JP3080318U - 電子安定器 - Google Patents

電子安定器

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JP3080318U
JP3080318U JP2001000466U JP2001000466U JP3080318U JP 3080318 U JP3080318 U JP 3080318U JP 2001000466 U JP2001000466 U JP 2001000466U JP 2001000466 U JP2001000466 U JP 2001000466U JP 3080318 U JP3080318 U JP 3080318U
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健治 中村
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株式会社省電舎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省エネを効率的に図るとともに、寒冷地など
でも確実に点灯することができる電子安定器を提供する
こと。 【解決手段】 電子安定器本体10と、その電子安定器
本体の動作条件を設定する制御装置20とを備える。制
御装置は、電源スイッチ30のON/OFF信号を受け
取り、一定時間以内に「OFF」/「ON」が行われる
と電子安定器本体から出力される電力波形の一時停止時
間を切り替える。さらに、温度センサ32を設け、制御
装置は、周囲温度が低い場合には、電源投入時における
一時停止時間を短くなるように制御するように構成し
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案が属する技術分野】
本考案は、蛍光灯の点灯/消灯を制御するとともに、点灯時の出力電力波形を 断続的にすることにより消費電力を抑制する機能を持った電子安定器に関するも ので、より具体的には、電源投入の際の出力電力波形の制御の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
良く知られているように、電子安定器は、100%出力となる連続的な電力出 力波形はもちろんのこと、断続的な電力出力波形を出力することができる。一時 停止する期間を調整することにより、例えば、出力を70%,60%,50%等 にすることができる。このように、出力を100%未満にすることにより、単位 時間当たりの消費電力が削減でき、省エネルギーとなる。もちろん、消費電力の 低下に伴い照度も低下するが、多少暗くても実用上問題ないことが多い。さらに 、消費電力を抑えることにより、蛍光灯の寿命を延ばすこともできる。よって、 蛍光灯の交換のサイクル期間も長くなるという利点がある。
【0003】 そして、上記した出力の切り替えを行うための制御として、例えば、特開平1 0−172784号公報に開示された考案がある。この考案は、電子安定器に接 続された電源スイッチのON−OFFに基づき、出力を切り替えるようになって いる。つまり、電源スイッチのONに伴い電子安定器が動作して蛍光灯を発光さ せる。電源スイッチのOFFに伴い電子安定器は出力を停止し、蛍光灯を消灯さ せる。このような通常の制御に加え、電源スイッチのON/OFFが、短時間で 繰り返された場合には、出力変更要求と判断し、一時停止させる期間を調整する 。例えば、連続的な電力波形と、断続的な電力波形の2段階の切り替えとすると 、上記した出力変更要求と判断した場合には、上記した2つの状態を交互に切り 替えるように制御する。
【0004】 このように、通常の電源スイッチを利用するので、切り替えのための特別なス イッチが不要となり、既存の電気設備をそのまま使用することができるというメ リットを有する。
【0005】 また、消灯時の動作条件、つまり一時停止時間を記憶しておき、次回の電源投 入時には、記憶した消灯時の動作条件で、点灯するようにしたものがある。この ようにすると、使用者は、一度好みの明るさに調光すると、その後は電源スイッ チのON/OFFを操作するだけで常に好みの明るさになる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した電子安定器では、以下に示すような問題があった。す なわち、寒冷地や、朝晩の室内が冷え込んだ雰囲気において、消費電力を抑えた 省エネモードで電源を投入した場合、完全に点灯するまでに時間がかかったり、 点灯ができない等の問題があった。
【0007】 本考案は、上記した背景に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、 上記した問題を解決し、省エネを効率的に図るとともに、寒冷地などでも確実に 点灯することのできる電子安定器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本考案に係る電子安定器は、電子安定器本体 と、その電子安定器本体の動作条件を設定する制御装置と、温度検出手段(温度 センサ)を備え、前記制御装置は、電源スイッチのON/OFF信号を受け取り 、その信号の受信状況に応じて、前記電子安定器本体から出力される電力波形の 一時停止時間を制御する機能を備えた電子安定器を前提とする。
【0009】 ここで、周囲温度とは、電子安定器の周囲の温度でもよいし、電子安定器本体 の周囲の温度でも良い。また、一時停止時間は、「0」つまり連続動作を含む。 また、一時停止時間の制御は、実施の形態では3段階としたが、2段階或いは4 段階以上でも良いし、そのようにステップ的でなく一時停止時間が連続的に変更 できるようにしてもよい。
【0010】 そして、前記制御装置は、周囲温度に応じて、電源投入時における前記一時停 止時間を決定する機能を備えるようにした。すなわち、一時停止時間は、室温( 例えば24℃)のときに、所定の照度が得られるように設定されている。周囲温 度が低いときに、省エネモードで動作開始すると、十分な照度が得られず暗いま まとなったり、最悪の場合には点灯不能となるおそれがある。そこで、本考案で は、周囲温度に応じて、電源投入時における一時停止時間を決定するようにした ため、周囲温度が低い場合には、設定された目標一時停止時間に関係なく一時停 止時間を短くし、比較的短い時間で所望の照度に達するようにする。なお、電子 安定器本体は、例えばレギュレータなど発熱源を有しているため、点灯を継続す ることにより、室温に関係なく周囲温度は上昇し、照度も明るくなる。
【0011】 また、前記制御装置は、電源投入時は、最大省エネモードで動作させる機能を 備え、かつ、周囲温度が低い場合には、その周囲温度に応じた一時停止時間で動 作開始するようにするとよい。ここで、最大省エネモードとは、設定された一時 停止時間が最も長い時間のことを言う。つまり、照度は低下するものの、消費電 力が最小となる。なお、この最大省エネモードは、必要十分な最低限の照度以上 が確保されるようにする。
【0012】 このように構成すると、通常は、消灯時の動作条件に関係なく、電源スイッチ をONにして点灯した際には、最大省エネモードで動作するので省エネ効果が大 きくなる。そして、人間の心理として、1回スイッチを操作して電灯を点灯した ならば、再度スイッチ操作をすることなくその初期状態のまま使用することが多 いとともに、必要十分な明るさを確保しているため、実用上問題もない。そして 、冬季や寒冷地等においては、その最大省エネモードでは、完全に点灯するまで に時間がかかってしまうおそれがあるが、本考案では、係る場合に一時停止時間 を短くするので、早期に点灯完了となる。
【0013】 また、消灯時に動作していた一時停止時間を記憶する記憶手段を備え、前記制 御装置は、電源投入の際の周囲温度を取得し、その取得した周囲温度に基づき前 記記憶手段に記憶した一時停止時間で動作可能か否かの判断を行い、動作不能の 場合には記憶した一時停止時間よりも長い一時停止時間で動作開始させるように することもできる。
【0014】 消灯時の動作条件、つまり、一時停止時間(明るさ)は、その使用者にとって 適したものであるので、次回の点灯時には、係る動作条件で点灯するようにする と、電源スイッチを操作して好みの明るさに調整する必要がなくなる。この場合 にも、比較的暗め(省エネモード)で消灯されたような場合には、周囲温度に基 づいて点灯の際の一時停止時間を制御することにより、短時間で点灯させること ができる。
【0015】 さらに、前記制御装置は、現在の一時停止時間が目標一時停止時間よりも短い 場合に、周囲温度の上昇にともない、一時停止時間を前記目標一時停止時間に近 づけるように制御するようにするとよい。このようにすると、点灯状態が継続す ると、周囲温度も上昇するので、一時停止時間を長くしても、所望の照度を維持 できる。よって、上記した各考案に従って、一時停止時間を短くして短時間で所 望の照度が得られたならば、一時停止時間を長くし、目標一時停止時間になるよ うにする。このとき、一度に目標一時停止時間にしても良いし、段階的に長くし ていっても良い。これにより、使用者が望む照度,省エネが迅速に実現できるよ うになる。
【0016】 さらにまた、温度検出手段は、前記電子安定器本体と同一の筐体内に設置する とよい。温度検出手段は、周囲温度が測定できれば、その種類や設置位置は任意 である。但し、電子安定器本体は、通常筐体内に収納されている。そして、電子 安定器本体自体も発熱するため、筐体内の温度は、筐体外に比べて高くなる。そ こで、温度検出手段も筐体内に設置すると、周囲温度を正確に測定できるので好 ましい。なお、温度検出手段を筐体内に収納するとは、温度検出手段の全体を収 納することはもちろんであるが、一部が収納される場合も含む。この場合に、少 なくとも、温度の検知部分が筐体内に配置されるようにするとよい。
【0017】
【考案の実施の形態】
図1は、本考案の好適な一実施の形態を示している。同図に示すように、電子 安定器本体10と制御装置20とを備えている。電子安定器本体10は、電源ス イッチ30と蛍光灯などの照明器具31の間に直列に挿入される。そして、その 電子安定器本体10の内部は、入力側から順に濾波器11,整流器12,力率制 御器13,論理制御器14,発振器15が直列に接続される。論理制御器14と 発振器15の後の間に保護回路16を接続する。論理制御器14は、制御装置2 0から与えられる調光指示に基づき、力率制御器13の出力電圧を制御し、図2 (a)に示すような連続的な出力波形と、図2(b),(c)に示すような断続 的な出力波形を出力させるように機能する。図2(b),(c)を比較するとわ かるように、一時停止時間T1,T2を変えることにより、消費電力並びに照度 を変えることができる。当然のことながら、一時停止時間が長いほど、消費電力 は少なくなり、照度は小さくなる。なお、各処理部の機能は従来と同様であるの で、その詳細な説明を省略する。
【0018】 さらに、本形態では断続的な出力波形は、一時停止時間を異ならせることによ り2種類用意している。これにより、68Wのハイモード(H)と、58Wのミ ディアムモード(M)と48Wの省エネモード(L)の3段階の調光が可能とな っている。なお、ミディアムモードも省エネモードととらえると、48Wの省エ ネモードが本形態では最大省エネモードとなる。
【0019】 そして、このモード切り替えは、特開平10−172784号などと同様に電 源スイッチ30からのON/OFF信号に基づいて行う。つまり、点灯している 状態において「OFF」,「ON」を一定の時間(例えば2秒)以内に行われた 場合には、モード切り替え命令と判断するようにする。さらに、本形態では、電 電投入時は、省エネモード(L)で点灯し、上記した2秒以内で「OFF」→「 ON」が行われることによるモード切り替え命令を受けると、ミディアムモード (M)→ハイモード(H)の順に切り替わり、ハイモード(H)の状態でさらに モード切り替え命令を受けると省エネモード(L)に切り替わるようになる。つ まり、消費電力の少ないモードからスタートし、順次消費電力の高いモードに移 行し、再び最小消費電力のモードに戻るようになる。
【0020】 この判断並びに論理制御器14に対する調光指示は、制御装置20で行われる 。つまり、制御装置20は、現在のモードを記憶するモード記憶部を有する。こ のモード記憶部は、揮発性であり電源のOFFに伴い記憶されたモードは消去さ れる。そして、電源スイッチ30のON/OFF状態を監視する。実際には、電 圧が印加されているか否かにより判断する。
【0021】 上記監視の結果、電源スイッチ30が、一定時間以内に「OFF」→「ON」 の操作が行われた場合には、モード記憶部に記憶された現在のモードを取得し、 上記した切り替えのルールに従って次のモードを決定し、その決定したモードで 動作すべき調光指示を出力するようになる。
【0022】 なお、図示の例では電源スイッチ30の出力(商用電源)がそのまま入力され るように表記しているが、これは、「ON/OFF」の状態が入力情報の一つと してあることを示すために便宜上記載したものである。つまり、制御装置20は CPUなどから構成されるため、平滑,降圧されたり、別途信号を抽出するなど 各種の方法により所定レベルの入力信号を生成し、与えるようになる。そして、 監視する位置も、電源スイッチ30の直後に限るものではない。
【0023】 さらに、本形態では、温度センサ32を設け、その温度センサ32の出力を制 御装置20に与えるようになっている。なお、この温度センサ32は、電子安定 器本体10と同一の筐体内に実装しているが、外部に設けてももちろん良い。そ して、制御装置20は、周囲温度が低い場合には、設定されたモードに関係なく 、ハイモードで動作させ、確実に点灯させ、短時間で所望の明るさになるように 制御する。そして、通常、点灯が継続すると、電子安定器本体10自体の発熱に より周囲温度が高くなるので、上記した低温時の制御は、電源投入の際に行うよ うにしている。
【0024】 すなわち、各モードで動作している際の温度に対する照度の相関の一例を示す と、図3に示すようになる。ここで、0℃以上の各温度における照度の下段は、 93.7ルクスを100%と置いた場合の比率である。なお、この照度100% の時の消費電力は、省エネモード(L)が47.3Wとなっているが、これは2 0℃の時の消費電力であり、24℃になると、上記したように48Wになる。こ れは、他のモードにおいても同様である。
【0025】 図から明らかなように、温度が低いほど照度は低い。また、同じ照度であって も、温度が低いほど消費電力は高くなる。つまり、例えば、15℃の時の省エネ モード(L)では、照度は80.8%で消費電力は44.9Wとなっているが、 ミディアムモード(M)でほぼ同等の照度が得られる10℃では、79.8%で 49.0Wかかっている。当然のことながら、同じ温度の場合には、ハイモード が最も明るくなる。さらに、消費電力が高いほうが発熱量も多くなり、短時間で 周囲温度を上昇させることができる。
【0026】 従って、例えば温度が0℃に着目すると、省エネモード(L)では照度は29 .5%と暗く、照明として必要な明るさが得られず、消費電力も39.0Wと低 いので、周囲の温度上昇カーブも緩やかとなる。これに対し、ハイモード(H) では、既に照度は47.7%と半分近くまで達し、消費電力も、50.9Wと高 い。よって、温度上昇カーブも急峻となり、短時間で温度も高くなる。このよう に温度が高くなると、図から明らかなようにどのモードでも十分な明るさが得ら れる。
【0027】 そこで、低温度の場合には、ハイモードで稼動させ、例えば照度が100%を 超える10℃(安全をとって12.5℃)に温度が上昇したならば、一段低いミ ディアムモードに切り替えて動作させる。係る温度の場合、モード切り替えによ り照度はいったん低下するものの、消費電力は50%程度あるのでさらなる温度 上昇が行われ、照度も増加する。そして、ミディアムモードにおいても照度が1 00%を超える15℃(安全をとって17.5℃)に温度が上昇したならば、省 エネモードに切り替える。係る処理を行うことにより、短時間で温度上昇を行い 、省エネモードに移行することができる。しかも、電源投入の直後から比較的明 るく点灯させることができる。
【0028】 そして、上記した処理を行うための制御装置20の具体的な機能は、図4,図 5に示すフローチャートのようになっている。すなわち、電源投入される(ST 1)と、温度センサ32の出力から周囲温度を取得し、その周囲温度がしきい値 以下か否かを判断する(ST2)。なお、電源投入か否かは、前回の電源OFF からの経過時間が一定時間以上経過している場合に電源投入と判断する。具体的 には、後述するように電源がOFFになってもオフディレイ等により一定期間は CPUが動作するようになっている。従って、係るオフディレイ時間も経過し、 CPUつまり制御装置20自体が動作停止しているときに電源供給された場合に は、電源投入と判断する。また、しきい値としては、例えば0℃などを設定する ことができる。
【0029】 周囲温度がしきい値よりも高い場合には、ステップ3に進み、正常動作を行う 。つまり、論理制御器14に対しては、調光指示として省エネモードを指示し、 モード記憶部に現在の動作モードである「省エネモード」を記憶する(ST3, ST4)。
【0030】 次いで、電源スイッチ30がOFFになるのを待つ(ST5)。そして、電源 スイッチ30がOFFになったならば、タイマーをスタートさせ、タイムアップ (2秒経過)するまでに電源スイッチ30がONになったか否かを判断する(S T6,ST7)。そして、タイムアップした場合には、そのまま終了する。つま り、照明は消灯する。
【0031】 一方、タイムアップする前に電源スイッチがONになった場合には、ステップ 8に進み、現在のモードを取得する。そして、モード切り替えルール(L→M→ Hと順次高くし、Hの次はLに戻す)にしたがい、次のモードを決定する(ST 9)。最初は省エネモード(L)から開始しているので、次はミディアムモード (M)となる。次いで、論理制御器14に対しては、調光指示としてその決定し たモードを指示する(ST10)。
【0032】 その後、ステップ4に戻り、その指示したモードをモード記憶部に格納する。 以後、上記処理を繰り返し実行することにより、電源スイッチ30の操作に応じ た調光が行われる。
【0033】 一方、ステップ2で周囲温度がしきい値以下と判断された場合には、ステップ 11に飛び、論理制御器14に対し、調光指示としてハイモードを指示する。そ して、周囲温度を監視し、第1基準温度(例えば12.5℃)を超えるのを待つ (ST12)。そして、第1基準温度以上になると、論理制御器14に対し、調 光指示としては、ミディアムモードを指示する(ST13)。
【0034】 次いで、周囲温度を監視し、第2基準温度(例えば17.5℃)を超えるのを 待つ(ST14)。そして、第2基準温度以上になると、ステップ3に戻り、通 常の動作に移行する。つまり、論理制御器14に対し、調光指示として省エネモ ードを指示する。以後の処理は、上記したものと同様である。
【0035】 図6,図7は、本考案の第2の実施の形態の要部を示している。すなわち、上 記した第1の実施の形態では、電源投入時は、省エネモードからスタートするよ うにしたが、本形態では、電源消灯時のモードを記憶しておき、その記憶したモ ードで動作開始するようにしている。
【0036】 具体的には、モード記憶部として不揮発性メモリを使用するか、消灯後も、モ ード記憶部に対して電源供給を継続するようにする。そして、制御装置20の機 能を図6,図7に示すフローチャートのようにする。
【0037】 すなわち、電源が投入されたならば、モード記憶部をアクセスし、記憶された モード、つまり、消灯時に動作していたモードを取得する(ST20,ST21 )。次いで、周囲温度がしきい値以下か否かを判断する(ST22)。この判断 基準となるしきい値は、例えば現在のモードに合わせて設定するようにしても良 いが、本形態では第1実施の形態と同様に、省エネモードに合わせて一定の値と した。すなわち、仮に現在のモードがハイモードで、現在の周囲温度がハイモー ド用のしきい値以上とすると、ステップ22でNoとなり、通常の制御に移行す るが、このとき、使用者が電源スイッチ30を操作して省エネモードに切り替え てしてしまうと、その後使用者がハイモードに再度切り替えない限り省エネモー ドのままとなり、完全に点灯するまでに時間がかかったり、点灯不能となるおそ れがある。そこで、省エネモードで動作可能な温度以下の場合には、通常の制御 に移行しないようにした。
【0038】 一方、周囲温度がしきい値よりも高い場合には、ステップ23に進み、論理制 御器14に対し、調光指示として取得した現在のモードを指示する(ST23) 。以後は、上記した第1の実施の形態と同様に、一定の時間以内に「OFF」, 「ON」のスイッチ操作があったか否かを判断し(ST24〜ST26)、あっ た場合には、モード切り替えのための調光指示を論理制御器14に与え、その指 示したモードをモード記憶ヘ格納する(ST27〜ST30)。
【0039】 一方、電源投入時の周囲温度がしきい値以下の場合には、ステップ31に飛び 、論理制御器14に対し、調光指示としてハイモードを指示する。そして、周囲 温度を監視し、第1基準温度(例えば12.5℃)を超えるのを待つ(ST32 )。そして、第1基準温度以上になると、モード記憶部に格納されたモードを取 得し、それがハイモードか否かを判断する(ST33)。そして、ハイモードで ない場合には、論理制御器14に対し、調光指示としてはミディアムモードを指 示する(ST34)。
【0040】 次いで、周囲温度を監視し、第2基準温度(例えば17.5℃)を超えるのを 待つ(ST35)。また、モード記憶部に記憶されたモードがハイモードの場合 には、モード切り替えをすることなく第2基準温度(例えば17.5℃)を超え るのを待つ(ST35)。そして、第2基準温度以上になると、ステップ23に 戻り、通常の動作に移行する。つまり、論理制御器14に対し、調光指示として モード記憶部に記憶された現在のモードを指示する。以後の処理は、上記したも のと同様である。
【0041】 なお、本考案の電子安定器は、1つの電源スイッチ30に対して1個の電子安 定器を接続するものでも良いし、図8に示すように、1つの電源スイッチ30に 、複数の電子安定器40を接続し、電源スイッチ30から与えられる調光指示に 基づき、同時に多数の照明器具31を調整し、一斉に調光制御を行うようにする こともできる。
【0042】 なおまた、上記した実施の形態では、3段階に切り替えるようにしたが、これ に限ることはなく、任意の切り替えが可能である。さらにまた、切り替え時のワ ット数も任意である。
【0043】
【考案の効果】
以上のように、本考案に係る電子安定器では、温度センサからの出力信号を受 け、温度が低いときには、一時停止する時間を短くするようにしたため、省エネ を効率的に図るとともに、寒冷地などでも確実に点灯することができる。
【提出日】平成13年5月1日(2001.5.1)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本考案に係る電子安定器は、電子安定器本体 と、その電子安定器本体の動作条件を設定する制御装置と、温度センサを備え、 前記制御装置は、電源スイッチのON/OFF信号を受け取り、その信号の受信 状況に応じて、前記電子安定器本体から出力される電力波形の一時停止時間を制 御する電子安定器を前提とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 そして、前記制御装置は、周囲温度に応じて、電源投入時における前記一時停 止時間を決定するようにした。すなわち、一時停止時間は、室温(例えば24℃ )のときに、所定の照度が得られるように設定されている。周囲温度が低いとき に、省エネモードで動作開始すると、十分な照度が得られず暗いままとなったり 、最悪の場合には点灯不能となるおそれがある。そこで、本考案では、周囲温度 に応じて、電源投入時における一時停止時間を決定するようにしたため、周囲温 度が低い場合には、設定された目標一時停止時間に関係なく一時停止時間を短く し、比較的短い時間で所望の照度に達するようにする。なお、電子安定器本体は 、例えばレギュレータなど発熱源を有しているため、点灯を継続することにより 、室温に関係なく周囲温度は上昇し、照度も明るくなる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】 また、前記制御装置は、電源投入時は、最大省エネモードで動作させ、かつ、 周囲温度が低い場合には、その周囲温度に応じた一時停止時間で動作開始するよ うにするとよい。ここで、最大省エネモードとは、設定された一時停止時間が最 も長い時間のことを言う。つまり、照度は低下するものの、消費電力が最小とな る。なお、この最大省エネモードは、必要十分な最低限の照度以上が確保される ようにする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】 さらにまた、温度センサは、前記電子安定器本体と同一の筐体内に設置すると よい。温度センサは、周囲温度が測定できれば、その種類や設置位置は任意であ る。但し、電子安定器本体は、通常筐体内に収納されている。そして、電子安定 器本体自体も発熱するため、筐体内の温度は、筐体外に比べて高くなる。そこで 、温度センサも筐体内に設置すると、周囲温度を正確に測定できるので好ましい 。なお、温度センサを筐体内に収納するとは、温度センサの全体を収納すること はもちろんであるが、一部が収納される場合も含む。この場合に、少なくとも、 温度の検知部分が筐体内に配置されるようにするとよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る電子安定器の第1の実施の形態を
示すブロック図である。
【図2】論理制御器の作用を説明する図である。
【図3】本考案の動作原理を説明する図である。
【図4】制御装置の機能を説明するフローチャートの一
部である。
【図5】制御装置の機能を説明するフローチャートの一
部である。
【図6】本考案の第2の実施の形態の要部である制御装
置の機能を説明するフローチャートの一部である。
【図7】本考案の第2の実施の形態の要部である制御装
置の機能を説明するフローチャートの一部である。
【図8】本考案を用いた一斉調光制御を説明する図であ
る。
【符号の説明】
10 電子安定器本体 11 濾波器 12 整流器 13 力率制御器 14 論理制御器 15 発振器 16 保護回路 20 制御装置 30 電源スイッチ 31 照明器具 32 温度センサ 40 電子安定器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月1日(2001.5.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子安定器本体と、その電子安定器本体
    の動作条件を設定する制御装置と、温度検出手段を備
    え、 前記制御装置は、電源スイッチのON/OFF信号を受
    け取り、その信号の受信状況に応じて、前記電子安定器
    本体から出力される電力波形の一時停止時間を制御する
    機能を備えた電子安定器であって、 前記制御装置は、前記温度検出手段で検出した周囲温度
    に応じて、電源投入時における前記一時停止時間を決定
    する機能を備えたことを特徴とする電子安定器。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、電源投入時は、最大省
    エネモードで動作させる機能を備え、 かつ、周囲温度が低い場合には、その周囲温度に応じた
    一時停止時間で動作開始させるようにしたことを特徴と
    する請求項1に記載の電子安定器。
  3. 【請求項3】 消灯時に動作していた一時停止時間を記
    憶する記憶手段を備え、 前記制御装置は、電源投入の際の周囲温度を取得し、そ
    の取得した周囲温度に基づき前記記憶手段に記憶した一
    時停止時間で動作可能か否かの判断を行い、動作不能の
    場合には記憶した一時停止時間よりも長い一時停止時間
    で動作開始させるようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載の電子安定器。
  4. 【請求項4】 前記制御装置は、現在の一時停止時間が
    目標一時停止時間よりも短い場合に、周囲温度の上昇に
    ともない、一時停止時間を前記目標一時停止時間に近づ
    けるように制御するようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載の電子安定器。
  5. 【請求項5】 前記制御装置は、現在の一時停止時間が
    目標一時停止時間よりも短い場合に、周囲温度の上昇に
    ともない、一時停止時間を前記目標一時停止時間に近づ
    けるように制御するようにしたことを特徴とする請求項
    2に記載の電子安定器。
  6. 【請求項6】 前記制御装置は、現在の一時停止時間が
    目標一時停止時間よりも短い場合に、周囲温度の上昇に
    ともない、一時停止時間を前記目標一時停止時間に近づ
    けるように制御するようにしたことを特徴とする請求項
    3に記載の電子安定器。
  7. 【請求項7】 前記温度検出手段は、前記電子安定器本
    体と同一の筐体内に設置されていることを特徴とする請
    求項1〜6のいずれか1項に記載の電子安定器。
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