
手段11の内容 x(n+τi) を読み出す。次に、接続手段
14は現在の処理単位における読み出し手段13の出力
x(n+τi) と過去の処理単位における前記読み出し手段
13の出力 x(n+τi') とを滑らかにつなぐ。そして、
総和手段15は遅延手段11の基準セグメントの内容x
(n) と接続手段14の出力とを加え合わせる。
【0017】(図2)は本発明の雑音抑圧装置に係る接
続手段の一実施例の構成図を示すものである。(図2)
において、21は接続関数 w(n) を記憶する第1の記憶
手段、22は接続関数 (1-w(n)) を記憶する第2の記憶
手段、23は現在の処理単位における読み出し手段13
の出力 x(n+τi) に第1の記憶手段21の出力を乗じる
第1の乗算手段、24は過去の処理単位における読み出
し手段13の出力 x(n+τi') に第2の記憶手段22の
出力を乗じる第2の乗算手段、25は第1の乗算手段2
3の出力と第2の乗算手段24の出力とを加え合わせる
加算手段である。 まず、第1の乗算手段23が、現在
の処理単位における読み出し手段13の出力 x(n+τi)
に第1の記憶手段21の出力 w(n) を乗じる。ここで、
第1の記憶手段21の出力 w(n) は時間とともに0から
1へ漸増する関数である。次に、第2の乗算手段24が
過去の処理単位における読み出し手段13の出力 x(n+
τi') に第2の記憶手段22の出力 (1-w(n))を乗じ
る。そして加算手段25が第1の乗算手段23の出力と
第2の乗算手段24の出力とを加え合わせる。
【0018】(図3)は本発明の一実施例における雑音
抑圧装置の入力信号と出力信号の模式図を示すものであ
る。(図3)の模式図は、基準セグメントに対して相関
の高い未来と過去の入力信号から1点ずつ読み出した例
である。(図3)において、31は入力信号、32は基
準セグメントの出力、33は基準セグメントよりも未来
のセグメントの出力、34は基準セグメントよりも過去
のセグメントの出力である。(図3)中のA,B,C,D…
は、それぞれセグメントを示す。
【0019】33と34は相関手段12の結果に基づい
て、基準セグメント32と相関の高い、τiずれた未来
と過去の入力信号である。そして基準セグメント32の
接続点において、33および34の入力信号は接続手段
14により、滑らかに接続される。32,33と34の
総和を求めたものが出力信号となる。
【0020】以上のように本実施例によれば、接続手段
14が現在の処理単位における読み出し手段13の出力
x(n+τi) と過去の処理単位における読み出し手段13
の出力 x(n+τi') とを滑らかにつなぐことにより、入
力信号の基本周期が変化しても出力信号が不連続になり
歪が増すのを防ぐことができる。さらに、相関手段12
が相関関数をセグメント長 ts 毎に求めるので、処理単
位が一定となり、ハードウェアを容易に実現することが
できる。
【0021】以下本発明の雑音抑圧方法の一実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0022】(図4)は本発明の一実施例における雑音
抑圧方法のフローチャートを示すものである。
【0023】まず入力信号をts 個読み込むとともにt
s 点だけシフトさせる。次に入力信号 x(n) の相関関数
を(数4)により求める。
【0024】
【数4】
【0025】そして相関関数が極値となる位置τi(i=-
1,+1)を探索する。次に(数5)より出力信号 y(n) を
求めて出力し、この操作を -tw/2≦n<ts-tw/2 の範囲で
繰り返す。最後に処理の先頭に戻る。
【0026】
【数5】
【0027】ここで(数5)で用いる接続関数 w(n) は
(数7)に示すように、時間とともに漸増する関数であ
る。
【0028】
【数6】
【0029】また(数6)で用いる重み関数 ai は(数
7)の条件を満足するように設定する。ただし L=M=1
である。
【0030】
【数7】
【0031】以上のように本実施例によれば、(数5)
により入力信号 x(n) に相関の高い位置の入力信号 x(n
i) を加え合わせ、その加え合わせる入力信号の開始
点をts 毎に(数4)の相関関数に基づいて修正する際
に、現在の処理単位の入力信号 x(n+τi) と過去の処理
単位の入力信号 x(n+τi') の接続に(数7)の接続関
数 w(n) を用いることにより、入力信号の基本周期が変
化しても出力信号が不連続になり歪が増すのを防ぐこと
ができる。
【0032】
【発明の効果】本発明は、上述したように接続手段を設
けることにより、現在の処理単位における読み出し手段
の出力と過去の処理単位における読み出し手段の出力と
を滑らかにつなぐことができるので、入力信号の基本周
期が変化しても出力信号が不連続になり歪が増すのを防
ぐことができ、さらに接続手段を、接続関数 w(n) を記
憶する第1の記憶手段と、接続関数 (1-w(n))を記憶す
る第2の記憶手段と、現在の処理単位における読み出し
手段の出力 x(n+τi) に第1の記憶手段の出力を乗じる
第1の乗算手段と、過去の処理単位における読み出し手
段の出力 x(n+τi') に第2の記憶手段の出力を乗じる
第2の乗算手段と、第1の乗算手段の出力と第2の乗算
手段の出力とを加え合わせる加算手段とで構成すること
により、現在の処理単位における読み出し手段の出力と
過去の処理単位における読み出し手段の出力とを、簡単
にしかも滑らかにつなぐことができるという効果を得る
ことができ、優れた雑音抑圧装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における雑音抑圧装置の構成
【図2】本発明の一実施例における雑音抑圧装置の接続
手段の構成図
【図3】本発明の一実施例における雑音抑圧装置の入力
信号と出力信号の模式図
【図4】本発明の一実施例における雑音抑圧方法のフロ
ーチャート
【図5】従来の雑音抑圧装置の構成図
【符号の説明】
11 遅延手段 12 相関手段 13 読み出し手段 14 接続手段 15 総和手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10L 11/00 - 21/06 H04B 1/10 JICSTファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を記憶すると同時に遅延をかけ
    る遅延手段と、前記遅延手段の内容の相関を求める相関
    手段と、前記相関手段の出力に基づいて基準点に対して
    相関の高い点から前記遅延手段の内容を読み出す読み出
    し手段と、現在の処理単位における前記読み出し手段の
    出力と過去の処理単位における前記読み出し手段の出力
    とを滑らかにつなぐ接続手段と、前記遅延手段の基準点
    の内容と前記接続手段の出力とを加え合わせる総和手段
    とを備えたことを特徴とする雑音抑圧装置。
  2. 【請求項2】 接続手段は、接続関数 w(n) を記憶する
    第1の記憶手段と、接続関数 (1-w(n)) を記憶する第2
    の記憶手段と、現在の処理単位における読み出し手段の
    出力に前記第1の記憶手段の出力を乗じる第1の乗算手
    段と、過去の処理単位における前記読み出し手段の出力
    に前記第2の記憶手段の出力を乗じる第2の乗算手段
    と、前記第1の乗算手段の出力と前記第2の乗算手段の
    出力とを加え合わせる加算手段とを有することを特徴と
    する請求項1記載の雑音抑圧装置。
  3. 【請求項3】 入力信号 x(n) の相関を求め、次に相関
    の高い位置τiを探索し、そして次式より出力信号 y(n)
    を求め、以上の処理を繰り返すことを特徴とする雑音
    抑圧方法。 【数1】
  4. 【請求項4】 接続関数 w(n) は次式で示されることを
    特徴とする請求項3記載の雑音抑圧方法。 【数2】
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