JP3076569U - 折り畳み式コネクタハウジング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に組立でき、かつ取り外しやすい一体成
形される折り畳み式コネクタハウジングを提供する。 【解決手段】 複数の端子２を嵌挿でき、少なくとも一
つの第１係合部３４を有し複数の端子２を嵌挿する複数
のスロット３３が設けられる下カバー３と、少なくとも
一つの第１係合部３４と係合する第２係合部４１を有し
複数の端子２を分離させ、対応する複数のスロット３３
に固定させるための複数のスペーサ４２が設けられる上
カバー４と、を備える折り畳み式コネクタハウジング１
であって、上カバー４と下カバー３は、一体成形され、
上カバー４と下カバー３との接続する箇所に形成された
折り畳み部５を折り畳むことによって、第１係合部３４
及び第２係合部４１を介して係合される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、折り畳み式コネクタハウジングに関し、特に容易に組立でき、かつ 取り外しやすい一体成形される折り畳み式コネクタハウジングに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、電気コネクタによく用いられている端子には、主に２種類ある。一つは 、直線型端子であり、もう一つは、湾曲型端子である。

【０００３】 図３は、従来の直線型端子１００及びそのコネクタハウジング２００を示す立 体図である。図３には、直線型端子１００が一つのみ表示されている。コネクタ ハウジング２００は、右表面２０１及び左表面２０２を有する。

【０００４】 コネクタハウジング２００には、右表面２０１及び左表面２０２を貫通し、直 線型端子１００を直接挿入するための複数のスロット２０３が設けられる。この ような直線型端子１００は、製造しやすく、しかも安価であるが、直線型（例え ば右から左へ）の接続方式しか適用できず、非直線型（例えば右から上へ）の接 続方式には適用できない。

【０００５】 図４は、従来の湾曲型端子３００及びそのコネクタハウジング４００を示す立 体図である。図４に示すように、コネクタハウジング４００は、上カバー４１０ 及び下カバー４２０を備える。

【０００６】 下カバー４２０は、右表面４２１及び下表面４２２を有する。下カバー４２０ には、さらに右表面４２１及び下表面４２２を貫通する複数のスロット４２３が 設けられる。湾曲型端子３００は、スロット４２３に嵌挿される。下カバー４２ ０には、更に２つの第１係合部４２４が設けられる。

【０００７】 上カバー４１０には、２つの第２係合部４１１及び複数のスペーサ４１２が設 けられている。湾曲型端子３００がスロット４２３に嵌挿された後、上カバー４ １０及び下カバー４２０は、第１係合部４２４及び第２係合部４１１によって互 いに係り合う。ここで、湾曲型端子３００は、複数のスペーサ４１２によってさ らに複数のスロット４２３に固定されている。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

従来、コネクタハウジングは、プラスチック射出成型方法で大量に製造されて きた。上述したようなコネクタハウジング４００を製造する際に、予め上カバー ４１０及び下カバー４２０の金型を製造する必要がある。しかし、金型のコスト が高いし、メンテナンスのコストも高い。

【０００９】 上記の欠点を解決するために、本考案の目的は、容易に組立でき、かつ取り外 しやすい一体成形される折り畳み式コネクタハウジングを提供する。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

本考案の折り畳み式コネクタハウジングは、複数の端子を嵌挿でき、少なくと も一つの第１係合部を有し複数の端子を嵌挿する複数のスロットが設けられる下 カバーと、第１係合部と係合する少なくとも一つの第２係合部を有し複数の端子 を分離させ、対応する複数スロットに固定させるための複数のスペーサが設けら れる上カバーと、を備える折り畳み式コネクタハウジングであって、上カバーと 下カバーは、一体成形され、上カバーと下カバーとの接続する箇所に形成された 折り畳み部を折り畳むことによって、第１係合部及び第２係合部を介して係合さ れることを特徴とする。

【００１１】 このようなコネクタハウジングを利用することによって、生産コストを大幅に 削減でき、組立がさらに容易になる。

【００１２】

【考案の実施の形態】 以下、添付図面を参照しながら本考案の好適な実施形態を詳細に説明する。

【００１３】 図１は、本考案による好適な実施形態のコネクタハウジングを示す立体図であ る。図１に示すように、コネクタハウジング１は、複数の端子２を嵌挿するため に設けられている。図１には、端子２が一つのみ表示されている。

【００１４】 コネクタハウジング１は、一体成形された下カバー３及び上カバー４を備える 。下カバー３及び上カバー４の接続する箇所には、折り畳み部５が形成される。 下カバー３は、右表面３１と、下表面３２と、複数のスロット３３と、2 つの第 １係合部３４と、を備える。複数のスロット３３は、下カバー３に形成され、右 表面３１及び下表面３２を貫通し、複数の端子２に相補する形状を有する。

【００１５】 上カバー４は、２つの第２係合部４１及び複数のスペーサ４２を備える。スペ ーサ４２は、端子２及びスロット３３に相補する形状を有し、対応するの前記複 数の端子２を分離させ、対応する前記複数のスロット３３に固定させる。

【００１６】 図２は、端子２とコネクタハウジング１との組立の状態を示す立体図である。 端子２とコネクタハウジング１とを組み立てる際に、まず、複数の端子２を複数 のスロット３３に嵌挿させる。続いて、下カバー３と上カバー４とは、折り畳み 部５を折り畳むことによって、第１係合部３４及び第２係合部４１を介して係合 される。ここで、複数の端子２は、複数のスペーサ４２によって、更に複数のス ロット３３に固定される。

【００１７】 以上、本考案の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、本考案は、この 実施形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等 があっても本考案に含まれる。例えば、第１係合部３４及び第２係合部４１の数 は、２つに限定されず、下カバー３及び上カバー４を組み立てればよい。また、 端子２の形状も、湾曲状又は直線状に限定されない。さらに、スロット３３もコ ネクタハウジング１の右表面３１及び下表面３２のみを貫通することに限定され ない。

【００１８】

【考案の効果】

前述したように、本考案のコネクタハウジングは、一体成型な構造に折り畳ま れるため、直線型端子又は湾曲型端子を両方嵌挿することができる。さらに、製 造する際に、一つの金型で済むので、金型の製造コスト及びメンテナンスのコス トを低減することができる。又、このようなコネクタハウジングは、容易に組立 でき、かつ取り外しやすい折り畳み式の構造である。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本考案による好適な実施形態のコネク
タハウジングを示す立体図である。

【図２】図２は、端子とコネクタハウジングとの組立の
状態を示す立体図である。

【図３】図３は、従来の直線型端子及びそのコネクタハ
ウジングを示す立体図である。

【図４】図４は、従来の湾曲型端子及びそのコネクタハ
ウジングを示す立体図である。

【符号の説明】

１ コネクタハウジング ２ 端子 ３ 下カバー ４ 上カバー ５ 折り畳み部 ３１ 右表面 ３２ 下表面 ３３ スロット ３４ 第１係合部 ４１ 第２係合部 ４２ スペーサ １００ 直線型端子 ２００ コネクタハウジング ２０１ 右表面 ２０２ 左表面 ２０３ スロット ３００ 湾曲型端子 ４００ コネクタハウジング ４１０ 上カバー ４１１ 第２係合部 ４１２ スペーサ ４２０ 下カバー ４２１ 右表面 ４２２ 下表面 ４２３ スロット ４２４ 第１係合部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の端子を嵌挿でき、 少なくとも一つの第１係合部を有し、前記複数の端子を
   嵌挿する複数のスロットが設けられる下カバーと、 少なくとも一つの前記第１係合部と係合する第２係合部
   を有し、前記複数の端子を分離させ、対応する前記複数
   スロットに固定させるための複数のスペーサが設けられ
   る上カバーとを備える折り畳み式コネクタハウジングで
   あって、 前記上カバーと前記下カバーは、一体成形され、前記上
   カバーと前記下カバーとの接続する箇所に形成された折
   り畳み部を折り畳むことによって、前記第１係合部及び
   前記第２係合部を介して係合されることを特徴とする折
   り畳み式コネクタハウジング。