JP3078294U - 玄関への据え付け式段差解消ユニット - Google Patents

玄関への据え付け式段差解消ユニット

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JP3078294U JP2000008778U JP2000008778U JP3078294U JP 3078294 U JP3078294 U JP 3078294U JP 2000008778 U JP2000008778 U JP 2000008778U JP 2000008778 U JP2000008778 U JP 2000008778U JP 3078294 U JP3078294 U JP 3078294U
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重幸 尾松
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株式会社尾松製作所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各住宅の玄関へ汎用的に据え付けることがで
き、しかも安全に使える段差解消ユニットを提供する。 【解決手段】地面(G)に据え置く踏み台(S)と、そ
の偏心位置から一体的に垂立する固定手摺り枠(B1)
と、その手摺り枠(B1)の脚柱(22b)へ接手
(C)を介して旋回と昇降との可能に枢支連結された可
動手摺り枠(B2)とから成り、上記固定手摺り枠(B
1)を第1ディスタンスアーム(28)によって壁面
(W)へ取り付け使用すると共に、上記可動手摺り枠
(B2)をその脚柱(39b)が床面(F)へ接地した
上昇状態のもとで、第2ディスタンスアーム(47)に
よって同じく壁面(W)へ取り付け使用するように定め
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は玄関への据え付け式段差解消ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
主として老人や病弱者などによる玄関框(上がり框)の登り降りを介助するた め、従来ではほぼ門字型の手摺り枠を、その一方の短かい脚柱が玄関框へ取り付 け固定され且つ他方の長い脚柱が玄関の地面へ接地された状態として、据え立て ると共に、そのタイルやコンクリートなどの地面へ踏み台を据え置いている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記踏み台と手摺り枠とは別個独立しており、その設置間隔が広狭 変化するため、万一広きに過ぎると、手摺り枠のグリップバーを握り持ち乍ら登 り降りする際、踏み台がその偏心位置に身体の荷重を受けて、手摺り枠から逃げ る方向へ移動したり、或いは地面から浮上傾斜したりするおそれなしとせず、未 だ危険である。
【0004】 又、手摺り枠の短かい脚柱は玄関框へ、同じく長い脚柱はタイルやコンクリー トなどの地面へ、その何れも下端部においてのみ支持されているに過ぎないため 、上端部のグリップバーから横揺れするおそれがあり、その握り持ち使用時の安 定性に劣る。
【0005】 更に、踏み台の据え置き高さが一定不変として、玄関框の高低差に応じて調整 できないため、各種住宅への汎用性を発揮せず、使用上不便でもある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案はこのような諸問題の改良を企図しており、そのために役立つ玄関への 据え付け式段差解消ユニットとして、玄関の地面に据え置き使用する踏み台と、 その踏み台の左右何れか一方へ片寄った偏心位置から一体的に垂立された固定手 摺り枠と、その固定手摺り枠の脚柱へ接手を介して旋回と昇降との可能に枢支連 結された可動手摺り枠とから成り、
【0007】 上記固定手摺り枠をほぼ水平な第1ディスタンスアームにより玄関の壁面へ取 り付け使用すると共に、
【0008】 上記可動手摺り枠をその脚柱が玄関の床面へ接地した上昇状態のもとで、上記 第1ディスタンスアームとほぼ平行な第2ディスタンスアームにより、同じく玄 関の壁面へ取り付け使用するように定めたことを特徴とするものである。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、図面に基いて本考案の具体的構成を詳述すると、図1〜4はその段差解 消ユニットの据え付け使用状態を示しており、これは踏み台(S)と、その踏み 台(S)の左右何れか一方へ片寄った偏心位置から一体的に垂立された固定手摺 り枠(B1)と、その固定手摺り枠(B1)へ接手(C)を介して旋回と昇降と の可能に枢支連結された可動手摺り枠(B2)とから成り、上記踏み台(S)が 玄関の地面(G)へ据え置き使用されると共に、両手摺り枠(B1)(B2)が 並列状態として何れも玄関の壁面(W)へ取り付け使用される。
【0010】 即ち、先ず踏み台(S)について言えば、これは図5〜11のような平面視の 長方形に枠組み一体化されている。(1)はその踏み台(S)の長辺に沿う平行 な前後一対の中空角型フレームであって、アルミ押出し材から成り、その各個の 中途高さ位置からは水平のバー受けステー(2)が対応的な内向き一体に張り出 されているほか、同じく各フレーム(1)の底面からは座金受け止めフランジ( 3)が下向き一体に張り出されてもいる。(4)はその各フレーム(1)の開口 する左右両端部へ、横方向から差し込み固定された合成樹脂製のエンドキャップ である。
【0011】 又、(5)は両フレーム(1)の前後相互間に横架する水平な複数の支持バー であって、比較的細い中空角型のアルミ押出し材から成り、その各個の前後両端 部が上記バー受けステー(2)に載置され、且つビス(6)によって取り付け固 定されている。
【0012】 (7)は上記支持バー(5)の上面に敷き並べられた複数の木質材から成る踏 み板であり、その補強桟(8)の裏打ちにより予じめ連結一体化された状態とし て、上記支持バー(5)へ木ネジ(9)により取り付け固定されている。その並 列する踏み板(7)の上面全体は、両フレーム(1)の上面とほぼ面一状態にあ る。
【0013】 (10)は上記踏み台(S)の四隅位置に点在分布する如く、その各フレーム (1)における底面の左右両端部へ下方から複数のビス(11)により、接合状 態に固定一体化された座金の複数であって、上記座金受け止めフランジ(3)の 内部に受け止め規制されている。
【0014】 各座金(10)は図12〜14に示すような平面視の長方形をなし、そのほぼ 中央部にはネジ孔(12)を備えた軸受口筒(13)が上向きにバーリング加工 されており、その軸受口筒(13)を各フレーム(1)の底面へ下方から差し込 めるようになっている。(14)はその各フレーム(1)の底面に対応形成され た座金受け入れ孔である。
【0015】 しかも、各座金(10)における各フレーム(1)の端部へ臨む短辺からは、 係止フック(15)が下向き連続的に曲げ出されており、後述する別個な据え置 き高さ調整用軸受ボスのスリットと係脱自在に係止させ得るようになっている。
【0016】 (16)は上記踏み台(S)の据え置き高さ(h)を調整する軸受ボスの複数 であって、アルミ押出し材から図15〜18のような各フレーム(1)と対応す る一定幅の中空角型に組み立てられており、各フレーム(1)の底面に対する上 記座金(10)の固定用ビス(11)を兼用しつつ、その各座金(10)へ更に 下方から着脱自在に取り付けられている。
【0017】 (17)は各座金(10)の上記係止フック(15)と対応する位置関係とし て、その各軸受ボス(16)の端部に切り欠かれたスリットであり、これが係止 フック(15)へ係止された状態のもとで、上記ビス(11)により各座金(1 0)へ軸受ボス(16)が取り付け固定されることとなる。
【0018】 更に、(18)は各軸受ボス(16)の底面に開口形成されたネジ孔であって 、ここへ下方から接地脚(19)のネジ支軸(20)が螺合締結されており、そ のためこれを進退操作することによって、踏み台(S)の比較的高い据え置き高 さ(h)を高低調整することができる。(21)は各接地脚(19)のゴム又は 合成樹脂材から成る脚座である。
【0019】 その場合、各軸受ボス(16)は上記座金(10)から取りはずすこともでき 、その取りはずしにより開口した座金(10)のネジ孔(12)へ、図4や図1 9〜21のように、上記接地脚(19)のネジ支軸(20)を下方から互換的に 螺合締結し得るようになっており、その進退操作によって上記踏み台(S)の比 較的低い据え置き高さ(h)を高低調整することも可能である。
【0020】 この点、図示の実施形態では上記軸受ボス(16)を合計4個として、踏み台 (S)の四隅位置へ点在分布させているが、これを踏み台(S)の長辺に沿い延 在する前後一対とするか、又は踏み台(S)の短辺に沿い延在する左右一対とし て、上記フレーム(1)やこれと直交する支持バー(5)の底面へ着脱自在に取 り付けると共に、上記踏み台(S)の四隅位置に対応分布することとなる接地脚 (19)のネジ支軸(20)を、その軸受ボス(16)へやはり下方から進退操 作できるように螺合締結しても良い。
【0021】 何れにしても、上記接地脚(19)は踏み台(S)の底面に左右対称な一対づ つとして点在分布しているため、その踏み台(S)を右勝手用と左勝手用との区 別なく、据え付けることができる。
【0022】 次に、固定手摺り枠(B1)はステンレス鋼のパイプ材から、図1〜4のよう な前後一対の脚柱(22a)(22b)とグリップバー(23)とを備えた側面 視の門字型に屈曲形成されており、その上端部のグリップバー(23)にはスポ ンジなどから予じめ円筒状をなすクッションカバー(24)が、空転不能な通し 込み状態に被着一体化されている。
【0023】 そして、その固定手摺り枠(B1)の両脚柱(22a)(22b)は上記踏み 台(S)を形作る両フレーム(1)の左右何れか一方へ片寄った偏心位置に、各 々上方から差し込み垂立されている。しかも、その一方に対応位置する上記接地 脚(19)から、一定の間隔距離(L)だけ踏み台(S)の内側へ片寄った偏心 位置にある。そのため、固定手摺り枠(B1)のグリップバー(23)を握り持 って強く押し下げても、上記踏み台(S)が不慮に横移動したり、地面(G)か ら浮上傾斜したりする危険はない。
【0024】 (25)は上記踏み台(S)における各フレーム(1)の頂面に開口形成され た脚柱受け入れ孔、(26)は各脚柱(22a)(22b)の下端部へ埋め込み 状態に溶接一体化されたナット、(27)はその各ナット(26)へ各フレーム (1)の下方から螺合締結されたボルトであり、これによって固定手摺り枠(B 1)が上記踏み台(S)へ、図21、22のような抜け止め状態に組立一体化さ れているが、その踏み台(S)から固定手摺り枠(B1)の両脚柱(22a)( 22b)を抜き取ることも可能である。
【0025】 又、(28)は上記固定手摺り枠(B1)における前側脚柱(22a)の中途 高さ位置から壁面(W)への外向き水平に張り出された第1ディスタンスアーム であり、上記踏み台(S)から一体的に垂立する固定手摺り枠(B1)と玄関の 壁面(W)とを一定の間隔距離(d1)に保ち、そのグリップバー(23)を握 り持ちやすくする。
【0026】 しかも、その第1ディスタンスアーム(28)は図23のようなステンレス鋼 の鞘管(29)と、これの先端側と基端側との左右一対として埋め込み状態にか しめ付けられたナット(30a)(30b)のうち、その先端側のナット(30 b)へ進退自在に螺合締結されたネジ杆(31)とのネジ締結体から成り、その 作用長さを調整できるようになっている。
【0027】 (32)は上記第1ディスタンスアーム(28)の鞘管(29)を固定手摺り 枠(B1)の前側脚柱(22a)へ取り付け固定するためのボルトであり、その 前側脚柱(22a)から上記鞘管(29)における基端側のナット(30a)へ 、水平貫通状態に螺合締結されている。(33)はその固定手摺り枠(B1)の 前側脚柱(22a)と第1ディスタンスアーム(28)の鞘管(29)との相互 間に介挿された合成樹脂製のパッキングである。
【0028】 他方、上記第1ディスタンスアーム(28)の鞘管(29)から外向き水平に 張り出すネジ杆(31)の先端部には、壁面(W)への押圧板(34)が回動自 在に嵌め付けられており、その押圧板(34)を複数の皿ネジ(35)によって 、玄関の壁面(W)へ取り付け固定できるようになっている。
【0029】 (36)はその押圧板(34)に裏打ち一体化されたゴム製のクッション座、 (37)は上記鞘管(29)に対するネジ杆(31)のロックナット、(38) はそのネジ杆(31)に対する上記押圧板(34)のロックナットであり、何れ もネジ杆(31)に螺合締結されていることは言うまでもない。
【0030】 更に、可動手摺り枠(B2)は上記固定手摺り枠(B1)とほぼ同じ大きさと して、やはりステンレス鋼のパイプ材から前後一対の脚柱(39a)(39b) とグリップバー(40)とを有する側面視の門字型に屈曲形成されており、その 上端部のグリップバー(40)には上記固定手摺り枠(B1)のそれと同じく、 クッションカバー(41)が空転不能な通し込み状態に被着一体化されている。
【0031】 そして、その可動手摺り枠(B2)の前側脚柱(39a)は別個な接手(C) を介して上記固定手摺り枠(B1)の隣接する後側脚柱(22b)へ、その後側 脚柱(22b)を枢軸とする旋回と、これに沿う昇降との可能に枢支連結されて いるのである。
【0032】 そのための接手(C)は図24のように、平面視の眼鏡型に連続する接手管( 42)(43)の一対を備えたアルミ押出し材から成り、その一方の接手管(4 2)が上記固定手摺り枠(B1)の後側脚柱(22b)へ、同じく他方の接手管 (43)が可動手摺り枠(B2)の隣接する前側脚柱(39a)へ、その何れも 予じめ下方から差し込み套嵌されている。
【0033】 (44)(45)は上記固定手摺り枠(B1)の後側脚柱(22b)に対する 可動手摺り枠(B2)の旋回と昇降とを固定保持する上下一対づつの押しビスで あって、上記接手(C)の各接手管(42)(43)へ水平貫通状態に螺合締結 されており、その先端部によって固定手摺り枠(B1)の後側脚柱(22b)や 可動手摺り枠(B2)の前側脚柱(39a)を、各々押し付け固定するようにな っている。
【0034】 つまり、可動手摺り枠(B2)は玄関の床面(F)へ据え立てられることによ り、上記踏み台(S)から一体的に垂立する固定手摺り枠(B1)に比して、言 わば玄関框(M)の段差分だけ背高く並列し、その両手摺り枠(B1)(B2) のグリップバー(23)(40)同志が、一定の高低差(Y)を保つことになる 。そのため、これらを握り持ち乍ら、玄関における地面(G)と床面(F)との 相互間を円滑に登り降りすることができる。
【0035】 (46)は上記可動手摺り枠(B2)における後側脚柱(39b)の下端部に 嵌め付け固定された吸着盤であり、これによって玄関の床面(F)へ接地するた め、その床面(F)を傷付けるおそれがない。
【0036】 更に、(47)は同じく可動手摺り枠(B2)における後側脚柱(39b)の 中途高さ位置から玄関の壁面(W)に向かって、上記固定手摺り枠(B1)の第 1ディスタンスアーム(28)とほぼ平行に張り出された水平な第2ディスタン スアームであり、その可動手摺り枠(B2)と玄関の壁面(W)とを一定の間隔 距離(d2)に保つ。
【0037】 この第2ディスタンスアーム(47)もネジ締結体として具体化されており、 その構成は上記第1ディスタンスアーム(28)と同一であるため、図23を兼 用するにとどめて、その詳細な説明を省略するが、何れにしても鞘管(29)に 対してネジ杆(31)を進退操作し、その作用長さを変えることにより、玄関の 壁面(W)に対する固定手摺り枠(B1)や可動手摺り枠(B2)の間隔距離( d1)(d2)を調整することができる。
【0038】 その場合、図1〜4の据え付け使用状態では可動手摺り枠(B2)における前 側脚柱(39a)の下端部が玄関の床面(F)へ接地しないように、その前側脚 柱(39a)を固定手摺り枠(B1)における後側脚柱(22b)の外側面(裏 面)へ沿わせており、その結果固定手摺り枠(B1)と壁面(W)との間隔距離 (d1)が広く、可動手摺り枠(B2)と壁面(W)との間隔距離(d2)が狭 く相違している。
【0039】 但し、図2、3と対応する図26、27の第1変形実施形態から明白なように 、可動手摺り枠(B2)の前側脚柱(39a)を玄関の床面(F)へ接地しない 短かい寸法として、固定手摺り枠(B1)の後側脚柱(22b)へ順列状態に沿 わせることにより、その両手摺り枠(B1)(B2)が玄関の壁面(W)との間 に確保される上記距離(d1)(d2)を、互いに等しく据え付け使用してもさ しつかえない。
【0040】 又、図示の実施形態では固定手摺り枠(B1)における前側脚柱(22a)の 中途高さ位置と、可動手摺り枠(B2)における後側脚柱(39b)の中途高さ 位置とを、各々第1、2ディスタンスアーム(28)(47)によって玄関の壁 面(W)へ取り付け使用するようになっているが、図2と対応する図28の第2 変形実施形態から示唆される如く、上記固定手摺り枠(B1)又は/及び可動手 摺り枠(B2)における両脚柱(22a)(22b)(39a)(39b)の前 後相互間へ、連結補強バー(48)(49)を介挿一体化して、その補強バー( 48)(49)から上記第1、2ディスタンスアーム(28)(47)を壁面( W)への外向き水平に張り出すことにより、その第1、2ディスタンスアーム( 28)(47)を玄関の壁面(W)へ取り付け使用するように定めることもでき る。
【0041】 上記のように構成された本考案の段差解消ユニットを使用するに当っては、玄 関におけるタイルやコンクリートなどの地面(G)へ踏み台(S)を据え置き、 これから一体的に垂立する固定手摺り枠(B1)を第1ディスタンスアーム(2 8)により、玄関の壁面(W)へ取り付け固定する一方、上記固定手摺り枠(B 1)と接手(C)により枢支連結された可動手摺り枠(B2)を、玄関框(M) の段差分だけ上昇させて、その玄関の床面(F)から据え立てた状態に保ち、第 2ディスタンスアーム(47)により同じく壁面(W)へ取り付け固定するので ある。
【0042】 この点、図示の実施形態は玄関の右壁面へ据え付けた使用例に係るが、玄関の 左壁面へ据え付け使用する場合には、上記踏み台(S)から固定手摺り枠(B1 )を上方へ一旦抜き取って、その踏み台(S)を前後の逆向きに据え置くと共に 、再度固定手摺り枠(B1)を差し込み垂立させれば良く、その固定手摺り枠( B1)の後側脚柱(22b)には可動手摺り枠(B2)の前側脚柱(39a)が 接手(C)を介して、旋回と昇降との可能に枢支連結されていることとも相俟ち 、本考案の段差解消ユニットを玄関における右壁面と左壁面との何れについても 、支障なく据え付け使用することができる。
【0043】 しかも、踏み台(S)の据え置き高さ(h)を上記軸受ボス(16)の使用に より、比較的高く調整することができ、又その軸受ボス(16)を取りはずして 、接地脚(19)のみを使用することにより、比較的低く調整することもできる ため、上記可動手摺り枠(B2)を玄関框(M)の段差分に応じて昇降し得るこ ととも相俟ち、各住宅の玄関に対する汎用性が昂まる。
【0044】
【考案の効果】
以上のように、本考案は玄関への据え付け式段差解消ユニットとして、玄関の 地面(G)に据え置き使用する踏み台(S)と、その踏み台(S)の左右何れか 一方へ片寄った偏心位置から一体的に垂立された固定手摺り枠(B1)と、その 固定手摺り枠(B1)の脚柱(22b)へ接手(C)を介して旋回と昇降との可 能に枢支連結された可動手摺り枠(B2)とから成り、
【0045】 上記固定手摺り枠(B1)をほぼ水平な第1ディスタンスアーム(28)によ り玄関の壁面(W)へ取り付け使用すると共に、
【0046】 上記可動手摺り枠(B2)をその脚柱(39b)が玄関の床面(F)へ接地し た上昇状態のもとで、上記第1ディスタンスアーム(28)とほぼ平行な第2デ ィスタンスアーム(47)により、同じく玄関の壁面(W)へ取り付け使用する ように定めてあるため、冒頭に述べた従来技術の諸問題を完全に改良できる効果 がある。
【0047】 即ち、本考案の上記構成によれば、玄関の地面(G)に据え置き使用する踏み 台(S)の左右何れか一方へ片寄った偏心位置から、固定手摺り枠(B1)が一 体的に垂立されていると共に、その固定手摺り枠(B1)は第1ディスタンスア ーム(28)によって、玄関の壁面(W)へ取り付け使用されるようになってい るため、上記固定手摺り枠(B1)を握り持ち乍ら登り降りする際、その踏み台 (S)の偏心位置に身体の荷重が作用したとしても、これが固定手摺り枠(B1 )から横方向へ逃げる如く移動したり、或いは玄関の地面(G)から浮上傾斜し たりすおそれがなく、安全性に優れる。
【0048】 そして、このような諸効果は請求項3の構成を採用することにより、ますます 向上し、老人や病弱者などを確実に介助できるのである。
【0049】 しかも、上記固定手摺り枠(B1)の後側脚柱(22b)には接手(C)を介 して、その固定手摺り枠(B1)と並列する可動手摺り枠(B2)が旋回と昇降 との可能に枢支連結されており、これをその後側脚柱(39b)が玄関の床面( F)へ接地した上昇状態のもとで、上記第1ディスタンスアーム(28)とほぼ 平行な第2ディスタンスアーム(47)により、玄関の壁面(W)へ取り付け使 用するようになっているため、極めて安定・強固な据え付け使用状態を保てるの であり、両手摺り枠(B1)(B2)が上端部のグリップバー(23)(40) から横揺れするおそれもなく、その並列するグリップバー(23)(40)を握 り持ち乍ら、玄関の地面(G)と床面(F)との相互間における登り降りを円滑 に行なえることとなる。
【0050】 請求項2の構成を採用するならば、第1、2ディスタンスアーム(28)(4 7)を兼用できるほか、その簡便な進退操作により、玄関の壁面(W)に対する 固定手摺り枠(B1)並びに可動手摺り枠(B2)の間隔距離(d1)(d2) を広狭に調整し得る効果がある。
【0051】 請求項4の構成を採用するならば、踏み台(S)の据え置き高さ(h)をその 接地脚(19)の進退操作によって、比較的低く調整することができ、又請求項 5の構成を採用するならば、同じく踏み台(S)の据え置き高さ(h)を軸受ボ ス(16)の取り付け使用とその接地脚(19)の進退操作によって、比較的高 く調整することもできるため、使用上著しく便利であるほか、玄関框(M)の高 低差に対する対応性や各住宅への汎用性を発揮させ得る効果もある。
【0052】 請求項6の構成を採用するならば、可動手摺り枠(B2)の脚柱(39b)が 吸着盤(46)を介して、玄関の床面(F)へ接地するため、その床面(F)を 傷付けるおそれがなく、又両手摺り枠(B1)(B2)のグリップバー(23) (40)にはクッションカバー(24)(41)が、空転不可能な通し込み状態 に被着一体化されているため、その握り持ち使用上空転する危険もない。
【0053】 更に、請求項7の構成を採用するならば、平面視の眼鏡型をなす接手(C)に よって、固定手摺り枠(B1)の後側脚柱(22b)へ可動手摺り枠(B2)の 隣接する前側脚柱(39a)を、その旋回と昇降との可能に枢支連結することが でき、しかも複数の押しビス(44)(45)によって、上記旋回と昇降とを一 挙に固定保持し得るため、誰でも簡便に便利良く据え付け作業できる効果がある 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る段差解消ユニットの据え付け使用
状態を示す斜面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】踏み台の低い据え置き使用状態を示す図1に対
応する斜面図である。
【図5】踏み台を抽出して示す正面図である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】図5の平面図である。
【図8】図5の底面図である。
【図9】図8の9−9線に沿う拡大断面図である。
【図10】図8の10−10線に沿う拡大断面図であ
る。
【図11】図10の11−11線断面図である。
【図12】座金を抽出して示す正面図である。
【図13】図12の平面図である。
【図14】図13の14−14線断面図である。
【図15】軸受ボスを抽出して示す平面図である。
【図16】図15の側面図である。
【図17】図15の17−17線断面図である。
【図18】図17の18−18線断面図である。
【図19】軸受ボスを取りはずした踏み台の底面図であ
る。
【図20】図19の20−20線に沿う拡大断面図であ
る。
【図21】踏み台に対する固定手摺り枠と接地脚の取付
状態を示す部分拡大断面図である。
【図22】軸受ボスも取り付けた状態の図21に対応す
る部分拡大断面図である。
【図23】図2の23−23線に沿う拡大断面図であ
る。
【図24】図2の24−24線に沿う拡大断面図であ
る。
【図25】図2の25−25線に沿う拡大断面図であ
る。
【図26】図2に対応する本考案の第1変形実施形態を
示す正面図である。
【図27】図26の平面図である。
【図28】図2に対応する本考案の第2変形実施形態を
示す正面図である。
【符号の説明】
(1)・フレーム (5)・支持バー (7)・踏み板 (16)・軸受ボス (17)・スリット (19)・接地脚 (20)・ネジ支軸 (21)・脚座 (22a)・前側脚柱 (22b)・後側脚柱 (23)・グリップバー (24)・クッションカバー (25)・脚柱受け入れ孔 (26)・ナット (27)・ボルト (28)・第1ディスタンスアーム (29)・鞘管 (31)・ネジ杆 (34)・押圧板 (36)・クッション座 (39a)・前側脚柱 (39b)・後側脚柱 (40)・グリップバー (41)・クッションカバー (42)・接手管 (43)・接手管 (46)・吸着盤 (47)・第2ディスタンスアーム (B1)・固定手摺り枠 (B2)・可動手摺り枠 (C)・接手 (F)・床面 (G)・地面 (W)・壁面 (M)・玄関框 (S)・踏み台 (d1)(d2)・間隔距離 (h)・据え置き高さ (L)・間隔距離

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】玄関の地面(G)に据え置き使用する踏み
    台(S)と、その踏み台(S)の左右何れか一方へ片寄
    った偏心位置から一体的に垂立された固定手摺り枠(B
    1)と、その固定手摺り枠(B1)の脚柱(22b)へ
    接手(C)を介して旋回と昇降との可能に枢支連結され
    た可動手摺り枠(B2)とから成り、 上記固定手摺り枠(B1)をほぼ水平な第1ディスタン
    スアーム(28)により玄関の壁面(W)へ取り付け使
    用すると共に、 上記可動手摺り枠(B2)をその脚柱(39b)が玄関
    の床面(F)へ接地した上昇状態のもとで、上記第1デ
    ィスタンスアーム(28)とほぼ平行な第2ディスタン
    スアーム(47)により、同じく玄関の壁面(W)へ取
    り付け使用するように定めたことを特徴とする玄関への
    据え付け式段差解消ユニット。
  2. 【請求項2】第1、2ディスタンスアーム(28)(4
    7)を互いに同一のネジ締結体として、その進退操作に
    より各手摺り枠(B1)(B2)と壁面(W)との間隔
    距離(d1)(d2)を調整できるように定めたことを
    特徴とする請求項1記載の玄関への据え付け式段差解消
    ユニット。
  3. 【請求項3】踏み台(S)の底面に左右対称な一対づつ
    の接地脚(19)を点在分布させ、その左右何れか一方
    の接地脚(19)から一定の間隔距離(L)だけ踏み台
    (S)の内側へ片寄った偏心位置に、固定手摺り枠(B
    1)の脚柱(22a)(22b)を差し込み一体化した
    ことを特徴とする請求項1記載の玄関への据え付け式段
    差解消ユニット。
  4. 【請求項4】踏み台(S)の底面に複数の接地脚(1
    9)を下方から螺合締結して、その進退操作により踏み
    台(S)の据え置き高さ(h)を調整できるように定め
    たことを特徴とする請求項1記載の玄関への据え付け式
    段差解消ユニット。
  5. 【請求項5】踏み台(S)の底面へ複数の据え置き高さ
    調整用軸受ボス(16)を着脱自在に取り付けると共
    に、その各軸受ボス(16)へ接地脚(19)を下方か
    ら螺合締結して、その接地脚(19)の進退操作により
    踏み台(S)の据え置き高さ(h)を調整できるように
    定めたことを特徴とする請求項1記載の玄関への据え付
    け式段差解消ユニット。
  6. 【請求項6】固定手摺り枠(B1)と可動手摺り枠(B
    2)とをステンレス鋼のパイプ材から互いにほぼ同じ大
    きさの門字型に屈曲形成して、その可動手摺り枠(B
    2)における玄関の床面(F)へ接地することとなる脚
    柱(39b)の下端部に、吸着盤(46)を嵌め付け固
    定する一方、 両手摺り枠(B1)(B2)のグリップバー(23)
    (40)へ各々クッションカバー(24)(41)を空
    転不能な通し込み状態に被着一体化させたことを特徴と
    する請求項1記載の玄関への据え付け式段差解消ユニッ
    ト。
  7. 【請求項7】固定手摺り枠(B1)と可動手摺り枠(B
    2)との接手(C)を、一対の接手管(42)(43)
    から連続する平面視の眼鏡型に造形して、その一方の接
    手管(42)を固定手摺り枠(B1)の脚柱(22b)
    へ、残る他方の接手管(43)を可動手摺り枠(B2)
    の脚柱(39a)へ、各々下方から差し込み套嵌させる
    と共に、 上記固定手摺り枠(B1)の脚柱(22b)を枢軸とす
    る可動手摺り枠(B2)の旋回と、同じく固定手摺り枠
    (B1)の脚柱(22b)に沿う可動手摺り枠(B2)
    の昇降とを、両接手管(42)(43)に螺合締結した
    押しビス(44)(45)の複数により固定保持するよ
    うに定めたことを特徴とする請求項1記載の玄関への据
    え付け式段差解消ユニット。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009127200A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Seto:Kk 手摺構造及び手摺構造の取り付け方法
JP2011010853A (ja) * 2009-07-02 2011-01-20 Daiwa Kogyosho:Kk 介助用手摺装置
JP2016030040A (ja) * 2014-07-28 2016-03-07 山崎産業株式会社 載置用介助装置及び傾動防止突部
JP2019097900A (ja) * 2017-12-01 2019-06-24 株式会社 シコク 手すり装置

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