JP3078897B2 - 斜板式可変容量型圧縮機 - Google Patents
斜板式可変容量型圧縮機Info
- Publication number
- JP3078897B2 JP3078897B2 JP03269320A JP26932091A JP3078897B2 JP 3078897 B2 JP3078897 B2 JP 3078897B2 JP 03269320 A JP03269320 A JP 03269320A JP 26932091 A JP26932091 A JP 26932091A JP 3078897 B2 JP3078897 B2 JP 3078897B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- swash plate
- main shaft
- hole
- variable displacement
- displacement compressor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B27/00—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
- F04B27/08—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
- F04B27/10—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
- F04B27/1036—Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
- F04B27/1054—Actuating elements
- F04B27/1072—Pivot mechanisms
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、主軸に係合される支持
部を有する回転斜板を備えた斜板式可変容量型圧縮機に
関する。
部を有する回転斜板を備えた斜板式可変容量型圧縮機に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の斜板式可変容量型圧縮機は、ケー
シング内に収容された主軸が回転駆動を受けることで、
この主軸に連結されると共に、クランク室内に配設され
た斜板支持腕及び回転斜板が回動し、揺動板を揺動させ
る構成になっている。更に、この揺動を受けたピストン
が往復運動するので、吸入室から流体を吸入して吐出室
に圧縮流体を吐出する圧縮工程を行い得る。このとき、
クランク室内の圧力を調整して回転斜板の主軸に対する
傾斜の角度を可変させることで、ピストンのストローク
が変化するので、圧縮容量を可変することができる。
シング内に収容された主軸が回転駆動を受けることで、
この主軸に連結されると共に、クランク室内に配設され
た斜板支持腕及び回転斜板が回動し、揺動板を揺動させ
る構成になっている。更に、この揺動を受けたピストン
が往復運動するので、吸入室から流体を吸入して吐出室
に圧縮流体を吐出する圧縮工程を行い得る。このとき、
クランク室内の圧力を調整して回転斜板の主軸に対する
傾斜の角度を可変させることで、ピストンのストローク
が変化するので、圧縮容量を可変することができる。
【０００３】図６は、クランク室内に収容される回転斜
板５の主軸に対する支持部の構造を断面図により示し、
図７は図６に示す支持部の構造を主軸３を含めて右方向
からの側面図により示したものである。即ち、回転斜板
５は、円板状の本体部分と、この本体部分と同心円状に
ピストン側に突出した円筒状のボス部５２を有し、更
に、本体部分からボス部５２にかけて、主軸３を貫通さ
せるための貫通孔５５が設けられている。この貫通孔５
５内は、図示の如く、その中央部近傍が絞り込まれ、主
軸３を傾斜可能に貫入させるための対角を成す支持部
（この対角はエッジ状支持部と呼ばれても良い）が形成
されている。即ち、貫通孔５５の内周面と、主軸３とが
部分的に接することによって、主軸３に対する回転斜板
５の回転方向における位置並びに傾斜角度が規制される
ようになっている。
板５の主軸に対する支持部の構造を断面図により示し、
図７は図６に示す支持部の構造を主軸３を含めて右方向
からの側面図により示したものである。即ち、回転斜板
５は、円板状の本体部分と、この本体部分と同心円状に
ピストン側に突出した円筒状のボス部５２を有し、更
に、本体部分からボス部５２にかけて、主軸３を貫通さ
せるための貫通孔５５が設けられている。この貫通孔５
５内は、図示の如く、その中央部近傍が絞り込まれ、主
軸３を傾斜可能に貫入させるための対角を成す支持部
（この対角はエッジ状支持部と呼ばれても良い）が形成
されている。即ち、貫通孔５５の内周面と、主軸３とが
部分的に接することによって、主軸３に対する回転斜板
５の回転方向における位置並びに傾斜角度が規制される
ようになっている。
【０００４】かかる支持部の構造を具体的に説明すれ
ば、貫通孔５５は、任意に設定した回転斜板５の基準中
心点Ｏ（図中では、最大傾斜角と最小傾斜角との平均角
度に回転斜板５を傾斜した状態における揺動基準中心点
Ｏが直線ｍ上に置かれるものとしている）を、その交差
面に含むように交差する前面側貫通孔５５ａと、背面側
貫通孔５５ｂとから成り立っている。これら前面側貫通
孔５５ａ及び背面側貫通孔５５ｂは、揺動基準中心点Ｏ
を回動中心として直径φ１のボス部５２の軸心Ｍが主軸
３に対し、角度α´〜αの範囲で回転移動可能なよう
に、開口部へ向けて円錐状に拡口した形状をしている。
ば、貫通孔５５は、任意に設定した回転斜板５の基準中
心点Ｏ（図中では、最大傾斜角と最小傾斜角との平均角
度に回転斜板５を傾斜した状態における揺動基準中心点
Ｏが直線ｍ上に置かれるものとしている）を、その交差
面に含むように交差する前面側貫通孔５５ａと、背面側
貫通孔５５ｂとから成り立っている。これら前面側貫通
孔５５ａ及び背面側貫通孔５５ｂは、揺動基準中心点Ｏ
を回動中心として直径φ１のボス部５２の軸心Ｍが主軸
３に対し、角度α´〜αの範囲で回転移動可能なよう
に、開口部へ向けて円錐状に拡口した形状をしている。
【０００５】更に、前面側貫通孔５５ａと背面側貫通孔
５５ｂとの交差面（この交差面の外周形状は楕円曲線を
成すもので、図中ではその長径軸部の投影を線分ＡＢで
現している）と、ボス部５２の軸心Ｍとに垂直な直線ｎ
を含む面とが成す角γの値は、γ＝α−α´／２＋α´
となるように貫通孔５５ａ及び５５ｂが交差されてい
る。このことは、線分ＡＢの垂直二等分線が主軸３の軸
心Ｓに対して交わる角度が、最大でも±（α−α´／
２）となるように設計されていることを意味する。
５５ｂとの交差面（この交差面の外周形状は楕円曲線を
成すもので、図中ではその長径軸部の投影を線分ＡＢで
現している）と、ボス部５２の軸心Ｍとに垂直な直線ｎ
を含む面とが成す角γの値は、γ＝α−α´／２＋α´
となるように貫通孔５５ａ及び５５ｂが交差されてい
る。このことは、線分ＡＢの垂直二等分線が主軸３の軸
心Ｓに対して交わる角度が、最大でも±（α−α´／
２）となるように設計されていることを意味する。
【０００６】ここで、貫通孔５５の線分ＡＢ部を長径Ｋ
とすれば、この長径Ｋは、一義的にＫ＝φ１／COs （α
−α´）／２で得られる。又、主軸と貫通孔５５の長円
径方向とのガタツキ量の最大値Ｃは、長径Ｋと主軸の直
径φ１との差（Ｋ−φ１）に基づいてＣ＝φ１｛１／CO
s （α−α´）／２−１｝で得られる。更に、回転斜板
５の揺動基準中心点Ｏと主軸３の軸心Ｓとの長円径方向
におけるずれの最大値εは、ε＝Ｃ／２で得られる。通
常、斜板式可変容量型圧縮機では、ガタツキ量の最大値
Ｃ及びずれの最大値εが最小となるように設計されてい
る。尚、このような支持部の構造は、特公平２−３１２
３４号に開示されている如く、周知技術として汎用性高
く利用されている。
とすれば、この長径Ｋは、一義的にＫ＝φ１／COs （α
−α´）／２で得られる。又、主軸と貫通孔５５の長円
径方向とのガタツキ量の最大値Ｃは、長径Ｋと主軸の直
径φ１との差（Ｋ−φ１）に基づいてＣ＝φ１｛１／CO
s （α−α´）／２−１｝で得られる。更に、回転斜板
５の揺動基準中心点Ｏと主軸３の軸心Ｓとの長円径方向
におけるずれの最大値εは、ε＝Ｃ／２で得られる。通
常、斜板式可変容量型圧縮機では、ガタツキ量の最大値
Ｃ及びずれの最大値εが最小となるように設計されてい
る。尚、このような支持部の構造は、特公平２−３１２
３４号に開示されている如く、周知技術として汎用性高
く利用されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】上述した斜板式可変容
量型圧縮機の場合、主軸に対する回転斜板の回転軸方向
のガタツキを、回転斜板に設けられた貫通孔内に対角状
の支持部（エッジ状支持部）を設けることによって抑制
させている。ところが、最近は環境問題に対する配慮か
ら、この種の圧縮機で用いられてきた従来の冷媒（潤滑
油を含む）に代わり、比較的フロンガス成分の少ないＲ
１３４ａ等の新規な冷媒が採用されている。このような
新規冷媒は、従来の冷媒よりも潤滑性が劣る為、上述し
た従来の斜板式可変容量型圧縮機で用いると、エッジ状
支持部が磨耗してしまう。この為、長期間使用し続ける
と、磨耗が蓄積されてエッジが欠けてしまい、回転斜板
にガタツキを生じる可能性を抱えている。
量型圧縮機の場合、主軸に対する回転斜板の回転軸方向
のガタツキを、回転斜板に設けられた貫通孔内に対角状
の支持部（エッジ状支持部）を設けることによって抑制
させている。ところが、最近は環境問題に対する配慮か
ら、この種の圧縮機で用いられてきた従来の冷媒（潤滑
油を含む）に代わり、比較的フロンガス成分の少ないＲ
１３４ａ等の新規な冷媒が採用されている。このような
新規冷媒は、従来の冷媒よりも潤滑性が劣る為、上述し
た従来の斜板式可変容量型圧縮機で用いると、エッジ状
支持部が磨耗してしまう。この為、長期間使用し続ける
と、磨耗が蓄積されてエッジが欠けてしまい、回転斜板
にガタツキを生じる可能性を抱えている。
【０００８】本発明は、かかる事情を鑑みなされたもの
で、その目的は、新規冷媒を用いて長期間使用しても、
主軸に対する回転斜板の回転軸方向のガタツキを充分に
抑制し得る斜板式可変容量型圧縮機を提供することにあ
る。
で、その目的は、新規冷媒を用いて長期間使用しても、
主軸に対する回転斜板の回転軸方向のガタツキを充分に
抑制し得る斜板式可変容量型圧縮機を提供することにあ
る。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、回転駆
動を受けて回転する主軸と、主軸を傾斜可能に貫入させ
るための対角を成す支持部を形成した貫通孔を有し、且
つ該支持部が該主軸に係合すると共に、該主軸の回転に
連動して回動する回転斜板とを備えた斜板式可変容量型
圧縮機において、回転斜板は、貫通孔の内面に沿って周
方向に延びた凸部を有し、凸部は、横断面の形状が曲線
を成した表面を有して貫通孔の内面に沿って周方向の一
部にのみ設けられ、支持部は、凸部の表面に位置された
斜板式可変容量型圧縮機が得られる。この斜板式可変容
量型圧縮機において、凸部は、対角近傍に主軸に対する
最大傾斜角度から最小傾斜角度までの傾斜角の可変範囲
の平均角度を成す面に直交する軸上で、且つ貫通孔の外
側に曲率中心を置いて形成される断面形状が曲線状の表
面を有することは好ましい。
動を受けて回転する主軸と、主軸を傾斜可能に貫入させ
るための対角を成す支持部を形成した貫通孔を有し、且
つ該支持部が該主軸に係合すると共に、該主軸の回転に
連動して回動する回転斜板とを備えた斜板式可変容量型
圧縮機において、回転斜板は、貫通孔の内面に沿って周
方向に延びた凸部を有し、凸部は、横断面の形状が曲線
を成した表面を有して貫通孔の内面に沿って周方向の一
部にのみ設けられ、支持部は、凸部の表面に位置された
斜板式可変容量型圧縮機が得られる。この斜板式可変容
量型圧縮機において、凸部は、対角近傍に主軸に対する
最大傾斜角度から最小傾斜角度までの傾斜角の可変範囲
の平均角度を成す面に直交する軸上で、且つ貫通孔の外
側に曲率中心を置いて形成される断面形状が曲線状の表
面を有することは好ましい。
【００１０】
【作用】本発明は、回転斜板に設けられた主軸を貫通さ
せるための貫通孔内の支持部に対し、その中央部近傍で
絞り込まれた対角を、横断面形状が曲線状となるような
凸部を有する凸状支持部に改良している。これにより、
凸状支持部の凸部表面上を主軸に対する可変的な支持部
としている。
せるための貫通孔内の支持部に対し、その中央部近傍で
絞り込まれた対角を、横断面形状が曲線状となるような
凸部を有する凸状支持部に改良している。これにより、
凸状支持部の凸部表面上を主軸に対する可変的な支持部
としている。
【００１１】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明の斜板式可変容
量型圧縮機について詳細に説明する。図１は、本発明の
一実施例である斜板式可変容量型圧縮機の構成を断面図
により示したものである。
量型圧縮機について詳細に説明する。図１は、本発明の
一実施例である斜板式可変容量型圧縮機の構成を断面図
により示したものである。
【００１２】即ち、斜板式可変容量型圧縮機は、ケーシ
ング１に囲まれたクランク室２内に貫挿された主軸３
と、この主軸３はピン４１によって固着され、クランク
室２内壁にスラスト軸受４２を介して配設された斜板支
持腕４とを備えている。又、斜板支持腕４の上端側（後
述する回転斜板５の上死点に対応する位置）には長孔４
３を形成したタブ４４が形成され、斜板支持腕４の下方
には凹部４５が形成されている。
ング１に囲まれたクランク室２内に貫挿された主軸３
と、この主軸３はピン４１によって固着され、クランク
室２内壁にスラスト軸受４２を介して配設された斜板支
持腕４とを備えている。又、斜板支持腕４の上端側（後
述する回転斜板５の上死点に対応する位置）には長孔４
３を形成したタブ４４が形成され、斜板支持腕４の下方
には凹部４５が形成されている。
【００１３】一方、クランク室２内には、回転斜板５が
収容されたている。この回転斜板５は、円板状の本体部
分５１と、この本体部分５１と同心円状にピストン９側
に突出した円筒状のボス部５２と、本体部分５１の背面
側端部に突出すると共に、ピン５３ａを取り付けたブラ
ケット５３とを有している。又、本体部分５１の背面側
下方には、斜板支持腕４に形成した凹部４５に対応して
凸部５４が形成されている。
収容されたている。この回転斜板５は、円板状の本体部
分５１と、この本体部分５１と同心円状にピストン９側
に突出した円筒状のボス部５２と、本体部分５１の背面
側端部に突出すると共に、ピン５３ａを取り付けたブラ
ケット５３とを有している。又、本体部分５１の背面側
下方には、斜板支持腕４に形成した凹部４５に対応して
凸部５４が形成されている。
【００１４】更に、本体部分５１からボス部５２にかけ
て、主軸３を貫通させる貫通孔５５が設けられている。
この貫通孔５５内は、その中央部近傍が絞り込まれると
共に、貫通孔５５の内面に沿って周方向に延びた凸部を
有し、且つ主軸３を傾斜可能に貫入させるための巨視的
に対角を成す凸状支持部１０が形成されている。この凸
状支持部１０の凸部は、貫通孔５５内の対角全周に対
し、その表面が回転斜板５の傾斜角の可変範囲（α−α
´の絶対値）内で主軸３に当接し、且つ傾斜角の変化に
応じて主軸３に対して微小に支持点が移動されるように
設けられている。
て、主軸３を貫通させる貫通孔５５が設けられている。
この貫通孔５５内は、その中央部近傍が絞り込まれると
共に、貫通孔５５の内面に沿って周方向に延びた凸部を
有し、且つ主軸３を傾斜可能に貫入させるための巨視的
に対角を成す凸状支持部１０が形成されている。この凸
状支持部１０の凸部は、貫通孔５５内の対角全周に対
し、その表面が回転斜板５の傾斜角の可変範囲（α−α
´の絶対値）内で主軸３に当接し、且つ傾斜角の変化に
応じて主軸３に対して微小に支持点が移動されるように
設けられている。
【００１５】具体的に云えば、凸状支持部１０の凸部
は、主軸３に対する回転斜板５の最大傾斜角度αから最
小傾斜角度α´までの傾斜角の可変範囲α´〜αの平均
角度（α−α´／２の絶対値）を成す面Ｃ１に直交する
軸上（即ち、線分ＡＢの延長線上）で、且つ貫通孔５５
の外側に曲率中心Ｏ１を置いて形成される断面形状が曲
線状（近似的に小径Ｒが形成される）の表面を有するよ
うに設けられている。これにより、凸状支持部１０にお
ける凸部の表面は、主軸３に対する支持部が可変的に位
置される。しかして、貫通孔５５の凸状支持部１０と、
主軸３とが部分的に接することによって、回転斜板５の
回転方向における位置並びに傾斜角度が規制される。
尚、このような凸状支持部１０は、エンドミル加工工具
を用いることによって形成することができる。
は、主軸３に対する回転斜板５の最大傾斜角度αから最
小傾斜角度α´までの傾斜角の可変範囲α´〜αの平均
角度（α−α´／２の絶対値）を成す面Ｃ１に直交する
軸上（即ち、線分ＡＢの延長線上）で、且つ貫通孔５５
の外側に曲率中心Ｏ１を置いて形成される断面形状が曲
線状（近似的に小径Ｒが形成される）の表面を有するよ
うに設けられている。これにより、凸状支持部１０にお
ける凸部の表面は、主軸３に対する支持部が可変的に位
置される。しかして、貫通孔５５の凸状支持部１０と、
主軸３とが部分的に接することによって、回転斜板５の
回転方向における位置並びに傾斜角度が規制される。
尚、このような凸状支持部１０は、エンドミル加工工具
を用いることによって形成することができる。
【００１６】又、主軸３の両端は、ベアリング３２，３
３によってケーシング１のクランク室２内に回転可能に
支持されている。加えて、クランク室２内に設けられた
揺動板６は、回転斜板５の本体部分５１上にスラスト軸
受６２と、ストッパ６３とによって回転斜板５が回転可
能となるように挟持されている。この揺動板６は、ニー
ドル軸受６４を介して回転斜板５のボス部５２の外周に
摺接し、揺動板６の外周近傍には、ケーシング１に設け
られた揺動板６の回転規制を行うガイド８に嵌合する摺
動部材６６が設けられている。更に、揺動板６の外周に
形成した枢着凹部６５には、他端のピホット７２でピス
トン９と枢着しているピストンロッド７の一端のピホッ
ト７１が枢着している。
３によってケーシング１のクランク室２内に回転可能に
支持されている。加えて、クランク室２内に設けられた
揺動板６は、回転斜板５の本体部分５１上にスラスト軸
受６２と、ストッパ６３とによって回転斜板５が回転可
能となるように挟持されている。この揺動板６は、ニー
ドル軸受６４を介して回転斜板５のボス部５２の外周に
摺接し、揺動板６の外周近傍には、ケーシング１に設け
られた揺動板６の回転規制を行うガイド８に嵌合する摺
動部材６６が設けられている。更に、揺動板６の外周に
形成した枢着凹部６５には、他端のピホット７２でピス
トン９と枢着しているピストンロッド７の一端のピホッ
ト７１が枢着している。
【００１７】図２は、クランク室２内に収容される回転
斜板５の主軸３に対する凸状支持部１０の構造を断面図
により示したもので、図７は図６に示す凸状支持部１０
の構造を主軸３を含めて右方向からの側面図により示し
たものである。尚、図２においても、図６で説明したよ
うに、貫通孔５５は、その交差面に含むように交差する
前面側貫通孔５５ａと、背面側貫通孔５５ｂとから成り
立ち、これら前面側貫通孔５５ａ及び背面側貫通孔５５
ｂは、揺動基準中心点Ｏを回動中心として直径φ１のボ
ス部５２の軸心Ｍが主軸３に対し、角度α´〜α（即
ち、軸心Ｓ）の範囲で回転移動可能なように、開口部へ
向けて円錐状に拡口した形状をしており、貫通孔５５の
線分ＡＢを長径Ｋとするものとする。
斜板５の主軸３に対する凸状支持部１０の構造を断面図
により示したもので、図７は図６に示す凸状支持部１０
の構造を主軸３を含めて右方向からの側面図により示し
たものである。尚、図２においても、図６で説明したよ
うに、貫通孔５５は、その交差面に含むように交差する
前面側貫通孔５５ａと、背面側貫通孔５５ｂとから成り
立ち、これら前面側貫通孔５５ａ及び背面側貫通孔５５
ｂは、揺動基準中心点Ｏを回動中心として直径φ１のボ
ス部５２の軸心Ｍが主軸３に対し、角度α´〜α（即
ち、軸心Ｓ）の範囲で回転移動可能なように、開口部へ
向けて円錐状に拡口した形状をしており、貫通孔５５の
線分ＡＢを長径Ｋとするものとする。
【００１８】このような構成による斜板式可変容量型圧
縮機は、凸状支持部１０の凸部が回転斜板５の傾斜角の
可変範囲（α−α´の絶対値）内で主軸３に当接し、そ
の傾斜角の変化に応じて主軸３に対して微小に支持点を
移動するので、潤滑性が劣るＲ１３４ａ等の新規冷媒を
用いても、主軸３に対する回転斜板５の回転軸方向のガ
タツキが抑制されるばかりでなく、主軸３に対する回転
斜板５の傾斜動作を円滑に行い得る。このことは、本発
明の圧縮機が新規冷媒を対象として、クランク室２内の
圧力を調整して回転斜板５の主軸３に対する傾斜の角度
を可変させ、ピストン９のストロークを変化させること
による圧縮容量の可変を、従来通りに行い得ることを意
味する。
縮機は、凸状支持部１０の凸部が回転斜板５の傾斜角の
可変範囲（α−α´の絶対値）内で主軸３に当接し、そ
の傾斜角の変化に応じて主軸３に対して微小に支持点を
移動するので、潤滑性が劣るＲ１３４ａ等の新規冷媒を
用いても、主軸３に対する回転斜板５の回転軸方向のガ
タツキが抑制されるばかりでなく、主軸３に対する回転
斜板５の傾斜動作を円滑に行い得る。このことは、本発
明の圧縮機が新規冷媒を対象として、クランク室２内の
圧力を調整して回転斜板５の主軸３に対する傾斜の角度
を可変させ、ピストン９のストロークを変化させること
による圧縮容量の可変を、従来通りに行い得ることを意
味する。
【００１９】又、図４は、本発明の他の実施例に係る斜
板式可変容量型圧縮機におけるクランク室２内に収容さ
れる回転斜板５の主軸３に対する他の凸状支持部１００
の構造を断面図により示したもので、図５は図４に示す
凸状支持部１００の構造を主軸３を含めて右方向からの
側面図により示したものである。ここでの凸状支持部１
００の凸部は、貫通孔５５の内面に沿って周方向の一部
（背面側貫通孔５５ｂ側）に延びて設けられている。即
ち、この凸状支持部１００の凸部も、傾斜角の可変範囲
α´〜αの平均角度（α−α´／２の絶対値）を成す面
Ｃ１に直交する軸上で、且つ貫通孔５５の外側に曲率中
心Ｏ１を置いて形成される断面形状が曲線状（近似的に
小径Ｒが形成される）の表面を有するもので、その表面
は主軸３に対する支持部が可変的に位置される。このよ
うな凸状支持部１００は、上述した凸状支持部１０と同
様に、エンドミル加工工具を用いることによって形成す
ることができる。かかる凸状支持部１００を有する斜板
式可変容量型圧縮機の場合も、結果として主軸３に対す
る回転斜板５の回転軸方向のガタツキを抑制できると共
に、主軸３に対する回転斜板５の傾斜動作を円滑に行い
得る。
板式可変容量型圧縮機におけるクランク室２内に収容さ
れる回転斜板５の主軸３に対する他の凸状支持部１００
の構造を断面図により示したもので、図５は図４に示す
凸状支持部１００の構造を主軸３を含めて右方向からの
側面図により示したものである。ここでの凸状支持部１
００の凸部は、貫通孔５５の内面に沿って周方向の一部
（背面側貫通孔５５ｂ側）に延びて設けられている。即
ち、この凸状支持部１００の凸部も、傾斜角の可変範囲
α´〜αの平均角度（α−α´／２の絶対値）を成す面
Ｃ１に直交する軸上で、且つ貫通孔５５の外側に曲率中
心Ｏ１を置いて形成される断面形状が曲線状（近似的に
小径Ｒが形成される）の表面を有するもので、その表面
は主軸３に対する支持部が可変的に位置される。このよ
うな凸状支持部１００は、上述した凸状支持部１０と同
様に、エンドミル加工工具を用いることによって形成す
ることができる。かかる凸状支持部１００を有する斜板
式可変容量型圧縮機の場合も、結果として主軸３に対す
る回転斜板５の回転軸方向のガタツキを抑制できると共
に、主軸３に対する回転斜板５の傾斜動作を円滑に行い
得る。
【００２０】
【発明の効果】以上に述べた通り、本発明の斜板式可変
容量型圧縮機によれば、主軸に対する回転斜板の傾斜動
作を円滑に行い得るように、回転斜板に設けられた主軸
を貫通させるための貫通孔内の支持部に対し、その中央
部近傍で絞り込まれた対角を、横断面形状が曲線状とな
るような凸部を有する凸状支持部に改良し、凸状支持部
の凸部表面上を主軸に対する可変的な支持部としている
ので、主軸に対する回転斜板の回転軸方向のガタツキが
抑制され、潤滑性に劣る新規冷媒を対象としても耐磨耗
性に優れるようになる。
容量型圧縮機によれば、主軸に対する回転斜板の傾斜動
作を円滑に行い得るように、回転斜板に設けられた主軸
を貫通させるための貫通孔内の支持部に対し、その中央
部近傍で絞り込まれた対角を、横断面形状が曲線状とな
るような凸部を有する凸状支持部に改良し、凸状支持部
の凸部表面上を主軸に対する可変的な支持部としている
ので、主軸に対する回転斜板の回転軸方向のガタツキが
抑制され、潤滑性に劣る新規冷媒を対象としても耐磨耗
性に優れるようになる。
【図１】本発明の一実施例である斜板式可変容量型圧縮
機の構成を断面図により示したものである。
機の構成を断面図により示したものである。
【図２】図１に示す斜板式可変容量型圧縮機における回
転斜板の主軸に対する凸状支持部の構造を断面図により
示したものである。
転斜板の主軸に対する凸状支持部の構造を断面図により
示したものである。
【図３】図２に示す凸状支持部の構造を主軸を含めて右
方向からの側面図により示したものである。
方向からの側面図により示したものである。
【図４】本発明の他の実施例である斜板式可変容量型圧
縮機回転斜板における主軸に対する凸状支持部の構造を
断面図により示したものである。
縮機回転斜板における主軸に対する凸状支持部の構造を
断面図により示したものである。
【図５】図４に示す凸状支持部の構造を主軸を含めて右
方向からの側面図により示したものである。
方向からの側面図により示したものである。
【図６】従来の斜板式可変容量型圧縮機における回転斜
板の主軸に対する支持部の構造を断面図により示したも
のである。
板の主軸に対する支持部の構造を断面図により示したも
のである。
【図７】図６に示す支持部の構造を主軸を含めて右方向
からの側面図により示したものである。
からの側面図により示したものである。
１ ケーシング ２ クランク室 ３ 主軸 ４ 斜板支持腕 ５ 回転斜板 ６ 揺動板 ７ ピストンロッド ８ ガイド ９ ピストン １０，１００ 凸状支持部 ５５ 貫通孔
Claims (2)
- 【請求項１】 回転駆動を受けて回転する主軸と、前記
主軸を傾斜可能に貫入させるための対角を成す支持部を
形成した貫通孔を有し、且つ該支持部が該主軸に係合す
ると共に、該主軸の回転に連動して回動する回転斜板と
を備えた斜板式可変容量型圧縮機において、前記回転斜
板は、前記貫通孔の内面に沿って周方向に延びた凸部を
有し、前記凸部は、横断面の形状が曲線を成した表面を
有して前記貫通孔の内面に沿って周方向の一部にのみ設
けられ、前記支持部は、前記凸部の表面に位置されたこ
とを特徴とする斜板式可変容量型圧縮機。 - 【請求項２】 請求項１記載の斜板式可変容量型圧縮機
において、前記凸部は、前記対角近傍に前記主軸に対す
る最大傾斜角度から最小傾斜角度までの傾斜角の可変範
囲の平均角度を成す面に直交する軸上で、且つ前記貫通
孔の外側に曲率中心を置いて形成される断面形状が曲線
状の表面を有することを特徴とする斜板式可変容量型圧
縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03269320A JP3078897B2 (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 斜板式可変容量型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03269320A JP3078897B2 (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 斜板式可変容量型圧縮機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05106552A JPH05106552A (ja) | 1993-04-27 |
| JP3078897B2 true JP3078897B2 (ja) | 2000-08-21 |
Family
ID=17470713
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03269320A Expired - Fee Related JP3078897B2 (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 斜板式可変容量型圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3078897B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08338362A (ja) * | 1995-06-08 | 1996-12-24 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 可変容量型斜板式圧縮機 |
| JPH11193781A (ja) * | 1997-12-26 | 1999-07-21 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 可変容量型圧縮機 |
| KR100558705B1 (ko) * | 1999-03-20 | 2006-03-10 | 한라공조주식회사 | 가변용량 사판식 압축기 |
| JP6171875B2 (ja) * | 2013-11-13 | 2017-08-02 | 株式会社豊田自動織機 | 可変容量型斜板式圧縮機 |
-
1991
- 1991-10-17 JP JP03269320A patent/JP3078897B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05106552A (ja) | 1993-04-27 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR970004806B1 (ko) | 요동판식 냉매 압축기 | |
| JP3178630B2 (ja) | 可変容量型圧縮機 | |
| JP3078897B2 (ja) | 斜板式可変容量型圧縮機 | |
| US7647859B2 (en) | Swash ring compressor | |
| JP3125518B2 (ja) | 斜板式圧縮機におけるピストン回動規制構造 | |
| JP4023351B2 (ja) | 揺動斜板型可変容量式圧縮機 | |
| JPH10196525A (ja) | 斜板式圧縮機 | |
| US6604447B2 (en) | Swash plate-type variable displacement compressor | |
| JP2993215B2 (ja) | 可変容量型揺動斜板式圧縮機 | |
| JPH0444111B2 (ja) | ||
| BRPI0800752B1 (pt) | Compressor tipo pistão | |
| JP3049965B2 (ja) | 容量可変型斜板式圧縮機 | |
| JP2573362Y2 (ja) | 可変容量型斜板式圧縮機におけるピストン案内構造 | |
| JP2001304105A (ja) | 可変容量型斜板式圧縮機 | |
| JP2590085Y2 (ja) | 斜板式可変容量圧縮機 | |
| JP2003021055A (ja) | 可変容量型圧縮機 | |
| JPS63205470A (ja) | 斜板式可変容量圧縮機 | |
| JPH06249143A (ja) | 斜板式可変容量圧縮機 | |
| KR20020074404A (ko) | 스크롤압축기 | |
| JP2019194450A (ja) | シュー | |
| JP2006125222A (ja) | 揺動支持機構 | |
| JPS63205471A (ja) | 容量可変圧縮機 | |
| JPH0540301Y2 (ja) | ||
| JP2004218550A (ja) | 容量可変斜板式コンプレッサ | |
| JP2530765Y2 (ja) | 斜板式圧縮機 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000531 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |