JP3080055B2 - ドライエッチング方法 - Google Patents

ドライエッチング方法

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JP3080055B2 JP09339919A JP33991997A JP3080055B2 JP 3080055 B2 JP3080055 B2 JP 3080055B2 JP 09339919 A JP09339919 A JP 09339919A JP 33991997 A JP33991997 A JP 33991997A JP 3080055 B2 JP3080055 B2 JP 3080055B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドライエッチング方
法に係り、特に独立した2つの高周波電源をもち、シリ
コン酸化膜に対しプラズマエッチングを行うドライエッ
チング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化に伴い、コンタク
トホール径、電極配線及び電極配線間隔の微細化が要求
されている。このため、図7に示すように、シリコン基
板11上にシリコン酸化膜12を介して電極配線16を
形成した後、ホウ素−燐珪酸ガラス(BPSG)膜18
を被覆し、更にその上にレジストパターン19を形成し
てから、電極配線16の間にコンタクトホール27を形
成するような場合、電極パターンに対するコンタクトパ
ターンの少量の目ずれで電極配線16とコンタクトホー
ル27とがショートしてしまう危険性が増大する。
【0003】これを解決するために、自己整合的にコン
タクトホールを形成する必要ある。自己整合的にコンタ
クトホールを形成する方法としては、従来よりエッチン
グストッパを使用する方法が知られている。この方法
は、図8に示すように、電極配線16の上面及び側面を
それぞれエッチングストッパ28及び29で予め覆って
おき、その後エッチングストッパ28及び29に対して
層間絶縁膜であるBPSG膜18を選択的にエッチング
する。これにより、図8に示すように、コンタクトホー
ル30が隣接する電極配線16の間から若干目ずれした
場合でも、電極配線16とショートさせることはない。
【0004】上記のエッチングストッパ28及び29と
しては、従来は文献(1993年ドライプロセスシンポ
ジウム予稿集、193頁)に記載されているように、層
間膜に対して選択比がとれる絶縁膜として、シリコン窒
化膜が考えられている。しかしながら、このシリコン窒
化膜は、誘電率などの膜特性がシリコン酸化膜と異なる
ことがある。このシリコン窒化膜をエッチングストッパ
28及び29として使用した場合、トランジスタ特性に
与える影響が大きいことが懸念される。このため、エッ
チングストッパ28及び29には、現在LDDサイドウ
ォールに使用されているシリコン酸化膜を使用すること
が望ましいと考えられる。
【0005】シリコン酸化膜をエッチングストッパ28
及び29として用いた場合、シリコン酸化膜に対して、
BPSG膜18(これはリンー珪酸ガラス(PSG)膜
でもよい)を選択的に、かつ、異方的にエッチングする
必要がある。コンタクトホールのドライエッチングに
は、従来、CHF3とCF4の混合ガスが用いられている
が、この混合ガスを用いた場合、シリコン酸化膜に対す
るBPSG膜のエッチング速度は、1.5倍から2倍程
度である。
【0006】これに対し、CHF3、CF4及びCOの混
合ガスを用い、BPSG膜と混合ガス中のCHF3、C
4との反応により発生するCを半導体基板のエッチン
グ側壁に堆積させると共に、上記の反応により発生する
Oを上記の混合ガス中のCOと反応させてCO2を発生
させて反応室の外部へ排出させることにより、シリコン
酸化膜に対するBPSG膜の選択エッチングを行うドラ
イエッチング方法も従来より知られている(特開平6−
244153号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記のCH
3とCF4との混合ガスでエッチングを行う従来方法
は、シリコン酸化膜似対するBPSG膜の選択比が1.
5倍から2倍程度の低い値であり、選択的なエッチング
は不可能である。選択比が低い理由は、シリコン酸化膜
上に保護膜を形成する能力が低いためである。
【0008】フロロカーボン系のガスによりドライエッ
チングを行う場合、エッチングと同時に炭素(C)とフ
ッ素(F)を主成分とするポリマー形成が起こってい
る。酸素を含む膜をエッチングする場合、エッチング中
に膜から放出される酸素原子がこのポリマーと結びつ
き、揮発性のCO、COF等を発生し、排出するために
ポリマーが堆積せず、保護膜とならない。
【0009】これに対し、酸素を含まない膜(シリコン
膜、シリコン窒化膜)をエッチングする際には、上記の
揮発性生成物が形成されにくいため、ポリマー堆積が促
進され、これが保護膜となる。この保護膜が下地をイオ
ン衝撃から保護するため、そのエッチング速度は低下
し、選択エッチングが可能となる。シリコン酸化膜は、
BPSG膜に比較してエッチング中の酸素の放出量は少
ないため、保護膜は形成され易いもののその堆積速度は
低い。これらより、シリコン酸化膜に対するBPSG膜
の選択比は、1.5倍から2倍程度の低い値であり、選
択的なエッチングは困難である。
【0010】このように、選択エッチングを達成するた
めには、高い保護膜形成能力と、それを選択的に堆積さ
せることが必要である。
【0011】高い保護膜形成能力を得るためには、プラ
ズマ中でのガスの解離を促進させ、ポリマー形成の前駆
体を多量に生成させる必要がある。このため、高周波電
源に大きな電力を投入する必要がある。従来技術である
平行平板タイプのエッチング装置を使用した場合、投入
電力を大きくするとガスの分解は促進されるものの基板
へのイオン衝撃も大きくなり、堆積した保護膜をスパッ
タ除去してしまう。
【0012】また、前記のCHF3とCF4の混合ガスを
用いてBPSG膜の選択エッチングを行う従来のドライ
エッチング方法では、選択的に保護膜を形成する能力が
低いという問題点がある。すなわち、CHF3ガスはエ
ッチングと共に保護膜の形成を行っているが、CHF3
ガスのみでは保護膜の形成が進み過ぎ、コンタクトホー
ル内ではBPSG膜上にも保護膜が堆積してしまい、そ
のエッチングが停止してしまう。そこで、エッチング能
力の高いCF4ガスを添加することにより、エッチング
を進行させている。
【0013】しかしながら、CF4ガスは保護膜形成成
分を殆ど生成しないため、CHF3ガスによりシリコン
酸化膜上に形成された保護膜をもエッチングしてしま
う。このため、前記の従来方法では、シリコン酸化膜上
への保護膜形成の制御が難しく、選択エッチングは困難
である。
【0014】また、従来、CHF3、CF4及びCOガス
を添加することにより、シリコン酸化膜に対するBPS
G膜の選択比を15倍程度に向上させるドライエッチン
グ方法が報告されている(1993年春季第40回応用
物理学関連連合講演会予稿集第2分冊p.612、31
A−ZE−4、又は特開平6−244153号公報)。
【0015】しかしながら、この従来方法では、使用す
るCOガスが毒性が強いため、取り扱う上で危険であ
り、CO2などに変換して除外するための除外設備が必
要である等の問題がある。
【0016】 本発明は以上の点に鑑みなされたもの
で、COガスを用いることなく、シリコン酸化膜に対す
るBPSG膜若しくはPSG膜のエッチング選択比を向
上し得るドライエッチング方法を提供することを目的と
する。
【0017】 また、本発明の他の目的は、作業安全性
を高めつつ半導体装置の歩留りを向上できるドライエッ
チング方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のドライエッチング方法は、チャンバ内の下
部電極に第1の高周波電源が接続され、下部電極に離間
対向するチャンバ内の上部電極に第2の高周波電源が接
続され、チャンバ内に反応ガスを導入すると共に、第1
及び第2の高周波電源の電力を独立に制御することによ
り、下部電極に載置された半導体基板上のシリコン酸化
膜に対してBPSG膜又はPSG膜を選択的に異方性ド
ライエッチングするプラズマエッチング装置を使用した
ドライエッチング方法であって、反応ガスとして、炭
素、フッ素原子から構成されるガス、又は炭素、フッ
素、水素原子から構成されるガスと、希ガスとの混合ガ
スを用いて、第1の高周波電源の電力を保護膜がスパッ
タ作用により除去されないように調整し、かつ、第2の
高周波電源の電力をシリコン酸化膜に対して選択的に保
護膜が形成されるように調整することにより、シリコン
酸化膜に対してBPSG膜又はPSG膜を選択的に異方
性ドライエッチングすることを特徴とする。
【0019】
【0020】ここで、炭素、フッ素、水素原子から構成
されるガスとして、CF4と水素の混合気体若しくはC
HF3、C26、C38、C48それぞれの単ガス又は
これらの二又は三以上の混合気体を用い、希ガスとして
Ar、He、Ne及びXeのうち少なくとも一つを用い
るようにしたものである。
【0021】本発明では、エッチング対象物が載置され
ている電極に対向する電極に接続された高周波電源によ
るプラズマの独立制御により、保護膜の形成を促進し、
反応ガスとして、炭素、フッ素原子から構成されるガ
ス、又は炭素、フッ素、水素原子から構成されるガス
と、希ガスとの混合ガスを用い、希ガスにより保護膜の
堆積量を調整し、シリコン酸化膜への選択的な保護膜堆
積量を促進させることができるので、シリコン酸化膜に
対するBPSG膜又はPSG膜のエッチング選択比を増
加させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。始めに、炭素及びフッ素を含む
化合物気体の一例として、C48ガスを、希ガスの一例
としてArをそれぞれ選んだ場合について詳細に説明す
る。
【0023】 図1は本発明方法で用いるドライエッチ
ング装置の一例の概略構成図を示す。同図において、ウ
ェハー1は第1の高周波電源2にブロッキングキャパシ
タ3を介して接続された下部電極4上に載置される。ま
た、チャンバ10内において下部電極4に離間対向する
位置に配置された上部電極5は、ブロッキングキャパシ
タ6を介して第2の高周波電源7に接続されている。こ
れにより、プラズマの生成とイオンのウェハー1への引
き込みをそれぞれ独立に制御できる。
【0024】チャンバ10内はターボ分子ポンプ8によ
り10-2Torr〜10-4Torrに排気される。C4
8ガスとArガスをガス導入口9よりチャンバ10内
に導入し、高周波電源2及び7に電力を投入することに
より、チャンバ10内にプラズマを発生させ、少なくと
もBPSG膜とシリコン酸化膜との積層構造を有するウ
ェハー1に対してエッチングを行う。エッチング中は冷
却器31によりウェハー温度は一定となるように制御さ
れる。
【0025】次に、上記のドライエッチング装置を用い
て得られた効果について説明する。図2は第2の高周波
電源7への投入電力に対するBPSG膜とシリコン酸化
膜のエッチング速度の関係を示す。同図にIで示すよう
に、BPSG膜のエッチング速度は投入電力の増加に伴
い単調増加している。これに対して、シリコン酸化膜の
エッチング速度は、同図にIIで示すように、投入電力の
増加と共に一旦は増加するが、更に投入電力を増加する
と減少に転じている。
【0026】前述したように、フロロカーボン系のガス
によりドライエッチングを行う場合、エッチングと同時
に炭素とフッ素を主成分とするポリマー形成が起こり、
これが保護膜として働いている。第2の高周波電源7へ
の投入電力を増加させると、プラズマによるガスの分解
が促進され、ポリマー形成の前駆体の発生量を増加させ
ることができる。
【0027】投入電力が小さい場合、ポリマー形成は少
なく、シリコン酸化膜、BPSG膜共に保護膜形成が促
進されず、投入電力の増加に応じてエッチング速度も上
昇する。これに対し、投入電力が大きい場合は、ポリマ
ー形成量が増加するため、酸素の発生が少ないシリコン
酸化膜上では保護膜の形成は促進され、図2にIIで示し
たように、エッチング速度が投入電力の増加に応じて低
下すると考えられる。図2から分かるように、第2の高
周波電源7への投入電力を2500W以上にすることに
より、BPSG膜のエッチング速度とシリコン酸化膜の
エッチング速度とが所定値以上異なるため、シリコン酸
化膜に対するBPSG膜の選択的なエッチングが可能と
なる。
【0028】図3は、図1の装置を用いて圧力を変化さ
せたときのシリコン酸化膜とBPSG膜のエッチング速
度の関係を示す。図3にIVで示すように、チャンバ10
内の圧力が0.03Torr未満の領域では、保護膜の
形成量が少ないため、シリコン酸化膜のエッチング速度
が大きくなり、選択エッチングは困難である。一方、圧
力が0.1Torrよりも大きい領域では、図3にIII
で示すように、コンタクトホールのエッチングが停止し
てしまう。圧力が0.03Torr〜0.1Torrの
範囲では、図3に示すように上記の不具合は生ぜず、よ
って、圧力が0.03Torr〜0.1Torrの範囲
でシリコン酸化膜とBPSG膜を選択的、かつ、良好な
異方性形状でエッチングすることができる。
【0029】図4は図1の装置で用いるC48とArと
の混合ガスの総ガス流量に対するArの混合比を変えた
場合の、シリコン酸化膜とBPSG膜のエッチング速度
との関係を示す。Arガスによる希釈効果で保護膜の堆
積量を制御することができる。Ar混合比を40Vol
%より減少させると、保護膜の形成が進み過ぎ、BPS
G膜上にも保護膜が堆積するため、図4にVで示すよう
にBPSG膜のエッチング速度が低下し、コンタクトホ
ールのエッチングが進行しなくなる。
【0030】一方、Ar混合比を70Vol%より大き
くすると、保護膜の形成量が減少し、図3にVIで示すよ
うに、シリコン酸化膜のエッチング速度は大きくなるた
め、選択エッチングは困難となる。しかし、Ar混合比
が40Vol%〜70Vol%の範囲内では上記の不具
合は生じないため、Ar混合比が40Vol%〜70V
ol%の範囲内でBPSG膜をシリコン酸化膜に対して
選択的にエッチングすることができる。
【0031】
【実施例】次に、本発明をコンタクト形成に適用した実
施例について説明する。図5は本発明になるドライエッ
チング方法の第1実施例の工程説明用の素子断面図を示
す。まず、図5(a)に示すように、シリコン基板11
上にシリコン酸化膜12、ポリシリコン膜13、シリコ
ン酸化膜14を順次堆積する。次に、図5(b)に示す
ように、レジストを塗布した後現像し、ゲート配線レジ
ストパターン15を形成する。これをマスクとしてシリ
コン酸化膜14、ポリシリコン膜13及びシリコン酸化
膜12をドライエッチングし、ポリシリコンによる電極
配線16を形成する。
【0032】次に、レジストパターン15を公知の方法
で除去した後、図5(c)に示すように、シリコン酸化
膜17を全面に被覆した後、図5(d)に示すように、
異方性ドライエッチングでエッチバックすることによ
り、電極配線16の上面及び側面にシリコン酸化膜1
4、17を形成する。その後、図5(e)に示すよう
に、層間絶縁膜となるBPSG膜18を堆積し、その上
にレジストを塗布、現像することにより、コンタクトホ
ールのレジストパターン19を形成する。
【0033】 次に、図1のドライエッチング装置を用
いて図5(f)に示すように、シリコン酸化膜14及び
17をエッチングストッパとし、かつ、レジストパター
ン19をマスクとしてBPSG膜18を異方性ドライエ
ッチングし、コンタクトホール20を開口する。例え
ば、BPSG膜18の厚さが8000Å、電極配線16
の厚さが2000Å、ストッパ−シリコン酸化膜14、
17の厚さが1000Åの構造において、50%のオー
バーエッチング量でコンタクトホール20を開口する場
合、ストッパ−シリコン酸化膜14、17の削れ量を5
00Å以下にする場合、選択比14以上が必要である。
【0034】図1のドライエッチング装置の第2の高周
波電源7への投入電力を2600W、第1の高周波電源
2への投入電力を900W、圧力0.04Torr、C
48ガス40sccm、Arガス60sccmを用い、
エッチング時間2分でエッチングを行ったところ、20
程度の選択比でBPSG膜18をエッチングすることが
でき、コンタクトホール20を形成することができた。
このように、CO のような毒性ガスを用いることなく、
20程度の選択比でBPSG膜18をエッチングするこ
とができる。
【0035】この後、図5(g)に示すように、コンタ
クトホールレジストパターン19を除去した後、上層配
線21を形成する。このとき、図5(g)に示すよう
に、コンタクトホール20が電極配線16と目ずれして
いる場合でも、シリコン酸化膜14及び17により上層
配線21と電極配線16とのショートを防ぐことができ
る。
【0036】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図6は本発明になるドライエッチング方法の第2実
施例の工程説明用の素子断面図を示す。まず、図6
(a)に示すように、シリコン基板11上にシリコン酸
化膜12、ポリシリコン膜13を順次堆積する。次に、
図6(b)に示すように、レジストを塗布した後現像
し、ゲート配線レジストパターン15を形成する。これ
をマスクとしてポリシリコン膜13とシリコン酸化膜1
2をドライエッチングし、ポリシリコンによる電極配線
16を形成する。
【0037】次に、レジストパターン15を公知の方法
で除去した後、図6(c)に示すように、層間絶縁膜と
なるBPSG膜18及びシリコン酸化膜23を全面に順
次堆積した後、レジストを塗布、現像することにより、
コンタクトホールレジストパターン19を形成する。
【0038】続いて、図6(d)に示すように、レジス
トパターン19をマスクとしてシリコン酸化膜23を底
部のBPSG膜18が露出するまでエッチングし、ホー
ル24を開口する。次に、図6(e)に示すように、レ
ジストパターン19を除去した後、シリコン酸化膜25
を全面に堆積し、これを異方性ドライエッチでホール2
4底部のBPSG膜18が露出するまでエッチバックす
る。これにより、シリコン酸化膜23の側壁にシリコン
酸化膜25が形成される。
【0039】 次に、図1のドライエッチング装置を用
いて図6(f)に示すように、シリコン酸化膜23及び
25をエッチングストッパ(マスク)としてBPSG膜
18を異方性ドライエッチングし、コンタクトホール2
6を開口する。例えば、BPSG膜18の厚さが800
0Å、シリコン酸化膜23の厚さが2000Åの構造に
おいて、50%のオーバーエッチング量でコンタクトホ
ール26を開口する場合、図1のドライエッチング装置
の第2の高周波電源7への投入電力を2600W、第1
の高周波電源2への投入電力を900W、圧力0.04
Torr、C48ガス40sccm、Arガス60sc
cmを用い、エッチング時間2分でエッチングを行った
ところ、マスクシリコン酸化膜23、25の削れ量を5
00Å以下でエッチングすることができた。
【0040】本実施例においては、シリコン酸化膜25
により、コンタクトホール26の径はレジストパターン
19よりも縮小されており、電極配線16とコンタクト
ホール26のマージンを大きくすることができる。ま
た、本実施例によれば、シリコン酸化膜25のエッチバ
ック及びコンタクトホール26の開口は同一チャンバ1
0で連続処理可能であり、更に、シリコン酸化膜23及
び25はそのまま層間膜として使用できるため、ポリシ
リコン膜を用いた場合に比し工程数が削減できるという
利点を有する。
【0041】なお、本発明は以上の実施の形態及び実施
例に限定されるものではなく、ドライエッチング装置は
2つの高周波電源2及び7をもつ平行平板型を用いた
が、例えば第2の高周波電源によるプラズマの発生には
誘導結合型、更には電子サイクロトロン共鳴(ECR)
型を用いてもよい。
【0042】また、炭素、フッ素及び水素原子を含む化
合物気体としては、C48ガス以外にCF4と水素ガス
の混合ガス、C26、C38、CHF3を用いてもよ
い。エッチング反応ガスに混合される希ガスとして、H
e、Ne、Xeを用いてもArと同様の効果が得られ
る。
【0043】また、上述した層間絶縁膜としてのBPS
G膜18には、PSG膜を用いてもよい。この場合に
も、エッチング中の酸素放出量の違いにより、シリコン
酸化膜に対して高い選択比でエッチングすることが可能
である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2つの高周波電源をもつエッチング装置を用い、炭素、
フッ素若しくはこれに水素を含む化合物気体と希ガスと
の混合ガスを用い、ドライエッチングを行うことによ
り、希ガスにより保護膜の堆積量を調整し、シリコン酸
化膜への選択的な保護膜堆積量を促進させることができ
るので、シリコン酸化膜に対するBPSG膜又はPSG
膜のエッチング選択比を増加させることができるため、
シリコン酸化膜をエッチングストッパとする自己整合コ
ンタクトを用いたコンタクトホールの開口手段を、毒性
ガスを用いることなく提供することができ、作業安全性
を高めつつ半導体装置の歩留りを向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法で用いるドライエッチング装置の
一例の概略構成図である。
【図2】BPSG膜とシリコン酸化膜に対する図1の装
置の上部電極投入電力対エッチング速度特性を示す図で
ある。
【図3】BPSG膜とシリコン酸化膜に対する図1の装
置の圧力対エッチング速度特性を示す図である。
【図4】BPSG膜とシリコン酸化膜に対する図1の装
置のAr混合比対エッチング速度特性を示す図である。
【図5】本発明を用いてコンタクトホールを形成した第
1の実施例を説明するための工程順の素子断面図であ
る。
【図6】本発明を用いてコンタクトホールを形成した第
2の実施例を説明するための工程順の素子断面図であ
る。
【図7】従来装置によりコンタクトホールを形成した素
子の一例の断面図である。
【図8】従来装置によりコンタクトホールを形成した素
子の他の例の断面図である。
【符号の説明】
1 ウェハー 2 第1の高周波電源 3、6 ブロッキングキャパシタ 4 下部電極 5 上部電極 7 第2の高周波電源 8 ターボ分子ポンプ 9 ガス導入口 10 チャンバ 11 シリコン基板 12、23、25 シリコン酸化膜 13 ポリシリコン膜 14、17 シリコン酸化膜(エッチングストッパ) 15 レジストパターン 16 電極配線 18 BPSG膜 19 コンタクトホールレジストパターン 20、26 コンタクトホール 21 上層配線 24 ホール 31 冷却器

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャンバ内の下部電極に第1の高周波電
    源が接続され、前記下部電極に離間対向する前記チャン
    バ内の上部電極に第2の高周波電源が接続され、前記チ
    ャンバ内に反応ガスを導入すると共に、前記第1及び第
    2の高周波電源の電力を独立に制御することにより、前
    記下部電極に載置された半導体基板上のシリコン酸化膜
    に対してBPSG膜又はPSG膜を選択的に異方性ドラ
    イエッチングするプラズマエッチング装置を使用したド
    ライエッチング方法であって、 前記 反応ガスとして、炭素、フッ素原子から構成される
    ガス、又は炭素、フッ素、水素原子から構成されるガス
    と、希ガスとの混合ガスを用いて、前記第1の高周波電
    源の電力を保護膜がスパッタ作用により除去されないよ
    うに調整し、かつ、前記第2の高周波電源の電力を前記
    シリコン酸化膜に対して選択的に保護膜が形成されるよ
    うに調整することにより、前記シリコン酸化膜に対して
    前記BPSG膜又はPSG膜を選択的に異方性ドライエ
    ッチングすることを特徴とするドライエッチング方法。
  2. 【請求項2】 前記炭素、フッ素、水素原子から構成さ
    れるガスとして、CF4と水素の混合気体若しくはCH
    3、C26、C38、C48それぞれの単ガス又はこ
    れらの二又は三以上の混合気体を用い、希ガスとしてA
    r、He、Ne及びXeのうち少なくとも一つを用いる
    ことを特徴とする請求項記載のドライエッチング方
    法。
  3. 【請求項3】 シリコン基板上に第1のシリコン酸化膜
    を介して電極配線が形成され、かつ、該電極配線の上面
    及び側面に第2のシリコン酸化膜がそれぞれ形成された
    半導体装置の全面にBPSG膜又はPSG膜を堆積する
    第1の工程と、前記第1の工程により堆積された 前記BPSG膜又はP
    SG膜の上にレジストを塗布、現像してコンタクトホー
    ルレジストパターンを形成する第2の工程と、前記プラズマエッチング装置を使用し、前記下部電極上
    に前記第2の工程により得られた半導体装置を載置し
    て、 前記コンタクトホールレジストパターンをマスク、
    前記電極配線の上面及び側面の第2のシリコン酸化膜を
    エッチングストッパとし、前記反応ガスとして、炭素、
    フッ素原子から構成されるガス、又は炭素、フッ素、水
    素原子から構成されるガスと、希ガスとの混合ガスを用
    いて前記BPSG膜又はPSG膜を異方性ドライエッチ
    ングしてコンタクトホールを開口する第3の工程とを含
    むことを特徴とする請求項1記載のドライエッチング方
    法。
  4. 【請求項4】 シリコン基板上に第1のシリコン酸化膜
    を介して電極配線が形成された半導体装置の全面にBP
    SG膜又はPSG膜と第2のシリコン酸化膜を順次に堆
    積する第1の工程と、 前記第2のシリコン酸化膜の上にレジストを塗布、現像
    してコンタクトホールレジストパターンを形成する第2
    工程と、 前記コンタクトホールレジストパターンをマスクとし
    て、前記第2のシリコン酸化膜を底部の前記BPSG膜
    又はPSG膜が露出するまでエッチングし、ホールを開
    口する第3の工程と、 前記コンタクトホールレジストパターンを除去した後、
    第3のシリコン酸化膜を全面に堆積する第4の工程と、 前記第3のシリコン酸化膜をエッチバックして前記ホー
    ルの底部の前記BPSG膜又はPSG膜が露出するまで
    エッチングする第5の工程と、前記プラズマエッチング装置を使用し、前記下部電極上
    に前記第5の工程により得られた半導体装置を載置し
    て、 前記第2及び第3のシリコン酸化膜をマスクとし、
    前記反応ガスとして、炭素、フッ素原子から構成される
    ガス、又は炭素、フッ素、水素原子から構成されるガス
    と、希ガスとの混合ガスを用いて前記BPSG膜又はP
    SG膜を異方性ドライエッチングしてコンタクトホール
    を開口する第6の工程とを含むことを特徴とする請求項
    1記載のドライエッチング方法。
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