JP3088025B2 - 像ブレ補正装置 - Google Patents

像ブレ補正装置

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JP3088025B2
JP3088025B2 JP03122994A JP12299491A JP3088025B2 JP 3088025 B2 JP3088025 B2 JP 3088025B2 JP 03122994 A JP03122994 A JP 03122994A JP 12299491 A JP12299491 A JP 12299491A JP 3088025 B2 JP3088025 B2 JP 3088025B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、カメラ等の光学機器
において、手振れ等により生じる像ブレを補正する像ブ
レ補正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラの像ブレ補正のための
装置は種々提案されており、ブレ補正方式にもいくつか
の種類がある。そして、カメラ等に用いられるブレ補正
方式のうちの1つの典型的なものとしては、ブレ検知セ
ンサにて検知したカメラのブレ情報に基づき撮影光学系
の一部、あるいは全部を駆動して結像面上の像ブレを抑
制するというものである。
【0003】しかしながら、従来の像ブレ補正装置は、
一般に手ブレ振動、あるいはそれに類似する周波数分布
を持ったブレ振動を良好に補正すべく、それに見合った
ブレ検知センサやブレ補正光学系の駆動機構の選択、及
び上記センサや駆動機構の応答周波数帯域の設定がなさ
れている。従って、この様な像ブレ補正装置を三脚に据
え付けて使用する場合には、以下の様な欠点を生じる。
【0004】1)ブレ補正が必要のない場面でもブレ補
正機構は作動しており、消費電力が必要以上に大きくな
る。
【0005】2)三脚上でパンニングをすると、ブレ補
正作用によりパンニングを阻止する補正が生じる。
【0006】3)スチルカメラでは、レリ−ズ時にクイ
ックリタ−ンミラ−、あるいはシャッタ機構より微小変
位振幅ではあるが高周波の衝撃を生じ、これがブレ検知
センサの誤信号出力の原因となる事がある。すると、ブ
レ補正機構はカメラのブレとは関係のないブレ補正を行
い、ファインダ像が揺れ動いて見える、あるいは長秒時
露光において誤ったブレ補正がなされる。
【0007】以上の欠点を解消するため、本出願人は特
願平2−124100号の実施例において、ブレ検知セ
ンサの出力が微小なら三脚使用であるとの判断をして、
像ブレ補正を停止する旨の出願をしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記提案の装
置では、ブレ変位振幅が小さい時には一律にブレ補正を
禁止してしまうので、カメラのレリ−ズ時にクイックリ
タ−ンミラ−、あるいはシャッタの動作による反作用で
生じる高周波微小振幅のブレ(これを以下手ブレに対し
てカメラブレと称する)の補正ができないという問題を
有していた。
【0009】 本発明の目的は上記の点に鑑み、支持
手段使用時と手持ち時それぞれに最適な像ブレ補正を行
うことのできる像ブレ補正装置を提供することである。
本発明の他の目的は、支持手段が使用されているのか、
手持ち状態であるのかを振れ検出手段の検出出力から判
定し、その判定に応じて像ぶれ補正手段の動作を変化さ
せるものにおいて、上記判定を正確に行うことのできる
像ブレ補正装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに、請求項1記載の本発明は、装置に加わる振動を検
出する振れ検出手段と、該振れ検出手段の出力に応じて
像ぶれを補正する像ぶれ補正手段と、前記装置が支持手
段に取り付けられた状態であるか否かを判定する判定手
段と、該判定手段により前記装置が前記支持手段に取り
付けられた状態であることが判定されることに応じて、
前記像ぶれ補正手段の、前記振れ検出手段の出力の所定
の周波数より低い周波数成分に応じた動作を規制する規
制手段とを有する像ブレ補正装置とするものである。
【0011】 上記他の目的を達成するために、請求項
2記載の本発明は、装置に加わる振動を検出する振れ検
出手段と、該振れ検出手段の出力の直流成分を除去する
ハイパスフィルタと、該ハイパスフィルタの出力信号を
積分する積分手段と、該積分手段の出力に応じて像ぶれ
を補正する像ぶれ補正手段と、前記積分手段に入力され
る前の前記ハイパスフィルタの出力に応じて前記装置が
支持手段に取り付けられた状態であるか否かを判定する
判定手段と、該判定手段により前記装置が前記支持手段
に取り付けられた状態であることが判定されることに応
じて、前記像ぶれ補正手段の動作を規制する規制手段と
を有する像ブレ補正装置とするものである。また、上記
他の目的を達成するために、請求項3記載の本発明は、
装置に加わる振動を検出する振れ検出手段と、該振れ検
出手段の出力に応じて像ぶれを補正する像ぶれ補正手段
と、前記振れ検出手段の出力に所定の周波数帯域の信号
成分が含まれているか否かを判定する判定手段と、該判
定手段により前記振れ検出手段の出力に前記所定の周波
数帯域の信号成分が含まれていないことが判定されるこ
とに応じて、前記像ぶれ補正手段の動作を規制する規制
手段とを有する像ブレ補正装置とするものである。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0013】図2は本発明の第1の実施例を備えた一眼
レフレックスカメラの主要部分の構成を示す図である。
【0014】図2において、CMRはカメラ本体であ
り、LNSはカメラ本体CMRに対して着脱可能な交換
レンズを表す。
【0015】まず、カメラ本体CMR側の構成について
説明する。
【0016】CCPUはカメラ内マイクロコンピュ−タ
(以下マイコンと記す)で、ROM,RAM,A/D変
換機能を有する1チップマイコンである。カメラ内マイ
コンCCPUはROMに格納されたカメラのシ−ケンス
プログラムに従って、自動露出制御,自動焦点調節,フ
ィルム巻上げ等のカメラの一連の動作を行う。そのため
に、カメラ内マイコンCCPUはカメラ本体CMR内の
周辺回路及びレンズと通信して各々の回路やレンズの動
作を制御する。
【0017】LCMはレンズ通信バッファ回路であり、
電源ラインVLにてレンズLNSに電源を供給すると共
に、カメラ本体CMRからレンズLNSへの信号ライン
DCLを介する出力及びレンズLNSからカメラ本体C
MRへの信号ラインDLCを介する出力のレンズ間通信
バッファとなる。
【0018】SNSはCCD等から構成される焦点検出
用のラインセンサ(以下単にセンサと記す)、SDRは
その駆動回路で、カメラ内マイコンCCPUの命令によ
りセンサSNSを駆動し、該センサSNSからの像信号
を取り込んで増幅し、カメラ内マイコンCCPUに送出
する。
【0019】レンズLNSからの光はメインミラ−M
M、ピントグラスPG、ペンタプリズムPPを介して測
光センサSPCに入射し、その出力信号はカメラ内マイ
コンCCPUに入力され、所定のプログラムに従って自
動露出制御(AE)に用いられる。
【0020】DDRはスイッチ検知及び表示用回路であ
り、カメラ内マイコンCCPUから送られてくるデ−タ
に基づいてカメラの表示部材DSPの表示を切り換えた
り、カメラの各種操作部材(SWMD)のオン・オフ状
態を通信によってカメラ内マイコンCCPUへ報知す
る。
【0021】SW1,SW2は不図示のレリ−ズボタン
に連動したスイッチで、レリ−ズボタンの第1段階の押
下によりスイッチSW1がオンし、引続いて第2段階ま
での押下でスイッチSW2がオンする。カメラ内マイコ
ンCCPUは後述するように、スイッチSW1のオンで
測光,自動焦点調節動作及び像ブレ補正動作の開始信号
発生を行い、スイッチSW2のオンをトリガとして露出
制御とフィルムの巻上げを行う。尚、スイッチSW2は
カメラ内マイコンCCPUの「割込み入力端子」に接続
され、スイッチSW1のオン時のプログラム実行中でも
該スイッチSW2のオンによって割込みがかかり、直ち
に所定の割込みプログラムへ移行することが出来る。
【0022】MTR1はフィルム給送用、MTR2はミ
ラ−アップ・ダウン及びシャッタばねチャ−ジ用のモ−
タであり、各々の駆動回路MDR1,MDR2により正
転・逆転の制御が行われる。
【0023】MG1,MG2は各々シャッタ先幕・後幕
走行開始用マグネットで、増幅トランジスタTR1,T
R2で通電され、カメラ内マイコンCCPUによりシャ
ッタSTRの制御が行われる。
【0024】CTPはカメラ本体CMRの底部に設けら
れた三脚取付用のネジである。
【0025】次に、レンズLNS側の構成について説明
する。
【0026】 LCPUはレンズ内マイコンで、カメラ
内マイコンCCPUと同じくROM,RAM,A/D変
換機能を有する1チップマイコンである。レンズ内マイ
コンLCPUはカメラ本体CMRから信号ラインDCL
を介して送られてくる命令に従って焦点調節用レンズF
LNSの駆動制御及び絞りの駆動制御を行う。また、レ
ンズの各種動作状況(焦点調節光学系がどれくらい駆動
したか、絞りが何段絞られているか等)やパラメ−タ
(開放Fナンバ,焦点距離,デフォ−カス量対繰出し量
の係数等)を信号ラインDLCを介してカメラ側へ送信
する。
【0027】FMTRは焦点調節用レンズFLNSの駆
動用モ−タで、ギヤトレインを介して不図示のヘリコイ
ド環を回し、レンズFLNSを光軸方向に進退させて焦
点調節を行う。
【0028】FDRは上記モ−タFMTRの駆動回路
で、レンズ内マイコンLCPUからの信号に従い該モ−
タFMTRの正・逆回転,ブレ−キ等の制御を行う。
【0029】該実施例では、インナ−フォ−カスタイプ
の例を示しており、カメラ本体CMRから焦点調節の命
令が送られた場合には、同時に送られてくる駆動量・方
向に従って上記モ−タFMTRを駆動して、焦点調節用
レンズFLNSを光軸方向に移動させて焦点調節を行
う。該焦点調節用レンズFLNSの移動量はエンコ−ダ
回路ENCFのパルス信号でモニタして、レンズ内マイ
コンLCPU内のカウンタで計数しており、所定の移動
が完了した時点で上記モ−タFMTRを制御する。
【0030】このため、一旦カメラ本体CMRから焦点
調節の命令が送られた後は、カメラ内マイコンCCPU
はレンズの駆動が終了するまで、レンズ駆動に関して全
く関与する必要がない。また、必要に応じて上記カウン
タの内容をカメラ本体CMRに送出することも可能な構
成になっている。
【0031】カメラ本体CMRから絞り制御の命令が送
られた場合には、同時に送られてくる絞り段数に従っ
て、絞り駆動用としては公知のステッピング・モ−タD
MTRを駆動する。
【0032】ICPUは像ブレ補正用マイコンで、像ブ
レ補正動作を制御しカメラ本体CMRからレンズLNS
への信号DCL,レンズLNSからカメラ本体CMRへ
の信号DLCが入力され、該マイコンICPUからの出
力信号はレンズ内マイコンLCPUへ入力される。即
ち、カメラ内マイコンCCPUとの通信はレンズ内マイ
コンLCPUとのみ行われ、像ブレ補正用マイコンIC
PUは両者の通信を傍受する形態をとっている。そし
て、該像ブレ補正用マイコンICPUからカメラ内マイ
コンCCPUへの通信は上記レンズ内マイコンLCPU
を介して行う。
【0033】ACCはレンズのブレを検出する加速度計
(正確には角加速度計)で、(角)加速度信号aを後述
する像ブレ補正制御回路ICNTへ出力する。
【0034】 ICNTは像ブレ補正制御回路(詳細は
後述する)で、積分器、フィルタ、アンプ、スイッチ等
を有し、後述する像ブレ補正モ−タIMTRを駆動制御
し、そのために位置検出センサPSDや像ブレ補正用マ
イコンICPUとの信号の入出力ラインを有する。
【0035】ILNSは光軸偏心手段であるところの補
正光学系で、後述するリンク機構にて支持され、光軸に
垂直な平面に対し、略平行に移動できる。
【0036】IMTRは像ブレ補正用モ−タで、モ−タ
軸上に固定されたカムCAMを正・逆転させて、補正光
学系ILNSを変位せしめる。
【0037】PSDは上記補正光学系ILNSの位置を
検出する位置検出センサで、赤外発光ダイオ−ドIRE
Dからの光が補正光学系ILNSと一体で動くスリット
SLTを通過してこの位置検出センサPSDの受光面に
入射する事により、該位置検出センサPSDは入射光の
位置、即ち補正光学系ILNSの位置信号dLを発生す
る。そしてこの出力信号(dL)は像ブレ補正用マイコ
ンICPU及び像ブレ補正制御回路ICNTに入力され
る。
【0038】LTPはレンズ鏡筒底部に設けられた三脚
取り付け用のネジである。
【0039】SWISは像ブレ補正系のメインスイッチ
で、該スイッチSWISをオンすると像ブレ補正用マイ
コンICPU及びその周辺回路に電源が投入され、像ブ
レ補正制御回路ICNTが動作を開始する。そしてカメ
ラ本体CMRのスイッチSW1がオンになると、この信
号がレンズ内マイコンLCPUを介して像ブレ補正用マ
イコンICPUに通信され、モ−タIMTRが駆動され
て像ブレ補正動作が開始する。
【0040】尚、先にdLは補正光学系ILNSの位置
信号であるとしたが、該補正光学系ILNSの変位とこ
れに起因する光軸偏心量とは比例するので、dLを光軸
偏心量(変位)と見なしても差支えない。そして、この
信号の原点は補正光学系ILNSの中心軸と撮影光軸が
一致する位置とする。
【0041】図1は図2に示した像ブレ補正制御回路I
CNTを詳しく表したもので、点線で囲んだ部分がこれ
に相当する。以下にその内容を説明する。
【0042】HPFは、角加速度計ACCからの角加速
度信号aの直流成分(バイアス成分)をカットするハイ
パスフィルタで、角加速度信号a’を発生する。
【0043】INTEGは前述の角加速度信号a’を積
分する積分器で、その出力v’はレンズ鏡筒に生じたブ
レの角速度を表す。
【0044】AMP1はレンズ鏡筒のブレ角速度v’
を、補正光学系ILNSの駆動速度指令信号vに変換す
る係数変換増幅器である。該信号vは加算点P3,P
2,P1を経由して後述するスイッチSWMTへ入力す
る。
【0045】SWMTはモ−タIMTRへの制御信号入
力をオン・オフ制御するスイッチで、ブレ補正用マイコ
ンICPUにより制御され、該スイッチがオンされる
と、モ−タIMTRの駆動が開始され、ブレ補正動作が
開始する。
【0046】COMPEはフィ−ドバックル−プ系の安
定度を増すための位相補償回路であり、この出力信号V
Mがモ−タIMTRへの印加電圧となり、これはすなわ
ちモ−タIMTRの駆動速度指令信号に相当する。
【0047】AMP2はモ−タIMTRへの電流を供給
するパワ−バッファである。
【0048】以上の経路により、レンズ鏡筒のブレ加速
度aはモ−タIMTRの印加電圧VMに変換され、モ−
タ軸が回動すると、モ−タ軸上のカムにより補正光学系
ILNSが光軸に対し、略垂直方向に駆動される。この
時、赤外発光ダイオ−ドIREDからの光がスリットを
通過して、位置検出センサPSDに達し、該センサPS
Dは補正光学系ILNSの位置信号(変位信号)dLを
出力する。そして、この変位信号dLはブレ補正用マイ
コンICPU, 後述する微分器DIFF及び増幅器AM
P3, AMP4に入力される。
【0049】DIFFは微分器で、補正光学系ILNS
の変位信号dLを微分して速度信号vLを出力する。そ
して、速度信号vLが加算点P1にて反転入力される事
により、補正光学系ILNSの駆動速度を制御量とした
フィ−ドバックル−プが形成される。
【0050】AMP3,AMP4は補正光学系ILNS
の原点への復元力を発生させるための増幅器である。カ
メラ、あるいはレンズをパンニングすると、像ブレ補正
装置はこのパンニングを阻止すべく応答し、補正光学系
ILNSはその駆動可能ストロ−クを使い切ってしま
う。この時、補正光学系ILNSを原点に復帰させない
と像ブレ補正動作が再開できない。そこで、補正光学系
ILNSの変位信号dLをk1、あるいはk2倍して加
算点P2に反転入力させる事により、変位信号dLに比
例した原点への復元力を与える様になっている。そし
て、スイッチSWSL1,SWSL2は復元力の強さを
選択するスイッチで、 像ブレ補正用マイコンICPUに
より切換え制御される。そして、k2>k1となってい
ると、SWSL1をオン(閉)とした時には、弱い復元
力が与えられ、SWSL2がオンされると強い復元力が
与えられる。
【0051】像ブレ補正用マイコンICPUより加算点
P3に入力される信号VGは、上記フィ−ドバックル−
プに入力する補正光学系ILNSの駆動速度指令信号v
に偏差電圧を与えるためのもので、例えば該信号vのバ
イアス成分をキャンセルする等の目的で使用される。こ
の信号VGは像ブレ補正用マイコン内で所定のフロ−に
より計算されて出力される。
【0052】RES1 ,RES2はハイパスフィルタH
PF、積分器INTEGをリセットして、その出力信号
を初期化するための出力ラインである。
【0053】ところで、図1及び図2では像ブレ補正機
構部及びその制御回路は1軸分しか表していないが、手
ブレは上下左右の2次元方向に生じるので、実際のレン
ズでは上記機構及び回路も2軸分備えている。
【0054】次に、上記構成におけるカメラ本体CMR
及びレンズLNSの制御フロ−の説明に入る前に、カメ
ラを手持ち支持した場合及び三脚に据え付け場合のブレ
状況について、図10乃至図12を用いて説明する。
【0055】図10は、横軸に時刻t、縦軸にカメラの
ブレ変位d(正確にはブレの角変位)を示している。そ
して、図中の実線dHは手持時のブレ変位、破線dTは
三脚据え付け時のブレ変位である。なお、像のブレの原
因となるブレは角度ブレ(角変位)であり、このブレを
検出するセンサは角加速度計であるが、ブレを補正する
補正光学系の動きは角運動ではなく並進運動(リニア変
位)であるため、以降の文章ではブレの角変位、角速
度、角加速度については「角」の文字を省略して説明す
る。
【0056】手持ち時には、時刻t1よりランダムなブ
レ変位が生じており、時刻t5でレリ−ズすると、その
後の短時間に高周波微小振幅のカメラブレが生じる。
【0057】一方、三脚据え付け時には、通常はブレ変
位が「0」だが、ここでは時刻t1からt2の間及び時
刻t3からt4の間でパンニング、あるいはフレ−ミン
グ変更した場合を示しており、時刻t5においてやはり
レリ−ズを行うことにより、カメラブレが生じている事
を示している。
【0058】図11は、前記図10におけるブレ状況下
での時刻tに対するブレ速度v(正確にはブレ角速度)
を示している。すなわち、図11は図10の微分波形で
ある。そして、実線vHは手持時、破線vTは三脚据え
付けのブレ速度である。
【0059】図12は、前記図10におけるブレ状況下
での時刻tに対するブレ加速度a(正確にはブレ角加速
度)を示し、これは図10の2階微分、あるいは図11
の1階微分波形である。そして、実線aH、破線aTは
同様に手持時及び三脚据え付け時のブレ加速度である。
【0060】これらの図から、ブレ変位dにおいては手
ブレあるいはパンニングによる変位が支配的だが、ブレ
速度及びブレ加速度になるに従い、カメラブレによる出
力が大きくなる事がわかる。
【0061】図13乃至図15は、図10乃至図12に
おけるブレ波形をフ−リエ変換し、周波数分析したもの
の概念図であり、各図の横軸はブレ周波数、縦軸は各々
ブレ変位、ブレ速度、ブレ加速度の出現強度(スペクト
ル)を表す。
【0062】図13〜図15において、手持時の各スペ
クトルDH,VH,AHは「0〜10Hz」の手ブレ帯
域、及び10Hzよりはるかに高い帯域でのカメラブレ
に相当するスペクトルが現れている。
【0063】一方、三脚据え付け状態下でのスペクトル
はDT,VT,ATの如く、低域では手持時に比べて低
い周波数側にスペクトルの片寄りが生じている。これ
は、三脚据え付け時のブレはパンニング、あるいはフレ
−ミング変更によるカメラの姿勢変化であり、これらは
いずれも手ブレ振動に比べて低い周波数帯域での動きだ
からである。他方、カメラブレ帯域でのスペクトルは手
ブレ時よりも大きいが、これは三脚の振動減衰特性が手
に比べて悪く、カメラブレが強調されてしまう事に起因
する。また、カメラが風を受けて振動する際にも、カメ
ラブレと同様のスペクトルを生じる事がわかっている。
【0064】以上の図13乃至図15によると、5〜1
0Hzの帯域の振動スペクトルを検出する事により、手
持での使用か三脚を用いての使用かの判別ができる事が
わかる。
【0065】次に、図3のフロ−チャ−トにしたがって
カメラCMR側の動作について説明する。
【0066】不図示のカメラ本体CMR側の電源スイッ
チがオンとなると、カメラ内マイコンCCPUへの給電
が開始され、ステップ(001) を経てステップ(002) から
の動作を開始する。
【0067】ステップ(002) では、レリ−ズボタンの第
1段階押下によりオンとなるスイッチSW1の状態検知
がなされ、SW1オフの時にはステップ(003) へ移行し
て、カメラ内マイコンCCPU内のRAMに設定されて
いる制御用のフラグ、変数を総てクリアして初期化し、
ステップ(004) へ進む。
【0068】ステップ(004) では、レンズLNS側へ像
ブレ補正動作(IS)を停止する命令を送信する。
【0069】上記ステップ(002) 〜(004) はスイッチS
W1がオンとなるか、或は電源スイッチがオフとなるま
で繰返し実行される。
【0070】また、スイッチSW1がオンする事により
ステップ(002) から(011) へ移行する。
【0071】ステップ(011) では、レンズ通信を行う。
この通信は露出制御(AE),焦点調節制御(AF)を
行うのに必要な情報を得るための通信で、カメラ内マイ
コンCCPUが信号ラインDCLを介してレンズ内マイ
コンLCPUに通信命令を送出すると、レンズ内マイコ
ンLCPUは信号ラインDLCを介してROM内に記憶
されている焦点距離,AF敏感度,開放Fナンバ等の情
報を送信する。
【0072】ステップ(012) では、レンズLNS側へ像
ブレ補正動作を開始する命令を送信する。
【0073】 ステップ(013) では、露出制御のための
「測光」サブル−チンを実行する。つまり、カメラ内マ
イコンCCPUは図2に示した測光センサSPCの出力
をアナログ入力端子に入力し、A/D変換を行ってその
ディジタル測光値Bvを得る。
【0074】ステップ(014) では、露出制御値を得るた
めの「露出演算」サブル−チンを実行する。該サブル−
チンでは、アペックス演算式「Av+Tv=Bv+S
v」及び所定のプログラム線図に従い、シャッタ値Tv
及び絞り値Avを決定し、これらをRAMの所定アドレ
スへ格納する。
【0075】ステップ(015) では、「像信号入力」サブ
ル−チンを実行する。ここではカメラ用マイコンCCP
Uは焦点検出用のセンサSNSから像信号の入力を行
う。
【0076】ステップ(016) では、上記入力した像信号
に基づいて撮影レンズのデフォ−カス量を演算する。
【0077】 上記ステップ(015),(016) のサブル−チ
ンフロ−は、本願出願人によって特願昭61−1608
24号等により開示されているので、ここではその詳細
な説明は省略する。
【0078】ステップ(017) では、「レンズ駆動」サブ
ル−チンを実行する。該サブル−チンではカメラ本体C
MR側のステップ(016) において演算した焦点調節レン
ズFLNSの駆動パルス数をレンズ内マイコンLCPU
に送信するのみで、その後はレンズ内マイコンLCPU
が所定の加・減速カ−ブに従いモ−タFMTRを駆動制
御する。そして駆動終了後は終了信号をカメラ内マイコ
ンCCPUに送信し、このサブル−チンが終了して再び
ステップ(002) へ戻る。
【0079】次に、破線で囲まれた上記ステップ(015)
〜(017) に示される焦点調節サイクル内の各動作を実行
中にスイッチSW2のオンによるレリ−ズ割込みが入っ
た場合について説明する。
【0080】スイッチSW2は先に説明した様に、カメ
ラ内マイコンCCPUの割込み入力端子へ接続されてお
り、該スイッチSW2がオンした時にはいずれのステッ
プを実行中でも割込み機能にて直ちにステップ(021) へ
移行する様に構成されている。
【0081】破線で囲まれたステップを実行中にスイッ
チSW2割込みが入ると、ステップ(021) を経てステッ
プ(022) へ移行する。
【0082】ステップ(022) では、レリ−ズ動作を行
う。
【0083】ステップ(023) では、フィルム巻上げを行
って1駒分の撮影を終了し、ステップ(002) へ戻る。
【0084】なお、上記ステップ(013) 乃至(017) 及び
ステップ(022),(023) の各サブル−チンは既に公知であ
り、詳しい説明は省略する。
【0085】次に、図4のフロ−チャ−トを用いてレン
ズLNS側にて行われる像ブレ補正動作について説明す
る。
【0086】ステップ(101) では、像ブレ補正用メイン
スイッチSWISのオンにより、像ブレ補正用マイコン
ICPU及びその周辺回路に電源を投入する。これによ
り、像ブレ補正用マイコンICPUは図4のステップ(1
02) 以降のプログラムの実行を開始する。
【0087】ステップ(102) では、ハイパスフィルタH
PF,積分器INTEGをリセット信号ラインRES
1,RES2によりリセットし、ブレ加速度信号a’,
ブレ速度v’を「0」に初期化する。
【0088】 ステップ(103) では、像ブレ補正用マイ
コンICPU内の全フラグ、全変数をクリアし、「0」
に設定する。
【0089】ステップ(104) では、出力ラインSL1に
よりスイッチSWSL1をオン(閉)とし、スロ−セン
タ−フィ−ドバックのル−プを閉じる。
【0090】ステップ(105) では、像ブレ補正(IS)
開始命令の判別を行い、カメラ本体CMRよりIS開始
命令が来ていない時はステップ(106) へ移行する。
【0091】ステップ(106) では、スイッチSWMTを
オフ(開)とし、モ−タIMTRへの制御信号の入力を
禁止、 すなわち像ブレ補正動作を禁止する。そして、ス
テップ(105) へ戻り、ステップ(105),(106) を繰返し実
行する。この状態では、像ブレ補正は行われていない
が、加速度計ACC、ハイパスフィルタHPF及び積分
器INTEGは動作しており、その出力信号a,a’,
v’は出力され続けている。
【0092】 上記のステップ(105),(106) を実行中に
カメラ本体CMRよりIS開始命令信号が送られてくる
と、ステップ(105) よりステップ(111) へ移行する。
【0093】ステップ(111) では、スイッチSWMTを
オンとする。これにより、モ−タIMTRに制御信号が
入力され、フィ−ドバックル−プが閉じられるので、像
ブレ補正が開始される。
【0094】ステップ(112) では、像ブレ補正用マイコ
ンICPUに内蔵されている自走タイマTIMER1及
びTIMER2をスタ−トさせる。ここで、TIMER
1はブレ信号の周波数を推定するために使用するタイマ
で、TIMER2は所定時間中に手ブレと推定されるブ
レが生じたか否かを判定するために使用するタイマであ
る。
【0095】ステップ(113) では、カメラ本体CMRか
らIS停止命令を受信したか否かの判定を行い、受信し
ていなければステップ(114) 以降を実行して像ブレ補正
を継続し、受信していればステップ(105) へ戻る。
【0096】ステップ(114) では、タイマTIMER2
の値が所定値、例えば「2秒」以上であるか否かの判別
を行い、この結果に応じてステップ(115) 又は(126) へ
移行する。TIMER2の作用は後述するが、ステップ
(112) を経由して最初にこのステップを実行する時は
「TIMER2≒0」なのでステップ(115) へ移行す
る。
【0097】ステップ(115) では、加速度AL,速度V
L,変位DLの更新を行う。
【0098】ステップ(116) では、最新デ−タの格納を
行う。すなわち、ブレ加速度信号a’、ブレ速度に相当
する補正光学系ILNSの速度指令信号v、及びブレ変
位に相当する補正光学系ILNSの変位dLを各々A
L,VL,DLに格納する。その後、ステップ(117) 以
降のフロ−を実行して再びステップ(115) へ戻ってきた
時、上記ステップ(115) では、AL,VL,DLの内容
を各々ALOLD,VLOLD,DLOLDへ格納し、
次のステップ(116) では、最新のブレ情報をAL,V
L,DLに格納する。よって、上記ステップ(116) を実
行し終った時点では、ALOLD,VLOLD,DLO
LDには前回のブレ情報が、AL,VL,DLには今回
の最新ブレ情報が格納されている事になる。
【0099】ステップ(117) では、ブレの加速度信号
a’の符号変化の判定を行う。すなわち、今回の加速度
ALに前回の加速度ALOLDを乗じ、この結果が負で
あればALとALOLDの符号が反転している事にな
り、ステップ(118) へ移行する。又、「AL・ALOL
D」が正であればステップ(113) へ戻る。
【0100】ステップ(118) では、ブレ加速度a’の符
号が反転した時点におけるブレ速度vの判定を行う。こ
こで、図11及び図12を参照すると、図12で加速度
信号aの符号が反転する時、すなわち「a=0」となる
時、速度vは図11によると極大値あるいは、極小値に
達している。そこで、このステップ(118) では、速度v
の極値の絶対値が所定の値vth以上か否かの判定を行
い、以上であればステップ(119) へ移行し、以下であれ
ばステップ(113) へ戻る。
【0101】上記ステップ(118) は手ブレ信号抽出にお
けるノイズ除去の役割を果す。すなわち、像ブレ防止装
置が三脚に据え付けられている場合、ブレ加速度信号
a’は「0」のはずであるが、現実にはノイズが混入
し、ブレ加速度信号a’は「0」の近傍を上下する。す
ると、前述のステップ(117)では頻繁にYESの判定が
下され、ステップ(118) へ移行してしまうが、加速度信
号a’上のノイズが積分されたところの速度信号は手ブ
レによる速度信号よりはるかに小さい。よって、ノイズ
の影響はステップ(118) にてNOの分岐で除去され、手
ブレ等によって加速度信号a’の符号変化及びvth以
上の速度信号vが生じた時のみ、ステップ(119) へ移行
することになる。
【0102】ステップ(119) では、ブレ信号の周波数の
判定を行う。周波数f[Hz]の正弦波ブレが生じてい
る場合、ブレの加速度信号の符号が反転する周期Tは
「T=1/2f」秒である。よって「f=4Hz」なら
「T=0.125 」秒、また「f=10Hz」なら「T=0.
05」秒である。一方、タイマTIMER1は前記ステッ
プ(117),(118) において共にYESと判定された場合に
は後述するステップ(121) にて「0」にリセットされる
ので、タイマTIMER1が前述のブレ加速度反転周期
Tに相当する。そこで、このステップ(119) では、TI
MER1の値の判定を行い、TIMER1が「0.05」秒
と「0.125 」秒の間、すなわちブレ周波数が4Hzと1
0Hzの間ならステップ(120) へ移行し、4Hz以下あ
るいは10Hz以上ならステップ(121) へ移行する。さ
らに詳述すると、ブレの周波数が4Hz未満ならパンニ
ングであり、10Hzより大きければカメラブレである
と判別し、これらの場合にはいずれも手ブレでないとし
て、NOへ分岐(ステップ(121) へ移行)するわけであ
る。
【0103】ステップ(120) では、手ブレによる加速度
信号の符号反転をカウントするカンタNの値を1つ進め
る。
【0104】ステップ(121) では、ブレ加速度の反転周
期を計数するタイマTIMER1をクリアする。
【0105】ステップ(122) では、上記カウンタNの内
容判別を行い、N<5ならステップ(113) へ戻って上記
ステップ(113) 〜(121)を繰返し実行し、N≧5に達し
たらステップ(123) へ移行する。すなわち、上記ステッ
プ(113) 〜(121) を繰返し行い、手ブレ振動によるもの
と推定されるブレにより生じた加速度信号の符号反転が
5回に達したらステップ(123) へ移行する。
【0106】ステップ(123) では、スロ−センタ−フィ
−ドバックを閉成するスイッチSWSL1をオン(閉)
とし、スイッチSWSL2をオフ(開) とする。ただ
し、この実施例では、最初にステップ(104) にてスイッ
チSWSL1がオンとなっているので、この場合の様に
既にSWSL1がオンとなっている場合にはステップ(1
23) は当然のことながら無視される。スイッチSWSL
1がオンとなっている場合は弱いスロ−センタ−フィ−
ドバックが働くので、ブレ補正周波数帯域は低周波域か
ら高周波域までカバ−しており、手ブレからカメラブレ
まで広い帯域のブレが補正される。
【0107】前記ステップ(113) からステップ(122) ま
でのサイクルは、「N=5」になるまで繰返し実行され
るが、「N=5」に達する前に所定時間、例えば2秒間
が経過すると、ステップ(114) よりステップ(126) へ移
行する。すなわち2秒間内に前述した所定のブレ判定が
5回カウントされない時には手持ち撮影ではない、すな
わち三脚取付けであると判定してステップ(126) へ移行
する。
【0108】ステップ (126)では、スイッチSWSL1
をオフ、スイッチSWSL2をオンとして強いスロ−セ
ンタ−フィ−ドバックを働かせる。すると、変位振幅の
大きなブレに対してはブレ補正の効きが悪くなるので、
パンニング動作の様な低周波大振幅の振動に対してはブ
レ補正が働かず、カメラブレの様な小振幅ブレに対して
のみブレ補正が働く。
【0109】上記ステップ(123) あるいはステップ(12
6) の実行後、ステップ(124) へ移行する。
【0110】ステップ(124) では、カウンタNをクリア
し、ステップ(125) へ移行する。
【0111】ステップ(125) では、タイマTIMER2
をクリアし、ステップ(113) へ戻って前記フロ−を繰返
し実行する。
【0112】前記ステップ(113) 〜(126) のフロ−を実
行中にカメラ本体CMRよりIS停止命令を受信する
と、ステップ(113) よりステップ(105) へ移行し、ステ
ップ(106) にて像ブレ補正動作を停止させる。
【0113】以上の像ブレ補正の制御フロ−を改めて概
説すると、像ブレ補正動作中にブレの加速度,速度をモ
ニタし、ステップ(115) 〜(119) において手ブレ振動に
相当する周波数4〜10Hzのブレの発生を検知し、該
ブレが所定秒時(実施例では2秒)内に所定回数(実施
例では5回)以上生じたら、ステップ(123) にてブレ補
正周波数帯域として低周波域から高周波域までをカバ−
するべく弱いスロ−センタ−フィ−ドバックを働かせ、
手ブレからカメラブレまで広い帯域のブレの補正が可能
な状態とする。
【0114】一方、該ブレが所定時間内に所定回数生じ
なければ、ステップ(126) にて変位振幅の大きなブレに
対してはブレ補正の効きを悪くするべく強いスロ−セン
タ−フィ−ドバックに切換え、パンニング動作の様な低
周波大振幅の振動に対してはブレ補正が働かず、カメラ
ブレの様な小振幅ブレに対してのみブレ補正が働くよう
にする。
【0115】したがって、手持ち撮影と三脚据え付け撮
影の判別によって像ブレ補正特性が切換えられることに
なり、各使用状況に最適なブレ補正を行う事ができる。
【0116】前記第1の実施例はブレの性質を判別し、
2種類のブレ補正特性の中から適したものを選択すると
いうものであった。以下に説明する本発明の第2の実施
例は、ブレの性質を判別し、その結果によりブレ特性を
無段階に変える様にしようとするものである。
【0117】図5は、該第2の実施例に用いられる積分
器の回路構成を示す図で、該積分器は第1の実施例にお
ける図1の積分器INTEGの部分に相当するものであ
り、その他の構成は第1の実施例と同一である。
【0118】 図5に示す積分器において、スイッチS
WINTがオフ(開)となっている場合のカットオフ周
波数f2は f2=1/(2π・R2・C)[Hz] である。これは、f2[Hz]以上の振動に対して積分
作用が働き、f2[Hz]以下は積分しない事を意味す
る。
【0119】一方、スイッチSWINTがオン(閉)と
すると、カットオフ周波数f3は f3=1/〔2π・{R2・R3/(R2+R3)}・C〕[Hz] となり、「f3>f2」の関係にある。
【0120】 すなわち、スイッチSWINTをオンす
ると、カットオフ周波数が高くなって低周波の信号に対
する積分作用が弱くなり、低周波のブレ速度信号v’
小さくなる。すなわち、低周波ブレに対するブレ補正が
弱くなる。更にこの実施例では、スイッチSWINTを
PWM制御により時分割でオン・オフするので、像ブレ
補正用マイコンICPUからのPWM信号によりカット
オフ周波数を実質上無段階に変化させられる。
【0121】図6は、前記PWM制御のduty(デュ
−ティ)比について説明するための図であり、図7で説
明する符合反転回数(ブレ判定回数)Nに対し、該図の
如くduty比を設定する。即ち、「N≦N1」の時
「duty=1」、「N≧N2」の時、「duty=
0」、又「N1<N<N2」の時は duty=1−〔(N−N1)/(N2−N1)〕 となり、符合反転回数Nの値が大きい程、dutyが
小、すなわち図5の積分器のカットオフ周波数が低くな
って、より低周波のブレに対してもブレ補正が作用する
特性が得られる。
【0122】次に、図7のフロ−チャ−トに従って第2
の実施例における像ブレ補正動作について説明する。
【0123】この第2の実施例において、第1の実施例
における図4の動作と異なる部分は、図4のステップ(1
22) 乃至(126) の代りにステップ(131) 〜(134) が追加
となったのみなので、変更部分についてのみ説明する。
【0124】第2の実施例では、ステップ(113) 乃至(1
21) のフロ−を必ず所定時間、例えば2秒間行い、その
間のブレ加速度a’の符号反転回数Nを計測する。そし
て、2秒間経過後にステップ(114) よりステップ(131)
へ移行する。
【0125】ステップ(131) では、図6に従って符合反
転回数Nに応じたduty比の計算を行う。
【0126】ステップ(132) では、上記ステップ(131)
で計算したduty比に応じたパルスを出力(PWM出
力)し、図5の積分器のカットオフ周波数を変えてブレ
補正特性を変える。
【0127】ステップ(133) では、カウンタNを「0」
にリセットし、ステップ(134) へ移行する。
【0128】ステップ(134) では、タイマTIMER2
をクリアする。
【0129】 以上の像ブレ補正制御フロ−を概説する
と、ブレ補正動作を行いながらブレの加速度信号の有意
な反転回数を計数し、所定時間、例えば2秒毎に該反転
計数結果に応じて積分器の特性を制御するためのPWM
制御のduty比決定を行う。これにより、ブレの特性
に応じてブレ補正特性を最適な状態に設定できるので、
例えばカメラを車載する時の様に、手持ち撮影時と三脚
据え付け撮影時の中間のブレが生じている場合にも、き
め細かく対応することができる。
【0130】なお、前記第1,第2の実施例では、手持
ち状態と三脚据え付け状態をブレの加速度と速度により
判別していたが、上記方法に限られるものではなく、ブ
レ変位を利用する等の方法も考えられる。また、ブレ補
正中にブレ補正特性の変更動作を行っているが、これら
実施例ではメインスイッチSWISのオンで像ブレ補正
マイコンICPU、ブレ検知センサ及びその他の周辺回
路は動作を開始し、ブレ検知信号は出力され続けている
ので、ブレ補正動作開始前にブレ特性の判別を行い、ブ
レ補正特性の変更を行っても構わない。さらに、ブレ補
正特性方法として、第1の実施例ではスロ−センタ−フ
ィ−ドバック特性を、第2の実施例では積分器特性を変
えたが、ハイパスフィルタHPFの特性変更でも構わな
い。この場合には、第2の実施例の様にハイパスフィル
タHPFの特性をPWM制御で変えれば良い。
【0131】前記第1,第2の実施例では、ブレ信号に
応じて、手持ち撮影時か三脚据え付け撮影時かを判別し
ていたが、以下に述べる第3の実施例では、三脚取付け
用のネジLTPの近傍にスイッチを設け、このスイッチ
状態で三脚取付け状態か否かを検知する様にしようとす
るものである。
【0132】図8に該第3の実施例の像ブレ補正制御回
路ICNTを示すが、この図は、第1の実施例における
図1に対し、三脚取付け検知スイッチSWTPが追加さ
れた所が異なっている。つまり、この実施例では、三脚
取付け用のネジLTPの近傍、即ちネジ穴の奥に三脚取
付け検知スイッチSWTPが配置され、三脚が取付けら
れて三脚側のネジがセットされると該検知スイッチSW
TPがオン(閉成)し、像ブレ補正用マイコンICPU
は三脚が取付けられた事を検知する構成となっている。
【0133】図9はこの第3実施例における像ブレ補正
制御動作を示すフロ−チャ−トであり、該図において、
ステップ(101) 乃至(106) は前記第1,第2の実施例と
同一なのでステップ(141) 以降について説明する。
【0134】ステップ(105),(106) を実行中にカメラ本
体CMRよりIS開始命令を受信すると、ステップ(10
5) よりステップ(141) へ移行する。
【0135】ステップ(141) では、三脚取付け検知スイ
ッチSWTPの状態判別を行い、この結果に応じてステ
ップ(142) あるいはステップ(143) へ移行する。
【0136】 ステップ(142) では、三脚取付け検知ス
イッチSWTPがオフ、すなわち三脚が取付けられてお
らず、手持ち撮影時であるので、スロ−センタ−フィ−
ドバックを選択するスイッチSWSL1をオンにし、ス
イッチSWSL2をオフとする。すなわち、スイッチS
WSL1のオンにより弱いスロ−センタ−フィ−ドバッ
クを選択して、低周波領域までブレ補正を行い、手持ち
撮影に適したブレ補正特性とする。但し、該ステップを
最初に実行する場合はステップ(104) にて該スイッチS
WSL1は既にオンとなっているので、このステップは
無視される。
【0137】 ステップ(143) では、三脚取付け検知ス
イッチSWTPがオン、すなわち三脚据え付け状態であ
るので、スイッチSWSL1をオフにし、スイッチSW
SL2をオンとして強いスロ−センタ−フィ−ドバック
を選択し、三脚撮影に適したブレ補正特性とする。
【0138】ステップ(144) では、スイッチSWMTを
オンとしてモ−タIMTRの駆動を行い、像ブレ補正を
開始させる。
【0139】ステップ(145) では、カメラ本体CMRか
らIS停止命令を受信したか否かの判断を行い、NOな
らこのステップに留まって像ブレ補正を継続し、IS停
止命令を受信したらステップ(105) に戻り、ステップ(1
06) にて像ブレ補正を停止させる。
【0140】以上の様に第3実施例では、三脚取付け検
知スイッチSWTPの状態より三脚取付けを検知するの
で、像ブレ補正特性の変更が確実に行われる。
【0141】なお、該スイッチSWTPはレンズLNS
側のレンズ鏡筒ではなくカメラ本体CMRの三脚取付け
用のネジCTPにあっても構わない。この場合はカメラ
内マイコンCCPUが三脚取付けの有無を検知し、スイ
ッチSW1のオンに伴うIS開始命令に引続いてレンズ
LNS側へ三脚取付け有無信号を送信すれば良い。
【0142】また、該三脚取付け検知スイッチSWTP
は三脚取付け用のネジLTPのネジ穴の奥に埋設される
のではなく、レンズLNS側あるいはカメラ本体CMR
側に手動操作スイッチとして設けても構わない。この場
合には撮影者がブレの状況を判断して該スイッチSWT
Pの切換え操作を行う。
【0143】なお、本発明における光軸偏心手段は、可
変頂角プリズムも含むものであり、よって光軸を偏向さ
せるものであっても良い。
【0144】以上の各実施例によれば、像ブレ補正装置
を有したカメラが三脚(或は一脚のものや、その他固定
手段)に据え付けられているか否かを検知する手段を設
け、該手段の出力により像ブレ補正装置のブレ補正特性
を可変としたので、手持ち撮影時及び三脚据え付け撮影
時のいずれの場合においても、各々最適のブレ補正が行
える様になった。すなわち、三脚使用時には、該装置が
パンニングを阻害することなく、且つレリ−ズに伴うミ
ラ−ショックによるカメラブレは補正することができ、
手持ち撮影時には、手ブレ補正を確実に行うことが可能
となる。
【0145】また、第1及び第2の実施例では、ブレ信
号の振幅と周波数により三脚据え付け状態である事を検
知するので、専用の三脚取付け検知スイッチを設けずに
済む。一方、第3の実施例では、三脚取付けを検知する
手段を独立に設けたので、三脚据え付け時には確実にブ
レ補正特性を変更する事ができる。
【0146】 (発明と実施例の対応) 図示実施例に
おいて、加速度計ACCが本発明の振れ検出手段に、補
正光学系ILNSが本発明の像ぶれ補正手段に、図4の
ステップ114〜122または図7のステップ114〜
121を実行する像ブレ補正用マイコンICPUの機能
部分や、三脚取付け検知スイッチSWTP及び図9のス
テップ141を実行する像ブレ補正用マイコンICPU
の機能部分が請求項1記載の本発明の判定手段に、図4
のステップ126、図7のステップ131,132、ま
たは図9のステップ143を実行する像ブレ補正用マイ
コンICPUの機能部分が請求項1記載の本発明の規制
手段に、ハイパスフィルタHPFが請求項2記載の本発
明のハイパスフィルタに、積分器INTEGが請求項2
記載の本発明の積分手段に、図4のステップ114〜1
22または図7のステップ114〜121を実行する像
ブレ補正用マイコンICPUの機能部分が請求項2記載
または請求項3記載の本発明の判定手段に、図4のステ
ップ126または図7のステップ131,132を実行
する像ブレ補正用マイコンICPUの機能部分が請求項
2記載または請求項3記載の本発明の規制手段に、それ
ぞれ相当する。
【発明の効果】 以上説明したように、請求項1記載の
本発明によれば、支持手段使用時と手持ち時それぞれに
最適な像ブレ補正を行うことができる。 また、請求項2
または3記載の本発明によれば、支持手段が使用されて
いるのか、手持ち状態であるのかの判定を正確に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における像ブレ補正制御
回路及びその周辺回路を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例装置を備えた一眼レフレ
ックスカメラを示す概略構成図である。
【図3】本発明の第1の実施例におけるカメラ側の動作
を示すフロ−チャ−トである。
【図4】本発明の第1の実施例におけるレンズ側の動作
を示すフロ−チャ−トである。
【図5】本発明の第2の実施例における積分器の構成を
示す回路図である。
【図6】図5の積分器のデュ−ティ制御について説明す
る図である。
【図7】本発明の第2の実施例におけるレンズ側の動作
を示すフロ−チャ−トである。
【図8】本発明の第3の実施例における像ブレ補正制御
回路及びその周辺回路を示すブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施例におけるレンズ側の動作
を示すフロ−チャ−トである。
【図10】本発明に関わる手持ち及び三脚取け時におけ
るブレの変位波形の概念図である
【図11】本発明に関わる手持ち及び三脚取け時におけ
るブレの速度波形の概念図である
【図12】本発明に関わる手持ち及び三脚取け時におけ
るブレの加速度波形の概念図である
【図13】図10におけるブレの変位スペクトルの概念
図である
【図14】図11におけるブレの速度スペクトルの概念
図である
【図15】図12におけるブレの加速度スペクトルの概
念図である
【符合の説明】ACC 角加速度計 ICNT 像ブレ補正制御回路 ICPU 像ブレ補正用マイコン IMTR 像ブレ補正用モ−タ PSD 位置センサ SWMT スイッチ SWTP 三脚取付け検知スイッチ SWINT スイッチ INTEG 積分器 SWSL1,SWSL2 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 5/00 H04N 5/222 - 5/257

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置に加わる振動を検出する振れ検出手
    段と、該振れ検出手段の出力に応じて像ぶれを補正する
    像ぶれ補正手段と、前記装置が支持手段に取り付けられ
    た状態であるか否かを判定する判定手段と、該判定手段
    により前記装置が前記支持手段に取り付けられた状態で
    あることが判定されることに応じて、前記像ぶれ補正手
    段の、前記振れ検出手段の出力の所定の周波数より低い
    周波数成分に応じた動作を規制する規制手段とを有する
    ことを特徴とする像ブレ補正装置。
  2. 【請求項2】 装置に加わる振動を検出する振れ検出手
    段と、該振れ検出手段の出力の直流成分を除去するハイ
    パスフィルタと、該ハイパスフィルタの出力信号を積分
    する積分手段と、該積分手段の出力に応じて像ぶれを補
    正する像ぶれ補正手段と、前記積分手段に入力される前
    の前記ハイパスフィルタの出力に応じて前記装置が支持
    手段に取り付けられた状態であるか否かを判定する判定
    手段と、該判定手段により前記装置が前記支持手段に取
    り付けられた状態であることが判定されることに応じ
    て、前記像ぶれ補正手段の動作を規制する規制手段とを
    有することを特徴とする像ブレ補正装置。
  3. 【請求項3】 装置に加わる振動を検出する振れ検出手
    段と、該振れ検出手段の出力に応じて像ぶれを補正する
    像ぶれ補正手段と、前記振れ検出手段の出力に所定の周
    波数帯域の信号成分が含まれているか否かを判定する判
    定手段と、該判定手段により前記振れ検出手段の出力に
    前記所定の周波数帯域の信号成分が含まれていないこと
    が判定されることに応じて、前記像ぶれ補正手段の動作
    を規制する規制手段とを有することを特徴とする像ブレ
    補正装置。
JP03122994A 1991-04-26 1991-04-26 像ブレ補正装置 Expired - Lifetime JP3088025B2 (ja)

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