JP3073928U - 養生材 - Google Patents

養生材

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JP3073928U JP2000003953U JP2000003953U JP3073928U JP 3073928 U JP3073928 U JP 3073928U JP 2000003953 U JP2000003953 U JP 2000003953U JP 2000003953 U JP2000003953 U JP 2000003953U JP 3073928 U JP3073928 U JP 3073928U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構築物を傷つけることが少なく、人体の安全
を図ることができ、破損のおそれが少なく、しかも燃焼
時に有毒ガスが発生しない種々の対象に適用可能な養生
材を提供すること。 【解決手段】 気泡を含んだプラスチックで構成される
ユニットを、複数個係合することにより連結して形成さ
れる養生材であって、該ユニットは、略筒状の保護部を
備えており、この保護部の垂直断面における形状は、両
側に端部を有する形状であり、この両側の端部でユニッ
トが相互に連結され、前記保護部の断面形状が連続波形
とされていることを特徴とする養生材。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、家屋の柱、壁面、扉、家具、キッチンやバスのユニット、エレベー ター等の構築物に装着され、これら構築物を、建築、リフォーム、荷物搬送時等 に保護するための養生材に関する。
【0002】
【従来の技術】
木造家屋を建築する場合、まず初期段階で柱が構築され、その後、壁、床、窓 等が仕上げられる。初期に構築された柱や壁は、その後の工事で汚れたり傷付け られたりしてしまうおそれがある。特に柱は、一般的には塗装、クロス貼り等の 処理が施されないので汚れや傷が隠れることが無く、汚れや傷を受けた場合には 新築住宅の価値が低下してしまう。
【0003】 また、既存の家屋において、リフォームや引越等が行なわれる場合、工事や荷 物の搬送に伴い、柱の他、壁面、家具、キッチンやバスのユニット、エレベータ ー等の構築物が汚損しないようにする必要がある。
【0004】 そのため、これら構築物の汚れや傷付きを防止するため、包装紙を貼り付けた り巻き付けたりすることもあるが、包装紙は衝撃吸収性能が無いため、強い衝撃 が加わった場合の傷付きを防止できない。
【0005】 これを解決するため従来は、柱の保護を目的とした場合にあっては柱養生カバ ーが用いられてきた。これは長手方向と垂直方向の断面形状が略円弧状である保 護部を備えたものであり、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等のプラスチック(多 くはポリ塩化ビニル)で構成される。この柱養生カバーは、保護部の両端を拡開 させてその両端に柱を挟持させ、柱に柱養生カバーを固定して柱の表面を覆うも のである。また、異なる寸法の柱に適用できるように、保護部の端部の形状に工 夫を加えた柱養生カバーも提案されている(例えば実公平2−27085号公報 、実公平2−27086号公報等参照)。
【0006】 しかし、これらプラスチック製の柱養生カバーでも未だ衝撃吸収性能は充分で はなく、柱に強い衝撃が加わった場合の傷付きを充分には防止できない。また、 プラスチック製の柱養生カバーは表面硬度が高いため、衝撃等により柱養生カバ ーが柱に対して相対的に移動した際に、端部が柱表面を引っ掻くことにより、か えって柱に傷が付いてしまうことがある。さらに、この柱養生カバーは可撓性に 欠けるため、使用中や運搬中に荷重がかかると容易に破損してしまうことがある 。
【0007】 また、これらプラスチック製の柱養生カバーは衝撃吸収性能が充分でないので 、これに人が衝突した場合に人体に加わる衝撃を充分には緩和することができな い。
【0008】 しかも、特にポリ塩化ビニル製の柱養生カバーは燃焼時に有毒ガスを発生させ るので、焼却処分ができないという問題がある。焼却処分ができない柱養生カバ ーは、建築現場の作業者に敬遠される。
【0009】 この点に鑑み、本実用新案考案者らは、柱等の構築物を傷つけることが少なく 、使用中や運搬中の破損のおそれが少なく、しかも燃焼時に有毒ガスが発生しな い構築物保護材を提案した(特許第2927414号公報)。
【0010】 しかし、係る柱養生カバーは角形の柱などの挟持可能な対象に対してしか使用 し得ない形状を有するものであり、壁面や扉等の平面、太い円柱や家具等に設置 することはできないものであった。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記した問題に鑑みてなされたものであり、構築物を傷つけることが 少なく、使用中や運搬中の破損のおそれが少なく、しかも燃焼時に有毒ガスが発 生しない、種々の形状の構築物に使用可能な養生材を提供することをその目的と する。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記した問題を解決するためになされた本考案は、 気泡を含んだプラスチックで構成されるユニットを、複数個係合することにより 連結して形成される養生材であって、該ユニットは、略筒状の保護部を備えてお り、この保護部の垂直断面における形状は、両側に端部を有する形状であり、こ の両側の端部でユニットが相互に連結され、前記保護部の断面形状が連続波形と されていることを特徴とする養生材(請求項1)と、気泡を含んだプラスチック で構成されるユニットを、複数個係合することにより連結して形成される養生材 であって、該ユニットは、略筒状の保護部を備えており、この保護部の垂直断面 における形状は、両側に端部を有する形状であり、この両側の端部でユニットが 相互に連結され、前記保護部の両端に、ユニット間の連結を許容するようユニッ ト同士が係合できる係合部が設けられていることを特徴とする養生材(請求項2 )、そして気泡を含んだプラスチックで構成されるユニットを、複数個係合する ことにより連結して形成される養生材であって、該ユニットは、略扁平筒状の保 護部を備えており、この保護部の垂直断面における形状は、前面保護部と、その 両側に曲折部及び端部を有する形状であり、この両側の端部でユニットが相互に 連結され、前記前面保護部の断面形状が、少なくとも1つずつの連続する凹部及 び凸部を有する連続波形部分を含み、前記端部が前面保護部の中央部近傍に向か って湾曲しながら伸延する形状とされていることを特徴とする養生材(請求項3 )である。さらに本考案は、気泡を含んだプラスチックで構成されるユニットを 、複数個係合することにより連結して形成される養生材であって、 該ユニット は、保護部を備えており、この保護部の垂直断面における形状は、前面保護部と 、その両側に延設された凹凸構造を含む係合端部を有する形状であり、該係合端 部を相互に係合することによってユニット同士が連結されることを特徴とする養 生材(請求項4)を提供し、この養生材の前面保護部は狭窄部を含んでいる(請 求項5)と、当該狭窄部で養生材を曲折することができるため種々の形状に適合 させることが可能となり、さらに養生材の自立性をもたらすこともできるので好 ましい。
【0013】 これらの養生材は、気泡を含んだプラスチックで構成されるため、衝撃吸収性 能に優れる。従って、この養生材を貼着して構築物に固定、あるいは構築物前面 に載置することにより構築物の表面を被覆することで、構築物の傷つきを防ぐこ とができ、構築物に衝突した人体や被衝突物に対する衝撃を緩和することができ る。また、この養生材は気泡を含んだプラスチックで構成されるため、表面硬度 が低い。従って、構築物に当接、擦過しても引っ掻き傷などが付くことがない。 また、可撓性に優れるので、使用中や運搬中に破損することも少ない。
【0014】 本考案において、上記プラスチックをポリオレフィン系プラスチックとすれば (請求項6)、燃焼時でも有毒ガスが発生しないので、環境を汚染することなく 養生材を焼却処分することが可能となる。
【0015】 本考案において、上記気泡を含んだプラスチックの発泡倍率を10倍以上40 倍以下とし(請求項7)、また、上記保護部の肉厚を5ミリメートル以上20ミ リメートル以下とすることにより(請求項8)、養生材の可撓性を維持しつつ、 充分な衝撃吸収性能と低い表面硬度とを達成することができる。
【0016】 さらに、これらの考案において、保護部を構成するプラスチックに着色剤を配 合し、保護部に着色を施せば(請求項9)、構築物の存在を視覚的に訴えて注意 を喚起することができ、人や物が構築物に衝突する機会を低減することが可能と なる。
【0017】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本考案を詳説する。
【0018】 図1(a)には本考案の一実施形態にかかる、ユニット1の、軸方向に対して 垂直な方向における断面図が示されており、図1(b)にはそのユニット1を相 互に係合して構成された養生材10の軸方向に対して垂直な方向における断面図 が示されており、そして図2(a)にはその養生材10の斜視図が示されている 。
【0019】 ユニット1は、両側の端部2a、2bを有する保護部2を備えている。保護部 2の形状は、両端部2a、2b間に間隙(以下スリット部5という)が設けられ ている点を除けば略筒状である。保護部2は、半径方向外側向きに突出した4つ の凸部3とこの凸部3同士の間の凹部4とを備えており、その断面形状は4弁の 花びらに類似の形状(連続波形)とされている。
【0020】 このユニット1の複数個を、端部2aと2bとにおいて交互の向きに連続的に 係合することにより、養生材10が形成されている。
【0021】 ユニット1の寸法は、円筒の外径(すなわち保護部の直径)L1を30〜20 0ミリメートル、長さは20〜300センチメートルとすればよいが、これに限 定されることはなく、使用目的に応じて適宜に決定される。このユニット1の保 護部2の肉厚は5ミリメートル以上20ミリメートル以下が好ましく、7ミリメ ートル以上10ミリメートル以下が特に好ましい。肉厚が上記範囲未満であると ユニット1の形状復元力が低くなるため、保護部2の両端部2a、2bでユニッ ト1同士を係合する力が不足して養生材10を形成し難くなってしまうことがあ る。逆に肉厚が上記範囲を超えると可撓性が損なわれ、やはりユニット1同士の 係合が困難になってしまうことがある。なお、両端部2a、2bの間隔(すなわ ちスリット部5の幅)は、例えば0から10ミリメートルとするとよい。
【0022】 このユニット1は、気泡を含むプラスチックで構成される。用いられるプラス チックとしては、有毒ガスを発生させることなく焼却処分のできるポリオレフィ ン系プラスチックが好ましい。このようなプラスチックとしては、例えばポリエ チレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。
【0023】 プラスチックに含まれる気泡は、連続気泡であっても独立気泡であってもかま わない。発泡倍率(気泡が存在する場合の密度に対する気泡が存在しない場合の 密度の比)は、10倍以上40倍以下が好ましい。発泡倍率が上記範囲未満であ ると、養生材10の衝撃吸収性能が不充分となってしまうことがある。逆に発泡 倍率が上記範囲を超えると、養生材10を構成するユニット1の形状復元力が低 下し、保護部2の両端部2a、2bで係合する力が不足してしまうことがある。
【0024】 気泡は、一般的には発泡剤を発泡させることにより形成される。用いられる発 泡剤は低沸点型の発泡剤でもよいし、熱分解型の発泡剤でもよい。特に低沸点型 の発泡剤を用いれば、発泡が瞬時に完了して量産に適するので好ましい。低沸点 型の発泡剤としては、例えばプロパンやブタンやペンタン等の脂肪族炭化水素類 、塩化メチレンや塩化メチル等の塩素化脂肪族炭化水素類、フレオン、窒素や二 酸化炭素等の無機ガス等が挙げられる。
【0025】 本養生材10を構成するユニット1に用いられるプラスチックには、上記した 発泡剤の他、着色剤、発泡助剤、安定剤、可塑剤、耐候剤、劣化防止剤、加工助 剤等が必要に応じ適量配合される。特に着色剤を配合して養生材10にカラーリ ングを施すことにより、家屋建築作業に従事する作業者等に構築物の存在を視覚 的に訴えて注意を喚起することができ、人や物が構築物に衝突するのを防止する ことが可能となるので好ましい。
【0026】 この養生材10を扉6に両面テープ等で貼着して用いた本考案の実施態様を、 図2(b)に示す。扉6の被保護面7がこのように養生材10によって覆われ、 被保護面7が汚れたり傷ついたりすることが防止される。特にこの養生材10は 気泡を含んだプラスチックで構成されるため、衝撃吸収性能に優れ、表面硬度が 低く、しかも可撓性に優れるものである。従って扉6に対して強い衝撃が加わっ た場合でも優れた衝撃吸収能により扉6の傷付きを防止することができ、また人 体や運搬物等が衝突した場合にあっても安全保護を図ることができる。また、養 生材10は気泡を含むプラスチックで構成されるため表面硬度が低く、従って、 養生材10と被保護面7とが当接する箇所で擦過などが生じたとしても、被保護 面7を引っ掻いて傷付けるようなことがない。しかも、可撓性に優れるので使用 中や運搬中に破損することが少なく、繰り返し使用することができる。また、万 一破損を受けた場合でも、破損部位を含むユニット1のみを取り外して係合し直 すことにより、容易に修復できるので、経済性が高い。
【0027】 次にこの養生材10を構成するユニット1の製造方法について説明する。まず 、アウターダイとインナーダイとの間隙から溶融したプラスチックコンパウンド を押し出す中空押出により、円筒体が成形される。次いで、この円筒体にカッタ ー等で長手方向に切り込みを入れて、スリット部5を形成する。こうして、スリ ット部5以外の円筒体表面を、軸方向に対して垂直な方向の断面形状が略円弧状 である保護部2とすることにより、容易にユニット1を得ることができる。
【0028】 また、スリット部5を形成する手間を省くよう、アウターダイとインナーダイ の形状をユニット1の断面に適合させて、一体形成してもよいことはいうまでも ない。
【0029】 図3(a)には本考案の他の実施形態にかかる、ユニット11の、軸方向に対 して垂直な方向における断面図が示されており、図3(b)にはそのユニット1 1を相互に係合して構成された養生材110の軸方向に対して垂直な方向におけ る断面図が示されており、そして図3(c)にはその養生材110の斜視図が示 されている。
【0030】 この養生材110を構成するユニット11の保護部12は、半径方向外側向き に突出した3つの凸部13と、この凸部13同士の間となる凹部14とを備えて おり、その断面形状は3弁の花びらに類似の形状(連続波形)とされている。こ のユニット11も、前述のユニット1と同様、その複数個を保護部12の両端部 12a、12bにおいて交互の向きに連続的に係合することにより、養生材11 0が形成される。
【0031】 図1(a)に示されたユニット1は軸方向と垂直な方向の断面形状が4弁の花 びらに類似の形状とされており、図3(a)に示されたユニット11は軸方向と 垂直な方向の断面形状が3弁の花びらに類似の形状とされているが、この断面形 状を例えば5弁の花びらに類似の形状や6弁の花びらに類似の形状等としてもよ い。また、図1及び図3(a)に示されたユニット1、11では、円弧状の凹部 4、14及び凸部3、13により連続波形を形成しているが、例えば一部楕円状 や一部矩形状の凹部及び凸部により、連続波形を形成してもよい。このような、 凹部と凸部とが連続して存在する形状を、本明細書では「連続波形」と称してい る。
【0032】 図4(a)には本考案の他の実施形態にかかる、ユニット21の、軸方向に対 して垂直な方向における断面図が示されており、図4(b)にはそのユニット2 1を相互に係合して構成された養生材210の軸方向に対して垂直な方向におけ る断面図が示されており、そして図4(c)にはその養生材210の斜視図が示 されている。
【0033】 この養生材210を構成するユニット21の保護部22の両端部22a、22 bには、この端部22a、22bから起立する係合部28a、28bが設けられ ている。係合部28a、28bの上端は平坦な坦面とされている。
【0034】 このユニット21も、前述のユニット1、11と同じ様に、その複数個を保護 部22の両端部22a、22bから起立する係合部28a、28bで交互の向き に連続的に係合することにより、養生材210が形成される。係合部28aと2 8b相互の係合関係により、ユニット21同士を連結することが可能である。
【0035】 図5(a)には本考案の他の実施形態にかかる、ユニット31の、軸方向に対 して垂直な方向における断面図が示されており、図5(b)にはそのユニット3 1を相互に係合して構成された養生材310の軸方向に対して垂直な方向におけ る断面図が示されており、そして図5(c)にはその養生材310の斜視図が示 されている。
【0036】 この養生材310を構成するユニット31の保護部32の両端部32a、32 bには、この端部32a、32bから起立する略L字状の係合部38a、38b が設けられている。従って、このユニット31を係合して連結すると、図4に示 す形態に係る養生材210におけるよりもさらに確実な係合関係がユニット31 で生じるので、養生材310の一体性が高くなる。端部32a、32bから起立 する係合部38a、38bを、略L字状のほか、C字状、T字状、S字状、U字 状、V字状等、種々の形状にして、ユニット間の係合力を保持、強化するように ることができる。
【0037】 なお、図4及び5に示した実施形態に係るユニット21、31では、軸方向と 垂直な方向の断面形状は、環状の保護部22、32の両端に係合部28a、28 bあるいは38a、38bが設けられているが、このような係合部28a、28 bあるいは38a、38bを、図1及び図3に示されるような軸方向と垂直な方 向の断面形状が連続波形である保護部2、12の両端に設けてもよい。
【0038】 図6(a)には本考案の他の実施形態にかかる、ユニット41の、軸方向に対 して垂直な方向における断面図が示されており、図6(b)にはそのユニット4 1を相互に係合して構成された養生材410の軸方向に対して垂直な方向におけ る断面図が示されており、そして図4(c)にはその養生材410の斜視図が示 されている。
【0039】 図6(a)及び(b)に示されたユニット41は、略扁平筒状の保護部42を 備えており、この保護部42の垂直断面における形状は、前面保護部49と、そ の両側に曲折部42c、42d及び端部42a、42bを有する形状である。こ の両側の端部42a、42bでユニット41が相互に連結されて養生材410が 形成される。前面保護部49の断面形状は、少なくとも1つずつの連続する凹部 44及び凸部43を有する連続波形部分を含み、両端部42a、42bはそれぞ れ、緩やかな湾曲波形を描いて、前面保護部49の方向に伸延している。この凹 部44及び凸部43を有する連続波形部分を含まないユニット41としても構わ ないが、これら連続波形部分を具備した方が、養生材41の衝撃吸収力が高くな り、またユニット41同士の係合力も高くなることが期待される。
【0040】 さらに図7(a)には、本考案の他の実施形態にかかる、ユニット51の、軸 方向に対して垂直な方向における断面図が示されており、図7(b)にはそのユ ニット51を相互に係合して構成された養生材510の軸方向に対して垂直な方 向における断面図が示されており、そして図7(c)にはその養生材510の斜 視図が示されている。
【0041】 図7(a)及び(b)に示されたユニット51は、ユニット41に類似した垂 直断面形状を有し、曲折部52c、52dから伸延する両端部52a、52bの 先端部で、屈曲した形状の屈曲端部52e、52fをさらに有している。従って 、このユニット51を複数個係合する際の係合力が、当該屈曲端部52e、52 fでの掛かり合いに起因してさらに強くなるので、ユニット51の一体性をより 高くすることが可能となる。
【0042】 以上説明した種々の養生材は、良好な係合関係が得られる限りにおいて、異形 ユニット同士を適宜組合せてもよい。
【0043】 また同形、異形に関わらず、ユニット同士の組合せ方によって、養生材全体を を屏風のごとく曲折箇所を含むように形成すれば、自立可能とすることもできる (図8(e)参照)。例えば、養生材の垂直断面がZ字形の反復形状となるよう に形成するとよい。
【0044】 さらに、養生材の下方部に同様の養生材を1枚以上積層貼着して底部面積を広 くすることにより、自立可能とすれば、養生材を構築物に貼着する必要がなく、 載置するだけで養生することもできるようになるので、作業の手間を省くことが できる。また、自立可能とするために、所定面積を有する台部に、養生材を貼着 してもよい。
【0045】 なお、このように様々な構築物に本養生材を適用するに際し、構築物の長さに 対して養生材の長さが長すぎる場合でも、本養生材は気泡を含むプラスチックで 構成されて柔軟なため、カッターナイフ等で容易に適切な長さに切断して用いる ことができる。
【0046】 次に、図2(b)に示した扉6の他に、以上説明した本考案に係る養生材を適 用する例を、図8〜10を参照して示す。
【0047】 先ず図8(a)には、ビル等に設置される大円柱16に、本考案に係る養生材 10を適用した例を示す。養生材10は、両面テープを用いて離脱しないように 貼着されている。本考案に係る養生材は、このように弧状の面に対しても適用可 能であり、円柱を保護すると共に、円柱に衝突した人体や運搬物等も保護するこ とができる。なお、円柱に限らず多角柱に対しても適用可能なことはもちろんで あり、また、柱の外周を取り巻くように養生材を設置する場合には、柱の外周に 適合するよう適当数のユニットを係合して養生材を周設することにより、貼着す る手間を回避することも可能である。
【0048】 図8(b)に示したのは、通路の壁面26に養生材410を貼着して適用した 例である。このような廊下等に適用する場合、貼着せずに、上記のような屏風形 状等の自立可能なものを用いることもできる。
【0049】 さらに図9(a)及び(b)にはそれぞれ、キッチンユニット36及びバスユ ニット46(浴槽)に養生材310または210を適用した例を示す。これらの 場合、養生材310、210は最奥部の当接面にて貼着すればよい。また、キッ チンユニット36及びバスユニット46の上部には養生材を載せ掛け、前面部に は貼着しても構わない。
【0050】 図10には、エレベーター56に養生材510を適用した例を示す。この場合 、養生材510はエレベーターに貼着されているが、自立可能な形状として載置 してもよい。
【0051】 本考案の別の実施態様にかかる養生材610を、図11(a)〜(c)に示す 。この養生材610を構成するユニット61は、保護部62の垂直断面において 、その両側に延設されたフォーク先端様形状である凹凸構造を略対称に含む係合 端部62a及び62b(図11(a)及び(b)参照)を有しており、それらを 順次係合して、適切な横幅を有する養生材610を形成することができる(図1 1(c))。すなわち、係合端部62a、62bとも2つの突片(それぞれ62 a1及び62a2ならびに62b1及び62b2)とその間に介在する溝部(6 2a3及び62b3)を含み、突片を溝部に嵌入することによってユニット61 同士を係合することができる。
【0052】 このような構造に基づいて相互に係合させたユニット61は、気泡を含んだプ ラスチックで構成されているので適切な可撓性及び弾力性を有し、またその表面 同士の摩擦も適度である。従って、前記突片62a1及び62a2ならびに62 b1及び62b2の外形寸法が、溝部62a3及び62b3の内形寸法を若干上 回るように成形することによって、ユニット61同士に良好な係合関係をもたら すことができる。このため、ユニット61の着脱が容易である一方、一旦連結す れば養生材610として所定形状を維持することができ、構築物保護に有用であ る。
【0053】 なお、この実施態様において、ユニット61はその断面の中央近傍に狭窄部6 6を有しているため、かかる箇所でユニット61を容易に曲折することができる 。従って、養生材610を単なる平面構造だけでなく、種々の三次元的立体構造 とすることが可能であり(図11(c))、様々な形状を有する構築物に対応す るようにできるうえ、自立し得る形状にすることも容易である。
【0054】 さらに、図11に示したものに類似した本考案の実施態様を、図12(a)及 び(b)に示す。ユニット71の保護部72の垂直断面における両端には、突片 72a1を含む係合端部72aと、該突片に対応する溝部72b3を含む係合端 部72bが延設されており、突片72a1を溝部72b3に圧入することによっ て、ユニット71同士を係止することができる。
【0055】 この実施態様においても、ユニット71は適切な可撓性及び弾力性を有し、ま たその表面同士の摩擦も適度であるので、前記突片72a1の外形寸法が、溝部 72b3の内形寸法を若干上回るように成形することによって、ユニット71同 士に良好な係合関係をもたらすことができる。
【0056】 このように係合端部は、ユニットを連結して養生材を形成すべく、ユニット相 互を係合させることができるような種々の構造となすことが可能である。
【0057】 なお、本考案に係る養生材は以上の対象物に限られることなく、鴨居、敷居、 階段の傘木、アルミサッシカバー等の様々な建築材料や、机、ベッド、ドレッサ ー、いす、本棚等の家具の傷付き防止にも適用できる。本明細書では、これら建 築材料、家具等を含めて「構築物」と称している。
【0058】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば構築物を傷つけることが少なく、人体の 安全を図ることができ、破損のおそれが少なく、しかも燃焼時に有毒ガスが発生 しない養生材を得ることができる。また、本考案に係る養生材は、従来の挟持し て取り付ける形状の構築物保護材では適用困難であった構築物に対しても、貼着 、あるいは載置することにより用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本考案の一実施形態にかかる養
生材を構成するユニットの、軸方向と垂直な方向におけ
る断面図であり、図1(b)は、図1(a)に示された
ユニットを係合することにより形成された養生材の、軸
方向と垂直な方向における断面図である。
【図2】図2(a)は、図1(b)に示された養生材が
画かれた斜視図であり、図2(b)は、この養生材で扉
を保護する様子が画かれた斜視図である。
【図3】図3(a)は、本考案の他の実施形態にかかる
養生材を構成するユニットの、軸方向と垂直な方向にお
ける断面図であり、図3(b)は、図3(a)に示され
たユニットを係合することにより形成された養生材の、
軸方向と垂直な方向における断面図であり、図3(c)
は、図3(b)に示された養生材が画かれた斜視図であ
る。
【図4】図4(a)は、本考案のさらに他の実施形態に
かかる養生材を構成するユニットの、軸方向と垂直な方
向における断面図であり、図4(b)は、図4(a)に
示されたユニットを係合することにより形成された養生
材の、軸方向と垂直な方向における断面図であり、図4
(c)は、図4(b)に示された養生材が画かれた斜視
図である。
【図5】図5(a)は、本考案のさらに他の実施形態に
かかる養生材を構成するユニットの、軸方向と垂直な方
向における断面図であり、図5(b)は、図5(a)に
示されたユニットを係合することにより形成された養生
材の、軸方向と垂直な方向における断面図であり、図5
(c)は、図5(b)に示された養生材が画かれた斜視
図である。
【図6】図6(a)は、本考案のさらに他の実施形態に
かかる養生材を構成するユニットの、軸方向と垂直な方
向における断面図であり、図6(b)は、図6(a)に
示されたユニットを係合することにより形成された養生
材の、軸方向と垂直な方向における断面図であり、図6
(c)は、図6(b)に示された養生材が画かれた斜視
図である。
【図7】図7(a)は、本考案のさらに他の実施形態に
かかる養生材を構成するユニットの、軸方向と垂直な方
向における断面図であり、図7(b)は、図7(a)に
示されたユニットを係合することにより形成された養生
材の、軸方向と垂直な方向における断面図であり、図7
(c)は、図7(b)に示された養生材が画かれた斜視
図である。
【図8】図8(a)は本考案の実施形態にかかる養生材
で大円柱を保護する様子が画かれた斜視図であり、図8
(b)は本考案の実施形態にかかる養生材で壁面を保護
する様子が画かれた斜視図である。
【図9】図9(a)は本考案の実施形態にかかる養生材
でキッチンシステム36を保護する様子が画かれた斜視
図であり、図9(b)は本考案の実施形態にかかる養生
材でバスユニットを保護する様子が画かれた斜視図であ
る。
【図10】図10は本考案の実施形態にかかる養生材で
エレベーターを保護する様子が画かれた俯瞰図である。
【図11】図11(a)は、本考案のさらに他の実施形
態にかかる養生材を構成するユニットの、軸方向と垂直
な方向における断面図であり、図11(b)は、図11
(a)に示されたユニットの斜視図であり、図11
(c)は、かかるユニットを係合することにより形成さ
れた養生材の斜視図である。
【図12】図12(a)は、本考案のさらに他の実施形
態にかかる養生材を構成するユニットの、軸方向と垂直
な方向における断面図であり、図12(b)は、図12
(a)に示されたユニットの斜視図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,41,51,61,71…ユニ
ット 10,110,210,310,410,510,61
0 710,810…養生材 2,12,22,32,42,62,72…保護部 2a,2b,12a,12b,22a,22b,32
a,32b,42a,42b,52a,52b,62
a,62b,72a,72b…端部 62a1,62a,62b1,62b2,72a1…突
片 62a3,62b3,72b3…溝部 42c,42d,52c,52d…曲折部 52e,52f…屈曲端部 3,13,43…凸部 4,14,44…凹部 5…スリット部 66,76…狭窄部 6…扉 7…被保護面 28a,28b,38a,38b…係合部 49…前面保護部 16…大円柱 26…壁面 36…キッチンユニット 46…バスユニット 56…エレベーター

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気泡を含んだプラスチックで構成される
    ユニットを、複数個係合することにより連結して形成さ
    れる養生材であって、 該ユニットは、略筒状の保護部を備えており、この保護
    部の垂直断面における形状は、両側に端部を有する形状
    であり、この両側の端部でユニットが相互に連結され、 前記保護部の断面形状が連続波形とされていることを特
    徴とする養生材。
  2. 【請求項2】 気泡を含んだプラスチックで構成される
    ユニットを、複数個係合することにより連結して形成さ
    れる養生材であって、 該ユニットは、略筒状の保護部を備えており、この保護
    部の垂直断面における形状は、両側に端部を有する形状
    であり、この両側の端部でユニットが相互に連結され、 前記保護部の両端に、ユニット間の連結を許容するよう
    ユニット同士が係合できる係合部が設けられていること
    を特徴とする養生材。
  3. 【請求項3】 気泡を含んだプラスチックで構成される
    ユニットを、複数個係合することにより連結して形成さ
    れる養生材であって、 該ユニットは、略扁平筒状の保護部を備えており、この
    保護部の垂直断面における形状は、前面保護部と、その
    両側に曲折部及び端部を有する形状であり、この両側の
    端部でユニットが相互に連結され、 前記前面保護部の断面形状が、少なくとも1つずつの連
    続する凹部及び凸部を有する連続波形部分を含み、前記
    端部が前面保護部の中央部近傍に向かって湾曲しながら
    伸延する形状とされていることを特徴とする養生材。
  4. 【請求項4】 気泡を含んだプラスチックで構成される
    ユニットを、複数個係合することにより連結して形成さ
    れる養生材であって、 該ユニットは、保護部を備えており、この保護部の垂直
    断面における形状は、前面保護部と、その両側に延設さ
    れた凹凸構造を含む係合端部を有する形状であり、該係
    合端部を相互に係合することによってユニット同士が連
    結されることを特徴とする養生材。
  5. 【請求項5】 前記前面保護部が、狭窄部を含んでいる
    請求項4記載の養生材。
  6. 【請求項6】 上記プラスチックが、ポリオレフィン系
    プラスチックである請求項1から5のいずれかに記載の
    養生材。
  7. 【請求項7】 上記気泡を含んだプラスチックの発泡倍
    率が、10倍以上40倍以下である請求項1から6のい
    ずれかに記載の養生材。
  8. 【請求項8】 上記ユニットの保護部の肉厚が、5ミリ
    メートル以上20ミリメートル以下である請求項1から
    7のいずれかに記載の養生材。
  9. 【請求項9】 上記ユニットの保護部が、プラスチック
    に着色剤が配合されたことにより着色された請求項1か
    ら8のいずれかに記載の養生材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014025241A (ja) * 2012-07-26 2014-02-06 Taisei Corp 転落防止構造

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